JP2012203014A - 移動型安全体感設備用架構および安全体感教育方法 - Google Patents

移動型安全体感設備用架構および安全体感教育方法 Download PDF

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Abstract

【課題】研修センタなどに据え付けられた安全体感設備による体験コンテンツを減らす事無く、遠隔地における作業現場近郊でシミュレーションすることのできる安全体感設備を実現することのできる架構を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するための架構10は、基礎スラブ12と、設置場所において基礎スラブ12を支持するアウトリガ16と基礎スラブ12を基点として立設されるテレスコピック型の複数の支柱28と、複数の支柱28によって昇降可能に支持される少なくとも1層の床スラブ(第1床スラブ40と第2床スラブ48)と、少なくとも基礎スラブ12よりも高所に設置されたクレーン52とを備え、アウトリガ16を収納することで基礎スラブ12の支持を搬送車両に代替可能とすることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設現場における重量物の吊り上げや、高所作業時における危険性と安全性を体感するための設備に係り、特に移動型の安全体感設備として使用することのできる架講に関する。
例えばプラント施設などの建設現場における災害を防止、抑制するためには、何が危険であるか、あるいはどうなると危ないのか、といった危険の感受性を向上させる必要がある。このような観点から本願出願人は、特許文献1に開示されているような安全体感設備(吊荷ハンドリング模擬実習装置および吊荷ハンドリング教育システム)を提案し、実際に設備を提供している。
実設備では、災害時に予想される危険を具現化することができるため、a:危険を五感で体感できる。b:危険を擬似体感できるc:危険に対する対策を学ぶことができるd:複数の危険を体感することができる。といった点から、危険の感受性向上に確かな効果を挙げている。
特許第3780877号
しかし、特許文献1に開示されている設備は、企業の研修センタなどに据え置きされた大型設備である。このため、当該設備を用いたシミュレーションを体感したい受講者(作業者や監督者等)は、こうした設備を備えた施設(研修センタ等)へ実際に赴く必要がある。
この際、作業現場が、体感設備を備える施設の近郊であれば問題は無いが、作業現場が遠隔地などである場合には、受講のための旅費や時間が、受講者の数だけ乗算されることとなり、主目的である設備建設の遅延や費用負担の増加を招く虞があった。
そこで本発明では、研修センタなどに据え付けられた安全体感設備による体験コンテンツを減らす事無く、遠隔地における作業現場近郊でシミュレーションすることのできる安全体感設備を実現することのできる架講を提供することを目的とする。
研修センタなどに据え付けられた安全体感設備では、高所への荷揚げや、高所からの重量物の落下などを体感することができる。このため、当該項目を満足させる設備を担う架講には、相当な高さを有する構造物が要求される。しかし、高背な構造物は、車両等へ搭載しての移動には不向きであり、また、陸路での移動の場合には、道路事情等により通過不可能な箇所も多くなってしまう。そこで、上記目的を達成するための本発明に係る移動型安全体感設備用架構は、基礎スラブと、設置場所において前記基礎スラブを支持するアウトリガと、前記基礎スラブを基点として立設されるテレスコピック型の複数の支柱と、前記複数の支柱によって昇降可能に支持される少なくとも1層の床スラブと、少なくとも前記基礎スラブよりも高所に設置された荷揚げ手段と、を備え、前記アウトリガを収納することで前記基礎スラブの支持を搬送車両に代替可能とすることを特徴とする。
また、上記のような特徴を有する移動型安全体感設備用架構は、前記床スラブは、前記基礎スラブの上部に位置する第1床スラブと、前記第1床スラブの上部に位置する第2床スラブとを有するようにすると良い。
このような構成とすることで、実際の現場のように、高さの異なる高所を体感することが可能となる。
また、上記のような特徴を有する移動型安全体感設備用架構は、前記荷揚げ手段は、前記第2床スラブの下面に設けられたレールと、前記レールに対して横行可能に設けられたクレーンとを有するようにすると良い。
