JP2012203019A - レンズ装置、撮影装置及びレンズ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ枠とガイド軸との係合部分の摺動抵抗を減らして移動レンズの倒れを防止すること。
【解決手段】移動枠46を移動レンズ32の光軸O方向で案内するガイド軸21、22と、移動枠46をガイド軸21、22に案内させて移動レンズ32の光軸O方向に移動させるカム筒48と、レンズ枠46を移動させるときに、移動レンズ32の光軸Oを変化させることなく移動枠46とガイド軸21、22との係合状態を動摩擦状態に保つように、レンズ枠46を移動させる前又は移動開始と同時に、カム筒48の歯車49及びガイド軸21、22の歯車23によりガイド軸21、22を移動して、移動枠46とガイド軸21、22との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】移動枠46を移動レンズ32の光軸O方向で案内するガイド軸21、22と、移動枠46をガイド軸21、22に案内させて移動レンズ32の光軸O方向に移動させるカム筒48と、レンズ枠46を移動させるときに、移動レンズ32の光軸Oを変化させることなく移動枠46とガイド軸21、22との係合状態を動摩擦状態に保つように、レンズ枠46を移動させる前又は移動開始と同時に、カム筒48の歯車49及びガイド軸21、22の歯車23によりガイド軸21、22を移動して、移動枠46とガイド軸21、22との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、移動レンズを保持した移動枠とその移動枠を案内するガイド軸との係合部分の摺動抵抗を減らして移動レンズの倒れを防止することができるレンズ装置、撮影装置及びレンズ制御方法に関する。
ズームレンズやフォーカスレンズ等の光軸方向に移動可能な移動レンズを備えたレンズ装置において、移動レンズを保持した移動枠をガイド軸により光軸方向に案内する構造が知られている。
特許文献1には、弾性部材によりガイド軸の揺動を防止する構造が開示されている。
特許文献2には、移動枠を光軸方向に移動させる駆動デバイスとして圧電素子を用いた構成が開示されている。
移動レンズを保持した移動枠をガイド軸により案内する構造では、移動枠とガイド軸との摺動抵抗により、移動枠が僅かに変形して移動レンズに倒れが発生し、光学性能の低下やピントズレが発生する問題がある。
特に、ズームレンズでは長焦点化に伴ってガイド軸が長くなり、その揺れが光学性能の顕著な低下となって現れるため、確実な揺動の防止が求められている。
特許文献1には、弾性部材でガイド軸の揺動を防止する構造が開示されているが、移動枠の移動開始時に発生する瞬発的な移動枠の変形に因るガイド軸の揺動を十分に防止することは難しい。特に、移動枠の回り止め部分に存在する移動枠とガイド軸との隙間に起因して、移動枠が移動を開始すると大きな揺動(いわゆるキツツキ現象)が発生するが、単に弾性部材を設けただけでは十分に揺れを吸収することができない。また、弾性部材に起因して、予期しない別の揺れが発生することも懸念される。
特許文献2は、圧電素子により移動枠を光軸方向で移動させる技術を開示しているが、移動枠の移動開始時に駆動素子が無い回り止め部分で発生する揺動を防止することはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、移動枠とガイド軸との係合部分の摺動抵抗を減らして移動レンズの倒れを防止することができるレンズ装置、撮影装置及びレンズ制御方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、移動レンズと、前記移動レンズを保持した移動枠と、前記移動枠を前記移動レンズの光軸方向で案内するガイド軸と、前記移動枠を前記ガイド軸に案内させて前記移動レンズの光軸方向に移動させる移動枠駆動部と、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させるときに、前記移動レンズの光軸を変化させることなく前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を動摩擦状態に保つように前記ガイド軸を動かすガイド軸駆動部であって、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させる前又は移動開始と同時に、前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えるガイド軸駆動部と、を備えたことを特徴とするレンズ装置を提供する。
これにより、移動枠を移動枠駆動部によって移動させる前又は移動開始と同時に、ガイド軸駆動部により前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態が静摩擦状態から動摩擦状態に変わり、前記移動レンズの光軸を変化させることなく前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態が動摩擦状態に保たれるので、特に移動枠とガイド軸との隙間及び移動枠の移動開始に起因して発生する揺動(いわゆるキツツキ現象)を確実に防止して、移動レンズの倒れが発生しないようにすることができる。
一実施形態では、前記ガイド軸として、前記移動枠のうちの前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合したメインガイド軸と、前記移動枠のうちの回り止め部に係合したサブガイド軸とを備え、前記ガイド軸駆動部は、前記移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときに、前記メインガイド軸及び前記サブガイド軸のうちで前記サブガイド軸のみを動かして前記移動枠と前記サブガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えることを特徴とする。この構成によれば、移動枠のうちキツツキ現象が発生し易い回り止め部分では確実に揺動防止を行うことができるとともに、移動枠のうちキツツキ現象が発生しない(又は発生しても無視できるレベルである)被駆動部分については揺動防止のための駆動の影響を与えないようにできるので、移動枠を光軸方向にて安定して移動させることができ、好ましい。
