JP2010249082A - 高圧燃料ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で部品点数を少なくすることができ、汎用性の高いシール部材で構成でき、高い生産効率を有する高圧燃料ポンプを提供すること。
【解決手段】駆動カム32と摺接するローラ73と、ローラ73を回転可能に支持するローラリフタ53と、ローラリフタ53を摺動可能に支持するリフタハウジング54と、ポンプボディ51と、プランジャ52とを備え、ローラリフタ53の外周面から突出した回り止め部71bがプランジャ52の軸線方向に摺動可能に挿入される貫通孔54fが、シール部材59よりも駆動カム32側に位置するようリフタハウジング54に形成され、リフタハウジング54の内周面部およびポンプボディ51の外周面部のいずれかに環状溝69が形成され、環状溝69にシール部材59が装着されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、高圧燃料ポンプに関し、特に、駆動カムの回転運動により往復運動するローラリフタを備えた高圧燃料ポンプに関する。
一般に、高圧燃料ポンプは、駆動カムと摺接して回転するローラと、このローラを支持するローラリフタと、このローラリフタを往復運動可能に収容するリフタハウジングと、ポンプボディとを備え、ポンプボディに吸入された燃料を高圧にして吐出するよう構成されている。この高圧燃料ポンプにおいては、ローラリフタが往復運動する際、駆動カムとローラとの相対位置がずれないよう、リフタハウジングに対するローラリフタの回転を阻止する回り止めが設けられている。
従来、この種の高圧燃料ポンプとして、駆動カムとしてのカムシャフトと、ローラおよびローラリフタとしてのローラ付タペットと、リフタハウジングとしての滑りスリーブと、ローラ付タペットに装着されたピンと、このピンを案内するよう滑りスリーブに形成された長手方向スリット部と、この滑りスリーブをポンプボディに取り付けるようおねじが形成された固定ピンと、この固定ピンと対向する側に配置された嵌合ピンとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この高圧燃料ポンプにおいては、固定ピンおよび嵌合ピンを着脱可能として滑りスリーブをポンプボディから着脱できるようにし、さらに、ローラ付タペットに装着されたピンもローラ付タペットから取り外しできるようにし、滑りスリーブが摩耗した際の交換を容易にしている。また、滑りスリーブに長手方向スリット部を形成し、この長手方向スリット部内にピンを突入させることにより、ローラ付タペットが滑りスリーブ内で往復運動する際、相対回転を阻止するとともに、ローラ付タペットが滑りスリーブから脱落しないようにしている。
この高圧燃料ポンプにおいては、固定ピンおよび嵌合ピンを着脱可能として滑りスリーブをポンプボディから着脱できるよう固定ピンおよび嵌合ピンが設けられ、さらに長手方向スリット部内にピンを突入させることにより、ローラ付タペットが滑りスリーブ内で往復運動する際の相対回転を阻止するようにしている。そのため、高圧燃料ポンプの構造が複雑になってしまい部品点数が増加し、組立ての手間が掛かり生産効率が低下してしまうおそれがあるという問題があった。
このような問題の解決を図るようにした従来の高圧燃料ポンプとして、図17に示すように、前述の特許文献1に記載の高圧燃料ポンプと比較して、構造を簡単にして生産効率を向上させようとしたものが知られている。
この高圧燃料ポンプ100においては、図示しないエンジンに設けられたポンプ取付部110の取付孔110aおよびガイド溝110bに挿入されたリフタハウジング101と、このリフタハウジング101内の収容孔101aに収容され、往復運動するローラリフタ102と、ローラリフタ102に回転可能に支持されるとともに、駆動カム103に摺接するローラ104と、オイルが駆動カム103側から収容孔101aを通って外部に漏出しないようシールするシール部材105とを備えている。
また、この高圧燃料ポンプ100においては、リフタハウジング101の側面部にガイド溝101bが設けられており、このガイド溝101b内にローラリフタ102に形成された回り止め部106が挿入され、ローラリフタ102が往復運動する際、収容孔101a内で相対回転しないようにしている。
特開平6−159192号公報
しかしながら、図17に示す従来の高圧燃料ポンプ100においては、特許文献1に記載の高圧燃料ポンプよりも部品点数が少なくなったものの、構造上の欠点があった。すなわち、図17に示す高圧燃料ポンプ100においては、オイルの漏出を防止するため、リフタハウジング101の上面部に形成されたシール溝101cにシール部材105が装着されるようになっているので、シール部材105が汎用性のない特殊な形状になってしまい、シール部材105の組付けの効率が低下してしまい、生産効率を著しく向上させることが困難であるという問題があった。
本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、簡単な構造で部品点数を少なくすることができ、汎用性の高いシール部材で構成でき、高い生産効率を有する高圧燃料ポンプを提供することを課題とする。
