JP2012194362A - モード合分波カプラ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数モード光導波手段と単一モード光導波手段との間におけるモード結合を有効に得ることが可能なモード合分波カプラ及びその製造方法をを提供する。
【解決手段】本発明に係るモード合分波カプラ1は、光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段10と、光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段20と、を備え、第1光導波手段10の一つのモードのエネルギー分布に基づいて、第1光導波手段10のコア10Aに対する第2光導波手段20のコア20Aの配置位置が決定される。本発明に係るモード合分波カプラ1の製造方法は、第1光導波手段10と、第2光導波手段20を接続する第1接続工程、を備え、第1接続工程において、第1光導波手段10の一つのモードのエネルギー分布に基づいて、第1光導波手段10のコア10Aに対する第2光導波手段20のコア20Aの配置位置が決定される。
【選択図】図1

Description

光通信用デバイス、特にモード多重伝送のモード合波・分波に用いられるモード合分波カプラ及びその製造方法に関する。
光導波手段が用いられるモード合分波カプラの製造方法としては、非特許文献1に開示されている溶融延伸法、非特許文献2に開示されている研磨法が挙げられる。溶融延伸法は、一般的に、光が単一のモードでコア内を伝搬する単一モード光導波手段、典型的には単一モード光ファイバーを用いたモード合分波カプラの製造に用いられる。これは、単一モード光導波手段の場合には、溶融延伸によってコア径が変化しても単一のモードが保たれること、溶融延伸された一方の単一モード光導波手段の径の変化が他の単一モード光導波手段の径の変化と同程度である故、各光導波手段中に伝送される単一モードの伝搬定数も同程度に変化するからである。研磨法は、偏波保持カプラなど特殊な用途のためのモード合分波カプラの製造に使用される。研磨法は、フォトニックバンドギャップファイバーといった光導波手段を用いたモード合分波カプラの製造にも用いられる。
住友電工株式会社のWebsite上のプロダクツ情報「光ファイバーカプラ」[平成22年3月1日検索]、インターネット<http://www.optigate.jp/products/passive/coupler.html> 株式会社ハナムラオプティクスのWebsite上の製品情報「光ファイバーカプラ」[平成22年3月1日検索]、インターネット<http://www.hanamuraoptics.com/device/cir/cirfixedcoupler904p.htm> 左貝潤一著「導波工学」共立出版、2004年発行、p.162
しかし、光が複数のモードでコア内を伝搬する複数モード光導波手段に溶融延伸法を適用すると、コア径が変化し、これに伴いコア内の伝搬モードの数も変化してしまう。また、複数モード光導波手段の複数の伝搬モードと単一モード光導波手段の単一の伝搬モードとの間のエネルギー分布が異なるため、これらの光導波手段が用いられたモード合分波カプラに研磨法を適用することも困難であった。この結果、複数モード光導波手段と単一モード光導波手段との間におけるモード結合を有効に得ることが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数モード光導波手段と単一モード光導波手段との間におけるモード結合を有効に得ることが可能なモード合分波カプラ及びその製造方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明に係るモード合分波カプラは、光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段と、前記第1光導波手段に接続されていると共に、光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段と、を備え、前記第1光導波手段の前記複数のモードのうち何れか一つのモードのエネルギー分布に基づいて、前記第1光導波手段のコアに対する前記第2光導波手段のコアの配置位置が決定される。
本発明に係るモード合分波カプラでは、光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段と光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段とが用いられている。これによって、光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段のモード分離に光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段が用いられたモード合分波カプラが実現できる。そのため、モード変換等を行うことなく、第1光導波手段の高次モードと第2光導波手段の基底モードが結合されることができる。また、第1光導波手段のコアに対する第2光導波手段のコアの配置位置が、第1光導波手段の複数のモードのうち何れか一つのモードのエネルギー分布に基づいて、決定される。これによって、第1光導波手段の伝搬モードに基づく電界強度の影響を第2光導波手段のコアに強く及ぼすことができる。この結果、第2光導波手段と第1光導波手段との間におけるモード結合を有効に得ることができる。
