JP6699176B2 - 描画装置、その描画制御方法及び描画制御プログラム - Google Patents
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Description
ここで、爪に綺麗なデザインを形成するためには、適切な位置に爪を位置させるだけでなく、爪の状態(湾曲状態や輪郭など)を正しく求める必要がある。
しかしながら、指の長さ方向に沿って細かく爪の幅方向の湾曲形状を実測して爪の実際の輪郭形状を正確に得ようとすると、その輪郭形状を得るために多くの時間がかかるという問題がある。
図1は、本実施形態に係る描画装置10の外観を示す斜視図であり、図2は図1の描画装置の筐体をA−A線で切断して見た斜視図である。
図1に示すように、描画装置10は、描画機能を備え、人の指12の爪11にネイルデザインを施す装置である。
描画装置10は、箱状の筐体20を備え、この筐体20の上面(天板)には、表示部21や操作部22が設けられ、表示部21には、描画の進捗状況やユーザへのメッセージなどが表示されるとともに、ユーザが操作部22を操作することで各種入力操作が行えるようになっている。
第2指挿入部25は、1つの手に属する指のうち描画対象である指12以外の指が挿入される空間であって、筐体20の正面部20aから、指12の挿入方向である奥側に向けて形成されるとともに、筐体20の内部空間から独立した(連通していない)空間になっている。
指保持ケース30の内部空間は、第1指挿入部23(指挿入部)を形成するための空間であり、後述するように、この空間には指保持部31が配置される。
この固定板17には、ペンプロッター部13及びインクジェット部15を有する描画部14、画像取得部16、及びドライヤ50が、描画装置10の幅方向に整列した状態で固定されている。
なお、図2は、ペンプロッター部13を指保持ケース30の開口部38に対して鉛直上方に移動させたときの描画装置10の内部を示している。
インクジェット部15もペンプロッター部13と同様に、固定板17の移動に伴って指保持ケース30の開口部38の直上に移動し、爪11の表面にインクジェットヘッド15aで所望のデザインを施すことができるようになっている。
そして、爪11を含む指12の画像を解析することで爪11の爪幅Wが取得される。
また、画像取得部16によって取得された画像は、第1指挿入部23のどこに爪11が位置しているのかという情報を取得するのにも用いられる。
図3は、第1指挿入部23を右側壁の内面に沿って切断し、左側壁側を見た断面図である。
第1指挿入部23を形成する指保持ケース30は、図3に示すように、指12の先端部を露出させつつ指12を囲むように、全体として筒状を呈している。
また、挿入された指12の爪11を鉛直上方に露出させるように、上壁35と奥壁36との間に開口部38が形成されている。
さらに、下壁32には、指保持部31へのエアの給排出のための貫通孔32aが形成されている。
また、図3に示すように、画像取得部16のカメラ16aは光軸16bが載置面26aに対してほぼ垂直となる方向から爪11を撮影するように配置されている。光源16cは、光軸16dがカメラ16aの光軸16bとは異なる斜め上方向から爪11にライン光を照射するように配置されている。ここで、カメラ16aの光軸16bと光源16の光軸16dとの間の角度をθとする。カメラ16aは爪11にライン光が当たって形成されているライン(測定用像)を含んで爪11の全体及び指12の一部を撮影する。画像取得部16は、カメラ16aにより撮影されて取得された画像における、ライン光により形成されているラインの形状と角度θとを用いて光切断法に従った処理を行うことで、爪11のライン光が当たっている箇所の、爪の幅方向に沿った、高さ方向の形状を取得する
指保持ケース30の内部には、指保持部31が設けられており、この指保持部31は、指保持ケース30の上壁35との間で指12の動きを抑制する。
具体的には、指保持部31は、流体の給排気によって膨らんだり萎んだりする袋状の部材からなり、下壁32に設けられた貫通孔32aにその袋状の部材内に流体の給排気を行うための流路31aを位置させるように配置されている。
一方、ラインを通じて指保持部31から流体が排気されると、指保持部31が萎み指12の固定が解除される。
図4に示すように、描画装置10は、上述したペンプロッター部13及びインクジェット部15を有する描画部14、カメラ16a及び光源16cからなる画像取得部16、液晶表示モニタなどからなる表示部21、操作部22、ドライヤ50に加え、処理プログラムや後ほど説明する基準カーブ情報などを記憶する記憶部60及び処理プログラムに基づいて各種の動作を制御するCPUなどで構成される制御部70を備えており、これらがバスを介して接続されている。
図5は、描画装置10の一連の処理を説明するためのフローチャートである。
