JP2013209860A - リフォーム用上貼材 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存造作材の外表面をL形状の薄い樹脂板で表面を覆うことにより手間が掛からず簡単に施工でき、しかも隙間を綺麗に覆って仕上げることができる意匠性の高い施工を可能にしたリフォーム用上貼材を提供する。
【解決手段】可撓性を有する樹脂薄板の表面に樹脂製の化粧シート70を貼着し、裏面に溝80を有して既存造作材20の外表面上で該既存造作材20の背面21から側面22a,22bにかけてL形状に覆う第1上貼材40と、該既存造作材20の正面23から側面22a,22bにかけてL形状に覆い、かつ側面22a,22bを覆う側面対向片51b,52bが前記第1上貼材40の側面対向片42bに平面対接する側面重なり部を形成して覆う第2上貼材50と、前記既存造作材20を覆った少なくとも前記第2上貼材50のL形長手方向の一側縁51c,52cを覆う側縁隠し用の第3上貼材60とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、家屋の窓枠や無目枠等を構築している造作部材の外表面を覆ってリフォームするリフォーム用上貼材に関する。
一般に、住宅等の室内は木製により直方体に形作られた造作部材を用いて窓枠、ドア枠、無目枠、巾木、回り縁などが作られて壁に固定されている。
これらの既存の造作部材(以下、既存造作材と称す)は建物の経年変化や室内に構築された場所によっては次第に劣化し、この劣化度合いに基づいて適宜リフォームが施されていた。例えば、窓枠の場合は直射日光が当たったり、結露で濡れたりするため窓枠を構築している既存造作材が傷みやすくなる。このような窓枠を比較的簡単にリフォームする一手段として窓枠に塗装を施す方法が知られている。ところが、塗装によるリフォームでは、リフォーム完了後の施工面がリフォーム本来の強度、美観および意匠性等に乏しく、満足できるものではなかった。
さらに、様々な種類の既存造作材に対してもリフォームできるように、既存造作材の最大厚さにも対処できる大型のリフォーム部材となっていた。このため、既存造作材の厚さが比較的小さい場合であっても全て大きくリフォームしてしまい、大型サイズの仕上がりとなっていた。
また、窓枠を新たに取り替える方法では、元通りにはなるが施工時に既存造作材を固定していた壁を破壊し、再び修復しなければならず、造作材を取り替える一連の作業に大掛かりな工事が必要となる。
このため、既存造作材を包むように嵌合して覆うコ形材を作成し、このコ形内に補強材を入れて補強しつつリフォームするようにしたリフォーム用窓枠が提案されている(例えば特許文献1参照)。このようなコ形材をリフォーム材として用いれば、既存造作材の上からリフォーム材を重ねるように覆って取り付けるため大掛かりな工事は不要になる。
しかし、リフォームする現場では施工する際に、既存造作材の寸法に合わせてリフォーム材をコ形に折り曲げて形作るリフォーム作業を必要とし、現場での組み立て作業工数が多く、面倒な施工となっていた。
一方、断面L字型の薄板を用い、この薄板の裏面にV字型などの切り溝を複数設けておき、いずれかの切り溝を選択して所望の形状や寸法に容易に切断できるようにし、現場での作業を効率よく行えるようにしたものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2005−127067号公報 特開2004−107877号公報
しかしながら、この場合は断面L字型の薄板縁部が切りっ放しであって、この断面L字型の薄板を窓枠等のリフォーム材として用いた際に、断面L字型の薄板縁部を精度よく位置合わせできない場合がある。例えば、断面L字型の薄板縁部を窓枠に当接させて精度良くリフォームができるよう設定されている場合は、正確に切断しないと薄板縁部と窓枠との間に隙間が発生してしまう。隙間が発生すると、この隙間より既存造作材の一部が露出して美観が損なわれ、意匠性が低下する問題を有していた。
そこで、本発明の主たる課題は、既存造作材の外表面をリフォームする際に、L形状の薄い樹脂板で既存造作材の表面を覆うことにより手間が掛からず簡単に施工でき、しかも隙間を綺麗に覆って仕上げることができる意匠性の高い施工を可能にしたリフォーム用上貼材を提供することである。
請求項1に記載した発明は、「壁30に固定して設置されている方体の外形状を有する既存造作材20の外表面を覆ってリフォームするリフォーム用上貼材10であって、
可撓性を有する樹脂薄板の表面に樹脂製の化粧シート70を貼着し、裏面に溝を有して前記既存造作材20の外表面上で該既存造作材20の背面21から側面22a,22bにかけてL形状に覆う第1上貼材40と、
可撓性を有する樹脂薄板の表面に樹脂製の化粧シート70を貼着し、裏面に溝を有して前記既存造作材20の外表面上で該既存造作材20の正面23から側面22a,22bにかけてL形状に覆い、かつ側面22a,22bを覆う側面対向片51b,52bが前記第1上貼材40の側面対向片41b,42bに平面対接する側面重なり部hを形成して覆う第2上貼材50と、
