JP2016513419A - 等化フィルタ係数決定器、装置、等化フィルタ係数プロセッサ、システムおよび方法 - Google Patents

等化フィルタ係数決定器、装置、等化フィルタ係数プロセッサ、システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数のセットを決定するための等化フィルタ係数決定器は、現在のイコライザ設定を示す等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定間で連続的または準連続的に弱まるように構成される。設定パラメータの数は、等化フィルタ目標係数の現在のセットの等化フィルタ目標係数の数より小さい。等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を一次結合する。等化フィルタ係数決定器は、二次元または三次元ユーザ入力デバイスを用いて得られた二次元位置情報または三次元位置情報に基づいて等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るように構成される。装置は、ユーザ・インタフェース、等化フィルタ係数決定器およびイコライザを含む。等化フィルタ係数プロセッサは、基準等化フィルタ目標係数のセットを提供する。システムは、等化フィルタ係数プロセッサおよび等化フィルタ係数決定器を使用することができる。【選択図】図1

Description

本発明によるいくつかの実施例は、イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定するための等化フィルタ係数決定器に関連がある。
いくつかの実施例は、ユーザ・インタフェース、等化フィルタ係数決定器およびイコライザを含む装置に関連がある。
本発明によるいくつかの実施例は、等化フィルタ係数プロセッサに関連がある。
いくつかの実施例は、等化フィルタ係数プロセッサおよび等化フィルタ係数決定器を含むシステムに関連がある。
いくつかの実施例は、イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定する方法に関連がある。
本発明によるいくつかの実施例は、原理構成要素分析(PCA)に基づいて、無段調整可能なヘッドホン等化に関連がある。
例えば、ヘッドホンまたはラウドスピーカのような音響変換器は、音声信号をリスナーに示すために広く使われている。場合によっては、音響変換器は、前記音響変換器によって表現されるべき音声信号を提供する設備と共に販売される。しかしながら、多くの場合、音響変換器は顧客によって別に購入され、それはしばしば音質の低下という結果を招く。
以下に、音響変換器の1つのあり得る例として、いくつかの課題がヘッドホンを参照して概説される。
第一に、ヘッドホンのいくつかの一般的な特性が説明される。インサート型イヤホン(イントラカナル型)、イヤーバッド(イントラコンカ型)、オンイヤー(耳当て型)およびオーバーザイヤー(耳覆い型)などのような、一般消費者および専門家のオーディオにおいて使用される異なるタイプのヘッドホンがある。移動通信において、ヘッドホンは、ハンズフリー音声通話をするために、1つの装置においてマイクロホンとしばしば結合される。説明を簡単にするため、これらの「ヘッドセット」は、この文書ではヘッドホンと呼ばれる。
ヘッドホンは、異なる質のレベルのさまざまな技術および材料を使用して作製される。
これらの違いは、異なる音の特徴につながる。
これは、主に異なるヘッドホンによってできる様々な周波数応答に起因する(例えば、異なるヘッドホンの周波数応答を示す図9を参照)。さらに、それは、参考文献〔1〕にも言及されている。例えば、図9による図形表示900で、横座標910は、周波数(ヘルツの単位において)を対数的に示している。縦座標920は、レベル(または相対的なレベル)を対数的にデシベルの単位で示している。これから分かるように、曲線930は国際規格ISO−11904−1に従っていわゆる「拡散場」周波数応答を示す。第2の曲線932は、「高品質」ヘッドホンの周波数応答を示す。第3の曲線934は、「低コスト」ヘッドホンの周波数応答を示す。これから分かるように、「高品質」ヘッドホンは、「低品質」ヘッドホンの周波数応答より「拡散場」周波数応答に近い周波数応答を有する。
さらに、ヘッドホンの周波数応答がその認められた品質の重要な構成要素である点に留意する必要がある(例えば、参考文献[2]を参照)。
理想的には、ヘッドホンは、定義済みの目標曲線、例えば拡散場等化をたどる周波数応答を提供することができなければならない(例えば、参考文献[3]を参照)。理想的な周波数応答と大きく異なる周波数応答を有するヘッドホンは、悪い音質を有すると典型的には判断される。
ヘッドホンの周波数応答は、例えば、定義済みのカプラ上の測定によって確認されることができる(例えば、参考文献[4]を参照)。周波数応答は、特定レベルの電圧がヘッドホンに供給されるときに、どれくらいの音圧が耳道においてできるかについて示される。音圧のレベルは、周波数に依存する。
ヘッドホンのこれらの周波数応答を測定することは、かなり興味がそそられる。耳−シミュレータ、音響カプラ、特別な音声測定ハードウェアおよびソフトウェア、および適切な情報を備えたダミーヘッドは、適当な結果のために非常に推薦できるか、必須のものである。それ故、ヘッドホンの周波数応答の測定は、消費者および/またはエンドユーザによってではなく、好ましくは専門家によって行われるべきである。
以下に、ヘッドホン用のいくつかの従来のフィルタが示される。しかしながら、フィルタがいかなるタイプのサウンド・トランスデューサにも用いられることができる点に留意する必要がある。
ヘッドホンの音質は、大幅に向上することができる。したがって、ヘッドホンに後で供給される信号は、前処理されることができる。各ヘッドホンは、ユニークな周波数応答を示す(例えば、図10aを参照)。例えば参考文献[5]に記載されているように、このヘッドホン用の特定のフィルタ(例えば、図10bを参照)は不完全な周波数応答を補償する。このプロセスはヘッドホン等化と呼ばれる。それ故、これらのヘッドホンの理想的な品質は、周波数応答を特定の設計目標に適応させることによって高められる(例えば、図10cを参照)。
以下に、いくつかの詳細が図10を参照して説明され、それは特定のヘッドホン用の個別のフィルタの生成の組み合わせを示す。図10aは、ヘッドホンの周波数応答を示す。
横座標1010は周波数をヘルツで示し、縦座標1012は周波数応答の大きさを、例えば、デシベルを用いて対数形式で示している。曲線1014は、実施例のヘッドホンの周波数応答を示す。図10bは、図10aによる周波数応答のために、図10cによる目標曲線を達成するためのフィルタを示す。換言すれば、図10bは、図10aによる周波数応答を有するヘッドホンに提供される音声信号を等化するために用いるときに、図10cによって全体の目標周波数応答を達成するために用いることができるフィルタまたは等化フィルタの周波数応答を示す。横座標1020は周波数(例えば、ヘルツで)を示し、縦座標1022は(相対的な)フィルタ応答(例えば、デシベル単位で)の大きさを示す。曲線1024は、等化フィルタの周波数応答を示す。図10cは、目標周波数応答曲線を示す。横座標1030は周波数をヘルツで示し、縦座標1032は目標周波数応答の大きさを、例えば、デシベルで示す。曲線1034は、例えば、ISO―11904−1に従って拡散場周波数応答に近くなることができる目標周波数応答を示す。
特定のヘッドホンを経た出力である音声信号をフィルタリングする(または等化する)等化フィルタの周波数応答が、(例えば、図10cに記載されているような)目標周波数応答および(例えば、図10aに示されるような)現在考慮中のヘッドホンの実際の(測定された)周波数応答の「違い」(またはより正確に言うと、割合)として決定されることができる点に留意する必要がある。換言すれば、フィルタ(等化フィルタ)の目標周波数応答は、目標周波数応答曲線についての情報および考慮中のヘッドホンの実際の周波数応答曲線に基づいて決定されることができる。異なるヘッドホンの実際の周波数応答曲線が異なるので、関連する等化フィルタ周波数応答曲線も異なる。
さらに、参考文献[5]において言及されている技術がさまざまなヘッドホン用の異なる個別のフィルタを作製するために用いることができる点に留意する必要がある。それにもかかわらず、ヘッドホン等化のための従来の概念は、概してオペレータからの高い技術を必要として、未熟なエンドユーザによってほとんど使用することができない。
WO2010/138309[8]は、音声信号動的等化処理制御であるが、しかしながら、計算的に非常に複雑で、時間的に一定の信号から独立した等化の定義が可能でないものを記載する。
要約すると、以前においては、ヘッドホンを用いて良好な聴覚印象を得るために等化フィルタのフィルタ係数を適切に調整することは、エンドユーザにとって不可能であるか、または非常に困難なことであった。
国際公開第 WO2010/138309号明細書
Mφller、H.;Jensen,C.;Hammershφi、D.&Sφrensen,M.Design Criteria for Headphones J.Audio Eng.Soc,1995,43,218−232 Lorho、Gaaetan:Subjective Evaluation of Headphone Target Frequency Respon−es,In:Audio Engineering Societ Convention 126#7770.Munich,Germany,May 2009 Bestimmung der Schallimmission von ohmahen Schallquellen Tell 1:Verfahren mit Mikrofonen in menschlichen Ohren(MIRE−Verfahren),DIN EN ISO 11904−1.Deutsches Institut fuer Normung e.V., February 2003 Akustik−Simulatoren des menschlichen Kopfes und Ohres−Teil 1:Ohrsimulator zur Kalibrierung von supra−auralen und circumauralen Kopfhoerern(IEC 60318−1−2009):Deutsche Fassung EN 60318−1:2009,Deutsches Institut fuer Normung e.V.,July 2010 Fleischmann,Silzle、Plogsties:Headphone Equalization−Measurement, Desigh and psychoacoustic Evaluation,Microelectronic Systems,Springer Verlag 2011,pages 301−312 Jolliffe I.T.Principal Component Analysis,Series:Springer Series in Statistics, 2nd ed.,Springer,NY,2002,XXIX,487 p.28 illus.ISBN 978−0−387−95442−4 SUNGMOK HWANG AND YOUNGJIN PARK,"HRIR CUSTOMIZATION IN THE MEDIN PLANE VIA PRINCIPAL COMPONENTS ANALYSIS",AES 31st International Conference, London,UK,2007 June 25−27
したがって、エンドユーザにとって、イコライザを用いて(例えば、ヘッドホンのような)所定の音響変換器の周波数応答を(効果的に)向上させる等化フィルタのための満足できるくらいフィルタ係数の良好なセットをより簡単に得ることができる概念をつくりたいという願望がある。
