JP2012227996A - インシュレータ組付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層鋼板ステータコアの上面の引き剥がしを防止しつつ製造コストを低減すること。
【解決手段】
コイル95が装着される外周部9bと、積層鋼板ステータコア8のティース85に挿入される挿入孔9cとを備えるインシュレータ9を、ティース85に組み付けるインシュレータ組付方法において、挿入孔9cの上内周面9dをインシュレータ上クランプ爪41により、下内周面9eとインシュレータ下クランプ爪42により固定する第1工程と、積層鋼板ステータコア8の上面81をコア上抑え部31により、下面82をコア下抑え部32により固定する第2工程と、第1工程により固定されたインシュレータ9を積層鋼板ステータコア8のティース85に挿入する第3工程と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コイルが装着される外周部と、積層鋼板ステータコアのティースに挿入される挿入孔とを備えるインシュレータを、前記ティースに組み付けるインシュレータ組付方法に関する。
積層鋼板ステータコアとしては、例えば、0.3mmの薄板鋼板を170〜200枚ほど積層して構成されるものがある。しかし、積層鋼板ステータコアに形成されるティースにインシュレータを組み付けるときにティースを構成する薄板鋼板の一部にめくれ上がりが発生する恐れがあった。このため、めくれ上がった薄板鋼板がインシュレータの挿入孔に巻き込まれてインシュレータが組付不良となる懸念があった。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載されるインシュレータ及びその組付方法が挙げられる。この特許文献1には、インシュレータの下面に積層鋼板ステータコア抑えの役割及びガイドの役割を有する突起部を設け積層鋼板ステータコアのティースにインシュレータを挿入していた。
特開2008−178223号公報
しかしながら、従来技術には、以下の問題があった。すなわち、特許文献1に係る発明の突起部では積層鋼板ステータコアの下面しか抑えることができないので、積層鋼板ステータコアの上面がインシュレータの挿入孔と干渉する可能性があった。積層鋼板ステータコアの上面及び下面は、薄板鋼板が積層されたものであるためその端部はめくれ上がることがある。積層鋼板ステータコアの上面は抑えられていないためめくれ上がった端部が、インシュレータの挿入孔に引掛りステータコアを引き剥がす恐れがあるため問題となる。特に、インシュレータの組付け速度が速い場合には、インシュレータと積層鋼板ステータコアと引っかかる恐れが高まるため特に問題となっていた。
また、組み付け動作が多く、組み付け時間が長くなることによる、設備台数の増加、コストの増加の問題があった。
さらに、インシュレータ形状が複雑になることでインシュレータが大型化し、インシュレータを含有するステータのサイズの大型化の問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は積層鋼板ステータコアの上面の引き剥がしを防止しつつ製造コストが低減できるインシュレータ組付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様におけるインシュレータ組付方法は、以下の構成を有する。
(1)コイルが装着される外周部と、積層鋼板ステータコアのティースに挿入される挿入孔とを備えるインシュレータを、前記ティースに組み付けるインシュレータ組付方法において、前記挿入孔の上内周面をインシュレータ上クランプ爪により、下内周面とインシュレータ下クランプ爪により固定する第1工程と、前記積層鋼板ステータコアの上方向をコア上抑え部により、下方向をコア下抑え部により固定する第2工程と、前記第1工程により固定されたインシュレータを前記積層鋼板ステータコアのティースに挿入する第3工程と、を有することを特徴とする。
(2)(1)に記載するインシュレータ組付方法において、前記インシュレータ上クランプ爪と前記コア下抑え部は一体で動くこと、が好ましい。