前記既存造作材20を覆った少なくとも前記第2上貼材50のL形長手方向の一側縁50c、51c,52cを覆う側縁隠し用の第3上貼材60、90とを備えて構成した」ことを特徴とするリフォーム用上貼材10である。
この発明では、第1、第2上貼材40,50は可撓性を有する薄い樹脂板であるため、既存造作材20の外表面に追従した状態に覆って既存造作材20をリフォームすることができる。
さらに、第1上貼材40と第2上貼材50とが重なる側面重なり部hでは、上貼材40,50同士が平面対接した状態で既存造作材20の側面22a,22bを覆うことになる。換言すれば、既存造作材20を背面21側から折曲して側面22a,22bを覆う部分と正面23側から折曲して側面22a,22bを覆う部分とで側面22a,22bを一部重なった状態に覆い、この結果、側面重なりする部分が既存造作材20の厚さ方向に追従して重なり度合いが変化するため、既存造作材20の厚みに対応して覆うことができる。
また、第3上貼材60、90を備えることで第2上貼材50の側縁50c,51c,52cを覆い隠すことが可能になり、これらの側縁50c,51c,52cを正確に切断しなくてもよくなり、現場での施工が容易になる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のリフォーム用上貼材10において、
「前記第1上貼材40を、
前記既存造作材20の外表面上で背面21から一側面22aにかけてL形状に覆う第1側面上貼材41と、
前記既存造作材20の外表面上で背面21から他側面22bにかけてL形状に覆う第2側面上貼材42とで構成し、
前記第2上貼材50を、
前記既存造作材20の外表面上で正面23から一側面22aにかけてL形状に覆い、かつ一側面22aに対向して覆う一側面対向片51bの少なくとも一部が前記第1側面上貼材41の側面対向片41bに平面対接する側面重なり部hを形成して覆う第1正面上貼材51と、
前記既存造作材20の外表面上で正面23から他側面22bにかけてL形状に覆い、かつ他側面22bに対向して覆う他側面対向片52bの少なくとも一部が前記第2側面上貼材42の側面対向片42bに平面対接する側面重なり部hを形成して覆う第2正面上貼材52とで構成し、
前記第3上貼材60を、
前記第1正面上貼材51の正面側の側縁51cと前記第2正面上貼材52の正面側の側縁52cとを前記既存造作材20の正面上で両側より対向させ、その対向する両側の側縁51c,52c部分を突き合せ状態に挿入させて収納支持するコ形収納部64,65を備えた断面エの字形の上貼材で構成した」ことを特徴とする。
この発明では、壁30に既存造作材20の背面21側が固定されている該既存造作材20の外表面をリフォームする場合、第1側面上貼材41と第2側面上貼材42とで既存造作材20の両側面22a,22bを背面21側から両側面22a,22bにかけて覆うことができる。また、第1正面上貼材51と第2正面上貼材52とで既存造作材20の正面23を左右より覆うように分けて、正面23から側面22a,22bにかけて覆うことができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1および2に記載のリフォーム用上貼材10において、「前記溝を、
前記L形状の少なくとも一片の裏面長手方向に沿って断面V字形のV溝80を切欠き形成し、該V溝80を前記L形状の短手方向に一定間隔に並列して設けた」ことを特徴とする。
この発明では、いずれかのV溝80の位置を切断位置として用いることができる。これにより、必要な長さのリフォーム用上貼材10を簡単に作ることができる。また、V溝80が既存造作材20との対向面間での接着剤溜まりとなり、安定した接着性能が得られる。
請求項4に記載した発明は、請求項1または3に記載のリフォーム用上貼材10において、
「前記第3上貼材90を、
前記既存造作材20と該既存造作材20を固定するサッシ枠32との固定部間に生じたL形段差部33に逆L形状に配置し、前記既存造作材20と前記逆L形部分との対向面間に前記第2上貼材50の側縁50cを挿入させるコ形収納空間91を形成する逆L形状の見切り上貼材(第3上貼材)90で構成した」ことを特徴とする。
この発明では、既存造作材20の正面全体を第2上貼材50で覆うような場合、この既存造作材20の正面23と該第2上貼材50の側縁50c部分との間は、逆L形状の見切り上貼材(第3上貼材)90で覆うため、ラフな切断をしても第2上貼材50の側縁50cをコ形収納空間91に収納させて見映えの良いリフォーム面を施工することができる。
本発明によれば、既存造作材20の外表面をリフォームする際、L形状の薄い樹脂板で既存造作材20の表面を覆うことにより手間が掛からず簡単に施工でき、しかも隙間を綺麗に覆って仕上げることができる意匠性の高い施工を可能にしたリフォーム用上貼材10を提供することができる。
