JP3567791B2 - 高圧燃料ポンプの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば吸排気カムシャフトの軸力を利用して燃料を加圧するとともに、該加圧した燃料をエンジンの蓄圧配管等に供給する高圧燃料ポンプを当該エンジンに取り付けるための取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車載用エンジンに備えられる高圧燃料ポンプは、燃料タンクから汲み上げられた燃料を高圧に加圧し、デリバリパイプやコモンレール等の蓄圧配管に送出する。このようにして蓄圧配管に蓄えられた高圧燃料は、通常、燃料噴射弁を介してエンジンに噴射供給されることとなる。そして、この種の高圧燃料ポンプとしては従来、例えば特開平10−30526号公報に記載された高圧燃料ポンプが知られている。
【0003】
同公報に記載された高圧燃料ポンプは、燃料が導入される加圧シリンダと、その加圧シリンダ内を軸方向に沿って摺動可能に支持されたプランジャとを備え、排気カムシャフトに設けられたポンプカムの回転運動と連動してプランジャが加圧シリンダ内を往復運動することにより、加圧シリンダ内の燃料を加圧・送出する構造となっている。また、この高圧燃料ポンプは、エンジンのシリンダヘッド上部をカバーするために同シリンダヘッドに固定されたシリンダヘッドカバーに一体に固定されるかたちで、当該エンジンに取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした高圧燃料ポンプは、エンジンの運転に伴って上記プランジャが高速で往復運動することから、上記態様の取付け構造では、その往復運動するプランジャの振動や動弁系の振動がシリンダヘッドカバー全体に伝達されるようになり、該振動に伴う放射音の増加も避け得ないものとなっている。
【0005】
なお従来、このような振動の伝達を抑制するために、シリンダヘッドカバーの一部を分割し、高圧燃料ポンプの取付け用に独立したシリンダヘッドカバーを設けるなどの方法も採用されている。しかしながら、このようにシリンダヘッドカバーを複数に分割すると、部材数の増加や構造の複雑化により、取付け工程が煩雑になるとともに、製造コストの増大を招くことともなる。また、分割されたシリンダヘッドカバーの各々について十分なシール性を確保しなければならないなどの新たな課題も生じてくる。
【0006】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、高圧燃料ポンプの駆動に伴う放射音の増加を抑制することができて且つ、その取付けも容易な高圧燃料ポンプの取付け構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジンのシリンダヘッドに設けられた吸排気カムシャフトの少なくとも一方の軸力により駆動されて燃料を加圧する高圧燃料ポンプを当該エンジンに取り付ける構造であって、前記シリンダヘッドに前記高圧燃料ポンプを支持するためのブラケットを設けるとともに、同シリンダヘッドをカバーするシリンダヘッドカバーに前記高圧燃料ポンプの前記ブラケットにて支持される部分が貫通される貫通孔を設け、該貫通孔の周囲と前記ブラケットとの間にオイルシールを施すことで前記高圧燃料ポンプの取付け部位をシリンダヘッドカバーと分離し、もって当該取付け部位を防振構造とすることを要旨とする。
【0008】
同構成によれば、高圧燃料ポンプの駆動に伴って発生する振動が直接シリンダヘッドカバーに伝わることはなくなる。すなわち、こうした振動は、ブラケット及びこのブラケットと上記貫通孔の周囲との間に施されたオイルシールによって好適に吸収されるようになる。このため、上記振動に伴う放射音の増加も好適に吸収されるようになる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の高圧燃料ポンプの取付け構造において、前記貫通孔の周囲と前記ブラケットとの間に施されるオイルシールは、前記シリンダヘッドカバーと前記シリンダヘッドとの間に施されるオイルシールよりも低剛性を有する材料又は形状からなることを要旨とする。
【0010】