(3)(2)に記載するインシュレータ組付方法において、前記コア上抑え部が、前記インシュレータ上クランプ爪及び前記コア下抑え部と同時に反対方向に動作すること、が好ましい。
(4)(1)に記載するインシュレータ組付方法において、前記コア上抑え部と前記コア下抑え部は、前記積層鋼板ステータコアのティースに対して内側テーパ形状となっていること、が好ましい。
上記インシュレータ組付方法の作用及び効果について説明する。
(1)コイルが装着される外周部と、積層鋼板ステータコアのティースに挿入される挿入孔とを備えるインシュレータを、前記ティースに組み付けるインシュレータ組付方法において、前記挿入孔の上内周面をインシュレータ上クランプ爪により、下内周面とインシュレータ下クランプ爪により固定する第1工程と、前記積層鋼板ステータコアの上方向をコア上抑え部により、下方向をコア下抑え部により固定する第2工程と、前記第1工程により固定されたインシュレータを前記積層鋼板ステータコアのティースに挿入する第3工程と、を有することにより、積層鋼板ステータコアのめくれ上がりを防止することができる。その理由は、積層鋼板ステータコアの上方向をコア上抑え部により抑え、積層鋼板ステータコアの下方向をコア下抑え部により抑え固定することにより、積層鋼板ステータコアのめくれ上がりを防止することができる。第2工程により積層鋼板ステータコアのめくれ上がりを確実に防止することができることにより、インシュレータの組み付け速度を速くすることができる。
また、第1工程乃至第3工程の3つの動作によりインシュレータの組付を行うことができるため、組付時間を短くし、設備台数を少なくすることができる。それにより、コストの低減を図ることができる。
(2)上記(1)の有する作用及び効果のほか、インシュレータ上クランプ爪とコア下抑え部は一体で動くことにより、インシュレータの組付動作を少なくすることができる。したがって、組付時間を短くすることができる。また、インシュレータ上クランプ爪とコア抑え部が一つのエアシリンダで動作するため、インシュレータの組付動作を単純化することができる。それにより、インシュレータの形状を複雑にする必要がないため、インシュレータを含有するステータのサイズの大型化を防止することができる。
(3)上記(1)及び(2)の有する作用及び効果のほか、コア上抑え部が、インシュレータ上クランプ爪及びコア下抑え部と同時に反対方向に動作することにより、インシュレータの組付動作を少なくすることができる。したがって、組付時間を短くすることができる。また、インシュレータ上クランプ爪とコア抑え部が一つのエアシリンダで動作するため、インシュレータの組付動作を単純化することができる。それにより、インシュレータの形状を複雑にする必要がないため、インシュレータを含有するステータのサイズの大型化を防止することができる。
(4)上記(1)の有する作用及び効果のほか、コア上抑え部とコア下抑え部は、積層鋼板ステータコアのティースに対して内側テーパ形状となっていることにより、積層鋼板ステータコアの上面及び下面を抑え、端部のめくれ上がりを防止することができる。めくれ上がりを防止することができることにより、インシュレータの組み付け速度を速くすることができる。そのため、インシュレータの生産速度が上がり、生産効率をアップすることができる。
また、組付動作を簡単にすることができるため、組付時間を短くすることができる。結果として、設備台数の減少及びコストの減少をすることができる。
また、インシュレータの形状を複雑にすることなく従来からのインシュレータを用いることができるため、インシュレータの大型化を防止することができる。
