JP2012197767A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012197767A
JP2012197767A JP2011063796A JP2011063796A JP2012197767A JP 2012197767 A JP2012197767 A JP 2012197767A JP 2011063796 A JP2011063796 A JP 2011063796A JP 2011063796 A JP2011063796 A JP 2011063796A JP 2012197767 A JP2012197767 A JP 2012197767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
hermetic compressor
ring
lower race
race
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011063796A
Other languages
English (en)
Inventor
Seigo Yanase
誠吾 柳瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011063796A priority Critical patent/JP2012197767A/ja
Publication of JP2012197767A publication Critical patent/JP2012197767A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】連続運転時で保持器が摩耗し、運転停止及び起動時保持器の下面と下レースの上面が全面接触して保持器と下レースの摩擦抵抗が増加するのを防止し、入力の低い密閉型圧縮機を実現する。
【解決手段】保持器154の外周側壁164に、保持器154の下面162と下レース158の上面159とが全面接触するのを防止する脚部170が一体で形成されたCリング168が装着され、保持器154の摩耗時、保持器154はCリング168の脚部170により下レース158の上面159で支持され、起動時保持器154と下レース158との全面接触を回避することにより、保持器154と下レース158間の摩擦抵抗が増えるのを防ぎ、保持器154の下面162が摩耗し強度が劣化するのを防止できるので入力の増加を抑え、信頼性を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、この種の密閉型圧縮機は、効率向上を目的にシャフトと軸受の間にスラストボールベアリングを採用し、摺動ロスを低減したものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図6は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の正面断面図、図7は、従来の密閉型圧縮機の運転時の要部断面拡大図、図8は、従来の密閉型圧縮機における長時間運転後の運転停止時の要部断面拡大図を示すものである。
図6乃至図8において、密閉容器1内には、電動要素2とこの電動要素2により回転駆動される圧縮要素4がそれぞれ収納され、底部にオイル6を貯留している。電動要素2と圧縮要素4は一体に組み立てられ、複数のコイルばね(図示せず)により、密閉容器1内に弾性的に支持されている。
圧縮要素4は、主軸部10とツバ部12を介して形成された偏心軸部14を備えたシャフト16と、圧縮室20を形成するシリンダブロック22と、シリンダブロック22に設けられ、かつシャフト16を支持する軸受26と、圧縮室20内で往復運動するピストン28と、ピストン28と偏心軸部14を連結するコンロッド30と、ツバ部12の下面31と軸受26の上端面32の間に配設したスラストボールベアリング34を備え、レシプロ式圧縮機を構成している。
シャフト16は、一端が密閉容器1内のオイル6に浸漬した給油機構36と、この給油機構36によって汲み上げられたオイル6の一部を、主軸部10の上端面32に供給する給油溝38を有している。
電動要素2は、シリンダブロック22の下方に固定された固定子40と、主軸部10に焼嵌め等で固定された回転子42とから構成されている。
スラストボールベアリング34は、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール52と、ボール52を保持する樹脂製の保持器54と、ボール52の上下に各々配設された上レース56および下レース58を有している。ボール52は、保持器54に設けたボール格納部60の中で保持され、上レース56の下面64と下レース58の上面66に接し回転しながら転がる。
ボール52とボール格納部60との間には、ボール52がボール格納部60の中で自由に転がれるように微小隙間(図示せず)が設けてあり、保持器54と下レース58の間にも、保持器54の下面62と下レース58の上面66とが接触しないように微小隙間(図示せず)が設けてある。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素2に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子42が回転しこれに伴ってシャフト16が回転する。これに伴い、偏心軸部14の運動がコンロッド30を介し
てピストン28に伝わり、ピストン28は圧縮室20内で往復運動を行い、圧縮要素4が所定の圧縮動作を行う。このときシャフト16の給油機構36は、オイル6を汲み上げ、各摺動部(図示せず)を潤滑し、その一部は、給油溝38から上端面32に供給され、スラストボールベアリング34を潤滑する。
