JP2012145053A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラスト部の摺動損失低減及び耐磨耗性向上を一つの部品で可能とし、高効率、高信頼性で低コストの密閉型圧縮機を提供する。
【解決手段】スラストワッシャー121に、三つ以上の突起部123を形成し、かつ突起部123に形成されたツバ部112との接触面124の面積を、軸中心から外側に向かうにつれて大きくなるように形成したことにより、ツバ部112とスラストワッシャー121との接触面124を、突起部123のみとして摺動面積を低減した。また、突起部123におけるスラスト面122との接触面積を増大することにより、摺動速度が増加しても摺動面の潤滑性維持することができ、さらに一つの構成部品であるため、高効率、高信頼性で低コストの密閉型圧縮機を提供することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍冷蔵庫等の冷凍サイクルに用いられる密閉形圧縮機に関するものである。
近年、冷凍冷蔵庫等の冷凍装置に使用される密閉型圧縮機については、消費電力低減のための高効率化が進められている。従来から高効率化の手段として、スラスト軸受部の摺動損失を低減する手段の一つとして、スラストボールベアリングが採用されてきている。
従来この種の密閉型圧縮機としては、ボールの上下をワッシャーで挟み、高分子材料の保持器を用いた構成のスラストボールベアリングを用いて、高効率化を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図7は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図8は、従来の密閉型圧縮機の分解斜視図である。
図7、図8に示すように、密閉容器1内には、固定子2と回転子3とを備えた電動要素4と、電動要素4によって駆動される圧縮要素5を収容し、密閉容器1内に潤滑油6を貯溜する。
シャフト10は、回転子3を固定した主軸部11および主軸部11に対し偏心して形成された偏心軸部12を有する。
シリンダブロック14は、略円筒形の圧縮室15と主軸受20を有する。ピストン23は、シリンダブロック14の圧縮室15に往復摺動自在に挿入され、偏心軸部12との間を連結手段24とピストンピン25によって連結されている。
シャフト10の主軸部11と偏心軸部12の間の主軸部11側には主軸部11の軸心と略直角に環状の上ワッシャー着座面27が形成され、主軸受20の上端には主軸受20の軸心と略直角に環状の下ワッシャー着座面28が形成されている。
これらの上ワッシャー着座面27と下ワッシャー着座面28の間には、スラストボールベアリング29が設けられ、シャフト10と回転子3の重力方向の荷重を支持している。
スラストボールベアリング29は、複数のボール30と、ボール30を保持するナイロンに代表される高分子材料で形成された保持器31と、ボール30の上下に各々配設される上ワッシャー32及び下ワッシャー33とで構成される。上ワッシャー32及び下ワッシャー33は焼入れされた鉄の平板で形成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素4の回転子3は、シャフト10を回転させ、偏心軸部12の回転運動が連結手段24を介してピストン23に伝えられることで、ピストン23が圧縮室15内を往復運動する。
それにより、冷媒ガスは冷却システム(図示せず)から圧縮室15内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
シャフト10と回転子3の重量はスラストボールベアリング29で支えられ、シャフト10の回転時はボール30が上ワッシャー32と下ワッシャー33の間で転がるためにシャフト10が滑らかに回転する。
シャフト10の回転時において、上ワッシャー32は上ワッシャー着座面27に密着し、下ワッシャー33は下ワッシャー着座面28に密着している。また、保持器31は遠心力によりボール30が飛び出さないようにボール30を保持している。
このスラストボールベアリング29を用いることによって、シャフト10を回転させるトルクは小さくなるため、スラスト軸受での損失を小さくすることができる。従って、入力が低減して、高効率とすることができる。
また、別の従来の密閉型圧縮機として、摺動面及び反摺動面に凹凸を設けて、摺動面積を低減させることで摺動損失を低減させる構成も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−127305号公報 特開2007−286550号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、スラストボールベアリングは複数のボールとボールを保持する保持器とボールの上下に各々配設された上ワッシャーと下ワッシャーとの4部品で構成されていることから、組み立て性及びコストの課題を有していた。
