JP2012191580A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の画像を読み取る画像読取装置において、背景板の色付きによる原稿の色味や明るさの変化を容易に低減できるようにする。
【解決手段】 原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、第1読取部Aにより原稿を読み取って得た画像データの原稿地肌におけるレベル(PH1)と、第2読取部Bにより原稿を読み取って得た画像データの原稿地肌におけるレベル(PH2)とから比率K=PH1/PH2を算出し(S107)、求めた比率Kから原稿の厚さを推定し(S108)、記憶部に記憶してある推定した原稿の厚さと対応する補正係数を補正テーブルから読み出し、第2読取部Bにより原稿を読み取って得た画像データに色毎に乗算するようにした(S109)。
【選択図】 図10

Description

この発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置及びこのような画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
従来から、画像読取装置において、ADF(自動原稿給装装置)を用いて、所定の載置位置に載置された原稿を1枚ずつ分離しながら順次搬送し、原稿画像を読み取ることが広く行われている。
このような画像読取装置において、読取用のセンサの位置は固定して固定の読み取り位置で読み取りを行うことが広く行われている。また、この読み取り位置と対向する背景部材には、例えば原稿を搬送するためのガイド板が使用されるが、これは白色のものが使用されることが多い。これは、背景が読み取り画像に与える影響を極力小さくするためである。
しかし、白色の背景板を用いたとしても、搬送されてくる原稿の厚さが薄いと、原稿読取時に照射された光が原稿を透過してしまい、背景板で反射されて再び原稿を透過するといったことが生じて、読取部のイメージセンサが原稿からの反射光でないものまで読み取ってしまうことがあった。
また、1回の搬送動作で原稿の両面の画像を読み取るいわゆる両面同時読み取りを行う画像読取装置も知られている。このような両面読取の場合、稼働な読み取り開口部(可動ミラー部など)を有するおもて面読取部により原稿画像のおもて面を読み取り、固定された密着型の裏面読取部により原稿画像の裏面を読取ることが多い。
この場合、おもて面読取部については背景部材として上述のようなガイド板を用い、裏面読取部については、シェーディング補正用のシェーディングデータを生成するための白色ローラが使用されることが多い。
このような構成であっても、同様に原稿に照射された光の透過及び背景部材での反射は起こる。
ここで、原稿厚に応じた光の透過具合について図14を参照しながら説明する。図14は、原稿が厚い場合と薄い場合における光の軌跡を示したイメージ図であり、(a)は原稿が厚い場合の、(b)は原稿が薄い場合の光の軌跡をそれぞれ示している。
ここで、図14(a)及び(b)に共通する読取部500は、画像読取に必要な部材をユニット化したものであって、センサ基板501、イメージセンサ502、セルフォックレンズアレイ(SLA)503、光源504a,504b及びガラス505を備えている。そして、読取部500と対向する位置には、白色のガイド板600が配設されている。
このような読取部500において、搬送されてくる原稿が光を透過しない十分に厚い原稿Paの場合、図14(a)に示すように、光源504a及び504bから照射された光は、ガラス505を介して原稿Paに照射され、ほとんど透過することなく原稿Pa上で反射され、その反射光はSLA503を介して集光された後、イメージセンサ502に受光される。
一方、搬送されてくる原稿が光を透過する薄い原稿Pbの場合、図14(b)に示すように、光源504a及び504bから照射された光は、ガラス505を介して原稿Pbに照射され、照射光の一部は原稿Pbを透過する。そして、ガイド板600で反射された後、原稿Pbをさらに透過してイメージセンサ502に受光される。このように、原稿の厚さに応じて光の透過具合が異なり、特に原稿が薄い場合に様々な問題が生じることが知られている。
例えば、原稿が薄い(透過率が高い)ことに起因して生じる問題の1つとして、特許文献1では、原稿裏面の画像が反射光に照らされることで原稿おもて面側に写し出される透けた画像(裏写り)が生じることが指摘されている。そして、特許文献1には、これを防止するために、おもて面読取部と裏面読取部それぞれに2つのイメージセンサを設けて、かつそれぞれの読取部に対向する位置に反射率が異なる2つの反射板を背景として用意し、原稿搬送時におもて面読取部と裏面読取部に設けられたイメージセンサが取得した計4つの画像データから裏写り補正係数を算出し、その算出した裏写り補正係数を用いて裏写り画像を除去することが開示されている。
ところで、上述のような背景部材からの反射光に起因する問題を解決するためには、背景板自体を黒くして透過した光を吸収することも考えられる。しかし、背景が黒いと読取った原稿の濃度が低くなったり、想定サイズより小さい原稿を読取る際に読み取り画像の周囲が黒くなったりしてしまうという別の問題が生じてしまうことから、一般的に背景を黒くすることは行われていない。そして、シェーディングデータを取得する観点からも背景部材としては一般的に白いものが使われている。
しかし、白色の背景部材を用いたとしても、原稿の厚さが薄く、かつ原稿下地が白い場合、背景部材として用いるガイド板や白色ローラの材質によりわずかでも色付きがあると、原稿を透過して背景部材により反射される光によって原稿下地の白が色付いてしまい、本来の原稿下地の色と比べて色味に差が生じるという問題があった。
ここで、図15を参照しながら、原稿下地が白い場合における背景板の色付きによる色味の変化の例について説明する。図15は、わずかに青みがかった背景部材を背景として種々の厚さの原稿についてカラー読み取りを行った結果を示す図であり、(a)は、原稿の紙厚(g/m)と地肌部におけるカラーイメージセンサのR(赤)G(緑)B(青)それぞれの出力レベル(digit)との関係を示したものである。出力は8ビットであるとする。また、(b)は、紙厚(g/m)とRGBそれぞれの出力レベルを足した全体出力に占める各色の出力レベルの比率との関係を示したものである。例えば、RGBそれぞれの出力レベルをD,D,Dとすると、RのカラーバランスBはB=D/(D+D+D)により求めることができる。
まず、図15(a)からわかるように、紙厚が厚い100g/mの場合、光はほぼ原稿を透過することなく原稿上で全反射するので、読み取りで得られる画像データは原稿の白色を反映してRGBの各色のレベルがそれぞれ最大値付近の同じ値である245(digit)になる。しかし、紙厚が薄くなるにつれ、光が原稿を透過するようになるため反射光が弱まり、全体としての出力レベルが低下する。また、背景板の色づきの影響を受けるため、RGBのレベルが一律には減少せず、R及びGの出力値に比べてBの出力値が大きくなる。
そして、図15(b)からわかるように、紙厚が厚い100g/mの場合、RGB出力レベルはそれぞれ同じ値なので全体出力に占めるRGB各成分のレベルの比率は等しくなるが、紙厚が薄くなるにつれ、Bの比率が大きくなり、RGBのカラーバランスが崩れてしまう。すなわち、厚紙では下地が白で無彩色であるものが、薄紙になると下地が青っぽく色付くことになり、厚紙の場合と比較して色味が変化することになる。特に無彩色の原稿では、わずかなカラーバランスの変化により色付きが目立ってしまう。
このように、原稿が薄いと背景部材の色付きにより読み取りで得られる画像データのカラーバランスが崩れて色味が変化してしまうという問題があった。この問題は、原稿を自動搬送して読み取る場合に限らず、原稿をコンタクトガラス上に載置して光学走査により読み取る場合にも同様に生じる。
また、両面同時読み取りを行う場合、原稿のおもて面読取時と裏面読取時で背景部材が異なることになるが、この場合、背景部材からの反射光の影響もおもて面と裏面で異なるため、原稿の表裏で色味の差が目立ってしまうという問題もあった。
また、ここでは色味の変化について説明したが、モノクロ読み取りの場合であっても、背景板に色付きがあると、原稿を透過した光が一部吸収されてしまい、原稿の厚さが薄い場合には読み取りで得られる画像データの地肌レベル(明るさ)が低下してしまうという問題があった。
そして、特許文献1に記載の技術では、裏写りの補正に必ずおもて面読取部と裏面読取部の計4つの画像データが必要となり、おもて面読み取りのみの場合には対応できなかったり、おもて面読取部と裏面読取部の背景部材が同じ反射率でなければ裏写り補正係数を求めることができなかったりするため、上記の問題の解決には十分とは言えなかった。
この発明は、このような問題を解決し、原稿の画像を読み取る画像読取装置において、背景板の色付きによる原稿の色味や明るさの変化を容易に低減できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の画像読取装置は、原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、同一原稿の同一面の画像を、無彩色の暗背景部材及び白背景部材をそれぞれ背景として読み取る第1及び第2の読取手段と、上記第1の読取手段による読み取りで得た第1の画像データの地肌レベルと、上記第2の読取手段による読み取りで得た第2の画像データの地肌レベルとから、読み取った原稿の厚さを推定する推定手段と、上記推定手段が推定した厚さに応じた補正係数を用いて、上記第2の画像データを補正する第1の補正手段とを設けたものである。