また、前記第2光導波手段の前記単一のモードの伝搬定数が、前記第1光導波手段の前記複数のモードの前記一つのモードの伝搬定数と等しいことが好ましい。これにより、第2光導波手段と第1光導波手段との間のモード結合が生じやすくなる。
また、前記第1光導波手段に接続されていると共に光が単一のモードでコア内を伝搬する第3光導波手段を更に備え、前記第2光導波手段及び前記第3光導波手段のそれぞれの単一のモードの伝搬定数が互いに異なることが好ましい。これにより、第1光導波手段の2つの伝搬モードを第2及び第3の光導波手段と同時にモード結合することができる。
また、前記第1光導波手段のコアの端面が扁平形状であることが好ましい。これにより、容易に且つ効率よく第1光導波手段のモード分離を実現することができる。
また、前記第2光導波手段の前記単一モードの伝搬定数と前記第1光導波手段の前記一つのモードの伝搬定数との差が、前記第2光導波手段の前記単一モードと前記第1光導波手段の前記一つのモードとの間のモード結合によって生じる結合モードの偶モード及び奇モード間の伝搬定数差の30%以下であることが好ましく、伝搬定数差の10%以下であることがより好ましい。これにより、十分に高い結合効率を得ることができる。
本発明に係るモード合分波カプラの製造方法は、光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段と、光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段とを接続する第1接続工程、を備え、前記第1接続工程において、前記第1光導波手段の前記複数のモードのうち何れか一つのモードのエネルギー分布に基づいて、前記第1光導波手段のコアに対する前記第2光導波手段のコアの配置位置が決定される。
本発明に係るモード合分波カプラの製造方法では、光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段と光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段とが用いられている。これによって、光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段のモード分離に光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段が用いられたモード合分波カプラを製造することができる。そのため、モード変換等を行うことなく、第1光導波手段の高次モードと第2光導波手段の基底モードを結合させることができる。また、第1光導波手段のコアに対する第2光導波手段のコアの配置位置が、第1光導波手段の複数のモードのうち何れか一つのモードのエネルギー分布に基づいて、決定される。これによって、第1光導波手段の伝搬モードに基づく電界強度の影響を第2光導波手段のコアに強く及ぼすことができる。この結果、第2光導波手段と第1光導波手段との間におけるモード結合を効率的に得ることができる。
また、前記第1光導波手段に、光が単一のモードでコア内を伝搬する第3光導波手段を接続する第2接続工程、を更に備え、前記第2接続工程において、前記第1光導波手段の前記複数のモードのうち、前記一つのモードとは別のモードのエネルギー分布に基づいて、前記第1光導波手段のコアに対する前記第3光導波手段のコアの配置位置が決定されることが好ましい。これにより、第1光導波手段の2つの伝搬モードを、第2及び第3の光導波手段と同時にモード結合することができる。
本発明によれば、複数モード光導波手段と単一モード光導波手段との間におけるモード結合を有効に得ることが可能なモード合分波カプラ及びその製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る光ファイバーカプラを概略的に示す図である。 コアが楕円形状を有するFMFにおいて、比屈折率差Δが変化するときの、伝搬定数のモード番号に対する依存性を説明するための図である。 比屈折率差Δがそれぞれ0.3%、0.4%、0.5%及び0.6%であるステップインデックス型SMFにおける、伝搬定数のコア半径に対する依存性を示す図である。 第1実施形態に係る光ファイバーカプラの作用を説明するための図である。 第1実施形態に係る光ファイバーカプラの作用を説明するための図である。 モード結合のFMF及びSMFの位置関係に対する特性の依存性を説明するための図である。 モード結合のFMF及びSMFの位置関係に対する特性の依存性を説明するための図である。 モード結合のFMF及びSMFの位置関係に対する特性の依存性を説明するための図である。 モード結合のFMF及びSMFの位置関係に対する特性の依存性を説明するための図である。 その(a)〜(e)のそれぞれは、5つの伝搬モードを備える楕円コア型のFMFの各伝搬モードを示す図である。 