JP2018204427A - 揚重装置を用いた部材更新方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】揚重装置200は、撤去部材や新設部材を吊上げるかつ吊降ろす装置であり、リフターと架設桁、吊り治具を備えたものである。リフターは、上下に伸縮可能な4本の支柱と、4本の支柱上部に連結される構台を含んで構成されるとともに、これら支柱内に貨物自動車Trを通過させる空間を有したものである。また架設桁は、2以上のリフターの構台に固定されてリフター間に架け渡され、吊り治具は、リフター間に架け渡された架設桁に取り付けられるとともに架設桁に沿って横行可能なものである。
【選択図】図7
Description
(1)1車線のみの規制で実施することができるため、例えば上下4車線の場合、下りの2車線は全面開放するとともに上り2車線のうち1車線も常に開放することができる。
(2)揚重装置のリフターは、市場で提供されている通常のリフターを利用することができることから、手間やコストをかけることなく実施することができる。
(3)撤去部材や新設部材を把持した状態で吊り治具が架設桁に沿って横行するため、撤去部材や新設部材を橋軸方向(道路延長方向)に輸送することができ、この結果、大きな作業半径を有する大型のクレーン等を用意する必要がなく、その分コストを抑えることができる。
(4)1車線しか有さない狭い幅員の橋梁でも、本願発明を用いれば部材更新を行うことができる。
(5)下路トラスや下路アーチなど橋面上に橋梁の部材を有する橋梁でも、本願発明を用いれば、橋面上の限られた作業空間で部材更新が可能となる。
(6)揚重装置のリフターは貨物自動車に搭載され、自ら組み立てと解体ができるので、揚重装置としての組みばらしが容易であり、施工時間が短縮できる。
(7)施工区間長を橋梁1径間とし、主桁と床版を接合した状態で更新(撤去〜新設)を行えば、さらに急速に橋梁全体の更新を行うことができる。
本願発明の実施形態の例を説明するにあたって、はじめにここで用いる用語の定義を示しておく。
本願発明の揚重装置、及び揚重装置を用いた部材更新方法は、道路橋を構成するコンクリート床版や鋼床版、主桁や横桁、あるいは接合部材(主桁と床版、横桁などを接合した部材)といった部材の設置と撤去に関する技術である。そこで、道路橋を構成するこれらの部材のことをここでは総称して単に「構成部材」ということとする。なお構成部材は、鋼やコンクリート、FRP(Fiber Reinforced Plastics)など様々な材質製のものとすることができ、すなわち本願発明では構成部材の材質は特に限定されない。また、本願発明の揚重装置を用いた部材更新方法は、構成部材を撤去するとともに撤去した後に新規の構成部材を設置する(以下、撤去して設置することを「更新」という。)方法であり、便宜上ここでは撤去した構成部材のことを「撤去部材」と、新たに設置される構成部材のことを「新設部材」ということとする。
図1は、本願発明を実施して道路橋の一部を更新する状況を示す平面図である。この図で破線によって示す範囲が、本願発明の揚重装置を用いた部材更新方法を実施するために規制された工事用の範囲であり、この範囲のことをここでは「工事ヤード100」ということとする。この工事ヤード100は、道路橋の1車線を使用して所定の延長区間で設定される。なお、「1車線を使用して」とは、他の車線を使用しないという意味であって、当該車線のみに対して工事ヤード100を設定する場合のほか、当該1車線に側方領域(路肩や中央帯や側帯、あるいは壁高欄や地覆など)を加えた範囲に対して工事ヤード100を設定する場合も含まれる。さらに当該1車線に隣接する車線の略半幅を含めたいわば1,5車線を使用して工事ヤード100を設定してもよい。例えば図1に示す上下2車線ずつの道路橋の場合は、上りの1車線(図では下側車線)のみを使用して工事ヤード100が設定されている。したがって、下り線は2車線ともに常時一般開放することができ、上り線も1車線は常時一般開放することができる。つまり、トラックやトレーラーあるいは台車(特に、ドーリーなどの多輪台車)など荷台に撤去部材や新設部材を搭載することができる工事用の車両(以下、「貨物自動車Tr」という。)は、工事ヤード100が設定された1車線を利用して移動するわけである。