このような画像読取装置において、上記第2の読取手段は原稿の画像をカラーで読み取るカラー読取手段であり、上記第1の補正手段は、上記第2の画像データのRGBの各成分を、RGBのカラーバランスが所望の値になるように色毎に補正する手段にするとよい。
また、上記画像読取装置において、上記原稿の、上記第1及び第2の読取手段による読み取り面と異なる面の画像を読み取る第3の読取手段と、上記推定手段が推定した厚さに応じた補正係数を用いて、上記第3の読取手段による読み取りで得た上記第3の画像データを補正する第2の補正手段とを設けるとよい。
また、上記画像読取装置において、上記第1の読取手段は原稿の画像をモノクロで読み取るモノクロ読取手段にするとよい。
この画像読取装置において、上記第2の読取手段は原稿の画像をカラーで読み取るカラー読取手段であり、上記推定手段が、上記原稿の厚さの推定に用いる上記第2の画像データのレベルとして、上記第2の画像データを構成するRGBの画像データのうちGの画像データ地肌レベルのみを用いるようにするとよい。
また、上記第1の読取手段を構成するモノクロセンサの分光特性と上記第2の読取手段を構成するGのカラーセンサの分光特性が同じであるとよい。
また、上記画像読取装置において、上記原稿の厚さと上記補正係数とを対応づけた補正テーブルを記憶するテーブル記憶手段を備え、上記第1の補正手段が、上記推定手段が推定した厚さと対応する補正係数を上記補正テーブルから選択し、その選択した補正係数を用いて上記第2の画像データを補正するようにするとよい。
また、上記画像読取装置において、上記第1及び第2の画像データの地肌レベル比と上記原稿の厚さとの関係を表わす第1の近似式と、上記原稿の厚さと上記第2の読取手段によりその厚さの原稿を読み取った場合に得られる第2の画像データのRGB各成分の相対地肌レベルとの関係を表わす第2の近似式とをそれぞれ記憶する近似式記憶手段を備え、上記推定手段が、上記第1の画像データの地肌レベルと第2の画像データの地肌レベルとから上記第1の近似式に基づき上記原稿の厚さを推定する手段であり、上記第1の補正手段が、上記推定手段が推定した原稿の厚さから上記第2の近似式に基づき得られる上記RGB各成分の相対地肌レベルに基づき、上記補正係数を算出するようにするとよい。
また、上記画像読取装置において、上記第1の読取手段が、上記第2の読取手段による主走査方向の読取領域のうち一部の領域でのみ、上記原稿の画像を読み取る手段であるとよい。
また、上記画像読取装置において、上記第1の読取手段が、上記第2の読取手段による主走査方向の読取領域の全域で、上記原稿の画像を読み取る手段であるとよい。
また、上記画像読取装置において、上記推定手段が、上記原稿の副走査方向全域に係る第1の画像データから、上記原稿の厚さの推定に用いる上記第1の画像データの地肌レベルを算出するようにするとよい。
また、上記画像読取装置において、上記推定手段が、上記原稿の副走査方向の一部の領域に係る第1の画像データから、上記原稿の厚さの推定に用いる上記第1の画像データの地肌レベルを算出するようにするとよい。
また、この発明の画像形成装置は、上記何れかの画像読取装置を画像読取手段として備えたものである。
以上のようなこの発明の画像読取装置によれば、原稿の画像を読み取る画像読取装置において、背景板の色付きによる原稿の色味や明るさの変化を容易に低減することができる。
この発明の画像読取装置の実施形態における原稿搬送路及び読取部の概略構成を示す図である。 図1に示した画像読取装置のハードウェア構成のブロック図である。 図2におけるおもて面読取部の詳細な構成を示す外観図である。 図2における裏面読取部の詳細な構成を示す回路ブロック図である。 おもて面読取部が備える第1及び第2読取部並びにそれらと対応する第1及び第2読み取り位置との関係を示す図である。 第1及び第2読み取り位置における原稿搬送路の拡大図である。 第1及び第2読取部を構成するイメージセンサの配置例を示した図である。 おもて面読取部の第1及び第2読取部で読み取った画像データの地肌レベルと原稿の厚さとの関係を示した図である。 おもて面読取部の第1及び第2読取部で読み取った画像データの地肌レベルの比率(K)と原稿の厚さとの関係を示した図である。 片面読み取りを行う場合に本体制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 両面読み取りを行う場合に本体制御部が実行する処理を示す、図10と対応するフローチャートである。 原稿の厚さの推定に用いる画像データの範囲を示す第1の例を示す図である。 同じく第2の例を示す図である。 原稿が厚い場合と薄い場合における光の軌跡を示したイメージ図である。 わずかに青みがかった背景部材を背景として種々の厚さの原稿についてカラー読み取りを行った結果を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の画像読取装置の各部の構成について図1を参照しながら説明する。
図1は、この発明の画像読取装置の実施形態における原稿搬送路及び読取部の概略構成を示す図である。
この画像読取装置100は、原稿テーブル101の所定位置に載置された原稿束Pを1枚ずつ分離して所定の速度で搬送しながら、おもて面読取部120と裏面読取部123でそれぞれ原稿のおもて面(第1面)と裏面(第2面)の画像を読み取ることにより、原稿の両面の画像を読み取ることができる両面同時読取り可能な画像読取装置である。
そして、この画像読取装置100は、図1に示すように、原稿束Pをセットするための原稿セット部A、セットされた原稿束Pから一枚ずつ原稿を分離して給送する分離給送部B、給送された原稿を一次突当整合して、整合後の原稿を搬送するレジスト部C、搬送される原稿をターンさせて、原稿面を読取り側(下方)に向けて搬送するターン部D、原稿のおもて面に形成されている画像に対してプラテンガラスの下方から読み取りを行うおもて面読取搬送部E、おもて面読み取り後の原稿の裏面画像を読み取る裏面読取搬送部F、表裏の読み取りが完了した原稿を機外に排紙する排紙部G及び読み取り完了後の原稿を積載保持するスタック部Hを備えている。
これらのうち、原稿セット部Aは、原稿テーブル101、原稿長さ検知センサ102,103、可動原稿テーブル104、底板HP(ホームポジション)センサ105、原稿セットセンサ106及びセットフィラー107を備えている。
このうち、原稿テーブル101は、原稿束Pを載置するためのものである。
原稿長さ検知センサ102,103は、原稿の搬送方向の長さの概略を判定するためのものであって、ここでは、少なくとも、同一原稿サイズにおいて載置した向きが縦向きか横向きかを判断できるように配置している。なお、この検知センサ102と103は、反射型センサ又は原稿1枚でも検知可能なアクチュエータ・タイプのセンサを用いるとよい。
可動原稿テーブル104は、図中矢印abで示すように上下に揺動可能な構成になっており、原稿がない状態においては図中破線で示す仮想的な位置を定位置(ホームポジション)として待機しており、原稿がセットされてそれを原稿セットセンサ106とセットフィラー107により検知すると図2に示す底板上昇モータ205により矢印a方向に上昇してピックアップローラ108と原稿上面とが接触するように動作するものある。
底板HPセンサ105は、原稿がセットされていない状態で可動原稿テーブル104が定位置にあるか否かを検知するためのものである。
原稿セットセンサ106は、可動原稿テーブル104に原稿束Pがセットされているか否か光学的に検知するためのものである。
セットフィラー107は、可動原稿テーブル104に原稿束Pが載置されているか否かを物理的に検知するためのものであって、原稿未セット状態では図中破線で示す位置にて待機しており、原稿束Pがセットされると最上面の原稿と物理的に接するとともに、可動原稿テーブル104が除々に上昇してくるとそれとともに実線で示す位置まで時計方向に上昇するものである。
また、分離給送部Bは、ピックアップローラ108、給紙適正位置センサ109、給紙ベルト110及びリバースローラ111を備えている。
このうち、ピックアップローラ108は、図2に示すピックアップモータ201により、カム機構を用いて図中矢印cd方向に揺動可能な構成であり、原稿束Pがセットされた可動原稿テーブル104が上昇して最上面の原稿と接触した後も可動原稿テーブル104とともに給紙適正位置まで上昇して停止するものある。そして、図2に示す給紙モータ202の正転により可動原稿テーブル104上の原稿束Pのうち数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップして給紙口に繰り出すものである。
給紙適正位置センサ109は、給紙位置が適正なものとなるように、可動原稿テーブル104とともに上昇するピックアップローラ108の上昇位置を検知するためのものである。
給紙ベルト110は、図2に示す給紙モータ202の正転により時計方向に回転してピックアップローラ108により繰り出された原稿を搬送するためのものである。
