JP2012232040A - ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法 - Google Patents

ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】爪部の整形に不慣れなユーザでも、簡易に爪部を所望の形状に整形することを可能とするネイルプリント装置及び印刷制御方法を提供する。
【解決手段】モデル爪形状Mを爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪部Tの爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出して、この抽出された要整形領域Faを明示する画像を表示部13の表示画面上に表示させる。ユーザは、整形するために削るべき要整形領域Faを整形前に表示画面を通じて確認して、この要整形領域Faをやすり等により削ることによって爪部Tを所望の形状に整形することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、ネイルプリント装置及び印刷制御方法に関するものである。
従来、指の爪部に様々な色や絵柄等のネイルデザインを印刷するネイルプリント装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。こうしたネイルプリント装置を用いれば、ネイルサロン等の店舗に行かなくても、ユーザが自宅等で手軽にネイルプリントを楽しむことができる。
ところで、爪部の先端部の形状としては、ポイント、オーバル、ラウンド、スクエアオフ、スクエア等複数の形状があり、ネイルサロン等において爪部にネイルデザイン等を施す場合には、爪部にネイルデザインを施す前に、ユーザの好みや爪部に施したいネイルデザイン等に応じて爪部の形状を選択する。そして、専門の技術者がユーザの爪部をやすり等で削ることにより、爪部の先端部を所望の形状に整える整形(ファイリング(filing))作業を行うことが一般的である。
この点、ネイルプリント装置によりユーザが自宅等でネイルプリントを行う場合には、このような爪部の整形作業をユーザ自らが行う必要がある。
特表2003−534083号公報
しかしながら、爪部のどこをどの程度削れば爪部の先端部を所望の形状に整形することができるのかを見極めることは、このような作業に慣れていない一般人には大変困難である。
すなわち、各指ごとに爪部の大きさ、形状、爪部の伸び具合等が異なるために、削るべき場所や削る程度は各爪部の状況に応じて決めなければならない。
また、削るべき場所を正確に特定するために、整形作業前に削るべき場所をユーザ自ら爪部に下書きすること等も考えられるが、特に利き手の爪部を整形する際には、削るべき場所を自分で爪部に下書きすることは難しく、思い通りの形状に削ることはより一層困難である。
このため、爪部の整形作業をユーザ自らが行う場合には、整形後の爪部の長さや形状が揃わなかったり、全体のバランスが悪くなったり、削りすぎて爪部を所望の形状に整形することを諦めざるを得なくなったりするという問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、爪部の整形に不慣れなユーザでも、簡易に爪部を所望の形状に整形することを可能とするネイルプリント装置及び印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係るネイルプリント装置は、
指の爪部に印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置であって、
前記指を撮影して当該指に対応する爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
前記爪領域画像から、前記指の爪床よりも外側に延出している爪部の爪先領域を抽出する爪先領域抽出手段と、
モデル爪形状を前記指爪画像取得手段により取得された前記爪部の爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域抽出手段により抽出された爪先領域内であって、前記モデル爪形状の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出する要整形領域抽出手段と、
前記要整形領域抽出手段により抽出された前記要整形領域を明示する画像を表示画面上に表示させる要整形領域表示手段と、
を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る印刷制御方法は、
指の爪部に印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
前記指を撮影して当該指に対応する爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
前記爪領域画像から、前記指の爪床よりも外側に延出している爪部の爪先領域を抽出する爪先領域抽出ステップと、
モデル爪形状を前記指爪画像取得ステップにおいて取得された前記爪部の爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域抽出ステップにおいて抽出された爪先領域内であって、前記モデル爪形状の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出する要整形領域抽出ステップと、
前記要整形領域抽出ステップにおいて抽出された前記要整形領域を明示する画像を表示画面上に表示させる要整形領域表示ステップと、
を含んでいることを特徴としている。
本発明によれば、モデル爪形状を爪部の爪領域画像に合わせ込み、爪部の爪先領域内であって、モデル爪形状の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出して、この抽出された要整形領域を明示する画像を表示画面上に表示させる。
これにより、爪部をモデル爪形状に整形するためにはどこをどの程度削ればいいのかを整形前に表示画面上に表示されている要整形領域を通じて確認することができ、爪部の整形に不慣れなユーザでも、簡易に爪部を所望の形状に整形することができるとの効果を奏する。
本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 図1のネイルプリント装置の印刷指固定手段を示した断面図で、印刷指として人差し指から小指を印刷指挿入部に挿入した際の固定態様を示している。 図1のネイルプリント装置の正面側の断面図である。 図1のネイルプリント装置の側断面図である。 本実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第1の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 爪形状指定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態における爪部中の爪先領域及び要整形領域の位置関係を示す説明図である。 第1の実施形態における要整形領域確認画面の一例を示す図である。 整形後形状確認画面の一例を示す図である。 デザイン確認画面の一例を示す図である。 要整形領域微調整画面において縦方向の調整を行う場合の一例を示す図である。 要整形領域微調整画面において横方向の調整を行う場合の一例を示す図である。 (A)は、要整形領域全体に印刷が施されている場合にやすりを用いて整形する様子を示す説明図であり、(B)は、整形後の状態を示す図である。 (A)は、要整形領域と他の領域との境界線に印刷が施されている場合にやすりを用いて整形する様子を示す説明図であり、(B)は、整形後の状態を示す図である。 第2の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における爪部中の爪先領域及び要整形領域の位置関係を示す説明図である。 第3の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態における要整形領域確認画面の一例を示す図である。 第4の実施形態における要整形領域確認画面の一例を示す図である。
[第1の実施形態]
図1から図16を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、このネイルプリント装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。このケース本体2及び蓋体4は、ケース本体2の上面後端部に設けたヒンジ3を介して、互いに連結されている。
上記ケース本体2は平面視で長円状に形成されている。このケース本体2には前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
また、ケース本体2の上面(天板)には後述する操作部12が設置されており、上面(天板)のほぼ中央部には表示部13が設定されている。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。この装置本体10は、図2に示すように印刷指固定手段を構成している印刷指固定部20、撮影手段を構成している撮影部30、印刷手段を構成している印刷部40及び制御手段を構成している制御装置50(図6参照)等を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。この下部機枠11aに設けられた印刷指挿入部20a、非印刷指挿入部20b及び掴み部20cによって印刷指固定部20が構成されている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷しようとする爪Tに対応する指(以下「印刷指」という。)U1を挿入するめための指挿入部である(図3参照)。印刷指挿入部20aの底面(印刷指載置面)は、印刷指U1を載置する指載置手段として機能する。印刷指U1の撮影や印刷は、印刷指U1がこの指載置手段としての印刷指挿入部20aの印刷指載置面に載置された状態で行われる。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(以下「非印刷指」という。)U2を挿入するための指挿入部である(図3参照)。
