JP2008519928A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

この密閉型圧縮機は、下ワッシャと軸受の上端面との間に、下ワッシャのスラスト方向の可動距離が下ワッシャの内径と主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さくなるよう規制する規制機構を備える。この規制機構によって、下ワッシャの内径が主軸部の外径に接触することを防止することができる。

Description

本発明は、主に家庭用冷蔵庫に用いられる密閉型圧縮機に関する。
従来、効率向上を目的としたスラストボールベアリングを採用した密閉型圧縮機において、ボールの上下に配設されるワッシャは、シャフトや軸受に対して自由に回転できるとしたものがある。この様な従来技術は、例えば、特開昭61−53474号公報に開示されている。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図18は従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図19は従来の密閉型圧縮機の要部断面拡大図を示す。
図18と図19において、密閉容器3001内には冷媒3002が充填されるとともに、冷凍機油3003が貯留されている。
電動要素3011は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子3012と、固定子3012の内側と所定の間隙を有して配置された回転子3013から構成されている。
圧縮要素3021は、シャフト3022と、シリンダブロック3023と、軸受3024と、圧縮室3023a内で往復運動するピストン3025と、連結部3026と、スラストボールベアリング3031を備える。シャフト3022は、主軸部3022aと偏芯軸部3022cとを有する。シリンダブロック3023は、固定子3012の下方に固定され、圧縮室3023aを形成する。軸受3024は、シリンダブロック3023に設けられシャフト3022を支持する。ピストン3025は、圧縮室3023a内で往復運動する。連結部3026は、ピストン3025と偏芯軸部3022cとを連結する。スラストボールベアリング3031は、回転子3013と軸受3024の上端面との間に配設されている。圧縮要素3021は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
スラストボールベアリング3031は複数のボール3032と、ボール3032を保持するホルダー部3033と、ボール3032の上下に各々配設される上ワッシャ3034および下ワッシャ3035を有している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
固定子3012に外部電源より通電がされると、回転子3013はシャフト3022と共に回転する。これに伴い偏芯軸部3022cの偏芯運動は連結部3026を介してピストン3025を圧縮室3023a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
スラストボールベアリング3031は、回転子3013とシャフト3022の自重による垂直荷重を支持し、回転子3013と軸受3024の間に生じる摩擦力を低減させることができるため、密閉型圧縮機の入力値を低減し、効率を向上させることができる。
しかしながら、上記従来の構成では、スラストボールベアリング3031は、組立を容易にするために軸受3024の上端面に置いてあるだけであり固定せずに配置されている。そのため、組立時に下ワッシャ3035がずれて配置されたり、輸送中の衝撃等で下ワッシャ3035がずれて下ワッシャ3035の内径が回転する主軸部3022aの外径に接触する可能性がある。
下ワッシャ3035は、下ワッシャ3035の下表面が軸受3024の上端面に冷凍機油3003の粘性を介して密着しているため、ボール3032やホルダー部3033と共に回転することはない。そのため、下ワッシャ3035の内径が回転する主軸部3022aの外径に接触すると、磨耗粉が発生し、この摩耗粉がさらに各摺動部に回ってそこの磨耗を引き起こすといった課題を有している。
密閉型圧縮機は
密閉容器内に
固定子と回転子とを備えた電動要素と、
電動要素によって駆動される圧縮要素と
を収容し、
圧縮要素は、
シャフトと、
圧縮室を形成するシリンダブロックと、
シリンダブロックに設けられシャフトを支持する軸受と、
圧縮室内で往復運動するピストンと、
ピストンと偏心軸部とを連結する連結部と、
スラストボールベアリングを備え、
スラストボールベアリングは
複数のボールと
ボールを保持するホルダー部と、
ボールの上に配設される上ワッシャと
ボールの下に配設される下ワッシャと
を備え、
下ワッシャのスラスト方向の可動距離が下ワッシャの内径と主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さくなるよう規制する規制機構を備える。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、信頼性が高い密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の密閉型圧縮機は、下ワッシャと軸受の上端面との間に、下ワッシャのスラスト方向の可動距離が、下ワッシャの内径と主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さくなるよう規制する規制手段を設けている。こうすることにより、下ワッシャの内径が主軸部の外径に接触することを防止するため磨耗粉の発生を防ぐという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、磨耗粉の発生を防ぐので、信頼性が高い密閉型圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
図1と図2において、密閉容器1101内には冷媒1102が充填されるとともに、冷凍機油1103が貯留されている。ここで冷媒1102は炭化水素系冷媒であるR600aであって、冷凍機油1103は冷媒1102と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素1111は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子1112と、固定子1112の内側と所定の間隙を有して配置された回転子1113から構成されている。
圧縮要素1121は、シャフト1122と、シリンダブロック1123と、軸受1124と、ピストン1125と、連結部1126と、スラストボールベアリング1131を備えている。シャフト1122は、外径dの主軸部1122aと主軸部1122aからツバ部1122bを介して形成された偏芯軸部1122cとを有する。シリンダブロック1123は、圧縮室1123aを形成する。軸受1124は、シリンダブロック1123に設けられシャフト1122を支持する。ピストン1125は、圧縮室1123a内で往復運動する。連結部1126は、ピストン1125と偏芯軸部1122cとを連結する。スラストボールベアリング1131は、ツバ部1122bと軸受1124の上端面との間に配設されている。そうして、圧縮要素1121は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子1113はシャフトの主軸部1122aに嵌着されており、固定子1112はシリンダブロック1123の下方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング1131は複数のボール1132と、ボール1132を保持するホルダー部1133と、ボール1132の上に配設される上ワッシャ1134および、外径bで内径Cであってボール1132の下に各々配設される下ワッシャ1135を備えている。