JP2012229525A - 建築構造物の壁材に適した複合パネルおよびその複合パネルの取り付け施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付け構造が簡素化され、簡便かつ迅速に内装、外装仕上げを実施し得る複合パネルを提案する。
【解決手段】一対の短縁1a、1bとこの短縁1a、1bを両側に挟み込む一対の長縁1c、1dとにより区画された輪郭形状を有し、その外表面を仕上げ面とする硬質材1と、この硬質材1の裏面に貼着される軽量軟質材2とを備えた複合パネルにおいて、前記短縁1a、1bの少なくとも一方または前記長縁1c、1dの少なくとも一方に、幅方向の少なくとも一部を、前記硬質材の裏面側へ折り返した折り返し部を有し、前記下地材4に設けられた係止受具5との連係により、該硬質材1を、前記軽量軟質材2とともに該下地材4に支持する係止フック3を設ける。前記係止フック3の幅端には、前記係止受具5の通り抜けを許容する開放部3cを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築構造物の壁材に適した複合パネルおよびその複合パネルの取り付け施工方法に関し、該建築構造物の内装仕上げ材、外装仕上げ材に適用し得る複合パネルと、その複合パネルの取り付け施工方法について提案するものである。
建築構造物の内外装工事等では、木製間柱あるいはスタッド、ランナーからなる軽量鉄骨下地に、石膏ボード等の下地材をビス止めして壁面(下地)を形成したのち、その表面に仕上げ材(内装工事にあっては糊付けによって貼付する壁紙等)を取り付けることによって仕上げ壁を形成するのが一般的である。
ところで、近年、装飾性や機能面で優れた塗装鋼板が開発されるようになってきており、かかる塗装鋼板を、建築構造物の下地材に直接取り付けて表面仕上げを行う施工法が採用されている。
この点に関する先行技術としては、建築用金属パネルの取付構造にかかわる、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特開平6―66003号公報
上記特許文献1に開示のパネルの取付構造は、周縁部に複数の折り曲げ部を設けたパネルと、このパネルの上下縁部を固定する横胴縁とを設け、前記パネルに設けられた係合部および挿入部を、前記横胴縁に形成された突起に交互に挿入することによって両者を連結する構成からなっている。
ところで、かかる取付構造は、パネルに設けられた係合部が、打ち抜き、曲げ加工等の複数工程を経て成形されるものであり、その製作には手間がかかり、また、パネルの取り付けに際しては、係合部と突起との正確な位置合わせを伴う煩雑な作業を必要とすることから、効率的な施工を実施するのが難しい状況にある。
そこで、本発明の目的は、簡素化された形状を有し、簡便な作業のもとに建築構造物の壁面を仕上げることができる複合パネルおよびその複合パネルの取り付け施工方法を提案するところにある。
本発明は、一対の短縁とこの短縁を両側に挟み込む一対の長縁とにより区画された輪郭形状を有し、その外表面を仕上げ面とする硬質材と、この硬質材の裏面に貼着される軽量軟質材とを備え、建築構造物の下地材への取り付けにより仕上げ壁を形成する複合パネルであって、
前記短縁の少なくとも一方または前記長縁の少なくとも一方に、幅方向の少なくとも一部を、前記硬質材の裏面側へ折り返した折り返し部を有し、前記下地材に設けられた係止受具との連係により、該硬質材を、前記軽量軟質材とともに該下地材に支持する係止フックを設け、
前記係止フックの幅端に、前記係止受具に沿うスライドを許容する開放部を形成してなることを特徴とする建築構造物の壁材に適した複合パネルである。
上記の構成からなる複合パネルの軽量軟質材には、前記係止受具の各対面部位に、前記硬質材の裏面につながる通路を備えた複数の貫通開口を設けるのが望ましい。
