JP2012184302A - プロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム - Google Patents

プロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】フィルムにした際に、耐ブロッキング性に優れ、熱処理後のヒートシール強度に優れ、かつ熱処理によるゆず肌の発生が軽減されるプロピレン系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】プロピレン重合体成分(A)50〜90重量%と、エチレン−プロピレン共重合体成分(B)50〜10重量%とからなり、MFRが1.5以上、5未満(g/10分)であるプロピレン共重合体(I)70〜90重量%、およびエチレンに由来する構造単位と、炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位とを有し、密度が910〜940kg/mであり、メルトフローレートが0.01以上、5未満(g/10分)であり、分子量分布が3以上であり、Eaが50kJ/mol以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体(II)30〜10重量%を含有するプロピレン系樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明はプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルムに関するものである。さらに詳しくは、フィルムにした際に、耐ブロッキング性に優れ、熱処理後のヒートシール強度に優れ、かつ熱処理による包装体表面の凹凸(以下、「ゆず肌」と記載することがある。)の発生が軽減されるプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルムに関するものである。
ポリプロピレンフィルムは耐熱性や剛性に優れているため、フィルム、シート、容器等の分野で幅広く利用されている。
近年、食品包装用分野で用いられているフィルムには、例えば、レトルト食品包装体に用いられるフィルムには、耐熱性、剛性、耐ブロッキング性、熱処理後のヒートシール強度を兼ね備え、熱処理によるゆず肌の発生が軽減されたフィルムが求められている。
特許文献1には、(1)ポリプロピレンブロック95〜70重量%と、プロピレンと炭素数2〜12(ただし、3を除く)のα−オレフィンとの共重合体エラストマーブロック5〜30重量%からなるプロピレン−α−オレフィンブロック5〜30重量%からなるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体(I)85〜98重量%および、(2)エチレン90〜70重量%と炭素数3〜12のα−オレフィン10〜30重量%との共重合体であるエチレン系共重合体エラストマー15〜2重量%を主成分とするポリプロピレン系フィルムが記載されている。
また、特許文献2には、プロピレン単独重合体、プロピレンとエチレンのランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン1三元共重合体及びプロピレンとエチレンのブロック共重合体から選ばれるポリプロピレン系樹脂97〜75質量%と、シングルサイト触媒により重合して得られた密度0.860〜0.900g/cm3、極限粘度〔η〕1.0〜1.8(dl/g)であるエチレン−α−オレフィン共重合体3〜25質量%からなるレトルト食品包装用樹脂組成物が記載されている。
特開2000−256532号公報 特開2003−64228号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に記載の樹脂組成物では、耐ブロッキング性、熱処理後のヒートシール強度、熱処理後の外観不良が未だ満足するものではなく、さらなる改良が求められていた。本発明の課題は、フィルムにした際に、耐ブロッキング性に優れ、熱処理後のヒートシール強度に優れ、かつ熱処理によるゆず肌の発生が軽減されるプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルムを提供することにある。
すなわち、本発明は、プロピレンに由来する構造単位が主な構造単位である重合体成分(成分A)50〜90重量%と、エチレンに由来する構造単位の含有量が20〜60重量%であるエチレン−プロピレン共重合体成分(成分B)50〜10重量%(但し、成分Aと成分Bとの合計の重量を100重量%とする。)とからなり、メルトフローレート(230℃)が1.5(g/10分)以上、5(g/10分)未満であるプロピレン共重合体(重合体(I))70〜90重量%、および
エチレンに由来する構造単位と、炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位とを有し、密度が910〜940kg/mであり、メルトフローレート(230℃)が0.01(g/10分)以上、5(g/10分)未満であり、分子量分布が3以上であり、流動の活性化エネルギー(Ea)が50kJ/mol以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体(重合体(II))30〜10重量%を含有するプロピレン系樹脂組成物(但し、重合体(I)と重合体(II)との合計の重量を100重量%とする。)に係るものである。
本発明によれば、耐ブロッキング性に優れ、熱処理後のヒートシール強度に優れ、かつ熱処理によるゆず肌の発生が軽減されたフィルムを得ることができる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、プロピレンに由来する構造単位が主な構造単位である重合体成分(以下、「成分A」と記載することがある。)50〜90重量%と、エチレンに由来する構造単位の含有量が20〜60重量%であるエチレン−プロピレン共重合体成分(以下、「成分B」と記載することがある。)50〜10重量%(但し、成分Aと成分Bとの合計の重量を100重量%とする。)とからなり、メルトフローレート(230℃)が1.5(g/10分)以上、5(g/10分)未満であるプロピレン共重合体(以下、「重合体(I)」と記載することがある。)70〜90重量%、および
