JP2001271703A - エンジンの高圧燃料ポンプの取付構造 - Google Patents

エンジンの高圧燃料ポンプの取付構造

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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンのシリンダヘッドカバーの剛性を高
めることなく、高圧燃料ポンプによって発生する振動
と、シリンダヘッドカバーへの振動の伝達とを低減する
こと。 【解決手段】 エンジンのシリンダヘッドカバー2に挿
通孔2aを設け、エンジンのシリンダヘッド3に固定さ
れた取付部材5をシリンダヘッドカバー2の挿通孔2a
に挿通して、シリンダヘッドカバー2の外部に露出させ
た取付部材5に高圧燃料ポンプ1を固定し、取付部材5
とシリンダヘッドカバー2との間に設けたシール部材6
で、シリンダヘッドカバー2及びシリンダヘッド3によ
って形成される空間8と外部との挿通孔2aによる連通
を遮断するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料供
給装置に使用される高圧燃料ポンプの取付構造に関する
ものであり、特に、高圧燃料ポンプをシリンダヘッドに
取り付けるための取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用のエンジンにおいて、燃
料タンクから燃料を吸い上げる低圧燃料ポンプから供給
される燃料を高圧燃料ポンプで加圧し、加圧された高圧
燃料をインジェクタに供給する燃料供給装置が使われて
いるものがある。この燃料供給装置を構成する部品の1
つである高圧燃料ポンプは、燃料の圧力を数MPa〜数
10MPaという高圧に加圧することが必要なエンジ
ン、例えば、圧縮行程中のエンジンの燃焼室内の圧力に
抗して燃料を噴射する筒内直接噴射式ガソリンエンジン
(以下直噴式エンジンという)や、ディーゼルエンジン
などに使われている。それ以外のガソリンエンジンで
は、吸気通路内で燃料を噴射して吸入空気と混合させ、
その混合気をエンジンの吸気行程に吸入させる(ポート
噴射式エンジンという)ため、燃料を高圧に加圧する必
要がなく、高圧燃料ポンプは使用されていない。
【0003】また、現在、使用されている自動車用のエ
ンジンにおいては、カムシャフトがエンジンの燃焼室の
上方に設けられているオーバーヘッドカムシャフト式
(OHC式)が主流となっており、エンジンの燃焼室の
上方には吸気弁と、排気弁と、カムシャフトなどを備え
てなる動弁装置が配置されている。そして、それらを覆
うためにシリンダヘッドカバーが設けられ、エンジンの
シリンダヘッド上部を密閉している。
【0004】そのため、従来のエンジンにおいては、例
えば、特開平11−153065号公報に示されるよう
に、高圧燃料ポンプは、その駆動源として吸気弁、又は
排気弁を駆動するカムシャフトに設けられたポンプ用カ
ムを使用する関係上、カムシャフトに対してエンジンの
上方となるエンジンのシリンダヘッドカバーに取り付け
られていることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高圧燃料ポ
ンプは、カムシャフトに取り付けられたポンプ用カムに
よって駆動されるプランジャ式ポンプのプランジャがシ
リンダ内を往復動することによって燃料を加圧する。そ
のため、高圧燃料ポンプの作動によって振動が発生した
り、加圧された燃料の脈動によって高圧燃料配管が振動
したりすることがある。これら振動は、高圧燃料ポンプ
からシリンダヘッドカバーの高圧燃料ポンプ取付部へと
伝達され、シリンダヘッドカバーに設けられた高圧燃料
ポンプ取付部に振動による周期的な力を加える。
【0006】また、上記したように、従来のポート噴射
式エンジンのシリンダヘッドカバーは、基本的にエンジ
ンのシリンダヘッドの上部を覆って動弁装置を保護する
部品であるため、基本的にシリンダヘッドに取り付ける
フランジ部と、その周辺以外は、かかりうる応力が少な
い。そのため、従来のシリンダヘッドカバーの工法に
