JP2012183418A - 遊技店の管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技装置の遊技状態に応じた集計期間を設定してデータ収集を行うことができ、また、遊技装置に対する不正な手段による操作を発見することができる遊技店の管理システムを提供する。
【解決手段】複数の遊技装置から各種の遊技データを収集して、遊技装置毎の稼動状況を監視する稼動状況監視装置を備える遊技店の管理システムにおいて、稼動状況監視装置は、遊技装置における特別遊技の発生又は終了となる時点から所定の遊技期間を単位集計区間として設定することが可能な単位集計区間設定手段と、単位集計区間中に遊技装置から収集した各種の遊技データを集計して単位遊技データを算出することが可能な単位遊技データ算出手段と、単位遊技データに異常のある遊技装置を検出することが可能な異常遊技装置検出手段と、異常のある遊技装置の台番号を出力することが可能な台番号出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、遊技店に設置された複数の遊技装置から各種の遊技データを収集する遊技店の管理システムに関する。
パチンコ機等の遊技装置の射幸性を把握するために、遊技によって獲得された出玉の増減を、グラフ等で見る場合がある。例えば、遊技装置で発生したアウト球数とセーフ球数とを、単位時間毎に収集して、アウト球数とセーフ球数との差である出玉数の推移をグラフ表示するような管理システムがある(例えば、特許文献1)。
特開2002−177610号公報
ところで、上記特許文献1に記載された管理システムでは、遊技装置の遊技状態に応じた集計期間を設定してデータ収集を行うことができなかった。また、遊技装置に対する不正な手段による操作を発見することができなかった。
そこで、本発明は、遊技装置の遊技状態に応じた集計期間を設定してデータ収集を行うことができ、また、遊技装置に対する不正な手段による操作を発見することができる遊技店の管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、遊技媒体を用いた遊技の結果として通常遊技よりも多くの賞価値を獲得できる特別遊技を発生可能な複数の遊技装置から各種の遊技データを収集して、遊技装置毎の稼動状況を監視する稼動状況監視装置を備える遊技店の管理システムにおいて、前記稼動状況監視装置は、前記遊技装置における特別遊技の発生又は終了となる時点から所定の遊技期間を単位集計区間として設定することが可能な単位集計区間設定手段と、前記単位集計区間中に前記遊技装置から収集した各種の遊技データを集計して単位遊技データを算出することが可能な単位遊技データ算出手段と、前記単位遊技データ算出手段が算出した単位遊技データに異常のある遊技装置を検出することが可能な異常遊技装置検出手段と、前記異常遊技装置検出手段が検出した異常のある遊技装置の台番号を出力することが可能な台番号出力手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、遊技装置の遊技状態に応じた集計期間を設定してデータ収集を行うことができ、また、遊技装置に対する不正な手段による操作を発見することができる。
本発明の第1の実施の形態の、遊技店管理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の、遊技装置1、遊技情報ユニット400、ホールコンピュータ410及び監視装置420の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の、一実施形態を示す遊技装置(カード球貸ユニットを併設したCR機)全体の構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態の、遊技制御装置100(遊技制御手段)を中心とする制御系を示すブロック構成図である。 本発明の第1の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の、バッファ確保処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の、記録されるレコードの内容の一例を示す表である。 本発明の第1の実施の形態の、遊技装置1の差玉数と監視装置420によって記録される情報(レコード)との様子を模式的に示したグラフである。 本発明の第1の実施の形態の、監視装置420に備えられている出力装置425に出力される情報の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の、監視装置420における監視装置処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の、遊技装置(パチスロ機)の構成を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態の遊技装置(パチスロ機)の制御系の一部を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の、監視装置420における監視装置処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態の、遊技店管理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態の、遊技装置1、遊技情報ユニット400、ホールコンピュータ410及び監視装置420の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態の、監視装置処理によって記録されるレコードの内容の一例を示す表である。 本発明の第4の実施の形態の、集計期間が終了した時点で、大当たり中(又はラウンド実行中)である場合を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態の、遊技装置1の差玉数と監視装置420によって記録される情報(レコード)との様子を模式的に示したグラフである。 本発明の第4の実施の形態の、出力装置425に出力される情報の一例を示す模式図である。 本発明の第4の実施の形態の、遊技状態とレコードの記録との様子を示した図である。 本発明の第5の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態の、監視装置処理によって記録されるレコードの内容の一例を示す表である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の遊技店管理システムの構成を示すブロック図である。
遊技店の島設備には、パチンコ機等の遊技機425が複数台列設されており、それぞれの遊技機425に対して、遊技情報収集ユニット400が備えられている。遊技情報収集ユニット400は、遊技機425の遊技制御装置100(図4参照)から盤用外部情報端子120を経由して、遊技店にとって不利益となる情報を示すセーフ球信号(不利益信号)と、通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技の発生を示す大当たり信号(特別遊技状態信号)とを受信する。
また、遊技情報収集ユニット400は、遊技機425に付設されたアウト球計数器430(遊技媒体信号送信手段)から、遊技で使用する遊技媒体の情報として例示するアウト球信号(遊技媒体信号)を受信する。そして、遊技情報収集ユニット400は、遊技機425から受信したこれらの信号を、台番号(遊技装置1同士を識別するための固有の番号)とともに、遊技店内ネットワーク440を経由してホールコンピュータ410及び監視装置420に送る。なお、本システムにおいては、遊技機425とアウト球計数器430とが一体となって遊技装置1として機能している。
ホールコンピュータ410は、遊技ホール内に設置され、遊技情報収集ユニット400から送られた各種の情報を受信して、各遊技装置1毎に集計し、集計した情報を画面やプリンタに出力する。
監視装置(稼働状況監視装置)420は、遊技店の管理室等に設置され、第三者からは操作が不可能なように施錠装置412が設けられた部屋または収納ボックス等の収納体414に収納されている。遊技情報集計ユニット400から送られた各種の情報を受信して、各遊技装置1の稼働状態(例えば、出玉率)を算出して、これを画面やプリンタに出力する。
図2は、本発明の遊技装置1、遊技情報ユニット400、ホールコンピュータ410及び監視装置420の構成を示すブロック図である。
遊技情報収集ユニット400は、入力用インターフェース(I/F)401、CPU402、ROM403、RAM404、通信用ボード405等を備えている。遊技装置1及びアウト球計数器430から出力された大当たり信号、セーフ球信号及びアウト球信号は、入力用I/F401によってRAM404に一時的に格納される。そして、これらの信号に台番号(遊技装置1に個別に割り当てられている識別番号)を付加し、通信用ボード405から遊技店内ネットワーク440を経由して、ホールコンピュータ410及び監視装置420に送信する。
ホールコンピュータ410は、通信用ポート411、演算・制御装置412、記憶装置413、入力装置414、出力装置415等を備えている。入力装置414は、ボタンやタッチパネル等で構成され、遊技装置を選別するための遊技者よって操作される。出力装置415は、液晶ディスプレイやプリンタ等で構成され、遊技者からの入力操作に基づいて、所定の情報を出力する。ホールコンピュータ410は、各遊技装置1から送信された情報を各遊技装置1毎に集計し、例えば、大当たりの発生回数、出玉率等の情報を表示する。遊技者はこれらの情報を参照して、遊技装置を選別することができる。
監視装置420は、通信用ポート421,演算・制御装置(大当たりデータ集計手段、不利益データ集計手段、遊技媒体データ集計手段、単位遊技時間算出手段、単位不利益データ算出手段、不利益データ判別手段、クリア手段、集計区間データ収集手段、単位大当り回数データ算出手段、単位大当り回数判別手段、標準大当り回数データ変更手段。遊技条件成立回数算出手段、変動表示遊技実行回数集計手段)422、記憶装置(上位不利益データ記憶手段、集計区間データ記憶手段、上位単位大当り回数データ記憶手段)423、入力装置424、出力装置(出力手段)425等を備えている。入力装置424はキーボードやマウス等で構成され、操作者からの入力を受け付ける。出力装置424は、CRTやプリンタによって構成され、監視装置420によって集計された情報を表示又は印刷する。
遊技情報収集ユニット400は、遊技装置1からの大当たり信号、セーフ球信号、アウト球信号を、それぞれ受信する。大当たり信号は、遊技装置1が大当たり状態となった場合に信号がON(信号がアクティブ状態)となり、遊技装置1が大当たり状態でない場合に信号がOFF(信号がパッシブ状態)となる。また、セーフ球信号は、遊技装置1によって遊技者が獲得した遊技球の数を示す信号であり、遊技者にセーフ球(賞球、賞価値)が10個付与される毎に信号が1回ONとなる。すなわち、セーフ球信号の数に10を乗算した数がセーフ球数となる。アウト球信号は、アウト球計数器430によって計数された遊技機425のアウト球(遊技に使用した球の数)の数を示す信号であり、セーフ球信号と同様にアウト球が10個計数される毎に信号が1回ONとなる。すなわちアウト球信号の数に10を乗算した数がアウト球数となる。
遊技情報収集ユニット400によって受信されたセーフ球信号、アウト球信号及び大当たり信号は、各々の信号に、台番号を示す情報を付加して、遊技店内ネットワーク440を経由して、ホールコンピュータ410及び監視装置420へと送信する。これらの信号は、遊技情報収集ユニット400が信号を受信したときに直ちに送信してもよいし、遊技情報収集ユニット400のRAM404等の記憶部に一時的に保持し、所定の間隔(又は所定の情報量がたまった時点)で送信してもよい。
図3は、本発明の一実施形態を示す遊技装置(カード球貸ユニットを併設したCR機)全体の構成を示す正面図で、図4は制御系のブロック図である。
遊技装置(パチンコ遊技装置)1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレーム(図示省略)に収装される。
遊技盤6の表面には、変動表示装置(変動表示手段)8、大入賞口を備えた変動入賞装置10、一般入賞口11〜15、始動口16、普通図柄始動ゲート27A、27B、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9(補助入賞手段)等が配設された遊技領域が形成される。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆うカバーガラス18が取り付けられている。
変動表示装置(表示装置)8は、表示領域に、例えば、左、中、右の三つの表示図柄(識別情報)が表示される。これらの表示図柄には、例えば「0」〜「9」までの各数字と、「A」〜「E」のアルファベット文字等が割り当てられている。
変動表示装置8は、始動口16へ遊技球の入賞があると、前述した数字、文字で構成される表示図柄が順に表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、大当たり(特別遊技)となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、変動入賞装置10の大入賞口が所定の時間(例えば30秒)だけ大きく開き、多くの遊技球を獲得することができる。
この始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52(図4参照)で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、入賞検出時点での遊技制御装置100(図2参照)内に備えられた特別図柄乱数カウンタの値)は、特別図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄乱数記憶領域)に、最大で連続した所定回分を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、変動表示装置8の下側に設けられた複数のLEDからなる特別図柄記憶状態表示器17に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、変動表示装置8にて変動表示ゲームを行う。
普通図柄表示器7は、普通図柄始動ゲート27A、27Bへ遊技球の入賞があると、普通図柄(例えば一つの数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲート27A、27Bへの入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9が所定の時間(例えば0.5秒)だけ大きく開き、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
この普通図柄始動ゲートへの遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53A、53B(図4参照)で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、遊技制御装置100内に備えられた普通図柄乱数カウンタの通過検出時点での値)は、普通図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄乱数記憶領域)に、所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普通図柄表示器7の左右に設けられた複数のLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に表示される。遊技制御装置100は、普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。なお、普通図柄記憶状態表示器19の記憶数は任意の値に設定される。
