JP2012195899A - 音声信号処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 音質調整に用いられる一群のパラメータ値の集合を「パターン」とし、複数のパターンA,Bをメモリに記憶させる。各パターンA,Bのウエイト特性WA,WBを図示のようにフェーダレベルに対して設定し、パラメータ値をクロスフェードする。例えば、パターンBの中心周波数を「100Hz」とし、パターンAの中心周波数を「200Hz」とすると、クロスフェード区間内でフェーダレベルを徐々に上げると、中心周波数は「100Hz」から「200Hz」に向かって徐々に上昇する。
【選択図】 図5
Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、レベル調節と音質調整との関係をユーザが自由に定義できる、汎用性の高い音声信号処理装置およびプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載の音声信号処理装置にあっては、所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて、1チャンネルの音声信号に対する処理を行う第1種音声信号処理手段(図3の55−m,62−k)と、各々が、所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて前記1チャンネルの音声信号に対する処理を並行して行う複数の第2種音声信号処理手段(55−m−A,55−m−B)と、前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子(6)と、前記所定数のパラメータ値の集合を一のパターンデータとして、複数のパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段(22,273)と、ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値(ThAB)を記憶する境界値記憶手段(22,293)と、ユーザ操作に応じて、動作モードとして第1のモード(パラメータ値遷移モード)または第2のモード(信号混合モード)のうち一方を選択する動作モード選択手段(103)と、前記第1のモードが選択されたことを条件として、前記音量レベルが前記境界値(ThAB)以上であるか否かに基づいて、前記複数のパターンデータのうち何れか一のパターンデータを選択し前記第1種音声信号処理手段(図3の55−m,62−k)に設定するパラメータ値制御手段(SP18)と、前記第2のモードが選択されたことを条件として、前記音量レベルと前記境界値(ThAB)との関係に基づいて、前記複数の第2種音声信号処理手段(55−m−A,55−m−B)から出力された音声信号の混合比を決定する混合比決定手段(SP20)と、前記第2のモードが選択されたことを条件として、前記複数の第2種音声信号処理手段(55−m−A,55−m−B)から出力された音声信号を混合する混合手段(37,39)とを有することを特徴とする。
また、請求項2記載の音声信号処理装置にあっては、所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて、1チャンネルの音声信号に対する処理を行う音声信号処理手段(図3の55−m,62−k)と、前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子(6)と、前記所定数のパラメータ値の集合を一のパターンデータとして、複数のパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段(22,273)と、ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値(ThAB)を記憶する境界値記憶手段(22,293)と、前記音量レベルが前記境界値(ThAB)以上であるか否かに基づいて、前記複数のパターンデータのうち何れか一のパターンデータを選択し前記音声信号処理手段(55−m,62−k)に設定するパラメータ値制御手段(SP18)とを有することを特徴とする。
また、請求項3記載の音声信号処理装置にあっては、各々が、所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて1チャンネルの音声信号に対する処理を並行して行う複数の音声信号処理手段(55−m−A,55−m−B)と、前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子(6)と、ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値(ThAB)を記憶する境界値記憶手段(22,293)と、前記音量レベルと前記境界値(ThAB)との関係に基づいて、前記複数の音声信号処理手段(55−m,62−k)から出力された音声信号の混合比を決定する混合比決定手段(SP20)と、該決定された混合比に基づいて前記複数の音声信号処理手段(55−m−A,55−m−B)から出力された音声信号を混合する混合手段(37,39)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項2記載の音声信号処理装置において、前記複数のパラメータは、連続的なパラメータ値をとる連続値パラメータを含むものであり、前記パラメータ値制御