また、前記貫通開口を設ける場合、その通路内には、前記硬質材の裏面および前記係止受具にそれぞれ吸着可能なマグネットを配置しておくことができる。
また、前記軽量軟質材の裏面には、前記硬質材との間で軽量軟質材を挟み込んでサンドイッチ構造を構成する裏張り材を設けておくのが好ましい。
前記裏張り材には、前記貫通開口の少なくとも一つに、該貫通開口の通路内へ張り出し、前記係止受具との連係を可能にする係止片を設けておくことができる。
前記係止片としては、コの字状スリットによって輪郭形状が形成された舌状片を、前記貫通開口の通路内に向けて折り返した折り曲げ片とするのが望ましい。
さらに、前記硬質材および前記係止フックには、該硬質材の外表面および該係止フックの外表面に一致し、かつ、隣接するパネル(複合パネル)の端面に突き合わさってフラットな継ぎ目を形成する耳部を設けることができる。
また、本発明は、上記の構成からなる複合パネルを、建築構造物の下地材に取り付ける取り付け施工方法において、前記係止フック、前記貫通開口に、前記下地材に設けられた係止受具をそれぞれ連係させて複合パネルを前記下地材に順次に支持するとともに、前記耳部の裏面に、接着層を有する接合部材を配置することによって、隣接する複合パネル同士を相互に接続することを特徴とする建築構造物の壁材に適した複合パネルの取り付け施工方法である。さらに、前記接合部材が、前記軽量軟質材であることが好ましい。
上記のような構成を有する本発明によれば、係止フックが、幅方向の少なくとも一部を硬質材の裏面側へ折り返した単一の折り返し部からなっているため、形状が簡素化され、効率的な製作が可能となる。
また、本発明によれば、該係止フックを、係止受具に引っ掛けるだけの簡便な作業で複合パネルを下地材に取り付けることができ、効率的な施工が可能となる。
さらに、本発明によれば、係止フックの幅端に開放部を設けたため、複合パネルのパネル幅によりもはるかに長い係止受具(連続長尺材)の適用が可能であり、しかも、複合パネルの、係止受具に沿うスライドが許容される。
これにより、温度変化あるいは湿度変化によって下地材と複合パネルとの間に伸縮差(伸縮率の差)が生じたとしても、その影響を吸収することが可能となり、目地(複合パネルのパネル相互間に形成される継ぎ目)に段差が形成されたり、隙間が生じることはない。複合パネルの取り付けに際しての目地の目地幅は、0.2mm以下程度になる。
軽量軟質材の、係止受具の各対面部位に形成される貫通開口は、係止フックに連係する係止受具とは別の係止受具に連係させるのに役立つため、複合パネルの、下地材に対する支持がより確実となる。
例えば、係止受具に予めマグネットを配置しておき、このマグネットを貫通開口に入れ込んで硬質材に吸着させることにより、複合パネルの、下地材に対する支持が確実になる。
軽量軟質材の裏面に配置される硬質の裏張り材は、仕上げ面を形成する硬質材とともに軽量軟質材を挟持するサンドイッチ構造を構成するため、これにより、重量増しを殆ど伴うことなしに複合パネルの剛性、強度を高めることができる。
裏張り材に一体的に設けられた係止片は、係止受具との連係を強化する手段として機能し、複合パネルのより安定した支持が可能となる。
上記の係止片を、貫通開口の通路内に向けて折り返した折り曲げ片にて構成することにより、構成部材の部材点数を増すことなしに係止片そのものの強度を高めることができる。
硬質材および係止フックに設けられる耳部は、隣接配置されるパネル(複合パネル)の端面に突き合わさるため、その相互間には、フラットな継ぎ目が形成される。
フラットな継ぎ目は、それに跨って文字等が書かれても違和感がなく、筆圧の変化も小さくするのに有利であり、また、映像等を投射した際にその乱れを抑制する。
このため、本発明の複合パネルによって形成された仕上げ壁は、専用のマーカーで書いて消せるホワイトボード、あるいはプロジェクタスクリーンとしての適用が可能となる。