描画対象の指12が第1指挿入部23に挿入され、ユーザが操作部22を操作して描画装置10の動作開始の指示を出すと、処理プログラムに従って制御部70の制御が開始され、描画装置10の動作が始まる。
まず、描画装置10の動作が開始されると、制御部70は、図3に示したように、爪11が所定の高さ位置に位置するように、指保持部31と指保持ケース30の上壁35の間で指12を固定するように、指保持部31を膨らませる動作を実行する。
指12の固定が終了すると、制御部70は、画像取得部16の取得する画像から画像解析プログラムに従って指12に沿った長さ方向で、爪11の画像上で爪幅Wが最大幅WMとなっている爪11上の位置(第1位置)を求める。そして、カメラ16a及び光源16cの位置を調整して、爪11上の爪幅Wが最大幅WMとなっている位置又はその近傍の爪11の幅方向にライン光を照射させた状態で、画像取得部16を画像取得手段として機能させて、画像取得部16に爪11を含む指12の画像を取得させる。
なお、制御部70は、上記のように処理過程で画像上での爪幅Wが必要なときには、画像解析プログラムに従って爪幅取得手段として機能する。
なお、画像上の爪幅Wは、画像取得部16から認識基準面までの距離(撮影距離)CH及び画像取得部16のカメラ16aの図示しないレンズが有する画角と、画像全体に対する爪幅Wの相対的な大きさ等に基づいて演算処理されて、認識基準面上での実際の寸法に換算された値である。
ただし、後述するように、このようにして求められた画像上の爪幅Wは、爪11の実際の幅とは異なる値となっている。
ここで、画像上での爪11の幅方向の端の位置は、爪の実際の端の位置よりも爪11の内側に位置している。
これは、爪11の幅方向の端部は湾曲しており、画像取得部16のカメラ16aの光軸16bに対して一定の角度となる位置ある被写体は、カメラ16aからの距離が異なっていても取得した画像上では同じ位置になるためである。
図7は、爪11の実際の最大爪幅RWMの求め方を説明するための図である。
図7に示す爪11は、爪11の画像上で爪幅Wが最大幅WM(図6参照)となっている箇所に対応する爪11上の位置での、爪11の幅方向の断面図である。
図7において、点Oは画像取得部16の中心位置を示しており、認識基準面は取得される画像の基準となる面である。また、角度θαは画像取得部16が有するカメラ16aの図示しないレンズが有する画角である。
しかしながら、上述したように、この画像上での爪11の端となる点Bは、爪11の実際の端の位置よりも内側になっており、爪11の幅方向の実際の端は点Aに存在する。すなわち、点Bは、画像取得部16における点Oから爪11の幅方向の実際の端である点Aに向けて引いた直線OAが認識基準面と交差する位置となっている。
そして、爪11の幅方向の実際の端の位置は、直線OBを延長して三角形BADを考えたときに、三角形BADの辺BDがステップS2で求めた爪11の実際の最大爪高さRHMと等しくなるような三角形を考えたときの点Aに位置している。
ここで、直線OCと直線BDは、認識基準面に対して垂直で、互いに平行に引かれている。したがって、角度θ1とその同位角にあたる角度θ2は互いに等しく、三角形OBCと三角形BADとは相似形になっている。
また、直線BCの長さは、画像から取得した爪11の画像上での爪幅Wの最大幅WMの半分の値W1と同じであり、直線BDの長さは、ステップS2で取得した爪11の実際の最大爪高さRHMに等しい。
さらに、直線ADの長さは、画像から取得した爪11の画像上での爪幅Wの最大幅WMと、その最大幅WMとなっている箇所に対応する爪11上の位置での実際の最大爪幅RWMと、の差δの半分に等しい。
次に、制御部70は、ステップS2で光切断法を行ったときに求まる爪11の画像上の爪幅Wの最大幅WMとなる箇所の、爪11の端からの距離が所定の距離XXとなる位置での実際の爪高さZ1を距離XXで割って求めた傾きを曲面レベルとして求め、その曲面レベルに対応する基準カーブ情報を選択する基準カーブ情報選択手段として機能する。
図8は、図7に示したのと同様に爪の11の断面を示した断面図であり、光切断法で求めた爪11の画像上での爪幅Wの最大幅WMとなる位置での爪11の断面図である。
光切断法は、爪11の幅方向の各位置での実際の爪高さの値を得ることができる測定手法であるため、その測定結果から爪11の画像上での爪幅Wの最大幅WMとなる箇所の爪11の端からの距離が所定の距離XXとなる位置(例えば、画像から取得される爪11の最大幅WMの10分の1となる位置)での実際の爪高さZ1を取得することができる。
なお、多くの爪11の湾曲形状を実測した結果から、このようにして求めた傾きが爪11の全体的な湾曲形状の違いを分類するのに適していることがわかっているため、この傾きを曲面レベルと定義している。
