JP2012219538A - 制振構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制振ダンパー3を組み込むべき架構フレームFにおける上下の梁2の一方を省略してダンパースペース7を確保してそこに制振ダンパー3を設置し、制振ダンパーの一端部を変位伝達機構を介して当該架構フレームの仕口部j1に対して接続するとともに、他端部を隣接している他の架構フレームの仕口部j2に対して接続する。変位伝達機構はV形または逆V形をなすブレース4の頂点部に中央部ブラケット5を接続し、制振ダンパーの一端部を中央部ブラケットに接続し他端部を隣接フレームの仕口部にブラケット6を介して接続する。ダンパースペースの両側にスラブを支持するための小梁9をそれぞれ設ける。
【選択図】図1
Description
図示例では、ブレース4の上部両端部を架構フレームFの上部の仕口部(柱梁接合部)j1に対して接合するとともに、ブレース4の下部頂点部には中央部ブラケット5を下層側の梁2に対して面内相対変位可能な状態で設け、その中央部ブラケット5の両側に制振ダンパー3をそれぞれ設置して、各制振ダンパー3の一端部を中央部ブラケット5に接合するとともに他端部をブラケット6を介して柱1の柱脚部1aに対して接合している。
これにより、地震時における架構フレームFの面内層間変形(上下の梁2が軸方向にずれるような変形)がブレース4を介して制振ダンパー3に伝達され、制振ダンパー3が軸方向に伸縮するように作動することによって架構フレームFの変形および振動が抑制され速やかに減衰せしめられる。
したがって、上記従来の構造では制振ダンパー3を確実かつ効率的に作動させるために柱脚部1aや下部の仕口部j2に対する十分な補剛が必要となり、それがためにそこでの構造が複雑化し鉄骨数量が増大する傾向にある。
また、必要であればダンパースペースの両側に小梁を設けることにより、本来は設けるべき梁を省略してもそれに代わる小梁によってスラブを支障なく支持することが可能である。
これは、図3に示した従来一般の制振構造と同様に、柱1と梁(大梁)2とにより構成される1スパン1層分(図示例ではn階と(n+1)階との間)の架構フレームF内に制振ダンパー3および変位伝達機構としてのV形のブレース4を設置することを基本とするものであるが、従来では制振ダンパー3および中央部ブラケット5を床面(スラブ)上に露出状態で設置していたのに対し、本実施形態ではそれらを床下に隠蔽状態で設置することを主眼とする。
そして、そのために本実施形態の制振構造では、制振ダンパー3を設置するべき架構フレームFにおいてはその下層側の梁(大梁)を省略してそこに制振ダンパー3および中央部ブラケット5を設置するためのダンパースペース7を確保している。
但し、上記のような梁の省略は制振ダンパー3を設置するべき架構フレームFに対してのみ行い、この架構フレームFと柱1を共有して隣接している他の架構フレームはその上下にそれぞれ梁2を有する通常どうりの矩形枠状の架構フレームとしておく。
その場合、(c)に示すようにそれら小梁9の間にスラブ8と一体をなすようにコンクリートを打設することによってダンパースペース7としての溝形断面の凹部を形成することにより、スラブ8を支障なく支持し得るばかりでなく下階との間の水平区画も支障なく確保し得るし、小梁9により架構フレームFに対する補剛効果も期待できる。
したがって本発明によれば制振ダンパー3を効率的にかつ確実に作動させることができるし、従来のように柱脚部1aや下部の仕口部j2の周辺に対する補剛を必要としないから、そこでの構造が複雑化したりそのために鉄骨数量が増大してしまうこともない。
この場合、必要に応じてダンパースペース7の下部に仕上げ天井11を設けて制振ダンパー3および中央部ブラケット5を天井裏に隠蔽してしまえば良い。
j1 仕口部(上部)
j2 仕口部(下部)
1 柱
1a 柱脚部
2 梁(大梁)
3 制振ダンパー
4 ブレース(変位伝達機構)
5 中央部ブラケット
6 ブラケット
7 ダンパースペース
8 スラブ
9 小梁
10 蓋体
10a 開口部
11 仕上げ天井
Claims (3)
- 建物における柱と梁とが仕口部を介して接合されて構成される1スパン1層分の架構フレームの要所に制振ダンパーを組み込み、該架構フレームに生じる面内層間変位を変位伝達機構を介して前記制振ダンパーに伝達して該制振ダンパーを作動せしめることにより制振効果を得る制振構造であって、
前記制振ダンパーを組み込むべき架構フレームを両側2本の柱と該柱間の上部相互間または下部相互間のいずれか一方にのみ架設された1本の梁とによる三方枠状に構成することにより、該柱間の上部相互間または下部相互間のいずれか他方に前記制振ダンパーを設置するためのダンパースペースを確保し、
前記ダンパースペースに前記制振ダンパーを設置して該制振ダンパーの一端部を前記変位伝達機構を介して当該架構フレームの仕口部に対して接続するとともに、該制振ダンパーの他端部を当該架構フレームに隣接している他の架構フレームにおける仕口部に対して接続してなることを特徴とする制振構造。 - 請求項1記載の制振構造であって、
前記変位伝達機構は、V形または逆V形をなすブレースと、該ブレースの下部または上部となる頂点部に接合された中央部ブラケットからなり、
前記変位伝達機構におけるブレースの上部または下部を前記架構フレームの上部または下部の仕口部に対して接続するとともに、前記中央部ブラケットを前記架構フレームの下部または上部に確保された前記ダンパースペースの中央部に配置し、
前記ダンパースペースに2台の制振ダンパーを前記中央部ブラケットを挟んでその両側にそれぞれ設置して、各制振ダンパーの一端部をそれぞれ前記中央部ブラケットに対して接続するとともに、各制振ダンパーの他端部をそれぞれ当該架構フレームに隣接している他の架構フレームの仕口部に対してブラケットを介して接続してなることを特徴とする制振構造。 - 請求項1または2記載の制振構造であって、
前記ダンパースペースの両側にスラブを支持するための小梁をそれぞれ設けてなることを特徴とする制振構造。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015068155A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-13 | 清水建設株式会社 | 建物の制振構造及びこれを備えた建物 |
CN105971355A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-09-28 | 东南大学 | 一种具有钻石型耗能单元的套管约束防屈曲支撑 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05332046A (ja) * | 1992-06-02 | 1993-12-14 | Kajima Corp | 曲げ降伏型制震装置用耐震架構 |
JPH11172959A (ja) * | 1997-12-12 | 1999-06-29 | Shimizu Corp | 制震装置 |
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2011
- 2011-04-11 JP JP2011087582A patent/JP5682035B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JPH05332046A (ja) * | 1992-06-02 | 1993-12-14 | Kajima Corp | 曲げ降伏型制震装置用耐震架構 |
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CN105971355A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-09-28 | 东南大学 | 一种具有钻石型耗能单元的套管约束防屈曲支撑 |
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