構成部材を更新(撤去〜設置)する区間のことを、ここでは「施工区間110」ということとする。もちろん、工事ヤード100は施工区間110をその範囲内に含むように設定され、しかも施工区間110が工事ヤード100の後方側(図1では終点側寄り)に位置するように設定される。ここでは「前方」及び「後方」という語を用いて説明しているが、この前方及び後方はその車線に本来設定されている進行方向を基準にしている。すなわち、上り車線に工事ヤード100設定される場合は起点側が「前方」であって終点側が「後方」となり、下り車線に工事ヤード100設定される場合は終点側が「前方」であって起点側が「後方」となる。なお施工区間は、橋梁の支持点と支持点間(つまり1径間分)とするなど1車線のうち道路延長方向(つまり橋軸方向)に分割された区間であるが、さらに道路幅員方向(つまり橋軸直角方向)に分割した区間とすることもできる。換言すれば、1車線分の床版や主桁といった構成部材を一度に更新することもできるし、道路幅員方向(橋軸直角方向)に分割したうえで構成部材を更新していくこともできる。
図2は、リフターを示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその正面図である。リフター500は、市場に流通している(販売されレンタルされている)汎用品であり、図2(a)に示すように4本の支柱510と構台520を含んで構成される。これら4本の支柱510は、それぞれ複数(図では3つ)の分割体で形成され、上方の分割体が下方の分割体を収容できる構造となっている。そして油圧等を利用することで、上方の分割体から下方の分割体を出し入れすることができ、すなわち4本の支柱510は上下に伸び縮み(つまりジャッキアップとジャッキダウン)できる仕様となっている。また図2(b)に示すように、リフター500は正面視で門型であり、貨物自動車Trが通過可能な空間(以下、「通行空間540」という。)を備えている。この通行空間540は、(積み荷の大きさにもよるものの)リフター500が積荷を吊上げた状態でその積荷の下方を貨物自動車Trが通過することも可能な程度の広さである。なおリフター500は、市場に流通している汎用品を利用することもできるし、専用のものとして特別に製造したもの(注文製造したもの)を利用することもできる。
次に本願発明の揚重装置について、図を参照しながら説明する。本願発明の揚重装置は、施工区間110で撤去された撤去部材を貨物自動車Trに積み込み、そして貨物自動車Trに搭載された新設部材を設置するものである。そのため、図1に示すように本願発明の揚重装置は、施工区間110の周辺(この図では後方)に設置される。本願発明の揚重装置は、従来用いられているリフターを利用した新規な揚重装置であり、大きく「架設桁型揚重装置200」と「ウィンチ型揚重装置300」の2種類を挙げることができる。架設桁型揚重装置200は複数のリフターに架設桁を架け渡した揚重装置であり、一方のウィンチ型揚重装置300はリフターに吊り荷機構を設置した揚重装置である。以下、それぞれについて順に説明する。
本願発明の架設桁型揚重装置200について説明するため、まずは架設桁型揚重装置200の構築方法について説明する。図4は、架設桁型揚重装置200の構築方法の主な工程を示すステップ図である。はじめに図4(a)に示すように2基のリフター500を設置する。このとき、撤去する構成部材の位置あるいは設置部材を設置する計画位置を挟むように2基のリフター500を設置する。なお、ここでは便宜上2基のリフター500を設置しているが、これに限らず3基以上のリフター500を設置することもできる。
本願発明のウィンチ型揚重装置300は、リフター500に吊り荷機構400を設置した揚重装置である。ただし、架設桁型揚重装置200のように架設桁210が架け渡されることはない。ウィンチ型揚重装置300に設置される吊り荷機構400は、吊りロープ410と、この吊りロープ410の先端に固定された吊り治具、そして荷重を支持して吊り冶具を上げ下げできる動力手段を有するものであり、いわゆるウィンチやホイストといった荷揚げ用の装置である。吊り荷機構400の本体部を、例えば構台520などに固定することによって、リフター500に吊り荷機構400を設置することができる。