手段(SP18)は、前記音量レベルが前記境界値を含む所定区間(クロスフェード区間)において徐々に大となると、一のパターンデータにおけるパラメータ値から他の一のパターンデータにおけるパラメータ値に向かって徐々に変化するように、前記音声信号処理手段(55−m,62−k)に設定するパラメータ値を制御するものであることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の構成にあっては、請求項2または4記載の音声信号処理装置において、前記パターンデータ記憶手段(22,273)に記憶された複数のパターンデータを一のパターンセットとし、該パターンセットを単位として前記パターンデータを記憶するパターンセット記憶手段(22,313)と、ユーザが所定のパターンセット・リコール操作を行うと、該パターンセット記憶手段(22,313)に記憶されたパターンセットを前記パターンデータ記憶手段(22,273)に再現するパターンセットリコール手段(130)と、ユーザが所定のパターンセット・ストア操作を行うと、前記パターンデータ記憶手段(22,273)に記憶されたパターンセットを前記パターンセット記憶手段(22,313)に格納するパターンセットストア手段(128)とをさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項5記載の音声信号処理装置において、前記音声信号処理手段(図3の55−m,62−k)、音量設定操作子(6)、前記パターンデータ記憶手段(22,273)、および前記境界値記憶手段(22,293)は複数のチャンネルに対応して複数設けられるものであり、前記複数のパターンデータ記憶手段(22,273)に記憶されたパターンデータと前記複数の境界値(ThAB)とからなるデータを一のシーンデータとし、該シーンデータを記憶するシーンデータ記憶手段(22,シーン領域)と、ユーザが所定のシーンリコール操作を行うと、前記シーンデータ記憶手段(22,シーン領域)に記憶されたシーンデータを前記複数のチャンネルに係る前記パターンデータ記憶手段(22,273)と前記境界値記憶手段(22,293)とに再現するシーンリコール手段(400)と、ユーザが所定のシーンストア操作を行うと、前記複数のパターンデータ記憶手段(22,273)に記憶されたパターンデータと前記複数の境界値(ThAB)とを前記シーンデータ記憶手段(22,シーン領域)に格納するシーンストア手段(420)とをさらに有することを特徴とする。
また、請求項7記載のプログラムにあっては、所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて、1チャンネルの音声信号に対する処理を行う音声信号処理手段(図3の55−m,62−k)と、前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子(6)と、前記所定数のパラメータ値の集合を一のパターンデータとして、複数のパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段(22,273)と、ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値(ThAB)を記憶する境界値記憶手段(22,293)と、処理装置(18)とを有する音声信号処理装置に適用されるプログラムであって、前記処理装置(18)を、前記音量レベルが前記境界値(ThAB)以上であるか否かに基づいて、前記複数のパターンデータのうち何れか一のパターンデータを選択し前記音声信号処理手段(55−m,62−k)に設定するパラメータ値制御手段(SP18)として機能させるためのものであることを特徴とする。
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサの構成を図1を参照し説明する。
図1において2はタッチパネルであり、バスライン12を介して供給された表示情報に基づいてユーザに各種画面を表示するディスプレイと、このディスプレイの表面に貼付され、ユーザの指で押下されると、その旨および押下位置を検出するタッチスクリーンとから構成されている。タッチパネル2内のディスプレイは、例えば「1024×768」程度の解像度を有するフラットパネルディスプレイによって構成されている。4は表示器・操作子群であり、操作パネル上の各部に配置される各種のノブ、スイッチおよびLEDキーから構成されている。LEDキーに内蔵されたLEDの点滅状態はバスライン12を介して設定される。また、ノブ、スイッチおよびLEDキー等の操作状態はバスライン12を介して出力される。
2.1.全体構成
次に、信号処理部8等において実現されるアルゴリズムの全体構成を図2を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムは信号処理部8に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU18の制御の下、フラッシュメモリ20等から信号処理部8にロードされる。図2において51はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部8に供給する。52はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部8内部のフォーマットに変換する。66はアナログ出力部であり、信号処理部8から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。68はデジタル出力部であり、信号処理部8から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