リバースローラ111は、図2に示す給紙モータ202の正転により同じく時計方向に回転してピックアップローラ108により繰り出された数枚の原稿のうち最上位の原稿とそれよりも下位にある原稿とを分離して、最上位の原稿のみを給紙するようにするためのものである。
また、レジスト部Cは、突き当てセンサ112、プルアウトローラ113及び原稿幅センサ114を備えている。
このうち、突き当てセンサ112は、給紙ベルト110とリバースローラ111との作用により1枚に分離された原稿の先端を検知するためのものである。また、原稿の先端と後端とを読み取ることにより、モータパルスから原稿の搬送方向の長さも検知することができる。
プルアウトローラ113は、原稿先端を対向する従動コロとのニップ部分に撓みをもって押し当てることにより原稿先端の整合をとってスキュー補正を行うとともに、スキュー補正後の原稿を図2に示す給紙モータ202の逆転により反時計方向に回転させて、さらに下流にある中間ローラ115に搬送するためのものである。
原稿幅センサ114は、原稿の主走査方向に複数個並べられ、プルアウトローラ113により搬送された原稿の主走査方向のサイズを検知するためのものである。
また、ターン部Dは、中間ローラ115及び読取入口センサ116を備えている。
このうち、中間ローラ115は、図2に示す給紙モータ202の逆転により反時計方向に回転させて原稿をおもて面読取搬送部Eに搬送するためのものである。
読取入口センサ116は、搬送される原稿の先端を検知するためのものであって、この検知によって原稿の搬送速度を読取入口ローラ117進入前に減速させるとともに、図2に示す読取モータ203を正転させて読取入口ローラ117、読取出口ローラ121及びCIS出口ローラ125を反時計方向に駆動する基準ともなるものである。
また、おもて面読取搬送部Eは、読取入口ローラ117、レジストセンサ118、背景板119、おもて面読取部120、読取出口ローラ121を備えている。
このうち、読取入口ローラ117は、読取入口センサ116通過後に減速された原稿をさらに下流に搬送するためのものである。
レジストセンサ118は、読取入口ローラ117より搬送された原稿の先端を検知するためのものである。
背景板119は、おもて面読取部120の読み取り位置と対向する位置にある背景部材であって、原稿を読み取る際には背景となる白色のガイド板である。また、図1では図示を省略しているが、背景板119の一部に黒色の背景部材も設けている。この点については後に詳述する。
おもて面読取部120は、原稿のおもて面に形成された画像を光学的に読み取るためのものであって、光源やイメージセンサなどを備えるものである。この構成の詳細についても後に詳述する(図1に符号120で示すのは読み取り位置であり、実際にはおもて面読取部120は図3及び図5に示すような構成である)。
読取出口ローラ121は、おもて面の画像を読み取った後の原稿を下流にある裏面読取部Fに搬送するためのものである。
また、裏面読取搬送部Fは、排紙センサ122、裏面読取部123、裏面読取ローラ124を備えている。
このうち、排紙センサ122は、読取出口ローラ121より搬送される原稿の先端を検知するためのものである。
裏面読取部123は、原稿の裏面に形成された画像を光学的に読み取るためのものであって、光源やイメージセンサなどを備えるものである。この構成の詳細については後述する。
裏面読取ローラ124は、裏面読取部123の読み取り位置と対向する位置にあって、原稿の裏面を読み取る際には背景部材として機能する白色のローラであり、裏面読取時における原稿の浮きを抑えるとともに、シェーディングデータを取得するためにも読み取られるものである。
また、スタック部Hは排紙トレイ127からなり、この排紙トレイ127は、排紙された原稿を積載保持するためのものである。
次に、図2に、図1に示した画像読取装置100のハードウェア構成のブロック図を示す。
図2に示すように、画像読取装置100は、原稿長さ検知センサ102と103、底板HPセンサ105、原稿セットセンサ106、給紙適正位置センサ109、突き当てセンサ112、原稿幅センサ114、読取入口センサ116、レジストセンサ118、排紙センサ122、おもて面読取部120、裏面読取部123、コントローラ200、ピックアップモータ201、給紙モータ202、読取モータ203、排紙モータ204、底板上昇モータ205、記憶部206、本体制御部300及び操作部400を備えている。
なお、図2に示した各センサ及び各モータを特段区別する必要が無い場合は、まとめて「センサ群」及び「モータ群」として説明する。また、センサ群とモータ群並びにおもて面読取部120と裏面読取部123については、図1において説明しているため、説明を省略し、コントローラ200、記憶部206、本体制御部300及び操作部400を中心に説明する。
まずコントローラ200は、センサ群からの検知信号及び本体制御部300からの命令に基づいて、おもて面読取部120又は裏面読取部123における読取実行及びモータ群の正転又は逆転駆動を制御する制御手段である。
記憶部206は、おもて面読取部120及び裏面読取部123により読み取った画像データを格納する画像メモリである。
本体制御部300は、CPUを中核とする制御手段であり、画像読取装置100が備える各種ハードウェア(センサ群、モータ群及び読取部など)をコントローラ200を介して制御して、原稿搬送、原稿画像の読み取り、読み取りで得た画像データに対する補正などの機能を実現するための処理を行うものである。また、操作部400の制御も行う。この本体制御部300は、以上の処理を実行するためのプログラムやデータを記憶したROM等の記憶手段と、そのプログラムを展開して実行するためのワークエリアとなるRAMも備える。なお、この記憶手段には、プログラムに限らず、後述する画像データを補正するための補正テーブルなど格納してもよい。
操作部400は、液晶ディスプレイ等による表示部と、タッチパネルあるいはボタン等とを備えるものであり、画像読取装置100の状態をユーザに画面表示で通知したり、ユーザからの片面読取や両面読取の実行指示等の操作を受け付けたりするものである。
次に、図1及び図2を参照しながら、画像読取装置100のコントローラ200及び本体制御部300が各種ハードウェアを制御して原稿の画像読み取りを行う場合の動作について具体的に説明する。
まず、ユーザが、読み取りを行う原稿束Pを原稿テーブル101上におもて面を上向きにした状態でセットし、原稿束Pの幅方向を図示しないサイドガイドによって搬送方向と直行する方向の位置決めを行うと、原稿セットセンサ106とセットフィラー107がこの原稿を検知し、その検知結果はコントローラ200を介して本体制御部300に通知される。このことにより、本体制御部300は原稿束Pが原稿テーブル101上に載置されたことを認識する。
また、コントローラ200は、底板上昇モータ205を駆動して、可動原稿テーブル104を図1中矢印a方向に上昇させて原稿束Pの最上面がピックアップローラ108と接触するようにする。ピックアップローラ108は、可動原稿テーブル104上の最上面の原稿により押されて矢印c方向に上がり、給紙口まで上昇すると停止させる。
そして、ピックアップローラ108が給紙適正位置にて待機した状態で、例えばユーザが操作部400の図示しないプリントキーを押下すると、本体制御部300はコントローラ200に対して原稿給紙命令を送信する。その命令に応じてコントローラ200が給紙モータ202を正転させてピックアップローラ108を回転駆動し、原稿テーブル101上の稿束Pのうち数枚の原稿をピックアップして給紙口に繰り出す。なお、回転方向は、最上面の原稿を給紙口に搬送する時計方向である。
そして、繰り出された数枚の原稿は、給紙モータ202の正転により何れも時計方向に回転駆動する給紙ベルト110とリバースローラ111に挟まれ、最上面の原稿とその下の原稿とが分離されて、最上面の原稿のみが搬送される。
このとき、リバースローラ111は給紙ベルト110と所定圧で接しており、給紙ベルト110と直接接している時、又は原稿1枚を介して接している時では給紙ベルト110の回転につられて反時計方向に連れ回りする。一方、原稿が万一2枚以上給紙ベルト110とリバースローラ111の間に侵入した時は連れ回り力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ111は本来の回転駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをして重送が防止される。
そして、給紙ベルト110とリバースローラ111との作用により1枚に分離された原稿は給紙ベルト110によって搬送され、突き当てセンサ112により先端が検知される。コントローラ200は、その検知から原稿をさらに所定距離搬送すべく、給紙モータ202を引き続き正転させて、原稿をプルアウトローラ113に撓みを持った状態で押し当てる。
その後コントローラ200は、その押し当てられた状態において、給紙モータ202を停止させることにより、給紙ベルト110の駆動を停止させる。そして、給紙ベルト110の停止と同時に、ピックアップモータ201を回転させてピックアップローラ108を原稿上面から離間させ、原稿を給紙ベルト110のみの搬送力で送る状態にする。
その状態で、コントローラ200が停止している給紙モータ202を再度正転させて、原稿先端は給紙ベルト110の搬送力によりプルアウトローラ113と従動コロのニップ部分に進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。
