JP5257502B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
近年、冷凍冷蔵庫等の冷凍装置に使用される密閉型圧縮機については、消費電力の低減のための高効率化や、低騒音化、並びに高信頼性化が望まれている。
従来、この種の密閉型圧縮機は、効率向上を目的にスラストボールベアリングを採用し、シャフトが主軸受に対して自由に回転できる構造にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図7は特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図8は図7の要部拡大図である。
図7、図8において、密閉容器1内には、固定子52と回転子54とからなる電動要素2と、この電動要素2により回転駆動される圧縮要素4とがそれぞれ収納され、底部に潤滑油6を貯留している。電動要素2と圧縮要素4は一体に組み立てられて圧縮機構8を形成し、この圧縮機構8は、複数のコイルばね(図示せず)により密閉容器1内に弾性的に支持されている。
圧縮要素4を構成するシリンダブロック20には、円筒状の圧縮室22が形成され、ピストン24が圧縮室22内に往復自在に嵌入されている。シリンダブロック20の上部には主軸受26が固定され、主軸受26の上方には、スラスト面28が形成されている。
シャフト30は、主軸受26に鉛直方向に軸支され外周に螺旋状の給油溝32を有する主軸部34と、その下方に形成された偏芯軸部36を備えており、偏芯軸部36の下端38に形成された給油孔(図示せず)にパイプ状の給油管42が圧入され、偏芯軸部36とピストン24とは連結機構44により連結されている。
給油管42は、一端が給油孔から螺旋状の給油溝32に連通し、下端開口部46が潤滑油6中に開口している。
電動要素2は、シリンダブロック20の上方に固定され、巻線50を施した固定子52と、シャフト30の主軸部34に焼嵌め等で固定された回転子54とから構成されている。
回転子54の下部55の凹部であるカウンターボア56内にはボア平面58が形成され、主軸受26の上端にはスラスト面28が形成されている。これらカウンターボア56内のボア平面58とスラスト面28との間には、シャフト30を支持するため、スラストボールベアリング60が配設されている。
スラストボールベアリング60は、複数のボール62と、ボール62を保持するホルダー部64と、ボール62の上下に各々配設された上レース66と下レース68とを備えており、上レース66は回転子54のボア平面58と接しており、下レース68は主軸受26のスラスト面28と接している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素2に外部電源より通電がされると回転子54が回転し、これに伴ってシャフト30が回転し、偏芯軸部36の回転運動が連結機構44を介してピストン24に伝えられることで、ピストン24は圧縮室22内で往復運動を行い、圧縮要素4が所定の圧縮動作を行う。
それにより、冷媒ガスは冷却システム(図示せず)から圧縮室22内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
このとき給油管42は、遠心力により潤滑油6を汲み上げ、各摺動部(図示せず)を潤滑し、その一部は螺旋状の給油溝32からスラスト面28に供給されスラストボールベアリング60を潤滑する。
シャフト30と回転子54の重量はスラストボールベアリング60で支えられると共に、シャフト30の回転時はボール62が上レース66と下レース68の間で転がるため、シャフト30を回転させるトルクはスラストすべり軸受に比べて小さくなる。そのため、スラスト軸受での損失を小さくすることができ、入力が低減して、高効率とすることができる。
特開昭61−53474号公報
しかしながら、上記従来の構成では、密閉型圧縮機を長く運転した場合に、上レース66、上レース66が接しているボア平面58、および上レース66の内径側のシャフト30が、摺動して摩耗したり擦れ傷が付いたりする可能性があった。
また、上レース66、ボア平面58、およびシャフト30の摺動や擦れ傷、摩耗に起因して、圧縮機の入力が増加して効率が低下したり、摩耗粉が潤滑油6とともに各摺動部に導かれて信頼性が低下したりする可能性があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、スラストボールベアリング60において、上レース66とボア平面58の接触部における摺動および上レース66内径とシャフト30外径との摺動を防止し、上レース66とボア平面58の接触部における摩耗および上レース66内径とシャフト30外径における摩耗の発生を抑制し、入力の増加を抑えた高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、上レースとシャフトとが一体に回転するように、上レースとシャフトとの間に止め部を設けたもので、起動時や長期の運転時においても、上レースとシャフトが一体に回転するため、上レースとボア平面との間ですべりが発生するのを防止することができるので、上レースとボア平面との接触部において、摺動による入力の増加や摩耗を抑制することができるという作用を有する。
また、上レースとシャフト間においてもすべりが発生するのを防止することができるので、上レース内径とシャフト外径においても、摺動による入力の増加や摩耗の発生を抑制