また、変動表示装置8の上方には開閉可能な屋根ユニット300が配置され、大当たりとなる場合に開いて、演出を行うものである。
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配設される。
カバーガラス18の上部の前面枠3には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32(図4参照)が設けられている。
カード球貸ユニット用の操作パネル26には、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示省略)と、球貸しを指令する球貸しスイッチ(図示省略)と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ(図示省略)等が設けられている。
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵され、カード球貸ユニット用の操作パネル26は遊技装置1の上皿21の外面に形成される。
図4は、遊技制御装置100(遊技制御手段、特別遊技制御手段、賞価値付与手段、大当たり信号送信手段、特別遊技状態信号送信手段、不利益信号送信手段)を中心とする制御系を示すブロック構成図である。
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM、遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM、遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(特別図柄始動センサ14、一般入賞口センサ17A〜17N、カウントセンサ15、継続センサ16S、普通図柄始動センサ29)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各種制御装置(演出制御装置150、排出制御装置200)、大入賞口ソレノイド36、普通電動役物ソレノイド90、普通図柄表示器7等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号または図示しないカード球貸ユニットからの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
演出制御装置150(表示制御手段)は、変動表示装置8の表示、特別図柄記憶状態表示器17、普通図柄記憶状態表示器19の表示、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置、スピーカからの効果音出力等を制御する。
次に、本発明の実施の形態の監視装置420の動作について説明する。
前述したように、本発明の監視装置420は、遊技ホールに設置される遊技装置1の状態を取得し、その情報を出力装置425により出力する。
図5は、監視装置420の動作を示すフローチャートである。
まず、監視装置420を起動又は初期化操作することで監視装置420のシステムの初期化を行う(ステップ1001)。
次に、遊技ホールに設置される遊技装置1の起動、初期化処理等を行い、遊技ホールを開店状態にする開店操作を行う(ステップ1002)。
次に、遊技情報収集ユニット400から送信された情報を取得し、遊技装置1の大当たり信号に変化があるか否かを判定する。すなわち、いずれかの遊技装置1における大当たり信号が、OFFからON又はONからOFFに変化したか否かを判定する。大当たり信号に変化があったと判定した場合は、ステップ1004に移行し、大当たり信号を送信した遊技装置1に関する情報を所定の記録様式(以下、「レコード」と呼ぶ)に記録するための処理であるバッファ確保処理を行う。大当たり信号に変化がないと判定した場合は、ステップ1004のバッファ確保処理を行わずにステップ1005に移行する。なお、このバッファ確保処理の詳細は図6において後述し、記録されるレコードの詳細は、図7において後述する。
ステップ1005では、遊技情報収集ユニット400からの情報からアウト球信号が検出されたか(アウト球信号を受信したか)否かを判定する。アウト球信号を受信したと判定した場合は、ステップ1006に移行し、監視フラグがONとなっているレコード番号のアウト球数を更新する。アウト球信号を受信していないと判断した場合は、ステップ1010に移行する。
ステップ1006において、監視フラグがONとなっているレコード番号のアウト球数を更新した後、該当レコードのアウト球数が6000個に達したか否かを判定する。遊技装置1において、遊技者の操作によって発射される遊技球(アウト球数)は1分間に略100個であるので、アウト球数が6000個に達すると、遊技装置1の遊技者による遊技が1時間を経過したこととなる。アウト球数が6000個に達したと判定した場合はステップ1008に移行し、アウト球数が6000個に達していない場合は、ステップ1010に移行する。
ステップ1008では、ステップ1007においてアウト球数が6000個に達したと判定したレコードの監視フラグをOFFに設定する。次に、ステップ1009に移行し、該レコードの情報をデータベースに登録する。その後、ステップ1010に移行する。
ステップ1010では、遊技情報収集ユニット400から送信されたセーフ球信号を検出したか否かを判定する。セーフ球信号を検出したと判定した場合は、ステップ1011に移行し、当該セーフ球信号を送信した遊技情報収集ユニット400に接続されている遊技装置1に関するレコードを参照し、該レコードのセーフ球数を更新する。その後、ステップ1012に移行する。セーフ球信号を検出していないと判定した場合は、ステップ1011を行うことなく、ステップ1012に移行する。
ステップ1012では、遊技店の閉店操作が行われたか否かを判定する。閉店操作が行われていないと判定した場合は、ステップ1003に移行する。閉店操作が行われたと判定した場合は、監視装置処理を終了する。
図6は、図5のステップ1004におけるバッファ確保処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、図5のステップ1003において大当たり信号に変化のあったと判定したことを受けて、監視装置420は、当該遊技装置1に関するレコードを記録するための領域を、監視装置420に備えられている記憶領域(メモリ等)に確保する(ステップ2001)。
次に、確保されたレコードの領域に、レコード番号(各レコード毎に割り当てられる固有の番号)、台番号(遊技装置1に個別に割り当てられている識別番号)、レコード生成時刻、アウト球数、セーフ球数、出玉率(セーフ球数をアウト球数で除算した値)、変動回数(遊技装置1で実行された変動表示ゲームの実行回数)、監視フラグを、それぞれ記録する(ステップ2002)。なお、このステップで生成されるレコードには初期値を設定するので、アウト球数は「0」、セーフ球数は「0」、変動回数は「0」、監視フラグは「ON」となる。
次に、図5のステップ1003において変化のあった大当たり信号が、大当たりの発生であるか否かを判定する(ステップ2003)。大当たりの発生ではないと判定した場合(大当たり終了の場合)は、ステップ2004に移行し、ステップ2002において記録したレコードの、大当たり変化種別に「終了」を記録する。大当たりの発生であると判定した場合は、ステップ2005に移行し、ステップ2002において記録したレコードの、大当たり変化種別に「発生」を記録する。ステップ2004又はステップ2005の処理が終了すると、図5のフローチャートに復帰する。
図7は、図6のステップ2002において記録されるレコードの内容の一例を示す表である。
前述したように、レコード各々について、レコード番号、台番号、レコード生成時刻、アウト球数、セーフ球数、出玉率、変動回数、大当たり変化種別、監視フラグ、その他情報等が記録される。
具体的には、レコード番号1及び2には、いずれも台番号101の遊技装置1に関する情報が記録されており、アウト球が6000個に達しているので図5のステップ1008の処理によって監視フラグが「OFF」に設定されている。また、レコード番号3には、台番号102の遊技装置1に関する情報が記録されており、アウト球数が3200、セーフ球数が3500、出玉率が1.09、変動回数が0、大当たり変化種別が「発生」、監視フラグが「ON」、がそれぞれ記録されている。
図8は、遊技装置1の差玉数と監視装置420によって記録される情報(レコード)との様子を模式的に示したグラフである。
遊技装置1は遊技者の操作によって遊技球が発射され(アウト球が増加し)、所定の遊技状態(たとえば、大当たり)に基づいて遊技者が賞球を獲得できる(セーフ球が増加する)。図8のグラフの縦軸は、ある遊技装置1が遊技者によって操作されているときの、セーフ球数からアウト球数を減算した値(差玉数)を示し、横軸はアウト球数の増加に対応した時間経過を示している。このとき、遊技装置1において大当たりが発生し、遊技者への賞球、すなわちセーフ球数が増加すると、差玉数は増えるので、グラフでは右上がりの傾向を示す。一方、大当たりが終了すると、セーフ球数は減り、差玉数が減るので、グラフでは右下がりの傾向を示す。
本発明は、監視装置420によって、大当りの発生又は終了に基づいて(大当たりの発生又は終了を契機として)、遊技装置のアウト球数、セーフ球数等を監視装置420によって所定時間記録するものである。つまり、図8のグラフに矢印で示した1つの区間に対応する情報を1つのレコードに記録することで、大当たりの発生や終了に基づいた急激な差玉数変化の直後の情報のみを取得していくのである。こうして、遊技装置1の出玉数変化の特徴がもっともよく現れている部分を効率よく取得できるうえに、大当り発生回数の2倍の数(発生と終了があるため)だけのレコードを生成するだけで、十分な情報を確保するので、記憶データ量の削減も期待できる。
図9は、監視装置420に備えられている出力装置425に出力される情報の一例を示す模式図である。
なお、図9は、出力装置425がCRT(ディスプレイ装置)である場合の表示例を示すが、出力装置425がプリンタの場合であっても表示される内容は同一である。
図9の表示例は、監視装置420の記憶領域に確保されたレコード(図7参照)の中から、アウト球数に対してセーフ球数が極めて多く(セーフ球数がアウト球数の3倍を越えるもの)、不自然な遊技状態を示した遊技装置があった場合の情報を出力するように設定した例であり、当該設定の結果検出された遊技装置の台番号、その時刻、アウト球数、及び、セーフ球数が一覧として表示されている。遊技店の管理者はこれらの情報を分析することで、当該遊技装置の設定等の見直し、遊技装置に対する不正な手段による操作等を行うことができる。
なお、セーフ球数が、予め定められた基準値(標準不利益データのこと。アウト球数の3倍の値などに設定しておく)を越えるものだけに限定して、監視装置420の記憶領域にレコードを確保させるようにしてもよい。例えば、図5のステップ1008の処理によって監視フラグを「OFF」にする際に、セーフ球数が基準値に満たないレコードを削除するようにしてもよい。このような処理によって、記憶データ量の削減をより効率よく行うことができる。
また、表示される情報には、遊技店の営業日(日付)情報、営業時間情報も含まれている。遊技店の営業日情報、営業時間情報と共に情報を出力することで、出力された情報がより理解しやすい分析を行うことができる。
つまり、集計区間データ収集手段によって、集計区間に対応して収集された不利益データを、単位不利益データとして集計区間データ記憶手段に記憶させ、さらに、単位不利益データのうち、予め定められた基準値となる標準不利益データを超えているものを、遊技装置の台番号、遊技店の営業日情報、営業時間情報とともに、出力手段に出力させることで、より理解しやすい分析を遊技店で行うことができるというものである。
以上のように構成された本発明の第1の実施の形態の遊技店管理システムでは、遊技装置1及びアウト球計数器400から出力される遊技に関する情報を監視装置420が受信し、該受信した情報のうち、特別遊技状態信号(大当たり信号)が変化した時点から、アウト球数が所定数(例えば6000球)となるまでの間の遊技装置の情報を取得する。つまり、パチンコ機等の遊技機では、1分間につき100個の遊技球を発射するよう規則で定められているという前提の上で、特別遊技状態信号が変化した時点から、所定の経過時間(アウト球6000個は1時間に相当)になるまでの間の遊技装置の情報を取得しているのである。こうすることで、各遊技装置1の性能の特徴(出玉率等)が現れやすい大当たり発生時に集計期間を設定してデータ収集を行うため、効率よくデータ収集が行える。また、収集されるデータのレコード件数は、遊技装置からの大当たり信号が入力される回数分(特別遊技状態信号が変化する回数分)に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。
また、遊技装置の性能の特徴が現れている部分のデータを出力するので、各遊技装置の射幸性の強さも把握することができる。
また、監視装置420から出力されるデータは、遊技装置1の性能の特徴のうち、遊技店が損をしている部分のデータを、台番号と対比できるように出力するので、遊技装置毎の射幸性の強さを、遊技装置個別に把握することができる。
なお、監視装置420において、アウト球が6000個に満たない状態で閉店を迎えた場合(図5のステップ1012において閉店操作が行われたと判定した場合)は、アウト球が6000個に満たないレコードに関しては、翌日(翌営業日)も当該レコードを、前日(前営業日)から引き続いて集計を継続するようにしてもよい。この場合、アウト球数が6000個に満たない状態で閉店操作を迎えた場合は、当該レコードの「その他情報」に、閉店時に集計が終わっていない旨の情報を記録するようにしてもよい。
つまり、集計区間データ収集手段は、本発明の特徴部である集計区間を設定して、この集計期間における不利益データと遊技媒体データの収集を行わせるものであり、この集計区間は、遊技装置の特別遊技の生起又は終了となる時点を起点とし、その起点から所定の単位時間の経過となる時点(遊技媒体に関するデータが所定数になった時点)を終点とする期間として定めているが、集計区間の終点へ到達する以前に、不利益データと遊技媒体データの集計を中断する処理が行われた場合には、集計が完了していない旨の情報を記録するようにしているということである。このとき、集計未完了情報記録手段(監視装置420)によって、集計が完了していない旨の情報が、集計区間と対応付けて記録される。
さらに、監視装置420に、ネットワーク上の各遊技装置が、メモリのバックアップ機能が付いているものであるか否かを区別できる情報(バックアップ識別情報)を記憶しておいて、翌日の開店時において、バックアップ機能の有無に従って、各遊技装置に対する集計処理の方法を区別するようにしておいてもよい。バックアップ機能付きの遊技装置に関しては、アウト球が6000個に満たないものは翌日(翌営業日)の開店操作時に当該遊技装置に関するレコードを破棄するようにする。
つまり、バックアップ識別情報記憶手段からバックアップ識別情報を遊技店の開店時に取得するバックアップ識別情報取得手段と、取得したバックアップ識別情報に基づいて、集計が完了していない旨の情報が対応付けられた集計区間に対応する不利益データと遊技媒体データの集計を継続するか否かを決定する集計継続決定手段と、を備えており、バックアップ識別情報によってバックアップ機能有りであることを示す遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を継続し、バックアップ識別情報によってバックアップ機能無しであることを示す遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を中止するのである。
