JP2012187546A - 水処理用樹脂担体の製造方法、及び水処理用樹脂担体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態の水処理用樹脂担体の製造方法は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、エポキシ樹脂架橋剤、水処理用の吸着性基及び反応性基を有する化合物並びに金属水酸化物を、水溶性溶媒の存在下において加熱反応させ、前記金属水酸化物及び前記吸着性基を含有してなるエポキシ樹脂組成物を生成する第1の工程を含む。さらに、前記エポキシ樹脂組成物を水中に滴下することにより造粒し、前記金属水酸化物及び前記吸着性基を含有してなる樹脂担体を製造する第2の工程を含む。
【選択図】なし
Description
<第1の工程>
本実施形態の水処理用樹脂担体は、最初に、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂架橋剤、水処理用の吸着性基及び反応性基を有する化合物並びに金属水酸化物を、水溶性溶媒の存在下において加熱反応させ、前記金属水酸化物及び前記吸着性基を含有してなるエポキシ樹脂組成物を生成する。
次に、本実施形態においては、上述のようにして得たエポキシ樹脂組成物を、必要に応じて加熱し、滴下できるような粘度とした後、水中に滴下することによって造粒し、上述した金属水酸化物及び吸着性基を含むエポキシ系の樹脂担体を製造する。上述したように、エポキシ樹脂組成物の水中滴下による造粒は、その内部に含まれる金属水酸化物に起因するものである。また、この造粒に際して、エポキシ樹脂組成物中に含まれる水溶性溶媒が水と溶してエポキシ樹脂組成物から抜けるようになるので、造粒して得られる樹脂担体は多孔質となる。
本実施形態における水処理用樹脂担体は、上述のような製造方法によって得たものであるので、水処理用の吸着性基を含むエポキシ樹脂架橋体と、前記エポキシ樹脂架橋体中に分散した金属水酸化物とからなり、多孔質であることを特徴とする。また、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、エポキシ樹脂架橋剤、水処理用の吸着性基及び反応性基を有する化合物並びに金属水酸化物からなり、多孔質であることを特徴とする。
(実施例1)
オルソクレゾールノボラック樹脂(EOCN-104S日本化薬) 20g、ポリヒドロキシスチレン(マルカリンカーM S-2P)2gをジメチルスルホキシド 30gに溶解し、65℃で1時間反応させ、次いでN−メチルグルカミン14g、水酸化ジルコニウム20gを添加し、引き続き同じ65度で1時間反応させ、水酸化ジルコニウム及びN−メチルグルカミン基を含むエポキシ樹脂組成物を生成した。
オルソクレゾールノボラック樹脂に代えて、シクロペンタジエン型エポキシ樹脂(HP7200,日本化薬)を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
オルソクレゾールノボラック樹脂に代えて、ビフェニル型エポキシ樹脂(NC-3000H,大日本インキ)を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
オルソクレゾールノボラック樹脂に代えて、多官能エポキシ樹脂(EPPN-502H,大日本インキ)を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
ポリヒドロキシスチレンに代えて、フェノールノボラック樹脂(昭和高分子 BRG558)を用い、シリンジ加圧吐出装置の圧力を0.1MPaにした以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
フェノールノボラック樹脂を2gから3gにした以外は、実施例5と同様にして樹脂担体を製造した。
フェノールノボラック樹脂を2gから4gにした以外は、実施例5と同様にして樹脂担体を製造した。
フェノールノボラック樹脂(昭和高分子 BRG558)に代えて、フェノールノボラック樹脂(昭和高分子 BRG558)2gを用いた以外は、実施例5と同様にして樹脂担体を製造した。
水酸化ジルコニウム20gに代えて水酸化セリウム20gを用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
水酸化ジルコニウム20gに代えて水酸化カルシウム20gを用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