そしてシリンダブロック1123には、下ワッシャ1135が配設される高さに下ワッシャ1135の外側を囲う内径Aの第1の円筒壁1141が設けられている。下ワッシャ1135の外径bと第1の円筒壁1141の内径Aとのクリアランス(A−b)/2は、下ワッシャ1135の内径Cと主軸部1122aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さくなるように構成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子1112に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子1113はシャフト1122と共に回転する。これに伴い偏芯軸部1122cの偏芯運動は連結部1126を介してピストン1125を圧縮室1123a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング1131のボール1132は、回転子1113とシャフト1122の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ1134の上表面は冷凍機油1103の粘性を介してシャフト1122のツバ部1122bの下表面と密着している。そのため、シャフト1122が回転すると上ワッシャ1134はシャフト1122と同期して回転する。一方、下ワッシャ1135の下表面も冷凍機油1103の粘性を介して軸受1124の上端部と密着しているため、下ワッシャ1135は回転しない。ボール1132とホルダー部1133は、ボール1132の回転と下ワッシャ1135の間にすべりを生じるため、シャフト1122の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして、下ワッシャ1135の外径bと第1の円筒壁1141の内径Aとのクリアランス(A−b)/2が下ワッシャ1135の内径Cと主軸部1122aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さい。従って、下ワッシャ1135は主軸部1122aに接触する前に下ワッシャ1135の外径と第1の円筒壁1141の内径が接触する。つまり、下ワッシャ1135の外側を囲う第1の円筒壁1141により、下ワッシャ1135の内径が回転する主軸部1122aの外径に接触しない位置に配設される。
この様にして、シリンダブロック1123または軸受1124に、下ワッシャ1135の外側を囲う第1の円筒壁1141を備えることで規制機構が形成されている。
従って本実施の形態によれば、この規制機構によって、下ワッシャ1135の内径が主軸部1122aの外径に接触することを防止するので、下ワッシャ1135が主軸部1122aを傷付けて磨耗粉を発生させることがない。そのため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、第1の円筒壁1141はシリンダブロック1123または軸受1124の加工時に同時に作成できるため、新しく部品を追加する必要がなく、生産性が良い。
また、スラストボールベアリング1131は、組立時にシャフト1122を通して第1の円筒壁1141内に収めるだけで、下ワッシャ1135を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがない。従って、組立作業性を良くすることができる。
なお、本実施の形態において、第1の円筒壁1141はシリンダブロック1123と一体で例示して説明したが、軸受1124と一体としても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図、図4は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付している。
図3と図4において、密閉容器1101内には冷媒1102が充填されるとともに、冷凍機油1103が貯留されている。ここで冷媒1102は炭化水素系冷媒であるR600aであって、冷凍機油1103は冷媒1102と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素1111は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子1112と、固定子1112の内側と所定の間隙を有して配置された回転子1113から構成されている。
圧縮要素1221は、シャフト1122と、シリンダブロック1123と、軸受1224と、ピストン1125と、連結部1126と、スラストボールベアリング1231を備える。シャフト1122は、外径dの主軸部1122aと主軸部1122aからツバ部1122bを介して形成された偏芯軸部1122cとを有する。シリンダブロック1123は、固定子1112の上方に固定され、圧縮室1123aを形成する。軸受1224は、シリンダブロック1123に設けられシャフト1122を支持する。ピストン1125は、圧縮室1123a内で往復運動する。連結部1126は、ピストン1125と偏芯軸部1122cとを連結する。スラストボールベアリング1231は、ツバ部1122bと軸受1224の上端面との間に配設されている。圧縮要素1221は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子1113はシャフトの主軸部1122aに嵌着されており、固定子1112はシリンダブロック1123の下方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング1231は複数のボール1232と、ボール1232を保持するホルダー部1233と、ボール1232の上に配設される上ワッシャ1234および外径bで内径Cであってボール1232の下に配設される下ワッシャ1235を備えている。そして下ワッシャ1235と軸受1224の上端面との一方に相互に遊嵌する第1の凹部1241と第1の凸部1242がそれぞれ設けられている。第1の凹部1241のスラスト方向の幅Eと第1の凸部1242のスラスト方向の幅fとの間のスラスト方向のクリアランス(E−f)/2は下ワッシャ1235の内径Cと主軸部1122aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さくなるように構成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子1112に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子1113はシャフト1122と共に回転する。これに伴い偏芯軸部1122cの偏芯運動は連結部1126を介してピストン1125を圧縮室1123a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング1231のボール1232は、回転子1113とシャフト1122の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ1234の上表面は冷凍機油1103の粘性を介してシャフト1122のツバ部1122bの下表面と密着している。そのため、シャフト1122が回転すると上ワッシャ1234はシャフト1122と同期して回転する。一方、下ワッシャ1235の下表面も冷凍機油1103の粘性を介して軸受1224の上端部と密着している。そのため、下ワッシャ1235は回転しない。ボール1232とホルダー部1233は、ボール1232の回転と下ワッシャ1235の間にすべりを生じる。そのため、シャフト1122の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして、第1の凹部1241のスラスト方向の幅Eと第1の凸部1242のスラスト方向の幅fとの間のスラスト方向のクリアランス(E−f)/2は下ワッシャ1235の内径Cと主軸部1122aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さい。そのため、下ワッシャ1235は主軸部1122aに接触する前に第1の凹部1241の端面と第1の凸部1242の端面が接触する。つまり、第1の凹部1241と第1の凸部1242により、下ワッシャ1235の内径が回転する主軸部1122aの外径に接触しない位置に必ず配設される。そのため本実施の形態によれば下ワッシャ1235の内径が主軸部1122aの外径に接触することはない。