また、営業時間外に遊技装置1の設定変更(例えば、大当たり確率の設定の変更、や釘調整など)を行ったことを示す情報等を、遊技店従業員によってホールコンピュータ(設定変更情報記憶手段)に入力させ、この情報をレコードの「その他情報」に記録するようにしてもよい。そして、翌日の遊技店の開店時に、設定変更が行われていない遊技装置に限って、集計が完了してないデータの集計を継続するが、設定変更が行われた遊技装置に関しては、集計が完了してないデータを破棄するようにしてもよい。
つまり、集計区間の終点へ到達する以前に、不利益データと遊技媒体データの集計を中断する処理が行われた場合には、集計未完了情報記録手段によって、集計が完了していない旨の情報を、集計区間と対応付けて記録する一方で、設定変更情報記憶手段から特別遊技の発生確率を変更する設定を行ったか否かを示す設定変更情報を遊技店の開店時に取得する設定変更情報取得手段と、取得した設定変更情報に基づいて、集計が完了していない旨の情報が対応付けられた集計区間に対応する不利益データと遊技媒体データの集計を継続するか否かを決定する集計継続決定手段と、を備えており、設定変更情報によって設定変更が行われていないことが示される遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を継続し、設定変更情報によって設定変更を行ったことが示される遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を中止するのである。
なお、遊技で使用する遊技媒体の数を計数するため遊技媒体信号として、本実施の形態では、アウト球計数器430によるアウト球の計数に基づくアウト球信号を用いたが、遊技で使用する遊技媒体の数を特定又は近似できるものであれば、別の信号であってもよい。例えば、遊技装置1で遊技領域に発射された遊技球の数を、直接計数した結果に基づく信号であってもよい。
また、不利益信号として、本実施の形態では、遊技者に付与されたセーフ球数(賞球数)の計数に基づくセーフ球信号を用いたが、遊技者に付与されたセーフ球数を特定又は近似できるものであれば、別の信号であってもよい。例えば、遊技店の島設備から遊技装置1の球タンクに供給される球の数を計数した結果に基づく信号であってもよい。あるいは、1回の大当り発生で遊技者に付与されるセーフ球数がほぼ特定できるのであれば、大当り発生の信号を、不利益信号として扱うことも可能である。
また、特別遊技状態信号は、本実施の形態のような大当り信号に限定されることもない。少なくとも、遊技者の持ち球が減少する状態(通常遊技を行っている状態)と、遊技者の持ち球が増加する状態(通常遊技よりも賞球付与の機会が多くなる特別遊技の状態)と、が区別できる信号であれば、特別遊技状態信号として用いてもよい。
また、稼働状況監視装置は、本実施の形態のような1台の監視装置420にて構成される場合に限らず、ネットワーク上に設置された複数の装置の集合体として構成されるものでもよい。例えば、遊技情報収集ユニット400にて、図7に示したレコードを生成し、別のタイミングで監視装置420へ転送するような場合は、遊技情報収集ユニット400と監視装置420との集合体により、本発明の稼働状況監視装置が構成されていてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態の遊技店管理システムについて説明する。
第2の実施の形態では、監視装置420の監視装置処理のうち、遊技装置の情報を取得する期間を、アウト球数によって特定される時間ではなく、監視装置420に備えられた時計による実際の時刻に基づいた時間を計測して行う点が、第1の実施の形態と異なっている。なお、第1の実施の形態と同一の作用を行う構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図10は、本発明の第2の実施の形態の、監視装置420における監視装置処理を示すフローチャートである。なお、ステップ3001乃至ステップ3006は、第1の実施の形態の図5の監視装置処理におけるステップ1001乃至1006と同一であるため説明を省略する。
ステップ3006において、監視フラグがONとなっているレコード番号のアウト球数を更新した後、遊技情報収集ユニット400からセーフ球信号が送信され、監視装置420がこのセーフ球信号を検出したか否かを判定する(ステップ3007)。セーフ球信号を検出したと判定した場合は、ステップ3008に移行し、監視フラグがONとなっているレコード番号のアウト球数を受信したセーフ球信号に基づいて更新する。その後ステップ3009に移行する。セーフ球信号を検出していないと判定した場合は、ステップ3008の処理を行うことなくステップ3009に移行する。
ステップ3009では、監視装置420に記録されているレコード(図8参照)のうち、生成時刻から1時間を経過しているものがあるか否かを判定する。1時間経過しているレコードがあると判定した場合は、ステップ3010に移行し、当該レコードの監視フラグをOFFに設定し、当該レコードを監視装置420に備えられているハードディスク等のデータベースに登録する(ステップ3011)。その後、ステップ3012に移行する。一方、1時間を経過しているレコードがないと判定した場合は、ステップ3003に移行する。
ステップ3012では、遊技店の閉店操作が行われたか否かを判定する。閉店操作が行われていないと判定した場合は、ステップ3003に移行する。閉店操作が行われたと判定した場合は、監視装置処理を終了する。
以上のように構成された第2の実施の形態の遊技店管理システムでは、第1の実施の形態の効果と同様に、遊技装置1及びアウト球計数器400から出力される遊技に関する情報を監視装置420が受信し、該受信した情報のうち、大当たり信号を受信してから、所定時間(例えば1時間)となるまでの間の遊技装置の情報を取得する。こうすることで、各遊技装置1の性能の特徴(出玉率等)が現れやすい大当たり発生時に集計期間を設定してデータ収集を行うため、効率よくデータ収集が行える。
なお、監視装置420において、レコードの監視時間が1時間に満たない状態で閉店を迎えた場合(図10のステップ3012において閉店操作が行われたと判定した場合)は、監視時間が1時間に満たないレコードに関しては、翌日(翌営業日)も当該レコードを、前日(前営業日)から引き続いて集計を継続するようにしてもよい。この場合、監視時間が1時間に満たない状態で閉店操作を迎えた場合は、当該レコードの「その他情報」に、閉店時に集計が終わっていない旨の情報を記録するようにしてもよい。
つまり、集計区間データ収集手段は、本発明の特徴部である集計区間を設定して、この集計期間における不利益データと遊技媒体データの収集を行わせるものであり、この集計区間は、遊技装置の特別遊技の生起又は終了となる時点を起点とし、その起点から所定の単位時間の経過となる時点(監視装置420の時計で所定時間の経過が計時された時点)を終点とする期間として定めているが、集計区間の終点へ到達する以前に、不利益データと遊技媒体データの集計を中断する処理が行われた場合には、集計が完了していない旨の情報を記録するようにしているということである。このとき、集計未完了情報記録手段(監視装置420)によって、集計が完了していない旨の情報が、集計区間と対応付けて記録される。
さらに、監視装置420に、ネットワーク上の各遊技装置が、メモリのバックアップ機能が付いているものであるか否かを区別できる情報(バックアップ識別情報)を記憶しておいて、翌日の開店時において、バックアップ機能の有無に従って、各遊技装置に対する集計処理の方法を区別するようにしておいてもよい。バックアップ機能付きの遊技装置に関しては、監視時間が1時間に満たないものは翌日(翌営業日)の開店操作時に当該遊技装置に関するレコードを破棄するようにする。
つまり、バックアップ識別情報記憶手段からバックアップ識別情報を遊技店の開店時に取得するバックアップ識別情報取得手段と、取得したバックアップ識別情報に基づいて、集計が完了していない旨の情報が対応付けられた集計区間に対応する不利益データと遊技媒体データの集計を継続するか否かを決定する集計継続決定手段と、を備えており、バックアップ識別情報によってバックアップ機能有りであることを示す遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を継続し、バックアップ識別情報によってバックアップ機能無しであることを示す遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を中止するのである。
次に、本発明の第3の実施の形態の遊技店管理システムについて、図面に基づいて説明する。
第3の実施の形態の遊技店管理システムでは、遊技装置にパチスロ機を用いた遊技店における遊技店管理システムに関するものである。なお、第1または第2の実施の形態と同一の作用を行う構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第3の実施の形態の遊技店管理システムのシステム構成は、第1の実施の形態の図1及び図2において説明した遊技装置1を、図11の遊技装置900(パチスロ機)に置換して構成したものである。そして、遊技装置900からは、外部信号出力部938(図12参照)を経由して、第1の実施形態の不利益信号に相当する信号と、特別遊技状態信号に相当する信号と、遊技媒体信号に相当する信号とが、遊技情報収集ユニット400へ出力される。また、後述する補助変動表示ゲームが実行される毎に、遊技装置900からは、外部信号出力部93を介して、図柄変動信号(遊技装置900のリール904a〜904cが変動する毎に出力)が遊技情報収集ユニット400へ出力される。
不利益信号に相当する信号には、遊技装置900の遊技によって遊技者に供与されたメダルの数を示す賞メダル信号が該当し、遊技媒体信号に相当する信号には、遊技装置900の遊技によって遊技者が使用したメダルの数を示す使用メダル信号が該当する。そして、特別遊技状態信号に相当する信号には、BB(ビッグボーナス)信号、RB(レギュラーボーナス)信号、集中信号、CT(チャレンジタイム)信号等が含まれる。
図11は、本発明の第3の実施の形態の遊技装置(パチスロ機)の構成を示す正面図である。
本実施の形態の遊技装置900は、左側に蝶番を有し、この蝶番を軸として片開き形式に開閉自在な前面パネル902を備えている。この前面パネル902の背部には、変動表示装置(変動表示手段)を構成する3個のリール(ドラム)904a、904b、904cが回転自在な状態で横に並んで配置されている。各リール904a、904b、904cの外周面には、複数種類のシンボル(図柄)からなる図柄列が表記されている。リール904a、904b、904cはリール駆動部によって駆動され、互いに独立に回転するようになっている。このリール駆動部は、例えば、ステッピングモータ(904Ma、904Mb、904Mc)から構成されている。本実施の形態の遊技装置においては、リール904a、904b、904cの回転によって変動表示ゲームが行われ、前記変動表示の停止結果が有効ライン上において所定の停止表示態様(所定の図柄組合せ態様)を導出することに関連して所定の遊技価値を遊技者に付与するように構成されている。なお、本実施形態ではリールが停止したときに表示態様の導出としたが、これに限定されるものではなく、変動表示装置がCRT、LCD(液晶パネル)、PDP(プラズマディスプレイパネル)などで構成される場合には、表示されるシンボルが所定の図柄組み合わせと認識できる状態をもって、結果の導出とすることができる。
なお、本実施形態では、変動表示装置で補助表示ゲームを実行する例を示しており、この変動表示装置は可変表示手段としても機能する。
前面パネル902の上半部の略中央には、リール904a、904b、904cの回転により変動表示される図柄を遊技者に視認させるための表示窓部920(変動表示部)が設けられている。リール904a、904b、904cが停止している状態で、表示窓部920からリール904a、904b、904cの外周面に表記された図柄列のうち3個の図柄がそれぞれ視認可能となっている。つまり、リール904a、904b、904cが停止した状態で表示窓部920には合計9個の図柄が視認できる。
表示窓部920の上方には、変動表示ゲームに関連して演出表示、情報表示を行う補助表示装置905(情報表示装置)が設けられている。この補助表示装置905は表示制御装置935によって制御され(図12参照)、液晶パネルやLEDなどで構成されて表示内容を可変する。なお、変動表示装置がCRT、LCD、PDP等で構成される場合では、補助表示装置905に代わって、変動表示装置の表示領域内にシンボルの変動表示を行う主表示部と、情報表示を行う補助表示部を設けても良い。この場合、各々の表示領域は固定化されていてもよいし、表示内容に基づいて変化(移動、サイズ変更、形状変更、表示優先順位の変更など)してもよい。
表示窓部920の左側方には、メダルの賭数(ベット数)に対応して有効化されたベットライン(有効ライン)を表示するベットライン表示部913が設けられている。メダルのベット数とは、遊技者が遊技のために投入したメダルの数、又は、予め遊技者が投入したメダルの記憶数(クレジット数)から減算され、遊技に使用されるメダルの数である。なお、遊技を開始するために遊技者がメダルを投入したり、記憶数から減算したりする操作をベットという。
ベットライン表示部913は、例えば、ベット数が1枚のときは、ベットライン表示部913中央の「1」のランプだけが点灯して、中段の横ラインだけが有効ラインであることを示している。ベット数が2枚のときは、ベットライン表示部913中央の「1」とその上下に設けられた「2」のランプが点灯して、上段、中段、下段の3本の横ラインが有効ラインであることを示している。ベット数が3枚のときは、ベットライン表示部913の「1」「2」「3」の全てのランプが点灯して、3本の横ラインと右下がり、右上がりの2本の斜めラインの合計5ラインが有効ラインであることを示している。
表示窓部920の右側方には、遊技状態を表示する遊技状態表示部914が設けられている。遊技状態表示部914は、遊技可能な状態であることを示し、メダルの投入を促す「INSERT MEDALS」表示、リプレイ入賞を獲得したこと及び現在行っている遊技がリプレイ入賞後のリプレイゲームであることを示す「REPLAY」表示、遊技者がメダルを投入してスタートレバーを操作してからリールの回転が開始するまで待ち時間(待機時間)があることを示す「WAIT」表示、リールが停止してゲームが終了したことを示す「GAME OVER」表示等で構成される。
表示窓部920の下方には、遊技者が入賞を確定してメダルを獲得したときの払出枚数を表示する払出数表示部908、ビッグボーナス(BB)状態中又はレギュラーボーナス(RB)状態中の残りゲーム回数等を表示する遊技進行表示部911、メダルのクレジット数を表示するクレジット数表示部912が設けられている。これらの表示部908、911、912は、7セグメントのLEDや液晶ディスプレイ等を用いて構成する。
前面パネル902の上部には、透光性を有する前面カバー部材925が装着され、この前面カバー部材925の背部には、ランプやLED等からなる装飾表示部937やスピーカ等からなる音声発生部等が配設されている。
また、前面パネル902の上半部と下半部の中間にある傾斜台部922には、メダルを投入するメダル投入口927が配設され、遊技者はこの投入口にメダルを投入することにより遊技ができるようになっている。また、傾斜台部922には、押圧操作によってクレジットしたメダルを1枚ずつベット可能な1ベットボタン(1ベットスイッチ)910と、1回の押圧操作によってベット可能枚数だけメダルがベットされるマックスベットボタン(MAXベットスイッチ)909が配設されている。このマックスベットボタン909を操作すると、例えば、メダルがベットされていないときには3枚メダルがベットされ、メダルが1枚ベットされているときは、さらに2枚のメダルがベットされる。