同構成によれば、前記貫通孔の周囲と前記ブラケットとの間に施されるオイルシールは、前記シリンダヘッドカバーと前記シリンダヘッドとの間に施されるオイルシールよりも、装着の際のたわみが大きくなる。このように、前記貫通孔の周囲と前記ブラケットとの間に施されるオイルシールの相対的なたわみ量が大きくなるように設定されていれば、シリンダヘッドカバーの貫通孔の形成に多少の寸法誤差があったとしても、シール部位双方におけるシール性の確保が容易となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の高圧燃料ポンプの取付け構造において、前記ブラケットは、前記シリンダヘッドカバーに対して空隙を有した状態で配設されるとともに、前記貫通孔の設けられた周辺部分と対向する部位にオイルシールが施されてなることを要旨とする。
同構成によれば、高圧燃料ポンプの駆動に伴って発生する振動が直接シリンダヘッドカバーに伝わることはなくなるため、上記振動に伴う放射音の増加も好適に吸収されるようになる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプの取付け構造において、前記ブラケットは前記シリンダヘッド上に突出配設され、前記シリンダヘッドカバーは、前記貫通孔の設けられた周辺部分がこの突出配設されたブラケットの頭側部を覆う形状を有してなること要旨とする。
【0012】
同構成によれば、シリンダヘッドカバーにおける貫通孔の周辺部分がブラケットの頭側部を覆うかたちで、その内面がたれ壁を形成することとなる。このたれ壁により、シリンダヘッド内においてカムシャフトから飛散するオイルがシリンダヘッドカバーの貫通孔周囲とブラケットとの間に施されるオイルシールに直接かかることなく、また到達しにくくなる。よって、シール部位において高いシール性が確保できるようになるとともに、オイルシールの耐久性も高まるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる高圧燃料ポンプの取付け構造の一実施の形態について図1〜図4を参照して説明する。
【0014】
図1は、高圧燃料ポンプが取り付けられる例えば車載用の直列4気筒ガソリンエンジンの燃料供給系全体を概略的に示す構成図である。この燃料供給系1は、低圧ポンプ(フィードポンプ)10、高圧燃料ポンプ20、スピル弁30、燃料タンク40、デリバリパイプ50、インジェクタ60等を有して構成されている。
【0015】
ここで、フィードポンプ10は燃料タンク40内の燃料を汲上げ、低圧油路を介してこれを高圧燃料ポンプ20に送油するポンプである。また、高圧燃料ポンプ20は、フィードポンプ10から送油された燃料を高圧に加圧し、その高圧燃料を高圧送油路1bを介してデリバリパイプ50に圧送するポンプである。そして、デリバリパイプ50は、高圧燃料ポンプ20から圧送されてきた高圧燃料をその内部に蓄圧する部分であり、このデリバリパイプ50に蓄圧された燃料が各インジェクタ60の開弁駆動に応じて適宜エンジン100に噴射供給される。
【0016】
一方、上記高圧燃料ポンプ20は、実際にはエンジン100の頭部にあたるシリンダヘッドに設けられており、同図1にも示すように、加圧シリンダ21と、同加圧シリンダ21内で往復動するプランジャ22と、加圧シリンダ21の内周壁面及びプランジャ22の上端面により区画形成された加圧室23とを備えて構成されている。加圧室23は、孔を介してスピル弁30と連通している他、逆止弁1cを介して高圧送油路1bとも連通している。高圧送油路1bは、デリバリパイプ50と接続されている。逆止弁1cは、デリバリパイプ50から加圧室23への燃料の逆流を規制する。また、プランジャ22の下端(同図の下端)に取り付けられたタペット24は、スプリング25の付勢力によりエンジン100の例えば排気カムシャフト111eに設けられたポンプ駆動カム26に圧接されている。排気カムシャフトの回転に伴ってポンプ駆動カム26が回転することにより、プランジャ22が加圧シリンダ21内を往復動して加圧室23内の容積を変化させる。
【0017】
低圧送油路1aを通じてスピル弁30内に流入した燃料は、プランジャ22が加圧シリンダ21内で下動する際に孔を通じて加圧室23内に導入される。一方、プランジャ22が上動する際には前記励磁部30aへの通電に基づき弁体30bが閉側に駆動されて孔を閉じ、加圧室23内の燃料が高圧に加圧されることとなる。
【0018】
このようにして高圧燃料ポンプ20の加圧室23内で加圧された高圧燃料は、高圧送油路1bを通じてデリバリパイプ50に送油される。
図2は、エンジン100の頭部(シリンダヘッド)における上記高圧燃料ポンプ20の取付け部の外観を模式的に示す斜視図である。
【0019】
