JP6628309B2 - 枠体コーナーカバー - Google Patents

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Description

本発明は、枠体コーナーカバーに関する。
従来、戸建て住宅やマンション等をリフォームするにあたり、木材からなるドア枠や窓枠等の枠体において、開口部の汚れや腐食が顕著な場合には、例えば、枠体の表面に塗料を塗布する等の方法により、外観の劣化を隠すことが一般的に行われていた。しかしながら、このような方法では、塗装むら等が生じることにより、開口部の美観が低下する場合がある。
一方、近年では、ドア枠や窓枠等の開口部をカバー部材によって覆う方法も採用されるようになっている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1には、枠体の側部を構成する側枠に形成された扉の付設跡を覆うためのカバーとして、側枠の外面に沿った断面コの字状に形成されたカバーが開示されている。特許文献1に記載のカバーによれば、上記構成を採用し、ドア枠や窓枠等の枠体の開口部を覆うことにより、外観の劣化が著しい枠体であっても、開口部の美観を顕著に向上させることが可能になる。
しかしながら、特許文献1に記載のカバーでドア枠や窓枠等の枠体の開口部を覆った場合、各々のカバーの隙間から、ドア枠や窓枠を構成する各枠材の端部同士の接続部が露出し、美観上問題となることがある。ここで、各カバーの間に生じる隙間をコーナーカバーで覆うことで、枠材の端部同士の接続部を覆い隠す技術も提案されている(例えば、特許文献2,3を参照)。特許文献2,3に記載のコーナーカバーは、断面L字状とされた内面被覆部と、この内面被覆部の一端側に接続された前板部とを備えている。特許文献2,3によれば、上記構成により、枠材同士の継目を、枠の内面側及び前面側の両方から覆い隠すことができ、美観を顕著に向上させることが可能になる。
特開2001−234666号公報 実開昭63−171553号公報 特開昭59−130988号公報
しかしながら、ドア枠や窓枠等の開口部は、種々の形状や寸法のものが存在することから、これらの枠体における枠材同士の接続部を覆うにあたっては、それぞれの寸法や形状に合わせたコーナーカバーを準備する必要がある。このため、寸法や形状の異なる多くの種類のコーナーカバーを準備する必要があるため、施工現場における管理の煩雑さや、部材がコスト高となる等の問題があった。
一方、例えば、コーナーカバーを所定以上のサイズを有する汎用的なものとして構成し、施工現場において、このコーナーカバーを任意の寸法や形状のものに切断する加工を施すことで、種々の枠体に適合させることも考えられる。しかしながら、この場合には、施工現場における作業性や、切断加工後のコーナーカバーの寸法精度や美観を確保するのが難しいという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、施工現場における切断・加工の作業性及び切断精度に優れ、種々の形状や寸法を有する枠体の開口部を隙間無く覆うことができ、美観をより向上させることが可能な枠体コーナーカバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、断面矩形状で長尺の枠材が複数組み付けられてなる枠体の、前記枠材の長手方向の端部同士の接続部を覆うように前記枠体に取り付けられる枠体コーナーカバーであって、前記接続部を前記枠体の枠内面側から覆うように該枠体に取り付けられる断面L字状のコーナー被覆部と、前記コーナー被覆部の長手方向の一端側に接続され、前記枠体の前面側を覆うように該枠体に取り付けられる前板部と、を備え、前記前板部は、前記枠材の前面側と対向して配置される面に、複数で平行に配列された第1線状溝と、該複数の第1線状溝と直交するように複数で平行に配列された第2線状溝とが設けられており、前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝からなる凹凸状の交差領域を有しており、前記交差領域は、前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝によって平面視格子状とされ、且つ、格子上面が同一面とされていることを特徴とする。
本発明によれば、前板部に、複数の第1線状溝と複数の第2線状溝とが直交するように配置された凹凸状の交差領域を有することで、各線状溝に沿って前板部を所望の位置で切断するのが容易になるとともに、各線状溝に刃物工具を挿入して切断する際に刃先の横ずれが起こるのを防止できる。また、前板部を、凹凸状の交差領域を構成する第1線状溝や第2線状溝に沿った所望の位置で切断することで、種々の枠体に適合した寸法及び形状に加工することができる。これにより、施工現場において、枠体コーナーカバーが取り付けられる枠体の形状やサイズに応じて、前板部のサイズを作業性よく適宜変更することが可能になり、また、切断精度も向上するので、切断加工後の枠体コーナーカバーの美観も向上する。また、交差領域が平面視格子状とされ、且つ、凸部となる格子上面が同一面で連続していることで、切断時の作業性が向上し、寸法精度も高められるとともに、加工後の寸法をきめ細かく設定でき、多様な形状やサイズを有する枠体に適合させることが可能となる。
本発明の枠体コーナーカバーは、上記構成において、前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝の少なくとも一方が、該複数の第1線状溝と複数の第2線状溝とが交差していない非交差領域を有することが好ましい。