これらベットボタン909、910により、メダル投入口915よりメダルを投入することなく、クレジット数表示部912に表示されているクレジット数以内でメダルをベットすることができ、このベット数に応じて有効ラインが設定される。
前面パネル902の下半部には矩形状の化粧パネル919が設けられている。化粧パネル919の上方には、メダルをクレジットとして記憶可能なクレジット状態と記憶不能な非クレジット状態の何れか一方の状態に選択的に切換可能なクレジット選択ボタン(クレジット選択スイッチ)918、リール904a、904b、904cの回転を開始させるためのスタートレバー(スタートレバースイッチ)906、及び、リール904a、904b、904cの回転をそれぞれ停止させるためのリール停止ボタン(特定停止操作手段)907a、907b、907cが設けられている。
各リール停止ボタン907a〜907cには、リール停止ボタンを発光させることでリール停止ボタンが操作可能な状態であることを報知する操作情報ランプが内蔵されている。これらの操作情報ランプが点灯していない間はリール停止ボタン907a〜907cが操作不能となり、操作情報ランプが点灯している間はリール停止ボタン907a〜907cが操作可能となるように制御される。よって、操作情報ランプが点灯していない間はリール停止ボタン907a〜907cを操作してもリール904a、904b、904cの回転は停止しない。また、操作情報ランプの点灯色によって、リール停止ボタン907a〜907cが操作可能であるかを報知するようにしてもよい。
クレジット選択ボタン(クレジット選択スイッチ)918の下方には、プリペイドカード(有価価値記憶媒体)を挿入可能なカードユニット930(図12参照)の挿入口930aが配設される。
なお、有価価値記憶媒体は、プリペイドカードに限定されるものではなく、ICカードやICチップ内蔵コインまたはタグで構成され、カードユニット(記憶媒体処理装置)930は、これら挿入されたカードやコインまたはタグにより特定される有価価値を読み込めるものであればよい。
また、化粧パネル919の左右両側方には、透光性を有する前面カバー部材924が装着されている。この前面カバー部材924の背部には、ランプやLED等からなる装飾表示部937が配設されている。
また、化粧パネル919の下方には、前面パネル902の背部にあるメダル払出部903より払出されたメダルを貯留可能な受皿923や、灰皿921が設けられている。
図12は、本発明の第3の実施の形態の遊技装置(パチスロ機)の制御系の一部を示すブロック図である。
本遊技装置の制御系統は、遊技装置内部に配置される遊技制御装置950を主要な構成要素としている。遊技制御装置950は、遊技の総括的制御(遊技進行の制御処理及び各被制御機器の制御)を行う制御装置で、CPU951、ROM952、RAM953、およびI/F(インターフェース)954を備えている。このCPU等によって特別遊技制御手段、賞価値付与手段が実現され、遊技制御装置がこれらの手段として機能する。
CPU951は、制御部、演算部を備え、各種演算制御を行う他、予め定められている特別の図柄組み合わせ態様が主ゲームにおいて形成されるようにリール904a、904b、904cを停止させることを許可するか否かを決定する内部抽選用の乱数を生成して内部抽選を行う。内部抽選における各入賞の当選確率は遊技媒体の賭数により変更され、賭数が多いほど当選確率が高くなるように制御している。なお、CPU951のソフトウェア処理によって内部抽選用乱数を生成する代わりに、遊技制御装置950に乱数を発生する乱数発生器を設け、該乱数発生器から出力される乱数を内部抽選用の乱数として用いて内部抽選を行うようにしてもよい。
この内部抽選の結果(入賞フラグの成立/未成立)は、サブ制御手段としての演出制御装置960(演出手段)を介して表示制御装置935に送信され、前記抽選結果に基づいて補助表示装置5の演出ゲームが制御される。演出が実行される確率も遊技媒体の賭数が多いほど確率が高くなるようにして、内部抽選の結果に応じて演出を適当な頻度で実行できるようにしてもよい。なお、この演出を実行するか否かを決定する抽選は、CPU951で行うこともできるが、サブ制御手段としての演出制御装置960で行うようにしてもよい。
ROM952には、制御処理を実行するためのプログラムや制御データ(例えば、内部抽選用の判定値)が格納されている。RAM953はCPU951で生成される内部抽選用の乱数の記憶領域や、その他の各種データ(例えば、メダルのクレジット数、メダルの賭数、成立フラグなど)を一時的に記憶する記憶領域及びCPU951の作業領域を備えている。
入出力インターフェース(I/F)954は、図示しないローパスフィルタやバッファゲートを介して、カードユニット930、メダル検知センサ915a、スタートレバースイッチ906、各リール停止ボタン907a〜907c、リール位置検出センサ931a、931b、931c、ベットスイッチ909、910、クレジット選択スイッチ918、払い出しメダル検出センサ903a、確率設定装置932、リセットスイッチ933及び前面枠開放検出スイッチ934から出力される信号をCPU951に対して出力している。
メダル検知センサ915aは、メダル投入口915より投入されたメダルを検知するためのセンサである。スタートレバースイッチ906は、スタートレバーが操作されたことを検出するためのスイッチである。
リール停止スイッチ907a〜907cは、リール停止ボタンに各々設けられ、各リール停止ボタンが操作されたことを検出するためのスイッチである。
リール位置検出センサ931a、931b、931cは、リール904a、904b、904c毎に各々設けられ各リール904a、904b、904cの停止位置を検出するセンサである。
1ベットスイッチ910は、1ベットボタンが押されたことを検出するためのスイッチである。マックスベットスイッチ909Sは、マックスベットボタンが押されたことを検出するためのスイッチである。クレジット選択スイッチ918Sは、クレジット選択ボタン918が押されたことを検出するためのスイッチである。払い出しメダル検出センサ903aは、メダル払出機903から払い出されたメダルの枚数を検出するセンサである。リセットスイッチ933は、遊技装置の遊技状態をリセットするためのスイッチである。前面枠開放検出スイッチ934は、前面パネル902が開放されたことを検出するスイッチである。
確率設定装置932は遊技装置の設定を切り替える装置で、この設定は、入賞フラグの成立する確率が異なる1〜6の設定が用意されており、設定1の入賞フラグの成立確率が一番低く、設定値が大きくなるにつれ入賞フラグの成立確率は高くなるように切り替えることができる。
また、入出力インターフェース(I/F)954は、CPU951から出力される制御信号を、図示しない出力ポートやドライバを介して、演出制御装置(サブ制御手段)960、遊技進行表示部911、ベットライン表示部913、クレジット数表示部912、払出数表示部908、遊技状態表示部914、装飾表示部937、メダル払出部903、リール用モータ904M(904Ma〜904Mc)、外部信号出力部938、リール操作情報ランプなどに出力している。
サブ制御装置としての演出制御装置960は、制御用CPUおよびRAM、ROM等を備えており、演出ゲームの演出に関わる情報表示や音出力等の制御を統括して行う。例えば、投入メダル検出センサ915、1ベットスイッチ910またはマックスベットスイッチ909の何れかからの検出信号により賭入力が検出されることに伴い遊技制御装置950から送信される賭入力情報を受信することに基づいて、補助表示装置905で演出表示される演出ゲームに関する制御処理や、音出力部926で出力される演出ゲームに対応した音に関する制御処理等を行い、その制御処理に応じて表示制御信号と音制御信号を各々表示制御装置935と音制御装置936に送信する。
また、演出制御装置960は、特定入賞が獲得され派手な演出が行われている特定遊技状態中に、一定時間ゲームが実行されなければ補助表示装置905の演出表示や音出力部926からの出力を小さくしたり停止させたりする制御等も行う。
表示制御装置935は、表示制御用CPUおよびRAM、情報表示データを記憶するROM等で構成され、演出制御装置960から送信された制御信号に基づいて、演出ゲームを構成する演出情報(演出パターン)を補助表示装置905に送信して表示させる。
音制御装置936は、音制御用CPUおよびRAM、効果音データを記憶するROM、およびアンプ等で構成され、演出制御装置960から送信された音制御信号に基づいて音出力部926から遊技状態に対応した効果音や前記演出ゲームに応じた所定の演出音を出力させる。
また、遊技制御装置950と演出制御装置960との通信は遊技制御装置950から演出制御装置960への単方向にのみ制御信号が送信されるような通信形態となっていて、遊技制御装置950への不正な信号が入力されるのを防止している。
外部信号出力部938からは、稼働状況に関する各種情報(メダルの投入や払出しに関する信号や、BB状態或いはRB状態であることを示す信号等)を、遊技情報収集ユニット400を介して、外部(監視装置420、ホールコンピュータ430等)に対して出力可能となっている。また、各入賞フラグの成立に関連する情報等を含むテスト用のデータ(検査用のデータ)も外部に出力可能となっている。
遊技装置の電源装置(図示省略)は、電源回路のほかに、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の所定の電圧降下を検出すると、遊技制御装置950、演出制御装置960等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置950は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置950のRAM953等にバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等に関する記憶内容を保持する。
次に、第3の実施の形態の遊技店管理システムの動作を説明する。
図13は、第3の実施の形態の、監視装置420における監視装置処理を示すフローチャートである。この図において、ステップ4001乃至ステップ4006は、第1の実施の形態の図5の監視装置処理におけるステップ1001乃至1006と、ほぼ同様であるが、次の点で相違する。
まず、ステップ4003では「大当り信号に変化有り」とあるが、これは、前述した特別遊技状態信号に相当する信号に変化があった場合に、ステップ4004の処理が実行されるものとする。また、ステップ4005では「アウト球信号検出」とあるが、これは、前述した遊技媒体信号に相当する信号を検出したか否かを判断するものとする。そして、ステップ4006では、遊技媒体信号に相当する信号を検出した回数(遊技者が使用したメダル数に相当する)にて、レコード中の「アウト球数」の領域のデータを更新していく。
ステップ4006において、監視フラグがONとなっているレコード番号のアウト球数を更新した後、遊技情報収集ユニット400から不利益信号が送信され、監視装置420がこの不利益信号を検出したか否か(図には、「セーフ球信号を検出?」と記載している)を判定する(ステップ4007)。不利益信号を検出したと判定した場合は、ステップ4008に移行し、監視フラグがONとなっているレコード番号のアウト球数を受信したセーフ球信号に基づいて更新する。その後ステップ4009に移行する。不利益信号を検出していないと判定した場合は、ステップ4008の処理を行うことなくステップ4009に移行する。
ステップ4009では、遊技情報収集ユニット400から図柄変動信号が送信され、監視装置420がこの図柄変動信号を検出したか否かを判定する。図柄変動信号を検出したと判定した場合は、ステップ4010に移行し、監視フラグがONのレコードのみの変動回数を、受信した変動回数によって更新する。一方、図柄変動信号を検出していないと判定した場合には、ステップ4003に移行する。
次に、監視装置420に記録されているレコード(図8参照)のうち、変動回数が400以上であるものがあるか否かを判定する(ステップ4011)。変動回数が400以上であるレコードがあると判定した場合は、ステップ4012に移行し、当該レコードの監視フラグをOFFに設定し、当該レコードを監視装置420に備えられているハードディスク等のデータベースに登録する(ステップ4013)。その後、ステップ4014に移行する。一方、1時間を経過しているレコードがないと判定した場合は、ステップ4003に移行する。
ステップ4014では、遊技店の閉店操作が行われたか否かを判定する。閉店操作が行われていないと判定した場合は、ステップ4003に移行する。閉店操作が行われたと判定した場合は、監視装置処理を終了する。
以上のように構成された本発明の第3の実施の形態の遊技店管理システムでは、第1及び第2の実施の形態の効果と同様に、遊技装置1から出力される遊技に関する情報を監視装置420が受信し、該受信した情報のうち、特別遊技状態信号(大当たり信号)の変化の時点から、変動回数が所定数(例えば400回)となるまでの間の遊技装置の情報を取得する。こうすることで、各遊技装置1の性能の特徴(出玉率等)が現れやすい大当たり発生又は終了の直後に限定して(集計期間を設定して)データ収集を行うため、効率よくデータ収集が行える。
なお、監視装置420において、変動回数が400回に満たない状態で閉店を迎えた場合(図10のステップ3012において閉店操作が行われたと判定した場合)は、変動回数が400回に満たないレコードに関しては、翌日(翌営業日)も当該レコードを、前日(前営業日)から引き続いて集計を継続するようにしてもよい。この場合、変動回数が400回に満たない状態で閉店操作を迎えた場合は、当該レコードの「その他情報」に、閉店時に集計が終わっていない旨の情報を記録するようにしてもよい。
つまり、集計区間データ収集手段は、本発明の特徴部である集計区間を設定して、この集計期間における不利益データと遊技媒体データの収集を行わせるものであり、この集計区間は、遊技装置の特別遊技の生起又は終了となる時点を起点とし、その起点から変動表示遊技の実行回数が所定回数となる時点(400回となる時点)を終点とする期間として定めているが、集計区間の終点へ到達する以前に、不利益データと遊技媒体データの集計を中断する処理が行われた場合には、集計が完了していない旨の情報を記録するようにしているということである。このとき、集計未完了情報記録手段(監視装置420)によって、集計が完了していない旨の情報が、集計区間と対応付けて記録される。
また、営業時間外に遊技装置1の確率設定装置932による設定変更(例えば、大当たり確率の設定の変更)を行ったことを検出する設定変更検出手段を設け、この情報を、変動表示遊技の実行回数が所定回数に満たない状態で閉店操作を迎えたレコードの「その他情報」に記録するようにしてもよい。そして、翌日の遊技店の開店時に、設定変更が行われていない遊技装置に限って、集計が完了してないデータの集計を継続するが、設定変更が行われた遊技装置に関しては、集計が完了してないデータを破棄するようにしてもよい。
つまり、集計区間の終点へ到達する以前に、不利益データと遊技媒体データの集計を中断する処理が行われた場合には、集計未完了情報記録手段によって、集計が完了していない旨の情報を、集計区間と対応付けて記録する一方で、設定変更検出手段特別遊技の発生確率を変更する設定を行ったか否かを示す設定変更情報を遊技店の開店時に取得する設定変更情報取得手段と、取得した設定変更情報に基づいて、集計が完了していない旨の情報が対応付けられた集計区間に対応する不利益データと遊技媒体データの集計を継続するか否かを決定する集計継続決定手段と、を備えており、設定変更情報によって設定変更が行われていないことが示される遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を継続し、設定変更情報によって設定変更を行ったことが示される遊技装置に係わる不利益データや遊技媒体データであれば集計を中止するのである。
