JP2012229662A - 燃料ポンプの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドカバーのポンプ取付用孔部の小型化及び簡素化を図ることができる燃料ポンプの取付構造を提供する。
【解決手段】本構造は、エンジンに対する燃料ポンプの取付構造であって、エンジンのシリンダヘッド2に固定され、エンジンのシリンダヘッドカバー3に形成されたポンプ取付用孔部3aからシリンダヘッドカバーの外側に突出する筒部4bを有する第1取付座(カムキャップ4)と、第1取付座の筒部に嵌挿され、燃料ポンプ7が取り付けられる第2取付座(ブラケット5)と、第1取付座及び第2取付座の軸回りの相対的な回転により第1取付座の筒部に対して第2取付座を固定するロック機構11と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料ポンプの取付構造に関し、さらに詳しくは、シリンダヘッドカバーのポンプ取付用孔部の小型化及び簡素化を図ることができる燃料ポンプの取付構造に関する。
従来の燃料ポンプの取付構造として、例えば、図9に示すように、エンジンのシリンダヘッド102に固定されるブラケット105に燃料ポンプ107を取り付けてなる取付構造101が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料ポンプの取付構造101では、ブラケット105のボルト穴等を含むポンプ固定部分105aをシリンダヘッドカバー103のポンプ取付用孔部103aから外側に露出させている。
特開2000−291503号公報
しかし、上記特許文献1の技術では、ブラケット105のポンプ固定部分105aをシリンダヘッドカバー103のポンプ取付用孔部103aから外側に露出させているので、例えば、図10に示すように、ポンプ取付用孔部103aを比較的大きく且つ楕円状の歪な孔部とする必要がある。よって、小型エンジン等ではシリンダヘッドカバー103にポンプ取付用孔部103aを設けるスペースが足りず、燃料ポンプを搭載することが困難となる。また、ポンプ取付用孔部103aのオイルシール用として特殊な形状のガスケット106を使用する必要がある。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、シリンダヘッドカバーのポンプ取付用孔部の小型化及び簡素化を図ることができる燃料ポンプの取付構造を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、エンジンに対する燃料ポンプの取付構造であって、前記エンジンのシリンダヘッドに固定され、前記エンジンのシリンダヘッドカバーに形成されたポンプ取付用孔部から該シリンダヘッドカバーの外側に突出する筒部を有する第1取付座と、前記第1取付座の前記筒部に嵌挿され、前記燃料ポンプが取り付けられる第2取付座と、前記第1取付座及び前記第2取付座の軸回りの相対的な回転により該第1取付座の前記筒部に対して該第2取付座を固定するロック機構と、を備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記ロック機構は、前記第2取付座に対する前記燃料ポンプのボルト締結により前記第1取付座の前記筒部に対して該第2取付座を固定することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載において、前記ロック機構は、前記第1取付座の前記筒部及び前記第2取付座のうちの一方の周面側に設けられる係合突起と、他方の周面側に設けられる係合溝と、を有し、該第1取付座及び該第2取付座の軸方向の相対的な近接移動により該係合突起が該係合溝内に入り込み、該第1取付座及び該第2取付座の軸回りの相対的な回転により該係合突起が該係合溝内を移動し、該第1取付座及び該第2取付座の軸方向の相対的な離間移動により該係合突起の嵌合部が該係合溝の被嵌合部に嵌合して該第1取付座の該筒部に対して該第2取付座を固定することを要旨とする。
本発明の燃料ポンプの取付構造によると、シリンダヘッドカバーのポンプ取付用孔部から外側に突出する第1取付座の筒部には、燃料ポンプが取り付けられる第2取付座が嵌挿され、ロック機構により第1取付座の筒部に対して第2取付座が固定される。これにより、シリンダヘッドカバーのポンプ取付用孔部には第1取付座の筒部のみが挿通されるので、ポンプ取付用孔部の小型化及び簡素化を図ることができる。その結果、小型エンジン等であってもシリンダヘッドカバーにポンプ取付用孔部を設定して燃料ポンプを搭載できる。また、ポンプ取付用孔部のオイルシール用として汎用ガスケットを使用できる。