一実施形態では、前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される部分に係合し且つ第2の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される部分とは反対側の部分に係合した第1のガイド軸と、前記第1の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される部分とは反対側の部分に係合し且つ前記第2の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される部分に係合した第2のガイド軸とを備え、前記ガイド軸駆動部は、前記第1の移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときには少なくとも前記第2のガイド軸を動かし、前記第2の移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときには少なくとも前記第1のガイド軸を動かすことを特徴とすることを特徴とするレンズ装置を提供する。即ち、第1の移動枠と第2の移動枠とで共通のガイド軸を用いて移動枠を光軸方向で移動させることができるとともに、光軸方向に駆動される部分とは反対側の部分に係合したガイド軸をガイド軸駆動部により動かすことで確実に移動レンズの倒れを防止することができる。この構成によれば、複数の移動枠でガイド軸を共用することができるので、スペースを要する部品点数を削減できるとともに、複数の移動レンズ間で光軸方向の移動に関する誤差を容易に小さくできる。
また、本発明は、前記レンズ装置と、前記レンズ装置を介して被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子により得られた撮像画像を記録媒体に記録する記録媒体インタフェースと、を備えたことを特徴とする撮影装置を提供する。
また、本発明は、移動レンズと、前記移動レンズを保持した移動枠と、前記移動枠を前記移動レンズの光軸方向に案内するガイド軸と、前記移動枠を前記ガイド軸に案内させて前記移動レンズの光軸方向に移動させる移動枠駆動部とを備えたレンズ装置におけるレンズ制御方法であって、前記移動レンズの光軸を変化させることなく前記ガイド軸を動かすガイド軸駆動部を前記レンズ装置に設け、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させる前又は移動開始と同時に、前記ガイド軸駆動部によって前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変え、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させているときに、前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を動摩擦状態に保つように、前記ガイド軸駆動部によって前記ガイド軸を連続して動かすことを特徴とするレンズ制御方法を提供する。
本発明によれば、移動枠とガイド軸との係合部分の摺動抵抗を減らして移動レンズの倒れを防止することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されたレンズ装置の第1実施例を側面から見た断面図である。このレンズ装置1は、リアフォーカス式で可変焦点距離のレンズ装置であり、例えば、民生用のビデオカメラ、テレビ放送用のENGカメラ、監視用カメラ等に適用される。
図1に示すレンズ装置1は、前枠10、前固定環12、本固定環14、及び後固定環16から構成された略円筒状のレンズ鏡筒(固定筒)を備える。このレンズ装置1の光学系は、物体側から順に、固定レンズ30(第1群レンズ)、ズーム(変倍)レンズ32(第2群レンズ)、マスターレンズ34(第3群レンズ)、フォーカスレンズ36(第4群レンズ)から構成されている。マスターレンズ34の直前には、虹彩絞り40(アイリス)が設けられている。
ズームレンズ32は、ズームレンズ移動枠46により光軸O方向に移動可能に保持されている。本固定環14の内周部にはカム筒48が回動可能に保持されている。カム筒48の内周部には、カムローラ47(カムピン)を介してズームレンズ移動枠46が保持されている。
カム筒48にはカム形状の孔からなるカム溝が形成されており、ズームレンズ移動枠46に凸設されたカムローラ47が、カム筒48のカム溝に係合されている。これによってズームレンズ移動枠46は、ガイド軸21、22により回転が規制された状態で光軸O方向に直進可能に保持される。カム筒48が回動すると、カム溝のカム形状に応じて、カムローラ47とともにズームレンズ移動枠46が光軸O方向にて進退移動する。
前固定環12の外周部には、ズームリング50が回動可能に配置されている。ズームリング50の内周面には、径方向内向きに棒状の連結ピン52が取り付けられている。連結ピン52は、本固定環14に形成された長孔を挿通してカム筒48に連結されている。即ち、ズームリング50が回動操作されると、連結ピン52を介して連結されているカム筒48が回動し、ズームレンズ移動枠46が光軸O方向にて進退移動することで、ズームレンズ32が光軸O方向に移動する。これにより、ズームリング50の回動操作に応じてズーム倍率が変更するようになっている。
また、前固定環12の外周部には、アイリスリング60が回動可能に配置されており、アイリスリング60の回動操作により、虹彩絞り40が開閉動作するようになっている。
フォーカスレンズ36は、光学系の焦点位置を変更するもので、フォーカスレンズ移動枠64により、光軸O方向に移動可能に保持されている。本例のフォーカスレンズ36は、図示を省略したリニア式(電磁式)モータによって駆動されるようになっている。前固定環12の外周部には、フォーカスリング70が回動可能に配置されている。マスターレンズ34は、保持枠62を介して、後固定環16に固定されている。
なお、ズームレンズ32の移動によりズーム倍率が変化すると、焦点面が移動するが、本例では、ズーム倍率の変化に伴う焦点面の移動を補正する補正レンズとしてフォーカスレンズ36を兼用しており、ズーム倍率にかかわらず焦点面が移動しないようにフォーカスレンズ36の位置を制御している。
次に、第1実施例における移動枠の揺動防止構造を説明する。