本発明に係るインシュレータ組付装置の概念側面図である。 本発明に係るインシュレータ組付装置の概念正面図である。 本発明に係るインシュレータ組付第1工程(1)の概念図である。 本発明に係るインシュレータ組付第1工程(2)の概念図である。 本発明に係るインシュレータ組付第2工程(1)の概念図である。 本発明に係るインシュレータ組付第2工程(2)の概念図である。 本発明に係るインシュレータ組付第3工程(1)の概念図である。 本発明に係るインシュレータ組付第3工程(2)の概念図である。 本発明に係るインシュレータ組付第3工程(3)の概念図である。 本発明に係るインシュレータ組付第3工程(4)の概念図である。 本発明に係るインシュレータの外観斜視図である。 本発明に係るインシュレータの正面図である。 本発明に係る図12に示すインシュレータのAA断面図である。 本発明に係るインシュレータ及びコイルを組付後の積層鋼板ステータコアの一部概念断面図である。 本発明に係る積層鋼板ステータコアの一部概念正面図である。
次に、本発明に係るインシュレータ組付装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
<インシュレータの全体構成>
図11にインシュレータ9の外観斜視図を示す。図12にインシュレータ9の正面図を示す。図13に図12に示すインシュレータ9のAA断面図を示す。
図11に示すように、インシュレータ9は、外周にコイル95が挿入される筒部9a、及び筒部9aの固定部である外壁9fが形成されている。
筒部9aの外周にはコイル95が挿入される外周部9bが形成され、内周にはティース85が挿入される挿入孔9cが形成されている。
また、図13中の挿入孔9cの上内周面9d及び下内周面9eには、内周垂直方向へ向いたコアスナップフィット93が形成されている。コアスナップフィット93は積層鋼板ステータコア8のティース85が挿入された際にインシュレータ9がティース85から抜けにくくするためのものである。
コアスナップフィット93は、外周方向に向かってテーパ部931が形成されている。そのため、外周方向からティース85が挿入された際に、コアスナップフィット93は、ティース85により押圧され図12に示す中空孔98方向にスナップする。ティース85が挿入孔9cに挿入しきったら、コアスナップフィット93は図13に示す元の位置に戻る。図13に示す元の位置に戻ることによりコアスナップフィット93は、図15に示すティース85に形成された嵌合孔851と嵌合する。コアスナップフィット93と嵌合孔851が嵌合することにより、インシュレータ9がティース85から抜けにくくなる。
図12に示すように、コアスナップフィット93のスナップ方向に中空孔98が形成されている。中空孔98が形成されていることにより、コアスナップフィット93は押圧された場合にスナップすることができる。
<積層鋼板ステータコアの全体構成>
図14に、インシュレータ9及びコイル95を組付後の積層鋼板ステータコア8の一部概念断面図を示す。図15に、積層鋼板ステータコア8の概念正面図を示す。
積層鋼板ステータコア8は、本実施形態においては、0.3mmの薄板鋼板を170〜200枚ほど積層して構成されている。積層鋼板ステータコア8は、略円筒形状であり、その内周には、図15に示すように中心に向かってティース85が等角度間隔に形成されている。また、積層鋼板ステータコア8の上面81であって、ティース85の中心には、コアスナップフィット93と嵌合する嵌合孔851が形成されている。図示しないが、下面82であって、ティース85の中心にもコアスナップフィット93と嵌合する嵌合孔851が形成されている。
図14に示す積層鋼板ステータコア8のティース85にはインシュレータ9が組付けられ、インシュレータ9の外周部9bには、コイル95が挿入されている。
<インシュレータ組付装置の全体構成>
図1には、インシュレータ組付装置1の概念側面図を示す。図2に、インシュレータ組付装置1の概念正面図を示す。図1及び図2においては、本発明の本質部分であるインシュレータ組付装置1以外の駆動手段等については省略する。
図1に示すように、インシュレータ組付装置1は、積層鋼板ステータコア8を上下方向から抑えるコア抑え部30と、インシュレータ9をチャックするインシュレータ固定部40と、コア抑え部30とインシュレータ固定部40を動作させるエアシリンダ20と、駆動部60等を有する。
(コア抑え部の構成)
コア抑え部30は、コア上抑え部31及びコア下抑え部32を有する。