このような構成とすることで、クレーンにより荷揚げされた重量物の状況を第1床スラブで確認することが可能となる。
また、上記のような特徴を有する移動型安全体感設備用架構は、前記レールは、前記第2床スラブ並びに前記第1床スラブ、及び前記基礎スラブよりも長手方向長さを長く構成し、平面視した際には少なくとも一部が前記第2床スラブ並びに前記第1床スラブ、及び前記基礎スラブから突出する構成とすると良い。
このような構成とすることで、架構の外側に置かれた重量物等を荷揚げすることが可能となる。
さらに、上記のような特徴を有する移動型安全体感設備用架構は、前記第1床スラブ及び前記基礎スラブには、荷揚げのための開口部を設けるようにすると良い。
このような構成とすることで、架構を構成する複数の脚部および支柱に囲まれた領域の内側での重量物の吊り上げが可能となる。よって、重量物を吊り上げた際の架構設置状態の安定性を維持することが可能となる。
上記のような特徴を有する移動型安全体感設備用架構によれば、研修センタなどに据え付けられた安全体感設備による体験コンテンツを減らす事無く、遠隔地における作業現場近郊でシミュレーションすることが可能となる。
実施形態に係る移動型安全体感設備用架構の正面構成を示す図である。 実施形態に係る移動型安全体感設備用架構の側面構成を示す図である。 テレスコピック構造の支柱の構成を示す断面図である。 床支持部材の構成を示す斜視図である。 移動型安全体感設備用架構を用いて、安全帯を介した吊り上げ実習を行っている様子を示す図である。 移動型安全体感設備用架構を用いて、重量物の相吊りを行っている様子を示す図である。 移動型安全体感設備用架構を用いた高所昇降実習の様子を示す図である。 実施形態に係る移動型安全体感設備用架構を輸送車両に搭載した際の形態を示す正面図である。 実施形態に係る移動型安全体感設備用架構を輸送車両に搭載した際の形態を示す側面図である。 実施形態に係る移動型安全体感設備用架構の輸送から設置までの様子を説明するための図である。
以下、本発明の移動型安全体感設備用架構に係る実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1、および図2を参照して、実施形態に係る安全体感設備用架構の設置形態について説明する。なお、図1は安全体感設備用架構の正面構成を示す図であり、図2は、同右側面の構成を示す図である。
特許文献1に開示されているような安全体感設備では主に、吊荷のハンドリングに関する模擬実習が行われる。具体的には、作業者が安全ベルトを付けて作業している際の落下事故による衝撃力認識や、吊荷への玉掛け作業時における吊荷の傾斜による玉掛け索などへの負荷認識等を得るための実習である。
このような各種模擬実習を行うことのできる安全体感設備用架構(以下、単に架講10と称す)は、少なくとも基礎スラブ12と、床スラブ(第1床スラブ40、第2床スラブ48)、および床スラブを支持する複数の支柱28とを有する。基礎スラブ12は、詳細を後述する支柱28を立設する基点となる床である。基礎スラブ12は略矩形状の平面形態を成し、図1、図2に示す形態では、平面形態を長方形としている。基礎スラブ12の平面形態を長方形とすることで、詳細を後述する輸送車両100(図8参照)の荷台への搭載が容易となる。荷台104からはみ出す事無く、且つ搭載面積を有効に活用することができるからである。
基礎スラブ12の短辺には、長辺と交差する方向へ伸張可能なアウトリガ16が設けられている。アウトリガ16のアーム18を伸ばす事で、基礎スラブ12を支える際の支持位置を拡幅することができ、架構10の転倒を防止することができるからである。実施形態に係るアウトリガ16は、アーム18と、アーム18の先端に設けられた筒体20、及び筒体20を介して高さ方向へのスライドを可能とされる脚部22から成る。脚部22を筒体20に対してスライド可能な構成とすることで、輸送形態では脚部22を筒体20の上部側に突出させて収納し、設置形態では脚部22を筒体20の下部側に突出させ基礎スラブ12を支持させることができる。なお、脚部22は筒体20に対して、図示しない抜き差しピン等を持って状態固定される構成とすれば良い。
