JP4706494B2 - モータ製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、結線ターミナルのターミナル端子に、カセットコイルのコイル端子を自動的に挿入して接続するモータ製造方法に関するものである。
従来、コイルの巻かれた複数のカセットコイルを、結線ターミナルに装着することにより、モータを製造する方法が実施されている。このとき、カセットコイル側のコイル端子を、結線ターミナル側のターミナル端子に挿入し、かしめ加工等により接続することが行われている。
例えば、特許文献1には、コイル集合体が配置されたステータコアにおいて、コイル集合体を構成するコイルの中性線を、コイル集合体の内側から外周側に向けて1本づつ引き回す形で配置すると共に、コイル集合体の外側に結線ターミナルであるバスバーを設けて、バスバーの一部をかしめ加工することにより、コイルを結線する方法が示されている。
特開2002−199644号公報
しかしながら、従来のモータ製造方法には、次のような問題があった。
すなわち、自動組立機による自動化が全く考慮されておらず、自動組立に関する事項が全く記載されていない。モータのコストダウンを図ろうとするならば、当然自動組立が考えられる。本発明者らが、モータ製造方法の自動化を考えたときに、結線ターミナルのターミナル端子に対して、カセットコイルのコイル端子を自動組立機により挿入することが、大きな問題点として浮上した。
その理由は、例えば、カセットコイルを12個持つモータを考えると、リング形状の結線ターミナルが外周部に円周割で24箇所のターミナル端子を備えることとなる。ここで、ターミナル端子の位置は、多数の結線ターミナルによっては、個体毎で外周位置に統計的なバラツキが発生する。一方、カセットコイルへのコイルの巻き線も自動的に行っているが、コイル端子の位置も、個体毎に統計的なバラツキが発生する。
挿入先である結線ターミナルのターミナル端子の位置に個体毎のバラツキがあり、また、挿入するカセットコイルのコイル端子の位置にも個体毎のバラツキがあるため、連続的に多数の自動組立を行ったときに、挿入不良が発生する問題があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、コイル端子をターミナル端子に挿入するときの挿入不良発生頻度の少ないモータ製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るモータ製造方法は、次のような構成を有している。
(1)コイルが巻かれた複数のカセットコイルを、結線ターミナルに装着し、前記カセットコイルのコイル端子を、前記結線ターミナルのターミナル端子と接続するモータ製造方法にであって、ガイド部材を、ターミナル端子に対応する位置に位置決めするガイド部材位置決め工程と、位置決めされたガイド部材によりガイドさせて、コイル端子をターミナル端子に挿入する挿入工程とを有する。
(2)(1)に記載するモータ製造方法において、前記ガイド部材位置決め工程が、前記ターミナル端子を自由な位置でチャックすることが可能なフローティングチャック機構により、前記ガイド部材を位置決めすることを特徴とする。
(3)(2)に記載するモータ製造方法において、前記ガイド部材が、各々が摺動可能に保持された一対のガイド付チャック部材であり、前記一対のガイド付チャック部材がエアシリンダにより連結され、前記エアシリンダを駆動することにより、前記ガイド付チャック部材を位置決めすることを特徴とする。
次に、上記構成を有するモータ製造方法の作用及び効果について説明する。
結線ターミナル自体は、自動組立機内に位置決めされる。位置決めされた結線ターミナルの複数のターミナル端子のうち、特定のターミナル端子に対して、ガイド部材が位置決めされる。具体的には例えば、自由な位置でターミナル端子をチャックすることが可能なフローティングチャックに、ガイド部材が取り付けられており、フローティングチャックがターミナルチャックをチャックすると、ガイド部材がターミナル端子に対応する位置に自動的に位置決めされる。すなわち、各々が摺動可能に保持された一対のガイド部材に、コイル端子をガイドするためのガイド部、例えば、大きな入口開口部から断面積が順次縮小するガイド通路が形成されている。一対のガイド付チャック部材は、エアシリンダにより連結されており、エアシリンダを駆動することにより、ガイド付チャック部材がターミナル端子を把持する。これにより、ガイド付チャックが特定のターミナル端子に対して位置決めされる。ここで、エアシリンダの駆動エア圧は、ターミナル端子を変形させることの無いチャック力未満となるように、定めている。
