JP2013104328A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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伸哉 関山
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健裕 秋澤
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Abstract

【課題】密閉型圧縮機において、シャフトの1回転中における上ワッシャの傾きの変化に伴うスラストボール軸受けの特定のボールの接触応力の増大を簡単な構成で抑制して、低騒音化、高効率化及び高信頼性化を図ること。
【解決手段】密閉型圧縮機は、圧縮要素6、電動要素5、クランクシャフト8、フレーム7及びスラストボールベアリング50を備える。スラストボールベアリング50は、上ワッシャ51、下ワッシャ52及びこれらの間に配置された複数のボール52を有する。下ワッシャ52は、クラックシャフト8が1回転する間に変化する上ワッシャ51の傾きに対応するように、ボール53の接触する側の面を円弧状面で形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型圧縮機に係り、特に、冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵庫、冷蔵ショーケース、冷凍ショーケース等の冷蔵・冷凍装置に用いられるレシプロ式の密閉型圧縮機に好適なものである。
近年、係る冷蔵・冷凍装置に用いられる密閉型圧縮機には、消費電力の低減のための高効率化、低騒音化、並びに高信頼性化が望まれている。
従来の密閉型圧縮機として、スラストボールベアリングを採用した特許文献1(特開2008−38691号公報)の実施の形態2に記載されたものが案出されている。以下、この特許文献1の実施の形態2に記載された密閉型圧縮機について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は特許文献1の実施の形態2に記載された密閉型圧縮機の縦断面図(特許文献1の図7と同じ)、図8は図7のボールベアリング部の拡大図(特許文献1の図9と同じ)である。
密閉容器201内には、固定子202及び回転子203からなる電動要素204と、電動要素204によって駆動される圧縮要素205とが収容されている。密閉容器201内の底部には潤滑油206が貯溜されている。シャフト210は、回転子203を固定した主軸部211と、この主軸部211に対し偏心して形成された偏心軸部212とを有する。シリンダブロック214は、略円筒形のシリンダ室216を有し、主軸部211を軸支する主軸受220が固定されている。ピストン226は、シリンダブロック214のシリンダ室216に往復動自在に挿入されている。偏心軸部212とピストン226とは、連結手段227及びピストンピン228を介して連結されている。電動要素204を駆動してシャフト210を回転させると、偏心軸部212の偏心回転運動が連結手段227及びピストンピン228によりピストン225の往復運動に変換され、ピストン226がシリンダ室216内で往復動される。このピストン226往復動により、冷媒ガスがシリンダ室216に吸入され、圧縮されて吐出される。
シャフト210の主軸部211と偏心軸部212との間の主軸部側には、主軸部211の軸心と略直角に環状の上ワッシャ着座面231が形成されている。主軸受220の上端面には、主軸受220の軸心と略直角に環状の下ワッシャ着座面232が形成されている。上ワッシャ着座面231と下ワッシャ着座面232との間には、シャフト210を支持するため、複数のボール235と、ボール235を保持するホルダー部236と、ボール235の上下に各々配設された上ワッシャ238及び下ワッシャ239とからなるスラストボールベアリング240が装着されている。下ワッシャ232は、平板を傘状に形成し、ボール235に接触する上面を外周に向かって低くなるように傾斜させている。
スラストボールベアリング240の上ワッシャ238は、圧縮機の運転時に、シャフト210の回転に同期して回転する。ボール235と上ワッシャ238とが点接触しているため、上ワッシャ238の回転に伴い、ボール235が自転すると共に、下ワッシャ239の上を周方向に公転する。ボール235はホルダー部236に回転可能に支持されており、ボール235の公転運動に伴ってホルダー部236も周方向に公転運動する。