また、遊技装置900はメモリのバックアップ機能が付いているが、当該遊技装置900のリセットスイッチ等を操作してメモリをクリアした場合は、遊技装置900からその旨を監視装置420に送信し、監視装置420の当該レコードにその旨を記録するなど、必要な処理を行うようにしてもよい。
次に、第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態と同様に、パチンコ遊技装置を用いた遊技店管理システムである。第1及び第2の実施の形態では、大当たり信号の変化があった時点から一定時間(アウト球数6000個の時間、又は現実の1時間)が経過するまでの間の、アウト球数及びセーフ球数を記録していた。これに対して、第4の実施の形態では、大当たり信号の変化があった時点から一定時間(アウト球数6000個の時間)が経過するまでの間の、アウト球数、大当たり回数、ラウンド実行回数を記録するよう構成したものである。
図14は、第4の実施の形態の遊技店管理システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態では、遊技機425の変動表示装置8で変動表示ゲームが行われて、三つの表示図柄が特定の数字(奇数)で揃った場合には、大当たり(特別遊技)の終了後に確率変動状態が発生する。確率変動状態になると、通常の遊技状態のときよりも、普通図柄表示器7の普通図柄が当たり図柄で頻繁に停止するようになり、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9が頻繁に開放するようになる。そのため、確率変動状態になると、通常の遊技よりも遊技球の始動口16への入賞可能性が高められ、その結果、確率変動状態を維持している間は、アウト球数とセーフ球数の数がほぼ同一になる。
また、大当たり(特別遊技)中は、変動入賞装置10の大入賞口が大きく開いて遊技球を内部に受け入れる動作を行い、カウントセンサ15によって10個計数されると大入賞口を一時的に閉止し、所定時間後に再度開放する。大当たり中は、この開閉動作を16回(ラウンド)連続して繰り返す。
なお、遊技機425の遊技制御装置100(図4参照)から盤用外部情報端子120を経由して、確率変動信号、大当たり信号及びラウンド実行信号が遊技情報収集ユニット400に送信される。確率変動信号とは、確率変動状態のときにONとなり(特定の数字で大当りしたときの大当たり遊技中もONとなる)、それ以外のときにOFFとなる信号である。また、ラウンド実行信号とは、変動入賞装置10の大入賞口が開放しているときにONとなり、それ以外のときにOFFとなる信号である(図23参照)。
さらに、図1同様に、遊技情報収集ユニット400は、遊技機425の遊技制御装置100(図4参照)から盤用外部情報端子120を経由して、確率変動信号、大当たり信号及びラウンド実行信号を受信する。また、遊技情報収集ユニット400は、遊技機425に付設されたアウト球計数器430(遊技媒体信号送信手段)から、遊技で使用する遊技媒体の情報として例示するアウト球信号(遊技媒体信号)を受信する。そして、遊技情報収集ユニット400は、遊技機425から受信したこれらの信号を、台番号(遊技装置1同士を識別するための固有の番号)とともに、遊技店内ネットワーク440を経由してホールコンピュータ410及び監視装置420に送る。
図15は、本発明の遊技装置1、遊技情報ユニット400、ホールコンピュータ410及び監視装置420の構成を示すブロック図である。
前述した図2とほぼ同様であるが、遊技情報収集ユニット400は、遊技装置1及びアウト球計数器430から出力された確率変動信号、大当たり信号、ラウンド実行信号及びアウト球信号は、入力用I/F401によってRAM404に一時的に格納される。そして、これらの信号に台番号(遊技装置1に個別に割り当てられている識別番号)を付加し、通信用ボード405から遊技店内ネットワーク440を経由して、ホールコンピュータ410及び監視装置420に送信する。
次に、本発明の第4の実施の形態の動作を説明する。
前述した第1又は第2の実施の形態は、大当りの発生又は終了に基づいて(大当たりの発生又は終了を契機として)、遊技装置のアウト球数、セーフ球数等を監視装置420によって所定時間記録する。これに対して第4の実施の形態では、大当たりの発生のみを契機として、遊技装置のアウト球数、大当たり回数、ラウンド実行回数を記録する。
本実施の形態の遊技機では、1回のラウンドの実行で10個の遊技球が入賞し、1個の入賞で15個の賞球を得ることができることから、1回のラウンドの実行によって150個の賞球を得ているものと見なすことができる。同様に、1回の大当たり中には、16回のラウンドが実行されることから、1回の大当たりで2400個の賞球が獲得できるものと見なすことができる。つまり、セーフ球数を直に計数しなくても、ラウンド実行回数や大当たり発生回数を計数するだけで、その比例関係に基づいて獲得した賞球数を演算することができる。
従って、1回の大当たり発生や1回のラウンド実行といった遊技条件の成立は、ほぼ一定の賞価値が遊技者に与えられたことに相当する。それ故に、大当たり信号、ラウンド実行信号は遊技条件成立信号として機能することになる。
本実施形態では、大当たり回数、ラウンド実行回数が、予め定められた範囲に収まっているか否かの判断により、遊技機の異常を判定する。
図16乃至図18は、第4の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。
図16において、まず、監視装置420を起動又は初期化操作することで監視装置420のシステムの初期化を行う(ステップ5001)。
次に、遊技ホールに設置される遊技装置1の起動、初期化処理等を行い、遊技ホールを開店状態にする開店操作を行う(ステップ5002)。
次に、遊技情報収集ユニット400から送信された情報を取得し、遊技装置1の大当たりの発生を検出したか否かを判定する(ステップ5003)。すなわち、いずれかの遊技装置1における大当たり信号が、OFFからONに変化したか否かを判定する。大当たりの発生を検出したと判定した場合は、ステップ5004に移行し、遊技装置1に関するレコードを記録するための領域を、監視装置420に備えられている記憶領域に確保する。大当たりの発生を検出していないと判定した場合は、ステップ5007に移行する。
次に、確保されたレコードの領域に、レコード番号、台番号、レコード生成時刻、大当たり回数、ラウンド実行回数、アウト球数、確変中アウト球数、変動回数、監視フラグを、それぞれ記録する(ステップ5005)。なお、このステップで生成されるレコードには初期値を設定するので、大当たり回数は「0」、ラウンド実行回数は「0」、アウト球数は「0」、確変中アウト球数は「0」、変動回数は「0」、監視フラグは「ON」となる。次に、確保されている全てのレコード(ステップ5004で新たに確保されたレコードと、以前から確保されているレコードが含まれる)の中から、監視フラグがONとなっているレコードを抽出し、抽出された各レコードの大当り回数に「1」を加算して更新する(ステップ5006)。
次に、遊技装置1の大当たりの終了を検出したか否かを判定する。すなわち、いずれかの遊技装置1における大当たり信号が、ONからOFFに変化したか否かを判定する(ステップ5007)。大当たりの終了を検出したと判定した場合は、ステップ5008に移行し、特賞監視アウト球数に「0」を設定し、ステップ5009に移行する。大当たりの終了を検出していないと判定した場合は、ステップ5008の処理を行うことなく、ステップ5009に移行する。
ステップ5009では、ラウンドの開始を検出したか否かを判定する。すなわち、いずれかの遊技機1におけるラウンド実行信号が、OFFからONに変化したか否かを判定する。ラウンドの開始を検出したと判定した場合は、確保されている全てのレコード(ステップ5004で新たに確保されたレコードと、以前から確保されているレコードが含まれる)の中から、監視フラグがONとなっているレコードを抽出し、抽出された各レコードのラウンド実行回数に「1」を加算して更新し(ステップ5010)、ステップ5011に移行する。ラウンドの開始を検出していないと判定した場合は、ステップ5010の処理を行うことなくステップ5011に移行する。
ステップ5011では、ラウンドの終了を検出したか否かを判定する。すなわち、いずれかの遊技機1におけるラウンド実行信号が、ONからOFFに変化したか否かを判定する。ラウンドの終了を検出したと判定した場合は、ラウンド中監視アウト球数を「0」に設定し(ステップ5012)、ステップ5013(図17)に移行する。ラウンドの終了を検出していないと判定した場合は、ステップ5012の処理を行うことなくステップ5013に移行する。
図17に移り、ステップ5013では、遊技情報収集ユニット400からの情報からアウト球信号が検出されたか(アウト球信号を受信したか)否かを判定する。アウト球信号を受信したと判定した場合は、ステップ5014に移行し、現在の遊技状態が大当たり中であるか(大当たり信号がONであるか)否かを判定する。アウト球信号を受信していないと判断した場合は、ステップ5021(図18)に移行する。
ステップ5014において、現在の遊技状態が大当たり中でないと判定した場合は、ステップ5015に移行し、現在の遊技状態が確率変動中であるか(確率変動信号がONであるか)否かを判定する。現在の遊技状態が確率変動中であると判定した場合は、ステップ5016に移行し、確保されている全てのレコード(ステップ5004で新たに確保されたレコードと、以前から確保されているレコードが含まれる)の中から、監視フラグがONとなっているレコードを抽出し、抽出された各レコードの確変中アウト球数を加算更新し(ステップ5016)、ステップ5020に移行する。現在の遊技状態が確率変動中でないと判定した場合は、ステップ5016の処理を行うことなく、ステップ5020に移行する。
ステップ5014において、現在の遊技状態が大当たり中であると判定した場合は、ステップ5017に移行し、特賞監視アウト球数を更新する。次に、現在の遊技状態がラウンドの実行中であるか(ラウンド実行信号がONであるか)否かを判定する(ステップ5018)。現在の遊技状態がラウンドの実行中であると判定した場合は、ステップ5019に移行して、ラウンド中監視アウト球数を更新し、ステップ5020に移行する。現在の遊技状態がラウンドの実行中でないと判定した場合は、ステップ5019の処理を行うことなく、ステップ5020に移行する。
ステップ5020では、確保されている全てのレコード(ステップ5004で新たに確保されたレコードと、以前から確保されているレコードが含まれる)の中から、監視フラグがONとなっているレコードを抽出し、抽出された各レコードのアウト球数を加算更新し、ステップ5021(図18)に移行する。
ステップ5021では、確保されているレコードの中に、アウト球数が6000個となったレコードがあるか否かを判定する。アウト球数が6000個となったレコードがあると判定した場合は、ステップ5022に移行する。アウト球数が6000個となったレコードがないと判定した場合は、ステップ5028に移行する。
ステップ5022では、該当レコード(アウト球数が6000となったレコード)の監視フラグを「OFF」に設定する。次に、現在の遊技状態が大当たり中であるか否かを判定する。現在の遊技状態が大当たり中でないと判定した場合はステップ5028に移行する。現在の遊技状態が大当たり中であると判定した場合は、ステップ5024において、該当レコード(アウト球数が6000個となったレコード)の大当たり回数から「0.5」を減算して補正を行う(ステップ5024)。大当たり回数の補正を行うのは、例えば、遊技状態が大当たり中であるときに、集計期間(アウト球数が6000個となった時点、すなわち、遊技時間が1時間を超えた時点)が終了した場合、最後の大当たりを単純に1回と数えてしまうと、「N回の大当たり」=「獲得する賞球数は2400×N個」の比例関係が成り立たなくなってしまうので、遊技状態が大当たり中であるときに、集計期間が終了した場合は、最後の大当たりを「0.5回」として計数することで、前述の比例関係に生じる誤差を緩和させるためである。この大当たり回数の補正については、後に図20を用いて詳述する。
次に、現在の遊技状態が、ラウンドの実行中であるか否かを判定する(ステップ5025)。現在の遊技状態がラウンドの実行中でないと判定した場合は、ステップ5028に移行する。現在の遊技状態がラウンドの実行中であると判定した場合は、ステップ5026に移行し、該当レコードのラウンド実行回数から「0.5」を減算して補正を行う(ステップ5027)。ラウンド実行回数の補正を行うのも、ステップ5024で行われる大当たり回数の補正と同様に、遊技状態がラウンド実行中であるときに、集計期間(アウト球数が6000個となった時点、すなわち、遊技時間が1時間を超えた時点)が終了した場合、最後のラウンドを単純に1回と数えてしまうと、「N回のラウンド実行」=「獲得する賞球数は160×N個」の比例関係が成りたたなくなってしまうので、ラウンド実行中に、集計期間が終了した場合は、最後のラウンドを「0.5回」として計数することで、前述の比例関係に生じる誤差を緩和させるためである。このラウンド実行回数の補正については、後に図20を用いて詳述する。
次に、該当レコード、(アウト球数が6000個となったレコード)の情報をデータベースに登録する(ステップ5027)。
ステップ5028では、遊技店の閉店操作が行われたか否かを判定する。閉店操作が行われていないと判定した場合は、ステップ5003(図16)に移行する。閉店操作が行われたと判定した場合は、監視装置処理を終了する。
図19は、図16乃至図18の監視装置処理によって記録されるレコードの内容の一例を示す表である。
前述したように、レコード各々について、レコード番号、台番号、日時(レコード生成日時)、アウト球数、大当たり回数、ラウンド実行回数、確変中アウト球数、変動回数、監視フラグ、その他情報等が記録される。
具体的には、レコード番号1及び2のレコードには、いずれも台番号101の遊技装置1に関する情報が記録されており、アウト球が6000個に達しているので図18のステップ5022の処理によって監視フラグが「OFF」に設定されている。また、レコード番号3のレコードには、台番号102の遊技装置1に関する情報が記録されており、アウト球数が3200、大当たり回数が「1」、ラウンド実行回数が「16」、確編中アウト球数が「0」、変動回数が「0」、監視フラグが「ON」、がそれぞれ記録されている。
図20は、集計期間が終了した時点で、大当たり中(又はラウンド実行中)である場合を示す説明図であり、このような場合には、大当たり回数やラウンド実行回数を補正する必要があることを示した図である。
データの集計は大当たりが発生した時点で開始され、アウト球数が6000個、すなわち遊技時間が1時間に達した場合に集計期間が終了し、集計したレコードをデータベースに登録する。例えば、レコード中の大当たり回数は、大当たりが発生した時点で「1」が加算され(図16のステップ5006)、レコード中のラウンド実行回数は、ラウンドが開始した時点で「1」が加算される(図16のステップ5010)ので、図20の例であれば、補正前の大当たり回数は2回、補正前のラウンド実行回数は31回となる。
しかしながら、データの集計期間が終了した時点が大当たり中であった場合には、最後の大当たりを単純に1回分として数えてしまうと、大当たりで実際に獲得した賞球数と、大当たり回数との比例関係が、大きく崩れてしまうことになる。同様に、データの集計期間が終了した時点がラウンド実行中であった場合には、最後のラウンドを単純に1回分として数えてしまうと、全ラウンドを通して実際に獲得した賞球数と、ラウンドの実行回数との比例関係が、大きく崩れてしまうことになる。