また、特許文献2の構成は、強度が不足し、摺動面において局部が特に擦れる、所謂片当たりをする可能性を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、高効率で低コストの密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、回転子とシャフトの自重による垂直方向の荷重を支持するツバ部とスラスト面を備え、スラスト面上部に配設されたスラストワッシャーは、三つ以上の突起部が形成され、かつ突起部のツバ部との接触面が軸中心から外側に向かうにつれて、接触面積を大きく形成し、かつスラストワッシャーは、スラスト面との回転を規制する回転規制手段を設けた一つの構成部品で、ツバ部との摺動損失を低減する作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、スラスト部の摺動損失を低減し、構成部品が一つであることから、高効率で低コストの密閉型圧縮機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機のスラストワッシャーの正面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機のスラストワッシャーのA−A線による断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮要素部の要部断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮荷重の変化を示す特性図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の電動要素部の要部拡大断面図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の密閉型圧縮機の分解斜視図
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子と回転子とを備えた電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、主軸部とツバ部を介して形成された偏心軸部を有し、かつ前記回転子が固定されたシャフトと、円筒形の圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結機構と、前記シリンダブロックに形成され、かつ前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受と、前記回転子と前記シャフトの自重による垂直方向の荷重を支持するツバ部とスラスト面を備えた密閉型圧縮機において、前記スラスト面とシャフトに形成されたツバ部との間に、スラストワッシャーを設け、前記スラストワッシャーに、前記ツバ部と当接する突起部を少なくとも三つ設け、さらに前記突起部における前記ツバ部との接触面を、該スラストワッシャーの軸中心から外側に向かうにつれて、前記ツバ部との接触面積が大きくなるように形成し、さらに前記スラストワッシャーに、スラスト面との回転を規制する回転規制手段を設けたものである。
かかる構成とすることにより、ツバ部とスラストワッシャーとの接触面は、突起部のみとなることから、摺動面積が低減でき、また、ツバ部とスラストワッシャーに設けられた突起部との接触面積が、軸中心から外側に向かうにつれて大きくなるように形成したことにより、一般的に、軸中心から外側に向かうにつれて摺動速度が速くなり、潤滑状態が厳しくなるが、摺動速度の増加部位に対応してツバ部と突起部の摺動面積を増加させていることから、摺動面全体にわたって潤滑性を維持することができ、高効率、高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができる。さらに、スラストワッシャーは、一つの構成部品で形成されていることから、低コストの密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スラストワッシャーの表面に、窒化処理やCrN、TiN等のセラミックコーティングを施したものである。
かかることにより、低摩擦係数及び耐摩耗性が向上することから、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに摺動損失が低減でき、高効率でさらに高い信頼性を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記スラストワッシャーに形成された突起部の少なくとも一つ以上を、圧縮荷重が作用する位置に配設したものである。
かかる構成とすることにより、圧縮荷重によるシャフトのたわみを突起部で支えるため、前記シャフトのたわみが低減でき、請求項1および請求項2に記載の効果に加えて、さらに高い信頼性を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記スラストワッシャーに形成された突起部の接触面の高さを傾斜させたものである。
かかる構成とすることにより、圧縮荷重が作用する側を低くして、ツバ部と突起部との摺動面の片当たりを回避することができる。その結果、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の効果に加えて、更に高い信頼性を得ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記電動要素を、前記固定子の磁気中心に対し、回転子の磁気中心の相対位置を下方にずらすように回転子を配設したものである。
かかることにより、磁気吸引力により回転子に固定されたシャフトを上方に引き上げる力が作用するため、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の効果に加えて、回転子とシャフトの自重による垂直方向の荷重が低減されることから、さらに高い信頼性を得ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記電動要素を、インバータによって複数の運転周波数で駆動し、回転子を、少なくとも60Hz以上の回転周波数で回転できるようにしたものである。