係る従来の密閉型圧縮機では、主軸受220の軸心に対する下ワッシャ着座面232の直角度が悪く、例えば上ワッシャ着座面231と下ワッシャ着座面232の隙間が左側で狭く右側で広くなった場合でも、下ワッシャ239の上面が外周に向かって低く傾斜しているため、左側のボール235には下ワッシャ239の傾斜面と上ワッシャ着座面231との隙間が広い左方向に移動しようとする力が働き、ボール235とホルダー部236が一体となって左方向に移動して、隙間が周方向でほぼ均一になる位置で各ボール235が安定して回転するようになる。即ち、ボール235の公転による軌道輪が下ワッシャ239に対して左側にずれた位置になり、この軌道輪における上ワッシャ238と下ワッシャ239の隙間がほぼ均一に保たれるために、特定のボール235に荷重が集中することなく、各ボール235に荷重が分散されてボール235の片当たりが緩和され、滑らかに回転する。従って、機械加工や組み立ての精度等のばらつきにより、下ワッシャ着座面232が傾いたときでも、安定して低騒音、高効率で高信頼性にすることができる。
なお、引用文献1には、下ワッシャ239のボール235に上面を外周に向かって高くなるように傾斜させても同様の効果が得られること、上ワッシャ238の下面のみを外周に向かって傾斜させても、上ワッシャ238と下ワッシャ239の両方の面を傾斜させても同様の効果が得られること、が記載されている。
特開2008−38691号公報
しかしながら、係る従来の密閉型圧縮機では、機械加工や組み立ての精度等のばらつきによりワッシャ着座面231、232が傾いている場合のボール235の片当たりについて配慮されているものの、上ワッシャ着座面231の傾きがシャフト210の1回転中に変化することに伴うボール235と上ワッシャ238及び下ワッシャ239との接触応力の変化については配慮されていない。以下に、上ワッシャ着座面231の傾きがシャフト210の1回転中に変化することに伴うボール235と上ワッシャ238及び下ワッシャ239との接触応力の変化による片当たりについて説明する。
シャフト210の偏心軸部212の偏心運動が連結手段227によりピストン226の往復運動に変換され、ピストン226がシリンダ室216内で往復動されることにより、冷媒ガスがシリンダ室216に吸入され、圧縮される。この冷媒ガスの吸入、圧縮作用に伴ってピストン226に加えられる力をシャフト210の偏心軸部212で受けるため、シャフト210は主軸部211と主軸受220との隙間やシャフト210の弾性変形によって傾く。このシャフト210が傾くことに伴って上ワッシャ着座面231及び上ワッシャ238も傾く。
係るシャフト210及び上ワッシャ着座面231の傾きは、シャフト210の1回転の中で変化する。即ち、ピストン226による冷媒ガスの吸入、圧縮はピストン226の1往復で1回(換言すれば、シャフト210の1回転中に1回)行われ、シリンダ室216内の圧力はシャフト210の1回転中で変化する。従って、冷媒ガスの吸入、圧縮作用に伴って偏心軸部212が受ける力は、シャフト210の1回転中に、その大きさが変化すると共に、その方向も変わる。このため、シャフト210、上ワッシャ着座面231及び上ワッシャ238の傾きはシャフト210の1回転の中で変化する。
この変化において、冷媒ガスの吸入が終了してピストン226が下死点にある状態(換言すれば、冷媒ガスの吸入、圧縮作用による力をシャフト210の偏心軸部212が受けず、シャフト210、上ワッシャ着座面231及び上ワッシャ238が傾いていない状態)から上ワッシャ238が傾いて行く移動軌跡について説明する。ピストン226が下死点にある状態で、シリンダ室216から最も遠くに位置するボール(特定のボール)235と接触している上ワッシャ238の点を移動軌跡の開始点とする。この開始点からシャフト210(上ワッシャ着座面231)が回転して上ワッシャ238が傾いて行く際の特定のボール235に対して上ワッシャ238が接触しようとする点が反ピストン側へ低く傾いて行く移動軌跡について説明する。開始点からシャフト210が回転すると、冷媒ガスが圧縮され、圧縮作用に伴う力を偏心軸部212が受け、シャフト210が主軸部211と主軸受220との隙間やシャフト210及び主軸受220の弾性変形によってシャフト210が傾き、これに伴って上ワッシャ着座面231及び上ワッシャ238が傾く。この上ワッシャ238が傾く際の上記点の移動軌跡は、開始点を含む径方向の垂直な面から見て、外周下方に低くなる凸状の円弧状移動軌跡となることが分かった。係る円弧状移動軌跡は、圧縮作用による最大の力を偏心軸部212が受けた際に、最も外周側で最も低い位置になる。