第1実施例では、二本のガイド軸21、22を、ズームレンズ移動枠46及びフォーカスレンズ移動枠64で共用している。第1のガイド軸21は、ズームレンズ移動枠46を光軸O方向に貫通して形成された挿通孔46Aに挿通されている。また、第1のガイド軸21は、第1のガイド軸21を挟むようにフォーカスレンズ移動枠64に形成されたU字形状の溝(U溝)64Bに係合している。第2のガイド軸22は、第2のガイド軸22を挟むようにズームレンズ移動枠46に形成されたU字形状の溝(U溝)46Bに係合している。また、第2のガイド軸22は、フォーカスレンズ移動枠64を光軸O方向に貫通して形成された挿通孔64Aに挿通されている。U溝46B、64Bは、それぞれズームレンズ移動枠46及びフォーカスレンズ移動枠64が光軸O回りに回動しないように規制する回り止め部材である。U溝46B、64Bの底辺とガイド軸22、21との隙間は挿通孔46A、64Aの隙間よりも大きくしてある。第1のガイド軸21及び第2のガイド軸22の一端は、ベアリング24を介して本固定環14に取り付けられ、第1のガイド軸21及び第2のガイド軸22の他端は、ベアリング24を介して後固定環16に取り付けられている。即ち、ガイド軸21、22は、そのガイド軸21、22を回転自在に軸受けするベアリング24を介して固定環に取り付けられている。
このように第1実施例のレンズ装置1は、ズームレンズ移動枠46の被駆動部分(本例ではカム筒48に係合するカムローラ47が形成された部分である)に係合し、且つフォーカスレンズ移動枠64のU溝64B(本例ではフォーカスレンズ36を挟んで被駆動部分とは反対側の部分に形成されている)に係合した第1のガイド軸21と、ズームレンズ移動枠46のU溝46B(本例ではズームレンズを挟んで被駆動部分とは反対側の部分に形成されている)に係合し且つフォーカスレンズ移動枠64の被駆動部分(本例では図示を省略した駆動素子が設けられている部分である)に係合した第2のガイド軸22とを備える。したがって、ズームレンズ移動枠46とフォーカスレンズ移動枠64とのガイド軸共用により、部品点数を削減することができるとともに、ズーミング時におけるズームレンズ32及びフォーカスレンズ36の連動の精度を向上しつつ、移動レンズの倒れ防止を実現できる。
以下では、移動枠46、64の被駆動部分に係合しているガイド軸を「メインガイド軸」といい、移動枠46、64の被駆動部分ではないU溝形成部分(回り止め部分)に係合しているガイド軸を「サブガイド軸」という。要するに、図1の例では、ズームレンズ移動枠46に対しては、第1のガイド軸21が「メインガイド軸」であって第2のガイド軸22が「サブガイド軸」であり、フォーカスレンズ移動枠64に対しては、第2のガイド軸22が「メインガイド軸」であって第1のガイド軸21が「サブガイド軸」である。
本発明では、メインガイド軸及びサブガイド軸のうち、少なくともサブガイド(即ち移動枠の回り止め部分に係合しているガイド軸)を、移動枠を移動させる前又は移動開始と同時に、駆動する。
カム筒48は、前述のように、ズームレンズ移動枠46に凸設されたカムローラ47に係合するとともに、ズームリング50の回動操作に連動して回動することで、ズームレンズ移動枠46を光軸O方向で移動させる。そのカム筒48の内周(内径)には歯車49が設けられている。また、第1のガイド軸21及び第2のガイド軸22の外周(外径)には、カム筒48の内周の歯車49に係合する歯車23が設けられている。したがって、ズームリング50の回動操作に連動してカム筒48が回動すると、ズームレンズ移動枠46が光軸O方向で移動するのと同時に、第1のガイド軸21及び第2のガイド軸22が回転運動する。つまり、カム筒48がカムローラ47によりズームレンズ移動枠46を光軸O方向で移動開始させるのと同時に、第1のガイド軸21及び第2のガイド軸22が回転運動することで、ズームレンズ移動枠46と第2のガイド軸22との係合状態が静摩擦状態から動摩擦状態に変わるとともに、フォーカスレンズ移動枠64と第1のガイド軸21との係合状態も静摩擦状態から動摩擦状態に変わる。そして、カム筒48が回動している間、第1のガイド軸21及び第2のガイド軸22の回転運動が続き、移動レンズ(ズームレンズ32、フォーカスレンズ36)の光軸Oを変化させることなく、移動枠(ズームレンズ移動枠46、フォーカスレンズ移動枠64)とガイド軸21、22との係合状態が動摩擦状態に保たれる。このように本例では、移動枠駆動部としてのカム筒48を用いてガイド軸21、22を動かすようになっている。
ズームレンズ移動枠46についてみると、そのU溝46Bに係合したサブガイドとしての第2のガイド軸22が回転運動することで、ズームレンズ移動枠46のU溝46Bと第2のガイド軸22との摺動抵抗に起因したズームレンズ移動枠46の揺動(キツツキ現象)が防止される。また、フォーカスレンズ移動枠64についてみると、そのU溝64Bに係合したサブガイドとしての第1のガイド軸21が回転運動することで、フォーカスレンズ移動枠64のU溝64Bと第1のガイド軸21との摺動抵抗に起因したフォーカスレンズ移動枠64の揺動(キツツキ現象)が防止される。即ち、ズームレンズ32及びフォーカスレンズ36の倒れを防止できる。
なお、図1のレンズ装置1では、ズーミング時にフォーカスレンズ36で補正を行う構造であり、フォーカスレンズ移動枠64のサブガイドである第1のガイド軸21の回転駆動も行ったが、本発明はこのような場合に特に限定されない。ズームレンズ移動枠46が光軸O方向に移動するときに、ズームレンズ移動枠46のサブガイドである第2のガイド軸22のみを回転駆動するようにしてもよい。この場合、第1のガイド軸21の外周には歯車23を設けない。フォーカスレンズ36の光軸O方向における移動量は、一般に、ズームレンズ32の光軸O方向における移動量と比較して少ないため、フォーカスレンズ移動枠64の揺動やフォーカスレンズ32の倒れの発生が無視できる程度に小さい場合には、余剰な駆動を排除してフォーカスレンズ移動枠64を安定して駆動できる。
図2は、本発明が適用されたレンズ装置の第2実施例を側面から見た断面図である。図2にて、図1の第1実施例と同じ構成要素には同じ符号を付してあり、以下では第1実施例と異なる点のみ説明する。
第2実施例では、ズームレンズ移動枠46とフォーカスレンズ移動枠64とで異なるガイド軸を用いている。
図2にて、第1のガイド軸21及び第2のガイド軸22がズームレンズ移動枠46と係合し、第3のガイド軸25及び第3のガイド軸26がフォーカスレンズ移動枠64と係合している。第1のガイド軸21は、ズームレンズ移動枠46の被駆動部分の挿通孔46Aに挿通され、両端が本固定環14に固定されている。第2のガイド軸22は、ズームレンズ移動枠46のU溝46Bに係合し、両端が本固定環14にベアリング24を介して回転自在に取り付けられている。第3のガイド軸25は、フォーカスレンズ移動枠64の被駆動部分の挿通孔64Aに挿通され、両端が後固定環16に固定されている。第4のガイド軸26は、フォーカスレンズ移動枠64のU溝64Bに係合し、両端が後固定環16にベアリング24を介して回転自在に取り付けられている。本例では、第4のガイド軸26をモータ27により回転する。フォーカスレンズ移動枠64を駆動させる移動枠駆動部の動力を用いてガイド軸26を動かすようにしてもよい。