本発明に係る高圧燃料ポンプは、上記課題を達成するため、(1)駆動カムと摺接するローラと、前記ローラを回転可能に支持するローラリフタと、前記ローラリフタを摺動可能に支持するリフタハウジングと、前記リフタハウジングに支持されたポンプボディと、前記ローラリフタを前記駆動カムの方向に押圧するスプリングと、前記ポンプボディに摺動可能に支持され、前記ポンプボディとともに圧力室を区画形成するプランジャと、を備え、前記駆動カムの回転運動に応じて前記プランジャが往復運動することにより、前記圧力室に吸入された燃料の圧力を高めて吐出する高圧燃料ポンプにおいて、前記ローラリフタの外周面から突出した回り止め部を前記プランジャの軸線方向に摺動可能に収容する貫通孔が、前記リフタハウジングに形成され、前記リフタハウジングが内周面部を有するとともに、前記ポンプボディが前記内周面部と接する外周面部を有し、前記内周面部および前記外周面部のいずれかに環状溝が形成されるとともに、前記環状溝に環状のシール部材が装着され、前記貫通孔が前記シール部材よりも前記駆動カム側に形成することを特徴とする。
この構成により、リフタハウジングの内周面部およびポンプボディの外周面部のいずれかに環状溝が形成され、この環状溝にシール部材が装着されるという、いわゆる軸シール構造で構成されるので、シール部の構造が著しく簡単になる。その結果、組付け作業性や、部品管理が良好となり生産効率が向上する。
また、リフタハウジングにシール部材よりも駆動カム側に位置するよう貫通孔が形成され、この貫通孔に、ローラリフタの回り止め部が摺動可能に挿入されるので、従来の高圧燃料ポンプのように、回り止め用の貫通孔がリフタハウジングのフランジ部にまで貫通して形成されることはなく、特殊な形状のシール部材を使用する必要がなくなる。また、貫通孔に回り止め部が挿入されるので、簡単な構造で確実にローラリフタの相対回転が防止される。
本発明に係る高圧燃料ポンプは、上記課題を達成するため、(2)駆動カムと摺接するローラと、前記ローラを回転可能に支持するローラリフタと、前記ローラリフタを摺動可能に支持するリフタハウジングと、前記リフタハウジングに支持されたポンプボディと、前記ローラリフタを前記駆動カムの方向に押圧するスプリングと、前記ポンプボディに摺動可能に支持され、前記ポンプボディとともに圧力室を区画形成するプランジャと、を備え、前記駆動カムの回転運動に応じて前記プランジャが往復運動することにより、前記圧力室に吸入された燃料の圧力を高めて吐出する高圧燃料ポンプにおいて、前記ローラリフタの外周面から突出した回り止め部を前記プランジャの軸線方向に摺動可能に収容する貫通孔が、前記リフタハウジングに形成され、前記リフタハウジングが平坦部を有するとともに、前記ポンプボディが前記平坦部と接する当接部を有し、前記当接部および前記平坦部のいずれかに環状溝が形成されるとともに、前記環状溝に環状のシール部材が装着され、前記貫通孔が前記シール部材よりも前記駆動カム側に形成することを特徴とする。
この構成により、ポンプボディの当接部およびリフタハウジングの平坦部のいずれかに環状溝が形成され、この環状溝にシール部材が装着されるという、単純なシール構造で構成されるので、シール部の構造が著しく簡単になる。その結果、組付け作業性や、部品管理が良好となり生産効率が向上する。
また、リフタハウジングにシール部材よりも駆動カム側に位置するよう貫通孔が形成され、この貫通孔に、ローラリフタの回り止め部が摺動可能に挿入されるので、従来の高圧燃料ポンプのように、回り止め用の貫通孔がリフタハウジングのフランジ部にまで貫通して形成されることはなく、特殊な形状のシール部材を使用する必要がなくなる。また、貫通孔に回り止め部が挿入されるので、簡単な構造で確実にローラリフタの相対回転が防止される。
上記(1)または(2)のいずれかに記載の高圧燃料ポンプにおいて、(3)前記環状のシール部材がOリングであることを特徴とする。
この構成により、ボディ収容部の内周面部およびリフタハウジングの外周面部のいずれか、または、ポンプボディの当接部およびリフタハウジングの平坦部のいずれかに環状溝が形成され、この環状溝にOリングを装着することができるので、汎用性が向上し、部品管理が良好となるとともに、生産効率が向上する。
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の高圧燃料ポンプにおいて、(4)前記リフタハウジングが前記ローラリフタを収容するローラリフタ収容穴と、前記ポンプボディを収容するとともに、前記ローラリフタ収容穴よりも大きい直径を有して前記ローラリフタ収容穴と連通するポンプボディ収容穴とを有し、前記貫通孔の前記ポンプボディ側の端部が、前記ポンプボディ収容穴と連通することを特徴とする。
この構成により、ローラリフタをリフタハウジングのローラリフタ収容穴に収容する際、ローラリフタの回り止め部をポンプボディ収容穴側に向け、ローラリフタをポンプボディ収容穴に挿入するとともに、回り止め部を貫通孔に挿入して、ローラリフタ収容穴に挿入することができる。このように、ローラリフタの回り止め部をローラリフタと一体的に形成しても、ローラリフタをローラリフタ収容穴に容易に組み込むことができる。
さらに、ローラリフタをポンプボディ収容穴に挿入する際、ローラリフタの軸線がポンプボディ収容穴の軸線に対して傾斜するよう、ローラリフタを傾斜させると、より簡単にローラリフタの回り止め部をリフタハウジングの貫通孔に挿入することができ、より簡単にローラリフタ収容穴に挿入することができる。
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の高圧燃料ポンプの組立方法において、(5)前記ローラリフタを前記リフタハウジングの前記ローラリフタ収容穴に収容する際、前記ローラリフタの前記回り止め部をポンプボディ収容穴側に向け、前記ローラリフタの軸線がポンプボディ収容穴の軸線に対して傾斜した状態で、前記ローラリフタを前記ポンプボディ収容穴に挿入し、前記ローラリフタ収容穴に挿入するローラリフタ組立ステップを含むことを特徴とする。