本発明によれば、第1線状溝と第2線状溝とが交差していない非交差領域を有することにより、例えば、カッター等のような刃物を用いて前板部を切断する際、まず、非交差領域にある第1線状溝又は第2線状溝に刃先を挿入し、そのまま刃先を溝内で擦りつけることで、刃先の横ずれが生じることなく切断時の作業安定性が向上するとともに、切断面も非常に美麗なものとなる。
本発明の枠体コーナーカバーは、上記構成において、前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝が、平均ピッチが1mm以下で配列されている構成を採用してもよい。
本発明によれば、複数の第1線状溝及び複数の第2線状溝を、それぞれ、平均1mm以下のピッチで配列することで、加工後の寸法をきめ細かく設定することができるので、多様な形状やサイズを有する枠体に適合させることが可能となる。
本発明の枠体コーナーカバーは、上記構成において、さらに、前記コーナー被覆部の少なくとも一部に、該コーナー被覆部の長手方向と直交する方向で、複数の第3線状溝が設けられていてもよい。
本発明によれば、コーナー被覆部に上記構成の第3線状溝が備えられることにより、このコーナー被覆部を長手方向における所望の位置で容易に切断できるので、種々の枠体のサイズに応じて、コーナー被覆部の寸法を適宜変更することが可能になり、また、加工後の美観も向上する。
本発明に係る枠体コーナーカバーによれば、前板部に、複数の第1線状溝と複数の第2線状溝とが直交するように配置された凹凸状の交差領域を有することで、各線状溝に沿って前板部を所望の位置で切断するのが容易になるとともに、各線状溝に刃物工具を挿入して切断する際に刃先の横ずれが起こるのを防止できる。また、前板部を、凹凸状の交差領域を構成する第1線状溝や第2線状溝に沿った所望の位置で切断することで、種々の枠体に適合した寸法及び形状に加工することができる。これにより、施工現場において、枠体コーナーカバーが取り付けられる枠体の形状やサイズに応じて、前板部のサイズを作業性よく容易に変更することが可能になり、また、切断精度も向上するので、切断・加工後の枠体コーナーカバーの美観も向上する。従って、種々の形状や寸法を有する枠体の開口部を隙間無く覆うことができ、美観をより向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態である枠体コーナーカバーによって覆われる、枠材が複数で組み付けられて構成される枠体の一例として、窓枠を示して説明する模式図である。 本発明の一実施形態である枠体コーナーカバーを模式的に説明する図であり、図1に示すような窓枠のコーナー部に枠体コーナーカバーを取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である枠体コーナーカバーを単体で示す模式図であり、図3(a)は枠体コーナーカバーを側方から見た図、図3(b)は枠体コーナーカバーを前板部の裏側から見た図、図3(c)は枠体コーナーカバーを図3(a)とは反対側の側方から見た図である。 本発明の一実施形態である枠体コーナーカバーを模式的に説明する図であり、図3(a)〜(c)に示す枠体コーナーカバーを、枠材カバーとともに窓枠に取り付けた状態を示す図で、図4(a)は図1中に示すA−A断面図であり、図4(b)は図1中に示した要部拡大図である。
以下、本発明に係る枠体コーナーカバーの実施の形態について、図1〜図4を適宜参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なることがある。
<枠体コーナーカバーによってコーナー部が覆われる枠体(枠材)>
本実施形態の枠体コーナーカバーは、例えば、図1に示すような、アルミサッシ等からなる窓50の周縁近傍に備えられ、この窓50を室内側から支持するための窓枠60等のような枠体を構成する枠材の一部を、室内側から覆う用途に適用されるものである。図1に示す例においては、窓枠(枠体)60は、長尺とされた断面矩形状の枠材が計4本、それぞれの端部を接続して組み付けられており、窓50と同様、正面側から見て矩形状の枠体とされている。そして、図1に示す例では、窓枠60を構成する枠材61と枠材62との接続部63に、この接続部63を覆うように枠体コーナーカバー1が取り付けられている。この枠体コーナーカバー1は、枠材の端部同士の接続部を覆い隠すことで、窓枠60及びその近傍の美観を向上させるものである。
また、図示例においては、さらに、計4本の枠材61,62のそれぞれに枠材カバー10が取り付けられている。この枠材カバー10は、外面10A側が室内側に向けられることで、本実施形態の枠体コーナーカバー1とともに、窓枠60及びその近傍の美観をより向上させるものである。これにより、本実施形態で説明する例においては、枠体コーナーカバー1が、一部、枠材カバー10を介して枠材61,62を覆うように構成されている。
図1に示す例の窓枠(枠体)60は、図4(a)の断面図にも示すように、室内と室外とを仕切る壁70を貫通するように形成された略矩形状の開口71の内周に沿って設けられる。窓枠60をなす左右一対の枠材61(61A,61B)と、上下一対の枠材62(62A,62B)とは、各々の端部が接続された状態で開口71に取り付けられている。図示例においては、窓50が、上下方向よりも横幅方向の方が大きい寸法とされていることから、窓枠60についても、左右一対の枠材61A,61Bよりも、上下一対の枠材62A,62Bの方が長尺に構成されている。ここで、図4(a)においては、図1中に示す窓枠60において下部側に設けられた枠材62Bの断面A−Aを示している。