以上のような構造にて、第2実施例では、ズーム光学系とフォーカス光学系とで別個のガイド軸を用い、且つ、移動枠46、64が光軸O方向に移動するときに、メインガイド軸(第1のガイド軸21、第3のガイド軸25)ではなく、サブガイド軸(第2のガイド軸22、第4のガイド軸26)のみを動かして、移動枠46、64とサブガイド軸22、26との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えるようになっている。
前述の第1実施例及び第2実施例では、ガイド軸駆動部として、移動枠を移動枠駆動部によって移動させる前又は移動開始と同時に、移動枠と前記ガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えるガイド軸駆動部として、カム筒48の回動を利用した場合を例に説明した。具体的には、カム筒48の内周とガイド軸の外周とに歯車を設けて、レンズ枠46に凸設したカムローラ47を介した移動枠46の光軸方向の駆動とは別に、ズームリング50の手動操作に連動させてガイド軸を駆動するようにした。ただし、本発明はカム筒48の回動を利用する場合には特に限定されない。以下では、ガイド軸駆動部の各種の駆動態様について説明する。
図3は、図2に示した第2実施例におけるズームレンズ移動枠46のガイド軸駆動部の構造例を示す斜視図である。なお、図2に示した要素には同じ符号を付した。図3において、第1のガイド軸21(メインガイド軸)は、ズームレンズ移動枠46の被駆動部分46Cに形成された挿通孔46Aに挿通されている。ズームレンズ移動枠46の被駆動部分46Cは、カムローラ47により図2のカム筒48のカム溝(カム形状の孔)に係合している。また、第2のガイド軸22(サブガイド軸)は、ズームレンズ移動枠46の被駆動部分46Cとは反対側の部分46Dに形成されたU溝46B(回り止め部)に係合し、歯車23により図2のカム筒48の内周の歯車49に係合している。本例では、ズームレンズ移動枠46の光軸O方向での移動開始(即ちカム筒48の回動開始)と同時に、第2のガイド軸22の回転を開始させて、ズームレンズ移動枠46の光軸O方向での移動終了(即ちカム筒48の回動終了)と同時に、第2のガイド軸22の回転を終了する。
図4は、サブガイド軸を光軸O方向に振動させる例を示す斜視図である。なお、図3に示した要素と同じ要素には同じ符号を付した。図4において、第1のガイド軸21とズームレンズ移動枠46との関係、及び第2のガイド軸22とズームレンズ移動枠46との関係は、図3の場合と同様である。図4の例では、第2のガイド軸22(サブガイド軸)の一端に圧電素子28が固着されており、この圧電素子28により第2のガイド軸22を光軸O方向に振動させるようになっている。本例では、ズームレンズ移動枠46の光軸O方向での移動開始よりも前又は移動開始と同時に、圧電素子28により第2のガイド軸22の光軸O方向での振動を開始する。
図5は、サブガイド軸を軸回り方向に振動させる例を示す斜視図である。なお、図3に示した要素と同じ要素には同じ符号を付した。第1のガイド軸21とズームレンズ移動枠46との関係、及び第2のガイド軸22とズームレンズ移動枠46との関係は、図3の場合と同様である。図5の例では、第2のガイド軸22の一端に、振動受部材29が固着されている。振動受部材29の振動面29Aの法線は光軸Oに直交する。振動受部材29の振動面29Aには圧電素子28が固着されており、圧電素子28の駆動により、第2のガイド軸22を軸回り方向に振動させるようになっている。本例では、ズームレンズ移動枠46の光軸O方向での移動開始よりも前又は移動開始と同時に、圧電素子28により第2のガイド軸22の軸周り方向での振動を開始する。
図6は、サブガイド軸をU溝46Bの深さ方向に振動させる例を示す斜視図である。なお、図3に示した要素と同じ要素には同じ符号を付した。第1のガイド軸21とズームレンズ移動枠46との関係、及び第2のガイド軸22とズームレンズ移動枠46との関係は、図3の場合と同様である。図6の例では、第2のガイド軸22の一端に、圧電素子28が固着されており、この圧電素子28の駆動により、第2のガイド軸22とU溝46Bの底部との隙間Dが無くならない程度の振幅で、圧電素子28により第2のガイド軸22をU溝46Bの深さ方向に振動させる。本例では、ズームレンズ移動枠46の光軸O方向での移動開始よりも前又は移動開始と同時に、圧電素子28により第2のガイド軸22の振動を開始する。
ところで、図4から図6に示した例にて、第2のガイド軸22の振動終了は、特に限定されないが、少なくともズームレンズ移動枠46の揺動(キツツキ現象)が発生しないように一定時間以上、圧電素子28による第2のガイド軸22の振動を継続する。ズームレンズ移動枠46の光軸O方向での移動終了(即ちカム筒48の回動終了)と同時に、振動を終了するようにしてもよい。
また、ガイド軸を駆動する駆動素子等のガイド軸駆動部は、ガイド軸の長さ方向にて移動レンズの待機位置寄り(例えば待機位置の近傍)に配置し、待機位置寄りでガイド軸を駆動するようにすることが、好ましい。
また、図3から図6にガイド軸駆動部の各種の駆動態様を別個に示したが、複数の移動枠が存在する場合、異なる駆動態様の組み合わせにより、本発明を実施してもよいことは言うまでもない。
また、部材(例えば移動枠やU溝など)の形状は、図示したものには限定されない。サブガイド軸が係合する回り止め部は、U字形状には特に限定されない。
図7は、図1又は図2に示したレンズ装置1を撮影部2に装着して構成された撮影装置の一例を示すブロック図である。なお、図7にて図1及び図2に記載した構成要素には同じ符号を付してあり、既に説明した内容はその説明を省略する。
図7において、レンズ装置1は、ズームレンズ32、フォーカスレンズ36、虹彩絞り40をそれぞれ駆動するドライバ112Z,112F,112Sと、A/D変換器113と、撮影部2等と通信するための各種インタフェース114,115a,115b,115cと、操作を受け付ける操作部116と、レンズ装置1の各部を統括して制御するCPU118とを含んで構成されている。なお、図7に示した例では、レンズ装置1内に、オートフォーカスを実行するAFユニット119を内蔵しているが、撮影部2から追尾用映像信号を出力して外部からの指示でフォーカスレンズ36を駆動する構成では、レンズ装置1内のAFユニット119を省略できる。