上記従来の密閉型圧縮機では、下ワッシャ239の上面が平坦面で外周に向かって低くなるように傾斜させているので、この傾斜平坦面と円弧状移動軌跡との上下方向の間隔(上下の隙間)が均等でなく、外周側で狭くなる。このため、円弧状移動軌跡の外周側で、特定のボール235の接触応力が増大し、特定のボール235と上ワッシャ238及び下ワッシャ239との摩擦が大きくなって、騒音の発生及び磨耗損失による圧縮機の効率の低下を招くと共に、特定のボール235及びその移動軌跡を成す上下のワッシャ238、239が損傷して信頼性の低下を招くおそれがあった。特に、円弧状移動軌跡の最外周位置で上下間隔が最も小さくなるため、この位置での特定のボール235の接触応力が最も大きくなる。また、シリンダ室216より最も遠い特定のボール235に対する円弧状移動軌跡の最外周が当該特定のボール235の両側のボール235に対する円弧状移動軌跡の最外周よりも低くなるため、シリンダ室216より最も遠い特定のボール235の接触応力がその円弧状移動軌跡の最外周位置で最も高くなる。そして、ピストン226による冷媒ガスの吸入、圧縮はシャフトの回転中に繰り返されるので、前記円弧状移動軌跡は繰り返される移動軌跡となる。
本発明の目的は、シャフトの1回転中における上ワッシャの傾きの変化に伴うスラストボール軸受けの特定のボールの接触応力の増大を簡単な構成で抑制して、低騒音化、高効率化及び高信頼性化を図ることができる密閉型圧縮機を提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明では、シリンダ室を設けたシリンダ、前記シリンダ室を往復動するピストン、及びクランクシャフトの偏心軸部の偏心回転運動を前記ピストンの往復運動に変換する連結機構を有する圧縮要素と、前記圧縮要素の下方に配置され、固定子及び回転子を有する電動要素と、前記回転子に固定された主軸部、前記主軸部の上端に設けられた鍔部、及び前記鍔部から上方に延び且つ前記主軸部の軸心に対して偏心して設けられた前記偏心軸部を有する前記クランクシャフトと、前記主軸部を軸支する主軸受を有するフレームと、前記フレームの上面と前記鍔部の下面との間に設置され、前記鍔部の下面側に配置された上ワッシャ、前記主軸受の上面側に配置された下ワッシャ、及び前記上ワッシャと前記下ワッシャとの間に周方向に複数配置されたボールを有するスラストボールベアリングと、前記圧縮要素、前記電動要素、前記クランクシャフト、前記フレーム、及び前記スラストボールベアリングを収納した密閉容器と、を備えた密閉型圧縮機において、前記クラックシャフトが1回転する間に変化する前記上ワッシャの傾きに対応するように前記下ワッシャの前記ボールの接触する側の面を円弧状面で形成したことにある。
係る本発明のより好ましい具体的な構成例は次の通りである。
(1)前記クランクシャフトが1回転する間に、前記シリンダ室から最も遠くに位置する前記ボールに対して接触しようとする前記上ワッシャの点の移動軌跡と前記下ワッシャの円弧状面との上下方向の間隔を半径方向でほぼ均等にした。
(2)前記フレームは垂直に延びる筒状部を有し、前記主軸受は前記筒状部内周面に形成した滑り軸受で構成され、前記下ワッシャの円弧状面の曲率半径は前記滑り軸受の軸長よりも小さいこと。
(3)前記下ワッシャの円弧状面の曲率半径の中心位置を前記滑り軸受の軸心にほぼ一致させたこと。
(4)前記フレームは前記筒状部の上面内周部から上方に突出する円環状の内周突部を有し、前記内周突部の内周面は前記滑り軸受の上部を形成したこと。
(5)前記下ワッシャは前記内周突部の外周面外側に配置すると共に当該内周突部の外周面を位置決めとして用いたこと。
(6)前記密閉容器はその底部に潤滑油を貯留しており、前記フレームは前記筒状部の上端外周部から外方に延びる水平部と前記水平部の上面外周部から上方に突出する円環状の外周突部を有し、前記下ワッシャは前記内周突部の外周面と前記水平部の上面と前記外周突部の内周面とで形成される円環状の凹部内に配置され、前記クランクシャフトは前記密閉容器の底部の潤滑油を前記圧縮要素の摺動部及び前記凹部内に配置された下ワッシャと前記ボールとの接触部に供給する給油経路を有すること。
(7)前記フレームは、前記凹部内に供給された潤滑油の油面が前記下ワッシャと前記ボールとの接触部より高い位置に形成されるように、前記凹部内の潤滑油を排出する排油通路を有すること。
(8)前記下ワッシャは、前記円弧状面を有する第1部材と、前記第1部材を弾性的に支持する第2部材とを有すること。
係る本発明の密閉型圧縮機によれば、シャフトの1回転中における上ワッシャの傾きの変化に伴うスラストボール軸受けの特定のボールの接触応力の増大を簡単な構成で抑制して、低騒音化、高効率化及び高信頼性化を図ることができる密閉型圧縮機をすることができる。
本発明の第1実施形態のレシプロ式の密閉型圧縮機の縦断面図である。 図1の密閉型圧縮機のスラストボールベアリング部の拡大縦断面図である。 図1の密閉型圧縮機におけるクランクシャフトが傾いた時の要部及びスラストボールベアリング部の拡大縦断面図である。 図1の密閉型圧縮機におけるクランクシャフトが傾いていない時と傾いた時とを対比した要部縦断面図である。 図1の密閉型圧縮機と比較例におけるボール部に生じる最大接触応力の計算結果を示す特性図である。 本発明の第2実施形態の密閉型圧縮機の要部縦断面図である。 従来の密閉型圧縮機の縦断面図である。 図7の密閉型圧縮機のスラストボールベアリングを含むその周辺部の拡大図である。