図10のFMFの第1〜第5の伝搬モードに結合させるための好適なFMFのコアに対するSMFのコアの配置位置を示した模式図である。 本発明の第2実施形態に係る光ファイバーカプラの構成を概略的に示す図である。 第2実施形態に係る光ファイバーカプラにおいて、コア間隔を変化させて各モードの伝搬定数を計算した結果を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る光ファイバーカプラの構成を概略的に示す図である。 第3実施形態に係る光ファイバーカプラにおいて、コア間隔を変化させて各モードの伝搬定数を計算した結果を示す図である。 その(a)は、本発明の第4実施形態に係るモード合分波カプラの構成を概略的に示す図であり、その(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。 第4実施形態に係るモード合分波カプラにおいて、カプラの機能が実現された結果を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係るモード合分波カプラの好適な実施形態について詳細に説明する。本発明に係るモード合分波カプラは、例えば光ファイバーカプラ、光導波路型モード合分波カプラである。なお、図面の説明において同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバーカプラ1の模式断面図を示す。光ファイバーカプラ1は、屈折率分布がステップインデックス型であると共に、3つの伝搬モードを有する数モードファイバー(Few modes fiber : FMF)10と、1つの伝搬モードを有する単一モードファイバー20とを備える。FMF10は、コア10Aとコア10Aを囲むように設けられたクラッド10Bを有する。FMF10の比屈折率差Δは0.3%であり、FMF10のコア10Aが楕円形状を有する。図1において、数値解析で求めたFMF10の伝搬モードがコア10A内にグレイスケールで示されている。
以下、図2を用いて、FMF10のようにコアが楕円形状を有するFMFにおいて、比屈折率差Δが変化するときの、伝搬定数のモード番号に対する依存性を説明する。図2において用いられているFMFは、コアとクラッドの比屈折率差Δが0.3%であるコア半径8μm×12μmの楕円コア型FMFである。図2において、横軸がモード番号であり、縦軸が伝搬定数(等価屈折率)である。モード番号は、伝搬定数が大きい順に番号が付されている。
図2において、縦軸上の値、すなわち伝搬定数=1.449はクラッドモードの伝搬定数を示している。そのため、Δ=0.5%のFMFにおいて、モード番号が6以上のモードは、伝搬モードに該当しない。同様に、Δ=0.3%のFMFにおいて、モード番号が4以上のモードは伝搬モードに該当しない。そのため、Δ=0.3%のFMFは3つの伝搬モードを有する3モードファイバーである。
このように、楕円コアFMFの伝搬定数は各モードごとに異なっており、各モードはx偏波とy偏波とが縮退している。x偏波及びy偏波は、偏波ビームスプリッタを用いて光学的に分離する方法とデジタルコヒーレント通信で行われているようにデジタル信号処理を用いて分離する方法がある。本明細書中においては、x偏波である場合を説明する。
図1に示されているように、光ファイバーカプラ1におけるSMF20は、コア20Aとコア20Aを囲むように設けられたクラッド20Bを有し、コアとクラッドの比屈折率差Δが0.5%である。SMF20のコア20Aの半径aは4.71μmである。数値解析で求めたSMF20の伝搬モードがコア20A内にグレイスケールで示されている。光ファイバーカプラ1では、FMF10の伝搬モードとSMF20の伝搬モードとの間のモード結合を最適化するためには、SMF20の伝搬モードの伝搬定数をFMF10の複数の伝搬モードのうち結合させようとする伝搬モードの伝搬定数と同じ値に変更することが必要である。
以下、図3を用いて、SMF20の伝搬定数を変化させる方法について説明する。図3において、横軸はコア半径a(μm)であり、縦軸は伝搬定数(等価屈折率)である。図3には、比屈折率差Δがそれぞれ0.3%、0.4%、0.5%及び0.6%であるステップインデックス型SMFにおける、伝搬定数のコア半径に対する依存性が示されている。図3に示されているように、SMF20の伝搬定数は、光ファイバーの比屈折率差Δ及びコア半径aを変えることで、すなわちコアの屈折率分布を変えることで変化させることができる。
図1に示されているように、光ファイバーカプラ1におけるFMF10とSMF20とのコア間隔t1は、16μmである。ここで、コア間隔t1とは、FMF10のコア10Aの中心とSMF20のコア20Aの中心との間の距離をいう。光ファイバーカプラ1では、単一の伝搬モードを有するSMF20と3つの伝搬モードを有するFMF10とが用いられている。そのため、光ファイバーカプラ1は、合計4つの伝搬モードを有する。また、光ファイバーカプラ1は、4つの伝搬モード以外にも幾つかのクラッドモード(図示せず)を有する。