は本発明のリフォーム用上貼材を用いて無目枠をリフォームした状態を示す横断平面図である。 本発明のリフォーム用上貼材を用いて無目枠をリフォームする前の状態を分解して示す説明図である。 (A)は本発明の第3上貼材を示す平面図、(B)は本発明の第3上貼材を一部削除して示す正面図、(C)は本発明の第3上貼材の使用状態を示す正面図である。 本発明のリフォーム用上貼材を用いて窓枠をリフォームした状態を示す縦断面図である。 本発明のリフォーム用上貼材を用いて窓枠をリフォームする前の状態を分解して示す説明図である。 本発明による窓枠のコーナーを覆うコーナー上貼材の使用状態を示す斜視図である。 (A)は本発明のコーナー上貼材を示す正面図、(B)は本発明のコーナー上貼材の内面側を示す側面図、(C)は本発明のコーナー上貼材の外面側を示す平面図である。
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。図面は本発明のリフォーム用上貼材10を使用した一例を示している。図1は無目枠を構成している既存造作材20をリフォームした状態を示している。
この無目枠は扉の付かない壁30の開口部を木製の直方体で上下左右を囲った枠材であり、図1では既存造作材20の背面21側中央部が壁30と対向し、この壁30の内部に構築されている固定部材31により既存造作材20は固定されている。そして、この既存造作材20の背面21の両側と、両側の側面22a,22bと、正面23との露出されている外表面がリフォーム対象面となり、後述するリフォーム用上貼材10によって覆われる。
上述のリフォーム用上貼材10は、第1上貼材40と、第2上貼材50と、第3上貼材60とから構成される。
第1上貼材40は、既存造作材20の外表面上で背面21から一側面(図1では左側)22aにかけてL形状に覆う第1側面上貼材41と、既存造作材20の外表面上で背面21から他側面(図1では右側)22bにかけてL形状に覆う第2側面上貼材42とを左右一対に有して構成される。
第1側面上貼材41は、例えばABS樹脂等の樹脂材で可撓性を有するL形状の薄板に形成されている。このL形状の一片が既存造作材20の背面21の左側に対向して覆う背面対向片41aとなり、L形状の他片が既存造作材20の一側面22aに対向して覆う一側面対向片41bとなる。そして、このL形樹脂薄板の表面に、図2に一部を拡大して示すように、オレフィンシート等の薄い樹脂製の化粧シート70を貼着して表面の美観を高めている。一方、L形樹脂薄板の背面対向片41aの裏面には、長手方向(無目枠の枠周方向)に沿って断面V字形のV溝80を切欠き形成している。このV溝80は、図2に一部を拡大して示すように、背面対向片41aの短手方向(既存造作材20の幅方向)に複数のV溝80を一定間隔に並列させて設けている。
上述のV溝80は第1側面上貼材41の背面対向片41aを所定の長さで切断できるように切り溝として切断部位の役目と、接着剤を用いて貼着される時の接着剤溜まりに寄与させる役目とを有している。このV溝80を設けることで背面対向片41aの長さを一部切断cして長さ調整できるようにし、第1側面上貼材41の取付時に壁30の固定部材31外面と背面対向片41aの側縁41cとの対向面間の隙間Lが最小となるように構成されている。なお、この隙間L部分に対しては既存造作材20の背面21で見え難いので背面対向片41aの側縁41cを覆い隠すような見切り材は省略する。また、接着剤は液状の接着剤に代えて両面テープを用いてもよい。
また、一側面対向片41bは既存造作材20の一側面22aを覆うように平面対接して配置される。この際、一側面対向片41bは既存造作材20の厚さtより短く設定して、この一側面対向片41bが既存造作材20の一側面22aを覆った時に一側面対向片41bの側縁41dが既存造作材20の正面側に出ないようにしている。
第2側面上貼材42は、上述した第1側面上貼材41と同一の構造を有して構成される。この第2側面上貼材42は既存造作材20の右側を覆い、左側を覆う第1側面上貼材41とは左右対称に配置される。よって、左右の配置位置が異なるだけで同じ構造であるため、その同一構造の説明は省略する。
この第2側面上貼材42が配置される場合も、L形状の一片が既存造作材20の背面21の右側に対向して覆う背面対向片42aとなり、L形状の他片が既存造作材20の他側面22bに対向して覆う他側面対向片42bとなって配置されることになる。このように、第1側面上貼材41と第2側面上貼材42とは既存造作材20の左右両側の背面21と側面22a,22bを左右対称に覆う構成となっている。
第2上貼材50は、既存造作材20の外表面上で正面23から一側面22aにかけてL形状に覆う第1正面上貼材51と、既存造作材20の外表面上で正面23から他側面22aにかけてL形状に覆う第2正面上貼材52とを左右一対に有して構成される。
第1正面上貼材51は、例えばABS樹脂等の樹脂材で可撓性を有するL形状の薄板に形成されている。このL形状の一片が既存造作材20の正面23に対向して覆う正面対向片51aとなり、他片が既存造作材20の一側面22aに一側面対向片41bを隔てて対向して覆う一側面対向片51bとなる。そして、このL形樹脂薄板の表面に、図2に一部を拡大して示すように、オレフィンシート等の薄い樹脂製の化粧シート70を貼着して表面の美観を高めている。一方、L形樹脂薄板の正面対向片51aの裏面には長手方向(無目枠の枠周方向)に沿って断面V字形のV溝80を切欠き形成している。このV溝80は、図2に一部を拡大して示すように、V溝80を正面対向片51aの短手方向(既存造作材20の幅方向)に複数のV溝80を一定間隔に並列させて設けている。