基準カーブ情報は、上述のとおり、曲面レベルに対応して選択できるように記憶部60内に複数設けられているものであるが、基準カーブ情報がどのようなものであるかが理解しやすいように、まず、1つの基準カーブ情報について説明し、その後、複数用意される基準カーブ情報がどのように異なっているのかについて説明することとする。
図9は、爪の断面に対応した図になっているが、図9の爪は多数の爪のデータを基に作成された基準爪11’である。
つまり、一方側の基準爪11’の端から他方側の基準爪11’の端に向かって、一方側の基準爪11’の端、均等間隔で割った境界位置及び他方側の基準爪11’の端に対して番号が与えられている。
したがって、曲面レベル1から曲面レベル5の中から、上述した曲面レベルに応じて爪11の実際の湾曲形状に最も近似する基準カーブ情報が選択されるようになっている。
なお、基準カーブ情報を用いて爪11の実際の湾曲形状を求める手法については後述する。
図11(a)は爪11を上から見た平面図であり、図11(b)は爪11の断面図である。
図11において、指12の長さ方向に沿った方向をY軸とし、爪11の幅方向をX軸とし、爪高さ方向をZ軸として示している。
なお、X1からX7の位置を示す点線は、等間隔としている。
また、ステップS3で、既に、画像上での爪11の爪幅Wの最大幅WMの位置における爪11の実際の最大爪幅RWMの推定値が得られている。
このことを踏まえて、以下、再び、図5のフローチャートを参照しながら、これらの処理を行うステップS5以降の説明を行う。
ステップS5では、制御部70が、画像から取得した爪幅Wが最大幅WMとなる位置での爪11の実際の幅方向の爪高さの変化を推定したカーブ情報を取得するカーブ情報取得手段として機能し、この爪11の最大爪幅RWMに対応した湾曲形状(カーブ情報)を取得する。
具体的には、カーブ情報取得手段として機能する制御部70は、爪11の実際の最大爪幅RWMを基準カーブ情報と同じ数に分割し、その分割した爪11の一方側の端から爪11の他方側の端まで基準カーブ情報と同様の番号を付与する。
このようにして付与された番号がカーブ情報の番号となる。
なお、このときに、図9に示したのと同様に、各番号には爪11の一方側の端からの位置情報も付与されている。
次に、制御部70は爪幅推定手段として機能し、画像上の爪幅Wが最大幅WMとなる位置以外の指12の長さ方向の位置Pにおける爪11の実際の爪幅PRWを取得する。
まず、制御部70は、画像上の爪11の爪幅Wが最大幅WMとなる位置の爪幅Wを爪の実際の幅である最大爪幅RWMに拡張し、その拡張した爪11の幅に対する爪11の幅方向の爪高さに関する情報としてステップS5で求めた補正後の基準カーブ情報を適用する。
図12に示すように、画像上の爪11の爪幅Wが最大幅WMとなる位置において、爪11の一方側の端及び他方側の端の位置を、ステップS3のところで求め方を説明した差δ/2だけ外側に拡張した位置が爪11の実際の最大爪幅RWMの端の位置になる。
そこで、このようにして爪11の実際の端の位置を決定し、それに対してカーブ情報を割り当てると、爪11の下に示す爪11の幅方向の高さの変化が対応付けられる。
そして、例えば、位置PがP’の位置であるとし、その位置P’での画像上の爪幅Wを爪幅PWとすると、この箇所での爪11の実際の断面は図12の右側の図のように表すことができると推定される。
つまり、図7を参照して既に上述したが、画像上では、点Bが爪11の幅方向の一方側の端になっているが、爪11の幅方向の実際の端はそれよりも外側に位置しており、爪11の実際の端は、直線OBの延長線上の点Aであり、この点Aの位置は、角度θ1と同じ角度θ2を有する三角形BADにおいて、直線BDの長さがLとなる三角形を描くことができる位置にある。
そして、直線BCの長さは画像上の位置P’における爪幅PWの半分の値W2(=PW/2)として求められ、直線OCの長さは距離CHである。
具体的には、差Pδは、Pδ=(値L×[値W2/距離CH])×2として求めることが可能であるので、位置P’での爪11の実際の爪幅PRWは、位置P’での画像上の爪11の爪幅PWに差Pδを加えることで求められる。
したがって、指12の長さ方向に沿った各位置Pにおける爪11の実際の爪幅PRWの推定が可能である。
これまでのステップで、既に、爪11の実際の最大爪幅RWM及び位置Pでの爪11の実際の爪幅PRWが得られているので、ステップS7では、それらに基づいて爪11の実際の輪郭を取得する。
具体的には、制御部70は輪郭取得手段として機能し、それらの爪幅に基づき画像上の爪11の各位置での爪幅Wを実際の爪幅(最大爪幅RWM及び爪幅PRW)に置き換えて、その輪郭を取得する。
爪11の実際の輪郭が取得できたので、次に、ステップS8では、制御部70が爪形状取得手段として機能し、上述したように、爪の輪郭とカーブ情報に基づき、爪の実際の全体的な形状(輪郭形状)を取得する。
そして、最後のステップであるステップS9では、描画部14が爪形状取得手段によって取得された爪の全体的な形状に基づいて、爪にデザインを形成し、一連の処理が終了する。