以下、光ファイバーカプラ1の作用を説明する。図4は、SMF20の伝搬モードの伝搬定数がFMF10の第1の伝搬モードの伝搬定数と等しくなるように図2に基づいてSMF20のコア20Aの半径aを設定した光ファイバーカプラ1において、コア間隔t1を変化させて各モードの伝搬定数を計算した結果を示している。図4に示されているように、コア間隔t1が大きい場合には、SMF20の伝搬モードとFMF10の第1の伝搬モードとの間のモード結合が弱い。そのため、SMF20の伝搬モードの伝搬定数とFMF10の第1の伝搬モードの伝搬定数とが等しい。
しかし、コア間隔t1が小さくなるとSMF20の伝搬モードとFMF10の第1の伝搬モードとの間にモード結合が生じ、結合モードの偶モード及び奇モードで伝搬定数が分裂する。一方、FMF10の第2の伝搬モード、第3の伝搬モード及びクラッドモードの場合には、それぞれの伝搬定数がSMF20の伝搬モードの伝搬定数と大きく異なる。そのため、これらのモードに関しては、FMF10とSMF20との間のモード結合が殆ど生じない。その結果、伝搬定数の分裂も生じない。
このように、第1実施形態に係る光ファイバーカプラ1では、必要に応じてFMF10の第1の伝搬モードのみをSMF20の伝搬モードと結合させることができる。FMF10の第1の伝搬モードとSMF20の伝搬モードとの結合長は分裂した偶モード及び奇モードの伝搬定数差から求めることができる。結合長は、式(1)のように表される。
結合長[m]=使用波長[m]/伝搬定数差 ・・・(1)
例えば、使用された光波長が1.55μmであり、コア間隔tが9μmの場合には、図4から分かるように伝搬定数差が1.13×10−4であるので、結合長は13.73mmとなる。
式(1)から分かるように、結合長は伝搬定数差の逆数に比例するため、モードごとにコア間隔を調整することで結合長を揃えることができる。
また、光ファイバーカプラ1の構造では偏波依存性が生じる。本実施形態の光ファイバーカプラ1の場合、両偏波の結合長の比が0.99965であり、結合効率が正弦関数で変化するため、偏波間の比は0.99999985となる。
図5は、SMF20の伝搬モードの伝搬定数がFMF10の第3伝搬モードの伝搬定数(等価屈折率)と等しくなるように図3に基づいてSMF20のコア20Aの半径aが2.63μmに設定された光ファイバーカプラ1において、コア間隔t1を変化させて各モードの伝搬定数を計算した結果を示している。
図5に示されているように、コア間隔t1が大きい場合にはSMF20の伝搬モードとFMF10の第3の伝搬モードとの結合が弱い。そのため、SMF20の伝搬モードの伝搬定数とFMF10の第3の伝搬モードの伝搬定数とは等しい。しかし、コア間隔t1が小さくなるとSMF20の伝搬モードとFMF10の第3の伝搬モードとのモード結合が生じ、結合モードの偶モード及び奇モードで伝搬定数が分裂する。一方、FMF10の第1の伝搬モード、第2の伝搬モード及びクラッドモードの場合には、それぞれの伝搬定数が、SMF20の伝搬モードの伝搬定数と大きく異なる。そのため、これらのモードに関しては、FMF10とSMF20との間のモード結合が殆ど生じない。その結果、伝搬定数の分裂も生じない。
図6〜図9は、モード結合のFMF10及びSMF20の位置関係に対する特性の依存性を説明するための図である。図6〜図9のために用いられた光ファイバーカプラ1では、SMF20のコア20Aの半径aが3.35μmであり、SMF20の伝搬モードの伝搬定数がFMF10の第2伝搬モードの伝搬定数と等しくなるように図3に基づいてSMF20のコア20Aの半径aが設定された。図6及び図7は、SMF20の伝搬モードのFMF10の第2の伝搬モードに対する配置位置が異なる2つの例を示している。
図6では、FMF10のコア10A内に第2の伝搬モードを構成する2つに分離されているエネルギーの分布A1及びA2のそれぞれの中心C1及びC2がX軸に平行な直線H1上に配置されている。また、SMF20の伝搬モードを構成するエネルギー分布D1は、中心C1と中心C2との中心Pを通ると共に直線H1に垂直なV1線上にその中心C3が位置するように配置されている。FMF10のコア10AとSMF20のコア20Aとはコア間隔t2をもって互いに離間している。
図7では、SMF20の伝搬モードのエネルギー分布D1の中心C3がFMF10のコア10A内で2つに分離されているエネルギーの分布A1及びA2のそれぞれの中心C1及びC2を連結した延長線H2上に配置されている。すなわち、FMF10内のエネルギーの分布A1及びA2とSMF20内のエネルギー分布D1とが同一の直線上に配置されている。また、FMF10のコア10AとSMF20のコア20Aとはコア間隔t3をもって互いに離間している。
図8及び図9はそれぞれ、図6及び図7の光ファイバーカプラ1において、コア間隔t2及びt3を変化させて光ファイバーカプラ1の各モードの伝搬定数を計算した結果を示している。
図8に示されているように、図6における光ファイバーカプラ1では、FMF10の第1の伝搬モード、第3の伝搬モード及びクラッドモードのみならず、FMF10の第2の伝搬モードにおいても、SMF20の伝搬モードとのモード結合が弱い。これは、図6に示されている光ファイバーカプラ1では、SMF20のコア20AとFMF10のコア10Aとの間のコア間隔t2を変更しても、FMF10の第2の伝搬モードとSMF20の伝搬モードとの間にモードの重なりが生じにくく、それ故SMF20のコア20A位置に対して、FMF10の第2の伝搬モードに基づく電界強度の影響が少ないことに因る。