は、樹脂成形や、アルミダイカスト、アルミ鋳造の薄肉
品などが多く使用されていた。そのような工法において
は、特に高い剛性が必要とされる部分以外は、軽量化や
コスト低減のために中空部を薄い板状部材(一般板厚部
という)で覆うような構造とすることが多く、その剛性
はあまり高くない。直噴式エンジンのシリンダヘッドカ
バーにおいても、高圧燃料ポンプ取付部付近が補強され
ている程度で、中空部を覆うシリンダヘッドカバーの一
般板厚部(薄板)に高圧燃料ポンプ(振動源)が取り付
けられている、という基本的な構造に大きな変化はなか
った。
【0007】そのため、振動源(高圧燃料ポンプ)から
の音(振動)を大きな平面を持つ薄板(一般板厚部)で
増幅して放射するスピーカーと同様な作用がシリンダヘ
ッドカバーで生じ、高圧燃料ポンプから伝達された振動
を増幅したり、振動によって大きな放射音を発生させた
りすることがあり、エンジンの静粛性を確保する上で非
常に大きな問題となっていた。
【0008】しかも、従来のポート噴射式エンジンより
も、大きな振動を直噴式エンジンの高圧燃料ポンプは生
じさせるので、ポート噴射式エンジンにおいて今まで行
われてきたようなシリンダヘッドカバーへのリブの付加
や、一般板厚部の板厚増加などの、シリンダヘッドカバ
ーの剛性を向上させる対策では、従来の場合と同程度の
効果を得ることはできず、更なる対策(リブを更に増や
す、設けたリブの高さを高くする、一般板厚部の板厚を
増やすなど)を行う必要が生じていた。しかし、これら
の対策はエンジンの搭載性の悪化や、質量増によるコス
トの上昇、組付性の低下などの別の問題を招き、その実
施は困難であった。
【0009】それゆえ、本発明は、シリンダヘッドカバ
ーの剛性を高めることなく、高圧燃料ポンプによって発
生する振動のシリンダヘッドカバーへの伝達を低減する
ことを、その課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、燃料タ
ンクから燃料を吸い上げる低圧燃料ポンプから供給され
る燃料の圧力を高めて圧送する高圧燃料ポンプの取付構
造において、エンジンのシリンダヘッドカバーに挿通孔
を設け、前記エンジンのシリンダヘッドに固定された取
付部材を前記挿通孔に挿通して、前記シリンダヘッドカ
バーの外部に露出させた前記取付部材に前記高圧燃料ポ
ンプを固定すると共に、前記取付部材と前記シリンダヘ
ッドカバーとの間にシール部材を設け、前記シリンダヘ
ッドカバー及び前記シリンダヘッドによって形成される
空間と外部との前記挿通孔を通した連通を遮断するよう
にしたことである。
【0011】上記した手段によれば、取付部材を設ける
ことによって、振動源となる高圧燃料ポンプをエンジン
の構成部品の中で高い剛性を持つ部品の一つであるシリ
ンダヘッドに取り付けることができるので、高圧燃料ポ
ンプの作動によって発生する振動を低減させることがで
きる。また、高圧燃料ポンプとシリンダヘッドカバーと
が直接当接することはなく、高圧燃料ポンプが取り付け
られた取付部材のシール面及びシリンダヘッドカバーと
の間の気密性を保つために設けられたシール部材を介し
て両者は当接する。これにより、シリンダヘッドカバー
及びシリンダヘッドによって形成される空間と外部との
挿通孔による連通を遮断することができると共に、従来
のようにシリンダヘッドカバーに高圧燃料ポンプが直接
取り付けられていた場合と比べて、高圧燃料ポンプ取付
部からシリンダヘッドカバーへの振動の伝達が抑えら
れ、シリンダヘッドカバーから放出される放射音を低減
させることが可能となる。
【0012】尚、前記取付部材は、前記シリンダヘッド
と共にカムシャフトを支持するジャーナル部を有するこ
とが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に従った実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1は、直噴式エンジンの燃料供給装置の
概要を示す図面である。図1を用いて、直噴式エンジン
の燃料供給装置について説明する。