なお、この一連の処理は、1つの爪11に対するネイルデザインの形成処理であるため、別の指12の爪11にネイルデザインを形成する場合、再び、スタートからエンドまでの一連の処理を実行することになる。
上記実施形態では、ステップS2を光切断法に基づく方法で実施するものとしているが、これに限定される必要はなく、爪11の幅方向の湾曲形状を測定することが可能な他の方法に置き換えてもよいことは言うまでもない。
このように本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能であり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
<請求項1>
描画対象をなす爪を有する指が上部に載置される載置台と、
前記載置されている前記指の前記爪の頂点位置から一の方向に撮影距離だけ離れた位置に設けられ、前記爪を前記一の方向から撮影して、前記爪を含む画像を取得する画像取得部と、
前記爪の第1位置を通って前記爪の幅方向に引いた第1直線上での、前記爪の第1の両端部の間の距離の値を推定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像取得部から前記爪の第1の両端部に向かって引いた2本の第2直線が、前記爪の頂点位置に接して前記一の方向に直交する平面状の認識基準面と交差する2つの第1交差位置を、前記画像における前記爪の大きさと、前記撮影距離と、前記画像取得部の画角とに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第1交差位置の間の距離を第1爪幅値として取得し、
前記爪において前記第1直線に沿った複数の位置での、前記画像に基づいて求められる、前記爪の幅方向の一端を基準とした前記爪の高さの第1の最大値を取得し、
前記撮影距離と、前記第1爪幅値と、前記第1の最大値と、に基づいて、前記爪の両端部間の距離の値を推定することを特徴とする描画装置。
<請求項2>
湾曲の程度が互いに異なる複数の基準カーブ情報を有し、
前記制御部は、
前記画像に基づいて、前記爪の前記高さの前記第1直線に沿った形状を取得し、
前記複数の基準カーブ情報のうちの、前記取得した前記爪の高さの前記幅方向に沿った形状に対応する特定の基準カーブ情報を選択し、
前記爪の長さ方向における前記第1位置と異なる第2位置を通って前記爪の幅方向に引いた第3直線上での、前記爪の第2両端部に向かって引いた2本の第4直線が、前記認識基準面と交差する2つの第2交差位置を、前記画像における前記爪の大きさに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第2交差位置の間の距離を第2爪幅値として取得し、
前記特定の基準カーブ情報と前記第2爪幅値とに基づき、前記爪の前記第2位置での、前記爪の前記幅方向の一端からの高さの、前記幅方向における第2の最大値を推定し、
前記設定距離と、前記第2の幅の値と、前記第2の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第2位置での実際を推定することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記制御部は、
前記特定の基準カーブ情報を、前記特定の基準カーブ情報における高さの最大値を、前記第1の最大値に合せるように補正し、前記補正を行った補正後の特定の基準カーブに基づいて、前記第2の最大値を推定することを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記画像取得部により取得される前記画像は、前記爪上に前記爪の幅方向に沿って線状に形成されている測定用像を含み、
前記制御部は、前記画像における前記測定用像の形状に基づいて、前記爪の高さの前記第1の最大値を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項5>
前記制御部は、前記第1位置を、前記画像上で、前記爪の長さ方向において、前記爪の幅が最大となっている位置に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項6>
描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、描画対象をなす爪を有する指が上部に載置される載置台と、前記載置されている前記指の前記爪の頂点位置から一の方向に撮影距離だけ離れた位置に設けられ、前記爪を前記一の方向から撮影して、前記含む画像を取得する画像取得部と、を備え、