以下、本発明の複数の実施の形態を図面を用いて説明する。各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。なお、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態のレシプロ式の密閉型圧縮機を図1から図5を用いて説明する。本実施形態の密閉型圧縮機は、冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵庫、冷蔵ショーケース、冷凍ショーケース等の冷蔵・冷凍装置に適用可能であるが、以下の説明では、冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルに用いられる場合について説明する。
本実施形態の密閉形圧縮機の全体構成に関して図1及び図2を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態のレシプロ式の密閉型圧縮機の縦断面図、図2は図1の密閉型圧縮機のスラストボールベアリング部の拡大縦断面図である。
密閉容器1内には、圧縮要素6と、電動要素5と、クランクシャフト8と、フレーム7と、スラストボールベアリング50と、潤滑油2とが主要構成要素して収容されている。密閉容器1の側面に吸込管(図示せず)が接続され、密閉容器1内に開口されている。この吸込管は冷凍サイクルの蒸発器に連通されている。密閉容器1の側面に吐出管32が接続されている、吐出管32の一側はシリンダヘッド16に接続され、吐出管32の他側は冷凍サイクルの凝縮器に連通されている。これらによって、密閉容器1内が運転中に吸込み圧力とされる低圧チャンバ方式となっている。密閉容器1内底部には、潤滑油2が貯留されている。
圧縮要素6は、水平に延びるシリンダ室13aを設けたシリンダ13と、このシリンダ13の一側に配置されたバルブシート15及びシリンダヘッド16と、シリンダ室13aを往復動するピストン25と、クランクシャフト8の偏心軸部8cの偏心回転運動をピストン25の往復運動に変換する連結機構20と、を備えている。シリンダ13は、フレーム7と一体に鋳物で形成されている。
シリンダ室13aは水平方向の両側が開口されており、その一側はピストン25で閉塞され、その他側はバルブシート15及びシリンダヘッド16で閉塞されている。バルブシート15及びシリンダヘッド16は、シリンダ13の反クランク軸側にボルト等により固定されている。バルブシート15は、吸入穴、吸入バルブ、吐出穴、吐出バルブ(何れも図示せず)を備えている。シリンダヘッド16は、内部を吸入室、吐出室(何れも図示せず)に区割りしている。
ピストン25は、シリンダ室13a内に往復動可能に挿入されると共に、偏心軸部8c側に開口する球座26を有している。
連結機構20は、本実施形態では、コネクティングロッドで構成されているので、連結機構20をコネクティングロッド20と称することもある。コネクティングロッド20は、偏心軸部8cに回転可能に嵌合された大端部であるリング部20aと、ピストン25の球座25aに揺動可能に接合された小端部である球体部20bと、を連接棒20cで繋いで構成されている。リング部20a、連接棒20c及び球体部20bは一体に形成されている。また、連接棒20cは、垂直な偏心軸部8cに対して直角に水平方向に直線状に延びている。
コネクティングロッド20には、給油経路の一部を構成する給油穴20dが形成されている。この給油穴20dは、リング部20a、連接棒220c及び球体部220bを貫通して形成され、偏心軸部8cに形成された給油穴に連通されている。
電動要素5は、電機子鉄心及び巻き線からなる固定子3と、この固定子3内に回転可能に配置された回転子4とを備えている。圧縮要素6と電動要素5とは概略上下に配置されている。そして、電動要素5は、クランクシャフト8を介して圧縮要素6を駆動する。固定子3は、コイルバネ31を介して密閉容器1の底部に支持されている。
クランクシャフト8は、回転子4に固定されて垂直に延びる主軸部8aと、主軸部8aの上端に設けられた鍔部8bと、鍔部8bから上方に延び且つ主軸部8aの軸心に対して偏心して設けられた偏心軸部8cと、主軸部8aの下端部に取り付けられたオイルポンプ18とを備えている。主軸受7g内に位置する主軸部8aの外周面には、クランクシャフト8内の給油穴に連通されたスパイラル溝8eが形成されている。