そこで、前述したように、集計期間が終了したときに大当たり中である場合には、大当たり回数から「0.5」を減算して、大当たり回数の補正をする。また、集計期間が終了したときにラウンド実行中である場合には、ラウンド実行回数から「0.5」を減算して、ラウンド実行回数の補正をする。図20の例であれば、大当たり回数を1.5回に補正し、ラウンド実行回数を30.5回に補正するので、比例関係に生じる誤差を極力小さくできる。
なお、大当たり回数やラウンド実行回数の補正はこれにとらわれず、他の方法でもよい。例えば、1回の大当たりの開始から終了までに使用が想定される遊技球の数を予め定めておき、この数と、前述した特賞監視アウト球数との比率に基づいて、0〜1の範囲の数値を設定するものでも良い。同様に、1回のラウンドの実行で使用が想定される遊技球の数を予め定めておき、この数と、前述したラウンド中アウト球数との比率に基づいて、0〜1の範囲の数値を設定するものでも良い。
前記の補正を行う処理は、監視装置420の演算・制御装置422で行われる。すなわち演算・制御装置422は、設定された集計区間にて、遊技条件成立信号の変化の回数(大当たり信号がONとなった回数、ラウンド実行回数がONとなった回数)により、遊技条件成立回数データ(大当たり回数、ラウンド実行回数)の算出を行う場合に、集計区間の終点となる時点で遊技条件成立信号の変化が確定していない状態(集計区間の終点の時点で大当たり信号がONの状態、集計区間の終点の時点でラウンド実行回数がONの状態)を検出した場合には、その遊技条件成立回数データを補正する遊技条件成立回数補正手段としても機能している。
図21は、遊技装置1の差玉数と監視装置420によって記録される情報(レコード)との様子を模式的に示したグラフである。
遊技装置1は遊技者の操作によって遊技球が発射され(アウト球が増加し)、所定の遊技状態(たとえば、大当たり)に基づいて遊技者が賞球を獲得できる(セーフ球が増加する)。図21のグラフは、図8と同様に、縦軸は、ある遊技装置1が遊技者によって操作されているときのセーフ球数からアウト球数を減算した値(差玉数)を示し、横軸はアウト球数の増加に対応した時間経過を示している。
本実施形態では、監視装置420によって、大当りの発生に基づいて(大当たりの発生又は終了を契機として)、遊技装置のアウト球数、大当たり回数等を監視装置420によって所定時間記録するものである。つまり、図21のグラフに矢印で示した1つの区間に対応する情報を1つのレコードに記録することで、大当たりの発生に基づいた急激な差玉数変化の直後の情報のみを取得していくのである。こうして、遊技装置1の出玉数変化の特徴がもっともよく現れている部分を効率よく取得できるうえに、大当りの発生回数だけのレコードを生成するだけで十分な情報を確保するので、記憶データ量の削減も期待できる。
図22は、本実施形態における監視装置420に備えられている出力装置425に出力される情報の一例を示す模式図である。
図22の表示例は、監視装置420の記憶領域に確保されたレコード(図19参照)の中から、アウト球数に対して大当たり回数が極めて多く、不自然な遊技状態を示した遊技装置(注意台)があった場合の情報を出力するように設定した例であり、当該設定の結果検出された遊技装置の台番号、その時刻、アウト球数、確変中アウト球数、大当たり回数が一覧として表示されている。遊技店の管理者はこれらの情報を分析することで、当該遊技装置の設定等の見直し、遊技装置に対する不正な手段による操作の発見等を行うことができる。
本実施形態では、セーフ球数とアウト球数との比較を行なう代わりに、大当たり回数とアウト球数との比較を行なうことで、セーフ球数がアウト球数の3倍を越えたか否かを判定している。何故ならば、1回の大当たりによって一定個数(例えば2400個)のセーフ球数を獲得すると仮定しているので、大当たり回数からセーフ球数を算出できるからである。ここでは、記録したアウト球数、大当たり回数及び確変中アウト球数の値から、アウト球6000個(遊技時間1時間)あたりの大当たり回数が、ある一定の値を越えているか否かによって異常判定を行い、異常を示した大当たり回数を持つレコードを出力している。
遊技時間1時間あたり、セーフ球数がアウト球数の3倍を越えた場合の大当たり回数(標準単位大当り回数データ)は、次のように算出される。
大当たり1回あたりのセーフ球数は、2400個とする(大当たり1回あたり16ラウンド実行されるため、1ラウンドあたりのセーフ球数は150個)。
通常遊技中は、アウト球数の30%がセーフ球として遊技者が獲得できるものとする。
ただし、確率変動中は、アウト球数の100%がセーフ球として遊技者が獲得できるものとする。
これらの値から、アウト球数の3倍のセーフ球数となる大当たり回数「χ」は、次式のように、
2400×χ+6000×0.3>6000×3
χ>6.75
となり、アウト球数の3倍のセーフ球数となる大当たり回数は、6.75を超える値であることとなる。
従って、出力装置425に出力される情報(注意台情報)は、1レコードあたり、すなわちアウト球数が6000個あたりの大当たり回数が6.75回数を超えるものとなる。
なお、確変中アウト球が記録されている場合(0個でない場合)、すなわち、レコード内のデータ収集中に確率変動が発生した場合には、確率変動中でない通常の遊技中と比べ遊技者の獲得できるセーフ球の割合が異なるので、これを考慮した値に補正する。例えば、図23に示した「1番目のレコード」の集計区間には確率変動中を含んでいるので、確率変動中に獲得した賞球数(通常よりも獲得賞球数が多くなる)を考慮しなければならない。
例えば、通常遊技中はアウト球数の30%がセーフ球となり、確率変動中はアウト球数の100%がセーフ球と仮定した場合は、この両者の差である「70%」を用いて、次式のように算出した値を用いる。
6.75−{(確変中アウト球数)×0.7}/2400
従って、監視装置420のレコードの中で、確変中アウト球数が「0」であったものは、比較に用いる大当たり回数「χ」の値は、「6.75」でよいのであるが、確変中アウト球数が「0」より大きいものは、比較に用いる大当たり回数「χ」の値を、前述した式で補正する必要がある。例えば、確変中アウト球数が「3400」のレコードがあれば、このレコードに関しては。この値を用いて、前述した式により大当たり回数の基準値を算出すると、
6.75−{(3400×0.7)}/2400≒5.75
となる。
このようにして、各レコード毎に、対応する大当たり回数の基準値「χ」を算出し、この基準値が「χ」よりも大当たり回数が大きいレコードだけを抽出して表示すれば、遊技装置の異常発生を理解することができる。図22は、異常を示すレコードの一覧が、異常を示す注意台として出力装置425に出力させた例である。
この場合、台番号107の遊技装置の時刻「14:15」のレコードには、確変中アウト球数に3400個が記録されているので、前述の式から算出このレコードに関しては、標準単位大当り回数データ「χ」=5.75を用いて抽出されている。他のレコードは確変中アウト球数による補正が必要ないので、標準単位大当り回数データ「χ」=6.75を用いて抽出されている。
なお、大当たり回数が、基準値「χ」(標準単位大当たり回数データ)を越えるものだけに限定して、監視装置420の記憶領域にレコードを確保させるようにしてもよい。例えば、図18のステップ5022の処理によって監視フラグを「OFF」にする際に、大当たり回数が基準値「χ」に満たないレコードを削除するようにしてもよい。このような処理によって、記憶データ量の削減をより効率よく行うことができる。
また、出力装置425に表示される情報(図22参照)には、遊技店の営業日(日付)情報、営業時間情報も含まれているため、遊技店の営業日情報、営業時間情報と対応させながら、異常発生を確認することができるようになり、より理解しやすい分析を行うことができる。
つまり、集計区間データ算出手段によって、集計区間に対応して算出された大当たり回数データ(遊技条件の成立回数データ)を、単位大当り回数データとして集計区間データ記憶手段に記憶させ、さらに、単位大当り回数データのうち、予め定められた基準値となる標準単位大当たり回数データを超えているものを、遊技装置の台番号、遊技店の営業日情報、営業時間情報とともに、出力手段に出力させることで、より理解しやすい分析を遊技店で行うことができるというものである。
因みに、前記のように、各レコード毎に対応する大当たり回数の基準値「χ」を算出し、この基準値「χ」よりも大当たり回数が大きいレコードだけを抽出して表示する替わりに、各レコード毎に対応するラウンド実行回数の基準値を算出し、この基準値よりもラウンド実行回数が大きいレコードだけを抽出して表示してもよい。
以上のように構成された本発明の第4の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同様に、遊技装置1及びアウト球計数器400から出力される遊技に関する情報を監視装置420が受信し、該受信した情報のうち、特別遊技状態信号(大当たり信号)が発生した時点から、アウト球数が所定数(例えば6000球)となるまでの間の遊技装置の情報を取得する。つまり、パチンコ機等の遊技機では、1分間につき100個の遊技球を発射するよう規則で定められているという前提の上で、特別遊技状態信号が発生した時点から、所定の経過時間(アウト球6000個は1時間に相当)になるまでの間の遊技装置の情報を取得する。こうすることで、各遊技装置1の性能の特徴(出玉率等)が現れやすい大当たり発生時に集計期間を設定してデータ収集を行うため、効率よくデータ収集が行える。また、収集されるデータのレコード件数は、遊技装置からの大当たりの発生の信号が入力される回数分(特別遊技状態信号が発生する回数分)に過ぎないので、第1の実施の形態と比較して、データの情報量を少なくすることができる。
また、遊技装置の性能の特徴が現れている部分のデータを出力するので、各遊技装置の射幸性の強さも把握することができる。
また、監視装置420から出力されるデータは、遊技装置1の性能の特徴のうち、遊技店が損をしている部分のデータを、台番号と対比できるように出力するので、遊技装置毎の射幸性の強さを、遊技装置個別に把握することができる。
さらに、セーフ球数を直接計数するのではなく、ほぼ一定のセーフ球数の集まりとして定義可能な遊技状態の発生回数(大当たりの発生回数、ラウンド実行の回数)を計数するので、セーフ球数を直接計数する方法に比較して、計数処理が簡素化される。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態は、遊技装置の情報を取得する期間を、アウト球数によって特定される時間ではなく、監視装置420に備えられた時計による実際の時刻に基づいた時間を計測して行う点が、第4の実施の形態と異なっている。なお、第1乃至第4の実施の形態と同一の作用を行う構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図24及び図25は、第5の実施の形態の、監視装置420の動作を示すフローチャートである。
図24において、まず、監視装置420を起動又は初期化操作することで監視装置420のシステムの初期化を行う(ステップ6001)。
次に、遊技ホールに設置される遊技装置1の起動、初期化処理等を行い、遊技ホールを開店状態にする開店操作を行う(ステップ6002)。
次に、遊技情報収集ユニット400から送信された情報を取得し、遊技装置1の大当たりの発生を検出したか否かを判定する(ステップ6003)。すなわち、いずれかの遊技装置1における大当たり信号が、OFFからONに変化したか否かを判定する。大当たりの発生を検出したと判定した場合は、ステップ6004に移行し、遊技装置1に関するレコードを記録するための領域を、監視装置420に備えられている記憶領域に確保する。大当たりの発生を検出していないと判定した場合は、ステップ6008に移行する。
次に、確保されたレコードの領域に、レコード番号、台番号、レコード生成時刻、大当たり回数、ラウンド実行回数、アウト球数、確変中時計タイマ、変動回数、監視フラグを、それぞれ記録する(ステップ6005)。なお、このステップで生成されるレコードには初期値を設定するので、大当たり回数は「0」、ラウンド実行回数は「0」、アウト球数は「0」、確変中時計タイマは「0」、変動回数は「0」、監視フラグは「ON」となる。次に、監視フラグがONとなっているレコード番号の大当たり回数を更新する(ステップ6006)。次に、大当たり開始時刻(すなわち、現在時刻)を上書きして記録する(ステップ6007)。
次に、遊技装置1の大当たりにおけるラウンドの開始を検出したか否かを判定する。すなわち、いずれかの遊技装置1におけるラウンド開始信号が、OFFからONに変化したか否かを判定する(ステップ6008)。ラウンドの開始を検出したと判定した場合は、ステップ6009に移行して、監視フラグが「ON」のレコードのみら運の実行回数を加算することで更新する。次に、ラウンド開始時刻(すなわち、現在時刻)を上書きして記録する(ステップ6010)。次に、現在の遊技状態が大当たり中であるか否かを判定する。現在の遊技状態が大当たり中であると判定した場合は、ステップ6014(図25)に移行する。現在の遊技状態が大当たり中でないと判定した場合は、ステップ6012に移行し、現在の遊技状態が確率変動中であるか否かを判定する。現在の遊技状態が確率変動中であると判定した場合は、ステップ6013に移行し、監視フラグがONとなっているレコード番号の確変中時計タイマを更新し、ステップ6014(図25)に移行する。現在の遊技状態が確率変動中でないと判定した場合は、ステップ6013の処理を行うことなく、ステップ6014(図25)に移行する。
図25に移り、ステップ6014では、記録されているレコードのうち、ステップ6005で記録されたレコード生成時刻が、現在の現実の時刻から1時間前のものになっているレコードがあるか否かを判定する。1時間前のレコードがある、すなわち、レコード生成から1時間を経過したレコードがあると判定した場合は、ステップ6015に移行する。1時間を経過したレコードがないと判定した場合は、ステップ6021に移行する。
ステップ6015では、該当レコード(1時間経過したレコード)の監視フラグを「OFF」に設定する。次に、現在の遊技状態が大当たり中であるか否かを判定する。現在の遊技状態が大当たり中でないと判定した場合はステップ6021に移行する。現在の遊技状態が大当たり中であると判定した場合は、ステップ6017において、該当レコード(1時間経過したレコード)の大当たり回数から「0.5」を減じて補正を行う。大当たり回数の補正を行うのは、前述したように、最後の大当たりを単純に1回と数えてしまうと、「N回の大当たり」=「獲得する賞球数は2400×N個」の比例関係が成りたたなくなってしまうので、遊技状態が大当たり中であるときに、集計期間が終了した場合は、最後の大当たりを「0.5回」として計数するためである。
次に、現在の遊技状態が、ラウンドの実行中であるか否かを判定する(ステップ6018)。現在の遊技状態がラウンドの実行中でないと判定した場合は、ステップ6021に移行する。現在の遊技状態がラウンドの実行中であると判定した場合は、ステップ6019に移行し、該当レコードのラウンド実行回数から「0.5」を減じて補正を行う。ラウンド実行回数の補正をおこなうのも、前述したように、最後のラウンドを単純に1回と数えてしまうと、「N回のラウンド実行」=「獲得する賞球数は160×N個」の比例関係が成りたたなくなってしまうので、ラウンド実行中に、集計期間が終了した場合は、最後のラウンドを「0.5回」として計数するためである。
次に、該当レコード、(1時間経過したレコード)の情報をデータベースに登録する(ステップ6020)。