前記画像取得部から前記爪の第1位置を通って前記爪の幅方向に引いた第1直線上での、前記爪の第1の両端部に向かって引いた2本の第2直線が、前記爪の頂点位置に接して前記一の方向に直交する平面状の認識基準面と交差する2つの第1交差位置を、前記画像における前記爪の大きさと、前記撮影距離と、前記画像取得部の画角とに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第1交差位置の間の距離を第1爪幅値として取得するステップと、
前記爪において前記第1直線に沿った複数の位置での、前記画像に基づいて求められる、前記爪の幅方向の一端を基準とした前記爪の高さの第1の最大値を取得するステップと、
前記撮影距離と、前記第1爪幅値と、前記第1の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第1直線上での、前記爪の両端部間の距離の値を推定するステップと、
を含むことを特徴とする描画装置の描画制御方法。
<請求項7>
前記描画装置は、湾曲の程度が互いに異なる複数の基準カーブ情報を有し、
前記画像に基づいて、前記爪の高さの前記第1直線に沿った形状を取得するステップと、
前記複数の基準カーブ情報のうちの、前記取得した前記爪の高さの前記幅方向に沿った形状に対応する特定の基準カーブ情報を選択するステップと、
前記爪の長さ方向における前記第1位置と異なる第2位置を通って前記爪の幅方向に引いた第3直線上での、前記爪の第2両端部に向かって引いた2本の第4直線が、前記認識基準面と交差する2つの第2交差位置を、前記画像における前記爪の大きさに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第2交差位置の間の距離を第2爪幅値として取得するステップと、
前記特定の基準カーブ情報に基づいて、前記爪の前記第2位置での、前記爪の前記幅方向の一端からの高さの、前記幅方向における第2の最大値を算出するステップと、
前記設定距離と、前記第2爪幅値と、前記第2の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第2位置での実際の幅を推定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の描画装置の描画制御方法。
<請求項8>
前記爪の前記第2位置での実際の幅を推定するステップは、
前記特定の基準カーブ情報を、前記特定の基準カーブ情報における高さの最大値を、前記第1の最大値に合せるように補正するステップと、
前記補正を行った補正後の特定の基準カーブに基づいて、前記第2の最大値を推定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の描画装置の描画制御方法。
<請求項9>
描画装置の描画制御プログラムであって、
前記描画装置は、描画対象をなす爪を有する指が上部に載置される載置台と、前記載置されている前記指の前記爪の頂点位置から一の方向に撮影距離だけ離れた位置に設けられ、前記爪を前記一の方向から撮影して、前記爪含む画像を取得する画像取得部と、制御部と、を備え、
前記制御部に、
前記画像取得部から前記爪の第1位置を通って前記爪の幅方向に引いた第1直線上での、前記爪の第1の両端部に向かって引いた2本の第2直線が、前記爪の頂点位置に接して前記一の方向に直交する平面状の認識基準面と交差する2つの第1交差位置を、前記画像における前記爪の大きさと、前記撮影距離と、前記画像取得部の画角とに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第1交差位置の間の距離を第1爪幅値として取得させ、
前記爪において前記第1直線に沿った複数の位置での、前記画像に基づいて求められる、前記爪の幅方向の一端を基準とした前記爪の高さの第1の最大値を取得させ、
前記撮影距離と、前記第1爪幅値と、前記第1の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第1直線上での、前記爪の両端部間の距離の値を推定させることを特徴とする描画装置の描画制御プログラム。
<請求項10>
前記描画装置は、湾曲の程度が互いに異なる複数の基準カーブ情報を有し、
前記制御部に、
前記画像に基づいて、前記爪の高さの前記第1直線に沿った形状を取得させ、
前記複数の基準カーブ情報のうちの、前記取得した前記爪の高さの前記幅方向に沿った形状に対応する特定の基準カーブ情報を選択させ、
前記爪の長さ方向における前記第1位置と異なる第2位置を通って前記爪の幅方向に引いた第3直線上での、前記爪の第2両端部に向かって引いた2本の第4直線が、前記認識基準面と交差する2つの第2交差位置を、前記画像における前記爪の大きさに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第2交差位置の間の距離を第2爪幅値として取得させ、
前記特定の基準カーブ情報に基づいて、前記爪の前記第2位置での、前記爪の前記幅方向の一端からの高さの、前記幅方向における第2の最大値を算出させ、