また、前記ロック機構が、前記第2取付座に対する前記燃料ポンプのボルト締結により前記第1取付座の前記筒部に対して該第2取付座を固定する場合は、燃料ポンプのボルト締結力により第1及び第2取付座の固定力が高められる。よって、第1及び第2取付座を更に強固に固定することができる。
さらに、前記ロック機構が、係合突起と、係合溝と、を有し、第1及び第2取付座の軸方向の相対的な移動並びに軸回りの相対的な回転により、係合突起の嵌合部が係合溝の被嵌合部に嵌合して第1取付座の筒部に対して第2取付座を固定する場合は、簡易な構造のロック機構で第1及び第2取付座を更に強固に固定することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る燃料ポンプの取付構造を示す斜視図である。 上記燃料ポンプの取付構造の分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 実施例に係るカムキャップ及びブラケットを示す斜視図である。 上記燃料ポンプの取付構造の組付方法を説明するための説明図である。 上記燃料ポンプの取付構造の組付方法を説明するための説明図である。 実施例に係るロック機構を説明するための説明図であり、(a)は係合突起が係合溝に対向する状態を示し、(b)は係合突起が係合溝に入り込んだ状態を示し、(c)は係合突起が係合溝を移動した状態を示し、(d)は係合突起の嵌合部が係合溝の被嵌合部に嵌合した状態を示す。 従来の燃料ポンプの取付構造を示す縦断面図である。 上記燃料ポンプの取付構造の分解斜視図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
1.燃料ポンプの取付構造
本実施形態1.に係る燃料ポンプの取付構造は、エンジンに対する燃料ポンプの取付構造(1)であって、エンジンのシリンダヘッド(2)に固定され、エンジンのシリンダヘッドカバー(3)に形成されたポンプ取付用孔部(3a)からシリンダヘッドカバーの外側に突出する筒部(4b)を有する第1取付座(4)と、第1取付座の筒部に嵌挿され、燃料ポンプ(7)が取り付けられる第2取付座(5)と、第1取付座及び第2取付座の軸回りの相対的な回転により第1取付座の筒部に対して第2取付座を固定するロック機構(11)と、を備えることを特徴とする(例えば、図3〜図5等参照)。なお、上記「軸」とは、第1取付座の筒部の中心軸を意図する。この点は、以下の説明においても適用される。また、上記第1取付座は、通常、エンジンのカムシャフト(8)を覆うように配置されている。
本実施形態1.に係る燃料ポンプの取付構造としては、例えば、上記ロック機構(11)は、第2取付座(5)に対する燃料ポンプ(7)のボルト締結により第1取付座(4)の筒部(4b)に対して第2取付座(5)を固定する形態(例えば、図3〜図5等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合として、例えば、上記ロック機構(11)は、第1取付座(4)の筒部(4b)及び第2取付座(5)のうちの一方の周面側に設けられる係合突起(12)と、他方の周面側に設けられる係合溝(13)と、を有し、第1取付座及び第2取付座の軸方向の相対的な近接移動により係合突起が係合溝内に入り込み、第1取付座及び第2取付座の軸回りの相対的な回転により係合突起が係合溝内を移動し、第1取付座及び第2取付座の軸方向の相対的な離間移動により係合突起の嵌合部(12c)が係合溝の被嵌合部(13c)に嵌合して第1取付座の筒部に対して第2取付座を固定する形態A(例えば、図5及び図8等参照)を挙げることができる。この場合、上記ロック機構は、第2取付座に対する燃料ポンプのボルト締結による第1取付座及び第2取付座の軸方向の相対的な離間移動により係合突起の嵌合部が係合溝の被嵌合部に嵌合することが好ましい。
上述の形態Aの場合、例えば、上記第2取付座(5)は、第1取付座(4)の筒部(4b)の外周側に嵌挿される筒部(5a)と、筒部の外周側に配置され且つ燃料ポンプ(7)の取付部がボルト締結される取付部(5b)と、を有し、第2取付座の筒部の内周側において取付部の近傍に上記係合突起が配置されていることができる(例えば、図5等参照)。これにより、係合突起及び係合溝の嵌合力を更に高めることができる。なお、上記「取付部の近傍」とは、取付部に対して係合突起が第2取付座の筒部の円周方向及び軸方向に重なっている状態を意図する。