フレーム7は、固定子3の上に載置され、固定されている。このフレーム7は、垂直に延びる筒状部7aと、この筒状部7aの上面内周部分から上方に突出する円環状の内周突部7bと、筒状部7aの上端外周部分から外方に延びる円環状の水平部7cと、この水平部7cの上面外周部分から上方に突出する円環状の外周突部7dとを備えている。
ここで、内周突部7bの外周面と水平部7cの上面(下ワッシャ着座面7e)と外周突部7dの内周面とにより、円環状の凹部7fが形成されている。この凹部7f内に供給された潤滑油の油面が下ワッシャ52とボール53との接触部より高い位置に形成されるように、凹部7f内の潤滑油を排出する排油通路(図示せず)がフレーム7に設けられている。係る構成によって、下ワッシャ52とボール53との接触部を確実に潤滑することができると共に、ボール53の回転により潤滑油を上ワッシャ51の接触部に確実に導くことができる、
また、フレーム7は、主軸部8aを軸支する主軸受7gを構成する円筒内周面を有する。この円筒内周面は、筒状部7aの円筒内周面と、内周突部7bの円筒内周面とで構成されている。換言すれば、主軸受7bは、筒状部7aの円筒内周面と、内周突部7bの円筒内周面とで構成された滑り軸受である。主軸受7gは主軸部8aをラジアル方向で軸支するものである。このように、内周突部7bの円筒内周面で主軸受7gの上部を形成することにより、主軸受7gの下端位置を高くすることができるので、その分だけ圧縮機全体の高さ寸法を小さくすることができる。
スラストボールベアリング50は、フレーム7の上面の下ワッシャ着座面7e(図2参照)と鍔部8bの下面の上ワッシャ着座面8d(図2参照)との間に設置され、クランクシャフト8に加わるスラスト荷重を支持するものである。このスラスト荷重は、冷媒ガスの吸入、圧縮時の反力、クランクシャフト8、回転子21の自重、及び電動要素5の磁気推力などからなっている。このスラストボールベアリング50は、鍔部8bの上ワッシャ着座面8d側に配置された上ワッシャ51と、フレーム7の下ワッシャ着座面7e側に配置された下ワッシャ52と、上ワッシャ51と下ワッシャ52との間に周方向に複数配置されたボール53と、ボール53を保持する保持器54とを備えている。
ここで、上ワッシャ51は、クランクシャフト8の主軸部8aの外周面外側に配置され、この主軸部8aによって位置決めされている。上ワッシャ51の内径は下ワッシャ52の内径より小さく、上ワッシャ51の外径は下ワッシャ52の外径とほぼ同一になっている。上ワッシャ51はその下面に円環状の凹溝51aを有している。この凹溝51aは、ボール53の半径より若干大きい半径の円弧溝面で形成されており、ボール53の上部を収納している。係る構成によって、上ワッシャ51をボール53の上に容易に位置決めして載置できる。なお、ボール53は凹溝51a内で点接触される。
下ワッシャ52のボール53の接触する側の面は、クラックシャフト8が1回転する間に変化する上ワッシャ51の傾きに対応するように凸の円弧状面で形成されている。具体的には、クランクシャフト8が1回転する間に、シリンダ室13から最も遠くに位置するボール53に対して接触しようとする上ワッシャ51の点の移動軌跡と下ワッシャ52の円弧状面との上下方向の間隔(上下の隙間)を半径方向でほぼ均等にしてある。また、下ワッシャ52の円弧状面の曲率半径R(図3参照)は、滑り軸受で構成された主軸受7gの軸長L(図3参照)よりも小さく、軸長Lの1/2よりも大きく設定されている。本実施形態では、下ワッシャ2の円弧状面は曲率半径が43mmの球面形状であり、主軸受7gの軸長Lは45mmに設定されている。さらには、下ワッシャ52の円弧状面の曲率半径の中心位置は、主軸受7gの軸心にほぼ一致させてある。
下ワッシャ52はフレーム7の内周突部7bの外周面外側に配置されている。これによって、下ワッシャ52は、ボール53との接触位置の直径を従来例よりも大きくすることができるので、ボール53の数を増やして各ボール53の接触応力の負担分を軽減することができる。また、下ワッシャ52は、フレーム7の内周突部7bの外周面によって位置決めされている。これによって、下ワッシャ52の位置決め径を従来例より小さくすることができるので、下ワッシャ52の位置決め精度を向上することができる。
保持器54は、円周上に且つ等間隔に複数の円形の保持穴を有しており、各ボール3を各保持穴内に上下動可能で且つ回転可能に配置している。本実施形態では、ボール53及び保持穴の数はそれぞれ12であり、ボール53の外径は3.175mmに設定されている。
以上のように構成された密閉形圧縮機の基本的動作について、以下に説明する。