同図2に示すように、本実施形態において、高圧燃料ポンプ20はシリンダヘッド110の長手方向における末端付近にて、シリンダヘッド110上にボルト締結されたシリンダヘッドカバー120の上から差し込まれた状態で取り付けられている。
【0020】
シリンダヘッド110の内部には、軸線I及び軸線Eに沿ってそれぞれ吸気カムシャフト及び排気カムシャフト(図示略)が回転可能に設けられている。このうち、排気カムシャフトの末端部付近には、ポンプ用カムが設けられており、このポンプ駆動カム26の回転動作によって高圧燃料ポンプ20が駆動されることは上述した通りである(図1参照)。
【0021】
一方、周知のように吸気カムシャフト及び排気カムシャフトは、タイミングベルト(図示略)を介してエンジン100のクランクシャフト(図示略)と連動して回転する。また、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのそれぞれは、上記ポンプ駆動カム26とは別途のバルブ駆動カム(図示略)を複数備えている。さらに各バルブ駆動カムの直下に設けれた吸気バルブ及び排気バルブ(図示略)は、スプリング(図示略)の付勢力によって各バルブ駆動カムに圧接されている。吸気バルブ及び排気バルブは、エンジン100の長手方向に沿って直列に並ぶ各気筒(図示略)の吸気ポート(図示略)及び排気ポート(図示略)を開閉するための開閉弁である。すなわち、両カムシャフトが回転すると、各バルブ駆動カムの形状に従って吸気弁及び排気弁が往復運動し、それぞれに対応する吸気ポート及び排気ポートを適宜のタイミングで開閉する。
【0022】
次に、図3は、先の図2に示した高圧燃料ポンプ20の取付け部を、高圧燃料ポンプ20、シリンダヘッドカバー120、及びシリンダヘッド110等の各部材に分解して示す斜視図である。
【0023】
同図3に示すように、高圧燃料ポンプ20のシリンダヘッド110への組付けは、その間にシリンダヘッドカバー120及びブラケット140を介して行われることとなる。
【0024】
ここで、シリンダヘッドカバー120は、シリンダヘッド110上に露出した吸気カムシャフトや排気カムシャフト(図示略)を覆ってオイルの外部への漏洩や飛散を防止するために設けられる樹脂製のカバーである。このシリンダヘッドカバー120には、高圧燃料ポンプ20の上記ブラケット140にて支持される部分である加圧シリンダ21を貫通させるための開口部121が設けられている。開口部121はシリンダヘッドカバー120の上面から略円柱形状をなして突出しており、その頭上面121aには上記高圧燃料ポンプ20を取り付けたブラケット140の上段部142が貫通される略円形の貫通孔123が形成されている。このシリンダヘッドカバー120とシリンダヘッド110とは、その間に環状のシリンダヘッド用ガスケット133を挟んでボルト締結される。
【0025】
また、上記ブラケット140は、その上下に開口端を有するともに当該両開口端が内部において連通する筒形状を呈しており、高圧燃料ポンプ20をシリンダヘッド110に支持、固定するための台座としての役割を有する。すなわち、上の開口端からは高圧燃料ポンプ20の加圧シリンダ21が嵌入され、下の開口端においてはポンプ駆動カム26(図1参照、図3では図示略)の上部を覆うようにシリンダヘッド110に組み付けられ、適宜に固定される。また、このブラケット140の外郭は、略円柱形状の下段部141と、当該下段部141よりも小さな外径を有するこれも略円柱形状の上段部142とから構成され、これら上段部142と下段部141との境界あたる下段部141の頭上には、上段部142の外周に沿って平坦な周縁部141aが形成されている。また、上段部142の外径は、上記シリンダヘッドカバー120の開口部121に形成された貫通孔123の内径よりやや小さい。
【0026】
高圧燃料ポンプ20の取付けにあたっては、各構成部材が軸線Lに沿って互いに組み付けられる。すなわち、ブラケット140は、シリンダヘッド110の頭部においてポンプ駆動カム26の直上にあたる部位(図3に破線にて図示)に固定される。ブラケット140の周縁部141aにはオイルシールである環状のブラケット用ガスケット132が取り付けられる。このブラケット用ガスケット132は、上記シリンダヘッド用ガスケット133よりも剛性が低くなるように、言い換えれば装着の際のたわみ量が大きくなるように形成されている。シリンダヘッドカバー120がシリンダヘッド110に取り付けられると、ブラケット140の上段部142がシリンダヘッドカバー120の開口部121に形成された貫通孔123内に配置されつつ、ブラケット140の頭上面と、シリンダヘッドカバー120の開口部121の頭上面121aとが、軸線Lと直交する平面上にほぼ並存するようになる。またこのとき、ブラケット用ガスケット132がシリンダヘッドカバー120の内壁とブラケット140の周縁部141aとに密着する。