【0015】図1において、燃料タンク14から低圧燃
料ポンプ15によって燃料が吸い上げられ、低圧燃料配
管16を介して高圧燃料ポンプ1に燃料が供給される。
高圧燃料ポンプ1は、カムシャフト4に取り付けられて
いるポンプ用カム4aで駆動されるポンプ部1aによっ
て燃料を加圧する。加圧された燃料は、高圧燃料配管9
を介してコモンレール10に供給される。コモンレール
10は、インジェクタ12からの燃料噴射によって高圧
燃料配管9内の燃料の圧力が下がらないようにするため
の充分な容積を持ち、燃料の圧力を保つ働きを持つ。コ
モンレール10から燃料供給配管11を介してインジェ
クタ12に供給された燃料は、エンジン制御装置(EC
U)30からの制御信号によりインジェクタ12が開弁
すると、燃焼室13に噴射される。
【0016】図2において、取付部材5には図示しない
高圧燃料ポンプが取り付けられるポンプ取付部5aと、
図示しないシリンダヘッドと当接して取付部材5を固定
するヘッド当接部5dとが設けられている。ポンプ取付
部5aの一方の端面には図示しない高圧燃料ポンプを挿
入するポンプ取付用孔5fと、図示しない高圧燃料ポン
プを取付部材5に固定するための図示しないボルトを螺
合させるポンプ取付用ボルト孔5bとが開口し、他方の
端面はヘッド取付部5dと接合されている。ヘッド取付
部5dには、取付部材5を図示しないシリンダヘッドに
図示しないボルトの螺合によって取り付けるためのヘッ
ド取付用ボルト孔5cと、図示しないシリンダヘッドカ
バーに、図示しないシール部材を介して当接するシール
面5gと、図示しないカムシャフトの軸受として機能す
るジャーナル部5eとが設けられている。
【0017】図3は、本発明の実施の形態の組付状態を
示す上面図であるが、説明のため、高圧燃料ポンプを図
示していない。
【0018】図3において、シリンダヘッドカバー2に
は挿通孔2aが設けられ、あらかじめ図示しないシリン
ダヘッドに取り付けられている取付部材5のポンプ取付
部5aが、このシリンダヘッドカバー2の挿通孔2aを
挿通し、シリンダヘッドカバー2の外部に露出される。
ここで、ポンプ取付部5aの挿通を容易にするため、挿
通孔2aとポンプ取付部5aの投影面積は、挿通孔2a
の方が大きくなるように形成されている。挿通孔2aに
よって、シリンダヘッドカバー2及び図示しないシリン
ダヘッドによって形成される空間と外部とは連通し、相
互の気密は失われるが、シリンダヘッドカバー2と取付
部材5のシール面5gとの間に配置されたシール部材6
によって、シリンダヘッドカバー2と図示しないシリン
ダヘッドとで形成される空間と外部との連通は遮断さ
れ、シリンダヘッドカバー2及び図示しないシリンダヘ
ッドによって形成される空間の気密は確保される。
【0019】図4において、シリンダヘッドカバー2の
外部に露出された取付部材5のポンプ取付部5aに設け
られているポンプ取付用孔5fには高圧燃料ポンプ1の
ポンプ部1aが挿入され、ポンプ部1aと、カムシャフ
ト4に設けられたポンプ用カム4aとを当接させ、ボル
ト7によって高圧燃料ポンプ1と取付部材5とが固定さ
れる。カムシャフト4が回転するとポンプ用カム4aの
プロフィールに沿ってポンプ用カム4aに当接するポン
プ部1aが作動して、燃料が加圧される。
【0020】取付部材5は、ポンプ取付部5aの下方に
設けられたヘッド当接部5dとシリンダヘッド3とを当
接させた後、図示しない固定手段によって移動不能に固
定される。ヘッド当接部5dには、図示しないジャーナ
ル部が設けられ、シリンダヘッド3に設けられたジャー
ナル部3aと共にカムジャーナル(軸受)を構成し、カ
ムシャフト4を回転可能に支持する。
【0021】シリンダヘッドカバー2は、図示しない固
定手段によってシリンダヘッド3に固定され、その固定
力によってシリンダヘッドカバー2と取付部材5のシー
ル面5gとの間に設けられているシール部材6がつぶさ
れて両者の間に密着し、挿通孔2aによって生じるシリ
ンダヘッドカバー2及びシリンダヘッド3によって形成
される空間8と外部との連通を遮断し、シリンダヘッド