この様にして、下ワッシャ1235と軸受1224の上端面との一方に相互に遊嵌する第1の凹部1241と第1の凸部1242を備えることで規制機構が形成されている。
従って本実施の形態によれば、この規制機構によって、下ワッシャ1235の内径が主軸部1122aの外径に接触することを防止する。従って、下ワッシャ1235が主軸部1122aを傷付けて磨耗粉を発生させることがない。そのため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、第1の凹部1241は例えば下ワッシャ1235をプレス成型するときに同時に成型でき、第1の凸部1242は例えば軸受1224をダイカスト成型するときに同時に成型できる。そのため、工程を追加する必要がなく、密閉型圧縮機を生産性が高く作成することができる。
また、スラストボールベアリング1231は、組立時にシャフト1122を通して第1の凹部1241と第1の凸部1242を遊嵌するだけで、下ワッシャ1135を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがないので、組立作業性を良くすることができる。
なお、本実施の形態において、第1の凹部1241は下ワッシャ1235を貫通しない窪みで例示して説明した。しかし、第1の凸部1242が下ワッシャ1235の板厚を超えず、かつ第1の凹部1241がホルダー部1233によって制御されたボール1232の回転軌道範囲外である限り、第1の凹部1241は下ワッシャ1235を貫通した穴としても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施の形態において、第1の凹部1241は下ワッシャ1235を貫通しない窪みで例示して説明した。しかし、第1の凸部1242がホルダー部1233によって制御されたボール1232の回転軌道範囲外で、かつ第1の凸部1242がボール1232の回転を阻害しない範囲に設ける限り、第1の凹部1241は下ワッシャ1235を貫通した穴であり、かつ第1の凸部1242は下ワッシャ1235の板厚を超えても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の縦断面図、図6は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図、図7は、同実施の形態における一例を示す図である。
なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付している。
図5、図6において、密閉容器1101内には冷媒1102が充填されるとともに、冷凍機油1103が貯留されている。ここで冷媒1102は炭化水素系冷媒であるR600aであって、冷凍機油1103は冷媒1102と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素1111は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子1112と、固定子1112の内側と所定の間隙を有して配置された回転子1113から構成されている。
圧縮要素1321は、シャフト1122と、シリンダブロック1123と、軸受1324と、ピストン1125と、連結部1126と、スラストボールベアリング1331を備える。シャフト1122は、外径dの主軸部1122aと主軸部1122aからツバ部1122bを介して形成された偏芯軸部1122cとを有する。シリンダブロック1123は、固定子1112の上方に固定され、圧縮室1123aを形成する。軸受1324は、シリンダブロック1123に設けられシャフト1122を支持する。ピストン1125は、圧縮室1123a内で往復運動する。連結部1126は、ピストン1125と偏芯軸部1122cとを連結する。スラストボールベアリング1331は、ツバ部1122bと軸受1124の上端面との間に配設されている。圧縮要素1321は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子1113はシャフトの主軸部1122aに嵌着されており、固定子1112はシリンダブロック1123の下方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング1331は複数のボール1332と、ボール1332を保持するホルダー部1333と、ボール1332の上に配設される上ワッシャ1334および外径bで内径Cであってボール1332の下に配設される下ワッシャ1335を備えている。そして下ワッシャ1335の外周に第1の折返部1341が形成されている。第1の折返部1341の内周径Jと軸受1324の外径kとの間のスラスト方向のクリアランス(J−k)/2は下ワッシャ1335の内径Cと主軸部1122aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さくなるように構成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子1112に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子1113はシャフト1122と共に回転する。これに伴い偏芯軸部1122cの偏芯運動は連結部1126を介してピストン1125を圧縮室1123a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング1331のボール1332は、回転子1113とシャフト1122の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ1334の上表面は冷凍機油1103の粘性を介してシャフト1122のツバ部1122bの下表面と密着している。そのため、シャフト1122が回転すると上ワッシャ1334はシャフト1122と同期して回転する。一方、下ワッシャ1335の下表面も冷凍機油1103の粘性を介して軸受1324の上端部と密着している。そのため、下ワッシャ1335は回転しない。ボール1332とホルダー部1333は、ボール1332の回転と下ワッシャ1335の間にすべりを生じるため、シャフト1122の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして、第1の折返部1341の内周径Jと軸受1324の外径kとの間のスラスト方向のクリアランス(J−k)/2が下ワッシャ1335の内径Cと主軸部1122aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さいので、下ワッシャ1335は主軸部1122aに接触する前に第1の折返部1341の内周径と軸受1324の外径が接触する。つまり下ワッシャ1335は、第1の折返部1341により、下ワッシャ1335の内径が回転する主軸部1122aの外径に接触しない位置に必ず配設される。
この様に、下ワッシャ1335の外周に備えられた第1の折返部1341或いは切起1342を備えることで規制機構が構成されている。
従って本実施の形態によれば、この規制機構によって、下ワッシャ1335の内径が主軸部1122aの外径に接触することを防止するので、主軸部1122aを傷付けて磨耗粉を発生させることがない。そのため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、第1の折返部1341は例えば下ワッシャ1335をプレス成型するときに同時に成型できる。そのため、工程を追加する必要がなく、密閉型圧縮機を生産性が高く作成することができる。