続いて本願発明の揚重装置を用いた部材更新方法について、揚重装置として架設桁型揚重装置200を用いた場合と、ウィンチ型揚重装置300を利用した場合、さらに4基以上のリフター500からなる架設桁型揚重装置200を用いた場合に分けて説明する。
図6は、架設桁型揚重装置200を用いた場合の本願発明の部材更新方法の主な工程の流れを示すフロー図である。工事を始めるに当たって、まずは図1に示すように工事ヤード100を設定する(Step110)。なお、施工区間110を含むように、しかも施工区間110が全体のうち後方寄りに位置するように工事ヤード100を設定する。工事ヤード100の設定は、例えば周囲に仮囲いを設置することで明示するとよい。工事ヤード100を設定すると、リフター500を搭載した貨物自動車Trを工事ヤード100内に進入させる。このとき貨物自動車Trは、工事ヤード100を設定した車線を通行して、すなわち図1に示す他の車線を通ることなく(例えば横入りすることなく)、後方側(この場合、終点側)から工事ヤード100内に進入させる。
図10は、ウィンチ型揚重装置300を用いた場合の本願発明の部材更新方法の主な工程の流れを示すフロー図である。架設桁型揚重装置200を用いた場合と同様、工事ヤード100を設定すると(Step110)、2基のウィンチ型揚重装置300を施工区間110の周辺に設置する(Step310)。ここでは、2基のウィンチ型揚重装置300を区別するため、工事ヤード100のうち前方に設置されたものを第1のウィンチ型揚重装置300aと、後方に設置されたものを第2のウィンチ型揚重装置300bということとする。
4基以上のリフターからなる架設桁型揚重装置200を用いた部材更新方法は、橋軸方向に長尺の構成部材を更新する際に特に有効であることから、便宜上ここでは、4基以上のリフターからなる架設桁型揚重装置200のことを「長尺架設桁型揚重装置200」ということとする。また長尺架設桁型揚重装置200を用いた部材更新方法は、さらに「2つのリフター500間に架設桁210が架け渡された長尺架設桁型揚重装置200を用いるケース」と、「3以上のリフター500間に架設桁210が架け渡された長尺架設桁型揚重装置200を用いるケース」に大別することができる。そこで、2つのリフター500間に架設桁210が架け渡された長尺架設桁型揚重装置200のことを「2基式長尺架設桁型揚重装置200」と、3以上のリフター500間に架設桁210が架け渡された長尺架設桁型揚重装置200のことを「多基式長尺架設桁型揚重装置200」ということとする。以下、2基式長尺架設桁型揚重装置200を用いたケースと、多基式長尺架設桁型揚重装置200を用いたケースについて順に説明する。
110 施工区間
200 架設桁型揚重装置
210 (架設桁型揚重装置の)架設桁
210a (架設桁の)分割部材
211 (架設桁の)本体桁
212 (架設桁の)レール桁
300 ウィンチ型揚重装置
300a 第1のウィンチ型揚重装置
300b 第2のウィンチ型揚重装置
400 吊り荷機構
410 (吊り荷機構の)吊りロープ
420 (吊り荷機構の)移動式係止手段
430 (吊り荷機構の)吊り治具
500 リフター
500ma 第1主リフター
500sa 第1副リフター
500mb 第2主リフター
500sb 第2副リフター
510 (リフターの)支柱
520 (リフターの)構台
530 (リフターの)吊り係止具
540 (リフターの)通行空間
550 (リフターの)連結梁
Tr 貨物自動車
DL ドーリー
Claims (23)
- 道路橋の一部を撤去した撤去部材、又は道路橋の一部に新たに設置する新設部材を、吊上げるとともに吊降ろす揚重装置において、
リフターと吊り荷機構を備え、
前記リフターは、荷重を支持しかつ上下に伸縮可能な4本の支柱を含んで構成されるとともに、貨物自動車が通過可能な通行空間を有し、
前記吊り荷機構は、吊りロープと、該吊りロープの先端に固定された吊り治具と、動力手段と、を有し、
前記動力手段で前記吊りロープを巻き上げ又は巻き降ろすことによって、前記吊り治具が上下し、該吊り治具に把持された前記撤去部材又は前記新設部材を、吊上げ又は吊降ろす、