また、窓枠60は、前面60a側が室内側に配置される一方、裏面60d側が室外側、即ち窓50側に配置され、この窓50の外枠に当接する。また、窓枠60の外面側における上下面及び両側面は枠外面60bとされ、内面側において対向する上下面及び両側面は枠内面60cとされる。また、各枠外面60bは、それぞれ、壁70に形成された開口71の内周面と対向して配置される。また、図4(a)中に示す枠材62Bのように、窓枠60を構成する各枠材61,62は、壁70よりも室内側に向けて突出するように配設されている。また、図4(a)に示す例においては、壁70よりも室外側において、枠材62Bの枠外面60b側に接するように、窓50を下方から支持する窓台76と、この窓台76と枠材62Bとの位置調整を行うための下地材75が備えられており、図示を省略するが、その他の各枠材61A,62A,62Bの近傍においても同様の構造とされている。
本実施形態においては、窓枠60を構成する各枠材61A,61B,62A,62Bの端部(図示略)が、接続部63において接続・固定されている。そして、本実施形態の枠体コーナーカバー1は、上記の接続部63を覆い隠すことで外部への露出を防止し、窓枠60及びその近傍の美観を向上させることができるものである。
さらに、図1及び図4(a),(b)等に示す例においては、各枠材61A,61B,62A,62Bの各々が、前面60a及び枠内面60cの全面、並びに、枠外面60bの一部が枠材カバー10によって覆われている。これにより、例えば、老朽化して傷や汚れが目立つ窓枠60をリフォームするにあたり、この窓枠60そのものを交換することなく、窓枠60及びその近傍の美観をより向上させることが可能になる。
<枠体コーナーカバー>
以下、本実施形態の枠体コーナーカバー1について詳述する。
図1は、本実施形態の枠体コーナーカバー1によって、窓枠60のコーナー部、即ち、窓枠60を構成する各枠材61A,61B,62A,62Bの各々の端部間の接続部63を被覆するとともに、枠材カバー10によって各枠材61A,61B,62A,62Bを覆った状態を、窓50の正面側(室内側)から見て示す図である。図2は、図1に示すような窓枠のコーナー部に枠体コーナーカバー1を取り付けた状態を示す斜視図である。図3(a)は、図1及び図2中に示した枠体コーナーカバー1を、窓枠60に取り付ける前の単体で側方から見た図であり、図3(b)は、枠体コーナーカバー1を前板部12の裏面12b側から見た図、図3(c)は、枠体コーナーカバー1を図3(a)とは反対側の側方から見た図である。図4(a)は、図3(a)〜(c)に示す枠体コーナーカバー1を、枠材カバー10とともに窓枠60に取り付けた状態を示す図で、図1中に示すA−A断面図であり、また、図4(b)は、図1中に示した要部拡大図である。
本実施形態の枠体コーナーカバー1は、図1〜図4に示すように、断面矩形状で長尺の枠材が複数で組み付けられてなる窓枠(枠体)60の、各々の枠材61A,61B,62A,62Bの長手方向の端部同士の接続部63を覆うように、枠体60に取り付けられる。この枠体コーナーカバー1は、各枠材間の接続部63を枠体60の枠内面60c側から覆うように該枠体60に取り付けられる断面L字状のコーナー被覆部11と、このコーナー被覆部11の長手方向の一端11a側に接続され、枠体60の前面60a側を覆うように枠体60に取り付けられる前板部12とを備え、概略構成される。
そして、枠体コーナーカバー1は、前板部12の裏面12bに、複数の第1線状溝13と、この複数の第1線状溝13と直交する複数の第2線状溝14とが設けられ、複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14からなる凹凸状の交差領域16を有してなる。
また、図1等に示した例では、上述したように、枠体コーナーカバー1を、枠材カバー10とともに、窓枠60に取り付けることで、枠体コーナーカバー1が、一部、枠材カバー10を介して窓枠60を覆うように取り付けた状態を示している。
コーナー被覆部11は、図2及び図3等に示すように、第1板部11Aと第2板部11Bとを有し、これら各板部が、各々の長手側一端部で互いに垂直に接続されることで、断面L字状に形成されている。また、コーナー被覆部11は、図2〜4から明らかなように、枠体コーナーカバー1を窓枠60に取り付けた際、その長手方向が、図1中における窓枠60の奥行き方向に沿うように配置される。これにより、コーナー被覆部11は、枠体60のコーナー部、即ち、枠体60を構成する各枠材間の接続部63における枠内面側を覆うことが可能に構成されている。つまり、コーナー被覆部11は、例えば、図1中に示すような枠材カバー10で覆われた各枠材が、枠材カバー10間の隙間から部分的に露出する可能性がある枠体60のコーナー部において、各枠材カバー10間の隙間の部分の枠内面側を覆い隠すことができるように構成されている。
また、図3(a)〜(c)に示す例のコーナー被覆部11は、第1板部11A及び第2板部11Bにおける断面L字状の外側の面に、これら各板部の両方に渡るように、コーナー被覆部11の長手方向と直交する方向で、詳細を後述する複数の第3線状溝15が設けられている。図3(c)に示す例においては、コーナー被覆部11の長手方向における他端11b寄りの位置に、複数の第3線状溝15が形成されている。
本実施形態においては、詳細を後述するように、複数の第3線状溝15の所望の位置でコーナー被覆部11を切断することにより、コーナー被覆部11の長手方向の寸法を、例えば、窓枠60の奥行き寸法、即ち、各々の枠材61A,61B,62A,62Bの奥行き寸法と同寸に加工することができる。
前板部12は、上述したように、コーナー被覆部11の一端11a側に接続された板状の部位であり、図示例では、平面視矩形状とされた前板部12の一角12cがコーナー被覆部11に接続されている。また、前板部12と接続されたコーナー被覆部11は、その断面L字状の開口が前板部12の外周側を向くように接続されている。これにより、上記の一角12cは、前板部12において切り欠き部とされている。
また、図3等に示すように、前板部12は、コーナー被覆部11の長手方向に対して垂直となるように設けられている。そして、前板部12は、窓枠60に取り付けられることで、窓枠60の前面60a側を覆うことが可能に構成されている。