また、スラストボールベアリング1331は、組立時にシャフト1122を通して第1の折返部1341を軸受1324に遊嵌するだけで、下ワッシャ1335を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがないので、組立作業性を良くすることができる。
なお、本実施の形態において、第1の折返部1341は、下ワッシャ1335の外周全周を押出成型した形状で例示して説明した。しかし、図7に示すように下ワッシャ1335の外周に3箇所以上の切起1342を設けた形状としても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機の縦断面図、図9は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付している。
図8、図9において、密閉容器1101内には冷媒1102を充填するとともに、冷凍機油1103を貯留している。ここで冷媒1102は炭化水素系冷媒であるR600a、冷凍機油1103は冷媒1102と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素1111は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子1112と、固定子1112の内側と所定の間隙を有して配置された回転子1113から構成されている。
圧縮要素1421は、シャフト1122と、シリンダブロック1123と、軸受1424と、ピストン1125と、連結部1126と、スラストボールベアリング1431を備える。シャフト1122は、主軸部1122aと主軸部1122aからツバ部1122bを介して形成された偏芯軸部1122cとを有する。シリンダブロック1123は、固定子1112の上方に固定され、圧縮室1123aを形成する。軸受1424は、シリンダブロック1123に設けられシャフト1122を支持する。ピストン1125は、圧縮室1123a内で往復運動する。連結部1126は、ピストン1125と偏芯軸部1122cとを連結する。スラストボールベアリング1431は、ツバ部1122bと軸受1424の上端面との間に配設されている。圧縮要素1421は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子1113はシャフトの主軸部1122aに嵌着されており、固定子1112はシリンダブロック1123の下方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング1431は複数のボール1432と、ボール1432を保持するホルダー部1433と、ボール1432の上に配設される上ワッシャ1434とボール1432の下に配設される下ワッシャ1435を備えている。軸受1424には、下ワッシャ1435が配設される高さに下ワッシャの内側に囲まれる第1の環状の凸部1441が設けられ、下ワッシャ1435の下表面が軸受1424の上端面と密着した状態で、下ワッシャ1435の内径が第1の環状の凸部1441より内側に移動できないように構成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子1112に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子1113はシャフト1122と共に回転する。これに伴い偏芯軸部1122cの偏芯運動は連結部1126を介してピストン1125を圧縮室1123a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング1431のボール1432は、回転子1113とシャフト1122の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ1434の上表面は冷凍機油1103の粘性を介してシャフト1122のツバ部1122bの下表面と密着している。そのため、シャフト1122が回転すると上ワッシャ1434はシャフト1122と同期して回転する。一方、下ワッシャ1435の下表面も冷凍機油1103の粘性を介して軸受1424の上端部と密着している。そのため、下ワッシャ1435は回転しない。ボール1432とホルダー部1433は、ボール1432の回転と下ワッシャ1435の間にすべりを生じるため、シャフト1122の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして第1の環状の凸部1441が下ワッシャ1435の内径と主軸部1122aの外径との間に存在するので、下ワッシャ1435の内径は主軸部1122aの外径に接触する前に第1の環状の凸部1441と接触する。つまり、第1の環状の凸部1441により、下ワッシャ1435の内径が回転する主軸部1122aの外径に接触しない位置に必ず配設される。
この様に、軸受1424の上端面の内側に設けられた第1の環状の凸部1441を備えることで規制機構が構成されている。
従って本実施の形態によれば、この規制機構によって、下ワッシャ1435の内径が主軸部1122aの外径に接触することを防止するので、主軸部1122aを傷付けて磨耗粉を発生させることがないため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、第1の環状の凸部1441は例えば軸受1424をダイカスト成型するときに同時に成型できるため、工程を追加することなく、密閉型圧縮機を生産性が高く作成することができる。
また、スラストボールベアリング1431は、組立時にシャフト1122を通して下ワッシャ1435の内径を第1の環状の凸部1441の外径に遊嵌するだけで、下ワッシャ1435を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがないので、組立作業性を良くすることができる。
なお、本実施の形態において、第1の環状の凸部1441は下ワッシャ1435が配設される高さで例示して説明した。しかし、第1の環状の凸部1441がホルダー部1433によって制御されたボール1432の回転軌道範囲外で、かつ第1の環状の凸部1441がボール1432の回転を阻害しない範囲に設ける限り、第1の環状の凸部1441は下ワッシャ1435の板厚を超えても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5における密閉型圧縮機の縦断面図、図11は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
図10と図11において、密閉容器2101内には冷媒2102が充填されるとともに、冷凍機油2103が貯留されている。ここで冷媒2102は炭化水素系冷媒であるR600aであって、冷凍機油2103は冷媒2102と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素2111は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子2112と、固定子2112の内側と所定の間隙を有して配置された回転子2113から構成されている。
圧縮要素2121は、シャフト2122と、シリンダブロック2123と、軸受2124と、ピストン2125と、連結部2126と、スラストボールベアリング2131を備える。シャフト2122は、外径dの主軸部2122aと主軸部2122aに結合されて形成された偏心軸部2122cとを有する。シリンダブロック2123は、圧縮室2123aを形成する。軸受2124は、シリンダブロック2123と一体または別体に設けられ、シャフト2122を支持する。ピストン2125は、圧縮室2123a内で往復運動する。連結部2126は、ピストン2125と偏心軸部2122cとを連結する。スラストボールベアリング2131は、軸受2124の上端面と主軸部2122aに固定された回転子2113との間に配設されている。圧縮要素2121は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子2113はシャフトの主軸部2122aに嵌着されており、固定子2112はシリンダブロック2123の上方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング2131は複数のボール2132と、ボール2132を保持するホルダー部2133と、ボール2132の上に配設される上ワッシャ2134およびボール2132の下に配設される下ワッシャ2135を備えている。