この構成により、ローラリフタをリフタハウジングのローラリフタ収容穴に収容する際、ローラリフタの軸線がポンプボディ収容穴の軸線に対して傾斜した状態で、ローラリフタをポンプボディ収容穴に挿入するようにしたので、高圧燃料ポンプの組立作業が著しく簡単になり、高圧燃料ポンプの生産効率が高まる。
本発明によれば、簡単な構造で部品点数を少なくすることができ、汎用性の高いシール部材で構成でき、高い生産効率を有する高圧燃料ポンプを提供することができる。
本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプが適用される燃料供給装置の構造を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプの断面図である。 図2のA−A断面を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプのハウジングおよびローラリフタの斜視図である。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプのローラリフタの側面図である。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプのローラリフタの底面図である。 図6のB−B断面を示す断面図である。 図6のC−C断面を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプのハウジングの側面図である。 図9のD−D断面を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプの断面図であり、(a)は、ローラリフタをハウジングのポンプボディ収容穴に挿入した状態を示し、(b)は、ローラリフタをハウジングのローラリフタ収容穴に挿入した状態を示す。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプの断面図であり、ローラリフタが降下した状態を示す。 本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプの断面図であり、ローラリフタが上昇した状態を示す。 本発明の実施形態の第1変形例に係る高圧燃料ポンプの断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る高圧燃料ポンプの断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る高圧燃料ポンプの断面図である。 従来の高圧燃料ポンプの分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る高圧燃料ポンプ7は、燃料供給装置5を構成している。
この高圧燃料ポンプ7は、図示しない車両のエンジンに搭載され、燃料を高圧にしてエンジンの燃焼室内に供給するよう構成されており、エンジンにより駆動されエンジンの一部を構成するオイル供給装置40からオイルが供給され潤滑されるようになっている。
なお、エンジンの種類については特に制限はなく、例えば、直列4気筒などのガソリンであってもよく、ディーゼルエンジンであってもよい。
燃料供給装置5は、燃料タンク6と、高圧燃料ポンプ7と、4個の燃料噴射バルブ8と、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)9とを含んで構成されている。
さらに、燃料供給装置5は、燃料タンク6と高圧燃料ポンプ7とを連結する低圧燃料パイプ11と、低圧燃料パイプ11に設けられ燃料噴射バルブ8の燃料噴射によって燃料経路に発生する圧力脈動を抑制するパルセーションダンパ12と、各燃料噴射バルブ8に燃料を供給するデリバリパイプ13と、高圧燃料ポンプ7とデリバリパイプ13とを連結する高圧燃料パイプ14と、デリバリパイプ13に蓄えられた燃料の一部を燃料タンク6に還流させるリターンパイプ15と、デリバリパイプ13内の燃料の圧力(MPa)を検知する燃圧センサ16と、燃圧センサ16が検知した燃料圧力が所定圧(MPa)を超えたときに開弁するリリーフバルブ17とを含んで構成されている。
燃料タンク6は、エンジンに供給される燃料を貯留するタンク本体21と、タンク本体21内に収容され、低圧燃料パイプ11に設けられ燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータ22と、タンク本体21内の燃料を低圧燃料パイプ11を介して高圧燃料ポンプ7に供給するフィードポンプ23と、プレッシャレギュレータ22とフィードポンプ23との間に設けられ燃料をろ過するフィルタ24とを含んで構成されている。
高圧燃料ポンプ7は、図2に示すように、ポンプ本体31と、ポンプ本体31を駆動する駆動カム32と、電磁スピルバルブ33と、吸入バルブケース34、吐出バルブケース35と、吐出バルブケース35内に収容されたチェックバルブ36とを含んで構成されている。この高圧燃料ポンプ7は、ポンプ本体31でシリンダヘッドカバーなどのエンジンの構成要素に設けられているポンプ取付部18に取り付けられており、オイル供給装置40によりオイルが供給され摺動部分などの潤滑要素が潤滑されるようになっている。
また、オイル供給装置40は、図1に示すように、オイルパン41と、オイルストレーナ42と、クランクシャフトの動力により駆動されるポンプ43と、メインオイルギャラリなどのオイル通路部44と、オイル通路部44からオイルの供給を受けてオイルを噴射するようエンジン内に設けられたオイル噴射ノズル45と、ポンプ43から吐出されオイルをろ過する図示しないオイルフィルタとを含んで構成されている。このオイル供給装置40は、オイル噴射ノズル45から高圧燃料ポンプ7に向けてオイルを噴射し高圧燃料ポンプ7の各構成要素を潤滑し冷却するとともに、エンジン内の各潤滑部にオイルを供給し各潤滑要素を潤滑し冷却するよう構成されている。