また、本実施形態においては、平面視矩形状とされた前板部12の4箇所の縁部の内の隣接する2辺、図3(a)〜(b)に示す例では、コーナー被覆部11と接続された一角12cとの対角線を挟む2箇所の縁部のそれぞれに、平板状のフランジ部12A,12Bが、平面視でL字状となるように突設されている。図示例においては、フランジ部12A,12Bは、コーナー被覆部11の延設方向と同じ方向で、前板部12に対して垂直に突設されている。
前板部12は、例えば、図1に示すような窓枠60のコーナー部の被覆に用いた場合に、窓枠60を構成する枠材61A,61B,62A,62Bの前面60aの内の、各枠材の接続部63に対応する位置を覆うことができるように構成されている。
即ち、本実施形態の枠体コーナーカバー1は、図1の平面図及び図2の斜視図に示すように、コーナー被覆部11によって、窓枠60をなす枠材61と枠材62との接続部63に対応する位置の枠内面側を覆うとともに、前板部12によって、枠材61,62の前面60aの一部を覆う枠材カバー10の一部を覆うように構成される。さらに、枠体コーナーカバー1は、枠材61,62の一部に加え、これら各枠材を覆う枠材カバー10の一部を覆うように構成される。
さらに、本実施形態では、図4(a),(b)に例示するように、前板部12の2箇所の縁部に突設されたフランジ部12Aが、枠材61(61B)の枠外面60bの一部を、枠材カバー10を介して覆うとともに、フランジ12Bが、枠材62(62B)の枠外面60bの一部を、枠材カバー10を介して覆うように構成されている。
そして、本実施形態の枠体コーナーカバー1は、上述したように、前板部12が、枠材61A,61B,62A,62Bの前面60a側と対向して配置される裏面12bに、複数で平行に配列された第1線状溝13と、この複数の第1線状溝13と直交するように複数で平行に配列された第2線状溝14とが設けられており、これら複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14からなる凹凸状の交差領域16を有してなる。
図3(b)に示すように、凹凸状の交差領域16は、前板部12の裏面12bにおいて、平面視で概略中央付近に設けられ、平面視で矩形状の領域とされている。また、図示例においては、平面視矩形状の交差領域16の各縁部から外側に向けて複数の第1線状溝13又は複数の第2線状溝14が延設されており、この領域が、各線状溝が交差していない非交差領域17とされている。
また、図3(a),(b)に示す例では、フランジ部12A,12Bの内面12dにも、前板部12の裏面12bに形成された各線状溝から連続するように、第1線状溝13又は第2線状溝14が形成されている。図示例では、フランジ部12Aの内面12d側に第2線状溝14が形成されており、フランジ部12Bの内面12d側に第1線状溝13が形成されている。また、これらフランジ部12A,12Bに形成された各線状溝は、それぞれ、非交差領域17とされている。
また、図3(a)〜(c)に示す枠体コーナーカバー1は、図1等に示す窓枠60に取り付けられた際、第1線状溝13が枠材61の長手方向に沿うように配置され、第2線状溝14が枠材62の長手方向に沿うように配置されている。
本実施形態の枠体コーナーカバー1は、上記構成のように、前板部12(フランジ部12A,12Bも含む)に上記構成の複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14が形成されることで、これら各線状溝が直交した凹凸状の交差領域16を有している。これにより、例えば、図示略のカッターナイフ等の簡易な刃物工具を用いて、複数の第1線状溝13又は複数の第2線状溝14の各溝内に刃先を挿入して前板部12を切断する際に、刃先の横ずれが起こるのを防止しながら、前板部12を所望の位置で容易に切断できる。即ち、枠体コーナーカバー1を損傷することなく、前板部12を、第1線状溝13又は第2線状溝14の何れかの方向で容易に切断できるとともに、正確な寸法で美麗に加工することが可能となる。従って、例えば、窓50等の周辺のリフォーム工事を行う施工現場において、枠体コーナーカバー1が取り付けられる窓枠60の形状やサイズに応じて、作業者が、前板部12を、作業性よく所望の寸法・形状に変更することが可能になり、さらに切断精度も向上するので、切断加工後の枠体コーナーカバー1の美観も向上する。
なお、前板部12を切断加工する際は、例えば、切断予定位置に形成された第1線状溝13又は第2線状溝14内に、カッターナイフの刃先を数回程度擦りつけることにより、フランジ部12A,12Bを含む前板部12を所望の位置で容易に切断することができる。このように、本実施形態の枠体コーナーカバー1は、数回に分けてカッターナイフの刃先を溝内に擦りつけることで完全に切断してもよいし、あるいは、一定程度の切れ込みが入った時点で、各線状溝に沿って折り曲げて切断することも可能である。
ここで、第1線状溝13及び第2線状溝14の深さや幅等は特に限定されず、カッターナイフ等によって容易に切断できるサイズであればよい。一例としては、第1線状溝13及び第2線状溝14として、溝の深さを0.7mm程度、溝によって最も薄く形成された部分の前板部12(フランジ部12A,12Bも含む)の肉厚を0.8mm程度、溝の最大幅(溝頂点間の距離)を1mm程度とした、断面略V字状に形成することができる。
また、本実施形態の枠体コーナーカバー1においては、複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14が、平均ピッチが1mm以下で配列されていることがより好ましい。このように、複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14のそれぞれが上記の平均ピッチで配列されていることで、切断加工後の前板部12のサイズをきめ細かく設定することができる。従って、枠体コーナーカバー1を、多様な形状やサイズを有する枠体に適合させることが可能となる。