上述した入力チャンネル調整部55およびMIX出力チャンネル部62においては、各チャンネル毎に独立して動作モードを選択できる。選択可能な動作モードは、「パラメータ値遷移モード」および「信号混合モード」である。
ここで、パラメータ値遷移モードとは、図3に示すように、「1」チャンネルに対して一系統の入力チャンネル調整部55−mまたはMIX出力チャンネル調整部62−kを設けるものであり、図中の各構成要素31〜38,41〜46に設定されるパラメータ値をフェーダレベルに応じて変動させるものである。
また、信号混合モードとは、図4に示すように、「1」チャンネルに対して、並行して動作する複数系統(図示の例では「2」系統)の入力チャンネル・サブ調整部55−m−A,55−m−BまたはMIX出力チャンネル・サブ調整部62−k−A,62−k−Bを設けるものであり、図中の各構成要素31〜38,41〜46に設定されるパラメータ値は各系統毎に固定され、各系統のミキシング比をフェーダレベルに応じて遷移させるものである。
次に、動作モードとしてパラメータ値遷移モードが指定されているチャンネルにおける、入力チャンネル調整部55およびMIX出力チャンネル部62の詳細を再び図3を参照し説明する。図3において55−mは、第m入力チャンネル(但し、1≦m≦48)に対応する第m入力チャンネル調整部である。その内部において31はアッテネータ部であり、入力された音声信号を減衰させる。従って、「減衰量」がアッテネータ部31に指定されるパラメータ値になる。32はハイパスフィルタであり、アッテネータ部31の出力信号の低周波成分を減衰する。このハイパスフィルタ32は、主としてマイク入力に対して音の濁りを防止するために用いられるものであり、カットオフ周波数が「100Hz」前後に設定される。該ハイパスフィルタ32はオフ状態に設定することができ、オフ状態に設定されるとその周波数特性がフラットになる。従って、「ハイパスフィルタのオン/オフ状態」および「(オン状態である場合の)カットオフ周波数」がハイパスフィルタ32に設定されるパラメータ値になる。
従って、イコライザ部33に設定されるパラメータ値は以下の通りになる。
・バンドAのフィルタ種別(バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ、またはシェルビングフィルタ)、
・バンドFのフィルタ種別(バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ、またはシェルビングフィルタ)、
・各バンドA〜Fの中心周波数、
・各バンドA〜Fのゲイン、
・各バンドA〜FのQ値(但し、Q値はバンドパスフィルタのみに対して有効)
ここで、ある構成要素に対して「2」種類のパターンA,Bを適用する場合、図5に示すように、各パターンA,Bのうち何れを重視するかの境界値として、切替レベルThABが定められる。該切替レベルThABが定められると、そのレベルに交差するように、フェーダレベルの関数であるウエイト特性WA,WBが図示のように定められる。
P=(PA・WA+PB・WB)/(WA+WB) …式(1)
イコライザ部33を例とすると、あるバンドの中心周波数がパターンAにおいて「200Hz」であり、パターンBにおいて「100Hz」であるとすると、フェーダレベルが低いときは当該中心周波数は「200Hz」である。ここで、フェーダレベルを徐々に上げてゆき、切替レベルThAB付近のクロスフェード区間に達すると、中心周波数が徐々に下がってゆき、切替レベルThABにおいて「150Hz」になる。さらにフェーダレベルを上げてゆき、クロスフェード区間を過ぎると、中心周波数は「200Hz」に達する。
但し、非連続量であるパラメータ値をフェーダレベルに応じて切り替えると、僅かなフェーダ操作によって音質が急激に変わることになり、実用上好ましくない場合も生じる。その場合には、フェーダレベルにかかわらず、パラメータ値を常に一定にすることもできる。なお、その詳細については後述する。
次に、動作モードとして信号混合モードが指定されているチャンネルにおける、入力チャンネル調整部55およびMIX出力チャンネル部62の詳細を再び図4を参照し説明する。図4において第m入力チャンネル調整部55−mは、「2」系統の入力チャンネル・サブ調整部55−m−A,55−m−Bと、チャンネルバス群39とから構成されている。但し、入力チャンネル・サブ調整部の数は「2」に限られるものではなく、「3」系統以上の入力チャンネル・サブ調整部を設けることもできる。各入力チャンネル・サブ調整部のアルゴリズムは、パラメータ値遷移モードにおける第m入力チャンネル調整部55−m(図3参照)と同様である。また、チャンネルバス群39は、MIXバス群58と同数の(本実施例では「16」の)チャンネルバスによって構成され、各入力チャンネル・サブ調整部から出力された各「16」系統の音声信号は、該チャンネルバス群39において系統毎にミキシングされた後、MIXバス群58に供給される。
あるフェーダレベルにおいて、系統Aの混合比レベルは、「WA/(WA+WB)」になり、系統Bの混合比レベルは、「WB/(WA+WB)」になる。従って、上述したように系統A,Bの混合比レベルの合計は、リニアスケールで常に「1」になる。