また、掴み部20cは、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで挟持することが可能な部分である。本実施形態において、この掴み部20cは印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとを仕切る隔壁21によって構成されている。
この隔壁21の上面は平坦な印刷指載置面を構成している。この隔壁21の指挿入側端部には膨出部22が形成されている。この膨出部22は、印刷指挿入部20a及び非印刷指挿入部20bに印刷指U1及び非印刷指U2を深く挿入した際に、印刷指U1及び非印刷指U2の付け根U3が当接する部分に形成されている。膨出部22は、印刷指U1の腹全体が印刷指載置面に当接した状態で、印刷指U1と非印刷指U2とで隔壁21(掴み部20c)を強く挟持することができるように、指挿入方向の断面が、隔壁21の下面から下方に向けて膨出するように円形となっている。なお、膨出部22の形状は、断面円形に限定されることなく、断面楕円形,多角形等の非円形であってもよい。
例えば、左手の親指以外の4本の指(人差し指、中指、薬指及び小指)が印刷指U1となる場合には、図3に示すように、ユーザは印刷指挿入部20aに4本の印刷指U1を挿入し、非印刷指挿入部20bに非印刷指U2である親指を挿入する。この場合、ユーザが印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで掴み部20cを挟持することにより、印刷指U1が掴み部20cの上で固定される。
また、親指のみが印刷指U1となる場合には、親指(印刷指U1)を印刷指挿入部20aに挿入さし、親指以外の4本の指(非印刷指U2)を非印刷指挿入部20bに挿入する。この場合にも、ユーザが印刷指U1と非印刷指U2とで掴み部20cを挟持することで印刷指U1が固定される。
また、図4は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の正面側の断面図であり、図5は、ネイルプリント装置1の側断面図である。
図4及び図5に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bに設置された基板31の中央部下面には、ドライバーを内蔵した200万画素程度以上の画素を有するカメラ32が設置されている。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、指載置手段である印刷指挿入部20aに載置された印刷指U1を照明灯33によって照明し、カメラ32によってその印刷指U1を撮影して、当該印刷指U1に対応する爪部Tの爪領域画像を含む指爪画像を取得する指爪画像取得手段であり、この撮影部30は、後述する制御装置50の制御部51に接続され、該制御部51によって制御されるようになっている。
また、印刷部40は、印刷指U1の爪部T(図3等参照)に色や模様等の印刷を施すものであり、本実施形態では、印刷部40は、爪部Tのうち、整形(ファイリング)によって削り落とすことが必要な領域を示す画像、すなわち、爪部T上であって後述する要整形領域抽出部513(図6参照)により抽出された要整形領域Fa(図9等参照)を明示する画像を所定の色で印刷する印刷手段である。
ここで要整形領域Faを明示する画像とは、例えば図9や、図15(A)に示すように、要整形領域抽出部513により要整形領域Faとして抽出された領域全体を所定の色で示した画像であってもよいし、図16(A)に示すように、要整形領域Faと他の爪領域との境界線を所定の色で示した画像であってもよい。いずれの場合にも、ユーザが要整形領域Faを明示する画像として印刷された色が見えなくなるまでやすり等で削ることにより、自分の爪部Tを所望の爪先形状に整形することができる(図15(B)及び図16(B)参照)。
なお、要整形領域Fa全体を印刷する方がやすり等で削りとることが必要な領域がユーザにとって分かりやすい点で優れているが、境界線のみを印刷する場合には印刷に使用するインク量が少なくて済む点で優れている。要整形領域Faを明示する画像としていずれの画像を印刷するかは、いずれかがデフォルトで定められていてもよいし、いずれかをユーザが任意に選択、設定できるようになっていてもよい。
また、要整形領域Faとして抽出された領域又は要整形領域Faと他の爪領域との境界線を印刷する所定の色は、特に限定されないが、赤色や黒色等、爪部Tの上に印刷した際に目立つ色であることが好ましい。
なお、本実施形態では、赤色で要整形領域Faとして抽出された領域全体を印刷する場合を例として説明する(図15(A)参照)。
本実施形態では、印刷部40は、主として上部機枠11bに設けられている。
すなわち、図4及び図5に示すように、上部機枠11bの両側板には、2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図5に示すように、主キャリッジ42の前壁42a及び後壁42bには2本のガイドロッド44が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、印刷ヘッド46が搭載されている。
本実施形態において、この印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、被印字媒体に対し直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。なお、印刷ヘッド46の記録方式はインクジェット方式に限定されない。
主キャリッジ42は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動ように構成されている。また、副キャリッジ45は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成としてもよい。
印刷部40は、これらガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の印刷制御部514に接続され、該印刷制御部514によって制御されるようになっている。
本実施形態では、後述する通常印刷ボタン123(図1参照)が操作された場合には、印刷部40により印刷指U1の爪部TへのネイルデザインDの画像の印刷が行われる。
また、ファイリング印刷開始ボタン124(図1参照)が操作された場合には、要整形領域抽出部513によって抽出された要整形領域Faを明示する画像を、対応する爪部T上に所定の色(例えば赤色)で印刷するファイリング印刷が行われる。本実施形態では、具体的には、ファイリング印刷開始ボタン124が操作されると、要整形領域抽出部513によって要整形領域Faとして抽出された爪部T上の領域に赤色で印刷を施すようになっている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行うための入力手段である。
本実施形態では、操作部12には、例えば、図1に示すように、ネイルプリント装置1の電源をONする電源ボタン120、所望のモデル爪形状MやネイルデザインDを指定する設定ボタン121、爪部Tの整形状態を微調整する微調整ボタン122、通常のネイルデザインD等の印刷を開始させるスイッチである通常印刷ボタン123、要整形領域Faを明示する画像を印刷する整形用(ファイリング用)印刷を開始させるためのファイリング印刷開始ボタン124等が設けられている。
設定ボタン121は、上下左右を示す選択部と中央の決定部とからなり、ユーザは、後述する表示部13に爪形状指定画面(図8参照)やネイルデザイン指定画面(図示せず)を表示させた状態で、所望のモデル爪形状MやネイルデザインDを選択部により選択し、決定部を操作することで当該選択されたモデル爪形状MやネイルデザインDを指定することができる。
本実施形態では、ユーザが爪部Tの爪先形状を整える際のモデルとなるモデル爪形状Mとして爪先形状の異なるポイント(モデル爪形状M1)、オーバル(モデル爪形状M2)、ラウンド(モデル爪形状M3)、スクエアオフ(モデル爪形状M4)、スクエア(モデル爪形状M5)の5種類のモデル爪形状Mが爪形状指定画面(図8参照)に表示されるようになっている。設定ボタン121は、こうした複数のモデル爪形状Mの中から1つのモデル爪形状Mを指定する爪形状指定手段として機能する。
なお、設定ボタン121によって指定可能なモデル爪形状Mの数はここに挙げたものに限定されない。さらに多くのモデル爪形状Mが用意されていてもよいし、これより少ない数のモデル爪形状Mの中から指定するようにしてもよい。
また、微調整ボタン122は、要整形領域Faを縦方向に伸ばす縦方向伸長ボタン122a、要整形領域Faを縦方向に縮める縦方向収縮ボタン122b、要整形領域Faを横方向に縮める横方向収縮ボタン122c、要整形領域Faを横方向に伸ばす横方向伸長ボタン122dの4つで構成されている。ユーザは、後述する表示部13の表示画面上に要整形領域微調整画面を表示させた状態で微調整ボタン122(122a〜122d)を適宜操作することにより、要整形領域Faの縦方向及び横方向の寸法を微調整することができる(図13及び図14参照)。
また、通常印刷ボタン123が操作された場合には、印刷部40により印刷指U1の爪部Tに対して、花柄等のネイルデザインDの画像の印刷や爪部Tの全体に着色を施す印刷等、通常のネイルプリントを行う印刷が行われる。
ファイリング印刷開始ボタン124が操作された場合には、爪部T上の要整形領域Faとして抽出された領域に赤色等の着色を施すファイリング印刷が行われる。