なお、本発明において説明する平均ピッチとは、各線状溝間の溝幅方向での中心間平均距離のことをいう。
また、図1等においては、フランジ部12A,12Bも含めた前板部12の平面視寸法を、窓枠60を構成する各枠材の幅寸法に合わせた状態の例を示しているが、例えば、枠材の幅が小さな枠体に枠体コーナーカバー1を取り付ける場合には、上記手順で前板部12を切断して、枠体のサイズに応じた大きさに加工することができる。
また、上記構成の各線状溝を前板部12の表面12aに設けた場合であっても、切断加工の容易性の点では、裏面12bに各線状溝を設けた場合と同様の効果が得られるが、切断加工後に各線状溝が12aの表面に残存することがある等、リフォームに求められる美麗さが失われることから、各線状溝は裏面12bに設けることが好ましい。
本実施形態の枠体コーナーカバー1は、例えば、射出成形等の方法を用いて、上記のコーナー被覆部11及び前板部12を樹脂から一体成形することで製造できる。
枠体コーナーカバー1に用いられる樹脂材料としては、特に限定されず、従来から住宅建材用等に用いられている材料を何ら制限無く採用することができる。このような樹脂材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン(ASA)、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の他、硬質で成形後の表面美観に優れる樹脂材料を選択できる。
また、枠体コーナーカバー1を構成するコーナー被覆部11及び前板部12の各々の厚みについては、カバー材としての強度確保が可能な厚みであれば特に限定されず、例えば、0.5〜3.0mm程度とすることができる。
なお、上記のコーナー被覆部11及び前板部12は、例えば、各々のが接着や溶着によって接合された構成を採用しても良いが、これらを射出成形によって一体成形することが、寸法精度や生産性、成型後の美観等の観点から好ましい。
また、図1等に示すように、窓枠60に対して、枠体コーナーカバー1とともに枠材カバー10を取り付ける場合には、枠材カバー10の長手方向の寸法を、枠材カバー10の長手方向の両端部10a,10bが、少なくとも枠体コーナーカバー1に覆われる程度の寸法とすることが好ましい。
また、枠体コーナーカバー1には、必要に応じて、枠体コーナーカバー1に意匠性を付与するため、例えば、塗装を施すか、あるいは、フィルムを貼着することができる。
また、本実施形態において、枠体コーナーカバー1を構成するコーナー被覆部11は、詳細を後述する枠材カバー10の継ぎ目の部分のみ覆い隠せばよいため、可能な限り細めのサイズとすればよい。
上述したように、本発明においては、複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14の少なくとも一方が、この複数の第1線状溝13と複数の第2線状溝14とが交差していない非交差領域17を有していることがより好ましい。図3(b)においては、互いに直交するように配列された複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14の何れもが、各線状溝の両端に非交差領域17を有している。
本実施形態の枠体コーナーカバー1においては、図3(b)に示すような非交差領域17が前板部12に設けられることにより、例えば、カッター等のような刃物を用いて前板部12を切断する際、まず、非交差領域17にある第1線状溝13又は第2線状溝14に刃先を挿入し、そのまま刃先を溝内で擦りつける手順で前板部12を切断できる。このように、まず、各線状溝が交差していない非交差領域17において、第1線状溝13又は第2線状溝14に刃先を挿入することで、刃先の横ずれ等が起こることなく、刃物による切断加工姿勢が安定するので、切断時の作業安定性が向上するとともに、切断面も非常に美麗なものとなる。従って、窓枠等のリフォームを行う施工現場において、作業性が顕著に向上し、前板部12を所望のサイズに加工するのが容易になるとともに、枠体コーナーカバー1によって覆われる箇所の美観も向上する。
また、本実施形態の枠体コーナーカバー1は、交差領域16が、複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14によって平面視格子状とされ、且つ、凸部である格子上面が同一面とされていることが好ましい。このように、交差領域16が平面視格子状とされ、且つ、凹凸状の交差領域16における凸部が同一面で連続していることで、刃物の切断加工姿勢が安定するので作業性も向上し、寸法精度も高められるとともに、加工後の前板部12の寸法をきめ細かく設定でき、多様な形状やサイズを有する枠体に適合させることが可能となる。
また、本実施形態の枠体コーナーカバー1は、図3(c)に示すように、さらに、コーナー被覆部11の少なくとも一部に、このコーナー被覆部11の長手方向と直交する方向で、複数の第3線状溝15が設けられていてもよい。このように、コーナー被覆部11に第3線状溝15が備えられることにより、このコーナー被覆部11を長手方向における所望の位置で容易に切断できる。従って、種々の窓枠(枠体)の奥行き寸法等に応じて、コーナー被覆部11の長さ寸法を適宜変更することが可能になり、また、加工後の美観も向上する効果が得られる。
また、本実施形態において、前板部12を所望の形状及び寸法に切断加工する際は、複数の第1線状溝13及び複数の第2線状溝14の両方の線状溝を切断することのみならず、何れか一方の線状溝を切断してもよい。これにより、前板部12のサイズをよりフレキシブルに設定でき、また、より多様な矩形状に形状変更することができるので、各種の枠体の被覆に適用することが可能となる。