カバー2及びシリンダヘッド3によって形成される空間
8の気密を保持する。
【0022】図3、4を用いて本実施形態の組み付け方
法について説明する。
【0023】カムシャフト4は、シリンダヘッド3に形
成されたジャーナル部3aと、取付部材5のジャーナル
部5eとで挟み込こまれ、図示しないボルトによってシ
リンダヘッド3と脱着可能に固定されている。これによ
り、カムシャフト4は、シリンダヘッド3のジャーナル
部3aと、取付部材5のジャーナル部5eとによって形
成されるカムジャーナルの内周面に回転可能に支持され
ている。次に、シリンダヘッドカバー2がシリンダヘッ
ド3に取り付けられる。この際に、あらかじめシリンダ
ヘッド3に取り付けられている取付部材5のポンプ取付
部5aが、シリンダヘッドカバー2に設けられた挿通孔
2aを挿通して、ポンプ取付部5aがシリンダヘッドカ
バー2の外部に露出される。シリンダヘッドカバー2に
はシール部材6が取り付けられており、シリンダヘッド
カバー2をシリンダヘッド3に取り付ける図示しない固
定手段の固定力によって、取付部材5のシール面5gと
シリンダヘッドカバー2との間にあるシール部材6が押
しつぶされ、シリンダヘッドカバー2とシリンダヘッド
3によって形成される空間8の気密が保持される。そし
て、シリンダヘッドカバー2の外部に露出した取付部材
5のポンプ取付部5aのポンプ取付用ボルト孔5bと高
圧燃料ポンプ1とがボルト7によって螺合され、高圧燃
料ポンプ1は取付部材5に固定される。
【0024】上記したように、本実施形態においては、
高圧燃料ポンプ1は取付部材5に、取付部材5はシリン
ダヘッド3に、それぞれ取り付けられている。取付部材
5はシリンダヘッド3に取り付けられているので、従来
であればシリンダヘッド3の上部全体を覆うシリンダヘ
ッドカバー2の内部に内包されてしまうが、シリンダヘ
ッドカバー2の挿通孔2aによって取付部材5のポンプ
取付部5aだけがシリンダヘッドカバー2の外部に露出
されるので、ポンプ取付部5aに高圧燃料ポンプ1を取
り付けることが可能になる。これによって、高圧燃料ポ
ンプ1はシリンダヘッド3に取り付けられたのと同等の
効果を得られるので、高圧燃料ポンプ1を取り付ける部
位の剛性が高められ、取付部材5を振動させにくく(振
動の伝達がしにくく)なると共に、高圧燃料ポンプ1に
よる振動の発生自体を起きにくくすることができる。こ
れによって、高圧燃料ポンプ1の作動によって発生する
振動(シリンダヘッドカバー2に伝達される振動)を低
減することができるので有利である。
【0025】また、シリンダヘッドカバー2及びシリン
ダヘッド3によって形成される空間8と外部との挿通孔
2aを通した連通は、取付部材5の周囲に配置されたシ
ール部材6によって遮断され、空間8の気密が保たれる
ので、シリンダヘッドカバー2及びシリンダヘッド3に
よって形成される空間8が有するブローバイガスのオイ
ル分の分離通路としての機能や、動弁装置へのダストの
侵入防止、潤滑オイルの飛散防止などのシリンダヘッド
カバーとしての基本的な機能を損なうことはない。
【0026】また、シリンダヘッドカバー2と、取付部
材5との間はシール部材6を介して当接しているので、
高圧燃料ポンプ1からシリンダヘッドカバー2に伝達さ
れる振動は、両者が直接当接する場合に比べて低減さ
れ、有利である。
【0027】加えて、取付部材5の通路部5eをカムシ
ャフト4を支持する軸受の一部として使用することで、
部品点数の低減を図ることができ、有利である。
【0028】また、本実施例においては筒内直接噴式ガ
ソリンエンジンを用いて説明したが、高圧燃料ポンプの
作動にカムシャフトに設けられたポンプ用カムを使用す
るエンジンであればエンジンの種類に係らず実施可能で
ある。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、請求項1の発明によれば、
高圧燃料ポンプをシリンダヘッドに取り付けるのと同等
の効果を得られるので、高圧燃料ポンプの作動による振
動の発生及び、その他の部品への振動の伝達が抑えられ
る。また、シリンダヘッドカバーと取付部材とが当接す