上述の形態Aの場合、例えば、上記第2取付座(5)は、第1取付座(4)の筒部(4b)の外周側に嵌挿される筒部(5a)を有し、第2取付座の筒部の内周側に上記係合突起(12)が設けられ、第1取付座の筒部の外周側に上記係合溝(13)が設けられ、上記係合突起(12)は、第2取付座(5)の筒部(5a)の軸方向と平行な方向に延びる縦凸部(12a)と、縦凸部の一端側から第2取付座の筒部の円周方向に延びる横凸部(12b)と、横凸部の先端側に設けられる鉤状の嵌合部(12c)と、を有し、上記係合溝(13)は、第1取付座(4)の筒部(4b)の軸方向と平行な方向に延びる縦通路部(13a)と、縦通路部の一端側から第1取付座の筒部の円周方向に延びる横通路部(13b)と、横通路部の先端側に設けられる段差状の上記被嵌合部(13c)と、を有することができる(例えば、図5及び図8等参照)。これにより、更に簡易な構造のロック機構で第1及び第2取付座を更に強固に固定することができる。
本実施形態1.に係る燃料ポンプの取付構造としては、例えば、上記第1取付座(4)の筒部(4b)とシリンダヘッドカバー(3)のポンプ取付用孔部(3a)との間に挟持されるガスケット(6)を更に備える形態(例えば、図3等参照)を挙げることができる。これにより、第1取付座の筒部とシリンダヘッドカバーとの間にガスケットが介在するので、燃料ポンプの振動がシリンダヘッドカバーに伝わり難く、振動伝達音の発生を抑制できる。特に、樹脂製のシリンダヘッドカバーを採用した場合であっても十分なシール性を確保でき、燃料ポンプを搭載することができる。
2.燃料ポンプの取付構造の組付方法
本実施形態2.に係る燃料ポンプの取付構造の組付方法は、上記実施形態1.の燃料ポンプの取付構造(1)の組付方法であって、第1取付座(4)が固定されたシリンダヘッド(2)にシリンダヘッドカバー(3)をセットする工程と、シリンダヘッドカバーのポンプ取付用孔部(3a)から外側に突出された第1取付座の筒部(4b)に第2取付座(5)を嵌挿してロック機構で固定する工程と、を備え、固定する工程では、第2取付座に対する燃料ポンプのボルト締結によりロック機構が機能されることを特徴とする。これにより、燃料ポンプを容易且つ迅速に取り付けることができる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)燃料ポンプの取付構造
本実施例に係る燃料ポンプの取付構造1は、図1及び図2に示すように、直噴式エンジン(以下、単に「エンジン」と記載する。)のシリンダヘッド2(図3参照)に固定されるアルミニウム等の金属製のカムキャップ4(本発明に係る「第1取付座」として例示する。)と、燃料ポンプ7が取り付けられるアルミニウム等の金属製のブラケット5(本発明に係る「第2取付座」として例示する。)と、カムキャップ4に対してブラケット5を固定するロック機構11と、を備えている。
なお、本実施例では、上記燃料ポンプ7として、図3及び図4に示すように、シリンダ7a内で往復動するプランジャの先端側に、エンジンの排気カムシャフト8に設けられた駆動カム8aに圧接されるタペット9を設けてなる周知の高圧燃料ポンプを採用することとする。この燃料ポンプ7によると、排気カムシャフト8の回転に伴って駆動カム8aが回転することにより、プランジャがシリンダ7a内を往復動してシリンダ7a内の容積が変化され、シリンダ7a内に送油された燃料を高圧に加圧し、その高圧燃料がインジェクタの開弁駆動に応じて適宜エンジンに噴射供給される。
上記シリンダヘッドカバー3は、図3及び図4に示すように、シリンダヘッド2の上方を覆うようにシリンダヘッド2に固定されている。このシリンダヘッドカバー3には、内側に突出する円筒状のポンプ取付用孔部3aが形成されている。このポンプ取付用孔部3aの内周側には、プラグチューブガスケット6(以下、単に「ガスケット6」と記載する。)が装着されている。
上記カムキャップ4は、図3及び図4に示すように、排気カムシャフト8を覆うように配置されている。このカムキャップ4は、排気カムシャフト8を支持する軸受部4aと、この軸受部4aの上側に連なり且つ上方に突出する円筒状の筒部4bと、を有している。この筒部4bは、シリンダヘッドカバー3のポンプ取付用孔部3aからシリンダヘッドカバー3の外側に突出している。さらに、筒部4bの外周面とシリンダヘッドカバー3のポンプ取付用孔部3aとの間には上記ガスケット6が挟持され、ポンプ取付用孔部3aからのオイル漏れが防止される。