図9に示されているように、図7における光ファイバーカプラ1では、コア間隔t3が小さくなるとSMF20の伝搬モードとFMF10の第2の伝搬モードとの間にモード結合が生じ、結合モードの偶モード及び奇モードで伝搬定数が分裂する。一方、FMF10の第1の伝搬モード、第3の伝搬モード及びクラッドモードの場合には、それぞれの伝搬定数が、SMF20の伝搬モードの伝搬定数と大きく異なるため、これらのモードに関しては、FMF10とSMF20との間のモード結合が殆ど生じない。その結果、伝搬定数の分裂も生じない。
このように、FMF10の伝搬モードとSMF20の伝搬モードとの配置関係によって、モード結合の程度を調節することができる。図6に示されているように、FMF10の第2の伝搬モードとSMF10の伝搬モードとが配置されると、これらのモード間の結合が弱い。このことから、隣接するモード間の伝搬定数差が小さい場合にも、コア配置を工夫することで所望しないモード間の結合を抑制することができることが分かる。
非特許文献3にも示されているが、モード結合理論において、最大結合効率は、次の式(2)に示される。
1−{(SMFの伝搬定数−FMFのモードの伝搬定数)/(結合モードの偶奇の伝搬定数差)} ・・・(2)
式(2)から分かるように、99%以上の結合効率を得るためには、SMFの単一の伝搬モードの伝搬定数とFMFの結合されるモードの伝搬定数との差が、結合モードの偶モード及び奇モード間の伝搬定数差の10%以下にする必要があり、また90%以上の結合効率を得るためにはSMFの単一の伝搬モードの伝搬定数とFMFの結合されるモードの伝搬定数との差が、結合モードの偶モード及び奇モード間の伝搬定数差の30%以下にする必要がある。
図10を用いて、より多くの伝搬モードを有するFMF10の場合について、詳細に説明する。図10は、5つの伝搬モードを備える楕円コア型のFMF10の各伝搬モードのエネルギー分布を示している。図10(a)〜図10(e)それぞれは、FMF10の第1〜第5の伝搬モードを示している。
図10(a)において示されているように、第1の伝搬モードEを構成するエネルギー分布E1は、コア10Aの中心sを中心に配置されている。図10(b)において示されているように、第2の伝搬モードFでは、コア10Aの長軸に沿って2つに分離されたエネルギー分布F1及びF1がコア10Aの中心sに対して対称的に配置されている。図10(c)において示されているように、第3の伝搬モードGでは、コア10Aの短軸に沿って2つに分離されたエネルギー分布G1及びG2がコア10Aの中心sに対して対称的に配置されている。図10(d)において示されているように、第4の伝搬モードJは、3つに分離されたエネルギー分布J1、J2及びJ3で構成されており、コア10Aの中心sを中心としてエネルギー分布J1が分布し、コア10Aの長軸に沿ってエネルギー分布J1の両側に2つのエネルギー分布J2及びJ3がコア10Aの中心sに対して対称的に配置されている。図10(e)において示されているように、第5の伝搬モードLは、4つに分離されたエネルギー分布L1〜L4で構成されており、エネルギー分布L1〜L4が略長方形を成すようにコア10Aの中心sを中心に4つ方向に配置されている。
図11は、図10のFMF10の第1〜第5の伝搬モードに結合させるのに好適なFMF10のコア10Aに対するSMF20のコア20Aの配置位置を示した模式図である。図11に示されているように、1つのエネルギー分布E1からなる第1の伝搬モードEとのモード結合の場合には、結合されるモード間の重なりを大きくするためにSMF20のコア20Aを、コア10Aの短軸の延長線上の位置M1に配置させることが好ましい。2つ以上のエネルギー分布からなると共にそのエネルギー分布の中心が同一の直線上に位置する第2の伝搬モード〜第4の伝搬モードF〜Jの場合には、各エネルギー分布の中心を連結した該同一の直線上の位置M2〜M4にSMF20のコア20Aを配置させることが好ましい。第5の伝搬モードLの場合には、4方向に分離されて配置されている4つのエネルギー分布L1〜L4のうち、対角線上に位置する一対のエネルギー分布、例えばエネルギー分布L2及びL3の中心を連結した延長線上の位置M5にSMF20のコア20Aを配置させることが好ましい。
本実施形態に係る光ファイバーカプラ1は、下記工程を順に経ることによって製造される。まず、光が複数のモードでコア内を伝搬すると共にモード屈折率が非連続的に分布するFMF10を用意する。次に、SMF20の比屈折率差Δ及びコア半径aを変更し、SMF20の単一のモードの伝搬定数が、FMF10の複数のモードのうち結合させようとするモードの伝搬定数と等しくなるように設定する。次に、FMF10の複数のモードのうち結合しようとするモードのエネルギー分布に基づいて、FMF10のコア10Aに対するSMF20のコア20Aの配置位置を決定し、FMF10とSMF20とを、例えば研磨法を用いて接続する。これにより、第1実施形態に係る光ファイバーカプラ1の製作が完了する。