本発明による実施例は、イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定するための等化フィルタ係数決定器を作成し、等化フィルタ目標係数は、例えば、イコライザの周波数応答を示し、または、等化フィルタ目標係数は、例えば、イコライザのフィルタ係数に等しい。等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定の間で連続的にまたは準連続的に弱まっていくように構成される。現在のイコライザ設定は、等化フィルタ目標係数の現在のセットによって示されている。設定パラメータの数は、等化フィルタ目標係数の現在のセットの等化フィルタ目標係数の数より小さい。
本発明によるこの実施例は、いくつかの等化フィルタ目標係数より少ない比較的少ない数の設定パラメータに応答する複数の異なるイコライザ設定間の連続的または準連続的なフェーディングが未熟なユーザさえ満足のいく程度に等化フィルタ・パラメータの良好なセットを見つけることができるという発見に基づく。
換言すれば、本発明によるこの実施例は、未熟なユーザでさえ、比較的少ない数の設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定の間の連続的なまたは準連続的なフェイドが可能である場合、未熟なユーザでさえ満足のいく程度に良好なイコライザ設定を見つけることができるという発見に基づくものであり、設定パラメータの数は、等化フィルタ目標係数の数より少ない。満足がいく程度に良好な等化フィルタを得るために用いられるべき比較的多くの等化フィルタ目標係数はユーザによって容易に取り扱われることができないということがわかっている。したがって、発明による上述の実施例は、ユーザに、比較的少ない数の設定パラメータだけに基づいて(それぞれの等化目標係数の現在のセットによって決定される)複数の異なるイコライザ設定間で連続的にまたは準連続的に弱まっていくようにすることができ、それはユーザに大いに取り扱いを容易にさせる。また、1つ以上の設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定の間での連続的または準連続的なフェーディングによって自由度の数が減少し、設定パラメータの数は等化フィルタ目標係数の数より少ないか、大いに少ない。このように、ユーザは、典型的には等化フィルタ・パラメータの非常に高い数に直面することなく、1つ以上の設定パラメータを変化させることによって、イコライザ設定を直接調整することができる。換言すれば、ユーザ(および、自由度の数)のための複雑さを小さく保つと共に複数の異なるイコライザ設定の間でフェーディングを制御するという点で、設定パラメータの変更は直接、そして、明白にイコライザ設定を制御する。したがって、等化フィルタ目標係数の調整のためのユーザーフレンドリーな概念が与えられ、それは回りまわって良好なユーザ満足感という結果になる。また、計算の複雑性は比較的小さく、単純なハードウェアは典型的に充分である。また、等化フィルタ目標係数の設定は音声信号から典型的には独立しており、それはユーザの調整を容易にする。
また、等化フィルタ目標係数が、例えば、等化フィルタの周波数応答を示すことに留意すべきである。たとえば、等化フィルタ目標係数は、異なる周波数のためのフィルタ応答の大きさを表すことができる。たとえば、個々の等化フィルタ目標係数は、複数のそれぞれの周波数または周波数レンジのためのフィルタ応答の大きさ(そして、任意に、位相も)を(個々に)示すことができる。換言すれば、等化フィルタ目標係数の値はフィルタ応答の大きさを直接表し、等化フィルタ目標係数の各々は、周波数または周波数レンジと関連し、その関連する周波数または周波数レンジのための大きさ(そして、任意に、位相も)を示す。換言すれば、場合によっては、等化フィルタ目標係数は、異なる周波数のためのフィルタ応答を示す周波数領域フィルタ係数であり、音声信号の周波数領域成分に直接適用することができる。しかしながら、等化フィルタ目標係数は、有限インパルス応答フィルタの、または、無限インパルス応答フィルタの係数を示す時間領域フィルタ係数でもあり、有限インパルス応答フィルタまたは無限インパルス応答フィルタにおいて直接適用することができる。あるいは、等化フィルタ目標係数は、変換過程に入力されることができ、有限インパルス応答フィルタまたは無限インパルス応答フィルタのためのフィルタ係数は等化フィルタ目標係数に基づいて設計される。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、1つの設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定の間で連続的にまたは準連続的に弱まっていくように構成される。複数の異なるイコライザ設定の間で連続的にまたは準連続的に弱まっていくために1つの設定パラメータのみを用いることによって、1つの設定パラメータを調整するためのユーザ・インタフェースは非常に単純でありえる。また、未熟なユーザでさえ、容易に1つの設定パラメータを変化させ、1つの設定パラメータのどの設定がよいかを決定することができ、前記1つの設定パラメータによって決定されたイコライザ設定が満足のいく程度に良好な聴覚印象を提供する。したがって、複数の異なるイコライザ設定の間で連続的または準連続的なフェイド(すなわち、等化フィルタ目標係数の異なるセットの間の連続的なまたは準連続的なフェイド)がユーサザメインターフェースの設計を容易にし、ユーザ相互作用を単純化し、ユーザ満足感を良好にさせる。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数は、異なる周波数または周波数レンジと関連している。この場合、1つの設定パラメータの変更が等化フィルタ目標係数のセットによってカバーされる全ての周波数レンジの少なくとも半分と関連した(等化フィルタ係数のセットの)等化フィルタ目標係数を変化させるように、等化フィルタ係数決定器は構成される。換言すれば、1つの設定パラメータは直接「幅広い」周波数レンジを超えて等化フィルタ目標係数のセットを変え、それは1つの設定パラメータを用いて実質的に異なるイコライザ設定の間で弱まっていくことを可能にする。したがって、多種多様な実質的に異なるイコライザ設定は、多種多様な音響変換器にイコライザ設定を適用することができる1つの設定パラメータを用いて選択されることができる。したがって、1つの設定パラメータに基づいて広い周波数レンジを超えて等化フィルタ目標係数を調整することによって、ユーザにとって、等化パラメータの現在のセットを現在使用されている音響変換器に適用することを容易にする。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、1つ以上のスライダから1つ以上の設定パラメータを得るか、または1つ以上のノブから1つ以上の設定パラメータを得るように構成される。したがって、設定パラメータは、ユーザーフレンドリーな方法で入力されることができる。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、タッチスクリーンを使用して行われる1つ以上のスライダから1つ以上の設定パラメータを得るように構成される。この構成は、最新のマルチメディア装置を用いてイコライザのユーザーフレンドリーな調整をすることができる。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、二次元位置情報または三次元位置情報に基づいて2つまたは3つの設定パラメータを得るように構成され、二次元位置情報または三次元位置情報は、二次元ユーザ入力デバイスまたは三次元ユーザ入力デバイスを使用して得られる。したがって、二次元ユーザ入力デバイスまたは三次元ユーザ入力デバイスは、直接、等化設定、すなわち複数の等化フィルタ目標係数を定めるために用いることができる。二次元ユーザ入力デバイスの使用は、異なるイコライザ設定の間の連続的なまたは準連続的なフェーディングのための2つの自由度を次々に提供する2つの設定パラメータの定義を可能にさせる。したがって、1つの設定パラメータの使用と比較したとき、異なるイコライザ設定のユーザ・ベースの定義により多くの柔軟性がある。また、二次元ユーザ入力デバイスがさらにユーザーフレンドリーで、非常に大きい種類の音響変換器のためのイコライザ設定の効果的な調整を可能にすることが分かっている。三次元ユーザ入力デバイスがさらに直観的な取扱いを可能にするため、三次元ユーザ入力デバイスの使用も良い結果を提供する。また、3つの設定パラメータがユーザによってさらに扱いやすいことが分かっている。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の数は、15より大きいか、63より大きいか、255より大きいか、1023よりさらに大きい。音響変換器の不完全な周波数応答を補償するために、等化フィルタ目標係数の数は比較的大きく選択されなければならないことが分かっている。比較的大きい数の等化フィルタ目標係数の使用が周波数領域音声処理(例えば、周波数領域音声符号化/復号化)と互換性を持ち、等化フィルタ目標係数は、異なるスペクトルビンに影響を及ぼしているスペクトル領域フィルタ係数であってもよいことがわかった。さらに、多くの等化フィルタ目標係数は不十分に少ない数のフィルタ係数から生じる望ましくないアーチファクトを回避するために十分に大きく選択されなければならないことが分かっている。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数は、人間の聴覚に適した周波数点で選択される。人間の聴覚の周波数分解能は線形でないことが知られている。したがって、等化フィルタ目標係数は、線形周波数軸上に等しく分布しない周波数で定められることができる。3オクターブまたは臨界帯域分解能が役立つことが分かっている。しかしながら、この概念は、イコライザのいくつかの実施に用いられる固定して等しく分布されたフィルタ・バンクと結合して使われる必要はない(等化は、入力音声信号の周波数領域表現に適用される)。それにもかかわらず、例えば、時間領域処理がイコライザによって実行される実施態様のように、概念は、いくつかの実施態様のために意味がある。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の数は、設定パラメータの数より、少なくとも16倍、または、少なくとも64倍、または、少なくとも256倍大きい。等化フィルタ目標係数の数が設定パラメータの数より実質的に大きい場合、1つ以上の設定パラメータに基づいて複数の異なる等化設定の間で弱まっていく概念が特に良い結果および特に大きい効果をもたらすことが分かっている。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、等化フィルタ目標係数の第1のセットに、1つ以上の(可変の)設定パラメータに基づいて重み付けされた等化目標係数の第2のセットの重み付けバージョンを付加するように構成される。(第1の等化フィルタ目標係数のセットの構成要素と考えられる)等化フィルタ・パラメータの第1のセットと(第2の等化フィルタ目標係数のセットの構成要素と考えられる)等化フィルタ・パラメータの第2のセットとのこのような単純な組み合わせは計算的に非常に効率的であるが、それにもかかわらず等化フィルタ目標係数のセットの調整の充分な柔軟性を提供することが分かっている。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の第1のセットおよび等化フィルタ目標係数の第2のセットは、2セット以上の参照等化フィルタ目標係数の原理構成要素である。2セット以上の参照等化フィルタ目標係数の原理構成要素である(等化フィルタ目標係数の構成要素であると考えられる)2セット以上の等化フィルタ目標係数の一次結合が多数の音響変換器によく適した等化フィルタ目標係数の現在のセットを得ることができることが分かっている。2セット以上の参照等化フィルタ目標係数の原理構成要素である等化フィルタ目標係数が参照等化フィルタ目標係数のセットの最も重要な特徴を反映することが分かっている。したがって、等化フィルタ目標係数の第1のセットおよび等化フィルタ目標係数の第2のセット(そして、おそらく、等化フィルタ目標係数のさらなるセット)は、一次結合を使用して、音響変換器の典型的特性に適している等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために適応している。たとえば、等化フィルタ目標係数の第1のセットは、参照等化フィルタ目標係数のセットの平均を表すことができるか、または近づけることができる。