また、設置状態においては、脚部22の下部に油圧ジャッキ24を配置し、基礎スラブ12の高さ調整、および水平調整を図るようにすると良い。なお、脚部22の下部に油圧ジャッキ24を配置する事に替え、脚部22自体にジャッキアップ機能を持たせる構成としても良い。
基礎スラブ12の中央には、吊荷を通過させるための貫通孔(開口部)14が設けられている。詳細を後述するクレーン52により重量物を荷揚げする際でも、中央に設けられた貫通孔14を利用する事で、架構10の設置状態の安定化を図ることができるからである。貫通孔14の周囲には、作業者等の転落を防止するための安全柵26が設置される。
また、基礎スラブ12には、少なくとも四隅に、基礎スラブ12の上方へ向けて立設された複数(図1、図2に示す例では4本)の支柱28が設けられる。各支柱28は、図3に一例を示すように、内部を中空とし、断面積の大きな筒の中に断面積の小さな筒が収納されることで全体の伸縮を可能としたいわゆるテレスコピック構造とされている。図3に示す支柱28は、3節構造とされており、断面積が最も大きい基礎支柱30と、基礎支柱30の内部に収納可能な中間支柱32、および中間支柱32の内部に収納可能な先端支柱34より成る。
中間支柱32の先端側には、梁38を係合する梁固定部36が設けられており、収縮時のストッパとして機能する。また、先端支柱34の上端には、詳細を後述する第2床スラブ48が設けられることより、中間支柱32、先端支柱34共に、完全に収納されてしまう事は無い。中間支柱32、先端支柱34は、抜き差しピン31,33を貫通孔35に挿通させることで、伸張状態を維持する構成とする。なお、抜き挿しピン31,33には、抜け止めのための割りピンなどを設けるようにすることで、ボルト・ナットに比べて締付けや緩めの必要性が無いため、組付けを容易としつつ設置状態の安全性を高めることができる。
実施形態に係る架構10には、床スラブが2つ(第1床スラブ40と第2床スラブ48)設けられる。第1床スラブ40は、詳細を上述した基礎スラブ12の直上に配置される床である。第1床スラブ40は、中間支柱32に係止された床支持部材44に係合することで、所望される高さに固定可能とされる。床支持部材44は、図4に示すように、二股状にカットされた挟持片44bと、本体44a、及びフランジ44dから成る。挟持片44bは、本体の一方の端部を切り欠くことで構成された対を成す切片であり、切片間の切欠き部に中間支柱32を嵌め込むように配置する。挟持片44bには、固定のための抜き差しピン(不図示)を挿通させるための貫通孔44cが設けられる。本体44aは、中空角材であれば良く、フランジ44dは、本体44aにおける他方の端部に設けられる。第1床スラブ40を係合させるためである。第1床スラブ40には、基礎スラブ12と同様に、その中央に、吊荷を通過させるための貫通孔(開口部)42が設けられている。クレーン52により重量物を荷揚げする際でも、中央に設けられた貫通孔42を利用する事で、架構10の設置状態を安定化を図ることができるからである。貫通孔42の周囲には、作業者等の転落を防止するための安全柵46が設置される。なお、第1床スラブ40は、中間支柱32に対する床支持部材44の取り付け位置によって、その設置高さを変更することができる。
第2床スラブ48は、先端支柱34の先端に設けられ、第1床スラブ40の上部に配置される床である。第2床スラブ48の外縁部には、落下防止のためのスタンション64が設けられている。また、第2床スラブ48の下部には、レール50と、このレール50を横行するクレーン52が設けられている。
レール50は、第2床スラブ48の下に配されたビーム700の下に、ビーム700に直交すると共に第2床スラブ48の長手方向に沿うように配置されており、第1床スラブ40、基礎スラブ12に設けられた貫通孔42,14の上部を通過する。また、レール50は、第2床スラブ48、第1床スラブ40、及び基礎スラブ12よりも長手方向長さが長くなるように構成され、架構10を平面視した際には、少なくとも一方の端部が第2床スラブ48、第1床スラブ40、及び基礎スラブ12から突出するように設けられる。このような構成とすることで、突出部では、架構10の外側にある吊荷を荷揚げしたり、落下試験(実習)や吊下げ試験(実習)を行うことが可能となる。なお、ビーム700の下には、レール50の他、フック701が設けられ、チェーンブロック70(図6参照)等を設置することを可能としている。