コア上抑え部31は、積層鋼板ステータコア8の上面81に当接するコア上支持部311が形成されている。コア上支持部311は、弾性部材を有するコア上弾性部312に収納されているためコア上支持部311は、弾性力を有する。エアシリンダ上連結部313がエアシリンダ20に連結することにより、コア上抑え部31は上下方向に移動することができる。
コア下抑え部32は、積層鋼板ステータコア8の下面82に当接するコア下支持部321が形成されている。コア下支持部321は、弾性部材を有するコア下弾性部322に収納されているためコア下支持部321は、弾性力を有する。コア下弾性部322は、支持部固定部材323を介して摺動支持部43に固設されている。そのため、エアシリンダ20が上下方向に移動し摺動支持部43も同期し摺動した場合、コア下抑え部32は上下方向に移動することができる。
図1に示すように、コア上支持部311及びコア下支持部321はインシュレータ固定部40に向かってすぼまる形で内側に上テーパ部311a及び下テーパ部321aが形成されている。上テーパ部311a及び下テーパ部321aが形成されていることにより、積層鋼板ステータコア8がテーパ面に沿ってインシュレータ固定部40に固定されたインシュレータ9の挿入孔9cの中へ誘導することができる。また、上テーパ部311a及び下テーパ部321aが形成されていることにより、積層鋼板ステータコア8の上面81及び下面82を抑え、端部のめくれ上がりを防止することができる。
(インシュレータ固定部の構成)
図1に示すように、インシュレータ固定部40は、挿入孔9cを上方向で固定するインシュレータ上クランプ爪41と、挿入孔9cを下方向で固定するインシュレータ下クランプ爪42を有する。インシュレータ上クランプ爪41及びインシュレータ下クランプ爪42は、略直方体形状である。本実施形態においては、略直方体形状としたが、その他、挿入孔9cを上下で内側から固定できる形状であれば、立方体形状、球形状、針形状等の形状とすることもできる。インシュレータ9は薄い形状のものであるため、インシュレータ上クランプ爪41及びインシュレータ下クランプ爪42により内側から固定することにより、インシュレータ9の形状を変形させずに固定できる。
図2に示すように、インシュレータ上クランプ爪41は、固定爪固定部44に固定されている。また、固定爪固定部44は、摺動支持部43に固定されている。そのため、エアシリンダ20が上下方向に移動し摺動支持部43も同期し摺動した場合、インシュレータ上クランプ爪41は上下方向に移動することができる。インシュレータ上クランプ爪41は摺動支持部43と同期するため、摺動支持部43に固定されているコア下抑え部32とも同期した動きをすることができる。
図2に示すように、インシュレータ下クランプ爪42は、固定された固定板50に固設されている。インシュレータ下クランプ爪42は、固定された固定板50に固定されているため、エアシリンダ20が上下方向に移動した場合にも、移動をすることはない。
(エアシリンダの構成)
エアシリンダ20には、コア上抑え部31及び摺動支持部43が連結している。また、エアシリンダ20は、エア挿入口21及びエア送出口22を備える。エア送出口22からエアを送出することにより、エアシリンダ20は伸びる。エアシリンダ20が伸びる結果、コア上抑え部31は図1中上方向へ移動し、摺動支持部43は下方向へと移動する。また、エア挿入口21からエアを挿入することにより、エアシリンダ20は縮み、コア上抑え部31及び摺動支持部43は元の位置に移動する。本実施形態においては、エアを送出することにより、コア上抑え部31及び摺動支持部43が移動することとしたが、エアを挿入することによりコア上抑え部31及び摺動支持部43が移動するようにすることもできる。
エアシリンダ20に対してエアを挿入することで、コア上抑え部31と摺動支持部43を同時に動作させることができるため、インシュレータ組付動作の単純化を図ることができる。それにより、インシュレータの形状を複雑化する必要がないため、インシュレータを含有するステータのサイズの大型化を防止することができる。
(駆動部の構成)