水酸化ジルコニウムを添加しなかった以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
ポリヒドロキシスチレンを添加しなかった以外は、実施例1と同様にして樹脂担体を製造した。
シリンジ加圧吐出装置から水中に滴下して得た樹脂担体の状態を観察した。造粒が出来たものをOKとし、造粒ができなかったものについてはコメントを付した。
粒子形状と粒子サイズ
乾燥した樹脂担体の形状観察とふるいによる粒子サイズとを測定した。
多孔質体の観察
内部の多孔状態の観察として、樹脂担体を透明エポキシ樹脂に注型し、表面研磨後、目視および顕微鏡観察により粒子の断面観察をおこなった。
粒子強度
プッシュプルゲージを用い、5個の樹脂担体の圧縮強度を測定し、平均値を示した。
攪拌処理後の粒子の状態
樹脂担体をローターミキサーで12時間攪拌し、粒子の形状変化、及び処理水への着色の有無を観察した。粒子の形状変化、及び処理水への着色がないものをOKとし、その他の場合についてはコメントを付した。
酸・アルカリ耐性
樹脂担体を、それぞれ50%硫酸及び50%NaOH溶液に一週間浸漬し、変質の有無を確認した。
ホウ素吸着試験
ホウ砂(Na2B4O7・10H2O)88.2 mgを500mlの純水に溶解し、20 ppm Bの濃度にして試験溶液を調整した。この溶液に樹脂担体を50 mg加え、NISSIN製ロータリーミキサーで回転速度16rpmにして撹拌した。1時間後の試験溶液中のホウ素濃度をCP発光分析装置にて測定を行い、残留ホウ素濃度から単位グラムあたりのホウ素吸着量(単位:mg-B/g)を算出した。
Claims (10)
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、エポキシ樹脂架橋剤、水処理用の吸着性基及び反応性基を有する化合物並びに金属水酸化物を、水溶性溶媒の存在下において加熱反応させ、前記金属水酸化物及び前記吸着性基を含有してなるエポキシ樹脂組成物を生成する第1の工程と、
前記エポキシ樹脂組成物を水中に滴下することにより造粒し、前記金属水酸化物及び前記吸着性基を含有してなる樹脂担体を製造する第2の工程と、
を具えることを特徴とする、水処理用樹脂担体の製造方法。 - 前記第1の工程において、前記エポキシ樹脂架橋剤は、前記エポキシ樹脂に対する理論モル当量の30%以下の割合で添加することを特徴とする、請求項1に記載の水処理用樹脂担体の製造方法。
- 前記第1の工程において、前記化合物は、前記エポキシ樹脂に対する理論モル当量の70%以上の割合で添加することを特徴とする、請求項2に記載の水処理用樹脂担体の製造方法。
- 前記第1の工程において、前記金属水酸化物は、前記エポキシ樹脂に対して2質量%〜50質量%の範囲で添加することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の水処理用樹脂担体の製造方法。
- 前記第1の工程において、前記エポキシ樹脂架橋剤の分子量が1000以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の水処理用樹脂担体の製造方法。
- 前記第1の工程において、前記化合物は、ポリヒドロキシアルキルアミンであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の水処理用樹脂担体の製造方法。
- 前記第2の工程において、前記エポキシ樹脂組成物の水中への滴下は、シリンジ加圧突出装置を用いて行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の水処理用樹脂担体の製造方法。
- 水処理用の吸着性基を含むエポキシ樹脂架橋体と、前記エポキシ樹脂架橋体中に分散した金属水酸化物とからなり、多孔質であることを特徴とする、水処理用樹脂担体。
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、エポキシ樹脂架橋剤、水処理用の吸着性基及び反応性基を有する化合物並びに金属水酸化物からなり、多孔質であることを特徴とする、水処理用樹脂担体。
- 前記金属水酸化物は、前記エポキシ樹脂に対して2質量%〜50質量%の範囲で含むことを特徴とする、請求項9に記載の水処理用樹脂担体。
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