【0027】
ここで、このブラケット用ガスケット132は上述のように、シリンダヘッド110及びシリンダヘッドカバー120の周縁に設けられるシリンダヘッド用ガスケット133に比して低剛性を有するよう形成されている。このため、ブラケット用ガスケット132は、シリンダヘッド用ガスケット133よりも、装着の際のたわみが大きくなる。この相対的に大きなたわみにより、シリンダヘッドカバー120の上記開口部121の形成に多少の寸法誤差等があったとしても、それら双方のガスケット132,133でのシール性の確保が容易となっている。また、高圧燃料ポンプ20の近傍での相対的に強い振動が伝達される部位を剛性の低いガスケット132によってシールし、高圧燃料ポンプ20から隔離された相対的に弱い振動が伝達される部位を剛性の高いガスケット133によってシールするシール構造ともなるため、両シール部位における振動吸収性(防振性)とシール性とが最適なレベルで確保されることともなる。
【0028】
その後高圧燃料ポンプ20は、ヒートインシュレータ131を介してブラケット140の上の開口端に嵌入される。ヒートインシュレータ131は断熱性を有する材料から形成された環状部材であり、エンジン100から高圧燃料ポンプ20への熱伝導を抑制する役割を有する。
【0029】
このような構造をもって高圧燃料ポンプ20を取り付けることにより、同高圧燃料ポンプ20の駆動によって発生する振動は、直接シリンダヘッドカバー120に伝達されることなく、上記ブラケット140及びブラケット用ガスケット132によって好適に吸収されるようになる。
【0030】
図4には、高圧燃料ポンプ20のこうした取付け構造を先の図2のIV−IV線に沿った部分的な断面構造として示す。
同図4に示すように、高圧燃料ポンプ20は、シリンダヘッド110上に取り付けられたブラケット140を台座として、環状のヒートインシュレータ131を介して当該ブラケット140の開口端に嵌入された状態でエンジン100に取り付けられている。また、ブラケット140の内部では、高圧燃料ポンプ20の下端に設けられたタペット24がポンプ駆動カム26に圧接される状態で固定されている。シリンダヘッドカバー120がシリンダヘッド110の頭上部全体を覆う一方、そのシリンダヘッドカバー120に形成された開口部121には、ブラケット140と高圧燃料ポンプ20との接続構造体が貫通している。また、そのブラケット140と高圧燃料ポンプ20との接続部位にあたる開口部121の頭上面121aでは、当該頭上面121aに形成された貫通孔123の周辺部分がブラケット140の上段部142、すなわち同ブラケット140の頭側部を覆うかたちで周回し、その内面にいわゆるたれ壁121bを形成している。
【0031】
一方、同図4に破線で示すように、ポンプ駆動カム26の背後には、同ポンプ駆動カム26と同一回転軸(排気カムシャフト)111eを共有する排気カム112eが、排気ポート114eを開閉する排気バルブ113eに対応して設けられている。また、排気カムシャフト111eと並行に配設される吸気カムシャフト111iには、これを回転軸として吸気ポート114iに設けられた吸気バルブ113iを開閉駆動する吸気カム112iが設けられている。図4では、この吸気カム112iのうち、シリンダヘッドカバー120の内部空間に露出した部分を実線で、シリンダヘッド110内に収納された他の部分を破線で示している。
【0032】
ここで、こうしたエンジン100にあっては、その運転開始に伴って吸気カムシャフト111iや排気カムシャフト111eが回転すると、排気カム112eの動作と連動して高圧燃料ポンプ20内部のプランジャ22が往復運動を行うこととなるが、シリンダヘッドカバー120の内部空間においては、シリンダヘッド110上に露出している吸排気カムシャフト111i,111eや吸排気カム112i,112eからシリンダヘッドカバー120の開口部121に向かって潤滑用のオイルが飛散することともなる。しかし、本実施形態の上記構造にあっては、この飛散したオイルがシリンダヘッドカバー120の開口部121に設けられた上記たれ壁121bによって阻まれるようになるため、同飛散したオイルが直接ブラケット用ガスケット132に到達することもない。すなわち、ブラケット用ガスケット132のオイルによる劣化を抑制して、その耐久年数を高めることができるようになる。