表示部13は、例えば液晶パネル(液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display))等で構成された表示手段である。
なお、表示部13の表面に、タッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、図示しないスタイラスペンや指先等によるタッチ操作により、表示部13の表面をタッチすることによっても各種の入力を行うことができるように構成される。
表示部13には、例えば、印刷指U1を撮影した指爪画像やその中の爪部Tを表す爪領域画像、印刷指U1の爪部Tに印刷すべきネイルデザインD、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示画面等が表示されるようになっている。
また、本実施形態では、表示部13には、図8に示す爪形状指定画面が表示されるようになっており、ユーザの爪部Tを整形することにより実現可能なモデル爪形状Mが複数並べて表示される。本実施形態では、モデル爪形状Mとしてポイント、オーバル、ラウンド、スクエアオフ、スクエア(モデル爪形状M1〜M5)の5種類の爪先形状が選択可能となっており、図8に示すように爪形状指定画面には、この5種類のモデル爪形状Mが表示される。
なお、表示部13の表面に、タッチパネルが一体的に構成されている場合には、ユーザが画面上で所望のモデル爪形状Mの画像にタッチするだけで、そのモデル爪形状Mが爪部Tを整形する際のモデル爪形状Mとして指定されるようにしてもよい。この場合には、表示部13も複数のモデル爪形状Mの中から一つのモデル爪形状Mを指定する爪形状指定手段として機能する。
また、表示部13には、図10に示すような要整形領域確認画面が表示される。
要整形領域確認画面は、指定されたモデル爪形状Mをユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪先領域抽出部512(図8参照)により抽出された爪部Tの爪先領域Np(図9参照)であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域として要整形領域抽出部513(図8参照)により抽出された要整形領域Faを明示する画像を表示させるものであり、表示部13は要整形領域表示手段として機能する。
本実施形態では、図10に示すように、要整形領域確認画面には、ユーザの指爪画像が、その爪領域のうち、要整形領域Faとして抽出された領域全体を赤色に着色した状態で、「赤領域は削る部分です」とのコメントとともに表示される。
また、表示部13には、図11に示すような整形後形状確認画面が表示される。
整形後形状確認画面は、例えば要整形領域確認画面において赤色に着色されていた要整形領域Faを透明化し、整形後の爪部Tの形状を示すものである。
整形後形状確認画面を表示させることにより、ユーザは要整形領域Faを削り取った後の爪部Tの状態を表示部13の画面上で確認することができる。このため、ユーザは提示された要整形領域Faを削ることで自分の爪部Tを所望の形状にすることができるか否かの判断をしやすくなる。
また、表示部13には、図12に示すようなデザイン確認画面が表示される。
デザイン確認画面は、整形後形状確認画面に表示されていた要整形領域Faを削った後の爪部Tを表す画像に、ユーザが指定(選択)したネイルデザインDを重畳して表示させるものである。
整形後の爪部Tを表す画像にネイルデザインDを重畳して表示させることにより、ユーザは所望のネイルデザインDを印刷した場合に、整形後の爪部Tの形状や長さ等と当該ネイルデザインDとのバランスが適切であるか否かを確認しやすくなる。
また、表示部13には、図13及び図14に示すような要整形領域微調整画面が表示される。
要整形領域微調整画面は、整形後形状確認画面に表示されていた要整形領域Faを削った後の爪部Tの画像又はデザイン確認画面に表示されていたネイルデザインDを重畳した後の画像に「微調整ボタンで微調整できます」とのコメントを表示させた画面である。
ユーザは、前述のように、この要整形領域微調整画面を表示部13に表示させた状態で微調整ボタン122(122a〜122d)を適宜操作することにより、要整形領域Faの縦方向・横方向の寸法を微調整することができる(図13及び図14参照)。
例えば、整形後の爪先領域Npの縦方向の長さ、すなわち、図9における爪先領域Npの爪床Uf側の端縁である遊離縁Eから爪部Tの先端部までの長さ寸法Lを大きくしたい場合には、ユーザは、要整形領域微調整画面を表示させた状態で、微調整ボタン122のうちの縦方向伸長ボタン122aを操作して、長さ寸法Lを所望の長さに調整する。逆に爪先領域Npの爪床Uf側の端縁である遊離縁Eから爪部Tの先端部までの長さ寸法Lを小さくしたい場合には、ユーザは、縦方向収縮ボタン122bを操作して、長さ寸法Lを所望の長さに調整する。長さ寸法Lを大きくすると、その分要整形領域Faの縦方向の寸法は小さくなり、長さ寸法Lを小さくすると、その分要整形領域Faの縦方向の寸法は大きくなる。
また、横方向収縮ボタン122c又は横方向伸長ボタン122dを操作すると、要整形領域Faの幅を調整することができ、具体的には、横方向収縮ボタン122cを操作することにより、要整形領域Faの先端部が細くなり、横方向伸長ボタン122dを操作することにより、要整形領域Faの先端部が平たく広がった形状に調整される。
本実施形態では、4つの微調整ボタン122(縦方向伸長ボタン122a、縦方向収縮ボタン122b、横方向収縮ボタン122c、横方向伸長ボタン122d)を操作することにより、各印刷指U1について、それぞれ要整形領域Faの縦方向・横方向の寸法を調整可能となっている。
なお、ユーザが整形後形状確認画面、デザイン確認画面、要整形領域微調整画面を表示部13に表示させた状態でファイリング印刷開始ボタン124を操作すると、表示部13の表示画面上に表示された状態で要整形領域Faが確定され、当該確定された要整形領域Faに赤色等の着色を施すファイリング印刷が行われる。
なお、表示部13の表面に、タッチパネルが一体的に構成されている場合には、当該画面上にOKボタン等の操作ボタンを表示させて、ユーザがこれをタッチするだけで、要整形領域Faが確定され、ファイリング印刷が開始されるようにしてもよい。
また、制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板31等に設置されている。図6は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図6に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51、記憶手段としてのROM(Read Only Memory)52及びRAM53(Random Access Memory)等を備えるコンピュータである。なお、記憶手段は、制御装置50内のROM52、RAM53に限定されず、他に記憶手段が設けられていてもよい。
この制御部51は、機能的に見た場合、爪領域画像抽出部511、爪先領域抽出部512、要整形領域抽出部513、印刷制御部514、表示制御部515等を備えている。これら爪領域画像抽出部511、爪先領域抽出部512、要整形領域抽出部513、印刷制御部514、表示制御部515等としての機能は、CPUとROM52に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。
爪領域画像抽出部511は、指爪画像取得手段である撮影部30により取得された指爪画像から、これに含まれる爪部Tの爪領域画像を抽出する爪領域画像抽出手段である。
爪領域画像抽出部511は、例えば、撮影部30により取得された指爪画像の中から、爪部Tとそれ以外の指部分との色の違い等に基づいて爪領域画像(爪部Tの輪郭)を抽出するものである。なお、爪領域画像抽出部511が爪領域画像を抽出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
爪先領域抽出部512は、爪領域画像抽出部511によって抽出された爪部Tの爪領域画像から、爪部Tの爪先領域Npを抽出する爪先領域抽出手段である。
ここで爪先領域Np(すなわち「フリーエッジ」)とは、指における爪下の皮膚部分である爪床Ufよりも外側に延出している領域をいう。すなわち、爪先領域Npは、爪部Tのうち指の皮膚部分(爪床Uf)と接着していない領域であり、爪部Tは、全領域のうち、この爪先領域Npのみ、やすり等で削り取り、整形(ファイリング)することができる。
一般に、爪部Tのうち、爪先領域Npは白っぽく、指の皮膚部分(爪床Uf)と接している部分は赤味がかっている。爪先領域抽出部512は、例えば、撮影部30により取得された爪領域画像中、このような爪部Tの部分ごとの色の違いを識別すること等により爪先領域Npを抽出する。
なお、爪先領域抽出部512が爪先領域Npを抽出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
要整形領域抽出部513は、モデル爪形状Mを撮影部30により取得された爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪先領域抽出部512により抽出された爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出する要整形領域抽出手段である。
本実施形態では、要整形領域抽出部513は、爪形状指定手段である操作部12の設定ボタン121が操作されることにより指定されたモデル爪形状Mをユーザの爪領域画像に合わせ込むことにより要整形領域Faを抽出するようになっている。
印刷制御部514は、要整形領域抽出部513により抽出された要整形領域Faを明示する画像をユーザの爪部T上に印刷するように印刷手段である印刷部40を制御する印刷制御手段である。
本実施形態では、印刷制御部514は、要整形領域Faを明示する画像としての要整形領域Faとして抽出された領域全体に所定の色(例えば赤色)で着色した画像を印刷するように印刷部40を制御する。