かかることにより、スラストワッシャーの摺動速度が大きくなる、例えば、80Hzでの周波数で運転した場合に、ツバ部とスラストワッシャーとの摺動部の摺動状態が厳しくなるが、スラストワッシャーの突起部の接触面積が、軸中心から外側に向かうにつれて、接触面積を大きく形成し、さらに接触面を傾斜させ、さらに表面に窒化処理やCrN及びTiNコーティングを施し、さらに磁気中心をずらすことで、垂直方向の圧縮荷重を低減することができる。その結果、ツバ部とスラストワッシャーの摩耗を低減し、信頼性を高める効果が顕著となり、請求項1から請求項5に記載の発明の効果に加えて、高速運転での信頼性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態1におけるスラストワッシャーの正面図、図3は、同実施の形態1におけるスラスワッシャーのA−A線による断面図、図4は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮要素部の要部断面図、図5は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の圧縮荷重の変化を示す特性図、図6は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の電動要素の要部拡大断面図である。
図1から図6において、密閉容器101内には、潤滑油102を貯溜するとともに、固定子103と回転子104とを備えた電動要素105と、電動要素105によって駆動され、電動要素105の上方に配設された圧縮要素106を収容している。
圧縮要素106を構成するシャフト110は、回転子104が焼嵌め固定された主軸部111と、ツバ部112を介して主軸部111に対し偏心して形成された偏心軸部113と、シャフト110の内部に設けられた給油機構114を具備している。
シリンダブロック115は、略円筒形の圧縮室116と、主軸部111を軸支する主軸受117を具備している。ピストン118は、シリンダブロック115の圧縮室116に往復摺動自在に挿入され、偏心軸部113との間を連結機構119とピストンピン120によって連結されている。
スラストワッシャー121は、ツバ部112と主軸受117の上端面であるスラスト面122との間に配設され、回転子104とシャフト110の自重による垂直方向の荷重を支持する。
スラストワッシャー121は、三つの突起部123が形成され、かつ突起部123に形成されたツバ部112との接触面124が軸中心から外側に向かうにつれて、ツバ部112との接触面積が大きくなるように形成されている。この突起部123は、均等にスラスト荷重を受ける構成として、三つ以上が望ましい。また、スラストワッシャー121には、スラスト面122との回転を規制する回転規制手段125が、外周方向に突出して設けられている。
電動要素105は、固定子103のコアに設けたティース部に巻き線を集中巻きした集中巻き型の電動要素105である。また、電動要素105を構成する固定子103と回転子104は、固定子103の磁気中心126と回転子104の磁気中心127の相対位置が一致しないよう、回転子104の磁気中心127を、若干下方にずらして配設している。
また、電動要素105は、インバータ制御により、複数の回転数で回転される運転をすることができ、最高回転数は、80Hzとなっている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素105の回転子104は、シャフト110を回転させ、偏心軸部113の回転運動が連結機構119を介してピストン118に伝えられることで、ピストン118が圧縮室116内を往復運動する。
それにより、冷媒ガスは、冷却システム(図示せず)から圧縮室116内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
この際、シリンダブロック115に形成されたスラスト面122、及びスラストワッシャー121とツバ部112には、回転子104とシャフト110の自重による垂直方向の荷重が作用する。
ここで、スラストワッシャー121は、スラスト面122との回転を規制する回転規制手段125を設けているため、スラスト面122とスラストワッシャー121間では、摺動しない。その結果、両者間に摺動抵抗は発生しないが、ツバ部112とスラストワシャー121に設けられた突起部123との間で摺動抵抗が発生する。また、ツバ部112とスラストワッシャー121間での潤滑状態が悪化すると摩耗が進行する可能性がある。
この時に、スラストワッシャー121には、三つ(以上)の突起部123が形成され、かつ突起部123のツバ部112との接触面124が軸中心から外側に向かうにつれて、接触面積を大きく形成したことにより、ツバ部112とスラストワッシャー121との接触面124は、突起部123のみとなることから、摺動面積が低減できる。
また、ツバ部112とスラストワッシャー121に設けられた突起部123との接触面124を、軸中心から外側に向かうにつれて、接触面積を大きく形成したことにより、軸中心から外側に向かうにつれて摺動速度が速くなり、潤滑状態が厳しくなるが、摺動速度の増加に伴い、摺動面積が増加することから潤滑性が向上する。
さらに、スラストワッシャー121と突起部123が一つの構成部品で形成されている
ことから、部品数の増加を抑制し、高効率、高信頼性で低コストの密閉型圧縮機を提供することができる。
また、スラストワッシャー121(突起部123)の表面に、窒化処理やCrN、TiN等のセラミックコーティングを施しているため、低摩擦と高硬度により耐摩耗性が向上すること、及びツバ部112とスラストワッシャー121に形成された接触面124との摺動損失が低減でき、高効率で高い信頼性を得ることができる。
次に、シャフト110に形成されたツバ部112と、スラストワッシャー121に設けられた突起部123に作用する垂直方向の圧縮荷重について説明する。
ピストン118に作用する圧縮荷重F1は、図5に示すように、圧縮行程後半の330deg付近において最大となり、連結機構119を介してシャフト110に作用する。
最大圧縮荷重が発生する圧縮行程後半において、偏心軸部113は、圧縮室116側に位置し、このとき、ピストン118に作用する圧縮荷重F1は、図4に示すように、連結機構119を介して、偏心軸部113に作用する。