上述のV溝80は第1正面上貼材51の正面対向片51aを所定の長さで切断できるように切り溝として切断部位の役目と、接着剤を用いて貼着される時の接着剤溜まりに寄与させる役目とを有している。このV溝80を設けることで正面対向片51aの長さを一部切断cして長さ調整できるようにし、第1正面上貼材51の取付時に後述する第3上貼材60と正面対向片51aの側縁51cとの対向面間の隙間Lが最小となるように構成されている。なお、この隙間L部分に対しては既存造作材20の正面中央に備えられる後述の第3上貼材60によって隠れる。このため、正面対向片51aの側縁51cが外部に露出されることはない。また、接着剤は液状の接着剤に代えて両面テープを用いてもよい。
また、一側面対向片51bは既存造作材20の一側面22aを覆うように平面対接して配置される。この際、一側面対向片51bは既存造作材20の厚さtより短く設定して、この一側面対向片51bが既存造作材20の一側面22aを覆った時に一側面対向片51bの側縁51dが既存造作材20の背面21側に出ないようにしている。さらに、この一側面対向片51bにあっては、既存造作材20の一側面22aと対向した際に、一側面対向片41bを隔てて一側面対向片51bが対向し、既存造作材20の一側面22aで一側面対向片41bの上面に一側面対向片51bが平面対接して重なる側面重なり部hを形成して覆う構造を有している。
これにより、既存造作材20の一側面22aは、背面21側から折曲して覆う一側面対向片41bと正面側から折曲して覆う一側面対向片51bとが重なる側面重なり部hで覆われる。このとき、側面重なり部hによる2枚の薄板の厚さ分しか側方に突出せず、既存造作材20の一側面22aに対する出が小さい被覆構造となる。
特に、側面重なり部hは一側面対向片41bと一側面対向片51bとが平面対接した際、一側面対向片51bが既存造作材20の厚さt方向にスライド許容された状態で覆う重なり構造が得られる。この重なり構造により既存造作材20の厚さtに応じて一側面対向片51bが厚さtの方向にスライドして追従し、既存造作材20の厚さに対応させて覆うことができる。
第2正面上貼材52は、上述した第1正面上貼材51と同一の構造を有して構成される。この第2正面上貼材52は既存造作材20の右側を覆い、左側を覆う第1正面上貼材51とは左右対称に配置される。よって、左右の配置位置が異なるだけで同じ構造であるため、その同一構造の説明は省略する。
この第2正面上貼材52が配置される場合も、L形状の一片が既存造作材20の正面23の右側に対向して覆う正面対向片52aとなり、L形状の他片が既存造作材20の他側面22bに対向して覆う他側面対向片52bとなって配置されることになる。このように、第1正面上貼材51と第2正面上貼材52とは既存造作材20の左右両側の正面23と側面22a,22bを左右対称に覆う構成となっている。
第3上貼材60は、図3(A)に示すように、ABS樹脂等の樹脂材で可撓性を有する薄板で断面エの字形に形成されている。この断面エの字形は上側と下側とで平行する水平片を有し、このうち上側に位置する短幅の水平片が取付時に外側に位置して配設される外面片61となり、下側に位置する長幅の水平片が取付時に内側に位置して貼着される上貼用の内面片62となる。さらに、外面片61と内面片62とを上下につなぐ断面エの字形の中央部に仕切片63を有している。この仕切片63は、上下に平行する外面片61と内面片62との平行面間で、上述の第1正面上貼材51と第2正面上貼材52を左右の水平方向から挿入させて支持する上貼材厚さの収納支持間隔を確保している。
これにより、仕切片63の左側には、上下に平行する外面片61と内面片62と平行面間の中央部を仕切って閉鎖している仕切片63とでコ形に囲まれるコ形収納部64が形成され、ここに正面対向片51aの側縁51cが収納支持される(図2および図3(C)参照)。また、仕切片63の右側には上下に平行する外面片61と内面片62と平行面間の中央部を仕切って閉鎖している仕切片63とで逆向きのコ形に囲まれるコ形収納部65が形成され、ここに正面対向片52aの側縁52cが収納支持される(図2および図3(C)参照)。
即ち、第3上貼材60は、中央部の仕切片63を境とする左右両側に相反する向きのコ形収納部64,65が形成されている。そして、これらのコ形収納部64,65に、左側の正面対向片51aの側縁51cと右側の正面対向片52aの側縁52cとを既存造作材20の正面23上で両側より対向させ、その対向する両側の側縁51c,52c部分を突き合せ状態に挿入させて収納支持する収納支持構造を有している。
さらに、第3上貼材60は取付時に露出される外面片61に対し、その外面片61には図3(A)および図3(B)に示すように、オレフィンシート等の薄い樹脂製の化粧シート70を貼着して表面の美観を高めている。また、内面片62は既存造作材20の正面に平面対接して貼着される上貼材となるため外面片61よりも広幅に設けている。さらに、図3(C)に示すように、第3上貼材60で正面対向片51aの側縁51cと正面対向片52aの側縁52cとを覆った状態で収納支持するため、正面23から両側の側縁部分は外面片61により隠れて見えず、第3上貼材60が左右の上貼材を接合させる接合機能と、その接合部分を隠す見切り上貼材としての見切り機能を有している。