<枠材カバー>
本実施形態の枠体コーナーカバー1は、上述したように、図1等に示すような枠材カバー10との併用で窓枠(枠体)60を覆うことで、この窓枠60を、より美麗な状態にリフォームすることが可能となる。
以下、枠材カバー10の詳細について説明する。
枠材カバー10は、図1及び図4(a),(b)に示すように、窓枠60に対し、各々の枠材61A,61B,62A,62Bを覆うように、各枠材に対してそれぞれ取り付けられる。枠材カバー10は、各枠材の前面60a側に配置される前板部21と、各枠材の枠外面60b側に配置される外板部22とを有するとともに、これら前板部21と外板部22とが、各々の長手側の一端21a及び一端22a同士で接続されてなる。また、図示例においては、外板部22の他端22bは、壁70に当接するように構成されている。
また、図1及び図4(a),(b)に示す枠材カバー10は、窓枠60の枠内面60c側に配置される内板部23が備えられ、この内板部23の長手側の一端23aが前板部21の他端21bに接続されており、図示例では、内板部23が前面板22に対して直交するように接続されている。これにより、枠材カバー10は、外板部22、前板部21及び内板部23が断面コの字状に配置され、枠材カバー10を室内側から見た場合に、窓枠60の前面60a、枠外面60b及び枠内面60cを覆うことができるように構成されている。
前板部21は、枠材カバー10において平板状とされた部位である。また、前板部21は、図1中に示した枠材カバー10から明らかなように、図4(a)における奥行き方向で長尺に形成されており、平面視で略長方形状に構成されている。また、図1及び図4(a)に示すように、前板部21は、窓枠60の前面60aを覆うことが可能に構成されている。
外板部22は、前板部21と同様、長尺で平板状の部位であり、平面視略長方形状に構成され、上述したように、長手側の一端22aが、前板部21の長手側の一端21aと接続される。これにより、前板部21と外板部22とは、断面略L字状に配置された構成とされている。また、図1及び図4(a)に示すように、外板部22は、窓枠60の枠外面60bの一部を、離間しながら覆うことが可能に構成されている。
さらに、図示例においては、上述したように、内板部23が設けられ、前板部21の他端21b側に、内板部23の一端23aが接続されている。この内板部23も、前板部21や外板部22と同様、長尺で平板状であって平面視略長方形状に形成されており、この内板部23が備えられることで、枠材カバー10全体が、上述したような断面略コの字状になるように構成される。また、図1及び図4(a)に示すように、内板部23は、窓枠60の枠内面60cを覆うことが可能に構成されている。
ここで、枠材カバー10の長手方向の寸法、即ち、前板部21、外板部22、及び内板部23の各々の長手方向の寸法は、この枠材カバー10が取り付けられる枠材61A,61B又は枠材62A,62Bの長手方向の寸法と、概略で同寸法に形成される。
また、前板部21の短尺方向の寸法、即ち、一端21aと他端21bとの間の寸法は、この前板部21によって覆われる窓枠60の前面60aにおける枠幅寸法に合わせて設定すればよい。この際、例えば、図4(a)に示すように、前板部21の短尺方向の寸法を、窓枠60の前面60aにおける枠幅寸法よりも大きく形成した場合には、外板部22を、窓枠60の枠外面60bから離間させながら配置することができる。
また、外板部22の短尺方向の寸法、即ち、一端22aと他端22bとの間の寸法は、各枠材61,62の室内側への突出寸法よりも若干短い寸法とすることができるが、図示例のように、一端22aと他端22bとの間の寸法を、他端22bが壁70に当接する程度に長く構成することも可能である。このように、他端22bが壁70に当接するように構成することで、上記のように、前板部21の短尺方向の寸法を窓枠60の前面60aの枠幅よりも大きな寸法とすることと相まって、窓枠60の枠外面60bを隙間無く覆うことが可能になる。
また、内板部23の短尺方向の寸法、即ち、一端22aと他端22bとの間の寸法は、通常、内板部23によって覆われる窓枠60の枠内面60cのほぼ全体が室内に露出していることから、図4(a)に示すように、枠内面60c全体を覆うことが可能な寸法とすることが好ましい。
なお、枠材カバー10をなす前板部21、外板部22、及び内板部23は、例えば、各々の端部が接着や溶着によって接続された構成であっても良いが、枠体コーナーカバー1の場合と同様、これらを押出成形によって一体成形することが、寸法精度や生産性、成型後の美観等の観点から好ましい。
また、枠材カバー10に用いられる材料としても、特に限定されず、枠体コーナーカバー1と同様の、従来から住宅建材用等に用いられ、硬質で成形後の表面美観に優れる樹脂材料を何ら制限無く採用することができる。
また、前板部21、外板部22、及び内板部23の各々の厚みについても、カバー材としての強度確保が可能な厚みであれば特に限定されず、例えば、0.5〜3.0mm程度とすることができる。
図1に示すように、本実施形態においては、正面側から見て矩形状の枠体とされた窓枠60を構成する各々の枠材61A,61B,62A,62Bに対し、適宜、2種類の長尺寸法を有する枠材カバー10を取り付けている。そして、図示例の枠材カバー10は、上述したように、長手方向の寸法が、両端部10a,10bが少なくとも枠体コーナーカバー1に覆われる程度の寸法とされている。
また、枠材カバー10を構成する前板部21、外板部22、及び内板部23の外面10A側には、枠体コーナーカバー1の場合と同様、必要に応じて、枠材カバー10に意匠性を付与するため、例えば、塗装を施すか、あるいは、フィルムを貼着することができる。