さらに、等化フィルタ目標係数の第2のセットは、例えば、前記平均から、参照等化フィルタ目標係数の異なるセットの最も特徴のある偏差を表すことができる。このように、等化フィルタ目標係数の第2のセットの可変重み付けバージョンを等化フィルタ目標係数の第1のセットに加えることによって、等化フィルタ・パラメータの現在のセットは、参照等化フィルタ目標係数のセットの平均から前記平均からの「典型的な」(または「最も特徴的な」)偏差を示す他の等化設定に弱まっていくことができる。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、可変に参照等化フィルタ目標係数のNセットのN´原理構成要素を1つ以上の設定パラメータに基づいて組み込むように構成され、ここで、N´≧2で、N>N´である。比較的大きい数のNセットの参照等化フィルタ係数のN´原理構成要素を可変的に組み合わせる(例えば、一時結合)ことにより、等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定するときに、一般的に参照音響変換器と関連するNセットの参照等化フィルタ目標係数の最も重要な特性が考慮されるが、その理由は、Nセットの参照等化フィルタ目標係数の最も大切なおよび/または最も重要な特性がN´原理構成要素に反映されるからである(ここで、N´原理構成要素のそれぞれは、一般的に等化フィルタ目標係数のセットであり、等化フィルタ目標係数セット構成要素として考えられる)。このように、比較的小さい数N´の原理構成要素だけが結合される(同様に、比較的小さい数N´の設定パラメータ、例えばN´−1の設定パラメータまたはN´の設定パラメータを必要とする)場合であっても、比較的大きい数Nセットの参照等化フィルタ目標係数に関する(または、含まれる)情報は利用されることができる。したがって、比較的小さい(従って、ユーザーフレンドリーな)数の設定パラメータだけが使われる場合であっても、比較的大きい数のNセットの参照等化フィルタ目標係数に含まれる情報を利用することは可能である。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つの設定パラメータに基づいて(または、単一の設定パラメータに基づいて)、等化フィルタ係数決定器は、複数のNセットの参照等化フィルタ目標係数の平均である等化フィルタ目標係数の第1のセットと、複数のNセットの参照等化フィルタ目標係数の第1の原理構成要素である等化フィルタ目標係数の第2のセットとを組み合わせるように構成される。この種の組合せを用いて、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、少数の設定パラメータ(例えば、単一の設定パラメータだけ、またはほんの少数の設定パラメータだけ)を用いて、多数の異なる音響変換器に、よく適していることができる。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、等化フィルタ係数決定器は、1つ以上の設定パラメータに基づいて等化フィルタ目標係数の複数の異なるセットの間で連続的または準連続的に弱まっていくように構成され、等化フィルタ目標係数の異なるセットの第1の一つは参照等化フィルタ目標係数のセットの第1のクラスタに基づき、等化フィルタ目標係数の異なるセットの第2の一つは参照等化フィルタ目標係数のセットの第2のクラスタに基づく。等化フィルタ目標係数のこのような異なるセット間のフェーディングは、多数の異なる音響変換器に良好に適する等化フィルタ目標係数の現在のセットを提供することができることが分かっている。参照音響変換器に関連する参照等化フィルタ目標係数のセットの「中間部」(または、クララスタの中央部)にある等化フィルタ目標係数は多くの異なる音響変換器に良好に適合するが、その理由は、多くの音響変換器は「一般的な」参照音響変換器の特性の「中間部」にある特性をもっているからである。したがって、この概念は、音響変換器に良好に適する等化フィルタ目標係数のユーザフレンドリーな設定を可能にする。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の異なるセットの第1の一つは、第1のクラスタの等化フィルタ目標係数のセットを表す等化フィルタ目標係数の代表的なセットであり、等化フィルタ目標係数の異なるセットの第2の一つは、第2のクラスタの等化フィルタ目標係数のセットを表す等化フィルタ目標係数の代表的なセットである。たとえば、等化フィルタ目標係数の異なるセットの第1の一つは、第1のクラスタの等化フィルタ目標係数の「中心」セットであってもよいし、または、第1のクラスタの等化フィルタ目標係数の平均セットであってもよい。同様に、等化フィルタ目標係数の第2のセットは、第2のクラスタの等化フィルタ目標係数の中心セットまたは第2のクラスタの等化フィルタ目標係数の平均セットであってもよい。したがって、等化フィルタ目標係数の異なるセット間の意味があるフェイドは達成されることができる。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて、音響変換器の異なるタイプに関連する等化フィルタ目標係数の代表となるセットである等化フィルタ目標係数の複数の異なるセット間で連続的または準連続的に弱まっていくように構成される。音響変換器の異なるタイプ(例えば、音響変換器の異なるモデル、または音響変換器のまさに異なる構造的相違)に関連する等化フィルタ目標係数の代表となるセットである等化フィルタ目標係数の複数の異なるセット間で大まかに消えていくことにより、等化パラメータの現在のセットは単純なユーザの相互作用(例えば、少数の設定パラメータの変形)で多くの異なる音響変換器に適用されることができるところに達することができる。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて、音響変換器の異なる特性(または、同様に、特性欠陥)の補償に関連する等化フィルタを示すフィルタ係数の複数の異なるセットを調節可能に結合するように構成される。少数の設定パラメータだけに基づいて、音響変換器の異なる特性の補償に関連した等化フィルタを示す等化フィルタ目標係数の複数の異なるセットを結合させる(例えば、線形に結合させる)ことにより、現在使用される音響変換器の異なる特性(または、欠陥)に適用される等化パラメータの適当な現在のセットを見つけることは、未熟なユーザにとっても可能である。たとえば、等化フィルタ・パラメータの第1のセットは低い周波数レンジの音響変換器の(またはその伝達関数ブロックの中の)特定の特徴(または欠陥)を補償するのに適しており、等化フィルタ目標係数の第2のセットは音響変換器の特定の高い周波数レンジ(または欠陥)を補償するのに適している。したがって、低い周波数レンジ特性の補償および高い周波数レンジ特性の補償との間に適切なトレードオフを提供し、現在使用される音響変換器の特性に適している等化フィルタ目標係数の現在のセットを確認するために、ユーザは、特定の低い周波数レンジ特性の補償という結果になる(または適応される)等化フィルタ目標係数の第1のセットおよび特定の高い周波数レンジ特性の補償という結果になる(または適応される)等化フィルタ目標係数の第2のセットとの間で調節可能に弱まることができ、それは現在用いられている音響変換器の特性に適用される。換言すれば、この概念を用いて、音響変換器の異なる特性(または欠陥)の補償に適する等化フィルタ目標係数の間のトレードオフがみられ、ユーザは、設定を容易に扱うことができる。
他の好ましい例として、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、等化フィルタ係数決定器は、1つ以上の設定パラメータに基づいて等化フィルタ目標係数の基本的なセットで音響変換器の異なる特性の補償に関連する等化フィルタを示す等化フィルタ目標係数の1つ以上のセットを調整可能に結合するように構成される。(例えば、低周波数レンジ特性、高周波数レンジ特性、共振特性等のような)音響変換器の異なる特性の補償に関連する等化フィルタを示す等化フィルタ目標係数の基本的なセットおよび等化フィルタ目標係数の1つ以上のセットを考慮することによって、特に良い設定結果が得られる。(例えば、複数の参照音響変換器に関連する平均的な等化フィルタ目標係数のセットを示す)等化フィルタ目標係数の基本的なセットを考慮することによって、等化フィルタ目標係数の現在のセットが容認できないほど悪い音質を導入することを避ける適度な等化が達成される。それにもかかわらず、等化フィルタ目標係数の基本的なセットは、(例えば、設定パラメータの適当な調整により)音響変換器の1つ以上の異なる特性の補償に関連する等化フィルタ目標係数を示す等化フィルタ目標係数の1つ以上のセットへの比較的高い重みの結果であると考えることにより現在使用される音響変換器の1つ以上の特定の特性に適合させることができる。
本発明による実施例は、イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定するための等化フィルタ係数決定器をつくり出す。等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて線形に複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を結合するように構成される。現在のイコライザ設定は、等化フィルタ目標係数の現在のセットによって示されている。設定パラメータの数は、等化フィルタ目標係数の現在のセットの等化フィルタ目標係数の数より小さい。
本発明によるこの実施例は、複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素の(すなわち、等化フィルタ目標係数セットの構成要素の)一次結合が小さい計算効果であるが良い結果を得ることができる等化フィルタ目標係数の現在のセットのユーザ指定された調整を可能にする。異なるタイプの等化フィルタ目標係数セット構成要素が使用可能である点に留意する必要がある。たとえば、等化フィルタ目標係数セット構成要素は、異なる参照音響変換器と関連した等化フィルタ目標係数のセットであってもよい。しかしながら、等化フィルタ目標係数セット構成要素は、原理構成要素分析または参照等化フィルタ目標係数の複数のセットのクラスタ分析を使用して得られた等化フィルタ目標係数のセットであってもよい。たとえば、等化フィルタ目標係数セット構成要素は、参照音響変換器と関連した参照等化フィルタ目標係数の複数のセットから抽出される原理構成要素であってもよい。このように、等化フィルタ目標係数セット構成要素の1つは、第1の原理構成要素または参照等化フィルタ目標係数の複数のセットの平均であってもよい。等化フィルタ目標係数セット構成要素の別のものは、参照等化フィルタ目標係数のセットの第2の原理構成要素であってもよい。しかしながら、等化フィルタ目標係数セット構成要素は、参照等化フィルタ目標係数の複数のセットに基づいて確認される複数のクラスタを表しているフィルタ係数のセットであってもよい。このように、複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素(すなわち、一時結合の基礎を形成する、または、一時結合の基礎ベクトルを形成する等化フィルタ目標係数のセット)を一時結合することにより、少数の可変的な設定パラメータだけに基づく現在使用されている音響変換器に良好に適合する等化フィルタ目標係数の現在のセットは得られることができる。場合によっては、単一の設定パラメータは、等化フィルタ目標係数セット構成要素の一次結合を定めるのに十分であり、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、等化フィルタ目標係数セット構成要素の前記一次結合の結果として、直接得られる。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、単一の設定パラメータに基づいて複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を線形に結合させるように構成される。このように、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、例えば、1つの自由度だけを有する非常に単純な一次結合の直接的な結果として得られる。