そして軸受2124には、下ワッシャ2135が配設される高さに下ワッシャ2135の外側を囲う第2の円筒壁2141が設けられ、下ワッシャ2135の外径と第2の円筒壁2141の内径とのクリアランスAは下ワッシャ2135の内径と主軸部2122aの外径との間のクリアランスcよりも小さくなるように構成されている。
下ワッシャ2135は70パーセント以上の炭素鋼から形成することで、スラストボールベアリング2131のボール2132の95パーセント程度の硬度としている。またボール2132が接する転送面2136においては30ミクロン以下の平面度が確保されている。さらに焼入れを施すことで所定の硬度が確保できるように製造されている。
外側を囲う第2の円筒壁2141は本実施の形態においては薄板状のステンレス材を円筒状に丸めたもので形成され、軸受2124上部外周に嵌装されている。円筒状に丸めた内径は軸受2124上部外周の外径よりやや小さくすることで、嵌装した際には第2の円筒壁2141の弾性力で軸受2124上部外周に固定されるよう、構成されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子2112に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子2113はシャフト2122と共に回転する。これに伴い偏心軸部2122cの偏心運動は連結部2126を介してピストン2125を圧縮室2123a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング2131のボール2132は、回転子2113とシャフト2122の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ2134の上表面は冷凍機油2103の粘性を介して主軸部2122aに固定された回転子2113の下端面と密着している。そのため、シャフト2122が回転すると上ワッシャ2134はシャフト2122と同期して回転する。一方、下ワッシャ2135の下表面は冷凍機油2103の粘性を介して軸受2124の上端部と密着している。そのため、下ワッシャ2135は回転しない。ボール2132とホルダー部2133は、ボール2132の回転と下ワッシャ2135の間にすべりを生じるため、シャフト2122の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして、下ワッシャ2135の外径と第2の円筒壁2141の内径とのクリアランスAが下ワッシャ2135の内径と主軸部2122aの外径との間のクリアランスcよりも小さい。したがって、下ワッシャ2135は主軸部2122aに接触する前に下ワッシャ2135の外径と第2の円筒壁2141の内径が接触する。つまり、下ワッシャ2135の外側を囲う第2の円筒壁2141により、下ワッシャ2135の内径が回転する主軸部2122aの外径に接触しない位置に配設される。
この様に、軸受2124上部に下ワッシャ2135の外側を囲う第2の円筒壁2141を備えることで、規制機構が構成される。
従って本実施の形態によれば、この規制機構によって、下ワッシャ2135の内径が主軸部2122aの外径に接触することを防止するので、下ワッシャ2135が主軸部2122aを傷付けて磨耗粉を発生させることがない。そのため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、第2の円筒壁2141は略環状の薄板材で形成され、軸受2124の外径に軽圧入されるように構成されるため軸受2124の外径とほぼ同寸法にて形成される。そのため、最小限のスペースで設置されることにより軸受2124の周囲に回転子2113などが存在しても第2の円筒壁2141が他の部品に干渉することはない。
また、スラストボールベアリング2131は、組立時にシャフト2122を通して下ワッシャ2135の外径を第2の円筒壁2141内に収めるだけで容易に規制手段を設けることができ、下ワッシャ2135を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがないので、組立作業性を良くすることができる。
なお、本実施の形態において、第2の円筒壁2141は軸受2124と略環状の薄板で形成した別部品で例示して説明したが、軸受2124と一体に形成しても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6における密閉型圧縮機の縦断面図、図13は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
図12と図13において、密閉容器2201内には冷媒2202が充填されるとともに、冷凍機油2203が貯留されている。ここで冷媒2202は炭化水素系冷媒であるR600aであって、冷凍機油2203は冷媒2202と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素2211は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子2212と、固定子2212の内側と所定の間隙を有して配置された回転子2213から構成されている。
圧縮要素2221は、シャフト2222と、シリンダブロック2223と、軸受2224と、ピストン2225と、連結部2226と、スラストボールベアリング2231を備える。シャフト2222は、外径dの主軸部2222aと主軸部2222aに結合されて形成された偏心軸部2222cとを有する。シリンダブロック2223は、圧縮室2223aを形成する。軸受2224は、シリンダブロック2223と一体または別体に設けられ、シャフト2222を支持する。ピストン2225は、圧縮室2223a内で往復運動する。連結部2226は、ピストン2225と偏心軸部2222cとを連結する。スラストボールベアリング2231は、軸受2224の上端面と主軸部2222aに固定された回転子2213との間に配設されている。圧縮要素2221は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子2213はシャフトの主軸部2222aに嵌着されており、固定子2212はシリンダブロック2223の上方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング2231は複数のボール2232と、ボール2232を保持するホルダー部2233と、ボール2232の上に配設される上ワッシャ2234およびボール2232の下に配設され内径Cの下ワッシャ2235を備えている。そして下ワッシャ2235と軸受2224の上端面との一方に相互に遊嵌する第2の凹部2241と第2の凸部2242がそれぞれ設けられている。第2の凹部2241のスラスト方向の幅Eと第2の凸部2242のスラスト方向の幅fとの間のスラスト方向のクリアランス(E−f)/2は下ワッシャ2235の内径Cと主軸部2222aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さくなるように構成されている。