駆動部60は、図1中左右方向に移動するための駆動手段である。駆動部60にはインシュレータ9を押出すための押出ピン70が固設されている。押出ピン70は、固定板50に形成された押出孔51を挿通している。
駆動部60は、図2に示す固定板50と図示しない固定連結部材により固定されている。固定連結部材は、連結状態又は連結解除状態とすることができる。駆動部60と固定板50が連結状態にある場合は、駆動部60が移動すると固定板50に接続しているコア抑え部30と、インシュレータ固定部40と、エアシリンダ20等も移動するため、インシュレータ組付装置1全体が移動する。他方、駆動部60と固定板50が連結解除状態にあるときは、駆動部60が移動してもインシュレータ組付装置1全体が移動することはない。すなわち、インシュレータ組付装置1のうち駆動部60のみが移動する状態となる。
<インシュレータ組付方法>
インシュレータ9を積層鋼板ステータコア8のティース85に組み付けるインシュレータ組付方法は、以下の第1工程乃至第3工程を行う。第1工程乃至第3工程については、後に示す図3乃至図10を用いて詳細に説明する。
図3及び図4は、インシュレータ組付第1工程の概念図を示す。図5及び図6は、インシュレータ組付第2工程の概念図を示す。図7乃至図10は、インシュレータ組付第3工程の概念図を示す。
(第1工程)
第1に、図1に示すインシュレータ組付装置1のエアシリンダ20のエア送出口22からエアを送出する。エアシリンダ20からエアが送出されることにより、エアシリンダ20は伸び、コア上抑え部31は図1中上方向へ移動し、摺動支持部43は下方向へと移動する。コア上抑え部31及び摺動支持部43が移動したインシュレータ組付装置1の状態が図3に示した状態となる。
第2に、インシュレータ組付装置1を図3の状態としたときに、図3に示すようにインシュレータ9(インシュレータ9は、図3中点線で示す。インシュレータ9を積層鋼板ステータコア8に組付ける工程を説明し易くするためである。図3乃至図10において、インシュレータ9は側面から見た形状となる。)をセットする。具体的には、インシュレータ9の挿入孔9cの下内周面9eがインシュレータ下クランプ爪42とほぼ当接する位置にセットする。
第3に、エアシリンダ20のエア挿入口21へエアを挿入する。エアが挿入されることによりエアシリンダ20は元の位置に移動し、コア上抑え部31は図4に示すように下方向へ移動し、摺動支持部43は上方向へ移動する。
さらに、摺動支持部43に固定されたインシュレータ上クランプ爪41が、摺動支持部43に同期し上方向へ移動する。それにより、インシュレータ上クランプ爪41はインシュレータ9の挿入孔9cの上内周面9dに当接し、押圧する。インシュレータ上クランプ爪41が挿入孔9cの上内周面9dを押圧することにより、インシュレータ下クランプ爪42は挿入孔9cの下内周面9eを押圧される。結果として、インシュレータ上クランプ爪41及びインシュレータ下クランプ爪42により挿入孔9cの上内周面9d及び下内周面9eが上下方向で押圧されるため、インシュレータ9は固定される。図4に示した状態においては、インシュレータ上クランプ爪41及びインシュレータ下クランプ爪42によりインシュレータ9は固定された状態にある。
(第2工程)
第4に、駆動部60と固定板50を図示しない固定連結部材により図4に示す状態で固定する。駆動部60と固定板50を固定した状態にすることで、インシュレータ組付装置1は一体となり、駆動部60を駆動させることによりインシュレータ組付装置1は一体で移動することができる。図5に示すように駆動部60がインシュレータ組付装置1を積層鋼板ステータコア8の方向へ移動させる。図5乃至図10において図示しない把持装置でコアを保持又は固定している積層鋼板ステータコア8の一部端面図を記載する。積層鋼板ステータコア8の一部端面図であるため図5乃至図10に示されるのは、ティース85に係る部分である。
第5に、図6に示すように積層鋼板ステータコア8をコア上支持部311及びコア下支持部321がガイドする。具体的には、コア上支持部311の上テーパ部311a及びコア下支持部321の下テーパ部321aにより積層鋼板ステータコア8を挿入孔9c方向へガイドする。上テーパ部311a及び下テーパ部321aは挿入孔9c方向へ向かってテーパ形状となっているため、上テーパ部311a及び下テーパ部321aにぶつかった積層鋼板ステータコア8は挿入孔9c方向へと位置が補正される。