エチレンに由来する構造単位と、炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位とを有し、密度が910〜940kg/mであり、メルトフローレート(230℃)が0.01(g/10分)以上、5(g/10分)未満であり、分子量分布が3以上であり、流動の活性化エネルギー(Ea)が50kJ/mol以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体(以下、「重合体(II)」と記載することがある。)30〜10重量%を含有する(但し、重合体(I)と重合体(II)との合計の重量を100重量%とする。)。
本発明に用いられる重合体(I)の成分Aにおける「主な構造単位」とは、該成分Aの90重量%以上を占める構造単位を意味し、プロピレンに由来する構造単位が成分Aの主な構造単位である。成分Aにおけるプロピレンに由来する構造単位の含有量として、好ましくは、90〜100重量%であり、より好ましくは、95〜100重量%である。
成分Aには、必要に応じて、エチレンおよび/または炭素数4〜12のα−オレフィンに由来する構造単位を有していてもよく、エチレンおよび/または炭素数4〜12のα−オレフィンに由来する構造単位の含有量として、好ましくは、10重量%以下であり、より好ましくは、5重量%以下である。炭素数4〜12のα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が挙げられ、好ましくは、1−ブテンである。
重合体(I)の成分Bにおけるエチレンに由来する構造単位の含有量は、耐ブロッキング性及び耐衝撃性に優れる観点から、20〜60重量%であり、好ましくは、25〜50重量%である(但し、成分Bの全重量を100重量%とする。)。
また、成分Bは、エチレンに由来する構造単位の他に、プロピレンに由来する構造単位を有し、プロピレンに由来する構造単位の含有量としては、80〜40重量%であり、好ましくは、75〜50重量%である(但し、エチレンに由来する構造単位の含有量とプロピレンに由来する構造単位の含有量との合計の重量を100重量%とする。)。
重合体(I)における成分Aと成分Bとの含有量としては、ヒートシール性および耐ブロッキング性のバランスに優れるという観点から、成分Aの含有量が50〜90重量%であり、成分Bの含有量が50〜10重量%であり、好ましくは、成分Aの含有量が60〜85重量%であり、成分Bの含有量が40〜15重量%であり、より好ましくは、成分Aの含有量が65〜80重量%であり、成分Bの含有量が35〜15重量%である(但し、成分Aと成分Bとの合計の重量を100重量%とする。)。
重合体(I)における「メルトフローレート(230℃)」とは、JIS K7210に従って温度230℃、荷重21.18Nで測定される。重合体(I)のメルトフローレート(230℃)としては、フィルムの加工性や衛生性を良好にするという観点から、1.5(g/10分)以上、5(g/10分)未満であり、好ましくは、2(g/10分)以上、5(g/10分)未満であり、より好ましくは、2(g/10分)以上、4(g/10分)未満である。
重合体(I)の製造方法としては、チーグラー・ナッタ触媒や、メタロセン触媒などを用いて、原料であるプロピレンやエチレンなどを重合させる方法が挙げられる。
重合体(I)の重合方法としては、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレンなどの不活性溶剤中で重合する方法、液状のプロピレンやエチレン中で重合する方法、気体であるプロピレンやエチレン中に触媒を添加し、気相状態で重合する方法、またはこれらを組み合わせて重合する方法が挙げられる。
重合体(I)の製造方法として、好ましくは、生産性の観点から、実質的に不活性溶剤の不存在下に、第一工程で成分Aを製造し、次いで、第二工程で気相中プロピレンとエチレンとを重合して、成分Bを製造する方法である。
重合体(I)の成分Aおよび成分Bのエチレン含量、並びに重合体(I)のメルトフローレート(230℃)の調整方法としては、重合時の各工程で水素ガスや金属化合物などの分子量調節剤およびエチレンを適切な量を加える方法、重合時の温度・圧力などを調節する方法が挙げられる。
重合体(I)の成分Aおよび成分Bの割合は、重合体(I)の製造時の重合時間、重合槽の大きさ、重合槽中の重合体の保持量、重合温度、重合圧力などにより制御することができる。必要に応じて、ポリプロピレンの残留溶媒や製造時に副生する超低分子量のオリゴマー等を除去するために、ポリプロピレンが融解する温度以下の温度で乾燥を行ってもよい。乾燥方法としては、例えば、特開昭55−75410号、特許第2565753号公報に記載された方法等が挙げられる。
本発明に用いられる重合体(II)は、エチレンに由来する構造単位と、炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位とを有する。炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン等が挙げられる。炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位は、1種単独のα−オレフィンに由来する構造単位であっても、2種以上のα−オレフィンに由来する構造単位であってもよい。炭素数3〜20のα−オレフィンとして、好ましくは、1−ヘキセンまたは4−メチル−1−ペンテンであり、より好ましくは、4−メチル−1−ペンテンである。
重合体(II)におけるエチレンに由来する構造単位の含有量は、重合体(II)の全重量(100重量%)に対して、通常、50〜99.5重量%である。また、重合体(II)における炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位の含有量は、重合体(II)の全重量(100重量%)に対して、通常、0.5〜50重量%である。
重合体(II)は、上記のエチレンに由来する構造単位および炭素原子数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位に加え、本発明の効果を損なわない範囲において、他の単量体に由来する構造単位を有していてもよい。他の単量体としては、例えば、共役ジエン(例えばブタジエンやイソプレン)、非共役ジエン(例えば1,4−ペンタジエン)、アクリル酸、アクリル酸エステル(例えばアクリル酸メチルやアクリル酸エチル)、メタクリル酸、メタクリル酸エステル(例えばメタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル)、酢酸ビニル等が挙げられる。