クレーン52は、トロリ54と、クレーン本体62とより成る。トロリ54は、上述したレール50を横行可能なローラを備えた移動手段である。また、クレーン本体62は、モータ56とフック60、及びワイヤ58等より構成される荷揚げ手段である。
また、上記のような基本構成を有する架構10には、必要に応じて図示しない昇降用梯子や、設置状態の安定化を図るための補助脚部、あるいは筋交い等を設けることができる。
このような基本構成を有する架構10では、設備する実験手段を切り替えることで、種々の実習を行うことが可能となる。例えば、図5に示すように、クレーン52をレール50の突出部分まで移動させ、地上に待機させた安全帯を装着した作業者の安全帯にフック60を係合して引き上げることで、安全帯の装着位置等に伴う体への食い込み等を検証する安全帯ぶら下がり体感実習を行うことができる。また、第1床スラブ40における開口部42付近の安全柵46に安全帯のフック(不図示)を掛けてウエイト(不図示)を開口部42から落下させれば、フックの掛け方に伴う安全帯脱落等の危険を実証する安全帯落下検証実習を行うことができる。
また、図6に示すように、クレーン52に替えてレール50の上のビーム700の下に設けられたフック701に、複数(図6の例では2つ)のチェーンブロック70を設置することにより、重量物80の相吊りを行うことが可能となる。これにより、相吊金具82の危険体感実習や、相吊り角度の変化に伴うワイヤ84等への負荷の変化を検証する実習を行うことが可能となる。また、痛んだワイヤ84による重量物80の荷揚げによるワイヤ84の断裂、および重量物80の落下といった実習も可能となる。
さらに、図7に示すように、第2床スラブ48への昇降により、高所への昇降体感実習を行うことができる。また、第2床スラブ48に設けたスタンション64に対して荷重を掛けることで、スタンション64の耐荷重を検証する実習を行うことも可能となる。
なお、体験可能となる実習項目は、種々の実験手段を付加することで増やすことができる。付加する実験手段については、架構10を構成する要素として常備しても良いし、別途必要に応じて輸送するようにしても良い。
このような基本構成を有する架構10は、支柱28を短縮させ、かつ脚部22を引き上げることで、図8、及び図9に示すように、輸送車両100に搭載することが可能となる。なお、支柱28を伸張させたままの状態であっても輸送車両に搭載することは可能であるが、輸送状態の安定化や高架を通過可能とするためには、搭載状態(輸送形態)の高さをできる限り低くすることが望ましい。なお、図8は、架構の輸送形態の正面構成を示す図であり、図9は同右側面の構成を示す図である。
輸送形態においては、図8、図9に示すように、床支持部材44を取り外し、第1床スラブ40を基礎スラブ12の上に配置する。基礎スラブ12の四隅の脚部22のピンを抜き、脚部22を上方へ移動させる。図9において、脚部22は、他の架構10の部材が車両100の荷台104より落下しないための柵の作用をなす。このため、基礎スラブ12上に設けていた安全柵26は取り外し、第1床スラブ40上に配置する。また、第2床スラブ48上のスタンション64も同様に取り外し、第1床スラブ40上に配置する。このように、本実施形態に係る架構10は、輸送形態では、設置形態に比べて全高を、約1/4程度にまで縮めることができる(支柱28により2段階、脚部22により1段階の短縮)。このため、輸送車両100に安定的に搭載することが可能となると共に、道路事情等に影響されにくくなり、作業現場近郊への輸送を容易かつ安全なものとすることができる。
また、実施形態に係る架構10によれば、上述したように、付加する実験手段の切り替えにより、研修センタなどに据え付けられた安全体感設備による体験コンテンツを減らす事無く、遠隔地における作業現場近郊で研修を行うことが可能となる。
上記のような構成の架構10の輸送形態から設置形態への移行について、図10を参照して説明する。まず、研修の実施を予定する設置場所まで輸送車両100に搭載した架構10を運ぶ(S100)。
目的地への輸送を完了した後、脚部22の立設を行う。脚部22の立設はまず、アウトリガ16のアーム18(図9等参照)を伸張させる。次に、筒体20を基点として基礎スラブ12の上側に引き上げていた脚部22を基礎スラブ12の下側へ下ろす。この際、各脚部22の下側に、油圧ジャッキ24を配置する。脚部22を下ろして固定した後、油圧ジャッキ24を稼動(伸張)させて基礎スラブ12を輸送車両100の荷台104から押し上げる。この際、各脚部22の下部に配置した油圧ジャッキ24の押上げ量を調節することで、基礎スラブ12の高さや水平状態の調整を行う(S102)。
