JP5163458B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧燃料ポンプがブラケットを介してシリンダヘッドに組み付けられた内燃機関に関する。
特許文献1には、シリンダヘッド110に高圧燃料ポンプ20を支持するためのブラケット140を設け、シリンダヘッドカバー(ロッカカバー)120に高圧燃料ポンプ20のブラケット140にて支持される部分が貫通される貫通孔123を設け、この貫通孔123の周囲とブラケット140との間にオイルシールが施された構成が開示されている。
このような特許文献1においては、高圧燃料ポンプ20の駆動に伴って発生する振動が直接シリンダヘッドカバー120に伝わらない構成になっているため、シリンダヘッドカバー120に高圧燃料ポンプ20の振動が直接伝わることがなくなり、そのような振動に伴うシリンダヘッドカバー120からの放射音の増加が抑制される構造となっている。
特許第3567791号
しかしながら、この特許文献1においては、高圧燃料ポンプがシリンダヘッドカバーの外側に露出した構成となっており、高圧燃料ポンプからの放射音が直接外部に放射されないようにするためには、別途遮音部材を設けて高圧燃料ポンプからの放射音を遮る必要があるという問題がある。
そこで、本発明の内燃機関は、ブラケットを介してシリンダヘッドに組み付けられた高圧燃料ポンプが、前記シリンダヘッドの上面を覆うロッカカバーによって覆われていると共に、前記高圧燃料ポンプの周囲で、前記ブラケットと前記ロッカカバーとの間がシール部材によってシールされていることを特徴としている。
本発明によれば、シール部材を介してブラケットと接するロッカカバーによって高圧燃料ポンプが覆われているので、高圧燃料ポンプの駆動に伴う高圧燃料ポンプからの放射音を別途カバーを設けて遮音する必要がないと共に、高圧燃料ポンプからの振動が直接ロッカカバーに伝達されることもないので、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいてい詳細に説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関のシリンダヘッド側を断面を模式的に示した説明図である。
図1に示すように、シリンダヘッド1の上部には、ブラケット2を介して高圧燃料ポンプ3が取り付けられている。
ブラケット2は、シリンダヘッド1に対してボルト(図示せず)によって固定され、高圧燃料ポンプ3は、ブラケット2に対して、取付ボルト4によって固定されている。
高圧燃料ポンプ3は、吸気カムシャフト5の後端に設けられた高圧燃料ポンプ駆動カム6の回転を駆動源とするものであって、低圧燃料供給通路7を介して供給された燃料を高圧に加圧し、この高圧燃料を図示せぬ高圧燃料供給通路へと吐出している。
ここで、図1における8は吸気弁、9は吸気弁8の上端部に配置されたタペット、10は吸気カムシャフト5と一体となって回転する吸気カム、11は排気弁、12は排気弁11の上端部に配置されたタペット、13は排気カムシャフト、14は排気カムシャフト13と一体となって回転する排気カムである。
高圧燃料ポンプ3は、シリンダ部16と、このシリンダ部16内で往復運動する円柱状のプランジャ17と、シリンダ部16の内周壁面とプランジャ17の一端面とにより画成される図示せぬ加圧室と、プランジャ16の他端に取り付けられたタペット18と、このタペット18を高圧燃料ポンプ駆動カム6に付勢する図示せぬスプリングと、を有している。つまり、高圧燃料ポンプ駆動カム6の回転に伴い、プランジャ17がシリンダ部16内で往復動することで、前記加圧室内で燃料が高圧に加圧される。そして、この加圧室内で加圧された高圧燃料が図示せぬ高圧燃料供給通路へと吐出されている。
また、高圧燃料ポンプ3は、シリンダヘッド1にボルト(図示せず)によって取り付けられ、シリンダヘッド1の上面を覆うロッカカバー19によって覆われている。
図2は、第1実施形態の要部を模式的に示した説明図である。この第1実施形態においては、図1及び図2に示すように、ロッカカバー19に、高圧燃料ポンプ3を収容可能な凹部20が形成され、この凹部20内に高圧燃料ポンプ3が収容されている。つまり、ブラケット2を介して高圧燃料ポンプ3がシリンダヘッド1に対して固定された状態で、ロッカカバー19をシリンダヘッド1に取り付けることで、凹部20内に高圧燃料ポンプ3が収容される構成となっている。
そして、高圧燃料ポンプ3の周囲で、ブラケット2とロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。詳述すると、凹部20の内周面20aと、ブラケット2の外周面2aと、の間がシール部材21によってシールされている。さらに言えば、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図1及び図2における上下方向)に対して直交する方向(図1及び図2における左右方向)で、ブラケット2とロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。そして、高圧燃料ポンプ3は、シール部材21によってシールされた凹部20内の空間22に収容される。