ことを特徴とする揚重装置。 - 道路橋の一部を撤去した撤去部材、又は道路橋の一部に新たに設置する新設部材を、吊上げるとともに吊降ろす揚重装置において、
リフターと、架設桁と、吊り荷機構と、を備え、
前記リフターは、荷重を支持しかつ上下に伸縮可能な4本の支柱と、4本の該支柱上部に連結される構台と、を含んで構成されるとともに、貨物自動車が通過可能な通行空間を有し、
前記架設桁は、2以上の前記リフターの前記構台に固定されて、該リフター間に架け渡され、
前記吊り荷機構は、吊りロープと、該吊りロープの先端に固定された吊り治具と、動力手段と、を有するとともに、前記架設桁に沿って横行可能に該架設桁に取り付けられた、
ことを特徴とする揚重装置。 - 前記リフターは、2本の連結梁を有し、
4本の前記支柱のうち2本ずつが1本の前記連結梁で連結され、
2本の前記連結梁は、左右に伸縮可能である、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の揚重装置。 - 道路橋の一部を使用した所定区間が工事ヤードとして設定され、該工事ヤード内に設置された揚重装置を使用して、該工事ヤード内の施工区間で道路橋の構成部材を更新する方法であって、
前記揚重装置は、リフターと、架設桁と、吊り荷機構と、を含んで構成され、
前記リフターは、荷重を支持しかつ上下に伸縮可能な4本の支柱と、4本の該支柱上部に連結される構台と、を含んで構成されるとともに、貨物自動車が通過可能な通行空間を有し、
前記架設桁は、2以上の前記リフターの前記構台に固定されて、該リフター間に架け渡され、
前記吊り荷機構は、吊りロープと、該吊りロープの先端に固定された吊り治具と、動力手段と、を有するとともに、前記架設桁に沿って横行可能に該架設桁に取り付けられ、
さらに前記揚重装置は、前記施工区間の上方に前記架設桁が配置されるよう設置され、
前記施工区間における道路橋の構成部材を取り外す撤去工程と、
前記撤去工程で取り外した撤去部材を前記揚重装置で吊上げるとともに、該撤去部材を把持した前記吊り荷機構が前記架設桁に沿って横行し、該揚重装置で該撤去部材を貨物自動車に吊降ろす撤去部材積載工程と、
を備えたことを特徴とする揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記撤去部材積載工程では、前記吊り荷機構を用いて、前記撤去部材を吊上げるとともに、前記撤去部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項4記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記撤去部材積載工程では、リフターの上下伸縮によって、前記撤去部材を吊上げるとともに、前記撤去部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 貨物自動車に搭載された新設部材を前記揚重装置で吊上げるとともに、該新設部材を把持した前記吊り荷機構が前記架設桁に沿って横行し、該揚重装置で該新設部材を前記施工区間の計画位置に吊降ろして設置する新設工程を、
さらに備えたことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記新設工程では、前記吊り荷機構を用いて、前記新設部材を吊上げるとともに、前記新設部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項7記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記新設工程では、リフターの上下伸縮によって、前記新設部材を吊上げるとともに、前記新設部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記揚重装置を構築する揚重装置構築工程を、さらに備え、
前記揚重装置構築工程は、
前記施工区間の路面上で、2以上の分割部材を連結して前記架設桁を組立てる架設桁組立工程と、
