JP2012182000A - 電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車に配索されるワイヤハーネスに用いられた際にも、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線が破断することを防止できる電線を提供する。
【解決手段】電線1は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された断面円形状の素線5が複数撚り合わされて形成された芯線3と、前記芯線3を被覆した絶縁性の被覆部4と、を備えている。前記素線5の本数が、19本以上かつ37本以下であり、前記素線5の線径が、0.15mm以上かつ0.30mm以下であり、前記複数撚り合わされた前記素線5の合計断面積が、0.34mm2以上かつ2.61mm2以下であり、前記複数撚り合わされた素線5の撚りピッチAが、前記芯線3の層心径Bの3倍以上かつ40倍以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、素線がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成された芯線を備えた電線に関する。
従来から自動車に配索されるワイヤハーネスの軽量化のために、一般的に銅又は銅合金で構成された電線の芯線の素線を、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成することが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
特許文献1および特許文献2に記載の電線は、その端末の芯線に端子金具が加締められるなどして取り付けられ、前述したワイヤハーネスを構成する。
特開2006−253093号公報 特開2006−253076号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の電線は、従来から電線の芯線の材料として用いられてきた銅又は銅合金よりも機械的な強度が低いアルミニウム又はアルミニウム合金が用いられている。このため、例えば、ドア部などのように自動車で繰り返し屈曲される部位に使用される際に、前記電線の芯線の素線が破断する虞がある。
また、特許文献1および特許文献2に記載の電線は、前記電線の芯線の素線の線径が0.05〜0.12mmとされ、前記素線の線径が細すぎるため、アルミニウム又はアルミニウム合金を用いた素線の製造性が低下する。また、素線の線径が細すぎるため、電線が繰り返し屈曲された際に前記素線が断線しやすくなる。さらに、前記素線の線径を太くしすぎると、電線が屈曲された際に前記素線が大きく歪み、当該素線が伸ばされて連続的な屈曲によって早期断線しやすくなる。
また、特許文献1および特許文献2に記載の電線は、電線の芯線の素線の撚りピッチが撚り線外径の30〜50倍とされ、前記素線の撚りピッチが広すぎるため、前記素線の余長が不十分となる。このため、電線が屈曲されたときに当該素線に生じる歪みが大きくなり、屈曲性が低下する。
そして、特許文献1および特許文献2に記載の電線は、繰り返しの屈曲回数が1000回以下で、前記電線の芯線の素線が破断しやすいため、前述したドア部などに使用された場合に、前記素線が破断してしまうことが考えられる。
従って、本発明の目的は、自動車に配索されるワイヤハーネスに用いられた際にも、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線が破断することを防止できる電線を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された断面円形状の素線が複数撚り合わされて形成された芯線と、前記芯線を被覆した絶縁性の被覆部と、を備えた電線において、前記素線の本数が、19本以上かつ37本以下であり、前記素線の線径が、0.15mm以上かつ0.30mm以下であり、前記複数撚り合わされた前記素線の合計断面積が、0.34mm2以上かつ2.61mm2以下であり、前記複数撚り合わされた素線の撚りピッチが、前記芯線の層心径の3倍以上かつ40倍以下であることを特徴とする電線である。
請求項2に記載された発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された断面円形状の素線が複数撚り合わされて形成された芯線と、前記芯線を被覆した絶縁性の被覆部と、を備えた電線において、前記素線の本数が、37本以上かつ84本以下であり、前記素線の線径が、0.15mm以上かつ0.315mm以下であり、前記芯線の前記複数撚り合わされた素線の合計断面積が、0.65mm2以上かつ6.54mm2以下であり、前記複数撚り合わされた素線の撚りピッチが、前記芯線の層心径の3倍以上かつ40倍以下であることを特徴とする電線である。
請求項1に記載された発明によれば、電線は、素線の本数が19本以上かつ37本以下であり、前記素線の線径が0.15mm以上かつ0.30mm以下であり、前記複数撚り合わされた前記素線の合計断面積が0.34mm2以上かつ2.61mm2以下であるため、前記電線の素線の線径が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線の線径よりも細すぎず、かつ、太すぎない。
このため、電線の芯線を構成する素線の線径が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも細すぎず且つ太すぎず、さらに、前記素線の本数が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも多くなる。従って、前記電線は、引張応力や圧縮応力などへの耐力が向上し、かつ、前記電線が屈曲されたときに前記素線が大きく歪まなくなるため、耐屈曲性が向上する。
また、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線が、前記素線の線径を指定することで、前記素線の製造中に当該素線が細すぎることによる過度の張力などで断線することが防止される。
請求項2に記載された発明によれば、電線は、素線の本数が37本以上かつ84本以下であり、前記素線の線径が0.15mm以上かつ0.315mm以下であり、前記芯線の前記複数撚り合わされた素線の合計断面積が0.65mm2以上かつ6.54mm2以下であるため、前記電線の素線の線径が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線の線径よりも細すぎず、かつ、太すぎない。