尚、この第1実施形態におけるシール部材21はOリングである。また、この第1実施形態のように、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図1及び図2における上下方向)に対して直交する方向(図1及び図2における左右方向)で、ブラケット2とロッカカバー19との間をシールする場合には、ブラケット2側もしくはロッカカバー19側のどちらか一方に、シール部材21であるOリングの位置規制(図1及び図2おける上下方向の位置規制)をするためのOリング溝28を設ける必要があり、この第1実施形態ではブラケット2側にOリング溝28が設けられている。
このような第1実施形態においては、シール部材21を介してブラケット2と接するロッカカバー19によって高圧燃料ポンプ3が覆われているので、高圧燃料ポンプ3の駆動に伴う高圧燃料ポンプ3からの放射音を別途カバーを設けて遮音する必要がないと共に、高圧燃料ポンプ3からの振動が直接ロッカカバー19に伝達されることもないので、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができる。
また、ロッカカバー19を取り外す際に、高圧燃料ポンプ3をシリンダヘッド2から取り外す必要はないので、高圧燃料ポンプ3以外のロッカカバー内部品を整備する際に高圧燃料ポンプ3を取り外す必要はなく、高圧燃料ポンプ3の取り外しに伴うなじみ悪化を防止することができる。
そして、シール部材21によるブラケット2とロッカカバー19との間のシール性は、シリンダヘッド1に対するロッカカバー19の締結力に依存することはないので、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるシリンダヘッド1とロッカカバー19との間の締結構造の簡素化や、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるロッカカバー19側に必要な剛性を緩和することができるので、ロッカカバー19を樹脂製にする場合には、一層容易に樹脂化することができる。
ここで、上述した第1実施形態の比較例を図3に示す。尚、図3において、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図3に示す第1比較例は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、この第1比較例は、第1実施形態においてロッカカバー19の高圧燃料ポンプ3を覆う部分、すなわち第1実施形態においてロッカカバー19の凹部20が取り除かれた構成となっており、ロッカカバー19に形成された貫通穴25から当該ロッカカバー19の外側に高圧燃料ポンプ3が突出している。そして、ロッカカバー19に形成された貫通穴25の内周面25aと、ブラケット2の外周面2aと、の間がシール部材21によってシールされている。
このような第1比較例においても、シール部材21によるブラケット2とロッカカバー19との間のシール性は、シリンダヘッド1に対するロッカカバー19の締結力に依存することはないので、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるシリンダヘッド1とロッカカバー19との間の締結構造の簡素化や、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるロッカカバー19側に必要な剛性を緩和することができるので、ロッカカバー19を樹脂製にする場合には、一層容易に樹脂化することができる。
以下、本発明の他の実施形態について説明するが、上述した第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し重複する説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、この第2実施形態においては、高圧燃料ポンプ3が収容される凹部20の周囲で、ブラケット2の上面2bと、ロッカカバー19の下面19aとの間がシール部材21によってシールされている。詳述すると、凹部20の外周側で、ロッカカバー19の下面19aと、ブラケット2の上面2bと、の間がシール部材21によってシールされている。さらに言えば、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図4における上下方向)で、ブラケット2とロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。そして、高圧燃料ポンプ3は、シール部材21によってシールされた凹部20内の空間22に収容される。
尚、この第2実施形態では、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図4における上下方向)にて、ブラケット2とロッカカバー19との間をシールするため、シール部材21はガスケットである。
このような第2実施形態においては、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図4における上下方向)で、ブラケット2とロッカカバー19との間がシールされるので、シール部材21としてOリングではなくガスケットが使用され、Oリング溝の加工が不要になり、第1実施形態に比べ、加工工程を簡素化することが可能となり、コストを低減することができる。
また、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができると共に、高圧燃料ポンプ3の取り外しに伴うなじみ悪化を防止することができる。