なお、印刷制御部514は、要整形領域Faを明示する画像の他、通常の印刷においては、ネイルデザインDの画像等を爪部Tの上に印刷するように印刷部40を制御するようになっている。
表示制御部515は、表示手段としての表示部26に各種の表示を表示させる表示制御手段である。本実施形態では、表示制御部515は、前述のように各種の指示画面の他、爪形状指定画面、デザイン指定画面、要整形領域確認画面、整形後形状確認画面、デザイン確認画面、要整形領域微調整画面等を表示部13に表示させるようになっている。
また、記憶手段としてのROM52は、指爪画像から爪領域画像を抽出するための爪領域画像抽出プログラム、爪領域画像から爪先領域Npを抽出するための爪先領域抽出プログラム、モデル爪形状Mを爪領域画像に合わせ込み、爪先領域抽出手段により抽出された爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出する要整形領域抽出プログラム、印刷処理を行うための印刷処理プログラム、表示処理を行うための表示処理プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置50によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態においてROM52には、モデル爪形状Mとして指定可能な爪形状の輪郭等(本実施形態では、ポイント、オーバル、ラウンド、スクエアオフ、スクエアの5種類の爪先形状の輪郭等)のデータが記憶されている。
また、本実施形態において記憶手段であるRAM53は、各種データ等を記憶する記憶領域と制御部51が各種処理を行う際にプログラム等を展開する作業領域(いずれも図示せず)とを備えている。
RAM53の記憶領域には、例えば、撮影部30により取得された指爪画像のデータ、ユーザが設定ボタン121を操作することにより指定されたモデル爪形状MのデータやネイルデザインDの画像データ、爪領域画像抽出部511により抽出された爪領域画像のデータ、爪先領域抽出部512により抽出された爪先領域Npのデータ、要整形領域抽出部513により抽出された要整形領域Faのデータ等、各種のデータが記憶されている。
次に、図7及び図8から図15を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1による印刷制御方法について説明する。
このネイルプリント装置1により印刷を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置50を起動させる。
表示制御部515は、表示部13に爪形状指定画面(図8参照)を表示させ、ユーザは、操作部の設定ボタン121を操作する等により、複数のモデル爪形状Mの中から、所望のモデル爪形状Mを指定する。
ユーザの印刷指U1が印刷指挿入部20aに挿入されると、まず、図7に示すように、撮影部30によりユーザの指爪画像が取得される(ステップS1)。そして、爪領域画像抽出部511が取得された指爪画像から爪領域画像を抽出し(ステップS2)、さらに、この爪領域画像から爪先領域抽出部512により爪先領域Npを抽出する(ステップS3)。
要整形領域抽出部513は、ユーザによって指定されたモデル爪形状Mをユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込む(ステップS4)。要整形領域抽出部513は、合わせ込みが完了したか否か、すなわち、指定されたモデル爪形状Mをユーザの爪部Tの爪領域画像の大きさ等に合わせて重ね合わせる作業が終了したか否かを常に判断し(ステップS5)、合わせ込みが完了していない(すなわち、両者の大きさ等にずれがある)場合(ステップS5;NO)には、指定されたモデル爪形状Mを微調整して(ステップS6)、再度ステップS4、S5の処理を繰り返す。
他方、両者の合わせ込みが完了した(すなわち、両者の大きさ等にずれがない)場合(ステップS5;YES)には、要整形領域抽出部513は、爪部Tの爪先領域Np内であって、指定されたモデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出する(ステップS7)。
要整形領域Faが抽出されると、表示部13の表示画面上に、要整形領域Faを赤色等の目立つ色に着色した要整形領域確認画面(図10参照)や要整形領域Faをやすり等で削った場合にどのような形状となるかと示す整形後形状確認画面(図11参照)が表示される(ステップS8)。さらに、ユーザによって爪部Tに印刷したいネイルデザインDが指定されている場合には、この整形後の爪部Tの形状に指定されたネイルデザインDが重畳させたデザイン確認画面(図12参照)を表示させる(ステップS9)。本実施形態では、花柄のネイルデザインDがユーザにより指定された例を示しており、図12に示すように、整形後のユーザの爪部Tに花柄のネイルデザインDが重畳された画像が、「印刷するデザインはこれでよろしいですか」等のコメントとともに表示部13に表示される。
制御部51は、ユーザが図示しないOKボタン等を操作することにより要整形領域Faが確定されたか否かを常に判断し(ステップS10)、要整形領域Faが確定されたと判断される場合(ステップS10;YES)には、印刷制御部514が印刷部40を制御して、要整形領域Faとして抽出された領域に赤色等の所定の色で印刷が行われる(ステップS12)。
他方、要整形領域Faが確定されていないと判断される場合(ステップS10;NO)には、要整形領域微調整画面(図13及び図14参照)を表示部13に表示させる(ステップS11)。ユーザは、微調整ボタン122(縦方向伸長ボタン122a、縦方向収縮ボタン122b、横方向収縮ボタン122c、横方向伸長ボタン122d)を操作することにより、要整形領域微調整画面を確認しながら要整形領域Faの縦方向の長さ及び横方向の幅を調整する。制御部51は、ユーザが図示しないOKボタン等を操作することにより要整形領域Faが確定されたか否かを常に判断し(ステップS10)、要整形領域Faが確定されたと判断される場合(ステップS10;YES)には、印刷制御部514が印刷部40を制御して、要整形領域Faとして抽出された領域に赤色等の所定の色で印刷が行われる(ステップS12)。
なお、ここでは、1本の印刷指U1に対する対応について述べたが、本実施形態のように、例えば4本等、複数の印刷指U1に対して同時に印刷処理を行う場合には、以上の処理を各印刷指U1についてそれぞれ繰り返すことにより、全ての印刷指U1について印刷処理を行う。
印刷後、図15(A)に示すように、ユーザは、各爪部Tに赤色等で印刷されている要整形領域Faを印刷された色が見えなくなるまでやすり9で削る整形(ファイリング)作業を行う。印刷により着色された要整形領域Faを全て削り取ると、図15(B)に示すように、ユーザ自らの爪部Tが所望の爪先形状に整形(ファイリング)される。
なお、要整形領域Fa全てに着色するのではなく、要整形領域Faと他の爪領域との境界線に所定の色で印刷を施した場合にも、図16(A)に示すように、ユーザは、各爪部Tに赤色等で印刷されている要整形領域Faの境界線が見えなくなるまでやすり9で削る整形(ファイリング)作業を行う。印刷により着色された境界線まで爪部Tを削り取ると、図16(B)に示すように、ユーザ自らの爪部Tが所望の爪先形状に整形(ファイリング)される。
以上のように、本実施形態におけるネイルプリント装置1によれば、モデル爪形状Mを爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪部Tの爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出し、この抽出された要整形領域Faを明示する画像(図10の要整形領域確認画面参照)を表示画面上に表示させる。
これにより、爪部をモデル爪形状Mに整形(ファイリング)するためにはどこをどの程度削ればいいのかを整形(ファイリング)前に確認することができる。
また、表示部13に表示された整形(ファイリング)後の爪部Tの形状(図11の整形後形状確認画面参照)や整形後の爪部TにネイルデザインDを重畳させた画像(図12のデザイン確認画面参照)等を見て、適宜モデル爪形状Mを指定し直すこともできる。
さらに、ユーザ自ら要整形領域微調整画面を確認しながら、適宜要整形領域Faの縦方向の長さや横方向の幅を微調整することもでき、所望の形状の爪部Tとなるように要整形領域Faを調整することができる。
そして、表示部13に表示されている要整形領域Faでよい場合には、その爪部T上であって要整形領域Faとして抽出された領域全体に対して赤色等の所定の目立つ色で印刷を施す。これにより、爪部Tの整形(ファイリング)に不慣れなユーザでも、やすり等で整形(ファイリング)すべき領域が容易に判別でき、簡易に爪部Tを所望の形状に整形することができる(図15(A)及び(B)参照)。また、要整形領域Faと他の爪領域との境界線に所定の色で印刷を施した場合でも同様である(図16(A)及び(B)参照)。
[第2の実施の形態]
次に、図17から図19を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、要整形領域抽出部による要整形領域Faの抽出の仕方が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態におけるネイルプリント装置の装置構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。
本実施形態では、指爪画像取得手段である撮影部30は、例えば片手の親指から小指までの5本等、複数の指を撮影して当該指に対応する各爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得するものである。
また、爪領域画像抽出部511は、取得された各指の指爪画像について爪領域画像を抽出し、爪先領域抽出部512は、各指爪画像から抽出された爪領域画像からそれぞれ爪先領域Npを抽出する。