この高圧燃料ポンプ7においては、燃料タンク6からポンプ本体31に供給された燃料の圧力(MPa)が、例えば、約4MPaないし約13MPaの間で適正な圧力まで高められた後、高圧燃料パイプ14に高圧になった燃料が吐出されるようになっている。
このように、高圧になった燃料は、燃料噴射バルブ8から内燃機関、すなわちエンジンを構成するシリンダブロックとシリンダヘッドとピストンによって区画された燃焼室に供給されるようになっている。
ポンプ本体31は、ポンプボディ51と、ポンプボディ51内で往復運動するプランジャ52と、プランジャ52を往復運動させるローラリフタ53と、ローラリフタ53を案内するリフタハウジング54と、スプリング55と、シールユニット56と、ポンプボディ51を保持しリフタハウジング54に固定するホルダ57と、プランジャ52に取り付けられスプリング55の一端を保持するプレート58と、Oリングなどのシール部材59とを含んで構成されている。
ポンプボディ51は、円柱状に形成され軸線方向に貫通する貫通孔61と、この貫通孔61の一部が拡径されるよう形成された圧力室62と、電磁スピルバルブ33の一部を収容する収容穴63と、吐出バルブケース35の一部を収容する収容穴64とを有している。この貫通孔61には、プランジャ52が挿入されるようになっており、貫通孔61内でプランジャ52が往復運動するようになっている。
また、ポンプボディ51には、圧力室62と収容穴64とを連通し、圧力室62内の燃料を吐出バルブケース35内に吐出する燃料吐出通路65が形成されている。
さらに、ポンプボディ51の下部には、円筒部66が形成されており、この円筒部66にスプリング55を保持するスプリング保持穴67が形成されている。また、スプリング保持穴67の径方向の内側にシールユニット56を案内するガイド穴68が形成されており、このガイド穴68内をシールユニット56が摺動するようになっている。
また、円筒部66の径方向の外側に環状溝69が形成されており、この環状溝69には、シール部材59が装着されるようになっている。
プランジャ52は、円柱状に形成され、図2および図3に示すように、一端部に溝52aが形成されており、この溝52aを囲むプランジャ52の内壁面部にプレート58が係合するようになっている。また、プランジャ52は、その他端部が圧力室62内に露出するよう配置されており、圧力室62内に進入することにより、圧力室62内の燃料が加圧されるよう構成されている。
ローラリフタ53は、図2ないし図8に示すように、リフタ本体71と、シャフト72と、ローラ73とを含んで構成されている。
このローラリフタ53においては、図2および図7に示すように、リフタハウジング54の軸線Laと同じくするローラリフタ53の軸線が、駆動カム32の軸心Pcを通るようローラリフタ53がリフタハウジング54に支持されている。
リフタ本体71は、円柱状に形成されており、その側壁面部71aでリフタハウジング54に案内され、リフタハウジング54内で往復運動するようになっている。
また、リフタ本体71は、図3および図5に示すように、シャフト72の軸線Lbが、駆動カム32の軸線Lcとほぼ平行に配置されるよう、シャフト72の一方端部を支持する側壁部74と、シャフト72の他方端部を支持する側壁部75とを有している。
また、リフタ本体71の側壁面部71aには、図5ないし図7に示すように、回り止め部71bが、側壁面部71aから径方向の外側に向かって突出して形成されており、ローラリフタ53がリフタハウジング54内で往復運動する際に、回転しないようになっている。
また、リフタ本体71には、図7および図8に示すように、その軸線方向の一端部にプレート58を収容するプレート収容穴76が形成され、このプレート収容穴76内には、プレート58と、プレート58と係合したプランジャ52と、プレート58に支持されたスプリング55が収容されるようになっている。また、リフタ本体71には、その軸線方向の他端部にローラ73を収容するローラ収容穴77が形成され、このローラ収容穴77内に、シャフト72に支持されたローラ73が収容されるようになっている。
シャフト72は、その軸線方向の一方端部でリフタ本体71の側壁部74に支持され、他方端部でリフタ本体71の側壁部75に支持されており、各端部は、図3および図8に示すように、側壁部74および側壁部75から軸線方向の外側にそれぞれ突出しないよう、各端面と側壁部74の表面および側壁部75の表面が平坦になっている。
また、シャフト72の軸心Psは、リフタハウジング54の軸線La上に位置するよう配置されている。
ローラ73は、円筒状に形成され、駆動カム32に外周面部78aで摺接する外輪78と、外輪78とシャフト72との間で回転可能に介装された複数のニードル軸受79とを含んで構成されている。各ニードル軸受79は、高い剛性を有するとともに、高いラジアル荷重容量を有しており、ローラ73がシャフト72上で滑らかに回転するよう構成されている。また、シャフト72の軸線Lbと一致するローラ73の軸線と駆動カム32の軸線Lcとがほぼ平行になるよう互いに配置されており、外輪78の外周面部78aが、駆動カム32に均一に接触する、いわゆる線接触の状態で、ローラ73が駆動カム32に摺接するようになっている。
リフタハウジング54は、図2および図3、図9および図10に示すように、円筒状に形成され、円筒部54aと、この円筒部54aの端部に、凹凸がなく平坦に形成されたフランジ部54bとを含んで構成されている。この円筒部54aのフランジ部54b側の端部には、ポンプボディ収容穴54cが形成されており、ポンプボディ51の下端部が収容されるようになっている。。