輸送車両100の荷台104から基礎スラブ12を押し上げた後、輸送車両100を前進させて基礎スラブ12の下から荷台104を引き抜く。基礎スラブ12から荷台104を引き抜いた後、クレーンなどを介して支柱28の引き伸ばしを行う。このため、輸送車両100には、キャブバッククレーン102を搭載した車両を採用することが望ましい。支柱28の引き伸ばし作業に、輸送車両100に搭載されたキャブバッククレーン102を使用することができるからである。
支柱28の引き伸ばしは、第2床スラブ48の上方からクレーン(例えばキャブバッククレーン102)により全体を引き上げることにより行う。そして、中間支柱32、先端支柱34をそれぞれ引き伸ばした後、抜き差しピンにより固定することで支柱28の引き伸ばしが完了する(S104)。
支柱28の引き伸ばしを終えた後、中間支柱32に床支持部材44を係止する(S106)。その後、クレーン52を用いて第1床スラブ40を引き上げ、床支持部材44と第1床スラブ40を係合する(S108)。第1床スラブ40の係合を終えた後、基礎スラブ12と第2床スラブ48のそれぞれに、安全柵26やスタンション64を設置する。その後、必要に応じて昇降用の梯子等(不図示)を取り付けることで、架構10の設置が完了する(S110)。
10………架構、12………基礎スラブ、14………貫通孔、16………アウトリガ、18………アーム、20………筒体、22………脚部、24………油圧ジャッキ、26………安全柵、28………支柱、30………基礎支柱、32………中間支柱、34………先端支柱、36………梁固定部、38………梁、40………第1床スラブ、42………貫通孔、44………床支持部材、46………安全柵、48………第2床スラブ、50………レール、52………クレーン、54………トロリ、56………モータ、58………ワイヤ、60………フック、62………クレーン本体、64………スタンション、100………輸送車両、102………キャブバッククレーン、104………荷台。
本発明は、建設現場における重量物の吊り上げや、高所作業時における危険性と安全性を体感するための設備に係り、特に移動型の安全体感設備として使用することのできる架構およびこの架構を用いた安全体感教育方法に関する。
そこで本発明では、研修センタなどに据え付けられた安全体感設備による体験コンテンツを減らす事無く、遠隔地における作業現場近郊でシミュレーションすることのできる安全体感設備を実現することのできる架構を提供することを目的とする。また、本発明では、前記架構を用いた安全体感教育方法を提供することを第2の目的とする。
研修センタなどに据え付けられた安全体感設備では、高所への荷揚げや、高所からの重量物の落下などを体感することができる。このため、当該項目を満足させる設備を担う架構には、相当な高さを有する構造物が要求される。しかし、高背な構造物は、車両等へ搭載しての移動には不向きであり、また、陸路での移動の場合には、道路事情等により通過不可能な箇所も多くなってしまう。そこで、上記目的を達成するための本発明に係る移動型安全体感設備用架構は、基礎スラブと、設置場所において前記基礎スラブを支持するアウトリガと、前記基礎スラブを基点として立設されるテレスコピック型の複数の支柱と、前記複数の支柱によって昇降可能に支持される少なくとも1層の床スラブと、少なくとも前記基礎スラブよりも高所に設置された荷揚げ手段と、を備え、前記アウトリガを収納することで前記基礎スラブの支持を搬送車両に代替可能とすることを特徴とする。
さらに、上記のような特徴を有する移動型安全体感設備用架構は、前記第1床スラブ及び前記基礎スラブには、荷揚げのための開口部を設けるようにすると良い。
このような構成とすることで、架構を構成する複数の脚部および支柱に囲まれた領域の内側での重量物の吊り上げが可能となる。よって、重量物を吊り上げた際の架構設置状態の安定性を維持することが可能となる。
また、上記第2の目的を達成するための本発明に係る安全体感教育方法は、上記いずれかに記載の構成を備えた移動型安全体感設備用架構を用いて行う安全体感教育方法であって、前記支柱、前記アウトリガを縮めた状態で前記架構を前記搬送車両に搭載し、前記搬送車両に搭載した架構を作業現場近郊の設置場所まで輸送し、前記設置場所において前記アウトリガ、および前記支柱を伸張させて前記架構の設置を行い、前記架構に設備する実験手段の切り替えにより、安全体感実習を行うことを特徴とする。