スラストボールベアリング34は、回転子42とシャフト16の自重による鉛直下方の荷重をボール52により点接触で支持し、ツバ部12の下面31と軸受26の上端面32の間に生じる摩擦力を低減する。そのため、密閉型圧縮機の入力を低減し、効率を向上する。
特開2005−127305号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ボール52が保持器54のボール格納部60中で摺動しながら回転するため、運転時間が長くなると、ボール52とボール格納部60との間の摺動回数が過度に増えてボール格納部60が摩耗し、ボール格納部60の直径が徐々に広がる。ボール格納部60の直径が広がっても運転時は、保持器54とボール52が共にシャフト16を中心に回転しているため、保持器54より比重の大きなボール52に大きな遠心力が発生し、ボール52がボール格納部60の外周壁面を、外側に向かって遠心力で押さえながら回転するため、保持器54は下レース58の上面66を浮上して回転する。
しかし運転停止時は、図8に示すように、ボール格納部60の直径が広がっているため、ボール52の表面の一部に掛かり保持できなくなり、ボール格納部60は、下レース58の上面66へずれ落ち、保持器54の下面62と下レース58の上面66が全面接触する。
また、下レース58の上面66にオイルが残っている場合、オイル6の表面張力によって保持器54と下レース58は吸着する。この状態で密閉型圧縮機が起動すると、保持器54は、ボール52に遠心力が発生し、ボール52がボール格納部60の外周壁を外側に向かって遠心力で押し、保持器54が下レース58の上面66を浮上するまで下レース58と摺動しながら回転する。
その結果、起動初期、保持器54と下レース58の摩擦抵抗が増え、入力が増加するという課題を有していた。また、起動毎に保持器54と下レース58が摺動するため、保持器54の下面62が摩耗し、保持器54の強度が劣化するという課題も有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ボール格納部60の直径が広がり、運転停止時、保持器54がボール52の表面の一部に掛かり保持できなくなり、下レース58の上面66へずれ落ちても、保持器54の下面62と下レース58の上面66との全面接触を防止するものである。その結果、保持器54と下レース58との間の摩擦抵抗が増えるのを防ぎ、保持器54の下面62の摩耗の発生を抑制し、入力の増加を抑えた高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、保持器の外周側壁に、Cリングを装着し、このCリングに、保持器の下面と下レースの上面が全面接触するのを防
止する脚部を、下レース側へ延出して設けたものである。
これにより、運転時間が長くなってボール格納部が摩耗し、ボール格収納部の直径が広がっても、保持器は、保持器の外周側壁に装着したCリングの脚部により、下レースの上面で支持され、運転停止時および起動時の保持器とレースとの全面接触を防止することができる。その結果、保持器と下レースの摩擦抵抗が増えるのを防ぐことができ、保持器の下面の摩耗に伴う保持器の強度劣化を防止することができる。
本発明の密閉型圧縮機は、保持器の外周側壁に装着した脚部が一体で形成されたCリングにより、運転停止時および起動時の保持器の下面とレースの上面との全面接触を防止するため、保持器と下レースの摩擦抵抗が増えるのを防ぐことができ、入力の増加を抑え、保持器の強度劣化を防止して耐久性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の正面断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の運転時の要部断面拡大図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の保持器の斜視図 同実施の形態1における密閉型圧縮機のCリングの斜視図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の長時間運転後の運転停止時の要部断面拡大図 従来の密閉型圧縮機の正面断面図 従来の密閉型圧縮機の運転時の要部断面拡大図 従来の密閉型圧縮機の長時間運転後における運転停止時の要部断面拡大図
第1の発明は、密閉容器内にオイルを貯留するとともに、固定子と回転子とを備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、主軸部とツバ部を介して形成された偏心軸部を備えたシャフトと、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられ、かつ前記シャフトを支持する軸受と、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結するコンロッドと、前記ツバ部と前記軸受の上端面との間に配設したスラストボールベアリングを備える構成とし、前記スラストボールベアリングを、複数のボールと、前記ボールを保持する樹脂製の保持器と、前記ボールの上下に各々配設された上レースおよび下レースを備える構成とし、さらに、前記保持器の外周側壁に、前記下レース側へ突出する脚部を設けたCリングを装着したものである。
かかる構成とすることにより、長期運転に伴ってボール格納部が摩耗し、ボール各納部の直径が広がっても、保持器は、保持器の外周側壁に装着したCリングの脚部により、下レースの上面で支持され、保持器とレースとの全面接触が防止される。
その結果、運転開始時における保持器と下レースの摩擦抵抗を小さくし、保持器の下面の摩耗の促進を抑制することができる。したがって、保持器の強度劣化を防止することができる、また、摩擦抵抗に伴う入力の増加を抑え、信頼性を向上させることができる。