円筒部54aには、フランジ部54bと反対する側の端部に、ローラリフタ収容穴54dが形成されており、ローラリフタ53が摺動可能に収容されている。また、円筒部54aにおけるフランジ部54bと反対する側の端部には、軸線に対して傾斜した傾斜部54eが形成されており、リフタハウジング54の周辺に配置されたエンジンの構成要素および駆動カム32と干渉しないようになっている。
フランジ部54bは、エンジンのポンプ取付部18に図示しない締結具によって固定されており、このフランジ部54bには、ホルダ57が図示しない締結具によって固定されている。
また、円筒部54aには、図9および図10に示すように、円周方向に所定の幅Wを有し、軸線方向に所定の長さLを有する貫通孔54fがシール部材59よりも駆動カム32側に位置するよう形成されており、この貫通孔54fに、リフタ本体71の側壁面部71aに形成された回り止め部71bが挿入されるようになっている。
この貫通孔54fのポンプボディ収容穴54c側の端部は、ポンプボディ収容穴54cと連通しており、ローラリフタ53をローラリフタ収容穴54dに収容する際に、リフタ本体71の回り止め部71bが貫通孔54fに挿入できるようになっている。
所定の幅Wおよび所定の長さLは、高圧燃料ポンプ7の構造、形状および大きさなどの設定諸元に基づいて適宜選択される。
なお、ポンプボディ収容穴54cは、ローラリフタ収容穴54dよりも、その直径が大きくなるよう、ローラリフタ収容穴54dと連通して形成されており、リフタ本体71をポンプボディ収容穴54c側からローラリフタ収容穴54dに挿入する際、リフタ本体71の回り止め部71bが、貫通孔54fに挿入され易くなるよう構成されている。
スプリング55は、圧縮コイルばねからなり、一端部がリフタ本体71のプレート58に支持され、他端部がポンプボディ51に支持されており、プレート58を介してローラリフタ53を駆動カム32の方向に押圧するようになっている。
シールユニット56は、図3に示すように、ポンプボディ51に支持された円筒部56aと、この円筒部56aの端部に支持され、プランジャ52を摺動可能に囲むシール部56bと、シール部56bをプランジャ52の方向に押圧するよう介装されたコイルスプリング56cとを含んで構成されている。このシールユニット56は、ポンプボディ51とプランジャ52との隙間を通過した燃料がリフタハウジング54内に漏出するのを防止するよう構成されている。
ホルダ57は、図2に示すように、係合部57aと、固定部57bとを有しており、係合部57aでポンプボディ51に係合するとともに、固定部57bでリフタハウジング54のフランジ部54bに固定されるようになっている。
プレート58は、円盤状に形成され、図2および図7に示すように、スプリング55の端部を支持するよう環状凸部58aを有している。この環状凸部58aの中心部には、貫通孔58bが形成され、さらにこの貫通孔58bと連通する図示しない切欠きが形成されており、この切欠きに溝52aが形成されたプランジャ52の一端部が挿通され、この一端部が貫通孔58bの周囲に係合するようになっている。
駆動カム32は、図2および図3に示すように、ローラ73の外輪78の外周面部78aに摺接する略正三角形のカム32aと、カム32aを回転させるシャフト32bとを含んで構成されている。このシャフト32bは、前述のようにその軸線Lcが、シャフト72の軸線Lbと一致するローラ73の軸線とほぼ平行になるよう配置されており、ローラ73の外輪78の外周面部78aとカム32aとが均一な線接触になるよう、ポンプ本体31がエンジンのポンプ取付部18に取り付けられている。
この駆動カム32は、その回転運動により、ローラ73を往復運動するものであればよく、略正三角形の形状以外の形状で形成されているものであってもよい。例えば、駆動カムの外周面部の1箇所が径方向の外側に向かって突出するよう形成されたものであってもよく、外周面部の2箇所が径方向の外側に向かって突出するよう形成されたものであってもよく、外周面部の複数箇所が径方向の外側に向かって突出するとともに、それぞれ異なった形状で突出するよう形成されたものであってもよい。
このシャフト32bは、駆動源により回転するシャフトであればよく、例えば、吸気カムシャフトであってもよく、排気カムシャフトであってもよく、また、エンジンのクランクシャフトにチェーンなどの動力伝達部材により連結され、クランクシャフトの動力で回転する他のシャフトであってもよい。また、駆動源は、モータなどの電動機であってもよい。
電磁スピルバルブ33は、図2に示すように、電磁ソレノイド81、ボビン82、コア83、アーマチュア84、ポペットバルブ85、シート体86、コイルスプリング87、端子部88、支持リング89とを含んで構成されている。このポペットバルブ85の下部と、シート体86の下部と、ポンプボディ51の圧力室62内に露出しているプランジャ52の端部と、ポンプボディ51の内壁部とにより燃料を加圧する圧力室62が画成されている。
電磁ソレノイド81は、ボビン82にリング状に巻回されたコイルからなり、コア83は、ボビン82に形成された貫通孔に挿通され嵌合固定されている。
アーマチュア84は、ポペットバルブ85の一端に固定された状態で支持リング89に支持されており、その一部がコア83と同軸上でボビン82内に移動できるようになっている。
コア83およびアーマチュア84の各対向面には、凹部がそれぞれ形成されており、それらの凹部間にはコイルスプリング87が圧縮状態で収容されている。そして、このコイルスプリング87によりアーマチュア84が圧力室62側に向かって付勢されている。
ポペットバルブ85は、シート体86内の貫通孔に摺動可能に収容されており、その下端部には円板状の弁体85aが形成されている。そして、電磁ソレノイド81が通電されていない時には、コイルスプリング87の付勢力により、弁体85aがシート体86のシート部86aから離隔されて、電磁スピルバルブ33は、開弁状態となっている。