また、上テーパ部311a及び下テーパ部321aは挿入孔9c方向へ向かってテーパ形状となっていることにより、積層鋼板ステータコア8のうち上面81及び下面82においてめくれ上がった薄板鋼板がある場合、そのめくれ上がりを防止することができる。具体的には、上面81及び下面82にめくれ上がった薄板鋼板があるとき、テーパ面が形成されていなければ、めくれ上がった薄板鋼板は衝突するとさらにめくれ上がることになる。一方、本実施形態のように積層鋼板ステータコア8の上面81及び下面82と当接する部分にテーパ面が形成されていることにより、めくれ上がった薄板鋼板のめくれ上がりを防止することができる。また、テーパ形状となっていることによりめくれ上がり自体を積層した状態に戻すことができる。
第6に、図6の状態から図7の状態になるように、さらに駆動部60がインシュレータ組付装置1を積層鋼板ステータコア8の方向へ移動させる。積層鋼板ステータコア8は、上テーパ部311a及び下テーパ部321aに8ガイドされる。そのため、積層鋼板ステータコア8を挿入孔9cへと挿入することができる。駆動部60は、図7に示すように積層鋼板ステータコア8が挿入孔9cに対して、上面81及び下面82の両方が水平に入り込んだところで駆動を停止する。積層鋼板ステータコア8方向へさらに駆動させるとインシュレータ上クランプ爪41及びインシュレータ下クランプ爪42と積層鋼板ステータコア8が衝突し、積層鋼板ステータコア8に傷が付くためである。
また、図7において、コア上支持部311及びコア下支持部321は、積層鋼板ステータコア8が上テーパ部311a及び下テーパ部321aを通過した後は、積層鋼板ステータコア8の上面81及び下面82を抑える。すなわち、コア上支持部311及びコア下支持部321は、弾性力を有するため、積層鋼板ステータコア8が上テーパ部311a及び下テーパ部321aを通過した後は、コア上弾性部312及びコア下弾性部322方向へ押し込まれる状態になる。そして、コア上支持部311及びコア下支持部321は、コア上弾性部312及びコア下弾性部322の弾性力により、積層鋼板ステータコア8の上面81及び下面82を抑える。上面81及び下面82をコア上支持部311及びコア下支持部321の弾性力により抑えることができることにより薄板鋼板のめくれ上がりを防止することができる。
(第3工程)
第7に、図8に示すインシュレータ組付装置1のエアシリンダ20のエア送出口22からエアを送出する。エアシリンダ20からエアが送出されることにより、エアシリンダ20は伸び、コア上抑え部31は図8中上方向へ移動し、摺動支持部43は下方向へと移動する。コア上抑え部31及び摺動支持部43が移動したインシュレータ組付装置1の状態が図8に示した状態となる。
第8に、第1工程で行った駆動部60と固定板50を図示しない固定連結部材を連結解除することにより連結状態を解除する。これにより駆動部60のみが駆動し移動することができる。図9に示すように、図8の状態から駆動部60のみが積層鋼板ステータコア8の方向へ移動する。駆動部60が移動することにより、駆動部60に固設された押出ピン70が固定板50の押出孔51を挿通しインシュレータ9を積層鋼板ステータコア8へ押出す。インシュレータ9が押出ピン70により押し出されることにより、図9に示すようにインシュレータ9と積層鋼板ステータコア8は完全に挿入された状態になる。
第9に、図10に示すように駆動部90を元の位置に戻すことによりインシュレータ組付工程は終了する。