上記ブラケット5は、カムキャップ4の筒部4bの外周側に嵌挿される円筒状の筒部5aと、この筒部5aの外周側に配置され且つスタッドボルト18aが螺合される複数(図中2つ)の取付部5bと、を有している。これら各取付部5bは、筒部5aの円周方向に所定ピッチ間隔(例えば、180度間隔等)で配置されている。また、各取付部5bには、上記燃料ポンプ7の取付部7cがスタッドボルト18a及びナット18bを用いてボルト締結される。このボルト締結の際に、カムキャップ4及びブラケット5は軸方向に相対的に離間移動する。なお、上記燃料ポンプ7の段差部7bの外周側には、ブラケット5の筒部5aの内周面に圧接するゴム製のOリング15が設けられている。
上記ロック機構11は、図5に示すように、ブラケット5の筒部5aの内周側から球心方向に突出する複数(図中2つ)の係合突起12と、キャップ4の筒部4bの外周側から球心方向に凹む複数(図中2つ)の係合溝13と、を備えている。これら各係合突起12は、ブラケット5の筒部5aの円周方向に所定ピッチ間隔(例えば、180度間隔等)で配置されるとともに、ブラケット5の各取付部5bのそれぞれの近傍に配置されている。また、各係合溝13は、キャップ4の筒部4bの円周方向に所定ピッチ間隔(例えば、180度間隔等)で配置されている。
上記係合突起12は、ブラケット5の筒部5aの軸方向と平行な方向に延びる縦凸部12aと、この縦凸部12aの下端側からブラケット5の筒部5aの円周方向に延びる横凸部12bと、この横凸部12bの先端上側に設けられる鉤状の嵌合部12cと、を有している。また、上記係合溝13は、カムキャップ4の筒部4bの軸方向と平行な方向に延びて上端側が開放された縦通路部13aと、この縦通路部13aの下端側からカムキャップ4の筒部4bの円周方向に延びる横通路部13bと、この横通路部13bの先端上側に設けられる段差状の被嵌合部13cと、を有している。
ここで、上記カムキャップ4及びブラケット5の軸方向の相対的な近接移動により係合突起12が縦通路部13aに入り込む(図8(b)参照)。また、上記カムキャップ4及びブラケット5の軸回りの相対的な回転により係合突起12が横通路部13bを移動する(図8(c)参照)。また、カムキャップ4及びブラケット5の軸方向の相対的な離間移動により係合突起12の嵌合部12cが係合溝13の被嵌合部13cに嵌合する(図8(d)参照)。
(2)燃料ポンプの取付構造の組付方法
次に、上記構成の燃料ポンプの取付構造1の組付方法について説明する。先ず、シリンダヘッド2にカムキャップ4をボルト締結等により固定するとともに、シリンダヘッドカバー3のポンプ取付用孔部3aにガスケット6を装着しておく。次に、シリンダヘッド2に対してシリンダヘッドカバー3を被せてセットして、カムキャップ4の筒部4bをポンプ取付用孔部3aから外側に突出させる(図6参照)。
次いで、係合突起12及び係合溝13を対向させた状態(図8(a)参照)より、カムキャップ4の筒部4bにブラケット5の筒部5aを嵌挿してカムキャップ4及びブラケット5を軸方向に相対的に近接移動させる。すると、係合突起12が縦通路部13aに入り込んでその下端側に到る(図7及び図8(b)参照)。その後、カムキャップ4及びブラケット5を軸回りに相対的に回転させると、係合突起12が横通路部13bを移動して一端側から他端側に到る(図8(c)参照)。次に、ブラケット5に対する燃料ポンプ7のボルト締結によりカムキャップ4及びブラケット5を軸方向に相対的に離間移動させると、嵌合部12cが被嵌合部13cに嵌合する(図8(d)参照)。その結果、カムキャップ4に対してブラケット5が固定されるとともに、ブラケット5に対して燃料ポンプ7が取り付けられることとなる。
(3)実施例の効果
本実施例の燃料ポンプの取付構造1によると、シリンダヘッドカバー3のポンプ取付用孔部3aから外側に突出するカムキャップ4の筒部4bには、燃料ポンプ7が取り付けられるブラケット5が嵌挿され、ロック機構によりカムキャップ4の筒部4bに対してブラケット5が固定される。これにより、シリンダヘッドカバー3のポンプ取付用孔部3aにはカムキャップ4の筒部4bのみが挿通されるので、ポンプ取付用孔部3aの小型化及び簡素化を図ることができる。その結果、小型エンジン等であってもシリンダヘッドカバー3にポンプ取付用孔部3aを設定して燃料ポンプ7を搭載できる。また、ポンプ取付用孔部3aのオイルシール用として汎用ガスケット6を使用できる。