しかしながら、多くの一般的な音響変換器に良好に適合する等化フィルタ目標係数のセットが1つの単一の可変的な設定パラメータだけに基づいて得ることができることが分かっている。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数は、異なる周波数または周波数レンジと関係している。この場合、単一の設定パラメータの変更が等化フィルタ目標係数のセットによってカバーされる全ての周波数レンジの少なくとも半分と関連した等化フィルタ目標係数のセットの等化フィルタ目標係数を変化させるように、等化フィルタ係数決定器は構成される。等化フィルタ目標係数の現在のセットが前記単一の設定パラメータに基づいて「広い」周波数レンジ(例えば、全ての音声周波数レンジの2/3程度広い)の等化フィルタ目標係数を変化させることによって単一の設定パラメータだけを使用して音響変換器の異なるタイプに適合させることができることが分かっている。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、単一のスライダから単一の設定パラメータを得るか、または単一のノブから単一の設定パラメータを得るように構成される。これは、概念を特にユーザーフレンドリーにする。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、等化フィルタ係数決定器は、1つ以上の可変的な設定パラメータの1つに基づいて等化フィルタ目標係数の第1のセットに重み付けされた等化フィルタ目標係数の第2のセットの重み付けバージョンを加えるように構成される。この概念を用いて、特に単純な一次結合は、得られることができる。たとえば、等化フィルタ目標係数の第1のセットは、等化フィルタ目標係数の一定のセットであってもよい。したがって、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、等化フィルタ目標係数の前記(一定の、および好ましくは常に重み付けされた)第1のセットおよび等化フィルタ目標係数の第2のセットの可変に重み付けされたバージョンの重ね合せによって得ることができる。このように、等化フィルタ目標係数の第1のセットは等化フィルタ目標係数の「平均」セットを決定することができ、等化フィルタ目標係数の第2のセットは前記平均からの偏差を決定することができる。しかしながら、等化フィルタ・パラメータの現在のセットの調整のための計算単純化およびユーザーフレンドリーな機構は、この概念を用いて得られる。
好ましい実施例において、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、等化フィルタ係数決定器は、単一の可変的な設定パラメータに基づいて等化フィルタ目標係数の第1のセットに重み付けされた等化フィルタ目標係数の第2のセットの重み付けバージョンを加えるように構成される。この場合、等化フィルタ目標係数の第1のセットの重み付けは、固定することができる。
本発明による他の実施例は、イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定するための等化フィルタ係数決定器をつくり出す。本実施例において、等化フィルタ係数決定器は、二次元であるか三次元ユーザ入力デバイスを用いて得られた二次元の位置情報または三次元の位置情報に基づいて等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るように構成される。等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、2つまたは3つの設定パラメータに基づいて、複数の異なるイコライザ設定の間で連続的にまたは準連続的に弱まっていくように構成されるか、または、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、2つまたは3つの設定パラメータに基づいて、(上述のように)複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を一次結合させるように構成される。本発明によるこの実施例は、直観的なユーザ・インタフェースを等化フィルタ目標係数の調整のために提供する。2つまたは3つの自由度を等化フィルタ目標係数のセットの調整のために提供することによって、十分に詳細な調整は、未熟なユーザを阻むことなく可能である。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数決定器は、二次元の位置情報から2つの設定パラメータを引き出すか、または三次元位置情報から3つの設定パラメータを引き出すように構成される。この場合、等化パラメータ決定器は、2つの設定パラメータに基づいて、または、3つの設定パラメータに基づいて等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るように構成される。たとえば、2つの設定パラメータまたは3つの設定パラメータは、複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を結合させることによって直接等化フィルタ目標係数の現在のセットを引き出すために用いることができる。
発明による実施例は、ユーザ・インタフェース、等化フィルタ係数決定器およびイコライザを含む装置をつくり出す。ユーザ・インタフェースは、ユーザ相互作用に応答して1つ以上の設定パラメータを得るように構成される。等化フィルタ係数決定器は、上述の等化フィルタ係数決定器のうちの1つに等しくてもよい。特に、等化フィルタ係数決定器は、ユーザ・インタフェースから1つ以上の設定パラメータを受け取るように構成されることができる。さらに、イコライザは、等化フィルタ係数決定器から等化フィルタ目標係数の現在のセットを受け取って、受け取った等化フィルタ目標係数のセットに基づいて音響変換器によって出力される音声信号を均質化するように構成される。したがって、装置は、ユーザ・インタフェースを介して提供されるユーザ相互作用を速やかにフィードバックすることを可能にする。たとえば、イコライザにより用いられる等化フィルタ目標係数は、ユーザ・インタフェースを介したユーザの入力に応答してジャストインタイム(すなわち、できるだけ速く)に適合されてもよい。したがって、ユーザは、ユーザ・インタフェースからのどれくらいの入力がイコライザによって実行される等化に影響を及ぼすかについて瞬間的あるいは準瞬間的なフィードバックを有することができる。特に、等化フィルタ係数決定器によって実行される等化フィルタ目標係数の単純な決定は、ユーザ入力に応答してイコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の非常に速いおよび資源効果的な計算という結果になる。ユーザ・インタフェースからのユーザ入力は、例えば、上で述べられる設定パラメータを定めることができ、等化フィルタ係数決定器は、設定パラメータに基づいて異なるイコライザ設定の間で弱まっていく。たとえば、設定パラメータは、等化フィルタ目標係数セット構成要素の一次結合を決定し、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、等化フィルタ目標係数セット構成要素のこの可変一次結合によって、非常に単純なおよび速い方法で引き出されることができる。このように、ユーザ・インタフェース、等化フィルタ係数決定器およびイコライザを含む装置は等化パラメータの現在のセットのジャストインタイムの調整に非常によく適応し、したがって未熟なユーザでさえほとんど努力することなく、単純なユーザ・インタフェースを使用している合理的なイコライザを達成することができることが分かる。
本発明による実施例は、等化フィルタ係数プロセッサを作製する。等化フィルタ係数プロセッサは、参照等化フィルタ目標係数のNセットを得る(例えば、受信するかまたは生成する)ように構成される。等化フィルタ係数プロセッサは、参照等化フィルタ目標係数のNセットの複数の特性を表している基準等化フィルタ目標係数のN´セットを決定するようにも構成される。等化フィルタ係数プロセッサは、基準等化フィルタ目標係数のN´セットを等化フィルタ目標係数の現在のセットの派生のための等化フィルタ係数決定器に提供するように構成される。好ましくは、N´は2より大きいか等しく、NはN´より大きい。この等化フィルタ係数プロセッサは、上述のように等化フィルタ係数決定器により用いられることができる基準等化フィルタ目標係数を提供する。基準等化フィルタ目標係数のN´セットは、多くの異なる方法で参照等化フィルタ目標係数のNセットの特性を表すことができる。たとえば、基準等化フィルタ目標係数のN´セットは、参照等化フィルタ目標係数のNセットの平均を表すことができ、この平均からの1つ以上の特性偏差を表すこともできる。例えば、基準等化フィルタ目標係数のN´セットが参照等化フィルタ目標係数のNセットの原理構成要素に与えられる場合、これは得られることができる。しかしながら、基準フィルタ目標係数のN´セットは参照等化フィルタ目標係数のNセットのクラスタリングを表すこともでき、クラスタは、参照等化フィルタ目標係数のNセットの特性として考えられる。しかしながら、低周波レンジのイコライザ設定の特性変化、高周波レンジのイコライザ設定の特性変化、共振周波数の環境の特性イコライザ設定、等のイコライザ設定の特性進化のように、例えば、異なる特性は、基準等化フィルタ特性によって示されることもできる。このように、基準等化フィルタ目標係数の比較的少ない数が参照等化フィルタ目標係数の比較的多くのセットの複数の特性を示すように、等化フィルタ係数プロセッサは基準等化フィルタ目標係数のセットを提供するように構成されることができる。このように、十分に良い精度によって、参照等化フィルタ目標係数の多数のセットに近いことを必要とする基準等化フィルタ目標係数のセットの数は少なく保たれ、それは等化フィルタ係数決定器を使用して等化フィルタ目標係数の現在のセットの調整を容易にする。
好ましい実施例において、基準等化フィルタ目標係数のN´セットを得るために、等化フィルタ係数プロセッサは、参照等化フィルタ目標係数のNセットに基づいて原理構成要素分析を実行するように構成される。上述のように、基準等化フィルタ目標係数(また、等化フィルタ目標係数セット構成要素として指定される)としての参照等化フィルタ目標係数のNセットの原理構成要素の使用は、ユーザから提供された設定パラメータに基づいて、等化フィルタ目標係数の現在のセットの計算的に効果的な調整を可能にする。
他の好ましい例として、基準等化フィルタ目標係数のN´セットを得るために、等化フィルタ係数プロセッサは参照等化フィルタ目標係数のNセットに基づいてクラスタ分析を実行するように構成され、基準等化フィルタ目標係数のN´セットはN´クラスタと関係している。クラスタ(または、同等に、クラスタを表す)と関連する基準等化フィルタ目標係数は、等化フィルタ係数決定器を使用して等化フィルタ目標係数の現在のセットの決定のための非常に効果的な根拠である。たとえば、クラスタの「中心」または「平均」を表す基準等化フィルタ係数は、一次補間の良好な基準である。このように、クラスタ分析は、上述の等化フィルタ係数決定器を使用して等化フィルタ目標係数の現在のセットの派生のために基準等化フィルタ目標係数を提供するための良い概念である。
好ましい実施例において、等化フィルタ係数プロセッサは、1つ以上の目標伝達特性を用いて複数の参照音響変換器の測定された参照伝達特性から参照等化フィルタ目標係数のNセットを引き出すように構成される。換言すれば、参照等化フィルタ目標係数は、複数の参照音響変換器の測定された参照伝達特性から引き出され、参照等化フィルタ目標係数のセットは、どのイコライザ設定が目標伝達特性に合う全体の伝達特性を得るために参照音響変換器と組み合わせて使われるべきかについて示している。このように、参照等化フィルタ目標係数のセットは参照音響変換器によく適していて、参照音響変換器の伝達特性の欠点を補償する。したがって、基準等化フィルタ目標係数のN´セットは、上述の等化フィルタ係数決定器を用いて等化フィルタ目標係数の現在のセットの単純な派生の非常に良好な基礎を形成する。