前記吊り荷機構が取り付けられた前記架設桁を、前記施工区間を挟んで配置された2以上の前記リフター間に架け渡して設置する架設桁設置工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項4乃至請求項9のいずれかに記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 道路橋の一部を使用した所定区間が工事ヤードとして設定され、該工事ヤード内に設置された第1の揚重装置及び第2の揚重装置を使用して、該工事ヤード内の施工区間で道路橋の構成部材を更新する方法であって、
前記第1の揚重装置及び前記第2の揚重装置は、リフターと吊り荷機構を含んで構成され、
前記リフターは、荷重を支持しかつ上下に伸縮可能な4本の支柱を含んで構成されるとともに、貨物自動車が通過可能な通行空間を有し、
前記吊り荷機構は、吊りロープと、該吊りロープの先端に固定された吊り治具と、動力手段を有し、
前記施工区間における道路橋の構成部材を取り外す撤去工程と、
前記撤去工程で取り外した撤去部材を貨物自動車に吊降ろす撤去部材積載工程と、
を備え、
前記撤去部材積載工程は、
前記第1の揚重装置及び前記第2の揚重装置の前記動力手段によってそれぞれの前記吊りロープを巻上げることで、前記吊り治具に把持された前記撤去部材を吊上げる撤去部材両吊り工程と、
前記第1の揚重装置の前記動力手段によって前記撤去部材を吊上げた状態で、前記第2の揚重装置の前記動力手段が前記吊りロープを巻下げることによって、前記撤去部材を前記第1の揚重装置の下方まで移動させる撤去部材移動工程と、
前記第1の揚重装置で、前記撤去部材を貨物自動車に吊降ろす撤去部材片降ろし工程と、を有する、
ことを特徴とする揚重装置を用いた部材更新方法。 - 貨物自動車に搭載された新設部材を前記施工区間の計画位置に吊降ろして設置する新設工程を、さらに備え、
前記新設工程は、
前記第1の揚重装置及び前記第2の揚重装置の前記動力手段によってそれぞれの前記吊りロープを巻上げることで、前記吊り治具に把持された前記新設部材を貨物自動車から吊上げるとともに、貨物自動車が前記施工区間外に移動する新設部材両吊り工程と、
前記第1の揚重装置の前記動力手段によって前記新設部材を吊上げた状態で、前記第2の揚重装置の前記動力手段が前記吊りロープを巻下げることによって該新設部材を該第1の揚重装置の下方まで移動させる新設部材移動工程と、
前記第1の揚重装置で、前記新設部材を前記施工区間の計画位置に吊降ろす新設部材片降ろし工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項11記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 道路橋の一部を使用した所定区間が工事ヤードとして設定され、該工事ヤード内に設置された揚重装置を使用して、該工事ヤード内の施工区間で道路橋の構成部材を更新する方法であって、
前記揚重装置は、4以上のリフターと、架設桁と、2以上の吊り荷機構と、を含んで構成され、
前記リフターは、荷重を支持しかつ上下に伸縮可能な4本の支柱と、4本の該支柱上部に連結される構台と、を含んで構成されるとともに、貨物自動車が通過可能な通行空間を有し、
さらに4以上の前記リフターのうち第1副リフター及び第2副リフターが前記施工区間を挟んで配置され、第1主リフターが該第1副リフターと該施工区間の間に配置されるとともに、第2主リフターが該第2副リフターと該施工区間の間に配置され、
前記架設桁は、前記第1主リフター及び前記第2主リフターの前記構台に固定されて該リフター間に架け渡され、
前記吊り荷機構は、吊りロープと、該吊りロープの先端に固定された吊り治具と、動力手段と、を有するとともに、前記架設桁に沿って横行可能に該架設桁に取り付けられ、
前記施工区間における道路橋の構成部材を取り外す撤去工程と、
前記撤去工程で撤去した撤去部材を前記揚重装置で吊上げるとともに、前記架設桁に沿って該撤去部材を把持した前記吊り荷機構が横行し、該撤去部材の一端を貨物自動車に吊降ろすことで、該吊り荷機構と該貨物自動車によって該撤去部材を支持する第1盛替え工程と、