重合体(II)として、好ましくは、エチレンに由来する構造単位および炭素数4〜20のα−オレフィンに由来する構造単位を有する共重合体であり、より好ましくは、エチレンに由来する構造単位および炭素数5〜20のα−オレフィンに由来する構造単位を有する共重合体であり、更に好ましくは、エチレンに由来する構造単位および炭素数6〜20のα−オレフィンに由来する構造単位を有する共重合体である。
重合体(II)としては、例えば、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−ブテン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−オクテン共重合体等が挙げられ、好ましくは、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体またはエチレン−1−ブテン−4−メチル−1−ペンテン共重合体であり、より好ましくは、エチレン−1−ヘキセン共重合体またはエチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体であり、更に好ましくは、エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体である。
重合体(II)の密度は、910〜940kg/mであり、好ましくは、910〜930kg/mである。重合体(II)の密度が910kg/m以上であることにより剛性の観点で優れ、940kg/mを超える場合、低温での耐衝撃性が低くなることがある。
重合体(II)における「メルトフローレート(230℃)」とは、JIS K7210に従って温度230℃、荷重21.18Nで測定される。重合体(II)のメルトフローレート(230℃)は、0.01(g/10分)以上、5(g/10分)未満であり、好ましくは、0.05(g/10分)以上、5(g/10分)未満であり、より好ましくは、0.1(g/10分)以上、5(g/10分)未満である。重合体(II)のメルトフローレート(230℃)が0.01(g/10分)未満である場合、重合体(I)との混和性が悪化することがあり、5.0(g/10分)以上である場合、ヒートシール強度が低くなることがある。
重合体(II)の分子量分布は、3以上であり、好ましくは、5以上であり、より好ましくは、6以上である。重合体(II)の分子量分布が3未満である場合、押出負荷の低減効果が不足することがある。また、低温での耐衝撃性を高める観点から、重合体(II)の分子量分布は25以下であり、好ましくは、20以下であり、より好ましくは、15以下である。ここで、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、「GPC」と記載することがある。)により測定される重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn)は、一般に「分子量分布」と称される。
重合体(II)は、長鎖分枝を有する成形性に優れたエチレン−α−オレフィン共重合体であり、このようなエチレン−α−オレフィン共重合体は従来知られた通常の直鎖状のエチレン−α−オレフィン共重合体に比して、流動の活性化エネルギー(Ea、単位:kJ/mol)が高い。従来から知られている通常の直鎖状のエチレン−α−オレフィン共重合体のEaは50kJ/molよりも低く、十分満足のいく成形性が得られないこと、特に押出負荷において十分満足が得られないことがあった。
重合体(II)のEaは、成形性を高める観点、特に溶融張力を過度に低下させずに押出負荷を低減する観点から、50kJ/mol以上であり、好ましくは、55kJ/mol以上であり、より好ましくは、60kJ/mol以上である。また、押出成形時の引き取り性を高める観点から、重合体(II)のEaは、100kJ/mol以下であり、好ましくは、90kJ/mol以下である。
流動の活性化エネルギー(Ea)は、温度−時間重ね合わせ原理に基づいて、190℃での溶融複素粘度(単位:Pa・sec)の角周波数(単位:rad/sec)依存性を示すマスターカーブを作成する際のシフトファクター(a)からアレニウス型方程式により算出される数値であって、以下に示す方法で求められる値である。すなわち、130℃、150℃、170℃および190℃それぞれの温度(T、単位:℃)におけるエチレン−α−オレフィン共重合体の溶融複素粘度−角周波数曲線(溶融複素粘度の単位はPa・sec、角周波数の単位はrad/secである。)を、温度−時間重ね合わせ原理に基づいて、各温度(T)での溶融複素粘度−角周波数曲線毎に、190℃でのエチレン−α−オレフィン共重合体の溶融複素粘度−角周波数曲線に重ね合わせた際に得られる各温度(T)でのシフトファクター(a)を求め、それぞれの温度(T)と、各温度(T)でのシフトファクター(a)とから、最小自乗法により[ln(a)]と[1/(T+273.16)]との一次近似式(下記(1)式)を算出する。次に、該一次式の傾きmと下記式(2)とからEaを求める。
ln(a) = m(1/(T+273.16))+n(1)
Ea = |0.008314×m| (2)
:シフトファクター
Ea:流動の活性化エネルギー(単位:kJ/mol)
T:温度(単位:℃)
上記計算は、市販の計算ソフトウェアを用いてもよく、該計算ソフトウェアとしては、Rheometrics社製RhiosV.4.4.4などがあげられる。
なお、シフトファクター(a)は、それぞれの温度(T)における溶融複素粘度−角周波数の両対数曲線を、log(Y)=−log(X)軸方向に移動させて(但し、Y軸を溶融複素粘度、X軸を角周波数とする。)、190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線に重ね合わせた際の移動量であり、該重ね合わせでは、それぞれの温度(T)における溶融複素粘度−角周波数の両対数曲線は、各曲線ごとに、角周波数をa倍に、溶融複素粘度を1/a倍に移動させる。また、130℃、150℃、170℃および190℃の4点の値から(1)式を最小自乗法で求めるときの相関係数は、通常、0.99以上である。
溶融複素粘度−角周波数曲線の測定は、粘弾性測定装置(例えば、Rheometrics社製Rheometrics Mechanical Spectrometer RMS−800など)を用い、通常、ジオメトリー:パラレルプレート、プレート直径:25mm、プレート間隔:1.5〜2mm、ストレイン:5%、角周波数:0.1〜100rad/秒の条件で行われる。なお、測定は窒素雰囲気下で行われ、また、測定試料には予め酸化防止剤を適量(例えば1000ppm。)を配合することが好ましい。