スキュー補正が完了すると、コントローラ200が給紙モータ202を逆転させてプルアウトローラ113を反時計方向に駆動し、原稿を中間ローラ115に搬送する。なお、この際(給紙モータ202逆転時)、プルアウトローラ113と中間ローラ115は駆動されるが、ピックアップローラ108と給紙ベルト110は駆動されてない。
そして、レジスト部Cのプルアウトローラ113からターン部Dの中間ローラ115に原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して原稿を読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られている。そして、原稿先端が読取入口センサ116により検出されると、コントローラ200が、読取入口ローラ117と従動コロのニップ部分に原稿先端が進入する前に原稿搬送速度を読取搬送速度と同速にするために、給紙モータ202の回転速度を制御して減速を開始すると同時に、読取モータ203を正転させて読取入口ローラ117、読取出口ローラ121及びCIS出口ローラ125を駆動する。
その後、レジストセンサ118が原稿先端を検知すると、コントローラ200は、読取モータ203の回転速度を制御して、原稿の搬送速度を所定の搬送距離をかけてさらに減速し、おもて面読取部120の読取位置の手前で一時停止するようにする。そして、一時停止が完了したことをコントローラ200が検知すると、本体制御部300にレジスト停止信号を送信する。
続いて、本体制御部300が読み取り開始命令を行い、コントローラ200がこれを受け取ると、コントローラ200は読取モータ203を制御し、レジスト停止していた原稿を、おもて面読取部120の読取位置に原稿先端が到達するまでの間に所定の搬送速度に立ち上がるように増速して搬送する。そして、読取モータ203のパルスカウントにより検出された原稿先端が読取位置に到達するタイミングで、コントローラ200から本体制御部300に対して、原稿おもて面に形成された副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が、おもて面読取部120を原稿後端が抜けるまで送信される。
おもて面読取部120による画像読み取りの後、操作部400を介して設定された読取モードが片面読み取りの場合には、読取搬送部Eを通過した原稿は裏面読取部Fを通過して排紙部Gへと搬送される。
この際、排紙センサ122が原稿の先端を検知すると、コントローラ200は排紙モータ204を正転させて排紙ローラ126を反時計方向に回転駆動させる。また、コントローラ200は、排紙センサ122による原稿の先端を検知してからの排紙モータ204のパルスカウントにより、原稿後端が排紙ローラ126と従動コロとのニップから抜ける直前に排紙モータ204の回転速度を減速させて、排紙トレイ127上に排出される原稿が飛び出さない様に制御する。
一方、操作部400を介して設定された読取モードが両面同時読み取りの場合には、排紙センサ122にて原稿先端を検知してからの読取モータ203のパルスカウントにより検出された原稿先端が裏面読取部123の読み取り位置に到達するタイミングで、コントローラ200から本体制御部300に対して原稿裏面に形成された副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が裏面読取部123を原稿後端が抜けるまで送信される。裏面読取部123を通過した後は、排紙ローラ126により機外に排紙される。
このように、コントローラ200が本体制御部300からのコマンド及びセンサ群の検知結果に基づいてモータ群を適宜制御することにより、原稿搬送を行うことができ、モータ群のパルスカウントを用いることで原稿先端が読取位置に到達してから後端が抜けるまでの間の副走査方向の有効画像領域における画像データを正確に読み取ることができる。
次に、おもて面読取部120の詳細な構成について図3を参照しながら説明する。図3は、その詳細な構成を示した外観図である。
図3に示すように、おもて面読取部120は、第1プラテンガラス120a、白基準板120b、第2プラテンガラス120c、第1キャリッジ120d、第2キャリッジ120e、結像レンズ120f、イメージセンサ120g、センサ基板120h及び信号処理基板120iを備えている。
このうち、第1プラテンガラス120aは、停止した1枚の原稿P1を載置するためのものである。
白基準板120bは、シェーディング補正用のシェーディングデータを生成するために読み取られるものである。
第2プラテンガラス120cは、自動搬送により図示しない原稿が連続して搬送される場合に、その原稿が接触しながら通過していく場所である。
また、第1キャリッジ120dは、原稿露光用の光源120d1と第1反射ミラー120d2とを含んでおり、これらを一体として図示しないステッピングモータにより駆動され、副走査方向に原稿P1を光学走査しながら移動するものである。
第2キャリッジ120eは、第2反射ミラー120e1と第3反射ミラー120e2とを含んでおり、これらを一体として図示しないステッピングモータにより駆動され、第1キャリッジ120dに追随して副走査方向に移動するものである。
結像レンズ120fは、第1反射ミラー120d2から第3反射ミラー120e2に順次反射された反射光をイメージセンサ120gに集光して結像させるためのものである。
イメージセンサ120gは、反射光を光電変換してアナログ電気信号に変換し、変換したアナログ電気信号を接続ケーブルを介してセンサ基板120hに供給するためのものである。なお、イメージセンサ120gの具体的な構成については後述する。
センサ基板120hは、イメージセンサ120gを搭載するための基板である。
信号処理基板120iは、イメージセンサ120gから得られたアナログ電気信号に対して、各種の信号処理を施す信号処理回路が搭載された基板である。
これらのうち、光源120d1、第1反射ミラー120d2、第2反射ミラー120e1、第3反射ミラー120e2及び結像レンズ120fは、走査光学系を構成する。
なお、走査光学系としては、相対的なものであり、ミラー等が固定で原稿側が移動するタイプであってもよい。
このようなおもて面読取部120において、第1プラテンガラス120aに載置された原稿P1を読取る場合、光源120d1は、白基準板120bや第1プラテンガラス120aの読取面に対してある角度で光を照射し、白基準板120b又は原稿P1で反射した反射光は、第1反射ミラー120d2により反射偏向された後、第2キャリッジ120eの第2及び第3反射ミラー120e1,120e2で順次反射偏向され、結像レンズ120fに導かれイメージセンサ120gの受光面上に縮小結像される。そして、イメージセンサ120gは、入射光量に対応した電圧をアナログ画像信号として出力する。
この際、第1キャリッジ120dは、図示しないステッピングモータにより原稿P1の副走査方向に沿って矢印A方向に移動し、それと連動して第2キャリッジ120eが、原稿P1の読み取り面とイメージセンサ120gとの距離を一定に保ちながら矢印A´方向に移動し、原稿P1の副走査方向全体を読取る。
一方、前述した図1に示す原稿テーブル101上に載置された原稿束Pから1枚ずつ給紙されて自動搬送される原稿を読み取る場合、第1キャリッジ120d及び第2キャリッジ120eは矢印B及びB´方向にそれぞれ第2プラテンガラス120cまで移動して停止し、その停止した位置を読取り位置として、図1に示した搬送機構により順次搬送されてくる原稿を読み取る。
なお、おもて面読取部120における読取動作に際しての図示しないステッピングモータの駆動、第1及び第2キャリッジ120d,120eの走査などについては、コントローラ200が制御する。また、おもて面読取部120で読み取られたアナログ画像信号は、信号処理基板120iにおいて画像データに変換し、一旦記憶部206に蓄積した後、コントローラ200を介して本体制御部300へ出力される。
次に、裏面読取部123の詳細な構成について図4を参照しながら説明する。図4は、その詳細な構成を示した回路ブロック図である。
図4に示すように、裏面読取部123は、光源部123a、センサチップ123b、アンプ回路123c、A/D変換回路123d、黒補正部123e、画像処理部123f、フレームメモリ123g、出力制御回路123h及びインタフェース(I/F)回路123iを備えている。
なお、センサチップ123b、アンプ回路123c、A/D変換回路123d及び黒補正部123eについては、一部図示を省略したが、主走査方向に複数並んでいる。
このうち、光源部123aは、裏面読取部123に搬送される原稿に対して光を照射するためのものである。なお、この光源部123aとしては、LEDアレイ、蛍光灯又は冷陰極管を用いるとよい。
センサチップ123bは、集光レンズと等倍密着イメージセンサである光電変換素子を備え、原稿から反射した反射光を集光レンズによって集光し、アナログ電気信号に変換するためのものである。
アンプ回路123cは、複数のセンサチップ123bそれぞれに個別に接続されており、センサチップ123bから得られるアナログ電気信号を増幅するためのものである。
A/D変換回路123dは、複数のアンプ回路123cそれぞれに個別に接続されており、アンプ回路123cにより増幅されたアナログ電気信号をデジタル画像信号に変換するためのものである。