さらに、Cリングは、前記保持器から脱着可能なため、密閉型圧縮機が保持器のボール格納部が摩耗しやすい条件下で使われる時(例えば、高温条件下、低粘度オイルでの使用条件下、あるいはスラストボールベアリングにかかる荷重が大きい条件下)には、Cリングを装着し、また、密閉型圧縮機が保持器のボール格納部の摩耗しにくい条件下で使われる時には、Cリングを装着せずに使用することができるため、用途等に対応した密閉型圧
縮機の生産性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記保持器の外周側壁に、前記Cリングを固定する溝を全周に亘って形成したものである。
かかる構成とすることにより、前記Cリングの保持器の外周側壁への装着に際し、位置決めが簡単にでき、作業性がよく生産性が向上し、また保持器にCリングを装着した時の上下のずれを防止できるため、運転停止時および起動時の保持器と下レースとの全面接触を確実に防止することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記Cリングを、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス材等のバネ鋼で形成したものである。
かかることにより、前記Cリングの脚部を曲げ加工等の作業で一体に形成でき、プレス等のコストの高い生産設備が不要で設備投資が低く抑えられ、生産性を向上させることができる。また、バネ鋼でCリングが形成されるため、Cリングの円周方向に弾性が確保され保持器への固定を確実にして、信頼性を向上させることができる。
第4の発明は、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記脚部の下レース側の先端をR形状としたものである。
かかることにより、脚部と下レースの接触を点接触とするので、前記Cリングの脚部と下レースの摩擦抵抗を減らすことができ、さらに入力の増加を抑え、効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の正面断面図、図2は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の運転時の要部断面拡大図、図3は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の保持器の斜視図、図4は、同実施の形態1における密閉型圧縮機のCリングの斜視図、図5は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の長時間運転後の運転停止時の要部断面拡大図である。
図1乃至図5において、密閉容器101内には、電動要素102とこの電動要素102により回転駆動される圧縮要素104がそれぞれ収納され、底部にオイル106を貯留している。電動要素102と圧縮要素104は、一体に組み立てられ、複数のコイルばね108によって密閉容器101内に弾性的に支持されている。
次に、圧縮要素104の主な構成について説明する。
シャフト110は、主軸部112と、ツバ部114を介して偏心軸部116を設けている。また、シャフト110は、下端136に、密閉容器101内に貯留したオイル106に連通した給油機構138を有し、主軸部112に給油機構138によって汲み上げられたオイル106の一部を上端面134に導く給油溝140を有している。
シリンダブロック120は、鋳物で鋳造され、円筒状の圧縮室122とシャフト110の主軸部112を鉛直方向に支持する軸受124が形成されている。ピストン126は、圧縮室122内に往復自在に嵌入されている。ピストン126と偏心軸部116は、コン
ロッド128で連結されている。
スラストボールベアリング130は、ツバ部114の下面132と軸受124の上端面134の間に配設されている。
電動要素102は、シリンダブロック120の下方に固定された固定子142と主軸部112に焼嵌め等で固定された回転子144とから構成されている。
スラストボールベアリング130は、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール152と、ボール152を保持するナイロン等の樹脂で成型された保持器154と、ボール152の上下に各々配設された上レース156および下レース158を有している。ボール152は、保持器154に設けたボール格納部160の中で保持され、上レース156の下面157と下レース158の上面159に接して回転しながら転がる。
ボール152とボール格納部160の間には、ボール152がボール格納部160の中で自由に転がれるように、微小隙間(図示ぜず)が設けてあり、保持器154と下レース158の間にも、保持器154の下面162と下レース158の上面159とが接触しないように微小隙間(図示せず)が設けてある。
保持器154の外周側壁164には、保持器154の高さの半分の位置に、全周に亘って断面が半円状の溝166が形成されている。その溝166には、保持器154の下面162と下レース158の上面159とが全面接触するのを防止するCリング168が装着されている。
Cリング168は、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス材等のバネ鋼で曲げ成型され、一部が切断されていることから、円周方向への広がりが可能となっている。また、Cリング168円周の3箇所には、均等に脚部170が下レース158側に突出するように一体に設けてある。脚部170の先端172は、R形状174に加工され、下レース158の上面159との接触時、点接触して摩擦抵抗を低減することができる。
脚部170の高さHは、ボール152の直径をD、保持器154の肉厚をTとした場合に、次式で計算される寸法に設定されている。
H<D/2−T/2
この寸法設定により、運転時、脚部170が下レース158の上面159と接触するのを回避することができる。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作と作用を説明する。