そして、位置決めされたターミナル端子に対して、カセットコイルのコイル端子が、ガイド通路に沿って、挿入される。これにより、結線ターミナルのターミナル端子位置にバラツキがあり、さらに、カセットコイルのコイル端子位置にバラツキがあっても、コイル端子を確実にターミナル端子に挿入することができる。
また、従来は、ターミナル端子自体にガイド部分を持たせる構造を採っていたが、自動組立装置がガイド部材を備えているので、ターミナル端子のガイド部分をなくすことができ、コストダウンできた。
以下、本発明のモータ製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図8は、カセットコイルを装着する前の結線ターミナル50がコア51の上面に載せられた状態での全体を示す平面図である。装着する1つのカセットコイル30の自動組立機内での位置関係も示している。図11に結線ターミナル50を自動組立機のテーブル60に位置決めする状態を断面図で示す。図に示すように、結線ターミナル50は、テーブル60に対してコア51が浮いた状態で保持されている。
コア51の内側には、12個のカセットコイル30を結線ターミナル50に対して位置決めして取り付けるためのコイルコア51aが、12箇所に設けられている。
図8に示すカセットコイル30は、コイルが台形状であるが、1個おきに台形状コイルと直方体形状コイル(図示せず)とが配置される。結線ターミナル50は、12角形状の結線の稜線部54中央に、一対のターミナル端子TA,TBが上向きに突出している。一対のターミナル端子TA,TBは、各々の中心線間の距離は、12箇所で同一であるが、直径方向で少しずれているものもある。ターミナル端子Tの先端部は、図11に示すように、略U字形状であり、開口が上向きである。
また、結線ターミナル50には、外部コネクタ52が接続されている。また、結線ターミナル50には、位置決めのための位置決め孔53が3箇所形成されている。
カセットコイル30のコイルの端部は、一対のコイル端子CA,CBとして、突出されている。コイル端子CA,CBは、各々2本のコイル線により構成されている。また、コイル端子CA,CBは、エナメル被覆が剥された状態となっている。なお、本実施の形態では、2本のコイル線を使用しているが、1本のコイル線でも良いし、3本以上のコイル線でも同様である。
自動組立機全体の図面は省略するが、図8に示す結線ターミナル50が載せられたコア51が、自動組立機のテーブルの中心位置に位置決めされ搭載される。自動組立機は、コア51の中心を回転中心として、12分割のインデックス動作を行う。テーブル60の位置決め3本のピン61と、コア51の3箇所の位置決め孔53とが各々嵌合されている。
第1ステーションでは、カセットコイル30の装着を行う。始めに、ガイド部材を、ターミナル端子に対応する位置に位置決めするガイド位置決め工程を行う。次に、カセットコイル30を、一対のコイル端子CA,CBが一対のターミナル端子TA,TBに挿入されつつ、コイルコア51aに装着するカセット装着工程を行う。その2つの工程を順次説明する。
カセットコイル30の一対のコイル端子CA,CBを、結線ターミナル50の一対のターミナル端子TA,TBに挿入するための装置について説明する。図1に、ターミナル端子TA,TBに対して、ガイド部材を位置決めするためのガイド付チャック装置の正面図を示す。図2に、図1の装置の平面図を示し、図3に図1の装置の右側面図を示す。図1乃至3は、チャックが開いた状態を示している。また、図4にチャックが閉じた状態での正面図を示し、図5にチャックが閉じた状態での平面図を示す。
ガイド付チャック装置は、図1及び図2に示すように、一対のチャック装置が左右対称に配置されている。これは、ターミナル端子TAに対してコイル端子CAを位置決めする装置と、ターミナル端子TBに対してコイル端子CBを位置決めするための装置とが、左右対称に配置されているためである。チャック装置は、左右対称で同じ構造なので、図1及び図2の中心線の右側のチャック装置について説明し、対称である左側のチャック装置の説明を割愛する。だだし、左側のチャック装置の主要な構成要素については、右側の構成部品の番号の後に「B」の符号を付して図中に示した。
一対のチャック部材11,12が、各々別の摺動部材に取り付けられ、摺動可能に保持されている。
チャック部材11は図1ではL字形状である。チャック部材11を説明するために、チャック部材の構成部分に110番台の番号を付して説明する。
第1摺動部材16に固定された取付部112がL字の一辺をなし、ガイド部113が形成されたチャック部111が他の一辺をなしている。ガイド部113の中心位置には、コイル端子CAの1本分のコイルが入る挿入孔114が形成されている。コイルが2本以上の場合には、コイルの本数に応じた挿入孔とすれば良い。