なお、爪領域画像抽出部511が指爪画像について爪領域画像を抽出する手法、及び爪先領域抽出部512が指爪画像から抽出された爪領域画像から爪先領域Npを抽出する手法は、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態において、指爪画像取得手段である撮影部30は、複数の印刷指U1を撮影して当該印刷指U1に対応する各爪部Tの爪領域画像を含む指爪画像を取得するものであり、要整形領域抽出部513は、複数の印刷指U1の各爪部Tの指爪画像について抽出された各爪領域画像について要整形領域Faを抽出するものであって、要整形領域Faを抽出する際には、複数の印刷指U1の各爪部Tにおいて爪先領域Npの爪床Uf側の端縁である遊離縁Eから爪部Tの先端部までの長さ寸法が均一となるように要整形領域Faを抽出するようになっている。
すなわち、要整形領域抽出部513は、ユーザによって指定されたモデル爪形状Mを各指別の複数の爪領域画像にそれぞれ合わせ込んで、各指の爪領域画像について、それぞれ要整形領域Faを抽出する。そして、整形後、すなわち、抽出した要整形領域Faを削り取った後の爪先領域Npの長さ寸法L(図19参照)を取得して、この整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lを全指について比較する。その結果、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lに大小がある場合には、その最小値を検出し、他の指についても、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lがこの最小値と同じになるように整形後の爪先領域Npの長さを変更し、この条件を満たすように爪先領域Np内の要整形領域Faを抽出する。
これにより、図19に示すように、すべての印刷指U1について、整形(ファイリング)後の爪先領域Npの爪床Uf側の端縁である遊離縁Eから爪部Tの先端部までの長さ寸法Lが均一となる。
例えば、図19に示す例では、印刷指Uである親指U1から小指U5までを比較した場合に、親指U1−1の爪部T1が最も長さが短いため、の整形後の遊離縁Eから爪部Tの先端部までの長さ寸法Lも親指U1−1が最も小さくなる。
このため、図19に示すように、他の人指し指U1−2から小指U1−5の整形後の遊離縁Eから爪部Tの先端部までの長さ寸法Lを親指U1−1における長さ寸法Lとほぼ同じになるように爪先領域Npの長さを変更し、この条件を満たすように爪先領域Np内の要整形領域Faを抽出する。
なお、その他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
次に、図17から図19を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置の印刷制御方法について説明する。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様、ユーザは、表示部に表示された爪形状指定画面(図8参照)等を参照して、所望のモデル爪形状M及び印刷したいネイルデザインDを指定する。
ユーザの印刷指U1が印刷指挿入部20aに挿入されると、まず、図17に示すように、撮影部30によりユーザの指爪画像が取得され(ステップS21)、この指爪画像から爪領域画像が抽出され(ステップS22)、さらに、この爪領域画像から爪先領域Npが抽出される(ステップS23)。要整形領域抽出部513は、ユーザによって指定されたモデル爪形状Mをユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込み(ステップS24)、合わせ込みが完了したか否かを常に判断する(ステップS25)、合わせ込みが完了していない場合(ステップS25;NO)には、指定されたモデル爪形状Mを微調整して(ステップS26)、再度ステップS24、S25の処理を繰り返す。
他方、両者の合わせ込みが完了した場合(ステップS25;YES)には、要整形領域抽出部513は、整形後、すなわち要整形領域Faを削り落とした後の爪先領域Npの長さ寸法Lを取得する(ステップS27)。そして、全ての印刷指U、すなわち、片手ずつ作業を行う場合には、片手の親指U1−1から小指U1−5までの5本であり、両手すべてについて作業を行う場合には、左右の手の親指U1−1から小指U1−5までの10本について、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lを取得したか否かを判断し(ステップS28)、取得していなければ(ステップS28;NO)、取得していない印刷指UについてステップS21からステップS27の処理を繰り返す。
全印刷指Uについて、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lを取得した場合(ステップS28;YES)には、要整形領域抽出部513は、取得した長さ寸法Lの最小値を検出する(ステップS29)。そして、全ての印刷指Uについて、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lがこの最小値となるように変更し(ステップS30)、この条件を満たすように爪先領域Np内の要整形領域Faを抽出する(ステップS31)。
なお、図18に示すステップS32からステップS36は、第1の実施形態で説明したステップS8からステップS12(図7参照)と同様であるため、その説明を省略する。
また、その他の処理は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
これにより、図19に示すように、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lが全ての印刷指U1においてほぼ均一なるように各印刷指U1の爪部Tについて要整形領域Faが抽出される。そして、印刷後に、要整形領域Faとして爪部T上に赤色等の所定の色で印刷が行われた領域をユーザがやすり等で削り落とすことにより、全ての印刷指U1の爪部Tについて爪先領域Npの長さの揃った状態とすることができる。
以上のように、本実施形態におけるネイルプリント装置によれば、第1の実施形態と同様に、モデル爪形状Mを爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪部Tの爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出する。このとき、本実施形態では、要整形領域抽出部513が、複数の印刷指U1において整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lが全てほぼ均一なるように各印刷指U1の爪部Tについて要整形領域Faを抽出する(図19参照)。このため、全ての印刷指U1について整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lが揃い、バランスの取れた状態とすることができる。
そして、このようにして抽出された要整形領域Faを明示する画像(図10の要整形領域確認画面参照)を表示画面上に表示させる。これにより、爪部をモデル爪形状Mに整形するためにはどこをどの程度削ればいいのかを整形前に確認することができる。
また、要整形領域Faが確定されると、その爪部T上であって要整形領域Faとして抽出された領域全体に対して所定の色で印刷が施される。これにより、爪部の整形に不慣れなユーザでも、やすり等で整形(ファイリング)すべき領域が容易に判別でき、簡易に爪部Tを所望の形状に整形することができる。また、要整形領域Faと他の爪領域との境界線に所定の色で印刷を施した場合でも同様である。
そして、前述のように、要整形領域抽出部513が要整形領域Faを抽出するに際しては、全ての指について、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lがほぼ等しくなるように各指の爪部Tについて要整形領域Faを抽出するため、要整形領域Faを明示する画像を印刷後、この領域を削り取るように整形(ファイリング)を行うと、全ての指の爪部Tについて爪先領域Npの長さの揃った状態とすることができ、簡易に全指についてバランスのよい整形(ファイリング)を行うことができる。
[第3の実施の形態]
次に、図20及び図21を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、要整形領域抽出部による要整形領域Faの抽出の仕方が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態におけるネイルプリント装置の装置構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。
本実施形態では、モデル爪形状Mの指定を制御装置50の要整形領域抽出部513により自動的に行うようになっており、要整形領域抽出部513が、複数のモデル爪形状Mの中から1つのモデル爪形状Mを指定する爪形状指定手段として機能する。
すなわち、要整形領域抽出部513は、ユーザの指について取得された指爪画像について爪領域画像が抽出されると、ROM52に記憶されている複数のモデル爪形状Mの中からいずれか1つを選んでこれを爪領域画像に合わせ込む。そして、要整形領域Faを抽出し、その面積Sを算出する。モデル爪形状Mが複数ある場合には、その全てについて爪領域画像への合わせ込み、要整形領域Faの抽出及び要整形領域Faの面積Sの算出を行う。
そして、要整形領域抽出部513は、全てのモデル爪形状Mの中で要整形領域Faの面積Sが最小となるものを爪領域画像に合わせ込む。