本発明による実施例は、上述のような等化フィルタ係数プロセッサおよび上述のような等化フィルタ係数決定器を含むシステムをつくり出す。すでに述べたように、等化フィルタ係数プロセッサの、そして、等化フィルタ係数決定器の協力は等化フィルタ目標係数の現在のセットのユーザーフレンドリーな設定を可能にするが、その理由は、等化フィルタによって与えられる基準等化フィルタ目標係数のセットが等化フィルタ係数決定器による使用のために適切であるからである。
本発明による更なる実施例は、イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定する方法、および基準等化フィルタ目標係数のセットを提供する方法を提供する。
本発明による更なる実施例は、前記方法を実行するためのコンピュータプログラムをつくり出す。
本発明による実施例は、図面を参照をして説明される。
図1は、本発明の一実施例による等化フィルタ係数決定器のブロック図を示す。 図2は、本発明の他の実施例による他の等化フィルタ係数決定器のブロック図を示す。 図3は、本発明の他の実施例による他の等化フィルタ係数決定器のブロック図を示す。 図4は、本発明の一実施例による装置のブロック略図を示す。 図5は、本発明の一実施例による等化フィルタ係数プロセッサのブロック図を示す。 図6は、本発明の一実施例によるシステムのブロック略図を示す。 図7は、ダミー・ヘッド測定から引き出される13のヘッドホンに特有のフィルタのプールのための実施例の図式表示を示す。 図8は、最終フィルタ曲線をつくり出すために必要な処理ステップの概要を示す。 図9は、異なるヘッドホンの周波数応答の図式表示を示す。 図10は、特定のヘッドホン用の別々のフィルタの生成の計画の図式表示を示す。
1. 図1による等化フィルタ係数決定器
図1は、本発明の一実施例による等化フィルタ係数決定器のブロック図を示す。図1による等化フィルタ係数決定器は、全体が100で示される。
等化フィルタ係数決定器100は、例えば、ユーザ・インタフェースから1つ以上の設定パラメータ110を受け取るように構成される。等化フィルタ係数決定器100は、現在のイコライザ設定を示す等化フィルタ目標係数120の現在のセットを提供するようにも構成される。等化フィルタ係数決定器100は、等化フィルタ目標係数の現在のセット120を得るために、1つ以上の設定パラメータ110に基づいて複数の異なるイコライザ設定の間で連続的または準連続的に弱まっていくように構成される。設定パラメータ110の数は、一般的に、等化フィルタ目標係数の現在のセット120の等化フィルタ目標係数の数より小さい。
等化フィルタ係数決定器の機能に関して、1つ以上の設定パラメータ110が好ましくは、しかし必然的にではなく、複数の異なるイコライザ設定の間で直接フェーディングを定める点に留意する必要がある。このように、1つ以上の設定パラメータは、音声信号の特徴とは別に、前もって決定されたフェーディング範囲に基づいて等化フィルタ目標係数の現在のセットを提供する方法を直接定めることができ、前記弱まっている範囲は、例えば、前もって決定された(固定された)等化フィルタ目標係数セット構成要素、または、同等に、基準等化フィルタ目標係数のセットによって定義されることができる。
結論を言えば、1つ以上の設定パラメータに基づいて、連続的に、または、準連続的に複数の異なるイコライザ設定の間で弱まることによって、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、単純なユーザ・インタフェースを用いて、そして、信号独立線形規則に基づいて提供されることができる。
等化フィルタ係数決定器100が本願明細書において記載されている特徴および機能のいずれか、両方個々にまたは組み合わせることによって改良されることができる点に留意する必要がある。
2. 図2による等化フィルタ係数決定器
図2は、本発明の一実施例による等化フィルタ係数決定器のブロック線図を示す。
図2による等化フィルタ係数決定器は、全体が200で示される。等化フィルタ係数決定器200は、例えば、ユーザ・インタフェースから1つ以上の設定パラメータ210を受け取るように構成される。等化フィルタ係数決定器200は、イコライザの現在のイコライザ設定を示す等化フィルタ目標係数の現在のセット220を提供するように構成され、後述するように、イコライザは等化フィルタ係数決定器200に連結することができる。
等化フィルタ係数決定器200は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を一次結合させるように構成される。この場合、好ましくは、設定パラメータの数は等化フィルタ目標係数の現在のセットの等化フィルタ目標係数の数より小さい。
したがって、等化フィルタ係数決定器200は、適度な計算効果を使用して等化フィルタ目標係数の現在のセットを得ることができる。等化フィルタ目標係数セット構成要素は事前計算されることができ、それにより前記事前計算された等化フィルタ目標係数セット構成要素の重み付け一次結合は等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定するのに十分であって、異なる等化フィルタ目標係数セット構成要素の重み付けは、1つ以上の設定パラメータによって直接決定される(ここで、重み付けは、設定パラメータによって定義される値に比例し、例えば、ユーザ・インタフェースによって定義される値に比例している)。したがって、2つ以上の異なるイコライザ設定間の線形移行は、1つ以上の設定パラメータを変化させることによって容易に得られることができ、移行がある異なるイコライザ設定は、複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素によって定義される。等化フィルタ目標係数セット構成要素は一次補間が実行される等化フィルタ目標係数のセットである点に留意する必要がある。しかしながら、等化フィルタ目標係数セット構成要素のうちの1つは、参照等化フィルタ目標係数の複数のセットの平均を定めることができ、等化フィルタ目標係数セット構成要素の別のものは参照等化フィルタ目標係数のセットの前記平均から最も特徴のある偏差を定めることができ、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、1つ以上の設定パラメータに基づいて、前記等化フィルタ目標係数セット構成要素の可変の組合せによって得られる。たとえば、等化フィルタ目標係数セット構成要素は、参照等化フィルタ目標係数の複数のセットの原理構成要素でもよく、少なくともいくつかの原理構成要素の重み付けは、1つ以上の設定パラメータ210によって決定されることができる。あるいは、等化フィルタ目標係数セット構成要素は、参照音響変換器と関連した等化フィルタ目標係数のセットの異なるクラスタを説明する(または、表す)ことができる。あるいは、等化フィルタセット構成要素の第1の1つが「出発点」を定める一方、1つ以上の他の等化フィルタセット構成要素が変化の1つ以上の方向を示し、1つ以上の他の等化フィルタセット構成要素は、1つ以上の対応する設定パラメータに基づいて重み付けされ、等化フィルタセット構成要素の第1の1つに(重み付けされた形で)加えられる。
結論を言えば、等化フィルタ係数決定器200は、比較的少ない数の1つ以上の設定パラメータ210に基づいて、等化フィルタ目標係数の現在のセットの直接の供給を可能にする。等化フィルタ・パラメータの現在のセットは、複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素の一次結合の直接的な結果でもよく、この一次結合における異なる等化フィルタ目標係数セット構成要素の重み付けは、1つ以上の設定パラメータによって決定される(ここで、重み付けは、設定パラメータから一次従属される)。このように、異なるイコライザ設定間の線形移行は、得られることができ、それにもかかわらず、少量の入力情報(すなわち、一次結合を決定している一つ以上の設定パラメータ)だけは必要とされる。
さらに、等化フィルタ係数決定器は、単独で、または、組み合わされて、本願明細書において開示される特徴および機能のいずれかによって補充されることができる点に留意する必要がある。
3. 図3による等化フィルタ係数決定器
図3は、本発明の実施例による等化フィルタ係数決定器のブロック線図を示す。図3による等化フィルタ係数決定器は、全体が300で示される。
等化フィルタ係数決定器300は、例えば、二次元ユーザ入力デバイスから、または、三次元ユーザ入力デバイスから二次元または三次元位置情報310を得る(または受ける)ように構成される。等化フィルタ係数決定器300は、現在のイコライザ設定を示す等化フィルタ目標係数の現在のセット320を提供するように構成される。等化フィルタ係数決定器300は、二次元または三次元ユーザ入力デバイスを用いて得られた二次元位置情報または三次元位置情報310に基づいて等化フィルタ目標係数の現在のセット320を得るように構成される。この目的のために、等化フィルタ係数決定器は、二次元または三次元位置情報310から引き出される、または、決定される2つまたは3つの設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定間で連続的または準連続的に弱まるように構成される。2つまたは3つの設定パラメータは、等化パラメータの現在のセットが連続的または準連続的なフェーディングによって得られる(ここで、弱まっている位置は2つまたは3つの設定パラメータから一次従属的である)ように、異なるイコライザ設定間で弱まっている位置を直接決定することができる。あるいは、等化フィルタ係数決定器300は、二次元または三次元位置情報から引き出された、またはこれらによって決定された2つまたは3つの設定パラメータに基づいて(上述のように)複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を一次結合するように構成される。したがって、等化フィルタ目標係数の現在のセットは、この一次結合によって得られることができる。たとえば、重み付けされた係数は、設定パラメータから一次従属(または、位置から一次従属)していてもよく、または、設定パラメータと同一であってもよい。
したがって、等化フィルタ係数決定器300は、非常に直観的な制御情報、すなわち、二次元ユーザ入力デバイスまたは三次元ユーザ入力デバイスから得られる二次元または三次元位置情報に基づいて等化パラメータの現在のセットを提供するように構成される。このように、等化フィルタ目標係数の現在のセットによって示される現在のイコライザ設定を直観的に適合または調整することは、未熟なユーザにとってさえ可能である。二次元ユーザ入力デバイスまたは三次元ユーザ入力デバイスによって定義される位置の変化は、異なるイコライザ設定の間のフェーディングという結果になる。また、二次元または三次元ユーザ入力デバイスによって定義される位置の変化は複数の等化フィルタ目標係数の一次結合の変更(例えば、比例変化における)という結果になり、ユーザは二次元または三次元ユーザ入力デバイスを使用して定められる位置の変化に応答してイコライザ設定の変化を認めることができる。したがって、ユーザは、相当に良い等化結果という結果になる二次元または三次元ユーザ入力デバイスを使用して定められる位置を直観的に確認することができる。
結論として、等化フィルタ係数決定器300は、イコライザ設定を調整するために、直観的な解決策を提供し、二次元または三次元位置情報310に基づいた等化フィルタ目標係数の現在のセットの決定は、ほとんど計算効果を必要としない。
4. 図4による装置
図4は、本発明の実施例において、装置のブロック略図を示す。
図4による装置は、全体が400で示される。
装置400は、入力音声信号410を受信して、それに基づいて、等化音声信号412を提供するように構成される。装置400はユーザ相互作用420を受信するようにも構成され、それは入力音声信号410から等化された音声信号412の派生のためのイコライザ設定を決定する(または定義する)。