とくに、ホワイトボードやプロジェクタスクリーンについては、幅、高さともに、生産可能範囲を超えるサイズでの要求がなされても、その要求に容易に対処することができる。
本発明に従う複合パネルの実施の形態を示した図(正面側の外観斜視図)である。 図1に示した複合パネルの裏面側の外観斜視図である。 図1に示した複合パネルの係止フックの要部を拡大して示した図である。 複合パネルの取り付け状況を示す他の例を示した図である。 図1に示した複合パネルの取り付け状況を示した図である。 図1に示した複合パネルの継ぎ目の断面を示した図である。 複合パネルの接続状況を示した図である。 複合パネルの接続状況を示す他の例を示した図である。 硬質材の下部に係止フックを設けた例を示した図であり、(a)は複合パネルの正面を示した図、(b)はY−Y断面を示した図である。 軽量軟質材に貫通開口を設けた、本発明に従う複合パネルの他の実施の形態を示した図である。 貫通開口の通路内にマグネットを配置した状態を示した図である。 軽量軟質材の背面に裏張り材を設けた、本発明に従う複合パネルのさらに他の実施の形態を示した図である。 図10に示した複合パネルの変形例を示した図である。 図11に示した複合パネルの取り付け状況を示した図である。 複合パネルの取り付け状況を示す他の例を示した図である。 図11に示した複合パネルのさらに他の変形例を示した図である。 仕上げ壁を形成する施工状況を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1、2は、本発明に従う複合パネルの実施の形態を模式的に示した図であり、図1は、正面側の外観斜視図、図2は、裏面側の外観斜視図である。
ここに、複合パネルとは、表面材、裏面材に金属板等の高密度、高強度、高剛性材料を適用し、芯材に低密度材料を適用した、少なくとも2枚重ねにして一体化を図った板状の積層構造体をいうものとし、重量増しを最小限に抑えつつ厚さを厚くすることができるものである。
図1、2における符号1は、外表面を仕上げ面とする硬質材である。この硬質材1は、0.3〜0.5mm程度の厚さを有する、スチール製の塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、アルミニウム板、ステンレス鋼板、銅板等が適用されるものであって、一対の短縁1a、1bと、この短縁1a、1bを両側に挟み込む一対の長縁1c、1dとによって区画された輪郭形状(矩形)を有している。
上掲図1、2では、矩形状をなす縦長の板状部材を例として示したが、硬質部材1の形状は、横長、円、楕円、多角形等多種多様の形状を適用することが可能であり、図示の形状には限定されない。
また、2は、硬質材1の裏面に接着剤等(機械的な接合でもよい)を介して貼着された、芯材としての軽量軟質材である。軽量軟質材2も縦長の板状部材からなるものを例として示してあり、発泡ポリエチレン、樹脂、木質材料等が適用される。
3は、硬質材1の上部(短縁1a)に設けられた係止フックである。この係止フック3は、硬質材1と一体連結するフック本体3aと、幅方向(w)の全域を、硬質材1の裏面側への180°曲げにより折り返した折り曲げ部3bからなっており、その両側の幅端には、逆U字状の開放部3cが形成されている。
なお、図1、2では、係止フック3を硬質材1の幅方向の全域に設けた場合について示したが、係止フック3は、部分的になくてもかまわない。
上記係止フック3は、その要部断面を拡大して図3に示すように、下地材4(石膏ボード等)に設けられた係止受具5に連係(引っ掛かる)し、硬質材1を、軽量軟質材2とともに、該下地材4に支持する。また、図4に、係止受具5の他の例(形状が異なる例)を示す。
係止フック3の幅端に形成された開放部3cは、図5に示す如く、係止受具5を通過させる通過口として機能し、該係止受具5の長尺化が可能となる。
また、開放部3cは、複合パネルの、係止受具5に沿う向きへのスライドを許容するため、温度変化や湿度変化により複合パネルと下地材4との間に伸縮差が生じたとしても、該複合パネルのスライドによりその差は容易に吸収される。