ガイド部113は、図面の表側から裏側に向かって、大きな入口開口部から断面積が順次縮小して挿入孔114に至るガイド通路の半分を構成している。図3に示すように、第1摺動部材16は、装置本体に固定された第1レール18上を直線的に摺動可能である。チャック部111は、ネジ15により、エアシリンダ13のロッド14の先端に固設されている。
チャック部材12は図1では、L字形状である。チャック部材12を説明するために、チャック部材の構成部分に120番台の番号を付して説明する。
第2摺動部材17に固定された取付部122がL字の一辺をなし、ガイド部123が形成されたチャック部121が他の一辺をなしている。ガイド部123の中心位置には、コイル端子CAの1本分のコイルが入る挿入孔124が形成されている。ガイド部123は、図面の表側から裏側に向かって、大きな入口開口部から断面積が順次縮小して挿入孔124に至るガイド通路の半分を構成している。図3に示すように、第2摺動部材17は、装置本体に固定された第2レール19上を直線的に摺動可能である。チャック部121には、エアシリンダ13の本体が固設されている。
ガイド部123は、ガイド部113と比較して、少し大きな開口部を有している。ガイド部113は、左側装置のチャック部材との干渉があるため、ガイド123より小さくせざるを得ないからである。
取付部122の左端部には、ストッパ部125が取り付けられている。ストッパ部125は、本体に固設されたストッパ部材20に調整可能に取り付けられているストッパネジ21に当接することにより、チャック部材12の開いた位置を決めている。また、取付部112には、図2に示すように、ストッパネジ24がナット26により調整可能に固定されている。ストッパネジ24が、取付部112と一体に形成されたストッパ25に当接することにより、チャック部材11の開いた位置を決めている。
図6に、チャック部111,121の、図1における挿入孔114,124を上下方向の中心線で切断したときの断面図を示す。図6は、チャックが開いた状態を示し、図7は、図6においてチャックが閉じた状態を示している。
図2及び図6に示すように、チャック部材11のチャック部111の内側の面のうち、ガイド部113と反対側の面には、ターミナル端子チャック面116が形成されている。また、チャック部材12のチャック部121の内側の面のうち、ガイド部123と反対側の面には、ターミナル端子チャック面126が形成されている。また、図7に示すように、チャック面116,126は、チャック部材11,12が閉じたときに、丁度ターミナル端子TA,TBの幅となるように、所定の空隙が形成されている。
また、図3にチャック装置とカセットコイル30との高さ関係を示す。コイル35の先端は、直角部36により直角に曲げられ外に一対のコイル端子Cとして突き出されている。
次に、上記構成を有するガイド付チャック装置の作用について説明する。
自動組立機のテーブル60の上面に、結線ターミナル50が図11に示すように、位置決めされた状態で搭載されている。
第1ステーションでは、図示しない上下動手段により、図1に示すガイド付チャック装置全体が、図1に示すターミナル端子Tとの対応位置まで下降する。すなわち、図示しないストッパがコイルコア51aの上面に当接する位置まで下降する。結線ターミナル50に対しては、コイルコア51aの位置を基準としているからである。
この下降するとき、エアシリンダ13にはエアが供給されていないので、エアシリンダ13に内蔵された復帰バネの力により、チャック部材12のストッパ部115がストッパネジ21と当接した状態にあり、チャック部材11のストッパネジ24がストッパ25に当接した状態にある。これにより、チャック部材11,12は、図6に示すように、常に所定の間隔を持って開いた状態にある。ガイド付チャック装置が下降するときにチャック部材11,12が所定の間隔を持って開いた状態にあるので、図6に示すように、ターミナル端子TAとチャック面116,126との間には、十分な隙間がある。従って、ターミナル端子TAの位置がばらついていてもチャック部111,121がターミナル端子TAに当たることがなく、ターミナル端子TAを変形させることがない。