黒補正部123eは、複数のA/D変換回路123dそれぞれに個別に接続されており、A/D変換回路123dからの出力であるデジタル画像信号に含まれる黒レベルオフセットを除去するためのものである。
画像処理部123fは、黒レベルオフセットを除去したデジタル画像信号に対して種々の画像処理(例えば、シェーディング補正など)を施して出力用の画像データを生成するためのものである。
フレームメモリ123gは、画像処理が施された画像データを一時記憶するためのものである。
出力制御回路123hは、フレームメモリ123gに一時記憶された画像データを所定のタイミングでI/F回路123iに出力するためのものである。
I/F回路123iは、出力制御回路123hから出力された画像データを本体制御部300に転送するインタフェースである。
このような裏面読取部123において、前述した図1に示す原稿テーブル101上に載置された原稿束Pから自動搬送される原稿の裏面を読み取る場合、裏面読取部123による読取位置に原稿が進入するのに先立って、コントローラ200が光源部123aに点灯信号ONを送る。これにより、光源部123aが点灯して、その光を図示しない原稿に向けて照射する。
そして、原稿で反射した反射光は、複数のセンサチップ123bの集光レンズによって光電変換素子に集光されて光量に応じたアナログ電気信号に変換された後、アンプ回路123cによって増幅され、A/D変換回路123dによりデジタル画像信号に変換される。
続いて、デジタル画像信号は、黒補正部123eでオフセット成分を除去され、画像処理部123fに入力されてシェーディング補正などが施され出力用の画像データとされた後、フレームメモリ123gに一時記憶される。そして、コントローラ200が所定のタイミングでタイミング信号を出力制御回路123hに送信し、出力制御回路123hはそのタイミングでフレームメモリ123gに一時記憶された画像データをI/F回路123iを通じて本体制御部300に送信する。本体制御部300は、受信した画像データを適当なメモリに格納する。
以上の画像読取装置100において特徴的な点は、背景部材の色付きにより生じる原稿の色味や明るさの変化を低減するために、搬送する原稿の厚さを推定し、推定した厚さと対応する補正係数を用いて、読み取りで得た画像データを補正するようにした点である。そこで、以下この点に関連して、原稿の厚さを推定するためのおもて面読取部120の構成、補正係数の算出方法及び画像データの補正方法などについて説明する。
まず、この実施形態で用いた、原稿の厚さを推定するための手法について説明する。この実施形態においては、同一原稿の同一面の画像を、無彩色の暗背景部材(例えば黒背景部材)及び白背景部材をそれぞれ背景として読み取り、それぞれの読み取りで得られた画像データの地肌レベルを比較することにより、原稿の厚さを推定する手法を用いている(画像データの地肌レベルとは、画像データ中の地肌部の各画素における画素値(digit値)を平均したものである。単純平均だけでなく、加重平均や相乗平均等を用いてもよい)。
まず、原稿の厚さが厚い場合、光源部の光はほぼ全て原稿面で反射されるため、暗背景部材を背景として原稿を読み取った場合でも白背景部材を背景として原稿を読み取った場合でも、地肌レベルはほぼ変わらない。
一方、原稿の厚さが薄くなるにつれ、光源部の光のうち原稿面を透過して背景部材に入射する割合が増えることになる。ここで、背景が白の場合、背景部材も光をよく反射する。そして、その反射光が再度原稿を透過し、イメージセンサに入射するため、画像データの地肌レベルは、原稿の厚さが変わっても大きく変化することはない。
しかし、背景が黒等で反射率が低い場合、イメージセンサ入射する背景部材からの反射光は極めて少ない。従って、原稿の厚さが薄くなるにつれ、画像データの地肌レベルは大きく低下する。(図8参照)
従って、暗背景部材を背景とした読み取りで得られた画像データの地肌レベルと白背景部材を背景とした読み取りで得られた画像データの地肌レベルとの比、あるいは差は、原稿の厚さ(光透過率)に依存して変化することになる。そこで、予めこれらの関係を求めておくことで、上記の画像データの地肌レベルとの比から、原稿の厚さを推定することができる。
暗背景部材としては、反射率の低い黒が好ましいが、白背景よりも十分に反射率が低ければ、黒に限られない。ただし、有彩色であると画像データのカラーバランスに影響を与えるため、無彩色が好ましい。
以上の手法により原稿の厚さを推定するための構成を、図5乃至図7に示す。図5は、おもて面読取部が備える第1及び第2読取部並びにそれらと対応する第1及び第2読み取り位置との関係を示す図であり、図6は、その第1及び第2の読取り位置における原稿搬送路の拡大図であり、図7は、第1及び第2読取部を構成するイメージセンサの配置例を示した図である。なお、図5については、おもて面読取部120以外の構成については符号を省略して示している。
図3の説明で述べた通り、おもて面読取部120は、原稿からの反射光を電気信号に変換するためのイメージセンサ120gを備えているが、このイメージセンサ120gは、図5及び図7に示すように、より詳細には第1読取部Aを構成するイメージセンサと第2読取部Bを構成するイメージセンサとから構成される。
また、これらのイメージセンサは、原稿の同じおもて面の画像を、異なる位置で読み取るためのセンサであり、第1読取部Aによる読み取り位置を第1読み取り位置A′、第2読取部Bによる読み取り位置を第2読み取り位置B′とする。
そして、原稿の読み取り位置における背景は基本的には白であるが、図6に示すように、白色の背景板119のうち、第1読取位置A´と対向する位置に暗背景部材として黒パッチ119pを取り付けておき、原稿搬送時に第2プラテンガラス120cに接触しながら通過する原稿を読み取る際に、第1読取位置A´では黒の背景で、第2読取位置B´では白の背景で読み取りを行うことができるようにしている。
また、図7に示すように、この第1読取部Aを構成するイメージセンサは、主走査方向の読み取り領域の一部分に設けられたモノクロセンサであり、第2読取部Bを構成するイメージセンサは、主走査方向の読み取り領域1ライン全域に設けられたカラーセンサである。なお、カラーセンサについては図で上から順にR(赤)、G(緑)、B(青)と対応するカラーセンサとしている。
なお、ここでモノクロセンサを主走査方向の読み取り領域全域に設けずに一部分に設けているのは、黒背景での読み取りは、原稿の厚さ推定のために用いる画像データの地肌レベルを得るために行うものであり、必ずしも全域の画像データを必要としないからである。また、これにより、読み取り領域全域にモノクロセンサを配置しなくて済むので、製造コストを下げることができる。
また、同様な理由で、第1読取部Aを構成するイメージセンサでは、原稿に形成された画像の色を判別する必要はなく、原稿の厚さ推定にあたっては、モノクロセンサの読み取りで足りる。このことにより、第1読取部Aにはカラーセンサを使用しなくて済むため、何れもカラーセンサとした場合と比較するとよりイメージセンサ120gのコストを下げることができる。ただし、第1読取部Aをカラーイメージセンサにより構成することも妨げられない。
また、原稿の厚さの推定を行う際には、第2読取部Bを構成するRGBのカラーセンサから出力される各色に対応した画像データの地肌レベルのうち、Gのカラーセンサから出力される画像データの地肌レベルを推定に用いるとよい。これは、Gのカラーセンサの方がR又はBのカラーセンサよりも比較的分光特性が第1読取部Aを構成するモノクロセンサに近いからである。そして、このことにより、R又はBのカラーセンサを用いた場合に比べ精度のよい原稿の厚さ推定が可能となる。
また、モノクロセンサとGのカラーセンサについて、互いに分光特性が同じであるものを用いるとさらによい。この場合、これらのセンサが出力する画像データの地肌レベルから、原稿の分光反射率の影響を排除できるので、さらに精度の良い原稿の厚さ推定が可能となる。
なお、背景を黒パッチ119pとするイメージセンサAと背景を白い背景板119とするイメージセンサBの読み取り順序は、何れを先にしてもよく、例えば、黒パッチ119pと背景板119の順序を入れ替えて、先にイメージセンサBが読み取りを行ってもよい。また、図7に示したイメージセンサの配置例は一例であって、背景板119と黒パッチ119pとの関係において整合がとれている限り配置位置を入れ替えても構わない。
また、原稿の厚さ推定のための画像データの地肌レベル算出に当たっては、イメージセンサの全画素から得られるデータを用いる必要はない。余白と考えられる領域のデータのみ用いるようにするとよい。
次に、原稿の厚さの推定を行うための具体的な手順について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、おもて面読取部の第1読取部A及び第2読取部Bで読み取った画像データの地肌レベルと原稿の厚さとの関係を示した図であり、図9は、おもて面読取部の第1読取部A及び第2読取部Bで読み取った画像データの地肌レベルの比率(K)と原稿の厚さとの関係を示した図である。
なお、第1読取部A(モノクロセンサ)で原稿を読み取った際の地肌レベルをPH1とし、第2読取部B(緑のカラーセンサ)で原稿を読み取った際の地肌レベルをPH2として説明する。
図8に示すように、第1読取部Aでは、背景が黒であるため原稿を透過した光はほとんど吸収され、黒パッチ119pからの反射光はイメージセンサに入射せず、原稿からの反射光のみ入射する。そして、原稿が薄くなるほど原稿を透過する光が多くなり原稿からの反射光が少なくなるため、画像データの地肌レベルPH1は原稿が薄くなるにつれ比較的大きく低下していく。