また、撮影部2は、図7に示すように、レンズ装置1により結像された被写体像を撮像する撮像素子221と、撮像素子221から出力された映像信号に対して画像処理を行う映像信号処理回路222と、レンズ装置1と通信するためのSCインタフェース223と、撮像素子221により得られた撮像画像を表示する電子ビューファインダ224と、撮像素子221により得られた撮像画像を記録媒体225に記録する記録媒体インタフェース226と、撮像素子221により得られた撮像画像の像ぶれを検出する像ぶれ検出部227と、撮影部2の各部を統括して制御するCPU229を含んで構成されている。
本例のCPU229は、像ぶれが検出されたときには、レンズ装置1と通信することで、レンズ装置1のガイド軸用の駆動素子によりガイド軸を動かす。また、ガイド軸用の駆動素子を動かさない状態で像ぶれが検出されないときには、ガイド軸用の駆動素子によりガイド軸を動かさないようにする。
また、本例のCPU229は、撮像画像を記録媒体225に記録するときには、ガイド軸用の駆動素子によりガイド軸を動かし、撮像画像を記録媒体225に記録しないで電子ビューファインダ224に表示するだけのときには、ガイド軸用の駆動素子によりガイド軸を動かさないようにする。
以上説明した本明細書及び添付図面は、以下の発明を開示している。
移動レンズと、前記移動レンズを保持した移動枠と、前記移動枠を前記移動レンズの光軸方向で案内するガイド軸と、前記移動枠を前記ガイド軸に案内させて前記移動レンズの光軸方向に移動させる移動枠駆動部と、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させるときに、前記移動レンズの光軸を変化させることなく前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を動摩擦状態に保つように前記ガイド軸を動かすガイド軸駆動部であって、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させる前又は移動開始と同時に、前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えるガイド軸駆動部と、を備えたことを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸として、前記移動枠のうちの前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合したメインガイド軸と、前記移動枠のうちの回り止め部に係合したサブガイド軸とを備え、前記ガイド軸駆動部は、前記移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときに、前記メインガイド軸及び前記サブガイド軸のうちで前記サブガイド軸のみを動かして前記移動枠と前記サブガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えることを特徴とするレンズ装置。
前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合し且つ第2の移動枠の回り止め部に係合した第1のガイド軸と、前記第1の移動枠の回り止め部に係合し且つ前記第2の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合した第2のガイド軸とを備え、前記ガイド軸駆動部は、前記第1の移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときには少なくとも前記第2のガイド軸を動かし、前記第2の移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときには少なくとも前記第1のガイド軸を動かすことを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸駆動部は、操作部材の操作に連動して回動することで前記移動枠を光軸方向で移動させるカム筒であって内周に歯車が設けられたカム筒を含んで構成され、前記ガイド軸の外周には、前記カム筒の内周の歯車に係合する歯車が設けられ、前記操作部材の操作に連動して前記カム筒が回動すると、前記ガイド軸の歯車と係合した前記カム筒の内周の歯車により前記ガイド軸を回転させることを特徴とするレンズ装置。
前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠は変倍レンズを保持し且つ第2の移動枠はフォーカスレンズを保持し、前記ガイド軸駆動部は、操作部材の操作に連動して回動することで前記第1の移動枠を光軸方向で移動させるカム筒であって内周に歯車が設けられたカム筒を含んで構成され、前記第1のガイド軸の外周及び第2のガイド軸の外周の各々には、前記カム筒の内周の歯車に係合する歯車が設けられ、前記第1及び第2の移動枠のうちの少なくとも前記第1の移動枠が光軸方向で移動するときには前記カム筒の内周の歯車により前記第1及び前記第2のガイド軸を回転させて、前記第1及び第2の移動枠のうちの前記第2の移動枠のみが光軸方向で移動するときには前記第1及び前記第2のガイド軸を回転させないことを特徴とするレンズ装置。
前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の回り止め部に係合し且つ外周に歯車が形成されたガイド軸と、前記複数の移動枠のうちの第2の移動枠の回り止め部に係合したガイド軸とを含み、前記ガイド軸駆動部は、操作部材の操作に連動して回動することで前記第1の移動枠を光軸方向で移動させるカム筒であって、前記第1の移動枠の回り止め部に係合したガイド軸の歯車に係合する歯車が外周に設けられたカム筒と、前記第2の移動枠の回り止め部に係合したガイド軸を動かす駆動素子とを含んで構成されていることを特徴とするレンズ装置。