下ワッシャ2235は70パーセント以上の炭素鋼から形成することで、スラストボールベアリング2231のボール2232の95パーセント程度の硬度としている。またボール2232が接する転送面2236においては30ミクロン以下の平面度が確保されている。さらに焼入れを施すことで所定の硬度と平面度が確保できるように製造されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子2212に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子2213はシャフト2222と共に回転する。これに伴い偏心軸部2222cの偏心運動は連結部2226を介してピストン2225を圧縮室2223a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング2231のボール2232は、回転子2213とシャフト2222の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ2234の上表面は冷凍機油2203の粘性を介して主軸部2222aに固定された回転子2213の下端面と密着している。そのため、シャフト2222が回転すると上ワッシャ2234はシャフト2222と同期して回転する。一方、下ワッシャ2235の下表面も冷凍機油2203の粘性を介して軸受2224の上端部と密着している。そのため、下ワッシャ2235は回転しない。ボール2232とホルダー部2233は、ボール2232の回転と下ワッシャ2235の間にすべりを生じるため、シャフト2222の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして、第2の凹部2241のスラスト方向の幅Eと第2の凸部2242のスラスト方向の幅fとの間のスラスト方向のクリアランス(E−f)/2は下ワッシャ2235の内径Cと主軸部2222aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さいので、下ワッシャ2235は主軸部2222aに接触する前に第2の凹部2241の端面と第2の凸部2242の端面が接触する。つまり、第2の凹部2241と第2の凸部2242により、下ワッシャ2235の内径が回転する主軸部2222aの外径に接触しない位置に必ず配設される。そのため、本実施の形態によれば下ワッシャ2235の内径が主軸部2222aの外径に接触することはない。
この様に、下ワッシャ2235と軸受2224の上端面との一方に相互に遊嵌する第2の凹部2241と第2の凸部2242をそれぞれ備えることで規制機構が構成されている。
従って本実施の形態によれば、規制機構によって、下ワッシャ2235の内径が主軸部2222aの外径に接触することを防止するので、下ワッシャ2235が主軸部2222aを傷付けて磨耗粉を発生させることがない。そのため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、第2の凹部2241は例えば下ワッシャ2235をプレス成型するときに同時に成型でき、第2の凸部2242は例えば軸受2224をダイカスト成型するときに同時に成型できるため、新たな工程を追加する必要がなく、密閉型圧縮機を生産性が高く作成することができる。
また、スラストボールベアリング2231は、組立時にシャフト2222を通して第2の凹部2241と第2の凸部2242を合わせて下ワッシャを軸受の上端面に配置すればよいので、下ワッシャ2235を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがないので、組立作業性を良くすることができる。
なお、本実施の形態において、第2の凹部2241は下ワッシャ2235を貫通しない窪みで例示して説明した。しかし、第2の凸部2242が下ワッシャ2235の板厚を超えず、かつ第2の凹部2241がホルダー部2233によって制御されたボール2232の回転軌道範囲外である限り、第2の凹部2241は下ワッシャ2235を貫通した穴としても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施の形態において、第2の凹部2241は下ワッシャ2235を貫通しない窪みで例示して説明した。しかし、第2の凸部2242がホルダー部2233によって制御されたボール2232の回転軌道範囲外で、かつ第2の凸部2242がボール2232の回転を阻害しない範囲に設ける限り、第2の凹部2241は下ワッシャ2235を貫通した穴であり、かつ第2の凸部2242は下ワッシャ2235の板厚を超えても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態7)
図14は、本発明の実施の形態7における密閉型圧縮機の縦断面図、図15は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
図14、図15において、密閉容器2301内には冷媒2302が充填されるとともに、冷凍機油2303が貯留されている。ここで冷媒2302は炭化水素系冷媒であるR600aであって、冷凍機油2303は冷媒2302と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素2311は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子2312と、固定子2312の内側と所定の間隙を有して配置された回転子2313から構成されている。
圧縮要素2321は、シャフト2322と、シリンダブロック2323と、軸受2324と、ピストン2325と、連結部2326と、スラストボールベアリング2331を備える。シャフト2322は、外径dの主軸部2322aと主軸部2322aに結合されて形成された偏心軸部2322cとを有する。シリンダブロック2323は、圧縮室2323aを形成する。軸受2324は、シリンダブロック2323と一体または別体に設けられ、シャフト2322を支持する。ピストン2325は、圧縮室2323a内で往復運動する。連結部2326は、ピストン2325と偏心軸部2322cとを連結する。スラストボールベアリング2331は、軸受2324の上端面と主軸部2322aに固定された回転子2313との間に配設されている。圧縮要素2321は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子2313はシャフトの主軸部2322aに嵌着されており、固定子2312はシリンダブロック2323の上方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング2331は複数のボール2332と、ボール2332を保持するホルダー部2333と、ボール2332の上に配設される上ワッシャ2334およびボール2332の下に配設される下ワッシャ2335を備えている。
下ワッシャ2335はボール2332が接する転送面2336と、内径Cとなる円筒形状の第2の折返部2341から形成されている。そして第2の折返部2341の内径Jと軸受2324の外径kとの間のスラスト方向のクリアランス(J−k)/2は下ワッシャ2335の内径Cと主軸部2322aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さくなるように構成されている。