【0033】
また、高圧燃料ポンプ20を取り付けるとはいえ、シリンダヘッドカバー120自体は基本的に単一の部材として形成することができるため、それらの取り付けに際して生産工程が煩雑化することもない。
【0034】
以上説明したように、本実施形態の高圧燃料ポンプの取付け構造によれば、以下に示す効果が奏されるようになる。
(1)高圧燃料ポンプ20の駆動によって発生する振動は、直接シリンダヘッドカバー120に伝達されることなく、ブラケット140及びブラケット用ガスケット132によって好適に吸収される。
(2)ブラケット用ガスケット132をシリンダヘッド用ガスケット133に比して低剛性に形成するようにしたことで、それら双方でのシール性の確保が容易であるとともに、ブラケット140及びシリンダヘッドカバー120の間隙、並びにシリンダヘッドカバー120及びシリンダヘッド110の間隙における振動吸収性(防振性)とシール性とが最適なレベルで確保される。
(3)ブラケット用ガスケット132のオイルによる劣化も好適に防止、若しくは抑制されるため、その耐久性を高めることができる。
(4)シリンダヘッドカバー120を単一の部材として形成することができるため、同シリンダヘッドカバー120や高圧燃料ポンプ20の取り付けに際して生産工程が煩雑化することもない。
【0035】
なお、上記実施形態におけるシリンダヘッドカバーの開口部121には、例えば多角柱形状、円錐台形状等の如何なる立体形状を適用してもよく、その外形は、円柱形状に限られるものではない。要は、シリンダヘッドカバー120における貫通孔の設けられた周辺部分が、シリンダヘッド110上から突出配設されるブラケット140の頭側部を覆う形状を有すればよい。
【0036】
また、上記実施形態におけるブラケット用ガスケット132及びシリンダヘッド用ガスケット133には通常ゴム製のものを適用するのが好適であるが、シリンダヘッド用ガスケット133に比してブラケット用ガスケット132が低剛性を有するように形成することとすれば、所定以上の弾力性と熱耐性を有する他の材料から形成することとしてもよい。また、材料の選別といった方法に限らず、両ガスケット132、133の相対的な形状や大きさを変更することにより、両者の相対的な剛性若しくはたわみは容易に調整し得る。さらに、高圧燃料ポンプの駆動に伴う振動の吸収性と、ブラケット及びシリンダヘッドカバーの間隙におけるシール性という点に限れば、ブラケット用ガスケット132及びシリンダヘッド用ガスケット133の材質にかかる相対的な剛性に関わらず上記実施形態に特有の効果は十分に奏される。
【0037】
また、上記実施形態において、ポンプ駆動カム26及びそれに駆動される高圧燃料ポンプ20は排気カムシャフト111eの末端部付近に設けることとしたが、その配設位置は末端部に限られず同カムシャフトのどの部位に設けてもよい。吸気カムシャフトに設けてもよいし、吸気カムシャフト及び排気カムシャフト111eの両方に設けてもよい。さらに、一本のカムシャフトに複数のポンプ駆動カム及び高圧燃料ポンプを設ける構成としてもよい。ちなみに、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの何れに、複数のポンプ駆動カム及び高圧燃料ポンプを設けたとしても、シリンダヘッドカバーを複数に分割するといった構造の複雑化を伴うことなく、基本的には上記実施形態と同様の構成を適用することで振動吸収性やシール性に優れた効果を奏することができる。
【0038】
また、上記実施形態では、排気カムシャフト111eに設けられたポンプ駆動カム26の回転と連動するプランジャ22の往復運動によって燃料を加圧する高圧燃料ポンプ20に本発明の取付け構造を適用することとした。これに対し、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの少なくとも一方の軸力を駆動力として利用すべく、エンジン本体に付随する態様で取り付けられる如何なるタイプの高圧燃料ポンプに対しても本発明の取付け構造を適用することはできる。
【0039】
また、上記実施形態では、シリンダヘッドカバー120は樹脂製のものであるとしたが、アルミ等の金属製のものであってもよい。