図5に示す第2比較例は、上述した第2実施形態と略同一構成となっているが、この第2比較例は、第2実施形態においてロッカカバー19の高圧燃料ポンプ3を覆う部分、すなわち第2実施形態においてロッカカバー19の凹部20が取り除かれた構成となっており、ロッカカバー19に形成された貫通穴25から当該ロッカカバー19の外側に高圧燃料ポンプ3が突出している。そして、ロッカカバー19に形成された貫通穴25の外周側で、ロッカカバー19の下面19aと、ブラケット2の上面2bと、の間がシール部材21によってシールされている。
このような第2比較例においても、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図5における上下方向)で、ブラケット2とロッカカバー19との間がシールされるので、Oリング溝の加工が不要になるので、加工工程を簡素化することが可能となり、コストを低減することができる。
図6は、本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、この第3実施形態においては、高圧燃料ポンプ3の外周面3aと、ロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。詳述すると、高圧燃料ポンプ3の外周面3aと、凹部20の内周面20aとの間がシール部材21によってシールされている。さらに言えば、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図6における上下方向)に対して直交する方向(図6における左右方向)で、高圧燃料ポンプ3とロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。そして、高圧燃料ポンプ3は、シール部材21によってシールされた凹部20内の空間22に収容される。
尚、図6における27は、ブラケット2と高圧燃料ポンプ3との取り付け面において、取付ボルト4の周囲をシールするシール部材である。この第3実施形態におけるシール部材21はOリングである。この第3実施形態においては、Oリング溝28が高圧燃料ポンプ3の外周面3aに形成されている。
このような第3実施形態においては、高圧燃料ポンプ3の全てを凹部20内に収容する必要はなくなるので、上述した第1実施形態に比べて、凹部20内に収容される高圧燃料ポンプ3の容積を相対的に小さくすることができる。つまり、凹部を相対的に浅く形成することが可能となり、ロッカカバーの製造性(樹脂やアルミ等の油流れ、板金の深絞り)を向上させることができる。
そして、シール部材21による高圧燃料ポンプ3とロッカカバー19との間のシール性は、シリンダヘッド1に対するロッカカバー19の締結力に依存することはないので、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるシリンダヘッド1とロッカカバー19との間の締結構造の簡素化や、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるロッカカバー19側に必要な剛性を緩和することができるので、ロッカカバー19を樹脂製にする場合には、一層容易に樹脂化することができる。
また、この第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができると共に、高圧燃料ポンプ3の取り外しに伴うなじみ悪化を防止することができる。
図7に示す第3比較例は、上述した第3実施形態と略同一構成となっているが、この第3比較例は、第3実施形態においてロッカカバー19の高圧燃料ポンプ3を覆う部分、すなわち第3実施形態においてロッカカバー19の凹部20が取り除かれた構成となっており、ロッカカバー19に形成された貫通穴25から当該ロッカカバー19の外側に高圧燃料ポンプ3が突出している。そして、高圧燃料ポンプ3の外周面3aと、ロッカカバー19に形成された貫通穴25の内周面25aと、の間がシール部材21によってシールされている。
このような第3比較例においても、シール部材21による高圧燃料ポンプ3とロッカカバー19との間のシール性は、シリンダヘッド1に対するロッカカバー19の締結力に依存することはないので、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるシリンダヘッド1とロッカカバー19との間の締結構造の簡素化や、シール部材21によりシールされる部分の近辺におけるロッカカバー19側に必要な剛性を緩和することができるので、ロッカカバー19を樹脂製にする場合には、一層容易に樹脂化することができる。
図8は、本発明の第4実施形態を示している。この第4実施形態は、上述した第3実施形態と略同一構成となっているが、この第4実施形態においては、高圧燃料ポンプ3の上端側の外周面3aと、ロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。尚、この第4実施形態におけるシール部材21はOリングである。また、この第4実施形態においては、Oリング溝28が高圧燃料ポンプ3の上端側の外周面3aに形成されている。
このような第4実施形態においては、上述した第3実施形態と同一の作用効果を得ることができると共に、上述した第3実施形態に比べて、凹部20を更に浅く形成することができるため、ロッカカバーの製造性をより一層向上させることができる。