一方、第2読取部Bでは、原稿を透過し背景板119に入射した光は、背景板119において効率よく反射され、背景板119からの反射光が再び原稿を透過してイメージセンサに入射する。このため、第1読取部Aと比べて原稿が薄くなった場合に得られる光量が大きくなり、原稿の厚さに応じた地肌レベルPH2の変化量は、地肌レベルPH1よりも小さいものとなる。
ここで、第1読取部Aで読み取った画像データの地肌レベルPH1と第2読取部Bで読み取った画像データの地肌レベルPH2との比率をK=PH1/PH2とする。そうすると、図9に示すように、原稿の厚さが厚い場合、第1読取部A及び第2読取部Bでの地肌レベルはほぼ同じなので、地肌レベルPH1とPH2にほぼ差がなくK=1となる。一方、原稿の厚さが薄くなるほど、Kは小さくなる。
このKと原稿の厚さとの関係を予め求めておき、原稿読取時に読み取りで得られた画像データから算出したKに応じて原稿の厚さを推定するようにする。そして、この推定した原稿の厚さに応じて、補正テーブルから背景板119の色付きによる色味の変化を補正するための補正係数を選択する。
具体的には、ここでは、予め求めておいたKと原稿の厚さとの関係図において、図9に示すように原稿の厚さを5段階で分けておき、原稿搬送時に算出したKの値に応じて5段階の粒度で原稿の厚さを推定するようにする。そして、その5段階の中から推定した原稿の厚さと対応する補正係数を以下に示す表1の補正テーブルから選択する。
例えば、原稿搬送によって得られたPH1とPH2とから算出した比が1に近い値だった場合、Kと原稿の厚さとの関係図を用いて原稿の厚さは5段階のうちで最も厚い(5)と推定され、この(5)と対応する補正係数を、R(赤)、G(緑)、B(青)についてそれぞれ補正テーブルから選択し、α(R5)、α(G5)、α(B5)を選択することになる。
この補正係数は、RGBのカラーバランスを補正するためのものである。すなわち、背景技術の項で説明したように、背景板が白くても色付きにより青みがかっているような場合は、原稿が薄いと読み取り画像データにおいてRGBのカラーバランスが崩れて色味が変化してしまうので、この補正係数は、色味の変化を補正してカラーバランスのつり合いをとるためのものである。
なお、原稿の厚さ推定に用いるKと原稿の厚さとの関係は、様々な紙厚の原稿について予めデータを採取して記憶部206あるいは本体制御部300の記憶手段に格納しておくものとし、厚さ推定においては、その紙種と対応した関係図を用いて厚さを推定するものとする。また、装置の使用中に、メンテナンスの一環としてキャリブレーションを行えるようにしてもよい。
また、関係図における厚さ推定のレンジは、5段階である必要はなく、より細かく段階設定をしてもよい。これにより、より精度よく厚さ推定を行うことができる。
なお、原稿の厚さ推定にあたって、例えば、背景を黒として読み取った画像データの地肌レベルのみを用いて、その地肌レベルに対応した原稿の厚さを推定することも一応考えられる。原稿の色が白のみであれば、この手法でも十分な精度で厚さの推定が可能である。
しかし、原稿の地肌が白ではないものがある可能性があると、この手法では適切な推定ができない。すなわち、第1読取部Aの出力画像データの地肌レベルが低い場合に、これが紙厚が薄いためであるのか、もともと原稿が白でないためであるのか、判別できない。そこで、背景が白い第2読取部Bの画像データの地肌レベルも用いることで、原稿の地肌が白か否かを判別することができ、原稿の厚さを正確に推定することできる。
次に、カラーバランスを補正するための補正係数の算出方法及び画像データの補正方法について具体的に説明する。
まず、カラーバランスを以下の式で定義する。なお、R画像データの地肌レベルは、Rのカラーセンサによる読み取りで得られたRプレーンの画像データの地肌レベルのことである。G、Bについても同様である。
Rのカラーバランス=R画像データの地肌レベル/(R画像データの地肌レベル+G画像データの地肌レベル+B画像データの地肌レベル)
Gのカラーバランス=G画像データの地肌レベル/(R画像データの地肌レベル+G画像データの地肌レベル+B画像データの地肌レベル)
Bのカラーバランス=B画像データの地肌レベル/(R画像データの地肌レベル+G画像データの地肌レベル+B画像データの地肌レベル)
すると、読み取り対象として想定されるある紙厚の原稿(対象原稿)についてカラーバランスの補正に用いる補正係数は、以下の式で定めることができる。なお、「基準紙厚におけるカラーバランス」とは、基準紙厚(十分な厚さ)の白い原稿を読み取った場合に得られる画像データを上式に当てはめて得られるカラーバランスであり、「対象原稿におけるカラーバランス」とは、対象原稿を読み取って得られた画像データを上式に当てはめて得られるカラーバランスである。
R用の補正係数α(R)=基準紙厚におけるRのカラーバランス/対象原稿におけるRのカラーバランス
G用の補正係数α(G)=基準紙厚におけるGのカラーバランス/対象原稿におけるGのカラーバランス
B用の補正係数α(B)=基準紙厚におけるBのカラーバランス/対象原稿におけるBのカラーバランス
この補正係数の算出例を背景技術の項で説明した図15(a)及び(b)も交えて具体的に説明する。なお、図15に示したのはカラーイメージセンサの出力レベルであるが、この出力レベルが読み取りで得られる画像データにもそのまま反映されるとする。
例えば原稿の基準紙厚を100g/mとするとRGBの画像データの地肌レベルはいずれも245(digit)となり、基準紙厚のRGBカラーバランスはそれぞれ245/245×3≒0.333となる。
ここで、対象原稿の紙厚が50g/mである場合には、対象原稿のRGBの画像データの地肌レベルはそれぞれ232、218、238(digit)となる。従って、対象原稿におけるGのカラーバランスは、218/(232+218+238)≒0.317となる。なお、これらRGBバランスは、図15(b)の縦軸の比率からも読み取ることができる。
そうすると、この対象原稿に対して用いる補正係数α(G)は、0.333/0.317≒1.05となる。
このような補正係数を、白を背景とした上で対象原稿の紙厚を変化させて(補正係数を算出する式の分母の紙厚を変化させて)予め算出しておき、その算出した補正係数と紙厚の関係を補正テーブルとして記憶部206あるいは本体制御部300の記憶手段に格納しておく。また、補正係数は、様々な紙種の紙厚に応じて予め算出されるものであって、様々な紙種の補正テーブルを格納する際には、前述したKと原稿の厚さとの関係図における紙種と同じ紙種の補正テーブルを対応付けて格納するものとする。このように、補正係数と紙厚の関係をテーブル形式で予め作成して記憶しておくことにより、画像データを補正する際の処理がより高速になり、処理時間を短縮することができる。
ここで、原稿読取時には、黒パッチ119pを背景として読み取った画像データの地肌レベルと、白い背景板119を背景として読み取った画像データの地肌レベルとの比率(K)を算出して、その算出したKを用いて図9に示した関係図から原稿の厚さを推定し、その推定した厚さと対応する(推定した原稿の厚さのレンジと対応するレンジの)RGBの補正係数を補正テーブルから選択して、白い背景板119を背景として読み取った画像データ全体に対して以下のようにRGB毎に乗算する。
補正後のRの画像データR´=補正前のRの画像データ・α(R)
補正後のGの画像データG´=補正前のGの画像データ・α(G)
補正後のBの画像データB´=補正前のBの画像データ・α(B)
上述の例だと原稿搬送時にKを算出して推定した紙厚が例えば50g/mを代表値とするレンジに入る場合は、白い背景板119を背景として読み取ったGプレーンの画像データに補正係数1.05を乗算する等である。また、R及びBについても同様に補正係数をそれぞれ乗算することで、カラーバランスを、基準紙厚の原稿を読み取った場合と同様なものに補正することができる。
すなわち、おもて面読取画像において、背景板119の色付きによるカラーバランスのズレを補正することが可能となり、色味の変化を補正することができる。
次に、本体制御部300が実行する上述の画像データの補正に関連する処理の流れについて説明する。図10は、片面読み取りを行う場合に本体制御部300が実行する処理を示すフローチャートである。ただし、上述した画像データの補正に関連の薄い部分については記載を省略している。
画像読取装置100においては、原稿テーブル101に原稿束Pがセットされた状態でユーザが操作部400の図示しないタッチパネル等により片面読取を指示すると、本体制御部300のCPUが、図10に示す処理を開始する。
そしてまず、コントローラ200に対して原稿の読み取り開始を指示する(S101)。そして、これに応じてコントローラ200が各部を制御して原稿の画像を読み取り、その結果を制御部300に返してくるので、まずそのうち第1読取部Aにより原稿を読み取って得た画像データを取得し(S102)、取得した画像データの原稿地肌におけるレベルPH1を算出する(S103)。
続いて、第2読取部Bにより原稿を読み取って得た画像データを取得し(S104)、取得した画像データの原稿地肌における地肌レベルPH2を、RGBの各プレーンについてそれぞれ算出する(S105)。