また、上記実施形態では、直列4気筒のエンジン100に本発明にかかる高圧燃料ポンプの取付け構造を適用することとしたが、V型や水平対向型等の吸排気カムシャフトを備え、且つ高圧燃料の供給系を有する如何なるエンジンにも本発明を適用することはできる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1および3記載の発明によれば、高圧燃料ポンプの駆動に伴って発生する振動が直接シリンダヘッドカバーに伝わることがなくなり、そのような振動に伴う放射音の増加も好適に吸収されるようになる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、シリンダヘッドカバーの貫通孔周囲とブラケットとの間に施されるオイルシール、並びにシリンダヘッドカバーと前記シリンダヘッドとの間に施されるオイルシール双方におけるシール性の確保が容易となる。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、シリンダヘッド内においてカムシャフトから飛散するオイルが、シリンダヘッドカバーの貫通孔周囲とブラケットとの間に施されるオイルシールに直接かかることなく、また到達しにくくなる。よって、シール部位において高いシール性が確保できるようになるとともに、オイルシールの耐久性も高まるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高圧燃料ポンプの取付け構造の一実施形態が適用されるエンジンの燃料供給系を示す概略構成図。
【図2】同実施形態にかかる高圧燃料ポンプの取付け部の外観を模式的に示す斜視図。
【図3】同実施形態にかかる高圧燃料ポンプの取付け部を分解して示す斜視図。
【図4】同実施形態の高圧燃料ポンプの取付け構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…燃料供給系、1a…低圧送油路、1b…高圧送油路、1c…逆止弁、10…フィードポンプ(低圧ポンプ)、20…高圧燃料ポンプ、21…加圧シリンダ、22…プランジャ、23…加圧室、24…タペット、25…スプリング、26…ポンプ駆動カム、30…スピル弁、30a…励磁部、30b…弁体、40…燃料タンク、50…デリバリパイプ、60…インジェクタ、100…エンジン、110…シリンダヘッド、111e…排気カムシャフト、111i…吸気カムシャフト、112e…排気カム、112i…吸気カム、113e…排気バルブ、113i…吸気バルブ、114e…排気ポート、114i…吸気ポート、120…シリンダヘッドカバー、121…開口部、121a…頭上面(開口部)、121b…たれ壁、123…貫通孔、131…ヒートインシュレータ、132…ブラケット用ガスケット、133…シリンダヘッド用ガスケット、140…ブラケット、141…下段部、141a…周縁部、142…上段部。
Claims (4)
- エンジンのシリンダヘッドに設けられた吸排気カムシャフトの少なくとも一方の軸力により駆動されて燃料を加圧する高圧燃料ポンプを当該エンジンに取り付ける構造であって、
前記シリンダヘッドに前記高圧燃料ポンプを支持するためのブラケットを設けるとともに、同シリンダヘッドをカバーするシリンダヘッドカバーに前記高圧燃料ポンプの前記ブラケットにて支持される部分が貫通される貫通孔を設け、該貫通孔の周囲と前記ブラケットとの間にオイルシールを施すことで前記高圧燃料ポンプの取付け部位をシリンダヘッドカバーと分離する
ことを特徴とする高圧ポンプの取付け構造。 - 請求項1記載の高圧燃料ポンプの取付け構造において、
前記貫通孔の周囲と前記ブラケットとの間に施されるオイルシールは、前記シリンダヘッドカバーと前記シリンダヘッドとの間に施されるオイルシールよりも低剛性を有する材料又は形状からなる
ことを特徴とする高圧燃料ポンプの取付け構造。 - 請求項1又は2記載の高圧燃料ポンプの取付け構造において、
前記ブラケットは、前記シリンダヘッドカバーに対して空隙を有した状態で配設されるとともに、前記貫通孔の設けられた周辺部分と対向する部位にオイルシールが施されてなる
ことを特徴とする高圧燃料ポンプの取付け構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプの取付け構造において
前記ブラケットは前記シリンダヘッド上に突出配設され、前記シリンダヘッドカバーは、前記貫通孔の設けられた周辺部分がこの突出配設されたブラケットの頭側部を覆う形状を有してなる
ことを特徴とする高圧燃料ポンプの取付け構造。
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