電動要素102に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子144が回転し、これに伴ってシャフト110が回転し、偏心軸部116の運動がコンロッド128を介してピストン126に伝わる。これにより、ピストン126は、圧縮室122内で往復運動を行い、圧縮要素104が所定の圧縮動作を行う。
このときシャフト110の給油機構138は、オイル106を汲み上げ、各摺動部(図示せず)を潤滑し、その一部は給油溝140から上端面134に供給され、スラストボールベアリング130を潤滑する。
スラストボールベアリング130は、回転子144とクランクシャフト110の自重による鉛直下方の荷重を、ボール152によって点接触で支持し、ツバ部114の下面13
2と軸受124の上端面134の間に生じる摩擦力を低減させる。その結果、密閉型圧縮機の入力を低減し、効率を向上する。
密閉型圧縮機の連続運転時間が長くなると、ボール152とボール格納部160との間の摺動回数が過度に増えてボール格納部160が摩耗し、ボール格納部160の直径が徐々に広がる。
運転時は、ボール格納部160の直径が広がっても、保持器154とボール152が共にシャフト110を中心に回転しているため、保持器154より比重の大きなボール152には大きな遠心力が発生し、ボール152は、ボール格納部60の外周壁面を外側に向かって押さえながら回転する。そのため保持器154は、下レース158の上面159を浮上して回転する。
運転停止時では、図5に示すように、保持器154は、ボール格納部160の直径が広がっているため、ボール152の表面の一部に掛かり保持されなくなり、下レース158の上面159へすべり落ちようとする。しかし、本実施の形態1においては、保持器154の外周側壁164に、Cリング168が装着され、そのCリング168には、円周の3箇所において均等に、脚部170を設けている。その脚部170は、先端172がR形状174であり、下レース158側に突出しているため、保持器154は、下レース158に全面接触することなく、下レース158の上面159において、Cリング168の脚部170により支持されている。しかも、脚部170の先端172は、R形状174のため、下レース158の上面159と点接触している。その結果、起動時、保持器154と下レース158との間の摩擦抵抗を小さく抑えることができ、保持器154の下面162が摩耗し、保持器154の強度が劣化するのを防止することができる。その結果、入力の増加を抑えた高効率で、高信頼性の密閉型圧縮機を実現することができる。
また、保持器154の外周側壁164には、Cリング168を固定する溝166が、全周に亘って設けられているので、Cリング168を保持器154の外周側壁164に装着するとき、Cリング168が溝166に嵌り込んで保持器154に固定される。その結果、Cリング168装着時の位置決めが簡単にでき、作業性がよく、生産性を向上させることができる。またCリング168の装着時の上下のずれを防止できるため、運転停止時、および起動時の保持器154と下レース158との全面接触を確実に防止できるので、さらに信頼性を向上させることができる。
さらに、Cリング168は、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス材等のバネ鋼で形成されているので、曲げ加工で脚部170を一体に形成でき、プレス等のコストの高い生産設備が不要で設備投資を低く抑えることができ、生産性を向上させることができる。その上、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス材等はバネ鋼であるため、Cリング168の円周方向に弾性が確保され、確実に保持器に固定されるので、さらに信頼性を向上させることができる。
また、Cリング168は脱着可能なため、密閉型圧縮機が保持器154のボール格納部160が摩耗しやすい条件下(例えば、高温条件下、低粘度オイルでの使用条件下、およびスラストボールベアリングにかかる荷重が大きい条件下)で使われる密閉型圧縮機の場合には、Cリング168を装着した仕様とし、保持器154のボール格納部160が摩耗しにくい条件下で使われる密閉型圧縮機の場合には、Cリング168を装着しない仕様とすることができ、用途に応じた密閉型圧縮機の生産性を向上させることができる。
なお、本実施の形態1においては、Cリング168に3箇所の脚部170を均等に形成したが、4箇所以上でも同じ効果得ることができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、長期使用においても、摩擦抵抗の増加を抑制したスラストボールベアリングを備えているため、信頼性を高め、また、長期使用に亘って入力の増加を抑えるので、自販機、冷凍ショーケース、除湿機などの用途にも適用できる。
101 密閉容器
102 電動要素
104 圧縮要素
106 オイル
110 シャフト
112 主軸部
114 ツバ部
116 偏心軸部
120 シリンダブロック
122 圧縮室
124 軸受
126 ピストン
128 コンロッド
130 スラストボールベアリング
134 上端面
142 固定子
144 回転子
152 ボール
154 保持器
156 上レース
158 下レース
159 上面
162 下面
164 外周側壁
166 溝
168 Cリング
170 脚部
172 先端
174 R形状

Claims (4)