また、左右の正面対向片51a,52aはコ形収納部64,65の突き合せ方向のコ形収納長さ分だけ突き合せ方向にスライド許容されて取り付け位置を調整することができる。なお、左右のコ形収納部64,65において、仕切片63と、左右の正面対向片51a,52aの側縁51c,52cとの突き合せ面間に形成される隙間L(図1参照)が最小となるように考慮して左右の正面対向片51a,52aを最適な長さに切断して収納支持させる。
このように構成されたリフォーム用上貼材10を用いて無目枠の既存造作材20をリフォームする際は、まず既存造作材20の背面21側から覆う第1側面上貼材41と第2側面上貼材42を既存造作材20の左右に貼り付けて取り付ける。このとき、一側面対向片41bが一側面22aに、他側面対向片42bが他側面22bに平面対接するようにそれぞれ背面対向片41aおよび背面対向片42aの長さを確認し、長ければ側面22a,22bに平面対接できないので最適な長さとなるようにV溝80の位置を選択して切断する。そして、V溝80を有する左右の背面対向片41a,42aの内面に接着剤を塗布または両面テープを貼着、あるいはこれらを併用し、かつ左右の側面対向片41b,42bの内面に両面テープを貼着した状態で既存造作材20の左右の背面21から側面22a,22bにかけて第1側面上貼材41と第2側面上貼材42を個々に上貼りして接着固定する。
続いて、既存造作材20の正面23中央に、第3上貼材60の内面片62に備えられている例えば両面テープを貼着して第3上貼材60を断面エ形状に上貼りする。その後、第3上貼材60に形成されている左側のコ形収納部64に対し、左側の正面対向片51aを挿入させて取り付け、右側のコ形収納部65に対し、右側の正面対向片52aを挿入させて取り付ける。このとき、一側面対向片51bを正面23に沿ってスライドさせるだけで左側のコ形収納部64に簡単に挿入させることができる。同じく、他側面対向片52bを正面23に沿ってスライドさせるだけで右側のコ形収納部65に簡単に挿入させることができる。
そして、一側面対向片51bが一側面対向片41bに、他側面対向片52bが他側面対向片42bに平面対接して側面重なり部hを形成した時点で一つの既存造作材20に対するリフォームが完了する。なお、リフォーム施工前に予め左側の正面対向片51aおよび右側の正面対向片52aの長さが長過ぎないか否かを確認し、長ければ最適な長さとなるように適宜のV溝80の位置で切断する。
上述したように、各上貼材41,42,51,52,60は可撓性を有する薄い樹脂板であるため、既存造作材20の外表面に追従し易く、外表面に柔軟に対応した状態に覆って既存造作材20をリフォームすることができる。
さらに、側面重なり部hでは、背面21側から折曲して既存造作材20の側面22a,22bを覆う左右の側面対向片41b,42bの部分と、正面23側から折曲して側面22a,22bを覆う左右の側面対向片51b,52bの部分とで既存造作材20の側面22a,22bを重なった状態で覆うことになる。
この重なり部分では重なり方向で平面対接して覆うだけでなく、右側で重なる側面対向片41b,51bおよび左側重なる側面対向片42b,52bは既存造作材20の厚さt方向で互いに近づくように延びて重なっているため既存造作材20の厚さt度合いに追従して重なり度合いが変化することになる。このため、リフォーム時に既存造作材20の厚さtが異なっていても、これらの既存造作材20の厚さtに追従して覆うことになり、厚さの異なる多くの種類の既存造作材20に広く適用することができる。
また、第3上貼材60を備えることで左右の正面上貼材51,52の側縁51c,52cを覆い隠すことが可能になり、これらの側縁51c,52cを正確に切断しなくてもよくなり、現場での施工が容易になる。
なお、これらの第1側面上貼材41、第2側面上貼材42、第1正面上貼材51および第2正面上貼材52が上貼りされた時、接着剤を用いた場合はその上貼面のV溝80が接着剤溜まりとなるため安定した接着性能が得られる。
このように、背面21側が固定された既存造作材20の主に正面23および側面22a,22bをリフォームする場合、第1側面上貼材41と第2側面上貼材42とで既存造作材20の背面21側から側面22a,22bにかけて覆い。また、第1正面上貼材51と第2正面上貼材52とで既存造作材20の正面23を左右より覆うように分けて、正面23から側面22a,22bにかけて覆うことができる。つまり、既存造作材20の方体の外形状に沿わせて外表面を覆うことができるため、元の既存造作材20の大きさとほとんど変わらない大きさでリフォームすることができる。
さらに、方体の角部を基準にL形状に個別に覆う構造であるため、方体の角部に各上貼材41、42、51、52がピッタリ合う。したがって、一枚板を複数回折り曲げてコ形状にするのではないため角部での寸法誤差が生じず、簡単に精度の良いリフォームができる。
次に、リフォーム用上貼材10で窓枠をリフォームした場合を図4乃至図7に基づいて説明する。