次に、ステップS105で算出したRGBの各プレーンにおける画像データの地肌レベルから、RGBそれぞれについてカラーバランスを算出し、各色のカラーバランスのうち値が30%以下のものがあるか否か判断する(S106)。この処理は、原稿地肌が無彩色の白か色付き(例えば色紙)かを判断するためのものである。そして、この実施形態においては、RGB3色のうち何れか1つでも比率が30%以下のものがあると、カラーバランスが崩れており、色付き原稿であると判断するようにしている。これは、図15(b)に示したように、原稿の厚さが薄めの50g/mになっても、各色の全体に占める比率はそれぞれ30%台を維持していることから、30%以下のものがある場合、紙厚以外の理由、すなわち原稿の色づきが原因でカラーバランスが崩れているものと推定して上記判断を行っている。
そして、このステップS106の判断において、各色のカラーバランスのうち値が30%以下のものがある場合(S106のYes方向)、色付き原稿と判断して補正を行わずに(S110)、処理を終了する。
一方、各色のカラーバランスのうち比率が30%以下のものがない場合(S106のNo方向)、無彩色の原稿と判断してステップS107に進む。そして、PH1とPH2から比率K=PH1/PH2を算出する(S107)。なお、上述の通り、比率の算出において、PH2としてGプレーンの画像データの地肌レベルを用いるとよい。
そして、本体制御部300は、求めた比率Kを用いて、予め記憶している前述したような比率Kと原稿の厚さとの関係から原稿の厚さを推定し(S108)、その推定した原稿の厚さと対応する補正係数を補正テーブルから読み出し、ステップS104で取得した画像データ全体に色毎に乗算する(S109)。
以上の処理を本体制御部300のCPUが行うことで、背景板119の色付きにより生じるRGBバランスのズレを補正することができ、原稿の色味の変化を低減することができる。
なお、ステップS106の判断において用いる30%の閾値は任意に設定可能であり、原稿地肌が無彩色か否かを判断するための適当な閾値を紙種に応じて設定すればよい。
また、原稿の厚さの推定やステップS109で用いる補正係数の取得には、テーブルではなく、近似式を用いてもよい。
この場合、まず、予め測定した比率Kと原稿の厚さとの対応関係に基づき、これらの関係を示す第1の近似式を求めて適当な記憶手段に記憶しておく。
また、原稿の厚さとカラーバランスの関係についても、予め測定したデータに基づき、RGBそれぞれについて第2の近似式を求めて適当な記憶手段に記憶しておく。
そして、第1の近似式から、原稿読取時に算出した比率Kに基づき原稿の厚さが求まり、第2の近似式から、推定した原稿の厚さに応じた赤、緑、青それぞれのRGBバランスが求まる。そして、求めた各色のカラーバランスと基準紙厚におけるカラーバランスとからRGBそれぞれの補正係数を算出できる。この算出した補正係数を画像データ全体に乗算して補正すればよい。
これらの近似式を用いた場合、図9に示したような数段階の分解能をもって原稿の厚さを推定する場合と比べ、より精度よく原稿の厚さを推定することができる。そして、このことにより精度のよい補正係数を算出できるため、精度のよいRGBバランスの補正が可能となる。
次に、両面読取において画像データの補正を行う際に本体制御部300が行う処理の流れについて説明する。図11は、両面読み取りを行う場合に本体制御部300が実行する処理を示す、図10と対応するフローチャートである。なお、両面読取を行うにあたっては、以下の表2に示すように、おもて面用の補正テーブルだけでなく、裏面用の補正テーブルも予め作成して適当な記憶手段に記憶させておく。
画像読取装置100においては、原稿テーブル101に原稿束Pがセットされた状態でユーザが操作部400の図示しないタッチパネル等により両面読取を指示すると、本体制御部300のCPUが、図11に示す処理を開始する。
そしてまず、片面読取の場合と同様な処理(図10のS101乃至S110の処理)を実行する。このとき、読み取りに使用するのはおもて面読取部120であり、また、ステップS108で推定した原稿の厚さの値は、適当な記憶手段に記憶させておく。
その後、コントローラ200から、裏面読取部により原稿を読み取って得た画像データを取得する(S111)。そして、おもて面読取時にカラーバランスの補正を行ったか否か(ステップS106でNOであったか否か)を判断して(S112)、補正を行っていない場合は(S112のNo方向)、裏面読取時においても補正を行わずに(S115)、処理を終了する。
一方、おもて面読取時に補正を行っていた場合は(S112のYes方向)、おもて面読取時に記憶しておいたステップS108で推定済みの原稿の厚さを取得して(S113)、その原稿の厚さに対応する裏面の補正係数を補正テーブルから読み出し、ステップS111で取得した画像データ全体に色毎に乗算する(S114)。このことにより、裏面読取ローラ124の色付きによる色バランスのズレも補正でき、裏面画像の色味の変化を補正することができる。
そして、両面読み取りにおいて以上の処理を行うことによって、おもて面及び裏面両方の画像データをそれぞれ所望のカラーバランスに補正することができ、各面におけるカラーバランスのずれだけでなく、原稿表裏の色味の差も低減することができる。この場合において、原稿の厚さがおもて面読み取り時と裏面読み取り時で変化することはないから、おもて面読取時に推定した厚さを裏面読み取り時の補正にも流用することにより、暗背景での読み取りを一面のみで済ませることができる。
なお、両面読み取りにおいても、補正テーブルを用いることなく、予め算出しておいたおもて面及び裏面の近似式1及び2をそれぞれ用いて画像データ2及び3を補正してもよい。
次に、原稿の厚さの推定に用いる画像データの範囲について説明する。
まず、図12にその第1の例を、図13に第2の例を示す。
画像読取装置100においては、図7に示したように、第1読取部Aを構成するイメージセンサは、主走査方向の読み取り領域の一部分に設けられたモノクロセンサである。
そして、第1読取部Aによる読み取り画像データの地肌レベルPH1を算出するために、まず、図12に斜線で示したように、イメージセンサが読み取った、原稿の副走査方向全域の画像データを用いることが考えられる。
この場合、読み取りで得た画像データのうち、副走査方向先頭ラインで画素値が最大の画素の画素値を地肌レベルとして採用し、その後副走査方向全域に亘って地肌を追従し、副走査方向全域のうち最大値の地肌レベルを算出し、これをPH1とすることが考えられる。
第2読取部Bによる読み取り画像データの地肌レベルPH2についても、同様に、副走査方向全域のうち最大値の地肌レベルをPH2とすればよい。地肌追従については、適宜既知の方法を採用すればよい。
また、図13に斜線で示したように、イメージセンサが読み取った、原稿の副走査方向の一部の領域の画像データを用いることが考えられる。
この場合、読み取りで得た画像データのうち、副走査方向先頭ラインで画素値が最大の画素の画素値を地肌レベルとして採用し、その後副走査方向で所定の距離dまで地肌を追従し、その範囲のうち最大値の地肌レベルを算出し、これをPH1とすることが考えられる。
第2読取部Bによる読み取り画像データの地肌レベルPH2についても、同様に、副走査方向の距離dまでのうち最大値の地肌レベルをPH2とすればよい。
このようにすると、副走査方向全域の画像データを用いる場合と比較して、画像データを記憶するための容量を低減することができると共に、演算量も低減し、原稿の厚さ推定の処理時間を短縮することができる。
〔変形例〕
以上で実施形態の説明を終了するが、画像読取装置100の具体的な構成や本体制御部300が行う処理の内容等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、図7に示した第1読取部Aは、主走査方向の一部のみに配置しているが、一般的に利用されている4ラインCCDを用いても良い。4ラインCCDは主走査方向全域にモノクロセンサとカラーセンサが並んで配置されており、モノクロモード時にはモノクロセンサで原稿を読み、カラーモード時にはカラーセンサで原稿を読むことで、モノクロモード時の読取速度を早くしている。そして、これらのうちモノクロセンサを第1読取部Aとして、カラーセンサを第2読取部Bとして用いればよい。
そして、この4ラインCCDを用いると、モノクロセンサが主走査全域に配置されているため、主走査全域の画像データから地肌レベルPH1を算出することができる。また、例えば、主走査方向をいくつかの領域に分割して、分割した領域ごとの地肌レベルの平均値をPH1としてもよい。このことにより、主走査方向の一部分だけでPH1を算出した場合と比べると、主走査全域を分割して得た地肌レベルの平均値によりPH1を算出できるため、精度よく地肌レベルを求めることができる。
また、別の変形として、原稿の厚さ推定を、おもて面読取部120ではなく裏面読取部123で読み取った画像データを用いて行ってもよい。
この場合、裏面読取部123について、第1読取部と第2読取部を設け、黒背景(暗背景)と白背景でそれぞれ画像を読み取れるようにすればよい。
また、画像の読み取りをモノクロで行えばよい場合、第2読取部Bを構成するイメージセンサがモノクロセンサであってもよい。この場合であっても、白背景部材に色付きがある場合、原稿の厚さが薄くなるにつれて図15(a)に示したグラフのようにイメージセンサの地肌レベル(ひいては画像データ全体のレベル)が低下し、読み取り画像の明度低下につながる。