モデル爪形状Mを爪領域画像に合わせ込んだ画像は表示部13に表示され、ユーザは当該モデル爪形状Mでよい場合には、操作部12等を操作することにより、当該モデル爪形状Mを適用することを決定する。そして、要整形領域確認画面やデザイン確認画面等で整形後のイメージを確認し、必要に応じて適宜微調整した上で、要整形領域Faを確定させる。
また、ユーザが要整形領域Faの面積Sが最小であるとして指定されたモデル爪形状Mの適用を望まない場合には、要整形領域抽出部513は、要整形領域Faの面積Sが次に小さいモデル爪形状Mを爪領域画像に合わせ込んで、表示部13に表示させ、ユーザに提案する。
このように、要整形領域Faの面積Sが小さい順に順次ユーザに提案することにより、やすりで削る等により整形(ファイリング)する面積ができるだけ少なくて済むように要整形領域Faを設定することができる。
なお、その他の構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
次に、図20及び図21を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置の印刷制御方法について説明する。
ユーザの印刷指U1が印刷指挿入部20aに挿入されると、まず、図20に示すように、撮影部30によりユーザの指爪画像が取得され(ステップS41)、この指爪画像から爪領域画像が抽出され(ステップS42)、さらに、この爪領域画像から爪先領域Npが抽出される(ステップS43)。要整形領域抽出部513は、複数のモデル爪形状Mのうちの1つをユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込み(ステップS44)、この場合に整形が必要となる要整形領域Faの面積Sを算出する(ステップS45)。
要整形領域抽出部513は、全てのモデル爪形状Mについて爪領域画像への合わせ込み及び要整形領域Faの面積Sの算出が完了したか否かを常に判断し(ステップS46)、完了していない場合(ステップS46;NO)には、まだ要整形領域Faの面積Sの算出が完了していないモデル爪形状MについてステップS44及びステップS45の処理を繰り返す。
他方、全てのモデル爪形状Mについて要整形領域Faの面積Sの算出が完了している場合(ステップS46;YES)には、要整形領域Faの面積Sが最小であるモデル爪形状Mをユーザの爪領域画像に合わせ込む(ステップS47)。
要整形領域抽出部513は、合わせ込みが完了したか否かを常に判断する(ステップS48)、合わせ込みが完了していない場合(ステップS48;NO)には、指定されたモデル爪形状Mを微調整して(ステップS49)、再度ステップS47、S48の処理を繰り返す。
他方、両者の合わせ込みが完了した場合(ステップS48;YES)には、当該モデル爪形状Mを爪領域画像に合わせ込んだ画像や整形後の爪部Tの形状等が表示部13に表示される。ユーザはこれを確認して、当該モデル爪形状Mでよい場合には、操作部12等を操作することにより、当該モデル爪形状Mを適用することを決定する。
要整形領域抽出部513は、当該モデル爪形状Mの適用が決定されたか否かを常に判断し(ステップS50)、当該モデル爪形状Mの適用が決定されない場合(ステップS50;NO)には、要整形領域Faの面積Sが次に小さいモデル爪形状MについてステップS47からステップS49と同様の処理を繰り返す(ステップS51からステップS53)。
他方、当該モデル爪形状Mの適用が決定された場合(ステップS50;YES)には、第1の実施形態で説明したステップS8からステップS12と同様の処理を行う(ステップS54からステップS58)。
なお、その他の処理は、第1の実施形態、第2の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態におけるネイルプリント装置によれば、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、モデル爪形状Mを爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪部Tの爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出して、この抽出された要整形領域Faを明示する画像(図10の要整形領域確認画面参照)を表示画面上に表示させる。
これにより、爪部をモデル爪形状Mに整形するためにはどこをどの程度削ればいいのかを整形前に確認することができる。
また、要整形領域抽出部513が要整形領域Faを抽出するに際しては、できる限り要整形領域Faの面積Sが小さくなるモデル爪形状Mを指定してユーザに提案するため、ユーザは要整形領域抽出部513の指定したモデル爪形状Mを適用させることにより、整形(ファイリング)時に最小限の要整形領域Faをやすり等で削り取るだけで、自己の爪部Tを形よく整形することが可能となる。
そして、要整形領域Faが確定されると、その爪部T上であって要整形領域Faとして抽出された領域全体に対して所定の色で印刷が施される。これにより、爪部Tの整形に不慣れなユーザでも、やすり等で整形(ファイリング)すべき領域が容易に判別でき、簡易に爪部Tを所望の形状に整形することができる。また、要整形領域Faと他の爪領域との境界線に所定の色で印刷を施した場合でも同様である。
[第4の実施の形態]
次に、図22から図24を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、要整形領域抽出部による要整形領域Faの抽出の仕方が第1の実施形態から第3の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態から第3の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態におけるネイルプリント装置の装置構成は、第1の実施形態から第3の実施形態で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。
本実施形態において、要整形領域抽出部513は、ユーザによって指定されたモデル爪形状Mを現状のユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、ユーザが将来実現したい爪先形状とするために、現状の爪部Tについてどのような整形(ファイリング)を行うべきかを提案するものである。
すなわち、要整形領域抽出部513は、ユーザによってモデル爪形状Mが指定されると、これを現状のユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪先領域Np内の要整形領域Faを抽出する。
表示部13には、例えば図23、図24に示すような、モデル爪形状Mを現状のユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込んだ画像が要整形領域確認画面として表示される。
ここで、要整形領域抽出部513は、現状のユーザの爪部Tの爪領域画像の爪先領域Npのうち、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出する。
現状のユーザの爪部Tの爪先領域Npがモデル爪形状Mの輪郭よりも僅かしか外側にはみ出していない場合(例えば、図23参照)には、はみ出している領域だけを要整形領域Faとして抽出する。
また、現状のユーザの爪部Tの長さが短かったり、ユーザによって指定されたモデル爪形状Mよりも先端部が細い形状である場合(例えば、図24参照)には、要整形領域Faとして抽出できる部分がないため、モデル爪形状Mを現状のユーザの爪部Tの爪領域画像に合わせ込んで重畳し、ユーザが希望する爪先形状を二点鎖線等で表した画像を表示部13に表示させる。この場合、表示部13の表示画面上に、要整形領域Faがない旨のコメント等をあわせて表示させてもよい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態から第3の実施形態で説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
次に、図22から図24を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置の印刷制御方法について説明する。
本実施形態でも、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様、ユーザは、表示部に表示された爪形状指定画面(図8参照)等を参照して、所望のモデル爪形状M及び印刷したいネイルデザインDを指定する。
ユーザの印刷指U1が印刷指挿入部20aに挿入されると、まず、図22に示すように、撮影部30によりユーザの指爪画像が取得され(ステップS61)、この指爪画像から爪領域画像が抽出され(ステップS62)、さらに、この爪領域画像から爪先領域Npが抽出される(ステップS63)。要整形領域抽出部513は、ユーザによって指定されたモデル爪形状Mをユーザの現状の爪部Tの爪領域画像に合わせ込み(ステップS64)、合わせ込みが完了したか否かを常に判断する(ステップS65)、合わせ込みが完了していない場合(ステップS65;NO)には、指定されたモデル爪形状Mを微調整して(ステップS66)、再度ステップS64、S65の処理を繰り返す。
他方、両者の合わせ込みが完了した場合(ステップS65;YES)には、要整形領域抽出部513は、爪部Tの爪先領域Np内であって、指定されたモデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出する(ステップS67)。
要整形領域Faが抽出されると、表示部13の表示画面上に、要整形領域Faを赤色等の目立つ色に着色した要整形領域確認画面(図10参照)や要整形領域Faをやすり等で削った場合にどのような形状となるかと示す整形後形状確認画面(図11参照)が表示される(ステップS68)。さらに、ユーザによって爪部Tに印刷したいネイルデザインDが指定されている場合には、この整形後の爪部Tの形状に指定されたネイルデザインDを重畳させたデザイン確認画面(図12参照)を表示させる(ステップS69)。