することができるという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、上レースとシャフトとが一体に回転するように、上レースとシャフトとの間に止め部を設けたもので、上レースとボア平面との摺動による摩耗と、上レースとシャフトとの摺動による摩耗の発生を抑制することができ、入力の増加を抑えた高効率で信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部拡大図 同実施の形態における密閉型圧縮機のシャフトの斜視図 同実施の形態における密閉型圧縮機の上レースの斜視図 本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機のシャフトの斜視図 同実施の形態における密閉型圧縮機の上レースの斜視図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の密閉型圧縮機の要部拡大図
第1の発明は、密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子と回転子とを備えた電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素を有し、前記圧縮要素は、偏心軸部と主軸部とを有し前記回転子が固定されたシャフトと、円筒形の圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結機構と、前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受と、前記主軸受に備えられたスラストボールベアリングとを有し、前記スラストボールベアリングは、複数のボールと、前記ボールを保持するホルダー部と、前記ボールの上下に各々配設される上レースおよび下レースとを備え、前記上レースと前記シャフトとが一体に回転するように、前記上レースと前記シャフトとの間に止め部を設けた、もので、起動時や長期の運転時においても、上レースとシャフトが一体に回転するため、上レースとボア平面との間や上レースとシャフト間ですべりが発生するのを防止することができるので、上レースとボア平面との接触部および上レース内径とシャフト外径において、摺動による入力の増加や摩耗を抑制することができるので、入力の増加を抑えた高効率で信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
第2の発明は、前記止め部は、凸設部と、前記凸設部と嵌合する凹設部とから構成されるもので、主軸受に組み立てられたシャフトの主軸部に回転子を焼嵌め等により固定する工程において、主軸受のスラスト面に、下レース、スラストボールベアリング、そして上レースの内周部の凸設部をシャフトの凹設部に嵌合させながら挿入し、最後に回転子の焼嵌め作業を行うことでき、組立作業が容易で作業効率が良くなり、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに作業時間の短縮ができ、生産性がよい。
第3の発明は、スラストボールベアリングのボールの表面硬度は上レースおよび下レースの表面硬度よりも高くしたもので、ボールが上レースおよび下レースの転走面より先に摩耗することを防止することができるので、さらにボールの摩耗に起因して上レースおよび下レースの転走面が傷ついたり摩耗したりすることを防止することができ、スラストボールベアリングの信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図1のシャフトの斜視図、図4は図1の上レースの斜視図である。
図1から図4において、密閉容器101内には、固定子151と回転子152とからなる電動要素102と、この電動要素102により回転駆動される圧縮要素104とがそれぞれ収納され、底部に潤滑油106を貯留している。電動要素102と圧縮要素104は一体に組み立てられて圧縮機構108を形成し、この圧縮機構108は、複数のコイルばね(図示せず)により密閉容器101内に弾性的に支持されている。
圧縮要素104を構成するシリンダブロック120には、円筒状の圧縮室122が形成され、ピストン124が圧縮室122内に往復自在に嵌入されている。シリンダブロック120の上部には主軸受126が固定され、主軸受126の上方には、スラスト面128が形成されている。
シャフト130は、主軸受126に鉛直方向に軸支され外周に螺旋状の給油溝132を有する主軸部134と、その下方に形成された偏芯軸部136を備えており、偏芯軸部136の下端138に形成された給油孔(図示せず)に鋼管で成形された給油管142が圧入され、偏芯軸部136とピストン124とは連結機構144によりで連結されている。
給油管142は、一端が偏芯軸部136の下端138から螺旋状の給油溝132に連通し、給油管142の下端開口部146が主軸部134の中心軸線148の延長線上に湾曲し潤滑油106中に開口している。
電動要素102は、商用電源に接続するだけで回転運動が得られる取り扱い易いインダクションモータで形成され、シリンダブロック120の上方にボルト(図示せず)で固定され、巻線150を備えた固定子151と、シャフト130の主軸部134に焼嵌め等で固定された回転子152とから構成されている。
電磁鋼鈑で積層された回転子152の下部162の凹部であるカウンターボア164内には、中心軸線148と略直角に設けられた環状のボア平面166が形成され、アルミニウムで鋳造された主軸受126の端部127には中心軸線148と略直角に設けられた環状のスラスト面128が形成されている。