電動要素5の回転子4が回転されると、これに伴ってクランクシャフト8が回転される。それによる偏心軸部8cの偏心回転運動によって、偏心軸部8cとコネクティングロッド20のリング部20aとが回転摺動され、コネクティングロッド20の連接棒20cを介して球体部20bとピストン25の球座26とが揺動摺動される。これによって、ピストン25はシリンダ13の球体部挿入用切欠き13a内を往復運動し、冷媒ガスがシリンダヘッド16及びバルブシート15を通してシリンダ室13a内に吸入され、シリンダ室13a内で圧縮される。圧縮された冷媒は、吐出管32を通して密閉容器1の外部の凝縮器に吐出される。
一方、クランクシャフト8の回転に伴って、密閉容器1の底部の潤滑油2は、オイルポンプ18によって、クランクシャフト8の給油穴に供給され、この給油穴からコネクティングロッド20の給油穴20d、クランクシャフト8の外周面のスパイラル溝8eなどを通して各摺動部に供給される。これらの摺動部には、ピストン25とシリンダ13との間や、リング部20aと偏心軸部8cとの間や、球体部2aと球座1aとの間や、主軸部8aと主軸受7gとの間や、ボール53と下ワッシャ52との間などの摺動部位が含まれる。
次に、クランクシャフト8が傾く動作及びスラストボールベアリング50の動作について、図1〜図4を参照しながら以下に説明する。図3は図1の密閉型圧縮機におけるクランクシャフトが傾いた時の要部及びスラストボールベアリング部の拡大縦断面図、図4は図1の密閉型圧縮機におけるクランクシャフトが傾いていない時と傾いた時とを対比した要部縦断面図である。なお、図4(A)はクランクシャフトが傾いていない時の要部断面図、図4(B)はクランクシャフトが最も傾いた時の要部断面図である。
クランクシャフト8の偏心軸部8cの偏心運動がコネクティングロッド20によりピストン25の往復運動に変換され、ピストン25がシリンダ室13a内で往復動されることにより、冷媒ガスがシリンダ室13aに吸入され、圧縮される。この冷媒ガスの吸入、圧縮作用に伴ってピストン25に加えられる力を偏心軸部8cで受けるため、クランクシャフト8は主軸部8aと主軸受7gとの隙間やクランクシャフト8の弾性変形によって傾く。このクランクシャフト8が傾くことに伴って上ワッシャ着座面8d及び上ワッシャ51も傾く。
係るクランクシャフト8及び上ワッシャ着座面8dの傾きは、クランクシャフト8の1回転の中で変化する。即ち、ピストン25による冷媒ガスの吸入、圧縮はピストン25の1往復で1回(換言すれば、クランクシャフト8の1回転中に1回)行われ、シリンダ室13a内の圧力はクランクシャフト8の1回転中で変化する。従って、冷媒ガスの吸入、圧縮作用に伴って偏心軸部8cが受ける力は、クランクシャフト8の1回転中に、その大きさが変化すると共に、その方向も変わる。このため、クランクシャフト8、上ワッシャ着座面8d及び上ワッシャ51の傾きはクランクシャフト8の1回転の中で変化する。
この変化において、冷媒ガスの吸入が終了してピストン25が下死点にある状態(換言すれば、冷媒ガスの吸入、圧縮作用による力を偏心軸部8cが受けず、クランクシャフト8、上ワッシャ着座面8d及び上ワッシャ51が傾いていない状態)から上ワッシャ51が傾いて行く移動軌跡の場合について具体的に説明する。
ピストン25が下死点にある状態で、シリンダ室13aから最も遠くに位置するボール(図3に示すボール)を特定のボール53とし、この特定のボール53と接触している上ワッシャ238の点を移動軌跡の開始点とし、この開始点からクランクシャフト8、上ワッシャ着座面8d及び上ワッシャ51が回転して上ワッシャ51が傾いて行く際の特定のボール235に対して上ワッシャ51が接触しようとする点が反ピストン側へ低く傾いて行く移動軌跡について説明する。なお、この特定のボール235に対して上ワッシャ51が接触しようとする点は、本実施形態では、特定のボール235に対して上ワッシャ51が接触する点と同じとなる。
開始点からクランクシャフト8が回転すると、冷媒ガスが圧縮され、圧縮作用に伴う力を偏心軸部8cが受け、クランクシャフト8が主軸部8aと主軸受7gとの隙間や、クランクシャフト8及びフレーム7の弾性変形によってクランクシャフト8が傾き、これに伴って上ワッシャ着座面8d及び上ワッシャ51が傾く。なお、主軸部8aと主軸受7gとの隙間によるクランクシャフト8の傾きよりもクランクシャフト8及びフレーク7の弾性変形によるクランクシャフト8の傾きの方がかなり大きくなることが分かった。
この上ワッシャ51が傾く際の上記点の移動軌跡は、開始点を含む径方向の垂直な面から見て、外周下方に低くなる凸状の円弧状移動軌跡となる。係る円弧状移動軌跡は、圧縮作用による最大の力を偏心軸部7cが受けた際に、最も外周側で最も低い位置になる。冷媒を圧縮する行程では、バブルシート15の吐出弁が開く直前にピストン25及び偏心軸部7cに最大荷重が発生する。このときのクランクシャフト8、フレーム7及びスラストボールベアリング50の状態を図3及び図4(B)に示す。最大荷重を受けたとき、クランクシャフト8は、非加圧時の軸心に対する傾きθ(図3参照)となるように軸心が傾く。なお、図3及び図4(B)では、理解を容易にするために傾きを誇張して表現してある。