下ワッシャ2335は70パーセント以上の炭素鋼から形成することで、スラストボールベアリング2331のボール2332の95パーセント程度の硬度としている。またボール2332が接する転送面2336においては30ミクロン以下の平面度が確保されている。この平面度を確保するために転送面2336は決め押しによる成形が行われ、その後焼入れを施すことで所定の硬度と平面度が確保できるように製造されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子2312に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子2313はシャフト2322と共に回転する。これに伴い偏心軸部2322cの偏心運動は連結部2326を介してピストン2325を圧縮室2323a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング2331のボール2332は、回転子2313とシャフト2322の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ2334の上表面は冷凍機油2303の粘性を介して主軸部2322aに固定された回転子2313の下端面と密着しているため、シャフト2322が回転すると上ワッシャ2334はシャフト2322と同期して回転する。一方、下ワッシャ2335の下表面も冷凍機油2303の粘性を介して軸受2324の上端部と密着しているため、下ワッシャ2335は回転しない。ボール2332とホルダー部2333は、ボール2332の回転と下ワッシャ2335の間にすべりを生じるため、シャフト2322の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして、第2の折返部2341の内径Jと軸受2324の外径kとの間のスラスト方向のクリアランス(J−k)/2は下ワッシャ2335の内径Cと主軸部2322aの外径dとの間のクリアランス(C−d)/2よりも小さいので、下ワッシャ2335は主軸部2322aに接触する前に第2の折返部2341の内径Jと軸受2324の外径kが接触する。つまり下ワッシャ2335は、第2の折返部2341により、下ワッシャ2335の内径が回転する主軸部2322aの外径に接触しない位置に必ず配設される。
この様に、下ワッシャ2335の外周に第2の折返部2341を備えることで規制機構が構成される。
従って本実施の形態によれば、この規制機構によって、下ワッシャ2335の内径が主軸部2322aの外径に接触することを防止するので、主軸部2322aを傷付けて磨耗粉を発生させることがないため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、スラストボールベアリング2331は、組立時にシャフト2322を通して下ワッシャの第2の折返部2341を軸受2324の上端に遊嵌するように配置すれば良いので、下ワッシャ2335を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがなく、組立作業性を良くすることができる。
(実施の形態8)
図16は、本発明の実施の形態8における密閉型圧縮機の縦断面図、図17は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図である。
図16、図17において、密閉容器2401内には冷媒2402が充填されるとともに、冷凍機油2403が貯留されている。ここで冷媒2402は炭化水素系冷媒であるR600aであって、冷凍機油2403は冷媒2402と相溶性のある、例えば合成油や鉱油、ポリオールエステル油である。
電動要素2411は、外部電源(図示せず)と繋がっている固定子2412と、固定子2412の内側と所定の間隙を有して配置された回転子2413から構成されている。
圧縮要素2421は、シャフト2422と、シリンダブロック2423と、軸受2424と、ピストン2425と、連結部2426と、スラストボールベアリング2431を備えている。シャフト2422は、主軸部2422aと主軸部2422aに結合されて形成された偏心軸部2422cとを有する。シリンダブロック2423は、圧縮室2423aを形成する。軸受2424は、シリンダブロック2423と一体または別体に設けられ、シャフト2422を支持する。ピストン2425は、圧縮室2423a内で往復運動する。連結部2426は、ピストン2425と偏心軸部2422cとを連結する。スラストボールベアリング2431は、軸受2424の上端面と主軸部2422aに固定された回転子2413との間に配設されている。圧縮要素2421は、レシプロ式の圧縮機構を形成している。
回転子2413はシャフトの主軸部2422aに嵌着されており、固定子2412はシリンダブロック2423の上方に配置、固定されている。
スラストボールベアリング2431は複数のボール2432と、ボール2432を保持するホルダー部2433と、ボール2432の上に配設される上ワッシャ2434と、ボール2432の下に配設される下ワッシャ2435を備えている。軸受2424には、下ワッシャ2435が配設される高さに下ワッシャの内側に囲まれる第2の環状の凸部2441が設けられている。そうして、下ワッシャ2435の下表面が軸受2424の上端面と密着した状態で、下ワッシャ2435の内径が第2の環状の凸部2441より内側に移動できないように構成されている。
下ワッシャ2435は70パーセント以上の炭素鋼から形成することで、スラストボールベアリング2431のボール2432の95パーセント程度の硬度としている。またボール2432が接する転送面2436においては30ミクロン以下の平面度が確保されている。さらに焼入れを施すことで所定の硬度が確保できるように製造されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
固定子2412に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子2413はシャフト2422と共に回転する。これに伴い偏心軸部2422cの偏心運動は連結部2426を介してピストン2425を圧縮室2423a内で往復運動させ、吸入ガスを圧縮する所定の圧縮動作を行う。
このときスラストボールベアリング2431のボール2432は、回転子2413とシャフト2422の自重による垂直荷重を支持している。上ワッシャ2434の上表面は冷凍機油2403の粘性を介して主軸部2422aに固定された回転子2413の下端面と密着している。そのため、シャフト2422が回転すると上ワッシャ2434はシャフト2422と同期して回転する。一方、下ワッシャ2435の下表面も冷凍機油2403の粘性を介して軸受2424の上端部と密着している。そのため、下ワッシャ2435は回転しない。ボール2432とホルダー部2433は、ボール2432の回転と下ワッシャ2435の間にすべりを生じるため、シャフト2422の回転に追従せず遅れて回転する。一般に転がり摩擦係数は、すべり摩擦係数よりも10〜20倍摩擦係数が小さく、また転がり軸受は金属接触も起こさないため安定した運動を得る。
そして第2の環状の凸部2441が下ワッシャ2435の内径と主軸部2422aの外径との間に存在するので、下ワッシャ2435の内径は主軸部2422aの外径に接触する前に第2の環状の凸部2441と接触する。つまり、第2の環状の凸部2441により、下ワッシャ2435の内径が回転する主軸部2422aの外径に接触しない位置に必ず配設される。
この様に、軸受の上端面の内側に環状の凸部を備えることで規制機構が構成される。
従って本実施の形態によれば、この規制機構によって、下ワッシャ2435の内径が主軸部2422aの外径に接触することを防止するので、主軸部2422aを傷付けて磨耗粉を発生させることがないため、信頼性が高い密閉型圧縮機を実現できる。
また、第2の環状の凸部2441は例えば軸受2424をダイカスト成型するときに同時に成型できるため、工程を追加することなく密閉型圧縮機を生産性が高く作成することができる。
また、スラストボールベアリング2431は、組立時にシャフト2422を通して下ワッシャ2435の内径を第2の環状の凸部2441の外径に沿うように下ワッシャ2435を配置するだけでよい。即ち、下ワッシャ2435を圧入固定のような特別な組立方法を要求することがないので、組立作業性を良くすることができる。
なお、本実施の形態において、第2の環状の凸部2441は下ワッシャ2435が配設される高さで例示して説明した。しかし、第2の環状の凸部2441がホルダー部2433によって制御されたボール2432の回転軌道範囲外で、かつ第2の環状の凸部2441がボール2432の回転を阻害しない範囲に設ける限り、第2の環状の凸部2441は下ワッシャ2435の板厚を超えても同様の作用と効果が得られることは言うまでもない。