装置400はユーザ・インタフェース430を含み、ユーザ・インタフェースは、ユーザ相互作用420に応答して1つ以上の設定パラメータ432を得るように構成される。装置400は、ユーザ・インタフェースから1つ以上の設定パラメータ432を受け取るように構成される等化フィルタ係数決定器440を含む。等化フィルタ係数決定器440は、図1による等化フィルタ係数決定器100、図2による等化フィルタ係数決定器200または図3による等化フィルタ係数決定器300と同一でもよい点に留意する必要がある。等化フィルタ係数決定器440は、1つ以上の設定パラメータ432に基づいて等化フィルタ目標係数の現在のセット442を提供するように構成される。装置400は、等化された音声信号412を得るために、等化フィルタ係数決定器440から等化フィルタ目標係数の現在のセット442を受け取り、受信した等化フィルタ目標係数の現在のセット442に基づいて入力音声信号410を等化するように構成されるイコライザ450を含む。したがって、音響変換器により出力されることを目的とする入力音声信号はイコライザ452によって等化され、それは等化された音声信号412を得るために、等化フィルタ目標係数の現在のセット442を使用する。イコライザ450によって実行される等化は、例えば、等化された音声信号を出力する音響変換器(例えば、ヘッドホン)の周波数応答の欠点を補償するという目的にかなうことができる。
たとえば、イコライザは、周波数領域で等化を実行するように構成されることができる。この場合、複数の異なる周波数に対する目標等化フィルタ応答の大きさを直接表す等化フィルタ目標係数は、例えば、ゲイン係数または重み付け係数として、音声信号を示す周波数領域係数に適用される。たとえば、等化フィルタ目標係数の各々は、音声信号を表している1つ以上の周波数領域構成要素のゲインまたは重み付けを決定することができる。
あるいは、イコライザは、時間領域において等化を実行する、すなわち、時間領域において入力音声信号の有限インパルス応答フィルタリングを実行する、または時間領域において入力音声信号の無限インパルス応答フィルタリングを実行するように構成される。この場合において、等化フィルタ目標係数が周波数領域における目標等化フィルタ応答を示す、すなわち、複数の異なる周波数に対する目標等化フィルタ応答の大きさを示す場合、イコライザは、例えば設計によって、等化フィルタ目標係数の現在のセットから有限インパルス応答フィルタの係数または無限インパルス応答フィルタの係数を任意に引き出す(例えば、参照番号452を与える)。しかしながら、等化フィルタ目標係数が時間領域フィルタ係数(すなわち、有限インパルス応答フィルタの、または、無限インパルス応答フィルタの係数)である場合、イコライザは、時間領域フィルタの係数として等化フィルタ目標係数を直接使用することができる。
したがって、装置400は、ユーザ相互作用420に基づいて入力音声信号410の等化を定めるために単純な解決策を提供する。等化フィルタ係数決定器440は1つ以上の設定パラメータ432に基づいて等化フィルタ目標係数の現在のセット442を提供するように典型的に構成されるが、ここで、等化フィルタ目標係数442の現在のセットは1つ以上の設定パラメータに基づいて音響変換器の異なるタイプによく適している。換言すれば、等化フィルタ係数決定器は、ユーザ相互作用420によって定義される比較的少ない数の1つ以上の設定パラメータ442を等化フィルタ目標係数の対応するセット442上にマッピングし、等化フィルタ係数決定器440は、1つ以上の設定パラメータ432を等化フィルタ目標係数の現在のセット442にマッピングするために典型的に線形規則を評価する。したがって、等化フィルタ係数決定器440の複雑さは典型的に非常に適度なものである。また、ユーザ相互作用420を経て容易に達成されることができる単一の設定パラメータの変更は、概して等化フィルタ目標係数の異なるセットの間で能率的に、そしてスムーズに移行することが可能であるように、等化フィルタ目標係数の現在のセット442の多数の等化フィルタ目標係数を変化させる点に留意する必要がある。
好ましくは、ユーザ相互作用420および等化フィルタ・パラメータの現在のセット442の変更の間の遅延が100msより典型的に小さくなるように、装置は瞬間的なフィードバックを可能にする。したがって、ユーザは彼のユーザ相互作用420によって遂行される等化フィルタ目標係数の現在のセット442の変更が等化された音声信号412についての聞いている印象に影響を及ぼす音響的フィードバックを直ちに得ることができ、それは音響変換器を使用して典型的に再生される。したがって、特に現在使用されている音響変換器によって与えられる等化された音声信号412を聞いた印象が彼の予想を満たすように、ユーザは等化フィルタ目標係数の現在のセット442を制御することができる。
要約すると、現在使用されている音響変換器によって出力される等化された音声信号412を得るために、装置420は音響変換器の周波数応答の欠点を補償することを可能にし、例えば、単純なスライダ、単純なノブまたは二次元入力の可能性または三次元入力の可能性を含む単純なユーザ・インターフェースが入力音声信号の等化に用いられる等化フィルタ目標係数の現在のセット442を調整するのに使用することかできる。等化フィルタ係数決定機を用いて、上述のように、まだユーザが適当な等化を選択して、等化さえ微調整することができると共に、計算量は少なく保たれることができる。
5. 図5による等化フィルタ係数プロセッサ
図5は、この発明の実施例である等化フィルタ係数プロセッサ500のブロック線図を示す。等化フィルタ係数プロセッサ500は、その全体が500で示される。
等化フィルタ係数プロセッサは、参照等化フィルタ目標係数のNセット510を得る(例えば、受信するかまたは生成する)ように構成される。さらに、等化フィルタ係数プロセッサ500は、参照等化フィルタ目標係数のNセット510の複数の特性を表している(または反映しているか、示している)基準等化フィルタ目標係数のN´セット520を決定して、提供するように構成される。等化フィルタ係数プロセッサ500は、基準等化フィルタ目標係数のN´セットを等化フィルタ目標係数の現在のセットの派生のための等化フィルタ係数決定器(例えば、上述のように)に提供するように構成される。好ましくは、基準等化フィルタ目標係数のセット520の数N´は2より大きいか、または等しく、参照等化フィルタ目標係数のNセット510の数は基準等化フィルタのセット520の数N´より大きい。
換言すれば、等化フィルタ係数プロセッサ500は、参照等化フィルタ目標係数のセット510の大きい数に基づいて基準等化フィルタ目標係数のセット520の減らされた数を提供するように構成され、基準等化フィルタ目標係数のセット520が、少なくともほぼ、参照等化フィルタ目標係数のセット510の大部分の特性のいくつかを表すように、等化フィルタ係数プロセッサ500は基準等化フィルタ目標係数のセット520を提供するように構成される。このように、基準等化フィルタ目標係数のセット520は、それらが参照等化フィルタ目標係数のセット510に近づけるために用いることができるように提供されている。さらに言い換えれば、基準等化フィルタ目標係数のセット520の組合せが、組合せの結果として、そして、重み付けに基づいて、参照等化フィルタ・パラメータの1つ以上のセット510と少なくともほぼ共通するいくつかの特性を有する等化パラメータの異なるセットをつくるように、基準等化フィルタ目標係数のセット520は与えられる。
たとえば、基準等化フィルタ目標係数のN´セット520を得るために、等化フィルタ係数プロセッサ500は参照等化フィルタ目標係数のNセット510に基づいて原理構成要素分析を実行するように構成されることができる。基準等化フィルタ目標係数のN´セットは、この場合、参照等化フィルタ目標係数のNセット510の原理構成要素を表す(または、等しい)ことができる。
他の実施例において、参照等化フィルタ目標係数のNセットがグループ化されることができる複数のクラスタを確認するために、等化フィルタ係数プロセッサは、参照等化フィルタ目標係数のNセット510に基づいてクラスタ分析を実行するように構成されることができる。したがって、この場合、基準等化フィルタ目標係数のN´セットがN´クラスタと関連するように、基準等化フィルタ目標係数のN´セットが与えられる。たとえば、基準等化フィルタ目標係数のN´セットはN´クラスタと関連する。たとえば、基準等化フィルタ目標係数のN´セットの各々は、1つのクラスタと関連していてもよく、例えば、参照等化フィルタ目標係数の複数のセット510のクラスタの中心またはそれぞれのクラスタと関連する参照等化フィルタ目標係数の複数のセット510の平均を表してもよい。
さらに、等化フィルタ係数プロセッサ500が外部装置から参照等化フィルタ目標係数のNセット510を受け取ることができるか、または1つ以上の目標転送特性を用いて複数の参照音響変換器のための測定された参照転送特性から参照等化フィルタ目標係数のNセット510を引き出すことができる点に留意する必要がある。たとえば、参照等化フィルタ目標係数のセット510が1つ以上の目標伝達関数から複数の参照音響変換器の測定された参照転送特性の偏差を補償するためにイコライザ設定を定めるように、等化フィルタ係数プロセッサ500は参照等化フィルタ目標係数のセット510を決定することができる。換言すれば、参照等化フィルタ目標係数の各セット510は、それぞれの参照音響変換器の伝達関数がそれぞれの目標転送特性に続くために等化されることを達成するイコライザ設定を定めることができる。
更に言えば、等化フィルタ係数プロセッサ500は、基準等化フィルタ目標係数の比較的少ない数のセット520を提供するにもかかわらず、参照等化フィルタ目標係数のセット510の比較的大きい数で最も重要な情報をもたらす。したがって、ここに記載されているように、基準等化フィルタ目標係数のセット520は、等化フィルタ係数決定器を使用して能率的に等化フィルタ目標係数の現在のセットを引き出すための良好な基礎を形成する。
6. 図6によるシステム
図6は、本発明の一実施例によるシステムのブロック略図を示す。システムは、全体が600で示される。
システム600は、参照等化フィルタ目標係数のNセットを受信するかまたは生成するように構成される等化フィルタ係数プロセッサ610を含む。等化フィルタ係数プロセッサ610は、それに基づいて、基準等化フィルタ目標係数のN´セット614を提供するように構成される。等化フィルタ係数プロセッサ610が等化フィルタ係数プロセッサ500に等しくてもよく、参照等化フィルタ目標係数のセット612が参照等化フィルタ目標係数のセット510に等しくてもよい点に留意する必要がある。また、基準等化フィルタ目標係数のセット614は、基準等化フィルタ目標係数のセット520に等しくてもよい。
システム600は、基準等化フィルタ目標係数のN´セットを受信するように構成される等化フィルタ係数決定器620を含む。また、等化フィルタ係数決定器620は、任意にシステム600の一部であってもよいユーザ・インタフェース624から1つ以上の設定パラメータ622を受け取るように構成される。等化フィルタ係数決定器620は、1つ以上の設定パラメータ622に基づいて、更に、基準等化フィルタ目標係数のN´セット614に基づいて、等化フィルタ目標係数の現在のセット626を提供するように構成される。等化フィルタ係数決定器620がここに記載された等化フィルタ係数決定器100、200、300、440に等しくてもよい点に留意する必要がある。さらに、基準等化フィルタ目標係数のセット614が複数の異なるイコライザ設定を定めることができ、および/または等化フィルタ目標係数セット構成要素の役割を引き受けることができる点に留意する必要がある。
システム600は、任意に、等化フィルタ目標係数の現在のセット626を受信するように構成されるイコライザ630を含む。また、任意のイコライザ630は、一般的に入力音声信号632を受信して、それに基づいて、等化された音声信号634を提供し、イコライザ630の等化機能は、等化フィルタ目標係数の現在のセット626に基づいて実行される。換言すれば、等化された音声信号634を得るために、等化フィルタ目標係数の現在のセット626は、イコライザ630によって入力音声信号632に与えられるフィルタ機能を定めることができる。