また、上記のような特徴を有する安全体感教育方法では、前記クレーンを前記レールの前記突出部分まで移動させ、地上に待機させた安全帯を装着した作業者の安全帯に前記クレーンのフックを係合して引き揚げる安全帯ぶら下がり体感実習を行うことを特徴とすることができる。
このような実習によれば、安全帯の装着位置に伴う体への食い込みを検証することができる。
また、上記のような特徴を有する安全体感教育方法では、前記第1床スラブにおける開口部付近の安全柵に安全帯のフックを掛けてウエイトを開口部から落下させる安全帯落下検証実習を行うことを特徴とすることができる。
このような実習によれば、フックの掛け方に伴う安全帯脱落の危険を検証することができる。
また、上記のような特徴を有する安全体感教育方法では、前記クレーンに替えて前記レールの上に設けられたビームに設けたフックに、複数のチェーンブロックを設置することにより、重量物の相吊り実習を行うことを特徴とすることができる。
このような実習によれば、相吊金具の危険体感または、相吊り角度の変化に伴うワイヤへの付加の変化を検証を行うことができる。
さらに、上記のような特徴を有する安全体感教育方法では、前記第2の床スラブにスタンションを設け、前記スタンションに荷重を掛ける実習を行うことを特徴とすることもできる。
このような実習によれば、スタンションの耐荷重を検証することができる。
以下、本発明の移動型安全体感設備用架構および安全体感教育方法に係る実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1、および図2を参照して、実施形態に係る安全体感設備用架構の設置形態について説明する。なお、図1は安全体感設備用架構の正面構成を示す図であり、図2は、同右側面の構成を示す図である。
このような各種模擬実習を行うことのできる安全体感設備用架構(以下、単に架構10と称す)は、少なくとも基礎スラブ12と、床スラブ(第1床スラブ40、第2床スラブ48)、および床スラブを支持する複数の支柱28とを有する。基礎スラブ12は、詳細を後述する支柱28を立設する基点となる床である。基礎スラブ12は略矩形状の平面形態を成し、図1、図2に示す形態では、平面形態を長方形としている。基礎スラブ12の平面形態を長方形とすることで、詳細を後述する輸送車両100(図8参照)の荷台への搭載が容易となる。荷台104からはみ出す事無く、且つ搭載面積を有効に活用することができるからである。

Claims (5)

  1. 基礎スラブと、
    設置場所において前記基礎スラブを支持するアウトリガと、
    前記基礎スラブを基点として立設されるテレスコピック型の複数の支柱と、
    前記複数の支柱によって昇降可能に支持される少なくとも1層の床スラブと、
    少なくとも前記基礎スラブよりも高所に設置された荷揚げ手段と、を備え、
    前記アウトリガを収納することで前記基礎スラブの支持を搬送車両に代替可能とすることを特徴とする移動型安全体感設備用架構。
  2. 前記床スラブは、前記基礎スラブの上部に位置する第1床スラブと、
    前記第1床スラブの上部に位置する第2床スラブとを有することを特徴とする請求項1に記載の移動型安全体感設備用架構。
  3. 前記荷揚げ手段は、前記第2床スラブの下面に設けられたレールと、
    前記レールに対して横行可能に設けられたクレーンとより構成されることを特徴とする請求項2に記載の移動型安全体感設備用架構。
  4. 前記レールは、前記第2床スラブ並びに前記第1床スラブ、及び前記基礎スラブよりも長手方向長さを長く構成し、平面視した際には少なくとも一部が前記第2床スラブ並びに前記第1床スラブ、及び前記基礎スラブから突出することを特徴とする請求項3に記載の移動型安全体感設備用架構。
  5. 前記第1床スラブ及び前記基礎スラブには、荷揚げのための開口部を設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の移動型安全体感設備用架構。
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