重合体(II)の特性緩和時間(以下、「τ」と記載することがある。)は、艶消し効果を高める観点から、好ましくは、0.01〜10秒である。特性緩和時間は、重合体(II)が有する長鎖分枝の長さを示す数値であり、長鎖分枝が短いと特性緩和時間は小さな値となり、長鎖分枝が長いと特性緩和時間は大きな値となる。特性緩和時間は、好ましくは、0.1秒以上であり、より好ましくは、0.5秒以上であり、更に好ましくは、1秒以上であり、特に好ましくは、3秒以上である。
特性緩和時間は、温度−時間重ね合わせ原理に基づいて作成される、190℃での溶融複素粘度(単位:Pa・sec)の角周波数(単位:rad/sec)依存性を示すマスターカーブから算出される数値である。具体的には、130℃、150℃、170℃および190℃それぞれの温度(T、単位:℃)におけるエチレン−α−オレフィン共重合体の溶融複素粘度−角周波数曲線(溶融複素粘度の単位はPa・sec、角周波数の単位はrad/secである。)を、温度−時間重ね合わせ原理に基づいて、190℃における溶融複素粘度−角周波数曲線に重ね合わせてマスターカーブを作成し、得られたマスターカーブを下記式(3)で近似することにより算出される値である。
η=η/[1+(τ×ω)n] (3)
η:溶融複素粘度(単位:Pa・sec)
ω:角周波数(単位:rad/sec)
τ:特性緩和時間(単位:sec)
η:エチレン−α−オレフィン共重合体毎に求まる定数(単位:Pa・sec)
n:エチレン−α−オレフィン共重合体毎に求まる定数
上記計算は、市販の計算ソフトウェアを用いてもよく、該計算ソフトウェアとしては、Rheometrics社製 Rhios V.4.4.4などがあげられる。
重合体(II)の下記式(4)で定義されるg*が0.5〜0.95であることが好ましい(g*については以下の文献を参考にした:Developments in Polymer Characterisation−4,. J. V.. Dawkins, Ed.,. Applied Science, London,. 1983, Chapter. I,. Characterization. of. Long Chain Branching in Polymers,’Th. G. Scholte著)。
g*=[η]/([η]GPC×gSCB*) (4)
[式中、[η]は、エチレン−α−オレフィン共重合体の極限粘度(単位:dL/g)を表し、下記式(4−1)によって定義される。[η]GPCは、下記式(4−2)によって定義されるものとした。gSCB*は、下記式(4−3)によって定義される。
[η]=23.3×log(ηrel) (4−1)
(式中、ηrelは、エチレン−α−オレフィン共重合体の相対粘度を表す。)
[η]GPC=0.00046×Mv0.725 (4−2)
(式中、Mvは、エチレン−α−オレフィン共重合体の粘度平均分子量を表す。)
SCB*=(1−A)1.725 (4−3)
(式中、Aは、エチレン−α−オレフィン共重合体中の短鎖分岐の含量測定から直接求めることができる。)]
[η]GPCは、分子量分布がエチレン−α−オレフィン共重合体と同一の分子量分布であって、かつ分子鎖が直鎖状であると仮定した重合体の極限粘度(単位:dL/g)を表す。
SCB*は、エチレン−α−オレフィン共重合体に短鎖分岐を導入することによって生じるg*への寄与を表す。
式(4−2)は、L. H. Tung著 Journal of Polymer Science, 36, 130 (1959) 287−294頁に記載の式を用いた。
エチレン−α−オレフィン共重合体の相対粘度(ηrel)は、熱劣化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン(BHT)を0.5重量%含むテトラリン100mlに、オレフィン重合体100mgを135℃で溶解してサンプル溶液を調製し、ウベローデ型粘度計を用いて前記サンプル溶液と熱劣化防止剤としてBHTを0.5重量%のみを含むテトラリンからなるブランク溶液との降下時間から算出される。
エチレン−α−オレフィン共重合体の粘度平均分子量(Mv)は、下式(4−4)
Figure 2012184302
(4−4)
で定義され、a=0.725とした。
式(4−3)中のAについては、短鎖分岐の分岐炭素数をn(例えばα−オレフィンとしてブテンを用いた場合はn=2、ヘキセンを用いた場合はn=4)とし、NMRないしは赤外分光より求められる炭素数1000個あたりの短鎖分岐数をyとした時、A=((12×n+2n+1)×y)/((1000−2y−2)×14+(y+2)×15+y×13)として見積もった。
g*は、長鎖分岐に起因する、溶液中での分子の収縮度を表す指標であり、分子鎖あたりの長鎖分岐を含有する量が多ければ分子鎖の収縮は大きくなり、g*は小さくなる。エチレン−α−オレフィン共重合体のg*は、成形性を向上させる観点から、0.95以下であり、好ましくは、0.90以下であり、更に好ましくは、0.85以下である。また、エチレン−α−オレフィン共重合体のg*は、十分な艶消し効果を得る観点から、0.5以上であり、好ましくは、0.6以上であり、更に好ましくは、0.7以上である。
重合体(II)の製造方法としては、特開2008−106264号公報に記載された方法が挙げられる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、重合体(I)70〜90重量%と、重合体(II)30〜10重量%とを含有し、重合体(I)80〜90重量%と、重合体(II)20〜10重量%とを含有することが好ましい(但し、重合体(I)と重合体(II)との合計の重量を100重量%とする。)。重合体(I)が70重量%未満であると(すなわち、重合体(II)が30重量%を超えると)、得られるフィルムのヒートシール性が悪化し、重合体(I)が90重量%を超えると(すなわち、重合体(II)が10重量%未満であると)、熱処理による包装体表面の凹凸(ゆず肌)が発生し、外観が悪くなる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物に用いられる混合物には、フィルムを製造する時に、プロピレン系樹脂組成物またはフィルムの酸化劣化を抑え、ヒートシール強度や低温での耐衝撃性を改良するという目的から、フェノール系酸化防止剤やリン系酸化防止剤を含有させても良い。