また、偏心軸部113に作用した圧縮荷重F1により、反圧縮室116側のスラストワッシャー121とツバ部112の間に垂直方向の圧縮荷重F2が作用する。
この時に、スラストワッシャー121に形成された突起部123の少なくとも一つ以上が反圧縮室116側に位置することにより、圧縮荷重F2を突起部123で受け止めることができる。これにより、偏心軸部113のたわみが低減でき、さらに高い信頼性を得ることができる。
さらに、スラストワッシャー121に形成された突起部123の接触面124の高さを、圧縮荷重F2が作用する側が低くなるように傾斜させたことにより、圧縮荷重F1が作用したことに伴うツバ部112の傾きを、それぞれの突起部123で受け止めることができる。したがって、わずかに傾斜したツバ部112を局部的にその荷重を受け止めるといった片当りを回避することができ、更に高い信頼性を得ることができる。
また、電動要素105は、図6に示すように、固定子103の垂直方向における固定子の磁気中心126に対し、回転子104の垂直方向における回転子の磁気中心127の相対位置が、若干下方に位置するように回転子104を配設している。その結果、回転子104の回転時における磁気吸引力により、回転子104に固定されたシャフト110を上方に引き上げる力が作用し、回転子104とシャフト110の自重による垂直方向の荷重が低減される。
したがって、ツバ部112とスラストワッシャーに設けられた突起部123の接触面124にかかる垂直方向の荷重が低減することにより、さらに高い信頼性を得ることができる。
また、電動要素105は、インバータによって複数の運転周波数で駆動され、回転子104は、高い回転数では少なくとも60Hz以上の回転周波数、例えば80Hzで回転されるものである。したがって、スラストワッシャー121の摺動速度が大きくなる80Hzでの周波数で運転した場合は、ツバ部112とスラストワッシャー121との摺動部の摺動状態が厳しくなるが、スラストワッシャー121の突起部123の接触面積を、軸中心から外側に向かうにつれて大きく形成し、さらに接触面124を傾斜させ、さらに表面に窒化処理やCrN及びTiNコーティングを施し、さらに固定子の磁気中心126と回
転子の磁気中心127をずらすことで、垂直方向の荷重を低減することができる。その結果、ツバ部112とスラストワッシャー121の摩耗を低減し、信頼性を高める効果が顕著となり、高い信頼性を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、スラスト部の摺動損失を低減し、高い信頼性と低コストが得られることから、エアーコンディショナーや冷凍冷蔵装置の密閉型圧縮機の用途にも適用できる。
101 密閉容器
102 潤滑油
103 固定子
104 回転子
105 電動要素
106 圧縮要素
110 シャフト
111 主軸部
112 ツバ部
113 偏心軸部
115 シリンダブロック
116 圧縮失
117 主軸受
118 ピストン
119 連結機構
121 スラストワッシャー
122 スラスト面
123 突起部
124 接触面
125 回転規制手段
126 固定子の磁気中心
127 回転子の磁気中心

Claims (6)

  1. 密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子と回転子とを備えた電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、主軸部とツバ部を介して形成された偏心軸部を有し、かつ前記回転子が固定されたシャフトと、円筒形の圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結機構と、前記シリンダブロックに形成され、かつ前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受と、前記回転子と前記シャフトの自重による垂直方向の荷重を支持するツバ部とスラスト面を備えた密閉型圧縮機において、前記スラスト面とシャフトに形成されたツバ部との間に、スラストワッシャーを設け、前記スラストワッシャーに、前記ツバ部と当接する突起部を少なくとも三つ設け、さらに前記突起部における前記ツバ部との接触面を、該スラストワッシャーの軸中心から外側に向かうにつれて、前記ツバ部との接触面積が大きくなるように形成し、さらに前記スラストワッシャーに、スラスト面との回転を規制する回転規制手段を設けた密閉型圧縮機。
  2. 前記スラストワッシャーの表面に、窒化処理、CrN、TiN等のセラミックコーティングを施した請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記スラストワッシャーに形成された突起部の少なくとも一つ以上を、圧縮荷重が作用する位置に配設した請求項1または請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記スラストワッシャーに形成された突起部の接触面の高さを傾斜させた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記電動要素を、前記固定子の磁気中心に対し、回転子の磁気中心の相対位置を下方にずらすように回転子を配設した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記電動要素を、インバータによって複数の運転周波数で駆動し、回転子を、少なくとも60Hz以上の回転周波数で回転できるようにした請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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