図4は窓枠を構成している既存造作材20をリフォーム用上貼材10によりリフォームした状態を示している。この既存造作材20の一例では下面(以下背面と称す)21側が壁30と対向し、この壁30の内部に構築されている固定部材31により既存造作材20の背面21が固定されている。この既存造作材20の背面21の室内側R1(図4では右側)と、室内側R1の側面22bと、上面(以下正面と称す)23との露出されている外表面がリフォーム対象面となり、後述するリフォーム用上貼材10によって覆われる。
上述のリフォーム用上貼材10は、第1上貼材40と、第2上貼材50と、第3上貼材(サッシ見切材)90とから構成される。
第1上貼材40は、既存造作材20の外表面上で背面21から室内側R1の側面(図4では右側)22bにかけてL形状に覆うL形の上貼材を有して構成される。
この第1上貼材40は、例えばABS樹脂等の樹脂材で可撓性を有するL形状の薄板に形成されている。このL形状の一片が既存造作材20の背面21の右側に対向して覆う背面対向片40aとなり、L形状の他片が既存造作材20の室内側R1の側面22bに対向して覆う側面対向片40bとなる。そして、このL形樹脂薄板の表面に、図5に一部を拡大して示すように、オレフィンシート等の薄い樹脂製の化粧シート70を貼着して表面の美観を高めている。一方、L形樹脂薄板の背面対向片40aの裏面には、長手方向(窓枠の枠周方向)に沿って断面V字形のV溝80を切欠き形成している。このV溝80は、図5に一部を拡大して示すように、V溝80を背面対向片40aの短手方向(既存造作材20の幅方向)に複数のV溝80を一定間隔に並列させて設けている。
上述のV溝80は第1上貼材40の背面対向片40aを所定の長さで切断できるように切り溝として切断部位の役目と、接着剤を用いて貼着される時の接着剤溜まりに寄与させる役目とを有している。このV溝80を設けることで背面対向片40aの長さを一部切断cして長さ調整できるようにし、第1上貼材40の取付時に壁30の固定部材31外面と背面対向片40aの側縁40cとの対向面間の隙間Lが最小となるように構成されている。なお、この隙間L部分に対しては既存造作材20の背面21で見え難いので背面対向片40aの側縁40cを覆い隠すような見切り上貼材は省略する。また、接着剤は液状の接着剤に代えて両面テープを用いてもよい。
また、側面対向片40bは既存造作材20の室内側R1の側面22bを覆うように平面対接して配置される。この際、側面対向片40bは既存造作材20の厚さtより短く設定して、この一側面対向片40bが既存造作材20の側面22bを覆った時に一側面対向片40bの側縁40dが既存造作材20の正面23側に出ないようにしている。このように、第1上貼材40は既存造作材20の室内側R1の背面21と側面22bとを覆う構成となっている。
第2上貼材50は、既存造作材20の外表面上で正面23から室内側R1の側面22bにかけてL形状に覆うL形の上貼材を有して構成される。この第2上貼材50は、例えばABS樹脂等の樹脂材で可撓性を有するL形状の薄板に形成されている。このL形状の一片が既存造作材20の正面23に対向して覆う正面対向片50aとなり、他片が既存造作材20の室内側R1の側面22bに側面対向片40bを隔てて対向して覆う側面対向片50bとなる。そして、このL形樹脂薄板の表面に、図5に一部を拡大して示すように、オレフィンシート等の薄い樹脂製の化粧シート70を貼着して表面の美観を高めている。一方、L形樹脂薄板の正面対向片50aの裏面には長手方向(窓枠の枠周方向)に沿って断面V字形のV溝80を切欠き形成している。このV溝80は、図5に一部拡大して示すように、V溝80を正面対向片50aの短手方向(既存造作材20の幅方向)に複数のV溝80を一定間隔に並列させて設けている。
上述のV溝80は第2上貼材50の正面対向片50aを所定の長さで切断できるように切り溝として切断部位の役目と、接着剤を用いて貼着される時の接着剤溜まりに寄与させる役目とを有している。このV溝80を設けることで正面対向片50aの長さを一部切断cして長さ調整できるようにし、第2上貼材50の取付時に後述する第3上貼材(サッシ見切材)90と正面対向片50aの側縁50cとの対向面間の隙間Lが最小となるように構成されている。なお、この隙間L部分に対しては既存造作材20の正面室外側R2に備えられる後述の第3上貼材(サッシ見切材)90によって隠れる。このため、正面対向片50aの側縁50cが室内で露出されることはない。また、接着剤は液状の接着剤に代えて両面テープを用いてもよい。
また、側面対向片50bは既存造作材20の室内側R1の側面22bを覆うように平面対接して配置される。この際、側面対向片50bは既存造作材20の厚さtより短く設定して、この側面対向片50bが既存造作材20の側面22bを覆った時に側面対向片50bの側縁50dが既存造作材20の背面21側に出ないようにしている。さらに、この側面対向片50bにあっては、既存造作材20の室内側R1の側面22bと対向した際に、側面対向片40bを隔てて側面対向片50bが対向し、既存造作材20の室内側R1の側面22bで側面対向片40bの上面に側面対向片50bが平面対接して重なる側面重なり部hを形成して覆う構造を有している。