システム600は、現在使用されている音響変換器の欠点を補償するために容易にイコライザ630を調整することができる。基準等化フィルタ目標係数の比較的少ない数のN´セットは、参照等化フィルタ目標係数の比較的多いNセットに基づいて、等化フィルタ係数プロセッサ610によって与えられる。等化フィルタ係数決定器620は、比較的単純なおよびユーザーフレンドリーなユーザ・インタフェースを使用して等化フィルタ目標係数の現在のセット626を決定することができ、基準等化フィルタ目標係数のセット614から等化フィルタ目標係数の現在のセット626を引き出すための計算量は小さくてもよい。また、基準等化フィルタ目標係数のセット614が参照等化フィルタ目標係数の実際のセットについて最も関連した情報を含むので、ユーザによって変化することができる少数の設定パラメータは充分である。
したがって、分散された形で実行される(ここで、例えば、基準等化フィルタ目標係数のセット614は、サーバによって、等化フィルタ係数決定器620およびイコライザ630を含むユーザ装置に提供される)システムは、現在使用される音響変換器(例えば、現在使用されるヘッドホン)へのイコライザ設定の適合を容易にし、したがって顧客満足度を改良する。計算的に単純な等化フィルタ係数決定器620およびイコライザ630だけは、安価で電力効率のよい実施を可能にするエンドユーザの装置において行わなければならない。
7. 図7および8による実施例
以下に、実施例による他の実施例が説明される。しかしながら、このセクションにおいて開示される教示は、ここに記載されている実施例のいずれかと結合して使われることができる。
本発明による実施例は、音響変換器フィルタ・データ(例えば、ヘッドホン・フィルタ・データ)上の原理構成要素分析(PCA分析)を実行することに基づく。それが以前測定されたかどうかに関係なく、本発明によるこの実施例は便利に知覚できる正しいフィルタ(または少なくとも、相当に良い音質を提供するフィルタ)をヘッドホン(または他の音響変換器)と合わせることを可能にする。これは、フィルタ(異なるヘッドホン・モデルに対応する)のプールで最も重要な特性を抽出して、ユーザにこれらの特性を制御させることができることによって可能にされる。13のフィルタの実施例が図7において与えられ、それはダミー・ヘッド測定値から引き出される13のヘッドホンに特有のフィルタのプールのための実施例を示す。
現在の図7を参照して、横座標710が周波数をヘルツの単位で表し、対数目盛りが使用されている点に留意する必要がある。縦座標712は、大きさ(または相対的な大きさ)をデシベルの単位で表している。14本の異なる曲線が、周波数に関するフィルタ特性を示している。換言すれば、図7の曲線は、参照ヘッドホン(参照音響変換器)の理想的でない転送特性を補償するために用いることができる等化フィルタのフィルタ特性を表す。換言すれば、図13の曲線は、全体の伝達関数が目標転送特性に近い(または、等しい)ように、イコライザおよびヘッドホンの全体の伝達関数の結果として得られるイコライザ設定を表す。
図7に示される等化フィルタ曲線が周波数にわたって比較的強い変化をしている点に留意する必要がある。したがって、図7による等化フィルタ曲線は、適切に周波数にわたる変化を反映するために、デジタル信号処理システムの比較的多くの等化フィルタ目標係数によって、好ましくは−しかし、必然的にではなく−表されなければならない。また、図7に示される等化フィルタ曲線が説明において言及される参照等化フィルタ目標係数によって表されることができる点に留意する必要がある。また、図7の等化フィルタ曲線を表している参照等化フィルタ目標係数のセットがここに示されている等化フィルタ係数プロセッサにより用いられてもよい点に留意する必要がある。
原理構成要素分析(PCA)(詳細には、参照が例えば、文献〔6〕に示される)を適用することによって、多くのフィルタ曲線(または、同様に、等化フィルタ目標係数のセットの数)が多くの情報を失うことなく著しく減少させられることが分かった。フィルタ曲線、つまり1つのヘッドホンのための各特性は、このことにより、一般的なフィルタ曲線およびヘッドホンに特有の重み(しかしながら、本発明のいくつかの実施例においては前記ヘッドホンに特有の重みを決定することは必要でない)に変換される。
フィルタ曲線のそれぞれの周波数軸のポイントの分解能であるM(例えばM=1024)およびフィルタ曲線の数であるN(例えばN=13)を用いて、次元MxNを有するマトリックスを作成することができる。M=1024およびN=13は例であり、いかなる正の整数値も、MおよびNに割り当てられることができる点に留意する必要がある。
換言すれば、N=13の等化フィルタ曲線は参照等化フィルタ目標係数のN=13セットによって示され、参照等化フィルタ目標係数のセットの各々は、M=1024フィルタ係数を含むことができる。したがって、次元MxNを有するマトリックスは、各々M=1024の等化フィルタ目標係数のN=13の列を含んで作成されることができる。
この機能は、例えば、ここにおいて記載されている等化フィルタ係数プロセッサによって実行されることができる。
更なる処理において、例えば、前記マトリックスの次元の数は減らされることができる。例えば、次元の数は、N=13からN=2まで減らすことができる(ここで、次元の減らされた数がN´によって示される点に留意する必要がある)。
換言すれば、原理構成要素分析を適用することによって、次元(または次元の数)Nは、例えば、13から2まで減らされることができる。しかしながら、周波数軸上の分解能M=1024は、好ましくは同じままである。
Figure 2016513419
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以下に、例えば、等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定するために用いられる実施態様およびユーザ・インタフェースが説明される。
Figure 2016513419
周波数応答を表す重みは、周波数帯域につきゲインを適用することによって、周波数領域の信号に最も容易に適用される。時間領域信号のために、それらは、対応するフィルタ(例えば時間領域フィルタ)に変換される必要があるかもしれない。
Figure 2016513419
以下に、使用実施例が説明される。たとえば、再生装置(例えば、等化フィルタ係数決定器を含むエンドユーザ装置)に新規なヘッドホンのプラグを差し込んだ後に、音声材料の再生は始められることができる。音楽を聞くと共に、ユーザはそれからヘッドホンの等化を起動させることができ、音楽を聞く間に1つ以上の重みWを変えることができ、それにより取付けられたヘッドホンのための知覚の最適チューニングを見つけることができる。
以下に、本発明による概念の可能な実現は図8のフローチャートを参照して要約され、それは最終フィルタ曲線をつくる処理ステップの概要を示す。
((例えば、等化フィルタ係数プロセッサによって)オフラインで実行されることができる)ステップ810において、前処理および全体的なフィルタ・パラメータの作成が実行される。(例えば、等化フィルタ係数決定器によって)「オンラインで」実行されることができるステップ820において、ユーザ入力によるオンザフライのフィルタ生成が実行される。
一般的なフィルタ・パラメータを前処理してつくるステップ810は、音響カプラ上のN個のヘッドホン(または他の音声変換器)の測定の実行812を含む。
ステップ810は、Nフィルタ曲線の作成814は、測定(例えばステップ812において実行される測定)および目標機能を使用して、N個のヘッドホン(または他の音響変換器)のためのN個のフィルタ曲線の作成を含む。したがって、参照等化フィルタ曲線または参照等化フィルタ目標係数のセットは、ステップ814において発生することができる。
ステップ810は、N´フィルタ―曲線に対するN個のフィルタ曲線(例えば、ステップ814においてつくられるフィルタ曲線)のN´個のフィルタ曲線への減少816を含み、N´は一般的にNより小さい(N´およびNは整数)。したがって、等化フィルタ目標係数セット構成要素(例えば、原理構成要素または複数のクラスタを表している等化フィルタ目標係数のセット)は、ステップ816において得られることができる。
エンドユーザ装置(例えば、携帯電話または音響変換器を介して音声信号を出力している装置の全て)によって実行されるステップ820は、例えば、音声信号の再生の間、「オンライン」または「オンザフライ」で実行される。
ステップ820は、N´−1重みW(それは、設定パラメータと考えられる)を入力するために、ユーザ・インタフェースの使用を含む。ステップ820は、さらに、ステップ816において与えられるN´曲線に基づいて、およびステップ820においてユーザ・インタフェースを用いて入力されるN´−1重みに基づいて最終フィルタ曲線の計算を含む。したがって、最終フィルタ曲線は得られ、それは、例えば、等化フィルタ目標係数の現在のセットによって表されることができる。
ステップ820において、等化フィルタ係数決定器に関して上述の機能は実施することができる。
8. 結論
上述のことを要約するために、本発明による実施例は、無段で1つのスライダまたは少数のスライダまたは1つの制御ダイヤル(またはノブ)または少数の制御ダイヤル(またはノブ)またはモバイル機器(等)のスクリーンのような二次元領域を用いて周波数領域の目標曲線を無段で修正することができる「ルック&フィール」をつくる。制御要素(スライダ等)を変えるときに、(フィルタ)設定は、好ましくは、しかし、必然的にではなく、直接聞き取れるようにされなければならない。
さらに、本発明による実施例は、無段で、可変フィルタが電子音響変換器の欠点を補償するかまたは減らすという考えに基づいており、制御および/またはモニタリングは、自分の聴覚を経てユーザによって直接実行される。
本発明によるいくつかの実施例において、原理構成要素分析が実施される。しかしながら、代わりの実施態様において、最も重要な特性(または特徴)を抽出しおよび/または多くのフィルタ曲線を減らすという各可能性が、原則として使われことができる。たとえば、曲線(例えば参照等化フィルタ曲線または参照等化フィルタ目標係数のセット)のプールを、できるだけ類似している曲線が再び一体化される(集中させられる、または結び付けられる)複数のクラスタに切り離すクラスタ分析が使用されることができる。したがって、これらの曲線(または、参照等化フィルタ目標係数のセット)の間での無段でクロスフェードが可能である。
さらに、ユーザが特性を制御する異なる可能性がある点に留意する必要がある。(それは、原理構成要素分析を使用する)1つの実施例において、ユーザは、付加(例えば原理構成要素の重ね合せ)の前に、原理構成要素1−nの重み付けを制御する。しかしながら、それは、別々のフィルタの間における無段のクロスフェードも可能である。
たとえば、以下の方法が、用いられることができる(ここで、複雑さは増加する):
- 0パーセントと100%の間で、スライダ、制御ダイヤル等を調整することができる単一のフィルタの重み付け;
- (例えば、(例えば、参照等化フィルタ目標係数のセットの)プールをクラスタおよび平均化に分割することによって見つけることができる)2つのフィルタ間のクロスフェード;または、
- 他の方法。
一般的に言って、いくつかの実施例において、ユーザ装置は、2つ以上のフィルタ曲線の一次結合を実行し、組合せは、スライダまたは他の(例えば、単一の)ユーザ・インタフェース項目で測定される。
原理構成要素分析に関して、参照は文献〔7〕で実行される。
更なる結論として、本発明による実施例は、ヘッドホンの認められた音質を改善するための概念をつくる。より良い音質は、ヘッドホンのために特別に設計されているフィルタに基づく。これらのフィルタは、ヘッドホンごとに特有の欠陥を補償している。本発明による実施例で、異なるフィルタの間で無段移行を可能にし、それによりユーザはヘッドホン・タイプの事前知識なしで容易に所望のフィルタ・パラメータを見つけることができる。
本発明の実施例は、イコライザを調整するために使用される1−スライダ−解決策を作成する。
本発明によるいくつかの実施例は、以下の1つ以上の特定の改良を持って来る:
- ユーザのために最も重要な効果は、(ヘッドホンの欠陥が補償されるため)ヘッドホンのより良好な周波数応答による改良された音質である;
- ユーザは、良好な音質を成し遂げるために、高価なヘッドホンに多くの金を使う必要はない;
- 本発明を使用している装置は、使いやすい;ユーザは、(イコライザのパラメータをセットするように)細部に立ち入る必要がないかまたはヘッドホンの周波数応答を測定する必要がない。ノブまたはスライダのような単純な手段によって、結果が満足になるまで、ユーザはフィルタ曲線を調整することができる;