ここで、図1や図4(a)に示す枠材カバー10は、外板部22、前板部21及び内板部23が断面コの字状に配置されているが、これに限定されるものではない。例えば、上記構成において、内板部を有さず、前板部及び外板部によって、窓枠60の前面60a及び枠外面60bのみを覆う構成の枠材カバーとすることも可能である。一方、上記のような断面コの字状の枠材カバー10を用い、窓枠60の前面60a、枠外面60b、枠内面60cの全てを覆うことができる構成とすることが、施工後の美観等の観点から最も好ましい。
さらに、枠材カバー10には、図4(a)に示すように、内板部23における、窓枠60の枠内面60c側に配置される面、即ち、断面コの字状に形成された枠材カバー10における内面11A側に、前板部21に接続された一端23aに沿って複数の線状溝23Aを設けることができる。図示例では、内面11A側に形成された複数の線状溝23Aが、内板部23の他端23b寄りに配置されている。
このように、内板部23の内面側に線状溝23Aが複数形成されていることで、例えば、図示略のカッターナイフ等を用いて、内板部23を線状溝23Aに沿って容易に切断することが可能となる。これにより、枠体コーナーカバー1の場合と同様、窓50の周辺のリフォーム工事を行うにあたり、施工現場において、窓枠60のサイズに応じて内板部23のサイズを作業性よく適宜変更できる。
この際、線状溝23Aにおける切断加工については、上述した枠体コーナーカバー1の場合と同様の方法を採用できる。また、線状溝23Aの深さや幅、形状等についても、枠体コーナーカバー1に備えられる第1〜3の線状溝13,14,15と同様とすることができる。
<枠体コーナーカバーの施工方法(枠材カバーの施工も含む)>
次に、本実施形態の枠体コーナーカバー1を用いて窓枠60の開口部におけるコーナー部分を覆う場合の施工方法について、枠材カバー10を用いて窓枠60の開口部を覆う方法と併せて、図1、図2及び図4(a),(b)を参照しながら以下に説明する。
本実施形態においては、まず、窓枠60に枠材カバー10を取り付けた後、枠体コーナーカバー1を取り付ける方法を説明する。
まず、断面コの字状に形成された枠材カバー10を、窓枠60を構成する枠材61A,61B,62A,62Bの各々に順次嵌め込む(図4(a)の断面図を参照)。この際、枠材カバー10として、左右一対の枠材61A,61Bの長手方向寸法に合わせたものを2本、及び、上下一対の枠材62A,62Bの長手方向寸法に合わせたものを2本、合計4本を準備し、それぞれ窓枠60における適正な位置に嵌め込む。また、枠材カバー10を窓枠60の各枠材に固定するため、各枠材61A,61B,62A,62Bにおける接着面、又は、枠材カバー10の内面11A側に、予め、両面テープ81又は接着剤82を配置する。
本実施形態の枠材カバー10を、窓枠60を構成する各枠材61A,61B,62A,62Bに固定する方法としては、特に限定されないが、上述した両面テープ81又は接着剤82を用いることが好ましい。図4(a)に示す例では、前板部21の他端21b近傍における内面11A側が、接着剤82によって枠材62Bの前面60a側に接着され、一端21a近傍における内面11A側が、両面テープ81によって枠材62Bの前面60a側に貼着されている。また、内板部23の他端23b近傍の内面11A側が、両面テープ81によって枠材62Bの枠内面60c側に貼着され、一端23a近傍の内面11A側が、接着剤82によって枠材62Bの枠内面60c側に接着されている。
上記のように、枠材カバー10の固定に接着剤又は両面テープを用いることで、施工時の作業性が向上する効果が得られる。また、図4(a)に示すように、両面テープ81及び接着剤82を併用した固定方法を採用することで、枠材カバー10が、窓枠60を構成する各枠材に対して強固に取り付けられる。
なお、枠材カバー10の取り付けにあたり、内板部23の短尺方向の寸法、即ち、一端22aと他端22bとの間の寸法については、枠内面60cの寸法に合わせて、線状溝23Aに沿って内板部23を切断することで、適宜、所望のサイズに加工のうえ、施工する。
次に、枠材カバー10が取り付けられた枠材60に対して、さらに、窓枠60のコーナー部分(接続部)を覆うように枠体コーナーカバー1を取り付ける。
この際、まず、必要に応じて、前板部12を、裏面12b側に形成された複数の第1線状溝13及び/又は複数の第2線状溝14の所望の位置でカッターナイフ等を用いて切断することで、窓枠60をなす各枠材61A,61B,62A,62Bの幅方向の寸法に合わせて加工する。
この際、上述したように、例えば、切断予定位置に形成された第1線状溝13又は第2線状溝14内に、カッターナイフの刃先を数回程度擦りつけることにより、フランジ部12A,12Bを含む前板部12を、所望の位置で容易且つ完全に切断できる。あるいは、前板部12に一定程度の切れ込みが入った時点で、各線状溝に沿って折り曲げて切断してもよい。
一方、窓枠60をなす各枠材61A,61B,62A,62Bの幅方向の寸法が比較的大きめな場合には、図1に示す例のように、前板部12を切断することなく、そのまま使用することも可能である。
さらに、本実施形態では、上記の前板部12のサイズの変更とともに、必要に応じて、コーナー被覆部11の長手方向の寸法を変更することができる。即ち、コーナー被覆部11に設けられた複数の第3線状溝15の所望の位置を、カッターナイフ等の簡易な刃物工具を用いて切断することにより、枠内面60cの奥行き寸法に合わせて、コーナー被覆部11の長手方向の寸法を変更する。
そして、枠材カバー10が取り付けられた窓枠60に対して、上記のような、窓枠60に対してサイズが適正化されたコーナー被覆部11を取り付ける。この際、まず、必要に応じて、窓枠60を構成する各枠材61A,61B,62A,62Bの周囲にパテ埋め等の処理を行う。