また、本実施例では、ロック機構11が、ブラケット5に対する燃料ポンプ7のボルト締結によりカムキャップ4の筒部4bに対してブラケット5を固定するようにしたので、燃料ポンプ7のボルト締結力によりカムキャップ4及びブラケット5の固定力が高められる。よって、カムキャップ4及びブラケット5を更に強固に固定することができる。
また、本実施例では、ロック機構11が、係合突起12と、係合溝13と、を有し、カムキャップ4及びブラケット5の軸方向の相対的な移動並びに軸回りの相対的な回転により、係合突起12の嵌合部12cが係合溝13の被嵌合部13cに嵌合してカムキャップ4の筒部4bに対してブラケット5を固定するので、簡易な構造のロック機構11でカムキャップ4及びブラケット5を更に強固に固定することができる。
また、本実施例では、ブラケット5は、カムキャップ4の筒部4bの外周側に嵌挿される筒部5aと、筒部5aの外周側に配置され且つ燃料ポンプ7の取付部7cがボルト締結される取付部5bと、を有し、ブラケット5の筒部5aの内周側において取付部5bの近傍に係合突起12が配置されているので、係合突起12及び係合溝13の嵌合力を更に高めることができる。
また、本実施例では、ブラケット5は、カムキャップ4の筒部4bの外周側に嵌挿される筒部5aを有し、ブラケット5の筒部5aの内周側に係合突起12が設けられ、カムキャップ4の筒部4bの外周側に係合溝13が設けられ、係合突起12は、ブラケット5の筒部5aの軸方向と平行な方向に延びる縦凸部12aと、縦凸部12aの一端側からブラケット5の筒部5aの円周方向に延びる横凸部12bと、横凸部12bの先端側に設けられる鉤状の嵌合部12cと、を有し、係合溝13は、カムキャップ4の筒部4bの軸方向と平行な方向に延びる縦通路部13aと、縦通路部13aの一端側からカムキャップ4の筒部4bの円周方向に延びる横通路部13bと、横通路部13bの先端側に設けられる段差状の被嵌合部13cと、を有するので、更に簡易な構造のロック機構11でカムキャップ4及びブラケット5を更に強固に固定することができる。
さらに、本実施例では、カムキャップ4の筒部4bとシリンダヘッドカバー3のポンプ取付用孔部3aとの間に挟持されるガスケット6を更に備えるので、カムキャップ4の筒部4bとシリンダヘッドカバー3との間にガスケット6が介在し、燃料ポンプ7の振動がシリンダヘッドカバー3に伝わり難く、振動伝達音の発生を抑制できる。特に、樹脂製のシリンダヘッドカバー3を採用した場合であっても十分なシール性を確保でき、燃料ポンプ7を搭載できる。
さらに、本実施例の燃料ポンプの取付構造1の組付方法によると、カムキャップ4が固定されたシリンダヘッド2にシリンダヘッドカバー3をセットする工程と、シリンダヘッドカバー3のポンプ取付用孔部3aから外側に突出されたカムキャップ4の筒部4bにブラケット5を嵌挿してロック機構11で固定する工程と、を備え、固定する工程では、ブラケット5に対する燃料ポンプ7のボルト締結によりロック機構11が機能されるので、燃料ポンプ7を容易且つ迅速に取り付けることができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、互いに嵌合可能な係合突起12及び係合溝13を備えるロック機構11を例示したが、これに限定されず、例えば、互いに螺合可能な雄ネジ部及び雌ネジ部を備えるロック機構としたり、互いに係合可能な螺旋条及び螺旋溝を備えるロック機構(「バヨネット機構」とも称される。)としたりしてもよい。
また、上記実施例では、一対の係合突起12及び係合溝13を2組備えるロック機構11を例示したが、これに限定されず、例えば、一対の係合突起12及び係合溝13を3組以上備えるロック機構としたり、一対の係合突起12及び係合溝13を1組のみ備えるロック機構としたりしてもよい。
また、上記実施例では、カムキャップ4の筒部4bの外周側にブラケット5の筒部5aを嵌挿するようにしたが、これに限定されず、例えば、カムキャップ4の筒部4bの内周側にブラケット5の筒部5aを嵌挿するようにしてもよい。
また、上記実施例では、カムキャップ4の筒部4bの周面側に係合溝13を形成し、ブラケット5の筒部5aの周面側に係合突起12を形成するようにしたが、これに限定されず、例えば、カムキャップ4の筒部4bの周面側に係合突起12を形成し、ブラケット5の筒部5aの周面側に係合溝13を形成するようにしてもよい。