前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の回り止め部に係合したガイド軸と、前記複数の移動枠のうちの第2の移動枠の回り止め部に係合したガイド軸とを含み、前記ガイド軸駆動部は、前記第1の移動枠が光軸方向に移動するときに、前記第1の移動枠の回り止め部に係合したガイド軸を動かす駆動素子と、前記第2の移動枠が光軸方向に移動するときに、前記第2の移動枠の回り止め部に係合したガイド軸を動かす駆動素子とを含んで構成されていることを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸駆動部として、前記ガイド軸を回転させることで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ手段を含むことを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸駆動部として、前記ガイド軸を軸方向に振動することで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ駆動素子を含むことを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸駆動部として、前記ガイド軸を軸回り方向に振動することで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ駆動素子を含むことを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸は、前記移動枠に形成されている回り止め部に係合し、前記ガイド軸駆動部は、前記移動枠の回り止め部の深さ方向で、前記ガイド軸と前記回り止め部との間隙が無くならない程度の振幅で前記ガイド軸を振動することで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ駆動素子を含むことを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸駆動部は、前記移動枠駆動部の動力を用いて前記ガイド軸を動かすことを特徴とするレンズ装置。
前記ガイド軸駆動部は、前記ガイド軸の長さ方向にて前記移動レンズの待機位置寄りで前記ガイド軸を駆動することを特徴とするレンズ装置。
前記レンズ装置と、前記レンズ装置を介して被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子により得られた撮像画像を記録媒体に記録する記録媒体インタフェースと、を備えたことを特徴とする撮影装置。
前記レンズ装置と、前記レンズ装置を介して被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子により得られた撮像画像の像ぶれを検出する検出手段と、前記検出手段により像ぶれが検出されたときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動し、前記ガイド軸駆動部を動かさない状態で前記検出手段により像ぶれが検出されないときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動しない制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする撮影装置。
前記レンズ装置と、前記レンズ装置を介して被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子により得られた撮像画像を記録媒体に記録する記録媒体インタフェースと、前記撮像素子により得られた撮像画像を表示する電子ビューファインダと、前記撮像画像を前記記録媒体に記録するときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動し、前記撮像画像を前記記録媒体に記録しないで前記電子ビューファインダに表示するのみであるときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動しない制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする撮影装置。
移動レンズと、前記移動レンズを保持した移動枠と、前記移動枠を前記移動レンズの光軸方向に案内するガイド軸と、前記移動枠を前記ガイド軸に案内させて前記移動レンズの光軸方向に移動させる移動枠駆動部とを備えたレンズ装置におけるレンズ制御方法であって、前記移動レンズの光軸を変化させることなく前記ガイド軸を動かすガイド軸駆動部を前記レンズ装置に設け、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させる前又は移動開始と同時に、前記ガイド軸駆動部によって前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変え、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させているときに、前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を動摩擦状態に保つように、前記ガイド軸駆動部によって前記ガイド軸を連続して動かすことを特徴とするレンズ制御方法。
前記レンズ装置は、前記ガイド軸として、前記移動枠のうちの前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合したメインガイド軸と、前記移動枠のうちの回り止め部に係合したサブガイド軸とを備え、前記移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときに、前記メインガイド軸及び前記サブガイド軸のうちで前記サブガイド軸のみを動かすことを特徴とするレンズ制御方法。
前記レンズ装置は、前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合し且つ第2の移動枠の回り止め部に係合した第1のガイド軸と、前記第1の移動枠の回り止め部に係合し且つ前記第2の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合した第2のガイド軸とを備え、前記第1の移動枠が光軸方向に移動するときには少なくとも前記第2のガイド軸を動かし、前記第2の移動枠が光軸方向に移動するときには少なくとも前記第1のガイド軸を動かすことを特徴とするレンズ制御方法。
なお、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
1…レンズ装置、2…撮影部、12…前固定環、14…本固定環、16…後固定環、21、22、25、26…ガイド軸、23…歯車、24…ベアリング、28…圧電素子、32…ズーム(変倍)レンズ、36…フォーカスレンズ、46…ズームレンズ移動枠、46B…U溝、47…カムローラ、49…歯車、50…ズームリング、52…連動ピン、64…フォーカスレンズ移動枠、64B…U溝、70…フォーカスリング、118…CPU、224…電子ビューファインダ、226…記録媒体インタフェース、227…像ぶれ検出部、229…CPU