図9は、本発明の第5実施形態を示している。この第5実施形態は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、この第5実施形態においては、ロッカカバー19の凹部20に高圧燃料ポンプ3の一部(上端側)が収容されていると共に、この凹部20に収容された高圧燃料ポンプの一部の外周側で、高圧燃料ポンプ3とロッカカバー19の下面19aとの間がシール部材21によってシールされている。
詳述すると、高圧燃料ポンプ3には、凹部20に収容される部分の外周側に、ロッカカバー19の下面19aと対向する平面部3bが形成され、凹部20の外側で、ロッカカバー19の下面19aと、高圧燃料ポンプ3の平面部3bとの間がシール部材21によってシールされている。さらに言えば、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図9における上下方向)で、高圧燃料ポンプ3とロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。そして、高圧燃料ポンプ3の一部は、シール部材21によってシールされた凹部20内の空間22に収容される。
尚、この第5実施形態では、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図9における上下方向)にて、ブラケット2とロッカカバー19との間をシールするため、シール部材21はガスケットである。
このような第5実施形態においては、高圧燃料ポンプ3の全てを凹部20内に収容する必要はなくなるので、上述した第1実施形態に比べて、凹部20内に収容される高圧燃料ポンプ3の容積を相対的に小さくすることができる。つまり、凹部を相対的に浅く形成することが可能となり、ロッカカバーの製造性(樹脂やアルミ等の油流れ、板金の深絞り)を向上させることができる。
そして、凹部20の内径は、高圧燃料ポンプ3の凹部20内に収容される部分よりも大きく形成されていればよく、高圧燃料ポンプ20全体を収容できる大きさを確保する必要はないので、ロッカカバー19に形成される凹部20の大きさ相対的に小さく形成することができ、ロッカカバーの剛性を相対的に向上させることが可能となる。
また、この第5実施形態においても、第1実施形態と同様に、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができると共に、高圧燃料ポンプ3の取り外しに伴うなじみ悪化を防止することができる。
図10に示す第4比較例は、上述した第5実施形態と略同一構成となっているが、この第4比較例は、第5実施形態においてロッカカバー19の高圧燃料ポンプ3を覆う部分、すなわち第5実施形態においてロッカカバー19の凹部20が取り除かれた構成となっており、ロッカカバー19に形成された貫通穴25から当該ロッカカバー19の外側に高圧燃料ポンプ3が突出している。そして、ロッカカバー19の下面19aと、高圧燃料ポンプ3の平面部3bとの間がシール部材21によってシールされている。
このような第4比較例においては、貫通穴25の内径が、高圧燃料ポンプ3の貫通穴25から外側に突出する部分よりも大きく形成されていればよく、高圧燃料ポンプ20全体が突出可能な大きさを確保する必要はないので、ロッカカバー19に形成される貫通穴25の大きさ相対的に小さく形成することができ、ロッカカバーの剛性を相対的に向上させることが可能となる。
図11は、本発明の第6実施形態を示している。この第6実施形態は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、この第6実施形態においては、高圧燃料ポンプ3が収容される凹部20の周囲で、ブラケット2の上面2bと、ロッカカバー19の下面19aとの間がシール部材21によってシールされている。詳述すると、凹部20の外周側で、ロッカカバー19の下面19aと、ブラケット2の上面2bと、の間がシール部材21によってシールされている。さらに言えば、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図11における上下方向)で、ブラケット2とロッカカバー19との間がシール部材21によってシールされている。つまり、高圧燃料ポンプ3は、シール部材21によってシールされた凹部20内の空間22に収容される。
そして、シール部材21によるブラケット2とロッカカバー19との間のシール面が、ロッカカバー19とシリンダヘッド1とのシール面と一致するよう構成されている。詳述すると、図11にそれぞれ二点鎖線で示すように、ロッカカバー19の下面19aに形成されるブラケット2とのシール面と、ロッカカバー19の下面19aに形成されるシリンダヘッド1とのシール面と、とが同一平面上に位置するよう形成され、シリンダヘッド1上面に形成されるロッカカバー19とのシール面と、ブラケット2の上面2bに形成されるロッカカバー19とのシール面と、とが同一平面上に位置するように形成されている。
尚、この第6実施形態では、ロッカカバー19のシリンダヘッド1に対する取付方向(図11における上下方向)にて、ブラケット2とロッカカバー19との間をシールするため、シール部材21はガスケットである。
このような第6実施形態においては、ロッカカバー19の下面19aに形成されるブラケット2とのシール面と、ロッカカバー19の下面19aに形成されるシリンダヘッド1とのシール面と、を同一面にすることで、これらシール面を同一工程で加工することができるため、ロッカカバー19の下面19aに形成されるシール面の精度を向上させることかできる。