そして、上述のカラーの場合と同様に、暗背景での読み取りで得られた画像データの地肌レベルと白背景での読み取りで得られた画像データの地肌レベルとを比較して原稿の厚さを推定し、その厚さに応じた補正係数を用いて、白背景での読み取りで得られた画像データの地肌レベルを、原稿の厚さによらず一定の値となるように補正することができる。
また、図15からわかるように、カラー読み取りの場合でも、白背景部材に色づきがあると、原稿が薄くなるにつれ、RGB全ての出力レベルが低下、すなわち明度が低下する。従って、カラーバランスの補正と同時に、この明度の低下も補正するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、第1読取部Aと第2読取部Bとが異なるイメージセンサにより構成される例について説明したが、イメージセンサとしては共通のハードウェアを用い、センサの位置を変更して2度の読み取りを行うことにより、暗背景での読み取りと白背景での読み取りとを行うことができるようにしてもよい。また、背景部材を入れ替えて2度の読み取りを行うことにより、暗背景での読み取りと白背景での読み取りとを行うことができるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、原稿搬送を行うことを前提に説明したが、例えば、止まっている原稿に対しても背景部材を入れ替えて暗背景と白背景の2度の読み取りを行うことにより原稿厚の推定を行って、カラーバランスの補正を行ってもよい。このことにより、例えば原稿をコンタクトガラス上に載置して光学走査により読み取る場合であっても、背景部材の色付きによる色味が変化を抑えることができる。
また、画像読取装置100を、デジタル複写機、ファクシミリ装置、あるいはこれらの機能を複合したデジタル複合機(MFP)等の画像形成装置の画像読取部として備えてもよいことはもちろんである。
また、以上説明してきた実施形態の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
以上説明してきたように、この発明の画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置によれば、背景板の色付きによる原稿の色味や明るさの変化を容易に低減することができる。
従って、この発明を適用することにより、原稿の厚さに依らずに(厚紙や薄紙であっても)色のバランスのとれた品質のよい原稿を提供することができる。
100:画像読取装置 101:原稿テーブル
102,103:原稿長さ検知センサ 104:可動原稿テーブル
105:底板HP(ホームポジション)センサ 106:原稿セットセンサ
107:セットフィラー 108:ピックアップローラ
109:給紙適正位置センサ 110:給紙ベルト 111:リバースローラ
112:突き当てセンサ 113:プルアウトローラ
114:原稿幅センサ 115:中間ローラ 116:読取入口センサ
117:読取入口ローラ 118:レジストセンサ 119:背景板
120:おもて面読取部 121:読取出口ローラ 122:排紙センサ
123:裏面読取部 124:裏面読取ローラ 125:CIS出口ローラ
126:排紙ローラ 127:排紙トレイ 200:コントローラ
201:ピックアップモータ 202:給紙モータ 203:読取モータ
204:排紙モータ 205:底板上昇モータ 206:記憶部
300:本体制御部 400:操作部 120a:第1プラテンガラス
120b:白基準板 120c:第2プラテンガラス
120d:第1キャリッジ 120d1:光源 120d2:第1反射ミラー
120e:第2キャリッジ 120e1:第2反射ミラー
120e2:第3反射ミラー 120f:結像レンズ
120g:イメージセンサ 120h:センサ基板 120i:信号処理基板
123a:光源部 123b:センサチップ 123c:アンプ回路
123d:A/D変換回路 123e:黒補正部 123f画像処理部
123g:フレームメモリ 123h:出力制御回路 123i:I/F回路
500:読取部 501:センサ基板 502:イメージセンサ
503:セルフォックレンズアレイ 504a、504b:光源
505:ガラス 600:ガイド板
特開2009−159342号公報

Claims (13)

  1. 原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、
    同一原稿の同一面の画像を、無彩色の暗背景部材及び白背景部材をそれぞれ背景として読み取る第1及び第2の読取手段と、
    前記第1の読取手段による読み取りで得た第1の画像データの地肌レベルと、前記第2の読取手段による読み取りで得た第2の画像データの地肌レベルとから、読み取った原稿の厚さを推定する推定手段と、
    前記推定手段が推定した厚さに応じた補正係数を用いて、前記第2の画像データを補正する第1の補正手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記第2の読取手段は原稿の画像をカラーで読み取るカラー読取手段であり、
    前記第1の補正手段は、前記第2の画像データのRGBの各成分を、RGBのカラーバランスが所望の値になるように色毎に補正する手段であることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿の、前記第1及び第2の読取手段による読み取り面と異なる面の画像を読み取る第3の読取手段と、
    前記推定手段が推定した厚さに応じた補正係数を用いて、前記第3の読取手段による読み取りで得た前記第3の画像データを補正する第2の補正手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記第1の読取手段は原稿の画像をモノクロで読み取るモノクロ読取手段であることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項4に記載の画像読取装置であって、
    前記第2の読取手段は原稿の画像をカラーで読み取るカラー読取手段であり、
    前記推定手段が、前記原稿の厚さの推定に用いる前記第2の画像データの地肌レベルとして、前記第2の画像データを構成するRGBの画像データのうちGの画像データの地肌レベルのみを用いることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置であって、
    前記第1の読取手段を構成するモノクロセンサの分光特性と前記第2の読取手段を構成するGのカラーセンサの分光特性が同じであることを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記原稿の厚さと前記補正係数とを対応づけた補正テーブルを記憶するテーブル記憶手段を備え、
    前記第1の補正手段が、前記推定手段が推定した厚さと対応する補正係数を前記補正テーブルから選択し、該選択した補正係数を用いて前記第2の画像データを補正することを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記第1及び第2の画像データの地肌レベル比と前記原稿の厚さとの関係を表わす第1の近似式と、前記原稿の厚さと前記第2の読取手段によりその厚さの原稿を読み取った場合に得られる第2の画像データのRGB各成分の相対地肌レベルとの関係を表わす第2の近似式とをそれぞれ記憶する近似式記憶手段を備え、
    前記推定手段は、前記第1の画像データの地肌レベルと第2の画像データの地肌レベルとから前記第1の近似式に基づき前記原稿の厚さを推定する手段であり、
    前記第1の補正手段は、前記推定手段が推定した原稿の厚さから前記第2の近似式に基づき得られる前記RGB各成分の相対レベルに基づき、前記補正係数を算出することを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の画像読取装置において、
    前記第1の読取手段が、前記第2の読取手段による主走査方向の読取領域のうち一部の領域でのみ、前記原稿の画像を読み取る手段であることを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の画像読取装置において、
    前記第1の読取手段が、前記第2の読取手段による主走査方向の読取領域の全域で、前記原稿の画像を読み取る手段であることを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の画像読取装置において、
    前記推定手段が、前記原稿の副走査方向全域に係る第1の画像データから、前記原稿の厚さの推定に用いる前記第1の画像データの地肌レベルを算出することを特徴とする画像読取装置。
  12. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の画像読取装置において、
    前記推定手段が、前記原稿の副走査方向の一部の領域に係る第1の画像データから、前記原稿の厚さの推定に用いる前記第1の画像データの地肌レベルを算出することを特徴とする画像読取装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像読取装置を画像読取手段として備えた画像形成装置。
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