Claims (19)
- 移動レンズと、
前記移動レンズを保持した移動枠と、
前記移動枠を前記移動レンズの光軸方向で案内するガイド軸と、
前記移動枠を前記ガイド軸に案内させて前記移動レンズの光軸方向に移動させる移動枠駆動部と、
前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させるときに、前記移動レンズの光軸を変化させることなく前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を動摩擦状態に保つように前記ガイド軸を動かすガイド軸駆動部であって、前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させる前または移動開始と同時に、前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えるガイド軸駆動部と、
を備えたことを特徴とするレンズ装置。 - 前記ガイド軸として、前記移動枠のうちの前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合したメインガイド軸と、前記移動枠のうちの回り止め部分に係合したサブガイド軸とを備え、
前記ガイド軸駆動部は、前記移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときに、前記メインガイド軸及び前記サブガイド軸のうちで前記サブガイド軸のみを動かして前記移動枠と前記サブガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。 - 前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、
前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合し且つ第2の移動枠の回り止め部分に係合した第1のガイド軸と、前記第1の移動枠の回り止め部分に係合し且つ前記第2の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合した第2のガイド軸とを備え、
前記ガイド軸駆動部は、前記第1の移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときには少なくとも前記第2のガイド軸を動かし、前記第2の移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときには少なくとも前記第1のガイド軸を動かすことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。 - 前記ガイド軸駆動部は、操作部材の操作に連動して回動することで前記移動枠を光軸方向で移動させるカム筒であって内周に歯車が設けられたカム筒を含んで構成され、
前記ガイド軸の外周には、前記カム筒の内周の歯車に係合する歯車が設けられ、前記操作部材の操作に連動して前記カム筒が回動すると、前記ガイド軸の歯車と係合した前記カム筒の内周の歯車により前記ガイド軸を回転させることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。 - 前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠は変倍レンズを保持し且つ第2の移動枠はフォーカスレンズを保持し、
前記ガイド軸駆動部は、操作部材の操作に連動して回動することで前記第1の移動枠を光軸方向で移動させるカム筒であって内周に歯車が設けられたカム筒を含んで構成され、
前記第1のガイド軸の外周及び第2のガイド軸の外周の各々には、前記カム筒の内周の歯車に係合する歯車が設けられ、
前記第1及び第2の移動枠のうちの少なくとも前記第1の移動枠が光軸方向で移動するときには前記カム筒の内周の歯車により前記第1及び前記第2のガイド軸を回転させて、前記第1及び第2の移動枠のうちの前記第2の移動枠のみが光軸方向で移動するときには前記第1及び前記第2のガイド軸を回転させないことを特徴とする請求項3に記載のレンズ装置。 - 前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、
前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の回り止め部分に係合し且つ外周に歯車が形成されたガイド軸と、前記複数の移動枠のうちの第2の移動枠の回り止め部分に係合したガイド軸とを含み、
前記ガイド軸駆動部は、操作部材の操作に連動して回動することで前記第1の移動枠を光軸方向で移動させるカム筒であって、前記第1の移動枠の回り止め部分に係合したガイド軸の歯車に係合する歯車が外周に設けられたカム筒と、前記第2の移動枠の回り止め部分に係合したガイド軸を動かす駆動素子とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。 - 前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、
前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の回り止め部分に係合したガイド軸と、前記複数の移動枠のうちの第2の移動枠の回り止め部分に係合したガイド軸とを含み、
前記ガイド軸駆動部は、前記第1の移動枠が光軸方向に移動するときに、前記第1の移動枠の回り止め部分に係合したガイド軸を動かす駆動素子と、前記第2の移動枠が光軸方向に移動するときに、前記第2の移動枠の回り止め部分に係合したガイド軸を動かす駆動素子とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。 - 前記ガイド軸駆動部として、前記ガイド軸を回転させることで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ手段を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズ装置。
- 前記ガイド軸駆動部として、前記ガイド軸を軸方向に振動することで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ駆動素子を含むことを特徴とする請求項1、2、3、6及び7のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。