また、上記実施例では、縦凸部12a、横凸部12b及び嵌合部12cを有する平面略L字状の係合突起12を例示したが、これに限定されず、例えば、嵌合部12cからなる平面略矩形状、平面略円形状等の単純形状の係合突起としてもよい。また、上記実施例では、径方向に凹む溝状の係合溝13を例示したが、これに限定されず、例えば、径方向に貫通した孔状の係合溝としてもよい。
また、上記実施例では、プラグチューブガスケット6を例示したが、これに限定されず、例えば、ガスケット6に替わり又は加えて、Oリング等を採用してもよい。また、上記実施例では、燃料ポンプ7とブラケット5との隙間を、燃料ポンプ7に付属のOリング15で軸シールするようにしたが、これに限定されず、例えば、Oリング15に替わり又は加えて、燃料ポンプ7とブラケット5との隙間を、断熱機能を有するヒートインシュレータで面シールするようにしてもよい。
また、上記実施例では、排気カムシャフト8の回転力で駆動される燃料ポンプ7を例示したが、これに限定されず、例えば、排気カムシャフト8に替えて又は加えて、吸気カムシャフトの回転力で駆動される燃料ポンプとしてもよい。また、上記実施例では、第1取付座として軸受部4aを有するカムキャップ4を例示したが、これに限定されず、例えば、軸受部4aを有していない第1取付座としてもよい。
また、上記実施例では、樹脂製のシリンダヘッドカバー3、金属製のカムキャップ4及びブラケット5、並びにゴム製のガスケット6を例示したが、これに限定されず、例えば、金属製のシリンダヘッドカバーを採用したり、樹脂製のカムキャップ及びブラケットを採用したり、金属製又は樹脂製のガスケットを採用したりしてもよい。また、上記実施例では、燃料ポンプ7をスタッドボルト18a及びナット18bで締結するようにしたが、これに限定されず、例えば、燃料ポンプ7をボルトのみで締結するようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、直噴式エンジンに対する燃料ポンプの取付構造1を例示したが、これに限定されず、例えば、直噴式エンジン以外のエンジン(例えば、ディーゼルエンジン等)に対する燃料ポンプの取付構造としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
エンジンに対して燃料ポンプを取り付ける技術として広く利用される。特に、カムシャフトの回転力により駆動される燃料ポンプの取付構造として好適に利用される。
1;燃料ポンプの取付構造、2;シリンダヘッド、3;シリンダヘッドカバー、3a;ポンプ取付用孔部、4;カムキャップ、4b;筒部、5;ブラケット、7;燃料ポンプ、11;ロック機構、12;係合突起、12c;嵌合部、13;係合溝、13c;被嵌合部。

Claims (3)

  1. エンジンに対する燃料ポンプの取付構造であって、
    前記エンジンのシリンダヘッドに固定され、前記エンジンのシリンダヘッドカバーに形成されたポンプ取付用孔部から該シリンダヘッドカバーの外側に突出する筒部を有する第1取付座と、
    前記第1取付座の前記筒部に嵌挿され、前記燃料ポンプが取り付けられる第2取付座と、
    前記第1取付座及び前記第2取付座の軸回りの相対的な回転により該第1取付座の前記筒部に対して該第2取付座を固定するロック機構と、を備えることを特徴とする燃料ポンプの取付構造。
  2. 前記ロック機構は、前記第2取付座に対する前記燃料ポンプのボルト締結により前記第1取付座の前記筒部に対して該第2取付座を固定する請求項1記載の燃料ポンプの取付構造。
  3. 前記ロック機構は、前記第1取付座の前記筒部及び前記第2取付座のうちの一方の周面側に設けられる係合突起と、他方の周面側に設けられる係合溝と、を有し、該第1取付座及び該第2取付座の軸方向の相対的な近接移動により該係合突起が該係合溝内に入り込み、該第1取付座及び該第2取付座の軸回りの相対的な回転により該係合突起が該係合溝内を移動し、該第1取付座及び該第2取付座の軸方向の相対的な離間移動により該係合突起の嵌合部が該係合溝の被嵌合部に嵌合して該第1取付座の該筒部に対して該第2取付座を固定する請求項1又は2に記載の燃料ポンプの取付構造。
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