また、6は、硬質材1の外周縁および係止フック3の幅端に設けられた耳部である。この耳部6は、軽量軟質部材2を取り囲むように設けられるとともに、硬質材1の外表面および係止フック3の外表面に一致する外表面を有しており、図6にその要部断面を示すように、隣接するパネルの端面に突き合わさることにより、その相互間にフラットな継ぎ目mを形成する。
上記の構成からなる本発明の複合パネルは、短縁1aの少なくとも一部にわたって係止フック3が設けられた、簡素化された構造からなっていて、効率的な製作が可能となっている。
また、本発明の複合パネルは、係止フック3を、係止受具5に引っ掛けることより下地材4に支持するものであり、係止受具5の設置位置に応じ、下地材4の上下方向の任意の位置での位置決めが可能となる。
複数枚の複合パネルを組み合わせて仕上げ壁を形成するには、係止フック3を係止受具5に引っ掛けるとともに、先行して取り付けられる複合パネルの耳部6と、次に取り付けられる複合パネルの耳部6とを相互に突き合わせていけばよい。
複合パネルの耳部6の突き合わせにおいては、上掲図6に示すように、耳部6の背面に空間nが形成される。このため、本発明においては、その空間nに接続部の接合を補強する接合部材を配置する。
図7に、接合部材の構成例を示す。図中の符号7は、鋼材等からなる芯材、8は、芯材7を前後に挟む厚さ調整材(発泡ポリエチレン等)、9は、両面に接着層を有する接着部材(両面テープ等)である。
また、図8に、上記接合部材として軽量軟質材2を用いた例を示す。複合パネルの端部に設けられた硬質材1を剥がし、軽量軟質材2の外表面に接着剤9′を塗布する。そして、該接着剤9′の表面に、軽量軟質材2を剥がした、他の複合パネルを重ねて、接合する。
複合パネルの取り付けに際して、空間nに、上記の構成からなる接合部材を配置することにより、耳部6における曲げ剛性、曲げ強度を確保しつつ隣接する複合パネル同士を確実に接続することができ、これにより複合パネルの連続性が保たれる。
従って、複合パネルによって形成された仕上げ壁は、ホワイトボードとして使用する場合に、複合パネルの継ぎ目に跨って文字等を書いても違和感がなく、筆圧の変動も極めて小さい。
係止フック3としては、硬質材1の上部に位置する短縁1aに設けた場合を例として示したが、図9(a)(b)に示すように、硬質材1の下部に位置する短縁1bに設けることもできる。
また、複合パネルの形状や下地材4の取り付け位置によっては、係止フック3を、硬質材1の長縁1c、1dに設けることもできる。
図10は、軽量軟質材2の四隅と、縦方向(高さ方向)の中央縁部の合計6箇所に、矩形状の貫通開口10を設けた、本発明による複合パネルの他の実施の形態を示した図である。
貫通開口10は、硬質材1の裏面につながる通路を形成する。複合パネルの取り付けに際して、該貫通開口10に、下地材4に設けた係止受具を挿入することにより、複合パネルが、下地材4に対して複数個所で支持されることとなり、より確実な取り付けが可能となる。
貫通開口10の形状は、図10に示したように、矩形状のものを例と示したが、その形状は適宜変更し得る。また、貫通開口10の数も複合パネルのサイズに応じて増減される。
貫通開口10に挿入される係止受具と、該貫通開口10の通路との間には、伸縮時における複合パネルのスライドを許容するため、そのスライドを考慮した隙間を形成しておく(係止具のサイズ+スライド分)のがよい。
また、この貫通開口10の通路内には、図11に示すように、マグネット11を配置することもできる。
貫通開口10内にマグネット11を配置した構成のものにおいては、下地材4に設けた金属製プレート(係止受具)12と硬質材1とをマグネット11に吸着させて、該硬質材1を下地材4に保持することが可能(接着剤による接着が不要)となり、複合パネルの、下地材4への支持がより確実になる。