前記撤去部材の一端を支持する前記貨物自動車が移動するとともに、前記架設桁に沿って該撤去部材を把持した前記吊り荷機構が横行することによって、該撤去部材の一部が前記第1副リフターの下方に位置するまで該撤去部材を運送し、該撤去部材の一端の支持を該貨物自動車から該第1副リフターに移行する第2盛替え工程と、
前記吊り荷機構と前記第1副リフターによって支持された前記撤去部材を、該撤去部材の下方まで移動した貨物自動車に吊降ろす撤去部材積載工程と、
を備えたことを特徴とする揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記第1盛替え工程では、前記吊り荷機構を用いて、前記撤去部材を吊上げるとともに、前記撤去部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項13記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記撤去部材積載工程では、リフターの上下伸縮によって、前記撤去部材を吊上げるとともに、前記撤去部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項13又は請求項14記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記第2主リフターと前記第2副リフターの下方まで運送された新設部材を、前記吊り荷機構と該第2副リフターによって貨物自動車から吊り上げる新設部材吊上げ工程と、
前記新設部材の一端を貨物自動車に吊降ろすことで該新設部材の一端の支持を前記第2副リフターから該貨物自動車に移行し、前記吊り荷機構と該貨物自動車によって該新設部材を支持する第3盛替え工程と、
前記新設部材の一端を支持する前記貨物自動車が移動するとともに、前記架設桁に沿って該新設部材を把持した前記吊り荷機構が横行することによって、該新設部材の一部が前記架設桁の下方に位置するまで該新設部材を運送し、該新設部材の一端の支持を該貨物自動車から前記吊り荷機構に移行する第4盛替え工程と、
前記架設桁に沿って前記新設部材を把持した前記吊り荷機構が横行し、前記揚重装置で該新設部材を前記施工区間の計画位置に吊降ろして設置する新設工程を、
さらに備えたことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれかに記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 道路橋の一部を使用した所定区間が工事ヤードとして設定され、該工事ヤード内に設置された揚重装置を使用して、該工事ヤード内の施工区間で道路橋の構成部材を更新する方法であって、
前記揚重装置は、4以上のリフターと、架設桁と、吊り荷機構と、を含んで構成され、
前記リフターは、荷重を支持しかつ上下に伸縮可能な4本の支柱と、4本の該支柱上部に連結される構台と、を含んで構成されるとともに、貨物自動車が通過可能な通行空間を有し、
さらに4以上の前記リフターのうち第1副リフター及び第2副リフターが前記施工区間を挟んで配置され、第1主リフターが該第1副リフターと該施工区間の間に配置されるとともに、第2主リフターが該第2副リフターと該施工区間の間に配置され、
前記架設桁は、前記第1主リフター及び前記第2主リフターを含む3以上の前記リフターの前記構台に固定されて該リフター間に架け渡され、
前記吊り荷機構は、吊りロープと、該吊りロープの先端に固定された吊り治具と、動力手段と、を有するとともに、前記架設桁に沿って横行可能に該架設桁に取り付けられ、
前記施工区間における道路橋の構成部材を取り外す撤去工程と、
前記第1主リフター、前記第2主リフター及び前記第1副リフターに前記架設桁を架け渡す第1架設桁設置工程と、
前記撤去工程で撤去した撤去部材を前記揚重装置で吊上げるとともに、前記第1主リフター、前記第2主リフター及び前記第1副リフターに架け渡された前記架設桁に沿って該撤去部材を把持した前記吊り荷機構が横行し、該揚重装置で該撤去部材を貨物自動車に吊降ろす撤去部材積載工程と、
を備えたことを特徴とする揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記第1主リフター、前記第2主リフター及び前記第2副リフターに前記架設桁を架け渡す第2架設桁設置工程と、