前記設定距離と、前記第2爪幅値と、前記第2の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第2位置での実際の幅を推定させる、
ことを特徴とする請求項9に記載の描画装置の描画制御プログラム
11 爪
12 指
13 ペンプロッター部
14 描画部
15 インクジェット部
16 画像取得部
20 筐体
21 表示部
22 操作部
23 第1指挿入部
30 指保持ケース
31 指保持部
50 ドライヤ
60 記憶部
70 制御部
Claims (10)
- 描画対象をなす爪を有する指が上部に載置される載置台と、
前記載置されている前記指の前記爪の頂点位置から一の方向に撮影距離だけ離れた位置に設けられ、前記爪を前記一の方向から撮影して、前記爪を含む画像を取得する画像取得部と、
前記爪の第1位置を通って前記爪の幅方向に引いた第1直線上での、前記爪の第1の両端部の間の距離の値を推定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像取得部から前記爪の第1の両端部に向かって引いた2本の第2直線が、前記爪の頂点位置に接して前記一の方向に直交する平面状の認識基準面と交差する2つの第1交差位置を、前記画像における前記爪の大きさと、前記撮影距離と、前記画像取得部の画角とに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第1交差位置の間の距離を第1爪幅値として取得し、
前記爪において前記第1直線に沿った複数の位置での、前記画像に基づいて求められる、前記爪の幅方向の一端を基準とした前記爪の高さの第1の最大値を取得し、
前記撮影距離と、前記第1爪幅値と、前記第1の最大値と、に基づいて、前記爪の両端部間の距離の値を推定することを特徴とする描画装置。 - 湾曲の程度が互いに異なる複数の基準カーブ情報を有し、
前記制御部は、
前記画像に基づいて、前記爪の前記高さの前記第1直線に沿った形状を取得し、
前記複数の基準カーブ情報のうちの、前記取得した前記爪の高さの前記幅方向に沿った形状に対応する特定の基準カーブ情報を選択し、
前記爪の長さ方向における前記第1位置と異なる第2位置を通って前記爪の幅方向に引いた第3直線上での、前記爪の第2両端部に向かって引いた2本の第4直線が、前記認識基準面と交差する2つの第2交差位置を、前記画像における前記爪の大きさに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第2交差位置の間の距離を第2爪幅値として取得し、
前記特定の基準カーブ情報と前記第2爪幅値とに基づいて、前記爪の前記第2位置での、前記爪の前記幅方向の一端からの高さの、前記幅方向における第2の最大値を推定し、
前記撮影距離と、前記第2爪幅値と、前記第2の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第2位置での実際の値を推定することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。 - 前記制御部は、
前記特定の基準カーブ情報における高さの最大値を、前記第1の最大値に合せるように補正を行い、前記補正を行った補正後の特定の基準カーブに基づいて、前記第2の最大値を推定することを特徴とする請求項2に記載の描画装置。 - 前記画像取得部により取得される前記画像は、前記爪上に前記爪の幅方向に沿って線状に形成されている測定用像を含み、
前記制御部は、前記画像における前記測定用像の形状に基づいて、前記爪の高さの前記第1の最大値を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の描画装置。 - 前記制御部は、前記第1位置を、前記画像上で、前記爪の長さ方向において、前記爪の幅が最大となっている位置に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の描画装置。
- 描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、描画対象をなす爪を有する指が上部に載置される載置台と、前記載置されている前記指の前記爪の頂点位置から一の方向に撮影距離だけ離れた位置に設けられ、前記爪を前記一の方向から撮影して、前記爪を含む画像を取得する画像取得部と、を備え、
前記画像取得部から前記爪の第1位置を通って前記爪の幅方向に引いた第1直線上での、前記爪の第1の両端部に向かって引いた2本の第2直線が、前記爪の頂点位置に接して前記一の方向に直交する平面状の認識基準面と交差する2つの第1交差位置を、前記画像における前記爪の大きさと、前記撮影距離と、前記画像取得部の画角とに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第1交差位置の間の距離を第1爪幅値として取得するステップと、