光ファイバーカプラ1では、FMF10とSMF20とが用いられている。これによって、モード結合にSMF20とFMF10とが用いられたモード合分波カプラを得ることができる。すなわち、FMF10のモード分離にSMF20が用いられたモード合分波カプラが実現できる。そのため、モード変換等を行うことなく、FMF10の基底モード又は高次モードとSMF20の基底モードが結合されることができる。また、FMF10のコア10Aに対するSMF20のコア20Aの配置位置が、FMF10複数のモードのうち結合させようとする一つのモードのエネルギー分布に基づいて、決定される。これによって、FMF10の伝搬モードに基づく電界強度の影響をSMF20のコア20Aに強く及ぼすことができる。この結果、SMF20とFMF10との間におけるモード結合を有効に且つ効率的に得ることができる。
更に、SMF20のコア20AとFMF10のコア10Aとの間のコア間隔を変更しても、FMF10の第2の伝搬モードとSMF20の伝搬モードとの間にモードの重なりが生じにくいように、FMF10のコア10Aに対するSMF20のコア20Aの配置位置を決定することもできる。このように、光ファイバーカプラ1によれば、FMF10のコア10Aに対するSMF20のコア20Aの配置位置を制御することで、FMF10とSMF20とのモード結合の程度を調整することができる。
また、SMF20の単一のモードの伝搬定数が、FMF10の複数のモードのうち結合させようとするモードの伝搬定数と等しくなるようにSMF20の比屈折率差Δ及びコア半径aが変更される。これにより、SMF20とFMF10との間のモード結合が生じやすくなる。
また、FMF10のコアの端面が楕円形状である。これにより、容易に且つ効率よくFMF10のモード分離を実現することができる。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態に係る光ファイバーカプラ1Aの構成を概略的に示す図である。光ファイバーカプラ1Aは、一つのFMF10と一つのSMF20とからなる第1実施形態の光ファイバーカプラ1と比較して、1つのFMF40と2つのSMF50及び60とからなる点で相違する。FMF40は、楕円形状のコア40Aとコア40Aを囲むように形成されたクラッド40Bとを有する。FMF40のクラッド40Bは、互いに対向すると共に平行して延びている辺40C及び辺40Dを有する。コア50Aとクラッド50BからなるSMF50は、辺40Cに接してFMF40と接続されており、コア60Aとクラッド60BからなるSMF60は、辺40Dに接してFMF40と接続されている。
FMF40のコア40A及びSMF50のコア50Aは、コア間隔t4をもって互いに離間しており、FMF40のコア40A及びSMF60のコア60Aは、コア間隔t5をもって互いに離間している。FMF40は、それぞれ図10(a)〜10(c)に相当する第1〜第3の伝搬モードを有する。SMF40及び50は、それぞれの伝搬モードの伝搬定数がFMF40の第1及び第3の伝搬モードの伝搬定数と等しくなるように図3に基づいてコア50A及びコア60Aの半径が設定されている。また、コア50A及び60Aは、図11において示したFMF40の第1の伝搬モード及び第3の伝搬モードに結合されるのに好適な位置M1及びM3に対応する位置に配置されている。
図13は、光ファイバーカプラ1Aにおいて、コア間隔t4及びt5を変化させて各モードの伝搬定数を計算した結果を示している。図13に示されているように、コア間隔t4及びt5が大きい場合には、SMF50及び60の伝搬モードとFMF40の第1及び第3の伝搬モードとの間のモード結合が弱い。そのため、SMF50及び60の伝搬モードの伝搬定数とFMF40の第1及び第3の伝搬モードの伝搬定数とが等しい。しかし、コア間隔t4及びt5が小さくなるとSMF50及び60の伝搬モードとFMF40の第1及び第3の伝搬モードとの間にモード結合が生じ、結合モードの偶モード及び奇モードで伝搬定数が分裂する。一方、FMF40の第2の伝搬モード及びクラッドモードの伝搬定数は、SMF50及び60の伝搬モードの伝搬定数と大きく異なる。そのため、これらのモードに関しては、FMF40とSMF50及び60との間のモード結合が殆ど生じない。その結果、伝搬定数の分裂も生じない。
本実施形態に係る光ファイバーカプラ1Aは、下記工程を順に経ることによって製造される。まず、光が第1及び第3の伝搬モードを含む複数のモードでコア内を伝搬すると共にモード屈折率が非連続的に分布するFMF40を用意する。次に、SMF50の単一のモードの伝搬定数が、FMF40の第1の伝搬モードの伝搬定数と等しくなるようにSMF50の比屈折率差Δ及びコア半径aを変更する。次に、FMF40の複数のモードの第1の伝搬モードのエネルギー分布に基づいて、FMF40のコア40Aに対するSMF50のコア50Aの配置位置を決定し、SMF50をFMF40の辺40Cに、例えば研磨法を用いて接続する。次に、SMF60の単一のモードの伝搬定数が、FMF40の第3の伝搬モードの伝搬定数と等しくなるようにSMF60の比屈折率差Δ及びコア半径aを変更する。次に、FMF40の第3の伝搬モードのエネルギー分布に基づいて、FMF40のコア40Aに対するSMF60のコア60Aの配置位置を決定し、SMF60をFMF40の辺40Dに、例えば研磨法を用いて接続する。これにより、第2実施形態に係る光ファイバーカプラ1Aの製作が完了する。