ステップ6021では、遊技店の閉店操作が行われたか否かを判定する。閉店操作が行われていないと判定した場合は、ステップ6003(図24)に移行する。閉店操作が行われたと判定した場合は、監視装置処理を終了する。
以上のように構成された第5の実施の形態の遊技店管理システムでは、第2の実施の形態の効果と同様に、遊技装置1及びアウト球計数器400から出力される遊技に関する情報を監視装置420が受信し、該受信した情報のうち、大当たりの発生の信号を受信してから、所定時間(例えば1時間)となるまでの間の遊技装置の情報を取得する。こうすることで、各遊技装置1の性能の特徴(出玉率等)が現れやすい大当たり発生時に集計期間を設定してデータ収集を行うため、効率よくデータ収集が行える。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
第6の実施の形態の遊技店管理システムは、第3の実施の形態と同様に、遊技装置にパチスロ機を用いた遊技店における遊技店管理システムに関するものである。なお、第1乃至第5の実施の形態と同一の作用を行う構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第6の実施の形態の遊技店管理システムのシステム構成は、第1の実施の形態の図1及び図2において説明した遊技装置1を、図11の遊技装置900(パチスロ機)に置換して構成したものである。そして、遊技装置900からは、外部信号出力部938(図12参照)を経由して、第1の実施形態の不利益信号に相当する信号と、特別遊技状態信号に相当する信号と、遊技媒体信号に相当する信号とが、遊技情報収集ユニット400へ出力される。また、後述する補助変動表示ゲームが実行される毎に、遊技装置900からは、外部信号出力部93を介して、図柄変動信号(遊技装置900のリール904a〜904cが変動する毎に出力)が遊技情報収集ユニット400へ出力される。
遊技装置900で変動表示ゲームが行われて、リール904a〜904cに所定の組合せが形成されると、周知のBB(ビッグボーナス)状態が発生する。BB状態では、変動表示ゲームを最高30回実行することができるが、その間にRB(レギュラーボーナス)状態が3回発生するようになっている。RB状態では、変動表示ゲームを最高12回まで実行することが出き、遊技者は、この間の変動表示ゲームにてほぼ一定の賞価値(約120枚のメダル)を獲得することができる。結果として、遊技者は、BB状態の開始から終了までにほぼ一定の賞価値(120枚×3=約360枚のメダル)を獲得することができる。
なお、遊技装置900から遊技情報収集ユニット400へは、外部信号出力部93を介して、BB状態中にONとなり他の状態の時にOFFとなるBB(ビッグボーナス)信号、RB状態中にONとなり他の状態の時にOFFとなるRB(レギュラーボーナス)信号も出力されている。BB状態発生やRB状態発生といった遊技条件の成立は、ほぼ一定の賞価値が遊技者に与えられたことに相当するので、これらのBB信号やRB信号は遊技条件成立信号として機能することになる。
なお、不利益信号に相当する信号には、遊技装置900の遊技によって遊技者に供与されたメダルの数を示す賞メダル信号が該当し、遊技媒体信号に相当する信号には、遊技装置900の遊技によって遊技者が使用したメダルの数を示す使用メダル信号が該当する。そして、特別遊技状態信号に相当する信号には、BB(ビッグボーナス)信号が相当する。
次に、第6の実施の形態の動作を説明する。図26乃至図28は、第6の実施の形態の、監視装置420における監視装置処理を示すフローチャートである。
図26において、まず、監視装置420を起動又は初期化操作することで監視装置420のシステムの初期化を行う(ステップ7001)。次に、遊技ホールに設置される遊技装置1の起動、初期化処理等を行い、遊技ホールを開店状態にする開店操作を行う(ステップ7002)。
次に、遊技情報収集ユニット400から送信された情報を取得し、遊技装置1でのBBの発生を検出したか否かを判定する(ステップ7003)。すなわち、いずれかの遊技装置1におけるBB信号が、OFFからONに変化したか否かを判定する。BB発生を検出したと判定した場合は、ステップ7004に移行し、遊技装置1に関するレコードを記録するための領域を、監視装置420に備えられている記憶領域に確保する。大当たりの発生を検出していないと判定した場合は、ステップ7007に移行する。
次に、レコードの領域を確保(ステップ7004)した後は、レコード番号、台番号、レコード生成時刻、BB回数、RB回数、変動回数、監視フラグ、から構成されるレコードを生成する(ステップ7006)。その後、BB終了を検出した場合(ステップ7007)は、BB中変動回数を「0」に設定し(ステップ7008)、RBの開始を検出した場合(ステップ7009)は、RB回数を更新し(ステップ7010)、RB終了を検出した場合(ステップ7011)は、RB変動回数を「0」に設定する(ステップ7012)。
図27では、図柄変動信号を検出した場合(ステップ7013)は、現在の遊技状態がBB中であるか否かの判定を行い(ステップ7014)、現在の遊技状態がBB中であると判定した場合は、BB中変動回数を更新する(ステップ7017)。次に、現在の遊技状態がRB中であるか否かの判定を行い(ステップ7018)、現在の遊技状態がRB中であると判定した場合は、RB変動回数を更新する(ステップ7019)。そして、監視フラグが「ON」であるレコードの変動回数を更新する(ステップ7020)。
図28では、変動回数が400回となったレコードがあるか否かを判定し(ステップ7012)。変動回数が400回となったレコードがあると判定した場合は、該当レコード(変動回数が400回となったレコード)の監視フラグを「OFF」に設定し、現在の遊技状態がBB中であるか否かの判定を行う(ステップ7023)。現在の遊技状態がBB中であると判定した場合は、該当レコード(変動回数が400回となったレコード)のBB回数の補正を行う(ステップ5024)。BB回数の補正も、前述のように、集計期間が終了したときにBB中である場合には、BB回数に「0.5」を減算し、BB回数の補正を行う。なお、BB回数の補正はこれにとらわれず、0.1刻みの数値で補正を行ってもよい。
次に、現在の遊技状態が、RB中であるか否かの判定を行い(ステップ7025)、現在の遊技状態がRB中であると判定した場合は、該当レコードのRB回数の補正を行う(ステップ7027)。RB回数の補正も、前述したように、集計期間が終了したときにRB中である場合には、RB回数に「0.5」を減算し、RB回数の補正を行う。なお、RB回数の補正はこれにとらわれず、0.1刻みの数値で補正を行ってもよい。
次に、該当レコード、(変動回数400回となったレコード)の情報をデータベースに登録する(ステップ7027)。そして、遊技店の閉店操作が行われたか否かを判定し(ステップ7028)。閉店操作が行われたと判定した場合は、監視装置処理を終了する。
図29は、図26乃至図28の監視装置処理によって記録されるレコードの内容の一例を示す表である。
前述したように、レコード各々について、レコード番号、台番号、日時(レコード生成日時)、BB回数、RB回数、変動回数、監視フラグ、その他情報等が記録される。
具体的には、レコード番号1には、台番号101の遊技装置1に関する情報が記録されており、変動回数が400に達しているので図28のステップ7022の処理によって監視フラグが「OFF」に設定されている。また、レコード番号3には、台番号103の遊技装置1に関する情報が記録されており、BB回数が「1」、RB回数が「3」、変動回数が「210」、監視フラグが「ON」、がそれぞれ記録されている。
以上のように構成された本発明の第6の実施の形態の遊技店管理システムでは、第3の実施の形態の効果と同様に、遊技装置1から出力される遊技に関する情報を監視装置420が受信し、該受信した情報のうち、特別遊技状態信号(BB信号)の発生の時点から、変動回数が所定数(例えば400回)となるまでの間の遊技装置の情報を取得する。こうすることで、各遊技装置1の性能の特徴(出玉率等)が現れやすいBB発生の直後に限定して(集計期間を設定して)データ収集を行うため、効率よくデータ収集が行える。
また、賞メダル数を直接計数するのではなく、ほぼ一定の賞メダル数が遊技者に付与されるものとして定義可能な遊技状態の発生回数(BBの発生回数、RBの発生回数)を計数するので、賞メダル数を直接計数する方法に比較して、計数処理が簡素化される。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
特許請求の範囲に記載した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
(1)大当たりの発生に基づいて通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技に関わる大当たり信号を送信する大当たり信号送信手段と、前記賞価値付与手段により付与される賞価値に関わり、遊技店にとって不利益となる情報を示す不利益信号を送信する不利益信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置の稼動状況を監視する稼動状況監視装置と、を含む遊技店の管理システムにおいて、前記稼働状況監視装置は、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号に基づいて、前記遊技装置の大当たりに関するデータを集計する大当たりデータ集計手段と、前記不利益信号送信手段から送信された不利益信号に基づいて、前記遊技装置が付与した賞価値に関するデータを集計する不利益データ集計手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号を受信したことに関連して、前記遊技媒体データ集計手段によるデータの集計を開始させ、前記遊技媒体に関するデータが所定値になったことに基づいて、所定の単位遊技時間を算出する単位遊技時間算出手段と、前記不利益データ集計手段に対して、前記単位遊技時間内に遊技装置が付与した賞価値を、単位不利益データとして集計させる単位不利益データ算出手段と、前記単位不利益データ算出手段により算出された単位不利益データが、予め設定された所定の値以下、又は、所定の値以上であるか否かを判断可能な情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(1)の構成によって、遊技装置の性能の特徴が現れやすい集計期間を設定してデータ収集を行うことができ、効率よくデータの収集が行える。また、収集されるデータの件数は、遊技装置からの大当たり信号が入力される回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。さらに、遊技装置の性能の特徴が現れている部分のデータを出力するので、遊技装置の射幸性の強さも把握することができる。
(2)大当たりの発生に基づいて通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技に関わる大当たり信号を送信する大当たり信号送信手段と、前記賞価値付与手段により付与される賞価値に関わり、遊技店にとって不利益となる情報を示す不利益信号を送信する不利益信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置の稼動状況を監視する稼動状況監視装置と、を含む遊技店の管理システムにおいて、前記稼働状況監視装置は、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号に基づいて、前記遊技装置の大当たりに関するデータを集計する大当たりデータ集計手段と、前記不利益信号送信手段から送信された不利益信号に基づいて、前記遊技装置が付与した賞価値に関するデータを集計する不利益データ集計手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号を受信したことに関連して、前記遊技媒体データ集計手段によるデータの集計を開始させ、前記遊技媒体に関するデータが所定値になったことに基づいて、所定の単位遊技時間を算出する単位遊技時間算出手段と、前記不利益データ集計手段に対して、前記単位遊技時間内に遊技装置が付与した賞価値を、単位不利益データとして集計させる単位不利益データ算出手段と、前記単位不利益データ算出手段によって算出された単位不利益データが、予め設定された標準不利益データに満たない下位不利益データであるか、又は、予め設定された標準不利益データを上回っている上位不利益データであるか、を判別する不利益データ判別手段と、前記不利益データ判別手段によって判別された上位不利益データを、前記遊技装置に個別に割り振られた台番号と共に記憶する上位不利益データ記憶手段と、前記上位不利益データ記憶手段に記憶されている遊技装置の台番号、及び、前記上位不利益データを示す情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(2)の構成によって、遊技装置の性能の特徴が現れやすい集計期間を設定してデータの収集を行うことができ、効率よくデータ収集が行える。また、収集されるデータの件数は、遊技装置からの大当たり信号が入力される回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。さらに、遊技装置の性能のうち、遊技店が不利益となっている(損をしている)部分のデータを、台番号と対比しながら出力するので、遊技装置毎の射幸性の強さを、遊技装置個別に把握することができる。
(3)前記稼動状況監視装置は、前記単位不利益データ算出手段により算出される単位不利益データのうち、前記上位不利益データ記憶手段に記憶されることのない下位不利益データを、時系列上において逐次に消去するクリア手段を備えたことを特徴とする(2)に記載の遊技店の管理システム。
(3)の構成によって、上位不利益データ以外のデータを消去するので、全体の情報量をさらに削減することができる。
(4)前記上位不利益データ記憶手段は、前記遊技装置からの大当たり信号が入力される時系列状の時間順次に、該遊技装置の台番号及び上位不利益データを記憶し、前記出力手段は、当該遊技店の営業時間と関連させた時系列上の一覧表として出力することを特徴とする(2)又は(3)に記載の遊技店の管理システム。
(4)の構成によって、不利益データを遊技店の営業時間とリンクさせることにより、より理解しやすい分析を行うことができる。
(5)表示手段にて識別情報を変動表示する変動表示遊技が行われると共に、前記変動表示遊技の結果が特別な結果となる場合に通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技の生起又は終了を認識可能な特別遊技状態信号を送信する特別遊技状態信号送信手段と、前記賞価値付与手段により付与される賞価値に関わり、遊技店にとって不利益となる情報を示す不利益信号を送信する不利益信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、前記変動表示遊技の実行に関する変動表示遊技実行信号を送信する変動表示遊技実行信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置毎の稼動状況を監視する稼動状況監視装置と、