これにより、既存造作材20の室内側R1の側面22bは、背面21側から折曲して覆う側面対向片40bと正面23側から折曲して覆う側面対向片50bとが重なる側面重なり部hで覆われる。このとき、側面重なり部hによる2枚の薄板の厚さ分しか側方に突出せず、既存造作材20の室内側R1の側面22bに対する出が小さい被覆構造となる。
特に、側面重なり部hは側面対向片40bと側面対向片50bとが平面対接した際、側面対向片50bが既存造作材20の厚さt方向にスライド許容された状態で覆う重なり構造が得られる。この重なり構造により既存造作材20の厚さtに応じて側面対向片50bが厚さtの方向にスライドして追従し、既存造作材20の厚さに対応させて覆うことができる。
この側面対向片50bの長さは厚さtより短く設けるが、この側面対向片50bの長さを比較的長く設けておけば、様々な既存造作材20の厚さtに対応させてスライド調整する調整装置を増やすことができる。このように、第2上貼材50は既存造作材20の室内側R1の正面23と側面22bとを覆う構成となっている。
第3上貼材(サッシ見切材)90は、窓枠の周方向に配置されるアルミサッシ枠(以下サッシ枠と称す)32と隣接して取り付けられる。このため、アルミニウム板が適しており、このアルミニウム板により逆L形状に形成されている。そして、この第3上貼材(サッシ見切材)90が既存造作材20と、該既存造作材20を室外側R2より固定するサッシ枠32との対向部間に生じたL形段差部33に逆L形状に配置される。これにより、既存造作材20の室外側R2上面には該既存造作材20の上面と第3上貼材(サッシ見切材)90の下面とによる逆L形部分との対向面間にコ形収納空間91が形成される。そして、このコ形収納空間91に正面対向片50aの側縁50cが挿入される。
このように第3上貼材(サッシ見切材)90が正面対向片50aの側縁50cを覆った状態に収納支持する。このため、室内側R1からは正面対向片50aの側縁50部分はサッシ見切材90により隠れて見えず、このサッシ見切材90が見切り材としての役目と正面対向片50aの側縁50を収納支持する役目とを有している。
また、コ形収納空間91への挿入方向のコ形収納長さ分だけ正面対向片50aは水平な挿入方向にスライドさせて取り付け位置を調整することができる。したがって、ある長さに切断された正面対向片50aは、コ形収納空間91で正面対向片50aの側縁50cとの間に形成される隙間Lが最小となるように収納支持される。
このように構成されたリフォーム用上貼材10を用いて窓枠の既存造作材20をリフォームする際は、まず第1上貼材40を既存造作材20の室内側R1に貼り付けて取り付ける。このとき、側面対向片40bが室内側R1の側面22bに平面対接するように背面対向片40aの長さを確認し、長ければ側面22bに平面対接できないので最適な長さとなるように適宜のV溝80の位置を選択して切断する。そして、V溝80を有する背面対向片40aの内面に接着剤を塗布または両面テープを貼着、あるいはこれらを併用し、側面対向片40bの内面に両面テープを貼着した状態で既存造作材20の背面21から側面22bにかけて第1上貼材40を上貼りして接着固定する。
続いて、第3上貼材(サッシ見切材)90を既存造作材20とサッシ枠32との間に形成されたL形段差部33に配置した後、サッシ見切材90に形成されているコ形収納空間91に対し、正面対向片50aの側縁50c側を挿入させて取り付ける。このとき、側面対向片50bが側面対向片40bに平面対接して側面重なり部hを形成した時点で一つの既存造作材20に対するリフォームが完了する。なお、リフォーム施工前に正面対向片50aの長さが長過ぎないか否かを確認し、長ければ最適な長さとなるように適宜のV溝80の位置で切断する。
上述したように、これらの各上貼材40,50は可撓性を有する薄い樹脂板であるため、既存造作材20の外表面に追従した状態に覆って既存造作材20をリフォームすることができる。
さらに、側面重なり部hでは、背面21側から折曲して既存造作材20の側面22bを覆う側面対向片40bの部分と、正面23側から折曲して側面22bを覆う側面対向片50bの部分とで既存造作材20の側面22bを重なった状態で覆うことになる。この重なり部分では重なり方向で平面対接して覆うだけでなく、第1上貼材40と第2上貼材50とが既存造作材20の厚さt方向で互いに近づくように延びて重なっているため既存造作材20の厚さt度合いに追従して重なり度合いが変化することになる。このため、リフォーム時に既存造作材20の厚さtが異なっていても、これらの既存造作材20の厚さtにかかわらず追従して覆うことになり、厚さtの異なる多くの種類の既存造作材20に広く適用することができる。また、第3上貼材(サッシ見切材)90を備えることで正面上貼材50aの側縁50cを十分に覆い隠すことが可能になり、側縁50cをラフに切断してもよくなり、現場での施工が容易になる。
このように、窓枠の既存造作材20の外表面をリフォームする場合、第1上貼材40で既存造作材20の角部を基準に背面21側から側面22bにかけて覆い。また、第2上貼材50で既存造作材20の角部を基準に正面23から側面22bにかけて覆うことができる。つまり、既存造作材20の方体の外形状に沿わせて外表面を覆うことができるため、元の既存造作材20の大きさとほとんど変わらない大きさでリフォームすることができる。