次に、図示しない電磁弁を作動させてエアシリンダ13に駆動用エアを供給する。そうすると、ロッド14が突き出して、チャック部材11,12が同時に移動する。そして、チャック面116,126のうち、先にターミナル端子TAに当接したチャック部材11,12が当接した位置で停止し、他のチャック部材がさらに移動して、一対のチャック面116,126により、ターミナル端子TAの両側を挟み込んで停止する。これにより、チャック部材11,12の両方が、ターミナル端子TAに対して位置決めされる。すなわち、チャック部材11,12は、各々が摺動部材に固定され、チャックの移動方向に対して自由に移動可能なので、チャック部材11,12が閉じた状態となるときには、チャック部材11,12がターミナル端子TAに対して位置決めされる。ここで、エアシリンダ13の駆動エア圧は、ターミナル端子Tを変形させることの無いチャック力未満となるように、定めているので、チャック部材11,12がターミナル端子Tを変形させる恐れはない。
上記記載では、図1のガイド付チャック装置の右側半分についてのみ説明したが、全く同様に、チャック部材11B,12Bも、ターミナル端子TBに対して位置決めされる。
次に、ガイド付チャック装置が、一対のターミナル端子TA,TBに対して位置決めされている状態で、以下の動作が行われる。
すなわち、供給された台形状のカセットコイル30をチャックし、結線ターミナルに装着する動作が行われる。その詳細を説明する。
始めに、カセットコイル30のカセットチャック機構について説明する。図9にカセットチャック機構の平面図を示し、図10にカセットチャック機構の正面図を示す。図10に示すように、カセットチャック機構70は、カセットコイル30の中空孔より少し小さな直方体形状の固定ガイド72と、固定ガイド72の両側面に形成された一対の凹部の位置し、外側に移動可能な一対のチャック71と、一対のチャック71を駆動するエアシリンダ73とを備えている。
次に、上記構成を有するカセットチャック機構70の作動について説明する。カセットチャック機構70は、供給されたカセットコイル30を、エアシリンダ73を駆動してチャック71を外側に移動させることにより把持する。カセットチャック機構70は、図示しない上下動手段により下降されて、図8に示すコイルコア51aに対応する位置に移動する。このとき、下降停止位置は、上下動手段のストッパが、コイルコア51aに当接することにより位置決めされる。下降停止位置は、固定ガイド72とコイルコア51aとが対向する位置である。
その後、コイルコア51aの方向に図示しない前後進手段により前進移動される。これにより、カセットコイル30の中空孔32にコイルコア51aが嵌合される。
一方、カセットコイル30のコイル端子CAは、ガイド部113,123により、ガイドされて挿入孔114,124へと導かれる。コイル端子CBについても同様である。
従って、カセットコイル30の一対のコイル端子CA,CBは、上下方向及び左右方向にバラツキがあっても、ガイド部113,123により、確実に挿入孔114,124、及び挿入孔114B,124Bへと挿入される。
ターミナル端子Tのバラツキとコイル端子Cの各々バラツキが存在するため、単純にターミナル端子Tに対してコイル端子Cを挿入しようとすると、バラツキが増幅されるため、挿入不良を発生する可能性が高かった。
しかし、本実施の形態のガイド付チャック装置においては、コイル端子Cをガイドするためのガイド部113,123,113B,123Bの付設されたチャック部材11,12,11B12Bを、ターミナル端子TA,TBに対して、位置決めしているので、ターミナル端子Tのバラツキに対して、ガイドを位置決めし直しているため、ターミナル端子Tのバラツキとコイル端子Cの各々バラツキが増幅されることはなく、挿入不良を発生する確率を低減できる。
次に、カセットチャック機構70が、チャック状態を解除した後、後退し上昇する。そして、ガイド付チャック装置も、チャック状態を解除した後、上昇する。このとき、カセットコイル30がコイルコア51aに装着され、一対のコイル端子CA,CBが、一対のターミナル端子TA,TBに挿入されている状態である。
次に、インデックスが回転して、カセットコイル30が装着されたコイルコア部分が、第2ステーションへ移動する。第2ステーションでは、図示しない上下のかしめ金型を備えるかしめ装置により、ターミナル端子TA,TBをかしめて、ターミナル端子TA,TBとコイル端子CA,CBとを電気的に接続する。
結線ターミナル50には、コイルコア51aの1つおきに、始めに6個の台形状コイルを装着する。その後、直方体形状の6個のコイルを順次装着する。いずれの装着も、ガイド付チャック装置を用いて、ターミナル端子Tを位置決めした状態で、位置決めしたガイドを用いて、コイル端子Cを挿入している。