なお、ユーザの現状の爪部Tが指定されたモデル爪形状Mよりも短過ぎたり幅が細過ぎたりすることにより要整形領域Faがない場合、すなわち、爪先領域Np内であってモデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域が存在しない場合には、モデル爪形状Mの輪郭を将来目指すべき爪先形状として二点鎖線等で示してユーザの爪領域画像に重畳した画像を表示部13に表示させる。この場合、現状では削るべき要整形領域Faがない旨のコメントを画像とともに表示させるようにしてもよい。また、例えば将来目指したいモデル爪形状Mがポイント(図8参照)等の先端が細い形状であり、現状の爪部Tの爪先領域Npがスクエアのような端部に角のある形状場合に、将来モデル爪形状Mとするために、過渡的に現状の爪先領域Npの先端両側部を削る整形(ファイリング)をする方が好ましい場合には、仮に整形すべき領域がモデル爪形状Mの輪郭よりも内側に位置する場合でも、当該領域を要整形領域Faとして他と異なる色を付して表示させてもよい。
制御部51は、ユーザが図示しないOKボタン等を操作することにより要整形領域Faが確定されたか否かを常に判断し(ステップS70)、要整形領域Faが確定されたと判断される場合(ステップS70;YES)には、印刷制御部514が印刷部40を制御して、要整形領域Faとして抽出された領域に赤色等の所定の色で印刷が行われる(ステップS72)。なお、現状では削るべき要整形領域Faがない場合には、OKボタン等が操作されても印刷は行われない。この場合、その旨の警告表示等を行うことが好ましい。
他方、要整形領域Faが確定されていないと判断される場合(ステップS70;NO)には、要整形領域微調整画面(図13及び図14参照)を表示させる。ユーザは、微調整ボタン122を操作することにより、要整形領域微調整画面を確認しながら要整形領域Faの縦方向の長さ及び横方向の幅を調整する。制御部51は、ユーザが図示しないOKボタン等を操作することにより要整形領域Faが確定されたか否かを常に判断し(ステップS70)、要整形領域Faが確定されたと判断される場合(ステップS70;YES)には、印刷制御部514が印刷部40を制御して、要整形領域Faとして抽出された領域に赤色等の所定の色で印刷が行われる(ステップS72)。なお、現状では削るべき要整形領域Faがない場合には、印刷が行われないことは前述の場合と同様である。
以上のように、本実施形態におけるネイルプリント装置によれば、第1の実施形態と同様に、モデル爪形状Mを爪部Tの爪領域画像に合わせ込み、爪部Tの爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域Faとして抽出して、この抽出された要整形領域Faを明示する画像(図10の要整形領域確認画面参照)を表示画面上に表示させる。
これにより、爪部Tをモデル爪形状Mに整形するためにはどこをどの程度削ればいいのかを整形前に確認することができる。
また、要整形領域抽出部513が要整形領域Faを抽出するに際しては、ユーザによって指定されたモデル爪形状Mと、現状のユーザの爪部Tとを合わせ込み、爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域がある場合には、当該領域が要整形領域Faであると明示する表示を表示部13に表示させる。なお、爪先領域Np内であって、モデル爪形状Mの輪郭よりも外側に位置する領域がない場合には、単にユーザの指爪画像の爪領域画像とモデル爪形状Mの輪郭とを重ね合わせて表示部に表示させる。
このため、将来なりたい理想の爪形状(モデル爪形状M)があるが現状の爪部Tでは当該モデル爪形状Mを実現できない場合に、当該モデル爪形状Mとユーザの現状の爪部Tの形状とのずれをユーザに認識させることができる。
例えば、ユーザが将来スクエアオフ(図8におけるモデル爪形状M4)に整形したい場合に、爪先領域Npを細く削り過ぎてしまうと爪部T全体が伸びるまでスクエアオフ形状を実現することができない。この点本実施形態では、理想の爪形状(モデル爪形状M)とするために現状の爪部Tの形状をどのように整えるべきかが示されるため、ユーザが誤って爪部Tを削り過ぎ、理想の爪形状(モデル爪形状M)を実現するのに余計な時間を要してしまうことを防ぐことができる。
そして、要整形領域Faがある場合には、これをユーザの爪部T上に印刷する。これにより、例えばユーザの爪部Tの長さが短く、現状では理想の爪形状(モデル爪形状M)を実現できないが、理想の爪形状とするために過渡的に整形すべき部分がある場合に、その部分を的確に明示することができ、ユーザは印刷された領域を削るだけで、効率よく所望の爪形状を実現するために最良の整形(ファイリング)を行うことができる。このことは、要整形領域Faと他の爪領域との境界線に所定の色で印刷を施した場合でも同様である。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、4本の指に対して同時に印刷等の処理を行うことのできるネイルプリント装置1を例としたが、指を1本ずつ装置に挿入して順次印刷等の処理を行う装置に本発明を適用することも可能である。また、両手の指について、同時的に処理を行うことができるものであってもよい。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1が要整形領域Faを明示する画像の他、爪部Tに施す各種のネイルデザインDをも指定できる場合を例としたが、ネイルデザインDを指定できること、及び、指定されたネイルデザインDを爪部T上に印刷することは、本発明に係るネイルプリント装置において本質的なものではなく、このような機能を備えないものであってもよい。
なお、ネイルプリント装置1が要整形領域Faを明示する画像を印刷するための専用機である場合には、要整形領域Faとして抽出された領域又は要整形領域Faと他の爪領域との境界線を印刷する所定の色(例えば赤色等)のインクを吐出させる印刷ヘッド46及びそのインクカートリッジのみを備えていればよい。
また、上記第2の実施形態では、複数の印刷指U1間で整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lに大小がある場合に、その最小値を検出し、他の指についても、整形後の爪先領域Npの長さ寸法Lがこの最小値と同じになるように整形後の爪先領域Npの長さを変更して、この条件を満たすように爪先領域Np内の要整形領域Faを抽出する場合を例としたが、複数の印刷指U1間でのバランスの取り方はこれに限定されない。
例えば、全ての印刷指U1について、要整形領域Faが最も小さくなるように、各指の爪先領域Npの長さ寸法Lを各指ごとの最大値となるように調整してもよい。この場合には、整形する領域が小さいため、全指の整形に要する作業時間を少なくすることができ、ユーザが整形(ファイリング)に時間をかけたくない場合に好ましい。
また、指の長さに応じて、長さの短い指ほど爪先領域Npの長さ寸法Lが大きくなるように調整してもよい。このように調整した場合には、爪部Tの長さを含めた指全体の長さのばらつきを少なくすることができ、ユーザが指の長さをそろえたいと考える場合に好ましい。
また、各指の爪先領域Npの長さ寸法Lを測る際の基準は、本実施形態で示した遊離縁Eに限定されない。例えば、爪部Tの幅方向の端部が指(皮膚)から離れる部分(これを「ストレスポイント」という。図9及び図19において、ストレスポイントSpとして示す。)を基準として、爪部Tの左右のストレスポイントSpを水平に繋いだ線から爪部Tの先端部までの長さを各指間のバランスを取る際の基準となる長さ寸法Lとしてもよい。
また、上記第3の実施形態では、要整形領域抽出部513が、モデル爪形状Mのうち最も要整形領域Faの面積Sの小さいものから順に要整形領域Faを抽出する際のモデル爪形状として指定し、ユーザに提案するものとしたが、要整形領域抽出部513がモデル爪形状として指定する際の優先順位の付け方は、ここに例示したものに限定されない。
例えば、ユーザがネイルデザインDを指定している場合に、当該ネイルデザインDに適していると判断される順にモデル爪形状Mを指定し、ユーザに提案してもよい。
また、過去にユーザが指定したモデル爪形状Mがある場合に、これを記憶手段に記憶させておき、ユーザが指定した回数の多いモデル爪形状Mや、ユーザが指定した日付の最も新しいモデル爪形状Mから順に指定して、ユーザに提案してもよい。
その他、本発明が本実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
指の爪部に印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置であって、
前記指を撮影して当該指に対応する爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
前記爪領域画像から、前記指の爪床よりも外側に延出している爪部の爪先領域を抽出する爪先領域抽出手段と、
モデル爪形状を前記指爪画像取得手段により取得された前記爪部の爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域抽出手段により抽出された爪先領域内であって、前記モデル爪形状の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出する要整形領域抽出手段と、
前記要整形領域抽出手段により抽出された前記要整形領域を明示する画像を表示画面上に表示させる要整形領域表示手段と、
を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項2>
複数のモデル爪形状の中から一つのモデル爪形状を指定する爪形状指定手段を備え、
前記要整形領域抽出手段は、前記爪形状指定手段により指定された前記モデル爪形状を前記爪部の爪領域画像に合わせ込むことにより前記要整形領域を抽出するものであることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項3>