カウンターボア164内のボア平面166とスラスト面128との間には、シャフト130や回転子152の自重を支持するため、スラストボールベアリング170が配設されている。
スラストボールベアリング170は、複数のボール172と、ボール172を保持するホルダー部174と、ボール172の上下に各々配設された上レース176と下レース178とを備えている。上レース176は回転子152のボア平面166と接しており、下レース178は主軸受126のスラスト面128と接している。
ボール172は、耐摩耗性の高い浸炭焼き入れされた軸受鋼で形成され、表面硬度はHRC60〜70の範囲内である。また、上レース176および下レース178は回転子152を形成している電磁鋼鈑や主軸受126を形成しているアルミニウムの鋳物よりも表面硬度が高く、耐摩耗性の高い熱処理された炭素鋼で形成され、表面硬度はHRC58〜68の範囲内である。ボール172の表面硬度は上レース176および下レース178の表面硬度よりもわずかに高く設定されている。
上レース176は、内周部の一部が直線となった凸設部180を備え、シャフト130の主軸部134は外周に上レース176の凸設部180が嵌合する平面状の凹設部182を備えている。
上レース176の凸設部180とシャフト130の凹設部182は嵌合して組み立てられ、止め部184を構成している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作と作用を説明する。
電動要素102に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子152が回転し、これに伴ってシャフト130が回転し、偏芯軸部136の回転運動が連結機構144を介してピストン124に伝えられることでピストン124は、圧縮室122内で往復運動を行い、圧縮要素104が所定の圧縮動作を行う。
これにより、冷媒ガスは冷却システム(図示せず)から圧縮室122内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
このとき給油管142は、一端が偏芯軸部136の下端138に圧入され、下端開口部146が主軸部134の中心軸線148の延長線上に湾曲しているため、シャフト130の回転とともに遠心力により潤滑油106を汲み上げ、各摺動部を潤滑し、その一部は螺旋状の給油溝132からスラスト面128に供給されスラストボールベアリング170を潤滑する。
シャフト130と回転子152の重量はスラストボールベアリング170で支えられるとともに、シャフト130が回転する際にはボール172が上レース176と下レース178の間で転がるため、シャフト130を回転させるトルクはスラストすべり軸受に比べて小さくなる。そのため、スラスト軸受での損失を小さくすることができ、入力が低減して、高効率とすることができる。
次に上レース176とシャフト130との間に止め部184を設けることにより、上レース176とボア平面166との摺動による摩耗と、上レース176とシャフト130との摺動による摩耗の発生を抑制するメカニズムについて説明する。
上レース176の内周部に設けた凸設部180と、シャフト130の外周部に設けた凹設部182とが嵌合されていることから、上レース176は回転子152およびシャフト130と完全に同期して回転するため、上レース176とシャフト130および回転子152のボア平面166とが摺動し擦れることが無くなり、接触部に摩耗が発生することがない。
特に、比較的硬度の低く摩耗が発生しやすいボア平面166において、摩耗を防止することができる。
さらに、ボア平面166の平面度の値が大きく精度の悪いものほど、止め部184のない従来の密閉型圧縮機ではボア平面166が摩耗していたが、止め部184を設けることにより、ボア平面166の平面度の精度を高めることなく、ボア平面166の摩耗を防止することができた。
これは、ボア平面166の平面度が悪く傷等が付いていると、上レース176とボア平面166との接触面積が小さくなり、摩擦係数が低下し、起動時や運転時において上レース176がシャフト130の回転に同期して回らずにすべりが発生していたと推測される
従来の欠点を、解決することができたためであると考えられる。
さらに、ボア平面166の傾きが大きいものほど、止め部184のない従来の密閉型圧縮機では上レース176内周のシャフト130の外表面に擦れ傷が付き、最悪の場合には摩耗していたが、止め部184を設けることにより、ボア平面166の傾きを改善することなく、シャフト130の外表面の擦れ傷、摩耗を防止することができた。
これは、ボア平面166がわずかでも傾いていると、上レース176はシャフト130の外表面に当接し、そのため上レース176がシャフト130の回転に同期して回らず、上レース176の内周とシャフト130外表面とが摺動し、硬度の低いシャフト130が摩耗していたと推測される従来の欠点を、解決することができたためであると考えられる。
さらに、上レース176とシャフト130および回転子152のボア平面166の間に回転による擦れが発生しないことから、入力の損失が小さくて効率が高く、騒音も静かである。
また、上レース176の表面硬度は回転子152のボア平面166の表面硬度よりも高く、下レース178の表面硬度は主軸受126のスラスト面128の表面硬度よりも高くしているが、上レース176と下レース178は薄板形状であることから、熱処理等により容易に表面硬度を確保することができ、生産性が高く安価に製造することができる。