一方、図1に示すECU9から端子部88を介して電磁ソレノイド81に通電されるときには、コア83、アーマチュア84および電磁スピルバルブ33全体を支持する支持リング89により磁気回路が形成され、コイルスプリング87の付勢力に抗して、アーマチュア84がコア83側に移動するようになっている。これにより、ポペットバルブ85が圧力室62と反対側に移動し、その弁体85aがシート体86のシート部86aに着座して、電磁スピルバルブ33は閉弁状態となるよう構成されている。
シート体86には、複数の燃料供給通路86bが形成されており、電磁スピルバルブ33が開弁状態にあるときに、各燃料供給通路86bと圧力室62との間で燃料が流通できるようになっている。
他方、電磁スピルバルブ33の開弁状態で、プランジャ52が下降するとき、燃料タンク6内のフィードポンプ23の作動により、燃料タンク6から汲み上げられた低圧燃料が、フィルタ24、プレッシャレギュレータ22、低圧燃料パイプ11内を流通して圧力室62に吸入されるようになっている。
この圧力室62には、電磁スピルバルブ33の閉タイミング前にプランジャ52が進入し、電磁スピルバルブ33が閉弁した後にプランジャ52が上死点に到達するようになっている。そして、プランジャ52の先端部が圧力室62内に進入した状態で、圧力室62の内周面とプランジャ52の外周面との間に隙間が形成されるよう構成されている。
吸入バルブケース34は、電磁スピルバルブ33とポンプボディ51との間に配置され、低圧燃料パイプ11から供給された燃料を流通させるとともに、電磁スピルバルブ33の燃料供給通路86bと連通した燃料通路34aを有している。
吐出バルブケース35は、内部に燃料吐出通路65と連通した燃料通路35aを有するとともに、燃料通路35a内にチェックバルブ36を収容している。また吐出バルブケース35は、高圧燃料パイプ14に連結されており、燃料吐出通路65から吐出された燃料を燃料通路35a内を流通させ、チェックバルブ36を経由して高圧燃料パイプ14に流通させるようになっている。
チェックバルブ36は、吸入バルブケース34内に配置されたシート体91およびスプリングベース体92と、シート体91に接触および離隔可能に対向する弁体93と、この弁体93をシート体91に対する当接位置に向かって付勢するコイルスプリング94とを含んで構成されている。
このチェックバルブ36内に圧送される燃料の圧力が所定値(MPa)を超えたとき、弁体93がコイルスプリング94の付勢力に抗してシート体91から離隔して開弁状態となり、燃料吐出通路65から吐出される燃料が高圧燃料パイプ14を経てデリバリパイプ13に供給されるようになっている。また、このチェックバルブ36は、圧力室62から吐出された燃料が逆流して圧力室62に流入するのを防止するようになっている。
燃料噴射バルブ8は、図1に示すように、例えば、筒内噴射用のフューエルインジェクタなどからなり、4個の各気筒に設けられている。この燃料噴射バルブ8は、先端部にスリット形状の複数の噴孔を有しており、ECU9の指令によりデリバリパイプ13から供給された高圧の燃料を高微粒化し、図示しないエンジンの燃焼室に噴射するようになっている。
ECU9は、CPU(Central Processing Unit)と、処理プログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)と、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)と、電気的に書換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、A/D変換器やバッファなどを含む入力インターフェース回路、駆動回路などを含む出力インターフェース回路と、燃料噴射制御部とを含んで構成されている。
この燃料噴射制御部は、常時、筒内噴射用の燃料噴射バルブ8の駆動状態を監視しており、必要時に燃料噴射バルブ8および電磁スピルバルブ33を高速に駆動するようになっている。
ECU9の入力インターフェース回路には、燃圧センサ16などの複数のセンサが接続されておりこれらのセンサから出力される情報は、入力インターフェース回路を介してECU9に取り込まれるようになっている。
ECU9の出力インターフェース回路には、燃料タンク6内のフィードポンプ23、燃料噴射バルブ8および高圧燃料ポンプ7内の電磁ソレノイド81などがそれぞれ接続されており、出力インターフェース回路を介して制御されるようになっている。
次に、実施形態に係る高圧燃料ポンプ7の組立方法について説明する。
高圧燃料ポンプ7の組立方法は、例えば、高圧燃料ポンプ7の各構成要素を揃えるとともに、組立治具を含む組立工具類を準備する準備ステップと、ローラリフタ53をリフタハウジング54に収容するローラリフタ組立ステップとを含んで構成されている。
ローラリフタ組立ステップにおいては、図11(a)に示すように、まず、ローラリフタ53をリフタハウジング54のローラリフタ収容穴54dに収容する際、ローラリフタ53の回り止め部71bをポンプボディ収容穴54c側に向ける。
次いで、ローラリフタ53の軸線Lrがポンプボディ収容穴54cの軸線Lpに対してなす角θでローラリフタ53を傾斜させる。
次いで、図11(b)に示すように、ローラリフタ53が傾斜した状態で、ローラリフタ53をポンプボディ収容穴54cに矢印方向に挿入し、ローラリフタ53の回り止め部71bを、リフタハウジング54の貫通孔54fに挿入する。
次いで、ローラリフタ53を、ローラリフタ53の軸線Lrがポンプボディ収容穴54cの軸線Lpとほぼ一致するようほぼ垂直にして、ローラリフタ53を、ローラリフタ収容穴54dに挿入する。