プレート12の固定については、ねじ止めや接着剤を用いて行う。
マグネット11は、その外表面と軽量軟質部材2の表面とは、同等レベルとしておくのがよい。
というのは、複合パネルが係止受具5に沿ってスライドすることがあってもその動きを阻害することがないからである。マグネット11の設置個数やその磁力は、複合パネルの取り付け強度に応じて設定される。
さらに、上記のマグネット11は、予め下地材4に固定しておくこともできる。この場合、該マグネット11を、貫通開口10の通路内に挿入して硬質材1に吸着させることで複合パネルを支持することが可能であり、該マグネット11は係止受具として機能することとなる。
マグネット11を係止受具とする場合についても、マグネット11のサイズと複合パネルの伸縮時におけるスライド分を考慮して貫通開口10を形成しておく。
図12は、貫通開口10を設けた複合パネルにつき、その軽量軟質材2の背面に硬質の裏張り材13を設け、硬質材1との間で該軽量軟質材2を挟持(サンドイッチ構造)した、本発明による複合パネルの他の実施の形態を示した図である。
かかる構成の複合パネルは、上掲図1、2に示した複合パネルと同様の要領で取り付け施工がなされるものである。
この複合パネルは、軽量を維持したまま(重量増しを殆ど伴うことがない)、パネルそのものの剛性、強度を高めることが可能(パネルの腰を確保)であり、施工時における取り扱いを容易にし、パネルの大面積化により一度で広範囲にわたって施工できる等の利点がある。
裏張り材13としては、厚さ0.15〜0.20mm程度の板材を適用することができる。具体的には、硬質材1と同等の金属板、あるいはベニア板等を用いることが可能であり、貫通開口10が形成されている部位には、該貫通開口10に合わせて窓孔13aを形成する。
とくに裏張り材13の窓孔13a(上辺)には、その要部を拡大して図13に示す如く、貫通開口10の通路内に先端部が張り出した係止片14を設けるのがよい。
裏張り材13に係止片14を設けておくことにより、図14に示すように、下地材4に予め固定された係止受具15に引っ掛けておくことが可能となり、複合パネルの支持がより確実になる。
係止片14に連係する係止受具15についても、貫通開口10の幅寸法L(図13参照)よりも小さい幅寸法に設定しておき、下地材4と複合パネルとの伸縮率の差に起因した該複合パネルのスライドを許容する隙間を形成しておく。
これにより、複合パネルと下地材4との間に、温度変化、湿度変化等によって伸縮差が生じたとしても、その伸縮差を、スライドにより容易に吸収することが可能となり、パネルの継ぎ目mにおいて段差が形成されたり、隙間が形成されるのを抑制することができる。
図15に、異なる形状の係止受具5を用いた例を示す。
図16は、裏張り材13に、コの字状スリット16を形成することによって輪郭形状を形成した舌状片17を設け、該舌状片16を貫通開口10の通路内に向けて180°の角度でもって折り返して折り曲げ片18を形成したものである。
上記の折り曲げ片18を備えた複合パネルは、別部材を2枚重ねにして張り合わせる工程を経ることなしにその部位の強度を高めることが可能であり、部品点数の増加を抑制できる利点がある。
図17に、本発明の構成を備えた複合パネルを、吸着取り付け具19を使って持ち上げ、下地材4に設けられた長尺の係止受具20と、貫通開口10にて連係する短尺の係止受具21にそれぞれに適合させて横並びに複合パネルを配置して仕上げ壁を形成する施工状況の1例を示す。
本発明の複合パネルは、建築構造物(既存、新築を問わない)の内装仕上げ材としてとくに好適であるが、外壁の外側に配置される化粧板として使用することも可能であり、取り付けられる部位については、とくに限定されない。
また、下地材4に予め設けられる係止受具の形状も適宜変更することができる。
複合パネルは、横並び配列にして仕上げ壁を形成する場合の他、係止フック3に連係する係止受具を高さ方向に複数個所設け、縦方向(高さ方向)に配列して仕上げ壁を形成してもよく、横並び配列する場合に限定はされない。