前記爪において前記第1直線に沿った複数の位置での、前記画像に基づいて求められる、前記爪の幅方向の一端を基準とした前記爪の高さの第1の最大値を取得するステップと、
前記撮影距離と、前記第1爪幅値と、前記第1の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第1直線上での、前記爪の両端部間の距離の値を推定するステップと、
を含むことを特徴とする描画装置の描画制御方法。 - 前記描画装置は、湾曲の程度が互いに異なる複数の基準カーブ情報を有し、
前記画像に基づいて、前記爪の高さの前記第1直線に沿った形状を取得するステップと、
前記複数の基準カーブ情報のうちの、前記取得した前記爪の高さの前記幅方向に沿った形状に対応する特定の基準カーブ情報を選択するステップと、
前記爪の長さ方向における前記第1位置と異なる第2位置を通って前記爪の幅方向に引いた第3直線上での、前記爪の第2両端部に向かって引いた2本の第4直線が、前記認識基準面と交差する2つの第2交差位置を、前記画像における前記爪の大きさに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第2交差位置の間の距離を第2爪幅値として取得するステップと、
前記特定の基準カーブ情報と前記第2爪幅値とに基づいて、前記爪の前記第2位置での、前記爪の前記幅方向の一端からの高さの、前記幅方向における第2の最大値を算出するステップと、
前記撮影距離と、前記第2爪幅値と、前記第2の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第2位置での実際の幅を推定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の描画装置の描画制御方法。 - 前記爪の前記第2位置での実際の幅を推定するステップは、
前記特定の基準カーブ情報における高さの最大値を、前記第1の最大値に合せるように補正を行うステップと、
前記補正を行った補正後の特定の基準カーブに基づいて、前記第2の最大値を推定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の描画装置の描画制御方法。 - 描画装置の描画制御プログラムであって、
前記描画装置は、描画対象をなす爪を有する指が上部に載置される載置台と、前記載置されている前記指の前記爪の頂点位置から一の方向に撮影距離だけ離れた位置に設けられ、前記爪を前記一の方向から撮影して、前記爪を含む画像を取得する画像取得部と、制御部と、を備え、
前記制御部に、
前記画像取得部から前記爪の第1位置を通って前記爪の幅方向に引いた第1直線上での、前記爪の第1の両端部に向かって引いた2本の第2直線が、前記爪の頂点位置に接して前記一の方向に直交する平面状の認識基準面と交差する2つの第1交差位置を、前記画像における前記爪の大きさと、前記撮影距離と、前記画像取得部の画角とに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第1交差位置の間の距離を第1爪幅値として取得させ、
前記爪において前記第1直線に沿った複数の位置での、前記画像に基づいて求められる、前記爪の幅方向の一端を基準とした前記爪の高さの第1の最大値を取得させ、
前記撮影距離と、前記第1爪幅値と、前記第1の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第1直線上での、前記爪の両端部間の距離の値を推定させることを特徴とする描画装置の描画制御プログラム。 - 前記描画装置は、湾曲の程度が互いに異なる複数の基準カーブ情報を有し、
前記制御部に、
前記画像に基づいて、前記爪の高さの前記第1直線に沿った形状を取得させ、
前記複数の基準カーブ情報のうちの、前記取得した前記爪の高さの前記幅方向に沿った形状に対応する特定の基準カーブ情報を選択させ、
前記爪の長さ方向における前記第1位置と異なる第2位置を通って前記爪の幅方向に引いた第3直線上での、前記爪の第2両端部に向かって引いた2本の第4直線が、前記認識基準面と交差する2つの第2交差位置を、前記画像における前記爪の大きさに基づいて求めて、前記認識基準面上での前記2つの第2交差位置の間の距離を第2爪幅値として取得させ、
前記特定の基準カーブ情報と前記第2爪幅値とに基づいて、前記爪の前記第2位置での、前記爪の前記幅方向の一端からの高さの、前記幅方向における第2の最大値を算出させ、
前記撮影距離と、前記第2爪幅値と、前記第2の最大値と、に基づいて、前記爪の前記第2位置での実際の幅を推定させる、
ことを特徴とする請求項9に記載の描画装置の描画制御プログラム。
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