前記要整形領域表示手段は、前記要整形領域を明示する画像として、前記爪領域画像中、前記要整形領域を他の領域と区別し得る色で着色した画像、又は前記要整形領域と他の爪領域との境界線を示す画像を表示画面上に表示させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項4>
前記爪部上であって前記要整形領域として抽出された領域又は前記要整形領域と他の爪領域との境界線に所定の色で印刷を施すように、前記印刷手段を制御する印刷制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
前記指爪画像取得手段は、複数の指を撮影して当該指に対応する各爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得するものであり、
前記要整形領域抽出手段は、前記指爪画像取得手段によって指爪画像が取得された複数の指の各爪部の爪領域画像について前記要整形領域を抽出するものであって、
前記要整形領域抽出手段は、前記要整形領域を抽出する際に、前記爪先領域の前記爪床側の端縁である遊離縁から前記爪部の先端部までの長さ寸法が複数の指の各爪部において均一となるように各爪部の前記要整形領域を抽出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項6>
前記爪形状指定手段は、複数のモデル爪形状のうち、前記要整形領域抽出手段によって抽出される前記要整形領域が小さいモデル爪形状を指定するものであることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項7>
指の爪部に印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
前記指を撮影して当該指に対応する爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
前記爪領域画像から、前記指の爪床よりも外側に延出している爪部の爪先領域を抽出する爪先領域抽出ステップと、
モデル爪形状を前記指爪画像取得ステップにおいて取得された前記爪部の爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域抽出ステップにおいて抽出された爪先領域内であって、前記モデル爪形状の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出する要整形領域抽出ステップと、
前記要整形領域抽出ステップにおいて抽出された前記要整形領域を明示する画像を表示画面上に表示させる要整形領域表示ステップと、
を含んでいることを特徴とする印刷制御方法。
1 ネイルプリント装置
2 ケース本体
20a 印刷指挿入部
25 操作部
26 表示部
30 撮影部
40 印刷部
50 制御装置
51 制御部
52 ROM
53 RAM
511 爪領域画像抽出部
512 爪先領域抽出部
513 要整形領域抽出部
D ネイルデザイン
E 遊離縁
Fa 要整形領域
M モデル爪形状
Np 爪先領域
Sp ストレスポイント
T 爪部
U1 印刷指
U2 非印刷指
本発明は、ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法に関するものである。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、爪部の整形に不慣れなユーザでも、簡易に爪部を所望の形状に整形することを可能とするネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係るネイルプリント装置は、
指のに印刷を施す印刷ヘッドと
前記含む領域を撮影し、撮影した画像から爪領域画像を取得する指爪画像取得と、
前記爪領域画像から、前記指の爪床と重ならない前記爪の爪先領域を抽出する爪先領域抽出と、
モデル爪画像を前記爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域内であって、前記モデル爪画像の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出する要整形領域抽出
備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る印刷制御方法は、
指の爪含む領域を撮影し、撮影した画像から爪領域画像を取得する指爪画像を取得し、
前記爪領域画像から、前記指の爪床と重ならない前記爪の爪先領域を抽出し、
モデル爪画像を前記爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域内であって、前記モデル爪画像の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出することを特徴としている。
1 ネイルプリント装置
2 ケース本体
20a 印刷指挿入部
25 操作部
26 表示部
30 撮影部
40 印刷部
50 制御装置
51 制御部
52 ROM
53 RAM
511 爪領域画像抽出部
512 爪先領域抽出部
513 要整形領域抽出部
D ネイルデザイン
E 遊離縁
Fa 要整形領域
M モデル爪形状(モデル爪画像)
Np 爪先領域
Sp ストレスポイント
T 爪部(爪)
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (7)

  1. 指の爪部に印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置であって、
    前記指を撮影して当該指に対応する爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
    前記爪領域画像から、前記指の爪床よりも外側に延出している爪部の爪先領域を抽出する爪先領域抽出手段と、
    モデル爪形状を前記指爪画像取得手段により取得された前記爪部の爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域抽出手段により抽出された爪先領域内であって、前記モデル爪形状の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出する要整形領域抽出手段と、
    前記要整形領域抽出手段により抽出された前記要整形領域を明示する画像を表示画面上に表示させる要整形領域表示手段と、
    を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 複数のモデル爪形状の中から一つのモデル爪形状を指定する爪形状指定手段を備え、
    前記要整形領域抽出手段は、前記爪形状指定手段により指定された前記モデル爪形状を前記爪部の爪領域画像に合わせ込むことにより前記要整形領域を抽出するものであることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 前記要整形領域表示手段は、前記要整形領域を明示する画像として、前記爪領域画像中、前記要整形領域を他の領域と区別し得る色で着色した画像、又は前記要整形領域と他の爪領域との境界線を示す画像を表示画面上に表示させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
  4. 前記爪部上であって前記要整形領域として抽出された領域又は前記要整形領域と他の爪領域との境界線に所定の色で印刷を施すように、前記印刷手段を制御する印刷制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  5. 前記指爪画像取得手段は、複数の指を撮影して当該指に対応する各爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得するものであり、
    前記要整形領域抽出手段は、前記指爪画像取得手段によって指爪画像が取得された複数の指の各爪部の爪領域画像について前記要整形領域を抽出するものであって、
    前記要整形領域抽出手段は、前記要整形領域を抽出する際に、前記爪先領域の前記爪床側の端縁である遊離縁から前記爪部の先端部までの長さ寸法が複数の指の各爪部において均一となるように各爪部の前記要整形領域を抽出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  6. 前記爪形状指定手段は、複数のモデル爪形状のうち、前記要整形領域抽出手段によって抽出される前記要整形領域が小さいモデル爪形状を指定するものであることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  7. 指の爪部に印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
    前記指を撮影して当該指に対応する爪部の爪領域画像を含む指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
    前記爪領域画像から、前記指の爪床よりも外側に延出している爪部の爪先領域を抽出する爪先領域抽出ステップと、
    モデル爪形状を前記指爪画像取得ステップにおいて取得された前記爪部の爪領域画像に合わせ込み、前記爪先領域抽出ステップにおいて抽出された爪先領域内であって、前記モデル爪形状の輪郭よりも外側に位置する領域を要整形領域として抽出する要整形領域抽出ステップと、
    前記要整形領域抽出ステップにおいて抽出された前記要整形領域を明示する画像を表示画面上に表示させる要整形領域表示ステップと、
    を含んでいることを特徴とする印刷制御方法。
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