- 安価な(そして、理想的でない)ヘッドホンの音質は、改善されることができる;および、
- マルチメディアのソフトウェア・ベンダは、音声信号のためのヘッドホン等化を含むアプリケーションを開発することができる。
本発明による実施例が、例えば、以下の技術的なアプリケーション領域において使用されることができる:
- スマートホン;
- パーソナル音楽プレーヤ;
- タブレット装置;
- ブルーレイ/DVD/CDプレーヤ;
- A/Vレシーバ;
- テレビ;
- 車内/飛行中の娯楽システム;
- 専門のオーディオ;
- サウンドカード;
- ヘッドホン・アンプ。
9. 実施変形例
いくつかの態様が装置の文脈に記載されたが、これらの態様も対応する方法の説明を表すことは明らかであり、ブロックまたは装置は、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。類似して、方法ステップの文脈に記載されている態様は、対応する装置の対応するブロックまたは装置または特徴の説明を表す。いくつかのまたは全ての方法ステップは、例えば、マイクロプロセッサ、プログラム可能なコンピュータまたは電子回路のようなハードウェア装置によって(または使用して)実行されることができる。いくつかの実施形態では、最も重要な方法ステップのいずれか1つまたはそれ以上は、この種の装置によって実行されることができる。
特定の実施要件に応じて、本発明の実施例は、ハードウェアにおいて、または、ソフトウェアで実施されることができる。実施はその上に格納される電子的に読み込み可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、例えばフレキシブルディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリを使用して実行されることができ、それぞれの方法が実行されるように、それはプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働することができる)。したがって、デジタル記憶媒体は、計算機可読でもよい。
本発明によるいくつかの実施例は、ここに記載されている方法のうちの1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することができる、電子的に読み込み可能な制御信号を有するデータキャリアを含む。
通常、本発明の実施例は、コンピュータ・プログラム製品がコンピュータで動くときに、方法のうちの1つを実行するプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム製品として実施されることができる。プログラムコードは、機械読み取り可読キャリアに例えば格納されることができる。
他の実施例は、ここに記載された、機械読み取り可読キャリアに格納される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを含む。
換言すれば、発明の方法の実施例は、従って、コンピュータ・プログラムがコンピュータ上で動くとき、ここに記載されている方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラムである。
発明の方法の更なる実施例は、従って、ここに記載されている方法のうちの1つを実行するためにその上に記録されたコンピュータ・プログラムを含むデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。データキャリア、デジタル記憶媒体または記憶メディアは、有形でおよび/または、非移行のものである。
発明の方法の更なる実施例は、従って、ここに記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムを表しているデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、データ通信接続、例えばインターネットを経て転送されるように例えば構成されることができる。
更なる実施例は、ここに記載された方法の1つを実行するのに適した処理手段、例えば、コンピュータまたはプログラム可能な論理装置を含む。
更なる実施例は、ここに記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムをインストールしたコンピュータを含む。
本発明による更なる実施例は、ここに記載されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータ・プログラムをレシーバに移す(例えば、電子的に、または、光学的に)ように構成される装置またはシステムを含む。レシーバは、例えば、コンピュータ、モバイル機器、メモリデバイス等であってもよい。装置またはシステムは、例えば、コンピュータ・プログラムをレシーバに伝送するためのファイル・サーバを含む。
いくつかの実施形態では、プログラム可能な論理装置(例えば、フィールド・プログラム可能なゲート・アレイ)は、ここに記載されている方法の機能のいくらかまたは全てを実行するために用いることができる。いくつかの実施形態において、フィールド・プログラム可能なゲート・アレイは、ここに記載されている方法のうちの1つを実行するために、マイクロプロセッサと協働することができる。通常、方法は、いかなるハードウェア装置によっても好ましくは実行される。
上述の実施例は、本発明の原理のために、単に図示するだけである。配置の修正変更およびここに記載されている詳細が他の当業者にとって明らかであるものと理解される。したがって、間近に迫った特許クレームの範囲だけによって制限され、ここにおいて実施例の開示および説明として示される具体的な詳細によって制限されないことが意図するところである。
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[8] WO2010/138309

Claims (25)

  1. Figure 2016513419
  2. 等化フィルタ係数決定器は単一の設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定の間で連続的または準連続的に弱まるように構成される、請求項1に記載の等化フィルタ係数決定器。
  3. 等化フィルタ目標係数は異なる周波数または周波数レンジに関連し、
    等化フィルタ係数決定器は、単一の設定パラメータの変更が等化フィルタ目標係数のセットによってカバーされる全ての周波数レンジの少なくとも半分と関連した等化フィルタ係数のセットの等化フィルタ目標係数を変化させるように構成された、請求項2に記載の等化フィルタ係数決定器。
  4. 等化フィルタ係数決定器は、1つ以上のスライダから1つ以上の設定パラメータを得るように、1つ以上のノブから1つ以上の設定パラメータを得るように構成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の等化フィルタ係数決定器。
  5. 等化フィルタ係数決定器は、二次元位置情報または三次元位置情報に基づいて2つまたは3つの設定パラメータを得るように構成され、二次元位置情報または三次元位置情報は二次元または三次元のユーザ入力デバイスを用いて得られる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の等化フィルタ係数決定器。
  6. Figure 2016513419
  7. Figure 2016513419
  8. Figure 2016513419
  9. Figure 2016513419
  10. 等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて、等化フィルタ目標係数の複数の異なるセット間で連続的または準連続的に弱まるように構成され、
    等化フィルタ目標係数の異なるセットのうちの第1のものは参照等化フィルタ目標係数のセットの第1のクラスタに基づき、
    等化フィルタ目標係数の異なるセットのうちの第2のものは参照等化フィルタ目標係数のセットの第2のクラスタに基づく、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の等化フィルタ係数決定器。
  11. 等化フィルタ係数決定器は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて、音響変換器の1つのタイプの異なるモデルと関連する等化フィルタ目標係数の代表的なセットである、等化フィルタ目標係数の複数の異なるセットの間で連続的にまたは準連続的に弱まるように構成される、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の等化フィルタ係数決定器。
  12. Figure 2016513419
  13. 等化フィルタ目標係数は、等化フィルタの等化フィルタ係数であるか、または、等化フィルタ目標係数は、複数の関連する周波数または周波数レンジのための等化フィルタの目標周波数応答の大きさを示す、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の装置。
  14. Figure 2016513419
  15. 等化フィルタ係数決定器は、単一の設定パラメータ(W)に基づいて、複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を一次結合するように構成される、請求項14に記載の等化フィルタ係数決定器。
  16. Figure 2016513419
  17. Figure 2016513419
  18. Figure 2016513419
  19. Figure 2016513419
  20. 等化フィルタ係数プロセッサは、基準等化フィルタ目標係数のN´セットを得るために、参照等化フィルタ目標係数のNセットに基づいて原理構成要素分析を実行するように構成される、請求項19に記載の等化フィルタ係数プロセッサ。
  21. 等化フィルタ係数プロセッサは、基準等化フィルタ目標係数のN´セットを得るために、基準等化フィルタ目標係数のN´セットがN´クラスタと関連するように、参照等化フィルタ目標係数のNセットに基づいてクラスタ分析を実行するように構成される、請求項19に記載の等化フィルタ係数プロセッサ。
  22. 等化フィルタ係数プロセッサは、1つ以上の目標転送特性を用いて複数の参照音響変換器の測定された参照転送特性から参照等化フィルタ目標係数のNセットを引き出すように構成される、請求項19ないし請求項21のいずれかに記載の等化フィルタ係数プロセッサ。
  23. システム(600)であって、
    請求項19ないし請求項22のいずれかに記載の等化フィルタ係数プロセッサ(500;610);および
    請求項1ないし請求項17のいずれかに記載の等化フィルタ係数決定器(100;200;300;440;620)を含む、システム。
  24. イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定する方法であって、
    方法は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて複数の異なるイコライザ設定間で連続的にまたは準連続的に弱まるステップを含み、
    現在のイコライザ設定は等化パラメータの現在のセットによって示され、
    設定パラメータの数は、等化フィルタ目標係数の現在のセットの等化フィルタ目標係数の数より小さい、方法。
  25. イコライザによる使用のための等化フィルタ目標係数の現在のセットを決定する方法であって、
    方法は、等化フィルタ目標係数の現在のセットを得るために、1つ以上の設定パラメータに基づいて、複数の等化フィルタ目標係数セット構成要素を一次結合するステップを含み、
    現在のイコライザ設定は、等化フィルタ目標係数の現在のセットによって示され、
    設定パラメータの数は、等化フィルタ目標係数の現在のセットの等化フィルタ目標係数の数より小さい、方法。
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