上記のフェノール系酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤または片ヒンダードフェノール系酸化防止剤である、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、テトラキス[メチレン−3(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、1,3,5−トリス2[3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチルイソシアネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−チオビス−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)(ケミノックス1129)、2,2’−ブチリデン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−t−アミル−6−(1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレート、ビタミンEに代表されるα−トコフェロール類等が挙げられる。
上記のリン系酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4'−ジフェニレンジホスホナイト、2,2'−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト、2−(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)−5−エチル−5−ブチル−1,3,2−オキサホスホリナン、2,2',2''−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3',5,5'−テトラ−t−ブチル−1,1'−ビフェニル−2,2'−ジイル)ホスファイト]、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、及びこれらの少なくとも2種類以上の混合物等が挙げられる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、重合体(I)と重合体(II)とを混合して、溶融混練してもよい。
上記の溶融混練は、従来公知の方法及び装置を用いて行うことができる。例えば、重合体(I)と重合体(II)と各種添加剤とを、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、タンブルミキサー等の混合装置を用いて混合した後、溶融混練する方法;定量供給機を用いて、一定の割合で、重合体(I)と重合体(II)と各種添加剤とをそれぞれ連続的に供給することによって均質な混合物を得た後、該混合物を、単軸又は二軸以上の押出機、バンバリーミキサー、ロール式混練機等を用いて、溶融混練する方法が挙げられる。
上記の溶融混練温度は、180℃〜350℃であることが好ましい。より好ましくは、180℃〜320℃である。
本発明のプロピレン系樹脂組成物のメルトフローレート(230℃)として、好ましくは、0.1(g/10分)以上、5(g/10分)未満であることが好ましい。より好ましくは、1(g/10分)以上、5(g/10分)未満である。ここで、「メルトフローレート(230℃)」とは、JIS K7210に従って温度230℃、荷重21.18Nで測定される。プロピレン系樹脂組成物のメルトフローレートが0.1g/10分以上にすることでフィルムの生産性に優れ、5g/10分未満にすることで耐衝撃強度に優れた組成物を得ることができる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物のメルトフローレート(230℃)の制御方法としては、重合体(I)及び重合体(II)の極限粘度を調整する方法;重合体(I)と重合体(II)の溶融混練時の温度、混練力等を調整する方法;重合体(I)と重合体(II)の溶融混練時に有機過酸化物の含有量を調整する方法が挙げられる。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物には、必要に応じて、添加剤やその他の樹脂を添加しても良い。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、造核剤、粘着剤、防曇剤、アンチブロッキング剤等が挙げられる。その他の樹脂としては、オレフィン系樹脂、エチレンとα−オレフィンの共重合体であるエラストマー等が挙げられ、これらは不均一系触媒で製造されたものであっても、均一系触媒(例えば、メタロセン触媒等)で製造されたものであっても良い。さらに、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体やスチレン−イソプレン−スチレン共重合体を水添したスチレン系共重合体ゴム等のエラストマーが挙げられる。
本発明のフィルムの製造方法としては、公知のフィルム製造方法が挙げられ、例えば、Tダイ法、チューブラー法等が挙げられる。
未延伸フィルムの製造方法として、好ましくはTダイ法である。
本発明のフィルムは、厚みが5〜500μmであることが好ましく、30〜150μmであることがより好ましい。
本発明のフィルムの用途としては、包装用途等が挙げられ、例えば、食品、繊維、雑貨等の包装用途が挙げられる。好ましくは、レトルト食品包装用フィルムである。
本発明のフィルムには、通常工業的に採用されている方法によって、コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾン処理等の表面処理が施されてもよい。
本発明のフィルムを複合フィルムの少なくとも1層として用いて、その他のフィルムと複合しても良い。
その他のフィルムとしては、例えば、ポリプロピレン二軸延伸フィルム、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリテレフタル酸エチルフィルムやアルミニウム箔等が挙げられる。
本発明のフィルムとその他のフィルムを複合する方法としては、例えば、ドライラミネート法や押出ラミネート法等が挙げられる。
複合フィルムの用途として、好ましくは、重量物包装用途である。
以下、本発明について実施例および比較例を用いて説明する。なお、実施例および比較例における各項目の測定値は、下記の方法で測定した。
(1)重合体(I)の成分Aおよび成分Bの含有量(単位:重量%)
重合体(I)の成分Aおよび成分Bの重合時の物質収支から、成分Aの含有量(P)、成分Bの含有量(P)を求めた。
(2)重合体(I)のエチレン−プロピレン共重合体成分(成分B)に含有されるエチレンに由来する構造単位の含有量(単位:重量%)