本実施形態では、下ワッシャ52のボール53の接触する側の面(上面)は、クラックシャフト8が1回転する間に変化する上ワッシャ51の傾きに対応するように円弧状面で形成されているので、この円弧状面と円弧状移動軌跡との上下方向の間隔(上下の隙間)は、従来例に比較して均等となる。これによって、クランクシャフト8の1回転中に上ワッシャ51の傾きが変化することに伴う特定のボール53の接触応力の増大が抑制された状態で特定のボール53が外周側に滑らかに移動されるので、特定のボール53と上ワッシャ51及び下ワッシャ51との摩擦を小さくできる。これによって、摩擦による騒音及び損失を低減でき、圧縮機の効率向上を図ることができると共に、信頼性の向上を図ることができる。
特に、クランクシャフト8が1回転する間に、シリンダ室13から最も遠くに位置するボール53に対して接触しようとする上ワッシャ51の点の移動軌跡と下ワッシャ52の円弧状面との上下方向の間隔(上下の隙間)を半径方向でほぼ均等にしてあるので、顕著な低騒音化、効率の向上及び信頼性の向上を図ることができる。
また、クランクシャフト8及びフレーム7の弾性変形によるクランクシャフト8の傾きは主軸受7gの下端の軸心位置を中心にして傾き、主軸部8aと主軸受7gとの隙間によるクランクシャフト8の傾きは主軸受7gの上下方向の中間の軸心位置を中心にして傾く。本実施形態では、下ワッシャ52の円弧状面の曲率半径Rを滑り軸受で構成された主軸受7gの軸長Lよりも小さく設定し、下ワッシャ52の円弧状面の曲率半径の中心位置を主軸受7gの軸心にほぼ一致させたことにより、下ワッシャ52の円弧状面の設計を容易にしつつ、クランクシャフト8の1回転中に上ワッシャ51の傾きが変化することに伴う特定のボール53の接触応力の増大を確実に抑制することができる。
次に、図5を参照しながら、本実施形態のスラストボールベアリング50に加わる荷重W(N)に対する最大接触応力P(GPa)の特性61を比較例の特性62と対比して説明する。なお、比較例は、その下ワッシャの上面が平坦面である点にて本実施形態と相違し、その他の点では同一である。
図5における本実施形態の特性61と比較例の特性62とを比較して明らかなように、本実施形態のスラストボールベアリング50の最大接触応力は、1000Nの荷重が発生した時でも、比較例よりも約1/2に軽減できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明する。図6は本発明の第2実施形態の密閉型圧縮機の要部縦断面図である。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
この第2実施形態では、下ワッシャ52が第1部材である第1下ワッシャ52Aと第2部材である第2下ワッシャ52Bとで構成されている。第1下ワッシャ52Aは、第1実施形態における下ワッシャ52と同一構造であり、ボール53に接触する側の面が上ワッシャ51の傾きに対応するように凸の円弧状面で形成されている。第2下ワッシャ52Bは、第1下ワッシャ52Aの下面と下ワッシャ着座面7eとの間に配置されており、第1下ワッシャ52Aを弾性的に支持している。
係る第2下ワッシャ52Bを設けたことにより、スラストボールベアリング50に異常な荷重が加わった場合や、クランクシャフト8の1回転中における円弧状移動軌跡と第1下ワッシャ52Aの円弧状面との上下隙間が均等でない状態が生じた場合に、特定のボール53の接触応力の増大を抑制することができる。また、この第2実施形態は、第1下ワッシャ52A自身に弾性を持たせて第2下ワッシャ52Bを省略する場合に比較して、ボール53に接触する側の円弧状面の確保と適切な弾性の確保とを両立することができる。
1…密閉容器、2…潤滑油、3…固定子、4…回転子、5…電動要素、6…圧縮要素、7…フレーム、7a…筒状部、7b…内周突部、7c…水平部、7d…外周突部、7e…下ワッシャ着座面、7f…凹部、7g…主軸受、8…クランクシャフト、8a…主軸部、8b…鍔部、8c…偏心軸部、8d…上ワッシャ着座面、8e…スパイラル溝、13…シリンダ、13a…シリンダ室、15…バルブシート、16…シリンダヘッド、18…オイルポンプ、20…連結機構(コネクティングロッド)、20a…リング部、20b…球体部、20c…連接棒、20d…給油穴、25…ピストン、25a…球座、31…コイルバネ、32…吐出管、50…スラストボールベアリング、51…上ワッシャ、51a…凹溝、52…下ワッシャ、52A…第1下ワッシャ、52B…第2下ワッシャ、53…ボール、54…保持器。

Claims (12)