第2実施形態に係る光ファイバーカプラ1Aは、上記の構成を有することによって、第1実施形態の光ファイバーカプラ1によって得られる効果に加えて、以下の更なる効果を奏することができる。すなわち、光ファイバーカプラ1Aでは、1つのFMF40に対して2つのSMF50及び60が接続されており、SMF50及び60のそれぞれの単一の伝搬モードの伝搬定数が互いに異なると共に各伝搬定数がFMF40の複数の伝搬モードのうち接合させようとする2つの伝搬モード、第1及び第3の伝搬モードの伝搬定数と等しい。そのため、FMF40の第1及び第3の伝搬モードをSMF50及び60に対して同時にモード結合させることができる。
(第3実施形態)
図14は、本発明の第3実施形態に係る光ファイバーカプラ1Bの構成を概略的に示す図である。光ファイバーカプラ1Bは、2つのSMF50及び60がFMF40の第1及び第3の伝搬モードとのモード結合のために用いられた第2実施形態に係る光ファイバーカプラ1Aと比較して、SMF80及び90がそれぞれ、FMF70の第2及び第3の伝搬モードとのモード結合のために用いられる。FMF70は、楕円形状のコア70Aとコア70Aを囲むように形成されたクラッド70Bとを有する。FMF70のクラッド70Bは、互いに垂直に交差している辺70C及び辺70Dを有する。コア80Aとクラッド80BとからなるSMF80は、辺70Cに接してFMF70と接続されており、コア90Aとクラッド90BとからなるSMF90は、辺70Dに接してFMF70と接続されている。
FMF70のコア70A及びSMF80のコア80Aは、コア間隔t6をもって互いに離間しており、FMF70のコア70A及びSMF90のコア90Aは、コア間隔t7をもって互いに離間している。FMF70は、それぞれ図10(a)〜10(c)に相当する第1〜第3の伝搬モードを有する。SMF80及び90は、それぞれの伝搬モードの伝搬定数がFMF40の第2及び第3の伝搬モードの伝搬定数と等しくなるように図3に基づいてコア80A及びコア90Aの半径が設定されている。また、コア80A及びコア90Aは、図11に示したFMF70の第2の伝搬モード及び第3の伝搬モードに結合されるのに好適な位置M2及びM3に対応する位置に配置されている。
図15は、光ファイバーカプラ1Bにおいて、コア間隔t6及びt7を変化させて各モードの伝搬定数を計算した結果を示している。図15に示されているように、コア間隔t6及びt7が大きい場合には、SMF80及び90の伝搬モードとFMF70の第2及び第3の伝搬モードとの間のモード結合が弱い。そのため、SMF80及び90の伝搬モードの伝搬定数とFMF70の第2及び第3の伝搬モードの伝搬定数とが等しい。しかし、コア間隔t6及びt7が小さくなるとSMF80及び90の伝搬モードとFMF70の第2及び第3の伝搬モードとの間にモード結合が生じ、結合モードの偶モード及び奇モードで伝搬定数が分裂する。一方、FMF70の第1の伝搬モード及びクラッドモードの伝搬定数は、SMF80及び90の伝搬モードの伝搬定数と大きく異なる。そのため、これらのモードに関しては、FMF70とSMF80及び90との間のモード結合が殆ど生じない。その結果、伝搬定数の分裂も生じない。
第3実施形態に係る光ファイバーカプラ1Bにおいては、光ファイバーカプラ1Aと比較して、結合されるFMFの伝搬モードは異なるが、光ファイバーカプラ1Aと同様に2つのSMFが1つのFMFに接続されている。そのため、第2実施形態に係る光ファイバーカプラ1Aと同様の効果が得られる。すなわち、FMF70の複数の伝搬モードのうちの2つの伝搬モードに対して同時にモード結合させることができる。本実施形態に係る光ファイバーカプラ1Bは、上述した光ファイバーカプラ1Aの製造工程と同様の工程を経て製造される。
(第4実施形態)
図16(a)は、本発明の第4実施形態に係る光導波路型モード合分波カプラ1Cの構成を概略的に示す図であり、図16(b)は、図16(a)におけるA−A線断面図である。第4実施形態に係る光導波路型モード合分波カプラ1Cは、FMF及びSMFといった光ファイバーが用いられた第1実施形態に係る光ファイバーカプラ1と比較して、それぞれコア100A及び110Aを有する平面導波路(Planar Lightwave Circuit:PLC)100及び110が用いられる点で相違する。光導波路型モード合分波カプラ1Cは、図7に示されている光ファイバーカプラ1に対応しており、PLC100は、図7におけるFMF10に対応し、PLC110は、SMF20に対応している。PLC100及び110のそれぞれのコア100A及び110Aは、縦長の長方形を有している。また、図16(a)に示されているように、光導波路型モード合分波カプラ1Cの両側には、入力部1C1及び出力部1C2が接続されており、入力部1C1及び出力部1C2ではPLC100のコア100AとPLC110のコア100Aと間の間隔が徐々に変化している。これによって、第1実施形態に係る光ファイバーカプラ1によって得られる効果に加えて、インピーダンスに相当する伝搬定数の急激な変化を防ぎ、結合損失を低減することができる。