この場合において、フェーダレベルを最低値から最高値に向けて徐々に増加させると、最初は系統Bから出力される音声信号のみがチャンネルバス群39またはチャンネルバス47を介して出力される。次に、クロスフェード区間内において系統Aの混合比レベルが徐々に大となり、系統Bの混合比レベルが徐々に小となり、切替レベルThABにおいて両系統の混合比レベルが等しくなる。さらにフェーダレベルが上がり、クロスフェード区間を外れると、やがて系統Aから出力される音声信号のみがチャンネルバス群39またはチャンネルバス47を介して出力されるようになる。
3.1.カレントデータ(シーンデータ)
次に、本実施例におけるデータ構造を図6を参照し説明する。図6において250はカレントデータであり、現時点において本実施例のアルゴリズム(図2)に適用されているパラメータ値の集合であり、RAM22の所定領域(カレント領域)に格納される。より具体的には、カレントデータ250は、入力チャンネル調整部55のパラメータ値を指定する入力チャンネルデータ252と、MIX出力チャンネル部62のパラメータ値を指定するMIX出力チャンネルデータ254と、その他各部のパラメータ値を指定するデータとから構成されている。
なお、カレントデータの内容はシーンデータとしてRAM22の他の所定領域(シーン領域)に格納することができ、格納されたシーンデータは、所定のシーンリコール操作によってワンタッチでカレントデータとして復元することができる。従って、カレントデータ250のデータ構造とシーンデータのデータ構造とは同様のものになる。
また、MIX出力チャンネルデータ254の詳細構成の図示は省略するが、MIX出力チャンネルデータ254も入力チャンネルデータ252と同様に、各個別のチャンネル毎に、ヘッダデータと、構成要素41〜46に対応するデータとから構成されている。
カレントデータ250内の何れかのチャンネルに係るデータ(例えば第1入力チャンネルデータ261)内のパラメータ値は、プリセットデータとしてRAM22の所定領域に格納することができ、必要に応じて他のチャンネルにリコールすることができる。このプリセットデータの詳細を再び図6を参照し説明する。図6においてプリセットデータ300は、ヘッダデータ310と、各構成要素31〜38または41〜46のパラメータ値を指定するデータ(311、312、313等)とから構成されている。ここで、ヘッダデータ310は、カレントデータ250におけるヘッダデータ270と同様に構成されており、動作モードデータと、信号混合モード用の並び順データと、信号混合モード用の切替レベルデータとから構成されている。また、図示の例において、プリセットデータ300は、入力チャンネル用のプリセットデータであるため、データ311、312、313等は、入力チャンネル用の構成要素31〜38に対応するものである。
4.1.EQ設定ウィンドウ100
次に、本実施例に適用されるユーザインタフェースについて説明する。
ユーザが所定の操作を行うと、カレントデータ250内の任意の入力チャンネルまたはMIX出力チャンネルについて、構成要素31〜38,41〜46のパラメータ値を設定するウィンドウをタッチパネル2に表示させることができる。ここでは、一例として、イコライザ部33の詳細設定を行うEQ設定ウィンドウ100の内容を図7を参照し説明する。
図7において102はチャンネル選択部であり、パラメータ値を編集する対象となるチャンネルを選択するものである。103は動作モード選択部であり、当該チャンネルの動作モードとして、パラメータ値遷移モードまたは信号混合モードを選択するものである。104はパターン表示部であり、当該チャンネルのフェーダレベルの範囲(図示の例では−∞[dB]〜10[dB])に対して、適用されるパターンのウエイト特性を表示する。図示の例では、「EQ Ptn.A」および「EQ Ptn.B」という文字列とともに、二のパターンA,Bのウエイト特性が示されている。
次に、エディットボタン112,122の何れかが押下された際に表示されるEQ詳細設定ウィンドウ200の詳細を図8を参照し説明する。図8において202は特性表示部であり、編集対象となるパターンの周波数特性を表示する。204はバンドA用のシェルビングフィルタボタン、206はバンドA用のハイパスフィルタボタンであり、押下されることにより何れか一方のみをオン状態に設定することができ、これによってバンドAのフィルタ種別を指定することができる。すなわち、バンドAのフィルタ種別は、ボタン204がオン状態であるとき「シェルビングフィルタ」になり、ボタン206がオン状態であるとき「ハイパスフィルタ」になり、ボタン204,206の双方がオフ状態であるとき「バンドパスフィルタ」になる。また、208はバンドF用のシェルビングフィルタボタン、210はバンドF用のローパスフィルタボタンであり、押下されることにより何れか一方のみをオン状態に設定することができ、これによってバンドFのフィルタ種別を指定することができる。すなわち、バンドFのフィルタ種別は、ボタン208がオン状態であるとき「シェルビングフィルタ」になり、ボタン210がオン状態であるとき「ローパスフィルタ」になり、ボタン208,210の双方がオフ状態であるとき「バンドパスフィルタ」になる。