また、シリンダヘッド1上面に形成されるロッカカバー19とのシール面と、ブラケット2の上面2bに形成されるロッカカバー19とのシール面と、を同一面にすることで、シリンダヘッド1上面のシール面とブラケット2の上面2bのシール面とを共加工することで、加工工程を簡素化することができるため、これらシール面の精度を向上させることができる。
そして、この第6実施形態においても、第1実施形態と同様に、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができると共に、高圧燃料ポンプ3の取り外しに伴うなじみ悪化を防止することができる。
また、上述した第1〜6実施形態においては、高圧燃料ポンプ3が収容される凹部20内の空間22に、例えば、スポンジ状のウレタンあるいはスチールウール等の消音材を充填するようにしてもよい。すなわち、凹部20と高圧燃料ポンプ3との間に消音材を充填すれば、より一層の音振性能の向上を図ることができる。
上述した実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) 内燃機関のカムシャフトによって駆動される高圧燃料ポンプがブラケットを介してシリンダヘッドに組み付けられた内燃機関において、前記高圧燃料ポンプは、前記シリンダヘッドの上面を覆うロッカカバーによって覆われていると共に、前記高圧燃料ポンプの周囲で、前記ブラケットと前記ロッカカバーとの間がシール部材によってシールされている。シール部材を介してブラケットと接するロッカカバーによって高圧燃料ポンプが覆われているので、高圧燃料ポンプの駆動に伴う高圧燃料ポンプからの放射音を別途カバーを設けて遮音する必要がないと共に、高圧燃料ポンプからの振動が直接ロッカカバーに伝達されることもないので、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができる。また、ロッカカバーを取り外す際に、高圧燃料ポンプをシリンダヘッドから取り外す必要はないので、高圧燃料ポンプ以外のロッカカバー内部品を整備する際に高圧燃料ポンプを取り外す必要はなく、高圧燃料ポンプの取り外しに伴うなじみ悪化を防止することができる。
(2) 内燃機関のカムシャフトによって駆動される高圧燃料ポンプがブラケットを介してシリンダヘッドに組み付けられた内燃機関において、前記高圧燃料ポンプは、前記シリンダヘッドの上面を覆うロッカカバーによって覆われていると共に、前記高圧燃料ポンプの外周面と前記ロッカカバーとの間がシール部材によってシールされている。シール部材を介して高圧燃料ポンプと接するロッカカバーによって高圧燃料ポンプが覆われているので、高圧燃料噴射ポンプの駆動に伴う高圧燃料ポンプからの放射音を別途カバーを設けて遮音する必要がないと共に、高圧燃料ポンプからの振動が直接ロッカカバーに伝達されることもないので、部品点数を増やすことなく音振性能を向上させることができる。また、ロッカカバーを取り外す際に、高圧燃料ポンプをシリンダヘッドから取り外す必要はないので、高圧燃料ポンプ以外のロッカカバー内部品を整備する際に高圧燃料ポンプを取り外す必要はなく、高圧燃料ポンプの取り外しに伴うなじみ悪化を防止することができる。
(3) 前記(1)に記載の内燃機関において、前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプを収容可能な凹部が形成され、前記シール部材によって、前記ブラケットの外周と前記凹部の内周との間がシールされている。これによって、シール部材によるブラケットとロッカカバーとの間のシール性は、シリンダヘッドに対するロッカカバーの締結力に依存することはないので、シール部材によりシールされる部分の近辺におけるシリンダヘッドとロッカカバーとの間の締結構造の簡素化や、シール部材によりシールされる部分の近辺におけるロッカカバー側に必要な剛性を緩和することができるので、ロッカカバーを樹脂製にする場合には、一層容易に樹脂化することができる。
(4) 前記(1)に記載の内燃機関において、前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプを収容可能な凹部が形成され、前記シール部材によって、前記凹部の周囲で前記ブラケットの上面と前記ロッカカバーの下面との間がシールされている。これによって、前記シール部材は、前記ブラケットの上面と前記ロッカカバーの下面との間をシールするので、シール部材としてガスケットを使用すれば、前記ブラケットと前記ロッカカバーとの間をOリングでシールする場合に比べて、Oリング溝の加工が不要になるので、加工工程を簡素化することが可能となり、一層のコスト低減が可能となる。
(5) 前記(2)に記載の内燃機関において、前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプを収容可能な凹部が形成され、前記シール部材によって、前記高圧燃料ポンプの外周と前記凹部の内周との間がシールされている。これによって、高圧燃料ポンプの全てを凹部内に収容する必要はなくなるので、凹部を相対的に浅く形成することが可能となり、ロッカカバーの製造性(樹脂やアルミ等の油流れ、板金の深絞り)を向上させることができる。