このように、ローラリフタ53をリフタハウジング54のローラリフタ収容穴54dに収容する際、ローラリフタ53の軸線Lrがポンプボディ収容穴54cの軸線Lpに対してなす角θで傾斜した状態で、ローラリフタ53をポンプボディ収容穴54cに挿入するようにしたので、高圧燃料ポンプの組立作業が著しく簡単になり、高圧燃料ポンプの生産効率が高まる。
なお、ポンプボディ収容穴54cの直径がローラリフタ53の直径および回り止め部71bの突出高さよりも充分に大きい場合には、ローラリフタ53をリフタハウジング54のローラリフタ収容穴54dに収容する際、ローラリフタ53の軸線Lrがポンプボディ収容穴54cの軸線Lpに対してなす角θでローラリフタ53を傾斜させなくてもよい。
次に、実施形態に係る高圧燃料ポンプ7の動作について説明する。
燃料を高圧にして燃料噴射バルブ8から噴射する必要があるとき、例えば、車両の加速時や始動の際の暖機運転時には、まず、ECU9の指令により電磁スピルバルブ33が開弁され、高圧燃料ポンプ7の吸入行程が開始する。
このとき、燃料が、図1に示す燃料タンク6のフィードポンプ23からフィルタ24、プレッシャレギュレータ22およびパルセーションダンパ12を介して低圧燃料パイプ11から図7に示す燃料通路34aに流入する。
そして、図示しないエンジンの回転により、シャフト32bが、例えば、時計方向に回転するとカム32aが同様に回転し、ローラ73が反時計方向に回転しつつ、ローラリフタ53がスプリング55の押圧力により圧力室62から離隔する方向に移動し、プランジャ52が同方向に下降し、ローラリフタ53が下降し、図12に示すようにプランジャ52が下死点に位置する状態になる。このとき、オイル噴射ノズル45からオイルが噴射され、噴射されたオイルにより、ポンプ本体31が潤滑される。また、ローラリフタ53が下降する際、図7に示すように、電磁スピルバルブ33が開弁状態となっているので、燃料が燃料通路34aから圧力室62に一気に吸入される。
ローラリフタ53が下死点に到達して燃料の吸入が完了すると、ECU9の指令により電磁スピルバルブ33が閉弁し、圧力室62と燃料通路34aとが遮断され、加圧行程が開始する。この加圧行程においては、プランジャ52が上昇し圧力室62内の燃料が圧縮されて燃料圧力が、例えば、約13MPa程度まで高められる。
圧力室62内の燃料圧力が約13MPaに達すると、図13に示すように、燃料圧力によりチェックバルブ36が開放されて、圧力室62内の高圧の燃料が、高圧燃料パイプ14を介してデリバリパイプ13に供給される。
このとき、ECU9の噴射制御部から燃料噴射バルブ8に噴射指令が伝達され、燃料噴射バルブ8から高圧燃料が内燃機関、すなわちエンジンを構成するシリンダブロックとシリンダヘッドとピストンによって区画された燃焼室内に噴射される。この場合、図示しないエンジンの各気筒毎に、各気筒の燃焼サイクルに応じてECU9により噴射量や噴射タイミングなどの燃料噴射が制御される。
このように、実施形態に係る高圧燃料ポンプ7は構成されているので、以下のような効果が得られる。
すなわち、実施形態に係る高圧燃料ポンプ7は、駆動カム32と摺接するローラ73と、ローラリフタ53と、リフタハウジング54と、ポンプボディ51と、スプリング55と、プランジャ52とを備え、リフタハウジング54が、ローラリフタ収容穴54dとポンプボディ収容穴54cとを有する円筒部54aと、フランジ部54bとにより構成され、ローラリフタ収容穴54dの壁面部に所定の長さL、所定の幅Wを有する貫通孔54fがシール部材59よりも駆動カム32側に位置するよう形成され、貫通孔54fに、ローラリフタ53の回り止め部71bが摺動可能に挿入され、ポンプボディ51の外周面部に環状溝69が形成され、環状溝69にシール部材59が装着されるよう構成される。
その結果、ポンプボディ51の外周面部に環状溝69が形成され、この環状溝69にシール部材59が装着されるという、いわゆる軸シール構造でシール部が構成されるので、シール部の構造が著しく簡単になるという効果が得られる。このシール部材59は、汎用性の高いOリングで構成することができるので、組付け作業性や、部品管理が良好となり生産効率が向上するという効果が得られる。
また、ローラリフタ収容穴54dの壁面部に貫通孔54fがシール部材59よりも駆動カム32側に位置するよう形成され、貫通孔54fに、ローラリフタ53の回り止め部71bが摺動可能に挿入されるので、従来の高圧燃料ポンプのように、回り止め用の貫通孔がリフタハウジングのフランジ部にまで貫通して形成されることはなく、特殊な形状のシール部材を使用する必要がなくなる。また、貫通孔54fに回り止め部71bが挿入されるので、簡単な構造で確実にローラリフタ53の相対回転が防止されるという効果が得られる。
また、ローラリフタ53とリフタハウジング54との間で、適正なクリアランスを維持することができ、ローラ73と駆動カム32との均一で適正な接触を維持することができるで、駆動カム32の摩耗が抑制され、耐久性が向上するという効果が得られる。
実施形態に係る高圧燃料ポンプ7においては、ポンプボディ51の外周面部に環状溝69が形成され、環状溝69にシール部材59が装着されるよう構成した場合について説明した。しかしながら、本発明に係る高圧燃料ポンプにおいては、ポンプボディの外周面部以外の部分に環状溝を形成し、その環状溝にシール部材を装着するようにしてもよい。
例えば、図14に示す第1変形例に係る高圧燃料ポンプ7aのように、リフタハウジング54の円筒部54aに形成したポンプボディ収容穴54cを囲むリフタハウジング54の内壁面部に環状溝69を形成し、この環状溝69にシール部材59を装着するようにしてもよい。