表示器・操作子群4においては、シーンリコールを指示するシーンリコールボタンが設けられており、ユーザが該シーンリコールボタンを押下すると、図9(a)に示すシーンリコールウィンドウ400がタッチパネル2に表示される。シーンリコールウィンドウ400の内部において402はシーンデータリストであり、RAM22のシーン領域に記憶されているシーンデータ名の一覧を表示する。このシーンデータリスト402において、ユーザは所望のシーンデータ名の欄を押下することにより、当該シーンデータを選択状態にすることができる。404はリコールボタンであり、何れかのシーンデータが選択されているときに押下されると、選択されているシーンデータがリコールされる。すなわち、当該シーンデータの内容がカレントデータ250の記憶領域にコピーされる。これに伴って、新たなカレントデータ250の内容に応じて、表示器・操作子群4の表示/操作状態および電動フェーダ群6の操作量等が再設定される。
次に、本実施例の動作を説明する。何れかの入力チャンネルまたはMIX出力チャンネルにおいてフェーダレベルに変化が生じると、当該チャンネル毎に図10に示すフェーダレベル変動イベント処理ルーチンが起動される。なお、フェーダレベルは、ユーザが直接的にフェーダを操作した場合およびシーンリコールが生じた場合に変化する。
図10において処理がステップSP2に進むと、処理対象となるチャンネルのフェーダレベルの現在値が取得される。次に処理がステップSP3に進むと、当該チャンネルに係る動作モードがパラメータ値遷移モードであるか否かが判定される。ここで「NO」(信号混合モード)と判定されると処理はステップSP20に進み、当該チャンネルを構成する各系統の混合比レベルが算出される。なお、混合比レベルの算出方法の例は前述した通りであり、図5の例においては、現在のフェーダレベルに対して、系統Aの混合比レベルは、「WA/(WA+WB)」になり、系統Bの混合比レベルは、「WB/(WA+WB)」になる。算出された混合比レベルは、各系統のレベル調整部37または43(図4参照)にセットされる。これにより、各系統の音声信号のレベルが当該混合比レベルを反映したレベルに設定され、本ルーチンの処理が終了する。
そして、複数のパターンデータを有する全てのパラメータに対してステップSP6〜SP18の処理が実行されると、ステップSP4において「YES」と判定され、本ルーチンの処理が終了する。
次に、デジタルミキサが使用される様々な状況下において、具体的にパターンデータがどのように設定されるのかについて若干の例を挙げて説明する。
従って、このような用途においては、フェーダレベルが高い場合におけるパターン(例えば図5におけるパターンA)にあっては、ハウリング周波数のゲインを下げるノッチフィルタを形成するようにイコライザ部33の特性を設定し、フェーダレベルが低い場合におけるパターン(同、パターンB)はほぼフラットな特性にしておくと好適である。
従って、かかる用途において、フェーダレベルが高い場合におけるパターン(例えば図5におけるパターンA)にあっては、イコライザ部33の特性をほぼフラットな特性にしておき、フェーダレベルが低い場合におけるパターン(同、パターンB)は、中低域をカットした特性にしておくと好適である。
従って、かかる用途において、フェーダレベルが高い場合におけるパターン(例えば図5におけるパターンA)にあっては、コンプレッサ部35のダイナミックレンジの圧縮率をやや高めにしておき、フェーダレベルが低い場合におけるパターン(同、パターンB)は、ダイナミックレンジを圧縮しないようにしておくとよい。
ここで、該入力チャンネルのフェーダレベルが低い場合に該入力チャンネルから第2MIX出力チャンネルへのセンドレベルを高くすると、放音される音声信号の中で遅延された音声信号の比率が高くなる。これにより、該入力チャンネルのフェーダレベルを下げた際に音量が小さくなるだけではなく「遠くに去っていく」という表現が可能になる。従って、かかる機能を実現する場合には、フェーダレベルが高い場合におけるパターン(例えば図5におけるパターンA)にあっては、第2MIX出力チャンネルへのセンドレベルを低くし、フェーダレベルが低い場合におけるパターン(同、パターンB)は、第2MIX出力チャンネルへのセンドレベルを高くするようにしておくとよい。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、CPU18上で動作するプログラムによってパラメータ値を制御したが、このプログラムのみをCD−ROM、メモリカード等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
Claims (7)
- 所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて、1チャンネルの音声信号に対する処理を行う第1種音声信号処理手段と、
各々が、所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて前記1チャンネルの音声信号に対する処理を並行して行う複数の第2種音声信号処理手段と、
前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子と、
前記所定数のパラメータ値の集合を一のパターンデータとして、複数のパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値を記憶する境界値記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、動作モードとして第1のモードまたは第2のモードのうち一方を選択する動作モード選択手段と、