  1. シリンダ室を設けたシリンダ、前記シリンダ室を往復動するピストン、及びクランクシャフトの偏心軸部の偏心回転運動を前記ピストンの往復運動に変換する連結機構を有する圧縮要素と、
    前記圧縮要素の下方に配置され、固定子及び回転子を有する電動要素と、
    前記回転子に固定された主軸部、前記主軸部の上端に設けられた鍔部、及び前記鍔部から上方に延び且つ前記主軸部の軸心に対して偏心して設けられた前記偏心軸部を有する前記クランクシャフトと、
    前記主軸部を軸支する主軸受を有するフレームと、
    前記フレームの上面と前記鍔部の下面との間に設置され、前記鍔部の下面側に配置された上ワッシャ、前記主軸受の上面側に配置された下ワッシャ、及び前記上ワッシャと前記下ワッシャとの間に周方向に複数配置されたボールを有するスラストボールベアリングと、
    前記圧縮要素、前記電動要素、前記クランクシャフト、前記フレーム、及び前記スラストボールベアリングを収納した密閉容器と、を備えた密閉型圧縮機において、
    前記クラックシャフトが1回転する間に変化する前記上ワッシャの傾きに対応するように前記下ワッシャの前記ボールの接触する側の面を円弧状面で形成したこと特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 請求項1において、前記クランクシャフトが1回転する間に、前記シリンダ室から最も遠くに位置する前記ボールに対して接触しようとする前記上ワッシャの点の移動軌跡と前記下ワッシャの円弧状面との上下方向の間隔を半径方向でほぼ均等にしたことを特徴とする密閉型圧縮機。
  3. 請求項2において、前記フレームは垂直に延びる筒状部を有し、前記主軸受は前記筒状部内周面に形成した滑り軸受で構成され、前記下ワッシャの円弧状面の曲率半径は前記滑り軸受の軸長よりも小さいことを特徴とする密閉型圧縮機。
  4. 請求項3において、前記下ワッシャの円弧状面の曲率半径の中心位置を前記滑り軸受の軸心にほぼ一致させたことを特徴とする密閉型圧縮機。
  5. 請求項4において、前記フレームは前記筒状部の上面内周部から上方に突出する円環状の内周突部を有し、前記内周突部の内周面は前記滑り軸受の上部を形成したことを特徴とする密閉型圧縮機。
  6. 請求項5において、前記下ワッシャは前記内周突部の外周面外側に配置すると共に当該内周突部の外周面を位置決めとして用いたことを特徴とする密閉型圧縮機。
  7. 請求項6において、前記密閉容器はその底部に潤滑油を貯留しており、前記フレームは前記筒状部の上端外周部から外方に延びる水平部と前記水平部の上面外周部から上方に突出する円環状の外周突部を有し、前記下ワッシャは前記内周突部の外周面と前記水平部の上面と前記外周突部の内周面とで形成される円環状の凹部内に配置され、前記クランクシャフトは前記密閉容器の底部の潤滑油を前記圧縮要素の摺動部及び前記凹部内に配置された下ワッシャと前記ボールとの接触部に供給する給油経路を有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  8. 請求項7において、前記フレームは、前記凹部内に供給された潤滑油の油面が前記下ワッシャと前記ボールとの接触部より高い位置に形成されるように、前記凹部内の潤滑油を排出する排油通路を有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  9. 請求項8において、前記下ワッシャは、前記円弧状面を有する第1部材と、前記第1部材を弾性的に支持する第2部材とを有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  10. 請求項1において、前記フレームは前記筒状部の上面内周部から上方に突出する円環状の内周突部を有し、前記内周突部の内周面は前記滑り軸受の上部を形成したことを特徴とする密閉型圧縮機。
  11. 請求項1において、前記密閉容器はその底部に潤滑油を貯留しており、前記フレームは前記筒状部の上端外周部から外方に延びる水平部と前記水平部の上面外周部から上方に突出する円環状の外周突部を有し、前記下ワッシャは前記内周突部の外周面と前記水平部の上面と前記外周突部の内周面とで形成される円環状の凹部内に配置され、前記クランクシャフトは前記密閉容器の底部の潤滑油を前記圧縮要素の摺動部及び前記凹部内に配置された下ワッシャと前記ボールとの接触部に供給する給油経路を有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  12. 請求項1において、前記下ワッシャは、前記円弧状面を有する第1部材と、前記第1部材を弾性的に支持する第2部材とを有することを特徴とする密閉型圧縮機。
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