本発明によれば、形状が簡素化され、効率的な製作が可能であり、かつ、下地材に確実に支持し得る複合パネルが提供できる。また、本発明によれば、効率的な作業のもとで仕上げ壁を形成することが可能な施工方法が提供できる。
1 硬質材
1a 短縁
1b 短縁
1c 長縁
1d 長縁
2 軽量軟質材
3 係止フック
3a フック本体
3b 折り曲げ部
3c 開放部
4 下地材
5 係止受具
6 耳部
7 芯材
8 厚さ調整部材
9 接着部材
9′ 接着剤
10 貫通開口
11 マグネット
12 金属製プレート
13 裏張り材
14 係止片
15 係止受具
16 舌状片
17 折り曲げ片
18 折り曲げ片
19 吸着取り付け具
20 係止受具
21 係止受具
m 継ぎ目
n 空間

Claims (9)

  1. 一対の短縁とこの短縁を両側に挟み込む一対の長縁とにより区画された輪郭形状を有し、その外表面を仕上げ面とする硬質材と、この硬質材の裏面に貼着される軽量軟質材とを備え、建築構造物の下地材への取り付けにより仕上げ壁を形成する複合パネルであって、
    前記短縁の少なくとも一方または前記長縁の少なくとも一方に、幅方向の少なくとも一部を、前記硬質材の裏面側へ折り返した折り返し部を有し、前記下地材に設けられた係止受具との連係により、該硬質材を、前記軽量軟質材とともに該下地材に支持する係止フックを設け、
    前記係止フックの幅端に、前記係止受具の通り抜けを許容する開放部を形成してなることを特徴とする建築構造物の壁材に適した複合パネル。
  2. 前記軽量軟質材は、前記係止受具の各対面部位に、前記硬質材の裏面につながる通路を形成する複数の貫通開口を有することを特徴とする請求項1に記載の建築構造物の壁材に適した複合パネル。
  3. 前記貫通開口の通路内に、前記硬質材の裏面および前記係止受具にそれぞれ吸着可能なマグネットを設けたことを特徴とする請求項2に記載した建築構造物の壁材に適した複合パネル。
  4. 前記軽量軟質材は、その裏面において固定、保持された裏張り材を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載した建築構造物の壁材に適した複合パネル。
  5. 前記裏張り材は、前記貫通開口の少なくとも一つに、該貫通開口の通路内へ張り出し、前記係止受具との連係を可能にする係止片を有することを特徴とする請求項4に記載した建築構造物の壁材に適した複合パネル。
  6. 前記係止片が、コの字状スリットによって輪郭形状が形成された舌状片を、前記貫通開口の通路内に向けて折り返した折り曲げ片からなることを特徴とする請求項5に記載した建築構造物の壁材に適した複合パネル。
  7. 前記硬質材および前記係止フックに、該硬質材の外表面および該係止フックの外表面に一致する外表面を有し、隣接するパネルの端面に突き合わさってその相互間にてフラットな継ぎ目を形成する耳部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載した建築構造物の壁材に適した複合パネル。
  8. 請求項7に記載した複合パネルを、建築構造物の下地材に取り付ける取り付け施工方法において、
    前記係止フック、前記貫通開口に、前記下地材に設けられた係止受具をそれぞれ連係させて複合パネルを前記下地材に順次に支持するとともに、前記耳部の裏面に、接着層を有する接合部材を配置することによって、隣接する複合パネル同士を相互に接続することを特徴とする建築構造物の壁材に適した複合パネルの取り付け施工方法。
  9. 前記接合部材が、前記軽量軟質材であることを特徴とする請求項8に記載した建築構造物の壁材に適した複合パネルの取り付け施工方法。
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