本発明にかかる密閉型圧縮機は、高効率および信頼性の高いものを備えることが可能となるので、エアーコンディショナー、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機にも適用できる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 同実施の形態における一例を示す図 本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 本発明の実施の形態5における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 本発明の実施の形態6における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 本発明の実施の形態7における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 本発明の実施の形態8における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部断面拡大図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の密閉型圧縮機の要部断面拡大図
符号の説明
1101 密閉容器
1111 電動要素
1112 固定子
1113 回転子
1121,1221,1321,1421 圧縮要素
1122 シャフト
1122a 主軸部
1122b ツバ部
1122c 偏芯軸部
1123 シリンダブロック
1123a 圧縮室
1124,1224,1324,1424 軸受
1125 ピストン
1126 連結部
1131,1231,1331,1431 スラストボールベアリング
1132,1232,1332,1432 ボール
1133,1233,1333,1433 ホルダー部
1134,1234,1334,1434 上ワッシャ
1135,1235,1335,1435 下ワッシャ
1141 第1の円筒壁
1241 第1の凹部
1242 第1の凸部
1341 第1の折返部
1441 第1の環状の凸部
2101,2201,2301,2401 密閉容器
2111,2211,2311,2411 電動要素
2112,2212,2312,2412 固定子
2113,2213,2313,2413 回転子
2121,2221,2321,2421 圧縮要素
2122,2222,2322,2422 シャフト
2122a,2222a,2322a,2422a 主軸部
2122c,2222c,2322c,2422c 偏心軸部
2123,2223,2323,2423 シリンダブロック
2123a,2223a,2323a,2423a 圧縮室
2124,2224,2324,2424 軸受
2125,2225,2325,2425 ピストン
2126,2226,2326,2426 連結部
2131,2231,2331,2431 スラストボールベアリング
2132,2232,2332,2432 ボール
2133,2233,2333,2433 ホルダー部
2134,2234,2334,2434 上ワッシャ
2135,2235,2335,2435 下ワッシャ
2141 第2の円筒壁
2241 第2の凹部
2242 第2の凸部
2341 第2の折返部
2441 第2の環状の凸部

Claims (11)

  1. 密閉容器内に
    固定子と回転子とを備えた電動要素と、
    前記電動要素によって駆動される圧縮要素と
    を収容し、
    前記圧縮要素は、
    シャフトと、
    圧縮室を形成するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに設けられ前記シャフトを支持する軸受と、
    前記圧縮室内で往復運動するピストンと、
    前記ピストンと偏心軸部とを連結する連結部と、
    スラストボールベアリングを備え、
    前記スラストボールベアリングは
    複数のボールと
    前記ボールを保持するホルダー部と、
    前記ボールの上に配設される上ワッシャと
    前記ボールの下に配設される下ワッシャと
    を備え、
    前記下ワッシャのスラスト方向の可動距離が前記下ワッシャの内径と前記主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さくなるよう規制する規制機構を備える密閉型圧縮機。
  2. 前記シャフトは主軸部とツバ部を介して形成された偏心軸部を備え、
    前記スラストボールベアリングは前記ツバ部と前記軸受の上端面との間に配設される請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記規制機構は、
    前記シリンダブロックまたは前記軸受に、前記下ワッシャの外側を囲う第1の円筒壁を備え、
    前記下ワッシャの外径と前記第1の円筒壁の内径とのクリアランスは前記下ワッシャの内径と前記主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さい構成である請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記規制機構は、
    前記下ワッシャと前記軸受の上端面との一方に相互に遊嵌する第1の凹部と第1の凸部をそれぞれ備え、
    前記第1の凹部と前記第1の凸部との間のスラスト方向のクリアランスは前記下ワッシャの内径と前記主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さい構成である請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記規制機構は前記下ワッシャの外周に第1の折返部を備え、
    前記第1の折返部の内周面と軸受の外径との間のスラスト方向のクリアランスは前記下ワッシャの内径と前記主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さい構成である請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記規制機構は軸受の上端面の内側に第1の環状の凸部を備え、
    前記第1の環状の凸部と前記下ワッシャの内周とが遊嵌する構成である請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  7. 前記シャフトは前記偏心軸部および前記回転子が固定される主軸部を備え、
    前記スラストボールベアリングは、前記軸受の上端面と前記主軸部に固定された前記回転子との間に配設される請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  8. 軸受上部に下ワッシャの外側を囲う第2の円筒壁を備え、
    前記規制機構は、前記下ワッシャの外径と前記第2の円筒壁の内径とのクリアランスは前記下ワッシャの内径と前記主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さい構成である請求項7に記載の密閉型圧縮機。
  9. 前記規制機構は、
    前記下ワッシャと軸受の上端面との一方に相互に遊嵌する第2の凹部と第2の凸部をそれぞれ備え、
    前記第2の凹部と前記第2の凸部との間のスラスト方向のクリアランスは前記下ワッシャの内径と前記主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さい構成である請求項7に記載の密閉型圧縮機。
  10. 前記規制機構は、
    下ワッシャの外周に第2の折返部を備え、
    前記第2の折返部の内周面と軸受の外径との間のスラスト方向のクリアランスは前記下ワッシャの内径と前記主軸部の外径との間のクリアランスよりも小さい構成である請求項7に記載の密閉型圧縮機。
  11. 前記規制機構は、
    前記軸受の上端面の内側に第2の環状の凸部を備え、
    前記第2の環状の凸部と前記下ワッシャの内周とを遊嵌する構成である請求項7に記載の密閉型圧縮機。
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