前記第1のモードが選択されたことを条件として、前記音量レベルが前記境界値以上であるか否かに基づいて、前記複数のパターンデータのうち何れか一のパターンデータを選択し前記第1種音声信号処理手段に設定するパラメータ値制御手段と、
前記第2のモードが選択されたことを条件として、前記音量レベルと前記境界値との関係に基づいて、前記複数の第2種音声信号処理手段から出力された音声信号の混合比を決定する混合比決定手段と、
前記第2のモードが選択されたことを条件として、前記複数の第2種音声信号処理手段から出力された音声信号を混合する混合手段と
を有することを特徴とする音声信号処理装置。 - 所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて、1チャンネルの音声信号に対する処理を行う音声信号処理手段と、
前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子と、
前記所定数のパラメータ値の集合を一のパターンデータとして、複数のパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値を記憶する境界値記憶手段と、
前記音量レベルが前記境界値以上であるか否かに基づいて、前記複数のパターンデータのうち何れか一のパターンデータを選択し前記音声信号処理手段に設定するパラメータ値制御手段と
を有することを特徴とする音声信号処理装置。 - 各々が、所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて1チャンネルの音声信号に対する処理を並行して行う複数の音声信号処理手段と、
前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子と、
ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値を記憶する境界値記憶手段と、
前記音量レベルと前記境界値との関係に基づいて、前記複数の音声信号処理手段から出力された音声信号の混合比を決定する混合比決定手段と、
該決定された混合比に基づいて前記複数の音声信号処理手段から出力された音声信号を混合する混合手段と
を有することを特徴とする音声信号処理装置。 - 前記複数のパラメータは、連続的なパラメータ値をとる連続値パラメータを含むものであり、
前記パラメータ値制御手段は、前記音量レベルが前記境界値を含む所定区間において徐々に大となると、一のパターンデータにおけるパラメータ値から他の一のパターンデータにおけるパラメータ値に向かって徐々に変化するように、前記音声信号処理手段に設定するパラメータ値を制御するものである
ことを特徴とする請求項2記載の音声信号処理装置。 - 前記パターンデータ記憶手段に記憶された複数のパターンデータを一のパターンセットとし、該パターンセットを単位として前記パターンデータを記憶するパターンセット記憶手段と、
ユーザが所定のパターンセット・リコール操作を行うと、該パターンセット記憶手段に記憶されたパターンセットを前記パターンデータ記憶手段に再現するパターンセットリコール手段と、
ユーザが所定のパターンセット・ストア操作を行うと、前記パターンデータ記憶手段に記憶されたパターンセットを前記パターンセット記憶手段に格納するパターンセットストア手段と
をさらに有することを特徴とする請求項2または4記載の音声信号処理装置。 - 前記音声信号処理手段、音量設定操作子、前記パターンデータ記憶手段、および前記境界値記憶手段は複数のチャンネルに対応して複数設けられるものであり、
前記複数のパターンデータ記憶手段に記憶されたパターンデータと前記複数の境界値とからなるデータを一のシーンデータとし、該シーンデータを記憶するシーンデータ記憶手段と、
ユーザが所定のシーンリコール操作を行うと、前記シーンデータ記憶手段に記憶されたシーンデータを前記複数のチャンネルに係る前記パターンデータ記憶手段と前記境界値記憶手段とに再現するシーンリコール手段と、
ユーザが所定のシーンストア操作を行うと、前記複数のパターンデータ記憶手段に記憶されたパターンデータと前記複数の境界値とを前記シーンデータ記憶手段に格納するシーンストア手段と
をさらに有することを特徴とする請求項5記載の音声信号処理装置。 - 所定数のパラメータに対して各々設定されたパラメータ値に基づいて、1チャンネルの音声信号に対する処理を行う音声信号処理手段と、
前記音声信号の音量レベルを設定する音量設定操作子と、
前記所定数のパラメータ値の集合を一のパターンデータとして、複数のパターンデータを記憶するパターンデータ記憶手段と、
ユーザ操作に応じて、前記音量レベルの一または複数の境界値を記憶する境界値記憶手段と、
処理装置と
を有する音声信号処理装置に適用されるプログラムであって、
前記処理装置を、
前記音量レベルが前記境界値以上であるか否かに基づいて、前記複数のパターンデータのうち何れか一のパターンデータを選択し前記音声信号処理手段に設定するパラメータ値制御手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011060082A JP5621672B2 (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 音声信号処理装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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