特に、既存造作材20の正面全体を第2上貼材50で全て覆うような場合、この第2上貼材50の正面対向片50aの側縁50c部分を逆L形状の第3上貼材(サッシ見切材)90で覆うため、側縁50cの部分で隙間Lが発生するような寸法誤差が生じるような場合であっても、側縁50cをコ形収納空間91に収納させて覆うため隙間が見えないリフォーム面を施工することができる。
このようにリフォームされる窓枠に対しては、図6に示すように、さらに窓枠のコーナーを覆い隠すコーナー上貼材100を配設して、より完成度の高いリフォームを実現することができる。図6は窓枠の四隅のコーナーを個々に覆うコーナー上貼材100の使用状態を示す斜視図を示している。
この窓枠のコーナーでは水平方向に組み込まれた既存造作材20を覆っている水平方向の第2上貼材50と垂直方向に組み込まれた既存造作材20を覆っている垂直方向の第2上貼材50とが水平方向と垂直方向とから直角に接合されるコーナー部の内面を覆うようにコーナー上貼材100が上貼りされる。
このコーナー上貼材100は図7(A)乃至図7(C)にも示すように、四角形状の化粧板101と見切り片102とを備えて構成される。化粧板101は内面に接着剤により取り付けられる接着剤塗布面103が形成され、外面に図示しない化粧面が形成されている。
見切り片102は第2上貼材50の正面対向片50aの幅長さと略同長さを有し、第2上貼材50同士がコーナーで接合するコーナー内面側の接合部分を覆い隠すことができるように接合部分に沿う細長い形状に設けている。また、見切り片102の内面には両面テープにより取り付けられる両面テープ取付面104が形成され、外面は図示しない化粧面が形成されている。
この発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、この発明の構成は請求項に記載される技術思想に基づいて構成することができ、実施例の構成に限定されるものではない。例えば、上述の実施例では無目枠と窓枠の既存造作材20をリフォームする例を示したが、これに限らず、ドア枠、巾木、回り縁などにも適用できる。
10…リフォーム用上貼材 20…既存造作材 30…壁 40…第1上貼材 50…第2上貼材 60,90…第3上貼材 70…化粧シート 80…V溝 h…側面重なり部

Claims (4)

  1. 壁に固定して設置されている方体の外形状を有する既存造作材の外表面を覆ってリフォームするリフォーム用上貼材であって、
    可撓性を有する樹脂薄板の表面に樹脂製の化粧シートを貼着し、裏面に溝を有して前記既存造作材の外表面上で該既存造作材の背面から側面にかけてL形状に覆う第1上貼材と、
    可撓性を有する樹脂薄板の表面に樹脂製の化粧シートを貼着し、裏面に溝を有して前記既存造作材の外表面上で該既存造作材の正面から側面にかけてL形状に覆い、かつ側面を覆う側面対向片が前記第1上貼材の側面対向片に平面対接する側面重なり部を形成して覆う第2上貼材と、
    前記既存造作材を覆った少なくとも前記第2上貼材のL形長手方向の一側縁を覆う側縁隠し用の第3上貼材とを備えて構成した
    リフォーム用上貼材。
  2. 前記第1上貼材を、
    前記既存造作材の外表面上で背面から一側面にかけてL形状に覆う第1側面上貼材と、
    前記既存造作材の外表面上で背面から他側面にかけてL形状に覆う第2側面上貼材とで構成し、
    前記第2上貼材を、
    前記既存造作材の外表面上で正面から一側面にかけてL形状に覆い、かつ一側面に対向して覆う一側面対向片の少なくとも一部が前記第1側面上貼材の側面対向片に平面対接する側面重なり部を形成して覆う第1正面上貼材と、
    前記既存造作材の外表面上で正面から他側面にかけてL形状に覆い、かつ他側面に対向して覆う他側面対向片の少なくとも一部が前記第2側面上貼材の側面対向片に平面対接する側面重なり部を形成して覆う第2正面上貼材とで構成し、
    前記第3上貼材を、
    前記第1正面上貼材の正面側の側縁と前記第2正面上貼材の正面側の側縁とを前記既存造作材の正面上で両側より対向させ、その対向する両側の側縁部分を突き合せ状態に挿入させて収納支持するコ形収納部を備えた断面エの字形の上貼材で構成した
    請求項1に記載のリフォーム用上貼材。
  3. 前記溝を、
    前記L形状の少なくとも一片の裏面長手方向に沿って断面V字形のV溝を切欠き形成し、該V溝を前記L形状の短手方向に一定間隔に並列して設けたことを特徴とする
    請求項1および2に記載のリフォーム用上貼材。
  4. 前記第3上貼材を、
    前記既存造作材と該既存造作材を固定するサッシ枠との固定部間に生じたL形段差部に逆L形状に配置し、前記既存造作材と前記逆L形部分との対向面間に前記第2上貼材の側縁を挿入させるコ形収納空間を形成する逆L形状の見切り上貼材で構成した
    請求項1または3に記載のリフォーム用上貼材。
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