次いで、詳細な図示を省略するが、枠材61A,61B,62A,62Bの端部同士の接続部63(コーナー部分)において、枠内面60c側の各枠材カバー10間の隙間、及び、枠材61A,61B,62A,62Bの露出部分に接着剤を塗布する。
次いで、図2(図4(a),(b)も参照)に示すように、コーナー被覆部11で枠内面60c側の各枠材カバー10間を覆うとともに、前板部12で各枠材61A,61B,62A,62Bの露出部分を覆うように、予め塗布した接着剤によって枠体コーナーカバー1を固定する。
以上の手順により、窓枠60に枠体コーナーカバー1(並びに枠材カバー10)を取り付けることで、窓枠60における室内側に露出した部分が汚れや老朽化等によって外観が劣化していても、これを覆い隠すことで美観を向上させることが可能になる。
<作用効果>
以上説明したように、本実施形態の枠体コーナーカバー1によれば、前板部12に、複数の第1線状溝13と複数の第2線状溝14とが直交するように配置された凹凸状の交差領域16を有することで、各線状溝に沿って前板部12を所望の位置で切断するのが容易になるとともに、各線状溝に刃物工具を挿入して切断する際に刃先の横ずれが起こるのを防止できる。また、前板部12を、凹凸状の交差領域16を構成する第1線状溝13や第2線状溝15に沿った所望の位置で切断することで、種々の枠体60に適合した寸法及び形状に加工することができる。これにより、施工現場において、枠体コーナーカバー1が取り付けられる枠体60の形状やサイズに応じて、前板部12のサイズを作業性よく適宜変更することが可能になり、また、切断精度も向上するので、切断・加工後の枠体コーナーカバー1の美観も向上する。従って、種々の形状や寸法を有する枠体60の開口部を隙間無く覆うことができ、美観をより向上させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、枠体コーナーカバー1によってコーナー部が覆われる複数の枠材からなる枠体として、窓50を支持する窓枠60を例に挙げて説明しているが、これには限定されず、例えば、ドア枠等に適用することも可能であり、この場合においても上記同様の効果が得られる。
また、本実施形態においては、窓枠60に対して枠材カバー10を取り付けたうえで、さらに、枠体コーナーカバー1を取り付けた例を説明しているが、これに限定されるものではない。本発明に係る枠体コーナーカバー1は、例えば、枠材カバー10を併用することなく単独で窓枠60等の枠体に取り付け、各枠材の接合部(コーナー部)を覆い隠してリフォーム後の美観を向上させる用途に用いることも可能である。
<その他>
上記で説明した実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1…枠体コーナーカバー、
11…コーナー被覆部(断面L字状のコーナー被覆部)
11A…第1板部、
11B…第2板部、
11a…一端(長手方向の一端側)、
11b…他端、
12…前板部、
12a…表面、
12b…裏面、
12c…一角、
12d…内面、
12A,12B…フランジ部、
13…第1線状溝、
14…第2線状溝、
15…第3線状溝、
16…交差領域、
17…非交差領域、
10…枠材カバー、
10a,10b…端部(長手方向の端部)、
10A…外面、
10B…内面、
21…前板部、
21a…一端、
21b…他端、
22…外板部、
22a…一端、
22b…他端、
23…内板部、
23a…一端
23b…他端、
50…窓、
60…窓枠(枠体)、
60a…前面、
60b…枠外面、
60c…枠内面、
60d…裏面、
61,61A,61B…枠材(左右一対の枠材)、
62,62A,62B…枠材(上下一対の枠材)、
63…接続部、
70…壁、
71…開口、
75…下地材、
76…窓台、
81…両面テープ、
82…接着剤。

Claims (4)

  1. 断面矩形状で長尺の枠材が複数組み付けられてなる枠体の、前記枠材の長手方向の端部同士の接続部を覆うように前記枠体に取り付けられる枠体コーナーカバーであって、
    前記接続部を前記枠体の枠内面側から覆うように該枠体に取り付けられる断面L字状のコーナー被覆部と、
    前記コーナー被覆部の長手方向の一端側に接続され、前記枠体の前面側を覆うように該枠体に取り付けられる前板部と、を備え、
    前記前板部は、前記枠材の前面側と対向して配置される面に、複数で平行に配列された第1線状溝と、該複数の第1線状溝と直交するように複数で平行に配列された第2線状溝とが設けられており、前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝からなる凹凸状の交差領域を有しており、
    前記交差領域は、前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝によって平面視格子状とされ、且つ、格子上面が同一面とされていることを特徴とする枠体コーナーカバー。
  2. 前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝の少なくとも一方が、該複数の第1線状溝と複数の第2線状溝とが交差していない非交差領域を有することを特徴とする請求項1に記載の枠体コーナーカバー。
  3. 前記複数の第1線状溝及び前記複数の第2線状溝は、平均ピッチが1mm以下で配列されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の枠体コーナーカバー。
  4. さらに、前記コーナー被覆部の少なくとも一部に、該コーナー被覆部の長手方向と直交する方向で、複数の第3線状溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項の何れか一項に記載の枠体コーナーカバー。
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