プロピレン共重合体(重合体(I))の全体のIRスペクトル測定を行い、高分子分析ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の第616頁に記載されている(ii)ブロック共重合体に関する方法に従って求め、下式(5)により成分Bのエチレン含量を求めた。

=(E−E×P)/P 式(5)

(ただし、E、EおよびEは、それぞれ重合体(I)の全体、成分Aおよび成分Bにおけるエチレン含有量を表し、PおよびPは成分Aおよび成分Bの含有量を示す。)
(3)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
プロピレン系樹脂組成物のメルトフローレートはJIS K7210に従って、温度230℃、荷重21.18Nで測定した。重合体(II)のメルトフローレートは、JIS K7210−1995に規定された方法において、温度190℃、荷重21.18Nで測定した。
(4)密度(単位:kg/m
重合体(II)の密度は、JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定した。なお、試料には、JIS K6760−1995に記載のアニーリングを行った。
(5)分子量分布(Mw/Mn)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法を用いて、下記の条件により、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を測定し、Mw/Mnを求めた。クロマトグラム上のベースラインは、試料溶出ピークが出現するよりも十分に保持時間が短い安定した水平な領域の点と、溶媒溶出ピークが観測されたよりも十分に保持時間が長い安定した水平な領域の点とを結んでできる直線とした。
装置:Waters製Waters150C
分離カラム:TOSOH TSK−GEL GMH6−HT
測定温度:140℃
キャリア:オルトジクロロベンゼン
流量:1.0mL/分
注入量:500μL
検出器:示差屈折
分子量標準物質:標準ポリスチレン
(6)流動の活性化エネルギー(Ea、単位:kJ/mol)
粘弾性測定装置(Rheometrics社製Rheometrics Mechanical Spectrometer RMS−800)を用いて、下記測定条件で130℃、150℃、170℃および190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線を測定し、次に、得られた溶融複素粘度−角周波数曲線から、Rheometrics社製計算ソフトウェア Rhios V.4.4.4を用いて、190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線のマスターカーブを作成し、活性化エネルギー(Ea)を求めた。
ジオメトリー:パラレルプレート
プレート直径:25mm
プレート間隔:1.5〜2mm
ストレイン :5%
角周波数 :0.1〜100rad/秒
測定雰囲気 :窒素
(7)特性緩和時間(τ、単位:秒)
粘弾性測定装置(Rheometrics社製Rheometrics Mechanical Spectrometer RMS−800)を用いて、下記測定条件で130℃、150℃、170℃および190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線を測定し、次に、得られた溶融複素粘度−角周波数曲線から、Rheometrics社製計算ソフトウェア Rhios V.4.4.4を用いて、190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線のマスターカーブを作成し、特性緩和時間(τ)を求めた。
ジオメトリー:パラレルプレート
プレート直径:25mm
プレート間隔:1.5〜2mm
ストレイン :5%
角周波数 :0.1〜100rad/秒
測定雰囲気 :窒素
(8)g*
前記式(iv)によってg*を求めた。
なお、[η]は、エチレン−α−オレフィン共重合体の相対粘度(ηrel)を、熱劣化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン(BHT)を5重量%含むテトラリン溶液100mlに、エチレン−α−オレフィン共重合体100mgを135℃で溶解してサンプル溶液を調製し、ウベローデ型粘度計を用いて前記サンプル溶液と熱劣化防止剤としてBHTを0.5重量%のみを含むテトラリン溶液からなるブランク溶液との降下時間から算出し、式(iv−i)によって求め、[η]GPCは、(6)のエチレン−α−オレフィン共重合体の分子量分布の測定から、式(iv−ii)によって求め、gSCB*は、(2)のエチレン−α−オレフィン共重合体の短鎖分岐数の測定から式(iv−iii)によって求めた。
(9)耐ブロッキング性(単位:N/12cm
150mm×30mmのフィルム(製膜方向と長辺方向が一致するように採取した。)を用いて、フィルム同士を重ね合わせ、40mm×30mmの範囲に500gの荷重をかけて80℃で24時間状態調整を行った。その後、23℃、湿度50%の雰囲気下に30分以上放置し、東洋精機製引張試験機を用いて200mm/分の速度で剥離を行い、試料の剥離に要する強度を測定した。
(10)ヒートシール強度(単位:N/15mm巾)
東洋テスター工業(株)製ヒートシーラーを使用し次の条件でシールし、オーブンにて120℃条件下で30分熱処理を行い、シール片を15mm巾に切り、剥離角90°でオリエンテック製テンシロンを用いて測定した。
シールバー:平面両面加熱
シール温度:200℃
シール圧力:1.0kg/cm
シール時間:1.0sec
(11)ゆず肌評価
ALP製小型レトルト滅菌器を使用し、120℃条件下で30分レトルト処理を行い、レトルト処理後の包装袋の表面層の凸凹状態(ゆず肌)を以下の基準による4段階法で目視判定した。
1・・・ゆず肌発生が全く見られない。
2・・・若干のゆず肌が観察されるものの、実用には全く影響はない。
3・・・ゆず肌が観察されるものの、実用に耐えうる。
4・・・ゆず肌がかなり観察され、実用に耐えられない。
実施例および比較例で用いた重合体は、以下のとおりであった。
[プロピレン共重合体(1)]
チーグラー・ナッタ型触媒を用いて第一工程で気相中でプロピレン単独重合体成分(成分A) を重合し、次いで第二工程を気相中でプロピレン−エチレン共重合体成分(成分B)を重合した。得られた共重合体は、成分Aの含有量が78重量%、成分Bの含有量が22重量% 、成分Bに含有されるエチレンに由来する構造単位の含有量が31重量%であった。