  1. 密閉容器内にオイルを貯留するとともに、固定子と回転子とを備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、主軸部とツバ部を介して形成された偏心軸部を備えたシャフトと、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられ、かつ前記シャフトを支持する軸受と、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結するコンロッドと、前記ツバ部と前記軸受の上端面との間に配設したスラストボールベアリングを備える構成とし、前記スラストボールベアリングを、複数のボールと、前記ボールを保持する樹脂製の保持器と、前記ボールの上下に各々配設された上レースおよび下レースを備える構成とし、さらに、前記保持器の外周側壁に、前記下レース側へ突出する脚部を設けたCリングを装着した密閉型圧縮機。
  2. 前記保持器の外周側壁に、前記Cリングを固定する溝を全周に亘って形成した請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記Cリングを、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス材等のバネ鋼で形成した請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記脚部の下レース側の先端をR形状とした請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
JP2011063796A 2011-03-23 2011-03-23 密閉型圧縮機 Withdrawn JP2012197767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011063796A JP2012197767A (ja) 2011-03-23 2011-03-23 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011063796A JP2012197767A (ja) 2011-03-23 2011-03-23 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012197767A true JP2012197767A (ja) 2012-10-18

Family

ID=47180233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011063796A Withdrawn JP2012197767A (ja) 2011-03-23 2011-03-23 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012197767A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093937A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 株式会社豊田中央研究所 金属錯体、色素増感型太陽電池、色素増感型太陽電池モジュール、金属錯体の製造方法及び配位子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093937A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 株式会社豊田中央研究所 金属錯体、色素増感型太陽電池、色素増感型太陽電池モジュール、金属錯体の製造方法及び配位子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8721304B2 (en) Sealed compressor
JP2008519928A (ja) 密閉型圧縮機
WO2005098236A1 (en) Axial bearing arrangement in a hermetic compressor
JP4935903B2 (ja) 圧縮機
JP5716161B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2012197767A (ja) 密閉型圧縮機
JP4924596B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2010275981A (ja) 密閉型圧縮機
JP5278176B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP5120200B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP5845401B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP5873961B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2013104328A (ja) 密閉型圧縮機
JP2012180797A (ja) 密閉型圧縮機
JP2015001213A (ja) 密閉型圧縮機
JP2014156803A (ja) 密閉型圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫
JP2013119945A (ja) スラストベアリングと密閉型圧縮機
JP2012087711A (ja) 密閉型圧縮機
JP2013133720A (ja) 密閉型圧縮機
JP2013100798A (ja) 密閉型圧縮機
JP2012107515A (ja) 密閉型圧縮機
JP2020118136A (ja) 圧縮機
JP2014118979A (ja) 密閉型圧縮機
JP2012082784A (ja) 密閉型圧縮機
JP2012122333A (ja) 密閉型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140603