図17は、第4実施形態に係る光導波路型モード合分波カプラ1Cにおいて、カプラの機能が実現された結果を示す図である。すなわち、入力部1C1のPLC100のコア100Aに入力された光の伝搬モードのうち、例えば第2の伝搬モードが、PLC110の単一の伝搬モードと強くモード結合すると、偶モード及び奇モードに分裂する。偶モード及び奇モード間の伝搬定数の差によって、偶モード及び奇モード間に干渉が生じ、PLC100に入力された光のすべてがPLC110のコア110Aに移動し、該移動された光が出力部1C2のPLC110から出力されることを示している。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本実施形態は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。具体的には、FMFは2つの伝搬モードを有してもよく、4つ以上の伝搬モード有してもよい。また、SMF、FMFは通常の光ファイバーであってもよく、PCF(Photonic−crystal fiber:PCF)であってもよく、またPBF(photonic bandgap fiber:PBF)であってもよい。また、FMFは楕円コア以外の任意の扁平コアであってもよい。すなわち、扁平コアとは、矩形、ひょうたん型など2回回転対称以下の対称性をもつ任意の形状を含む。PLC100及び110のそれぞれのコア100A及び110Aは、縦長の長方形を有しているが、コア100A及び110Aが縦長の長方形を有していてもよい。また、本実施形態においては、光ファイバーカプラ1、1A、1B及び光導波路型モード合分波カプラ1Cが、光分岐カプラであるが、光合波カプラであってもよい。
1、1A、1B・・・光ファイバーカプラ
10、40、70・・・FMF
20、50、60、80、90・・・SMF
10A、40A、70A・・・FMFのコア
20A、50A、60A、80A、90A・・・SMFのコア
1C・・・光導波路型モード合分波カプラ
100、110・・・PLC
100A、110A・・・PLCのコア

Claims (8)

  1. 光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段と、
    前記第1光導波手段に接続されていると共に、光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段と、
    を備え、
    前記第1光導波手段の前記複数のモードのうち何れか一つのモードのエネルギー分布に基づいて、前記第1光導波手段のコアに対する前記第2光導波手段のコアの配置位置が決定されるモード合分波カプラ。
  2. 前記第2光導波手段の前記単一のモードの伝搬定数が、前記第1光導波手段の前記複数のモードの前記一つのモードの伝搬定数と等しい請求項1に記載のモード合分波カプラ。
  3. 前記第1光導波手段に接続されていると共に光が単一のモードでコア内を伝搬する第3光導波手段を更に備え、
    前記第2光導波手段及び前記第3光導波手段のそれぞれの単一のモードの伝搬定数が互いに異なる、請求項1又は2に記載のモード合分波カプラ。
  4. 前記第1光導波手段のコアの端面が扁平形状である、請求項1〜3の何れか一項に記載のモード合分波カプラ。
  5. 前記第2光導波手段の前記単一モードの伝搬定数と前記第1光導波手段の前記一つのモードの伝搬定数との差が、前記第2光導波手段の前記単一モードと前記第1光導波手段の前記一つのモードとの間の結合によって生じる結合モードの偶モード及び奇モード間の伝搬定数差の30%以下であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載のモード合分波カプラ。
  6. 前記第2光導波手段の前記単一モードの伝搬定数と前記第1光導波手段の前記一つのモードの伝搬定数との差が、前記第2光導波手段の前記単一モードと前記第1光導波手段の前記一つのモードとの間の結合によって生じる結合モードの偶モード及び奇モード間の伝搬定数差の10%以下であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載のモード合分波カプラ。
  7. 光が複数のモードでコア内を伝搬する第1光導波手段と、光が単一のモードでコア内を伝搬する第2光導波手段とを接続する第1接続工程、を備え、
    前記第1接続工程において、前記第1光導波手段の前記複数のモードのうち何れか一つのモードのエネルギー分布に基づいて、前記第1光導波手段のコアに対する前記第2光導波手段のコアの配置位置が決定されるモード合分波カプラの製造方法。
  8. 前記第1光導波手段に、光が単一のモードでコア内を伝搬する第3光導波手段を接続する第2接続工程、を更に備え、
    前記第2接続工程において、前記第1光導波手段の前記複数のモードのうち前記一つのモードとは別のモードのエネルギー分布に基づいて、前記第1光導波手段のコアに対する前記第3光導波手段のコアの配置位置が決定される、請求項7に記載のモード合分波カプラの製造方法。
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