る面積も従来より少なく、かつ、シール部材を介して行
われるので、高圧燃料ポンプから発生する振動のシリン
ダヘッドカバーへの伝達を低減することができ、振動に
よる放射音の発生を低減させる。これによって、従来の
高圧燃料ポンプ取付部を持つシリンダヘッドカバーに求
められていた高圧燃料ポンプの質量や、発生する振動に
耐えうる強度、あるいは防音のための剛性の向上などの
対策は不要となるので、その強度や形状などを本来の機
能に見合ったものとすることができる。これにより、シ
リンダヘッドカバーの薄肉化や材料置換などが可能とな
り、コストの低減や軽量化、構造の簡素化などを図るこ
とができる。
【0030】また、シリンダヘッドカバー及びシリンダ
ヘッドによって形成される空間は、取付部材を挿通する
挿通孔によって外部と連通されるが、取付部材のシール
面と、シール部材と、シリンダヘッドカバーとによっ
て、この空間と外部との連通が阻止され、気密を確保す
ることができる。このため、この空間を利用するシリン
ダヘッドカバーの基本的な機能を損なうことはない。
【0031】加えて、請求項2の発明によれば、取付部
材とシリンダヘッドとでカムシャフトを支持するカムジ
ャーナルを形成することで、部品点数の削減を図ること
ができる。もちろん、本発明においては、カムシャフト
を取付部材に(当接することなく)挿通することができ
ればよいので、例えば、取付部材をカムシャフト用の軸
受と軸受の間に配置して、取付部材にカムシャフトが挿
通するだけの構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態を示す概略図であ
る。
【図2】図2は、本発明の実施の形態を示す取付部材の
斜視図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態を示す高圧燃料ポ
ンプの取付状態を示す上面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態を示す高圧燃料ポ
ンプの取付状態を示す詳細図である。
【符号の説明】
1 高圧燃料ポンプ 1a ポンプ部 2 シリンダヘッドカバー 2a 挿通孔 3 シリンダヘッド 3a ジャーナル部 4 カムシャフト 4a ポンプ用カム. 5 取付部材 5a ポンプ取付部 5b ポンプ取付用ボルト穴 5c ヘッド取付用ボルト穴 5d ヘッド当接部 5e ジャーナル部 5f ポンプ挿入孔 5g シール面 6 シール部材(ガスケット) 7 ボルト 8 空間 9 高圧燃料配管 10 コモンレール 11 燃料供給配管 12 インジェクタ 13 燃焼室 14 燃料タンク 15 低圧燃料ポンプ 16 低圧燃料配管 30 ECU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから燃料を吸い上げる低圧燃
    料ポンプから供給される燃料の圧力を高めて圧送する高
    圧燃料ポンプの取付構造において、エンジンのシリンダ
    ヘッドカバーに挿通孔を設け、前記エンジンのシリンダ
    ヘッドに固定された取付部材を前記挿通孔に挿通して、
    前記シリンダヘッドカバーの外部に露出させた前記取付
    部材に前記高圧燃料ポンプを固定すると共に、前記取付
    部材と前記シリンダヘッドカバーとの間にシール部材を
    設け、前記シリンダヘッドカバー及び前記シリンダヘッ
    ドによって形成される空間と外部との前記挿通孔を通し
    た連通を遮断するようにしたことを特徴とするエンジン
    の高圧燃料ポンプの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記取付部材は、前記シリンダヘッドと
    共にカムシャフトを支持するジャーナル部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のエンジンの高圧燃料ポン
    プの取付構造。
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