以上詳細に説明したように、本実施形態のようにインシュレータ組付方法によれば、挿入孔9cの上内周面9dをインシュレータ上クランプ爪41により、下内周面9eとインシュレータ下クランプ爪42により固定する第1工程と、積層鋼板ステータコア8の上面81をコア上抑え部31により、下面82をコア下抑え部32により固定する第2工程と、第1工程により固定されたインシュレータ9を積層鋼板ステータコア8のティース85に挿入する第3工程と、を有することにより、積層鋼板ステータコア8のめくれ上がりを防止した状態で、インシュレータ9に挿入することができる。その理由は、積層鋼板ステータコア8の上面81をコア上抑え部31により抑え、下面82をコア下抑え部32により抑え固定することにより、積層鋼板ステータコア8のめくれ上がりを防止することができる。また、第2工程により積層鋼板ステータコア8のめくれ上がりを確実に防止することができることにより、インシュレータ9の組み付け速度を速くすることができる。
また、第1工程乃至第3工程の3つの動作によりインシュレータ9の組付を行うことができるため、組付時間を短くし、設備台数を少なくすることができる。それにより、コストの低減を図ることができる。
また、インシュレータ上クランプ爪41とコア下抑え部32は一体で動くことにより、インシュレータ9の組付動作を少なくすることができる。したがって、組付時間を短くすることができる。また、インシュレータ上クランプ爪41とコア上抑え部31が一つのエアシリンダ20で動作するため、インシュレータ9の組付動作を単純化することができる。それにより、インシュレータ9の形状を複雑化する必要がないため、インシュレータ9を含有するステータのサイズの大型化を防止することができる。
さらに、コア上支持部311の上テーパ部311a及びコア下支持部321の下テーパ部321aは、積層鋼板ステータコア8のティース85に対して内側テーパ形状となっている。そのため、積層鋼板ステータコア8の上面81及び下面82を抑え、端部のめくれ上がりを防止することができる。めくれ上がりを防止することができることにより、インシュレータ9の組み付け速度を速くすることができる。そのため、インシュレータ9の生産速度が上がり、生産効率をアップすることができる。
また、組付動作を簡単にすることができるため、組付時間を短くすることができる。結果として、設備台数の減少及びコストの減少をすることができる。
また、インシュレータ9の形状を複雑化することなく従来からのインシュレータ9を用いることができるため、インシュレータ9の大型化を防止することができる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で色々な応用が可能である。
1 インシュレータ組付装置
31 コア上抑え部
32 コア下抑え部
41 インシュレータ上クランプ爪
42 インシュレータ下クランプ爪
8 積層鋼板ステータコア
85 ティース
9 インシュレータ
9c 挿入孔
9d 上内周面
9e 下内周面

Claims (4)

  1. コイルが装着される外周部と、積層鋼板ステータコアのティースに挿入される挿入孔とを備えるインシュレータを、前記ティースに組み付けるインシュレータ組付方法において、
    前記挿入孔の上内周面をインシュレータ上クランプ爪により、下内周面とインシュレータ下クランプ爪により固定する第1工程と、
    前記積層鋼板ステータコアの上方向をコア上抑え部により、下方向をコア下抑え部により固定する第2工程と、
    前記第1工程により固定されたインシュレータを前記積層鋼板ステータコアのティースに挿入する第3工程と、
    を有するインシュレータ組付方法。
  2. 請求項1に記載するインシュレータ組付方法において、
    前記インシュレータ上クランプ爪と前記コア下抑え部は一体で動くこと、
    を特徴とするインシュレータ組付方法。
  3. 請求項2に記載するインシュレータ組付方法において、
    前記コア上抑え部が、前記インシュレータ上クランプ爪及び前記コア下抑え部と同時に反対方向に動作すること、
    を特徴とするインシュレータ組付方法。
  4. 請求項1に記載するインシュレータ組付方法において、
    前記コア上抑え部と前記コア下抑え部は、前記積層鋼板ステータコアのティースに対して内側テーパ形状となっていること、
    を特徴とするインシュレータ組付方法。

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