この場合、シール部がいわゆる軸シール構造で構成されるので、実施形態と同様、シール部の構造が著しく簡単になるという効果が得られる。このシール部材59は、実施形態と同様、汎用性の高いOリングで構成することができるので、組付け作業性や、部品管理が良好となり生産効率が向上するという効果が得られる。
また、図15に示す第2変形例に係る高圧燃料ポンプ7bのように、ポンプボディ51の下端におけるリフタハウジング54のフランジ部54bに当接する当接部に環状溝69を形成し、この環状溝69にシール部材59を装着するようにしてもよい。
この場合、リフタハウジング54のフランジ部54bが、溝などの凹凸がなく平坦に形成されており、シール部が単純なシール構造で構成されるので、実施形態と同様、シール部の構造が著しく簡単になるという効果が得られる。このシール部材59は、実施形態と同様、汎用性の高いOリングで構成することができるので、組付け作業性や、部品管理が良好となり生産効率が向上するという効果が得られる。
また、図16に示す第3変形例に係る高圧燃料ポンプ7cのように、リフタハウジング54のフランジ部54bの上面部に環状溝69を形成し、この環状溝69にシール部材59を装着するようにしてもよい。
この場合、フランジ部54bが、溝などの凹凸がなく平坦に形成されているので、シール部が単純なシール構造で構成されるので、実施形態と同様、シール部の構造が著しく簡単になるという効果が得られる。このシール部材59は、実施形態と同様、汎用性の高いOリングで構成することができるので、組付け作業性や、部品管理が良好となり生産効率が向上するという効果が得られる。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構造で部品点数を少なくすることができ、汎用性の高いシール部材で構成でき、高い生産効率を有する高圧燃料ポンプを提供することができるという効果を奏し、駆動カムの回転運動がプランジャの往復運動に変換される機構を備えたポンプ全般に有用である。
5 燃料供給装置
7 高圧燃料ポンプ
31 ポンプ本体
32 駆動カム
40 オイル供給装置
51 ポンプボディ
52 プランジャ
53 ローラリフタ
54 リフタハウジング
54a 円筒部
54b フランジ部
54c ポンプボディ収容穴
54d ローラリフタ収容穴
54f 貫通孔
59 シール部材
66 円筒部
69 環状溝
71 リフタ本体
71a 側壁面部
71b 回り止め部
72 シャフト
73 ローラ

Claims (4)

  1. 駆動カムと摺接するローラと、前記ローラを回転可能に支持するローラリフタと、前記ローラリフタを摺動可能に支持するリフタハウジングと、前記リフタハウジングに支持されたポンプボディと、前記ローラリフタを前記駆動カムの方向に押圧するスプリングと、前記ポンプボディに摺動可能に支持され、前記ポンプボディとともに圧力室を区画形成するプランジャと、を備え、前記駆動カムの回転運動に応じて前記プランジャが往復運動することにより、前記圧力室に吸入された燃料の圧力を高めて吐出する高圧燃料ポンプにおいて、
    前記ローラリフタの外周面から突出した回り止め部を前記プランジャの軸線方向に摺動可能に収容する貫通孔が、前記リフタハウジングに形成され、
    前記リフタハウジングが内周面部を有するとともに、前記ポンプボディが前記内周面部と接する外周面部を有し、前記内周面部および前記外周面部のいずれかに環状溝が形成されるとともに、前記環状溝に環状のシール部材が装着され、
    前記貫通孔が前記シール部材よりも前記駆動カム側に形成することを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  2. 駆動カムと摺接するローラと、前記ローラを回転可能に支持するローラリフタと、前記ローラリフタを摺動可能に支持するリフタハウジングと、前記リフタハウジングに支持されたポンプボディと、前記ローラリフタを前記駆動カムの方向に押圧するスプリングと、前記ポンプボディに摺動可能に支持され、前記ポンプボディとともに圧力室を区画形成するプランジャと、を備え、前記駆動カムの回転運動に応じて前記プランジャが往復運動することにより、前記圧力室に吸入された燃料の圧力を高めて吐出する高圧燃料ポンプにおいて、
    前記ローラリフタの外周面から突出した回り止め部を前記プランジャの軸線方向に摺動可能に収容する貫通孔が、前記リフタハウジングに形成され、
    前記リフタハウジングが平坦部を有するとともに、前記ポンプボディが前記平坦部と接する当接部を有し、前記当接部および前記平坦部のいずれかに環状溝が形成されるとともに、前記環状溝に環状のシール部材が装着され、
    前記貫通孔が前記シール部材よりも前記駆動カム側に形成することを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  3. 前記環状のシール部材がOリングであることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の高圧燃料ポンプ。
  4. 前記リフタハウジングが前記ローラリフタを収容するローラリフタ収容穴と、前記ポンプボディを収容するとともに、前記ローラリフタ収容穴よりも大きい直径を有して前記ローラリフタ収容穴と連通するポンプボディ収容穴とを有し、前記貫通孔の前記ポンプボディ側の端部が、前記ポンプボディ収容穴と連通することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の高圧燃料ポンプ。
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