- 前記ガイド軸駆動部として、前記ガイド軸を軸回り方向に振動することで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ駆動素子を含むことを特徴とする請求項1、2、3、6及び7のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。
- 前記ガイド軸は、前記移動枠に形成されている回り止め部分に係合し、
前記ガイド軸駆動部は、前記移動枠の回り止め部分の深さ方向で、前記ガイド軸と前記回り止め部分との間隙が無くならない程度の振幅で前記ガイド軸を振動することで、前記移動枠と前記ガイド軸との動摩擦状態を保つ駆動素子を含むことを特徴とする請求項1、2、3、6及び7のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。 - 前記ガイド軸駆動部は、前記移動枠駆動部の動力を用いて前記ガイド軸を動かすことを特徴とする請求項1から11のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。
- 前記ガイド軸駆動部は、前記ガイド軸の長さ方向にて前記移動レンズの待機位置寄りで前記ガイド軸を駆動することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のレンズ装置。
- 請求項1から13のうちいずれか1項に記載のレンズ装置と、
前記レンズ装置を介して被写体像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子により得られた撮像画像を記録媒体に記録する記録媒体インタフェースと、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 請求項1から13のうちいずれか1項に記載のレンズ装置と、
前記レンズ装置を介して被写体像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子により得られた撮像画像の像ぶれを検出する検出手段と、
前記検出手段により像ぶれが検出されたときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動し、前記ガイド軸駆動部を動かさない状態で前記検出手段により像ぶれが検出されないときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動しない制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 請求項1から13のうちいずれか1項に記載のレンズ装置と、
前記レンズ装置を介して被写体像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子により得られた撮像画像を記録媒体に記録する記録媒体インタフェースと、
前記撮像素子により得られた撮像画像を表示する電子ビューファインダと、
前記撮像画像を前記記録媒体に記録するときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動し、前記撮像画像を前記記録媒体に記録しないで前記電子ビューファインダに表示するのみであるときには、前記ガイド軸駆動部により前記ガイド軸を駆動しない制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 移動レンズと、前記移動レンズを保持した移動枠と、前記移動枠を前記移動レンズの光軸方向に案内するガイド軸と、前記移動枠を前記ガイド軸に案内させて前記移動レンズの光軸方向に移動させる移動枠駆動部とを備えたレンズ装置におけるレンズ制御方法であって、
前記移動レンズの光軸を変化させることなく前記ガイド軸を動かすガイド軸駆動部を前記レンズ装置に設け、
前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させる前または移動開始と同時に、前記ガイド軸駆動部によって前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を静摩擦状態から動摩擦状態に変え、
前記移動枠を前記移動枠駆動部によって移動させているときに、前記移動枠と前記ガイド軸との係合状態を動摩擦状態に保つように、前記ガイド軸駆動部によって前記ガイド軸を連続して動かすことを特徴とするレンズ制御方法。 - 前記レンズ装置は、前記ガイド軸として、前記移動枠のうちの前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合したメインガイド軸と、前記移動枠のうちの回り止め部分に係合したサブガイド軸とを備え、
前記移動枠が前記移動枠駆動部によって光軸方向に移動するときに、前記メインガイド軸及び前記サブガイド軸のうちで前記サブガイド軸のみを動かすことを特徴とする請求項17に記載のレンズ制御方法。 - 前記レンズ装置は、前記移動レンズ及び前記移動枠を複数備え、前記ガイド軸として、前記複数の移動枠のうちの第1の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合し且つ第2の移動枠の回り止め部分に係合した第1のガイド軸と、前記第1の移動枠の回り止め部分に係合し且つ前記第2の移動枠の前記移動枠駆動部によって光軸方向に駆動される被駆動部分に係合した第2のガイド軸とを備え、
前記第1の移動枠が光軸方向に移動するときには少なくとも前記第2のガイド軸を動かし、前記第2の移動枠が光軸方向に移動するときには少なくとも前記第1のガイド軸を動かすことを特徴とする請求項17または18に記載のレンズ制御方法。
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JP2011064528A JP2012203019A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | レンズ装置、撮影装置及びレンズ制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019219658A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レンズ鏡筒およびこれを備えた撮像装置 |
-
2011
- 2011-03-23 JP JP2011064528A patent/JP2012203019A/ja not_active Withdrawn
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