以上詳細に説明したように、本実施の形態のガイド付チャック装置によるモータの製造方法によれば、コイルが巻かれた複数のカセットコイル30を、結線ターミナル50に装着し、カセットコイル30のコイル端子Cを、結線ターミナル30のターミナル端子Tと接続するモータ製造方法にであって、ガイド部113,123,113B,123Bを、ターミナル端子TA,TBに対応する位置に位置決めするガイド部材位置決め工程と、位置決めされたガイド部113,123,113B,123Bによりガイドさせて、コイル端子CA,CBをターミナル端子TA,TBに挿入する挿入工程とを有しているので、コイル端子Cをガイドするためのガイド部113,123,113B,123Bの付設されたチャック部材11,12,11B12Bを、ターミナル端子TA,TBに対して、位置決めしているので、ターミナル端子Tのバラツキに対して、ガイドを位置決めし直しているため、ターミナル端子Tのバラツキとコイル端子Cの各々バラツキが増幅されることはなく、挿入不良を発生する確率を低減できる。
また、本実施の形態のガイド付チャック装置によるモータの製造方法によれば、ガイド部材位置決め工程が、ターミナル端子Tを自由な位置でチャックすることが可能なフローティングチャック機構により、ガイド部113,123,113B,123Bを位置決めするので、単純な機構により、確実にガイド部113,123,113B,123Bをターミナル端子Tに対して位置決めすることができ、コイル端子Cを確実にターミナル端子Tに挿入することができる。
また、本実施の形態のガイド付チャック装置によるモータの製造方法によれば、ガイド部113,123,113B,123Bが、各々が摺動可能に保持された一対のガイド付チャック部材11,12,11B,12Bであり、一対のガイド付チャック部材11,12,11B,12Bがエアシリンダ13,13Bにより連結され、エアシリンダ13,13Bを駆動することにより、ガイド付チャック部材11,12,11B,12Bを位置決めするので、単純な機構により、確実にガイド部113,123,113B,123Bをターミナル端子Tに対して位置決めすることができ、コイル端子Cを確実にターミナル端子Tに挿入することができる。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
例えば、本実施の形態では、シリンダとして単動式のものを用いたが複動式のシリンダを用いても良い。また、単動式を用いたときに、チャックする方を復帰バネにより行い、チャック解除をエアで駆動しても良い。
また、ガイド部の形状を四角錐としているが、全体を円錐状または楕円錘形状としても良い。
本発明の1実施の形態で使用するガイド付チャック装置の正面図である。 図1のガイド付チャック装置の平面図である。 図1のガイド付チャック装置の右側面図である。 図1のガイド付チャック装置のチャックが閉じた状態での正面図である。 図2のガイド付チャック装置のチャックが閉じた状態での平面図である。 チャック部111,121の、図1における挿入孔114,124を上下方向の中心線で切断したときの断面図である。 図6のチャックが閉じたときの断面図である。 カセットコイルを装着する前の結線ターミナル50がコア51に載せられた状態での全体を示す平面図である。 カセットチャック機構の平面図である。 カセットチャック機構の正面図である。 結線ターミナル50が載せられたコア51を自動組立機のテーブル61に位置決めする状態を示す断面図である。
符号の説明
11,12 チャック部材
111,121 チャック部
113,123 ガイド部
114,124 挿入孔
116,126 チャック面
13 エアシリンダ
16 第1摺動部材
17 第2摺動部材
30 カセットコイル
50 結線ターミナル
51 コア
51aコイルコア
TA,TB ターミナル端子
CA,CB コイル端子

Claims (2)

  1. コイルが巻かれた複数のカセットコイルを、結線ターミナルに装着し、前記カセットコイルのコイル端子を、前記結線ターミナルのターミナル端子と接続するモータ製造方法において、
    ガイド部材を、前記ターミナル端子に対応する位置に位置決めするガイド部材位置決め工程と、
    前記位置決めされたガイド部材によりガイドさせて、前記コイル端子を前記ターミナル端子に挿入する挿入工程とを有すること
    前記ガイド部材位置決め工程が、前記ターミナル端子を自由な位置でチャックすることが可能なフローティングチャック機構により、前記ガイド部材を位置決めすること、
    を特徴とするモータ製造方法。
  2. 請求項1に記載するモータ製造方法において、
    前記ガイド部材が、各々が摺動可能に保持された一対のガイド付チャック部材であり、
    前記一対のガイド付チャック部材がエアシリンダにより連結され、
    前記エアシリンダを駆動することにより、前記ガイド付チャック部材を位置決めすることを特徴とするモータ製造方法。
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