そして、回転子152のボア平面166や主軸受126のスラスト面128の平面度が悪い場合でも、上レース176と下レース178の硬度が高いので、上レース176と下レース178がボア平面166やスラスト面128に沿って変形することを防止することができ、スラストボールベアリング170のボール172との接触部である上レース176と下レース178の平面を確保することができる。
その結果、ボール172が転走する上レース176と下レース178が摩耗することを防止することができ、信頼性を向上させることができる。
また、ボール172と上レース176および下レース178は高い表面硬度を有しており、優れた耐摩耗性を有している。さらに、ボール172の表面硬度は上レース176および下レース178の表面硬度よりもわずかに高く設定されており、ボール172が転走する上レース176および下レース178よりも先に摩耗することを防止することができる。
そのため、ボール172の表面が荒れて上レース176および下レース178の転走面を傷付けたり摩耗させたりすることを防止することができ、加速度的に上レース176および下レース178の表面が摩耗することがない。
次に、スラストボールベアリング170の組み立てについて説明する。
本実施の形態1における止め部184は、上レース176の内周部に設けた凸設部180と、凸設部180と嵌合するようにシャフト130に設けた凹設部182とから構成されている。
そのため、主軸受126に一体に組み立てられたシャフト130の主軸部134に回転子152を焼嵌め等により固定させる工程において、主軸受126のスラスト面128に、下レース178、複数のボール172を保持したホルダー部174、そして上レース1
76の内周部の凸設部180をシャフト130の凹設部182に嵌合させながら挿入し、最後に回転子152をシャフト130の主軸部134に焼嵌め作業を行うことで組み立てができ、複雑な組み立て治具や複雑な手順などはなく、組み立て作業が容易で作業効率が良く、生産性がよい。
なお、シャフト130と上レース176の止め部184については、他の実施例も考えられる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機のシャフトの斜視図、図6は同実施の形態における密閉型圧縮機の上レースの斜視図である。なお、上記実施の形態1と同一構成については同一符号を付している。
図5および図6に示すように、シャフト130と上レース176の止め部185について、シャフト130の主軸部134の外周に設けた螺旋状の給油溝132を延長して凹設部186として兼用し、シャフト130の凹設部186と嵌合するように上レース190の内周部に設けた凸設部188で構成することもできる。
以上、上レース176が回転子152、シャフト130と完全に同期して回転することの有効性について述べたが、同様に下レース178と主軸受126の間に止め部184,185を構成することによって、下レース178と主軸受126のスラスト面128の擦れや摺動を回避し、摩耗を防止して信頼性を向上させるとともに、擦れや摺動に伴う入力の損失を低減し高効率化を図り、騒音を小さくするために有効である。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、上レースとシャフトとが一体に回転するように、上レースとシャフトとの間に止め部を設けたことで、入力の増加を抑えた高効率で高信頼性の密閉型圧縮機を提供することができるので、自販機、冷凍ショーケース、除湿機などの用途にも適用できる。
101 密閉容器
102 電動要素
104 圧縮要素
106 潤滑油
120 シリンダブロック
122 圧縮室
124 ピストン
126 主軸受
128 スラスト面
130 シャフト
134 主軸部
136 偏芯軸部
144 連結機構
151 固定子
152 回転子
166 ボア平面
170 スラストボールベアリング
172 ボール
174 ホルダー部
176,190 上レース
178 下レース
180,188 凸設部
182,186 凹設部
184,185 止め部

Claims (3)

  1. 密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子と回転子とを備えた電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを有し、前記圧縮要素は、偏心軸部と主軸部とを有し前記回転子が固定されたシャフトと、円筒形の圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結機構と、前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受と、前記主軸受に備えられたスラストボールベアリングとを有し、前記スラストボールベアリングは、複数のボールと、前記ボールを保持するホルダー部と、前記ボールの上下に各々配設される上レースおよび下レースとを備え、前記上レースと前記シャフトとが一体に回転するように、前記上レースと前記シャフトとの間に止め部を設けた密閉型圧縮機。
  2. 前記止め部は、凸設部と、前記凸設部と嵌合する凹設部とから構成される請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記スラストボールベアリングのボールの表面硬度は上レースおよび下レースの表面硬度よりも高い請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
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