貨物自動車に搭載された新設部材を前記揚重装置で吊上げるとともに、前記第1主リフター、前記第2主リフター及び前記第2副リフターに架け渡された前記架設桁に沿って該新設部材を把持した前記吊り荷機構が横行し、該揚重装置で該新設部材を前記施工区間の計画位置に吊降ろして設置する新設工程を、
さらに備えたことを特徴とする請求項17に記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 道路橋の一部を使用した所定区間が工事ヤードとして設定され、該工事ヤード内に設置された揚重装置を使用して、該工事ヤード内の施工区間で道路橋の構成部材を更新する方法であって、
前記揚重装置は、4以上のリフターと、架設桁と、吊り荷機構と、を含んで構成され、
前記リフターは、荷重を支持しかつ上下に伸縮可能な4本の支柱と、4本の該支柱上部に連結される構台と、を含んで構成されるとともに、貨物自動車が通過可能な通行空間を有し、
さらに4以上の前記リフターのうち第1副リフター及び第2副リフターが前記施工区間を挟んで配置され、第1主リフターが該第1副リフターと該施工区間の間に配置されるとともに、第2主リフターが該第2副リフターと該施工区間の間に配置され、
前記架設桁は、前記第1副リフター、前記第1主リフター、前記第2主リフター及び前記第2副リフターの前記構台に固定されて該リフター間に架け渡され、
前記吊り荷機構は、吊りロープと、該吊りロープの先端に固定された吊り治具と、動力手段と、を有するとともに、前記架設桁に沿って横行可能に該架設桁に取り付けられ、
前記施工区間における道路橋の構成部材を取り外す撤去工程と、
前記撤去工程で撤去した撤去部材を前記揚重装置で吊上げるとともに、前記架設桁に沿って該撤去部材を把持した前記吊り荷機構が横行し、該揚重装置で該撤去部材を貨物自動車に吊降ろす撤去部材積載工程と、
を備えたことを特徴とする揚重装置を用いた部材更新方法。 - 貨物自動車に搭載された新設部材を前記揚重装置で吊上げるとともに、前記架設桁に沿って該新設部材を把持した前記吊り荷機構が横行し、該揚重装置で該新設部材を前記施工区間の計画位置に吊降ろして設置する新設工程を、
さらに備えたことを特徴とする請求項19に記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記撤去部材積載工程では、前記吊り荷機構を用いて、前記撤去部材を吊上げるとともに、前記撤去部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項17乃至請求項20のいずれかに記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記撤去部材積載工程では、リフターの上下伸縮によって、前記撤去部材を吊上げるとともに、前記撤去部材を吊降ろす、
ことを特徴とする請求項17乃至請求項21のいずれかに記載の揚重装置を用いた部材更新方法。 - 前記リフターは、2本の連結梁を有し、4本の前記支柱のうち2本ずつが1本の該連結梁で連結され、4本の該支柱は上下に伸縮可能であるとともに、2本の該連結梁は左右に伸縮可能であり、
前記リフターが貨物自動車に搭載されて該工事ヤード内に搬入されるとともに、所定位置で停止した該貨物自動車の荷台上で、2本の前記連結梁が荷台の外側に伸び、さらに4本の前記支柱が下方に伸びることで4本の該支柱の下端が路面に接地し、前記リフターが路面上で自立すると貨物自動車が移動するリフター設置工程を、
さらに備えたことを特徴とする請求項4乃至請求項22のいずれかに記載の揚重装置を用いた部材更新方法。
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CN112479115A (zh) * | 2020-11-02 | 2021-03-12 | 上海市基础工程集团有限公司 | 用于钢混叠合梁斜拉桥合龙段桥面吊机联合吊装施工装置 |
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2018
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