(6) 前記(2)に記載の内燃機関において、前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプの一部を収容可能な凹部が形成され、前記シール部材によって、前記凹部に収容された前記高圧燃料ポンプの一部の外周側で、前記高圧燃料ポンプの上面と前記ロッカカバーの下面との間がシールされている。これによって、凹部内に収容されるのは高圧燃料ポンプの一部となるので、凹部を相対的に浅く形成することが可能となるので、ロッカカバーの製造性(樹脂やアルミ等の油流れ、板金の深絞り)を向上させることができる。また、凹部の内径は、高圧燃料ポンプの凹部内に収容される部分よりも大きく形成されていればよく、高圧燃料ポンプ全体を収容できる大きさを確保する必要はないので、ロッカカバーに形成される凹部の大きさ相対的に小さく形成することができ、ロッカカバーの剛性を相対的に向上させることが可能となる。
(7) 前記(1)〜(6)のいずれかに記載の内燃機関において、前記ロッカカバーの凹部と前記高圧燃料ポンプとの間に消音材が充填されている。これによって、一層の音振性能の向上を図ることができる。
(8) 前記(4)に記載の内燃において、前記シール部材による前記ブラケットと前記ロッカカバーとの間のシール面が、前記ロッカカバーと前記シリンダヘッドとのシール面と一致するよう構成されている。これによって、ロッカカバー下面に形成されるブラケットとのシール面と、ロッカカバー下面に形成されるシリンダヘッドとのシール面と、を同一面にすることで、ロッカカバー下面の加工工程を簡素化することができると共に、ロッカカバー下面に形成されるシール面の精度を向上させることかできる。また、シリンダヘッド上面に形成されるロッカカバーとのシール面と、ブラケット上面に形成されるロッカカバーとのシール面と、を同一面にすることで、シリンダヘッド上面とブラケット上面の加工工程を簡素化することができると共に、シリンダヘッド上面のシール面とブラケット上面のシール面とを共加工することで、これらシール面の精度を向上させることができる。
本発明に係る内燃機関のシリンダヘッド側を断面を模式的に示した説明図。 第1実施形態の要部を模式的に示した説明図。 第1実施形態の比較例を模式的に示した説明図。 第2実施形態の要部を模式的に示した説明図。 第2実施形態の比較例を模式的に示した説明図。 第3実施形態の要部を模式的に示した説明図。 第3実施形態の比較例を模式的に示した説明図。 第4実施形態の要部を模式的に示した説明図。 第5実施形態の要部を模式的に示した説明図。 第5実施形態の比較例を模式的に示した説明図。 第6実施形態の要部を模式的に示した説明図。
符号の説明
2…ブラケット
3…高圧燃料ポンプ
4…取付ボルト
19…ロッカカバー
20…凹部
21…シール部材

Claims (8)

  1. 内燃機関のカムシャフトによって駆動される高圧燃料ポンプがブラケットを介してシリンダヘッドに組み付けられた内燃機関において、
    前記高圧燃料ポンプは、前記シリンダヘッドの上面を覆うロッカカバーによって覆われていると共に、前記高圧燃料ポンプの周囲で、前記ブラケットと前記ロッカカバーとの間がシール部材によってシールされていることを特徴とする内燃機関。
  2. 内燃機関のカムシャフトによって駆動される高圧燃料ポンプがブラケットを介してシリンダヘッドに組み付けられた内燃機関において、
    前記高圧燃料ポンプは、前記シリンダヘッドの上面を覆うロッカカバーによって覆われていると共に、前記高圧燃料ポンプの外周面と前記ロッカカバーとの間がシール部材によってシールされていることを特徴とする内燃機関。
  3. 前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプを収容可能な凹部が形成され、
    前記シール部材によって、前記ブラケットの外周と前記凹部の内周との間がシールされていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプを収容可能な凹部が形成され、
    前記シール部材によって、前記凹部の周囲で前記ブラケットの上面と前記ロッカカバーの下面との間がシールされていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  5. 前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプを収容可能な凹部が形成され、
    前記シール部材によって、前記高圧燃料ポンプの外周と前記凹部の内周との間がシールされていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  6. 前記ロッカカバーには、前記高圧燃料ポンプの一部を収容可能な凹部が形成され、
    前記シール部材によって、前記凹部に収容された前記高圧燃料ポンプの一部の外周側で、前記高圧燃料ポンプの上面と前記ロッカカバーの下面との間がシールされていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  7. 前記ロッカカバーの凹部と前記高圧燃料ポンプとの間に消音材が充填されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関。
  8. 前記シール部材による前記ブラケットと前記ロッカカバーとの間のシール面が、前記ロッカカバーと前記シリンダヘッドとのシール面と一致するよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
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