を含む遊技店の管理システムにおいて、前記稼動状況監視装置は、前記不利益信号送信手段から送信された不利益信号に基づいて、前記遊技装置が付与した賞価値に関するデータを集計する不利益データ集計手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記変動表示遊技実行信号送信手段から送信された変動表示遊技実行信号に基づいて、変動表示遊技の実行回数を集計する変動表示遊技実行回数集計手段と、前記特別遊技状態信号送信手段から送信された特別遊技状態信号により示される遊技装置の特別遊技の生起又は終了となる時点から、変動表示遊技が所定回数実行されるまでの間を集計期間として設定するとともに、前記不利益データ集計手段及び前記遊技媒体データ集計手段に対して、前記設定した集計期間における不利益データ及び遊技媒体データの集計を行わせる集計区間データ収集手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(5)の構成によって、遊技装置の性能の特徴が現れやすい集計期間を設定してデータの集計を行うことができ、効率よくデータ集計が行える。さらに、集計されるデータの件数は、遊技装置にて特別遊技が生起、又は、終了する回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。
(6)所定条件の成立に基づいて通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技の生起を認識可能な特別遊技状態信号を送信する特別遊技状態信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置毎の稼動状況を監視する稼動状況監視装置と、を含む遊技店の管理システムにおいて、前記遊技装置は、所定の遊技条件が1回成立する毎に、遊技者に一定量の賞価値を付与するとともに、当該遊技条件が1回成立する毎に遊技条件成立信号を送信する遊技条件成立信号送信手段を備えており、前記稼動状況監視装置は、前記遊技条件成立信号送信手段から送信された遊技条件成立信号に基づいて、前記遊技装置における前記遊技条件の成立回数データを算出する遊技条件成立回数算出手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記特別遊技状態信号送信手段から送信された特別遊技状態信号により示される遊技装置の特別遊技の生起となる時点から、所定の単位時間の経過となる時点までを集計期間として設定するとともに、前記遊技条件成立回数算出手段に対して、前記設定した集計期間における遊技条件成立回数データの算出を行わせる集計区間データ算出手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(6)の構成によって、遊技装置の性能の特徴が現れやすい集計期間を設定してデータの収集を行うことができ、効率よくデータ収集が行える。さらに、収集されるデータの件数は、遊技装置にて特別遊技が生起する回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。
(7)表示装置にて識別情報を変動表示する変動表示遊技が行われると共に、前記変動表示遊技の結果が特別な結果となる場合に通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技の生起を認識可能な特別遊技状態信号を送信する特別遊技状態信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、前記変動表示遊技の実行に関する変動表示遊技実行信号を送信する変動表示遊技実行信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置毎の稼動状況を監視する稼動状況監視装置と、を含む遊技店の管理システムにおいて、前記遊技装置は、所定の遊技条件が1回成立する毎に、遊技者に一定量の賞価値を付与するとともに、当該遊技条件が1回成立する毎に遊技条件成立信号を送信する遊技条件成立信号送信手段を備えており、前記稼動状況監視装置は、前記遊技条件成立信号送信手段から送信された遊技条件成立信号に基づいて、前記遊技装置における前記遊技条件の成立回数データを算出する遊技条件成立回数算出手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記変動表示遊技実行信号送信手段から送信された変動表示遊技実行信号に基づいて、変動表示遊技の実行回数を集計する変動表示遊技実行回数集計手段と、前記特別遊技状態信号送信手段から送信された特別遊技状態信号により示される遊技装置の特別遊技の生起となる時点から、変動表示遊技が所定回数実行されるまでの間を集計期間として設定するとともに、前記遊技条件成立回数算出手段に対して、前記設定した集計期間における遊技条件成立回数データの算出を行わせる集計区間データ算出手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(7)の構成によって、遊技装置の性能の特徴が現れやすい集計期間を設定してデータの収集を行うことができ、効率よくデータ収集が行える。さらに、収集されるデータの件数は、遊技装置にて特別遊技が生起する回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。
ところで、特許文献1(特開2002−177610号公報)に記載の管理システムでは、詳細なグラフを作成するため、アウト球数やセーフ球数を収集する単位時間を5分など出来るだけ短い時間に設定する必要があり、その結果、収集データの情報量が極端に大きくなってしまうという問題があった。
また、出玉をグラフ等で表示しても、結局は人間がグラフを見て、感覚的に射幸性を判断する以外に方法が無く、遊技装置の射幸性、即ち性能を数値で捉えるだけのデータが提供できないものであった。
遊技装置(遊技機)の遊技によって獲得された出玉の増減(射幸性)を示す情報を生成することができ出来、また、生成に必要なデータの情報量を減少することが出来る遊技店の管理システムとして、次のものがあげられる。
(8)所定条件の成立に基づいて通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技の生起又は終了を認識可能な特別遊技状態信号を送信する特別遊技状態信号送信手段と、前記賞価値付与手段により付与される賞価値に関わり、遊技店にとって不利益となる情報を示す不利益信号を送信する不利益信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置毎の稼働状況を監視する稼働状況監視装置と、を含む遊技店の管理システムにおいて、前記稼働状況監視装置は、前記不利益信号送信手段から送信された不利益信号に基づいて、前記遊技装置が付与した賞価値に関するデータを集計する不利益データ集計手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記特別遊技状態信号送信手段から送信された特別遊技状態信号により示される遊技装置の特別遊技の生起又は終了となる時点から、所定の単位時間の経過となる時点までを集計期間として設定するとともに、前記不利益データ集計手段及び前記遊技媒体データ集計手段に対して、前記設定した集計期間における不利益データ及び遊技媒体データの集計を行わせる集計区間データ収集手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(8)の構成によれば、遊技装置の性能の特徴(出玉の増減)が現れやすい集計期間を設定してデータ収集を行うことができ、効率よく遊技装置の出玉の増減(射幸性)の強さを把握できるデータ収集が行える。また、集計されるデータの件数は、遊技装置にて特別遊技が生起、又は、終了する回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。
(9)大当たりの発生に基づいて通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技に関わる大当たり信号を送信する大当たり信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置の稼働状況を監視する稼働状況監視装置と、を含む遊技店の管理システムにおいて、前記稼働状況監視装置は、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号に基づいて、前記遊技装置の大当たりに関するデータを集計する大当たりデータ集計手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号を受信したことに関連して、前記遊技媒体データ集計手段によるデータの集計を開始させ、前記遊技媒体に関するデータが所定値となったことに基づいて、所定の単位遊技時間を算出する単位遊技時間算出手段と、前記大当たりデータ集計手段に対して、前記単位遊技時間算出手段により算出される単位遊技時間内に発生した大当たりの回数を、単位大当たり回数データとして算出させる単位大当たり回数データ算出手段と、前記単位大当たり回数データ算出手段により算出された単位大当たり回数データが、予め設定された所定の値以下、又は、所定の値以上であるか否かを判断可能な情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(9)の構成によれば、遊技装置の性能の特徴(出玉の増減)が現れやすい集計期間を設定してデータ収集を行うことができ、効率よくデータ収集が行える。また、集計されるデータの件数は、遊技装置からの大当たり信号が入力される回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。また、遊技装置の性能の特徴が現れている部分のデータを出力するので、遊技装置の出玉の増減(射幸性)の強さも把握することができる。
(10)大当たりの発生に基づいて通常遊技よりも賞形成がし易い特別遊技を生起する特別遊技制御手段と、賞形成に対応して賞価値を付与する賞価値付与手段と、前記特別遊技に関わる大当たり信号を送信する大当たり信号送信手段と、遊技者が遊技で使用する遊技媒体に関する所定の遊技媒体信号を送信する遊技媒体信号送信手段と、を備えた複数の遊技装置と、前記複数の遊技装置の稼働状況を監視する稼働状況監視装置と、を含む遊技店の管理システムにおいて、前記稼働状況監視装置は、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号に基づいて、前記遊技装置の大当たりに関するデータを集計する大当たりデータ集計手段と、前記遊技媒体信号送信手段から送信された遊技媒体信号に基づいて、前記遊技装置の遊技媒体に関するデータを集計する遊技媒体データ集計手段と、前記大当たり信号送信手段から送信された大当たり信号を受信したことに関連して、前記遊技媒体データ集計手段によるデータの集計を開始させ、前記遊技媒体に関するデータが所定値になったことに基づいて、所定の単位遊技時間を算出する単位遊技時間算出手段と、前記大当たりデータ集計手段に対して、前記単位遊技時間算出手段により算出される単位遊技時間内に発生した大当たりの回数を、単位大当たり回数データとして算出させる単位大当たり回数データ算出手段と、前記単位大当たり回数データ算出手段により算出された単位大当たり回数データが、予め設定された標準単位大当たり回数データに満たない下位単位大当たり回数データであるか、又は、予め設定された標準単位大当たり回数データを上回っている上位単位大当たり回数データであるか、を判別する単位大当たり回数判別手段と、前記単位大当たり回数判別手段によって判別された上位単位大当たり回数データを、前記遊技装置に個別に割り振られた台番号と共に記憶する上位単位大当たり回数データ記憶手段と、前記上位単位大当たり回数データ記憶手段に記憶されている遊技装置の台番号、及び、前記上位単位大当たり回数データを示す情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
(10)の構成によれば、遊技装置の性能の特徴(出玉の増減)が現れやすい集計期間を設定してデータ収集を行うことができ、効率よくデータ収集が行える。また、集計されるデータの件数は、遊技装置からの大当たり信号が入力される回数分に過ぎないので、データの情報量を少なくすることができる。また、遊技装置の性能のうち、遊技店が不利益となっている(損をしている)部分のデータを、台番号と対比しながら出力するので、遊技装置毎の出玉の増減(射幸性)の強さを、遊技装置個別に把握することができる。
(11)前記稼働状況監視装置は、前記単位大当たり回数データ算出手段により算出される単位大当たり回数データのうち、前記上位単位大当たり回数データ記憶手段に記憶されることのない下位単位大当たり回数データを、時系列上において逐次に消去するクリア手段を備えたことを特徴とする(10)に記載の遊技店の管理システム。
(11)の構成によれば、上位単位大当たり回数データ以外のデータを消去するので、全体の情報量をさらに削減することができる。
(12)前記上位単位大当たり回数データ記憶手段は、前記遊技装置からの大当たり信号が入力される時系列上の時間順次に、該遊技装置の台番号及び上位単位大当たり回数データを記憶し、前記出力手段は、当該遊技店の営業時間と関連させた時系列上の一覧表として出力することを特徴とする(10)又は(11)に記載の遊技店の管理システム。
(12)の構成によれば、不利益データを遊技店の営業時間とリンクさせることにより、より理解しやすい分析を行うことができる。
(13)前記遊技装置は、前記大当たりを通常大当たりと特定大当たりとに区別して設定するとともに、特定大当たりが発生した際には、特別遊技終了後に遊技に関わる大当たりの発生確率を低確率状態から高確率状態へと変動させる確率変動制御手段と、前記高確率状態の生起に対応する確率変動信号を送信する確率変動信号送信手段と、を備え、前記稼働状況監視装置は、前記確率変動信号送信手段からの確率変動信号を受信する確率変動信号受信手段と、前記遊技媒体データ集計手段による前記遊技媒体に関するデータの集計中に、前記確率変動信号を受信した場合には、前記単位大当たり回数判別手段の標準単位大当たり回数データの値を、当該標準単位大当たり回数データよりも小さな値に変更する標準単位大当たり回数データ変更手段と、を備えたことを特徴とする(10)から(12)のいずれか一つに記載の遊技店の管理システム。
(13)の構成によれば、特定大当たり後には確率変動状態が発生し、確率変動中には遊技者の持ち球の減少が抑制されることになるが、この持ち球抑制制御を考慮した、正確な出球率判定を行うことができる。
1、900 遊技装置
100 遊技制御装置
400 遊技情報集計ユニット
410 ホールコンピュータ
420 監視装置
425 遊技機
430 アウト球計数器
440 遊技店内ネットワーク

Claims (2)

  1. 遊技媒体を用いた遊技の結果として通常遊技よりも多くの賞価値を獲得できる特別遊技を発生可能な複数の遊技装置から各種の遊技データを収集して、遊技装置毎の稼動状況を監視する稼動状況監視装置を備える遊技店の管理システムにおいて、
    前記稼動状況監視装置は、
    前記遊技装置における特別遊技の発生又は終了となる時点から所定の遊技期間を単位集計区間として設定することが可能な単位集計区間設定手段と、
    前記単位集計区間中に前記遊技装置から収集した各種の遊技データを集計して単位遊技データを算出することが可能な単位遊技データ算出手段と、
    前記単位遊技データ算出手段が算出した単位遊技データに異常のある遊技装置を検出することが可能な異常遊技装置検出手段と、
    前記異常遊技装置検出手段が検出した異常のある遊技装置の台番号を出力することが可能な台番号出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技店の管理システム。
  2. 前記稼動状況監視装置は、当該稼動状況監視装置により監視される遊技装置の稼動状況を表示することが可能なディスプレイ装置を備え、
    前記台番号出力手段は、前記異常のある遊技装置の台番号と共に異常な値となっている単位遊技データを前記ディスプレイ装置に出力することを特徴とする請求項1に記載の遊技店の管理システム。
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