上記の共重合体粉末100部に水酸化カルシウム0.01重量部、チバスペシャリティーケミカルズ社製イルガノックス1010(商品名)0.2重量部、チバスペシャリティーケミカルズ社製商品名イルガノックス168(商品名)0.05重量部、林化成株式会社製ミクロンホワイト5000S(商品名)およびメルトフローレート調整剤として2,5−ジメチル−2,5ジ(ターシャリーブチルパーオキシ)ヘキサン適量をヘンシェルミキサーで混合した後、溶融押出を行ってペレット化した。得られた230℃で測定したペレットのメルトフローレートは3g/10分であった。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(1)]
(1)助触媒担体の調製
窒素置換した撹拌機を備えた反応器に、窒素流通下で300℃において加熱処理したシリカ(デビソン社製 Sylopol948;50%体積平均粒子径=55μm;細孔容量=1.67ml/g;比表面積=325m2/g)2.8kgとトルエン24kgとを入れて、撹拌した。その後、5℃に冷却した後、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン0.9kgとトルエン1.4kgとの混合溶液を反応器の温度を5℃に保ちながら30分間で滴下した。滴下終了後、5℃で1時間撹拌し、次に95℃に昇温し、95℃で3時間撹拌し、ろ過した。得られた固体生成物をトルエン20.8kgで6回、洗浄を行った。その後、トルエン7.1kgを加えスラリーとし、一晩静置した。
上記で得られたスラリーに、ジエチル亜鉛のヘキサン溶液(ジエチル亜鉛濃度:50重量%)3.46kgとヘキサン2.05kgとを投入し、撹拌した。その後、5℃に冷却した後、3,4,5−トリフルオロフェノール1.55kgとトルエン2.88kgとの混合溶液を、反応器の温度を5℃に保ちながら60分間で滴下した。滴下終了後、5℃で1時間撹拌し、次に40℃に昇温し、40℃で1時間撹拌した。その後、5℃に冷却し、H2O0.221kgを反応器の温度を5℃に保ちながら1.5時間で滴下した。滴下終了後、5℃で1.5時間撹拌し、次に40℃に昇温し、40℃で2時間撹拌し、更に80℃に昇温し、80℃で2時間撹拌した。撹拌後、室温にて、残量16Lまで上澄み液を抜き出し、トルエン11.6kgを投入し、次に、95℃に昇温し、4時間撹拌した。撹拌後、室温にて、上澄み液を抜き出し、固体生成物を得た。得られた固体生成物をトルエン20.8kgで4回、ヘキサン24リットルで3回、洗浄を行った。その後、乾燥することにより、固体成分(以下、助触媒担体(a)と称する。)を得た。
(2)予備重合触媒成分の調製
予め窒素置換した内容積210リットルの撹拌機付きオートクレーブに、ブタン80リットルを投入した後、ラセミ−エチレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジフェノキシド144mmolを投入し、オートクレーブを50℃まで昇温して撹拌を2時間行った。次に上記助触媒担体(a)0.5kgを投入し、オートクレーブを31℃まで降温して系内が安定した後、エチレンを0.1kg、水素を0.1リットル(常温常圧体積)仕込み、続いてトリイソブチルアルミニウム207mmolを投入して重合を開始した。エチレンと水素をそれぞれ0.6kg/Hrと0.5リットル(常温常圧体積)で連続供給しながら30分経過した後、50℃へ昇温するとともに、エチレンと水素をそれぞれ3.6kg/Hrと10.9リットル(常温常圧体積)/Hrで連続供給することによって合計6時間の予備重合を実施した。重合終了後、エチレン、ブタン、水素などをパージして残った固体を室温にて真空乾燥し、助触媒担体(a)1g当り37gのポリエチレンを含有する予備重合触媒成分を得た。該ポリエチレンの[η]は1.51dl/gであった。
(3)エチレン−α−オレフィン共重合体(1)の製造
(2)の予備重合触媒成分を用い、連続式流動床気相重合装置でエチレンと1−ブテンと1−ヘキセンとの共重合を実施した。重合条件は、温度84℃、全圧2MPa、エチレンに対する水素のモル比は1.04%、エチレンに対する1−ブテンのモル比は2.16%、エチレンに対する1−ヘキセンのモル比は0.73%で、重合中はガス組成を一定に維持するためにエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、水素を連続的に供給した。さらに、流動床の総パウダー重量を80kgに維持し、平均重合時間4hrとなるように、上記予備重合触媒成分と、トリイソブチルアルミニウムとを一定の割合で連続的に供
給した。重合により、22.9kg/hrの重合効率でエチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体(PE1)のパウダーを得た。
(4)エチレン−α−オレフィン共重合体(1)パウダーの造粒
上記で得たPE1のパウダーを、押出機(神戸製鋼所社製 LCM50)により、フィード速度50kg/hr、スクリュー回転数450rpm、ゲート開度4.2mm、サクション圧力0.2MPa、樹脂温度200〜230℃条件で造粒することにより、PE1のペレットを得た。PE1のペレットの評価結果を表1に示す。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(2)]
(1)予備重合触媒成分の調製
予め窒素置換した内容積210リットルの撹拌機付きオートクレーブに、ブタン80リットルを投入した後、ラセミ−エチレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジフェノキシド144mmolを投入し、オートクレーブを50℃まで昇温して撹拌を2時間行った。次に助触媒担体(a)0.5kgを投入し、オートクレーブを31℃まで降温して系内が安定した後、エチレンを0.1kg、水素を0.1リットル(常温常圧体積)仕込み、続いてトリイソブチルアルミニウム207mmolを投入して重合を開始した。エチレンと水素をそれぞれ0.6kg/Hrと0.5リットル(常温常圧体積)で連続供給しながら30分経過した後、50℃へ昇温するとともに、エチレンと水素をそれぞれ3.6kg/Hrと10.9リットル(常温常圧体積)/Hrで連続供給することによって合計6時間の予備重合を実施した。重合終了後、エチレン、ブタン、水素などをパージして残った固体を室温にて真空乾燥し、助触媒担体(a)1g当り37gのポリエチレンを含有する予備重合触媒成分を得た。該ポリエチレンの[η]は1.51dl/gであった。
(2)エチレン−α−オレフィン共重合体(2)の製造
上記の予備重合触媒成分を用い、連続式流動床気相重合装置でエチレンと1−ブテンと1−ヘキセンとの共重合を実施した。重合条件は、温度84℃、全圧2MPa、エチレンに対する水素のモル比は1.4%、エチレンに対する1−ブテンのモル比は2.3%、エチレンに対する1−ヘキセンのモル比は1.0%で、重合中はガス組成を一定に維持するためにエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、水素を連続的に供給した。さらに、流動床の総パウダー重量を80kgに維持し、平均重合時間4hrとなるように、上記予備重合触媒成分と、トリイソブチルアルミニウムとを一定の割合で連続的に供給した。重合により、22.9kg/hrの重合効率でエチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体(以下、PE2と称する。)のパウダーを得た。
(3)エチレン−α−オレフィン共重合体(2)の造粒
上記で得たPE2のパウダーを、押出機(神戸製鋼所社製 LCM50)により、フィード速度50kg/hr、スクリュー回転数450rpm、ゲート開度4.2mm、サクション圧力0.2MPa、樹脂温度200〜230℃条件で造粒することにより、PE2のペレットを得た。PE2のペレットの評価結果を表1に示す。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(3)]
PE3として、エチレン−ブテン−1共重合体である住友化学株式会社製のスミカセン−L FS150(商品名)を用いた。230℃で測定したメルトフローレートは1.8g/10分、密度は920kg/m3、分子量分布(Mw/Mn)は3.4、流動の活性化エネルギー(Ea)は28kJ/molであった。PE3のペレットの評価結果を表1に示す。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(4)]
PE4として、エチレン−オクテン−1共重合体であるダウケミカル株式会社製のエンゲージ EG8150(商品名)を用いた。230℃で測定したメルトフローレートは0.9g/10分、密度は868kg/m3であった。PE4のペレットの評価結果を表1に示す。
[実施例1]
プロピレン共重合体(1)85重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体(1)15重量部をペレットブレンドした混合物を得た。この混合物100重量部に対して、酸化防止剤として、住友化学株式会社製のスミライザーGP(商品名)(2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン)0.05重量部、住友化学株式会社製のスミライザーGS(商品名)(2,4―ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート)0.05重量部を加え、濾過精度40μmの金属フィルターを使用した90mmφ押出機、および2台の65mmφ押出機を用いて溶融混練し、フィードブロック型のTダイ(ダイ幅1250mm、リップ開度1.5mm)に導入して、ダイ温度240℃で溶融押出を行った。
押し出された溶融膜を、50m/分で回転する冷却温度40℃のチルロールで冷却固化させ、厚さ70μmの未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを用いてフィルムのブロッキング性およびメルトフローレートを測定した。
続いて、得られた未延伸フィルムと、厚み7μmのアルミ箔および厚み12μmのポリエチレンテレフタラートフィルムをドライラミネート法で積層した。この積層体を用いて積層体のヒートシール強度を測定した。
さらにこの積層体の15cm×18cmの包装袋を作成し、市販のレトルト食品である大塚食品(株)製「ボンカレーゴールド 辛口」(商品名)を用い、未延伸フィルム同士をヒートシールして封入した。この包装袋を用いてゆず肌評価を行った。その結果を表2に示す。
[実施例2]
エチレン−α−オレフィン共重合体として、エチレン−α−オレフィン共重合体(2)15重量部を用いた以外は実施例1と同様の方法によって、未延伸フィルムのブロッキング性、メルトフローレート、ヒートシール強度を測定し、ゆず肌評価を行った。
[比較例1]
プロピレン共重合体(1)100重量部を実施例1と同様の方法によって、未延伸フィルムのブロッキング性、メルトフローレート、ヒートシール強度を測定し、ゆず肌評価を行った。
[比較例2]
エチレン−α−オレフィン共重合体として、エチレン−α−オレフィン共重合体(3)15重量部を用いた以外は実施例1と同様の方法によって、未延伸フィルムのブロッキング性、メルトフローレート、ヒートシール強度を測定し、ゆず肌評価を行った。
[比較例3]
エチレン−α−オレフィン共重合体として、エチレン−α−オレフィン共重合体(4)15重量部を用いた以外は実施例1と同様の方法によって、未延伸フィルムのブロッキング性、メルトフローレート、ヒートシール強度を測定し、ゆず肌評価を行った。
Figure 2012184302
Figure 2012184302

Claims (3)

  1. プロピレンに由来する構造単位が主な構造単位である重合体成分(成分A)50〜90重量%と、エチレンに由来する構造単位の含有量が20〜60重量%であるエチレン−プロピレン共重合体成分(成分B)50〜10重量%(但し、成分Aと成分Bとの合計の重量を100重量%とする。)とからなり、メルトフローレート(230℃)が1.5(g/10分)以上、5(g/10分)未満であるプロピレン共重合体(重合体(I))70〜90重量%、および
    エチレンに由来する構造単位と、炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位とを有し、密度が910〜940kg/mであり、メルトフローレート(230℃)が0.01(g/10分)以上、5(g/10分)未満であり、分子量分布が3以上であり、流動の活性化エネルギー(Ea)が50kJ/mol以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体(重合体(II))30〜10重量%を含有するプロピレン系樹脂組成物(但し、重合体(I)と重合体(II)との合計の重量を100重量%とする。)。
  2. メルトフローレート(230℃)が0.1(g/10分)以上、5(g/10分)未満である請求項1に記載のプロピレン系樹脂組成物。
  3. 請求項1または2に記載のプロピレン系樹脂組成物から形成されるフィルム。
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