このため、電線の芯線を構成する素線の線径が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも細すぎず且つ太すぎず、さらに、前記素線の本数が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも多くなる。従って、前記電線が屈曲されたときに当該電線に作用する引張応力や圧縮応力などへの耐力が向上し、かつ、前記電線が屈曲されたときに前記素線が大きく歪まなくなる。このため、前記電線の耐屈曲性が向上する。
また、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線が、前記素線の線径を指定することで、前記素線の製造中に当該素線が細すぎることによる過度の張力などで断線することが防止される。
本発明の第一の実施形態にかかる電線の斜視図である。 図1に示す電線のII−II矢視断面図である。 芯線の素線の撚りピッチを示す図である。 本発明の第二の実施形態にかかる電線の斜視図である。 図4に示す電線のV−V矢視断面図である。 電線を繰り返し屈曲させる際の電線と治具との関係を説明するための図である。 素線が破断する屈曲回数を測定したときの素線本数と素線径と屈曲回数との関係を示すグラフである。 素線が破断する屈曲回数を測定したときの素線本数と素線径と屈曲回数との関係を示すグラフである。 素線が破断する屈曲回数を測定したときの層心径に対する撚りピッチの倍率と屈曲回数との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態にかかる電線1は、図1および図2に示すように、導電性の芯線3と、絶縁性の被覆部4とを備えている。電線1は、断面円形状に形成されている。電線1は、その端末2で、前記被覆部4が除去されて芯線3が露出している。
芯線3は、複数の素線5で構成されている。図示例では、素線5は、19本設けられている。素線5は、それぞれ、導電性の金属としてアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。素線5が、アルミニウムで構成されているとは、前記素線5がアルミニウムと不可避不純物のみで構成されていることをいい、素線5が、アルミニウム合金で構成されているとは、前記素線5がアルミニウムと他の金属と不可避不純物で構成されていることをいう。なお、素線5が19本設けられているものを図示したが、前記素線5の本数は、19本以上かつ37本以下とされている。
素線5は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された棒状の金属材料が図示しないダイスの孔内に通されて、引き抜き加工が施されることによって得られる。即ち、素線5は、断面円形状に形成されている。素線5は、前記素線5の線径が、0.15mm以上かつ0.30mm以下に形成されている。このため、複数撚り合わされた前記素線5の合計断面積は、0.34mm2以上かつ2.61mm2以下、好ましくは、0.45mm2以上かつ1.40mm2以下に形成されている。
芯線3は、前述した複数の素線5が束ねられて、前記芯線3の軸心を中心として撚られて、合わされている。即ち、芯線3は、複数の断面円形状の素線5が撚り合わされて、構成されている。このため、芯線3を構成する素線5は、螺旋状に湾曲した状態で互いに巻き付けられている。
芯線3の素線5の撚りピッチA(図3に示す)は、前記芯線3の層心径B(図2に示す)の3倍以上かつ40倍以下の寸法に形成されている。即ち、芯線3の素線5は、撚りピッチAが芯線3の層心径Bの3倍以上かつ40倍以下の寸法となるように、撚り合わされている。このため、単位長さ当たりの前記素線5の長さが、当該素線5の撚りを解いたときに、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも長くなる。
本発明でいう、撚りピッチAとは、図3に模式的に示すように、螺旋状に湾曲した素線5の芯線3の周方向の所定の位置と、前記所定の位置から芯線3の周りを一周回って戻った前記周方向の所定の位置との間の距離を示している。即ち、撚りピッチAとは、素線5が一周回ってもとの位置へ戻ってくるまでの寸法を示している。
本発明でいう、層心径Bとは、図2に示すように、芯線3の最大の外径から素線5の一本分の外径を引いた値、即ち最外周に位置する素線5の軸心を通る円の外径を示している。
なお、素線5自身の線径によって、撚りピッチAが芯線3の層心径Bの3倍を下回ることは、物理的にあり得ない。即ち、複数の素線5を撚り合わせて構成された芯線3は、必ず撚りピッチAが芯線3の層心径Bの3倍以上となるように撚られている。
また、本実施形態では、芯線3の素線5の撚りピッチAが芯線3の層心径Bの10倍以上かつ20倍以下の寸法に形成されるのが望ましい。
被覆部4は、ポリ塩化ビニル樹脂などの絶縁性の合成樹脂からなり、素線3を被覆している。被覆部4の断面形状は、円環状に形成されている。
前述した構成の電線1は、その端末2で露出した芯線3に図示しない端子金具が取り付けられ、この端子金具が図示しないコネクタハウジングに取り付けられるなどして、自動車に配索されるワイヤハーネスに組み立てられる。
上述の一実施形態にかかる電線1は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された断面円形状の素線5が複数撚り合わされて形成された芯線3と、前記芯線3を被覆した絶縁性の被覆部4と、を備えている。前記素線5の本数が19本以上かつ37本以下であり、前記素線5の線径が0.15mm以上かつ0.30mm以下であり、前記複数撚り合わされた前記素線5の合計断面積が0.34mm2以上かつ2.61mm2以下であり、前記複数撚り合わされた素線5の撚りピッチAが前記芯線の層心径Bの3倍以上かつ40倍以下である。
このため、電線1の素線5の線径が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線の線径よりも細すぎず且つ太すぎず、さらには、前記素線5の本数が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも多くなるため、耐屈曲性が向上する。
また、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線が、前記素線の線径を指定することで、前記素線の製造中に当該素線が細すぎることによる過度の張力などで断線することが防止される。
(第二の実施形態)
次に、本発明にかかる電線1の第二の実施形態について、図4および図5を参照して説明する。なお、前述した実施形態と同一部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図4および図5に示すように、芯線3の素線5は、38本設けられている。なお、素線5が38本設けられているものを図示したが、前記素線5の本数は、37本以上かつ84本以下とされている。
また、本実施形態では、芯線3の素線5の線径は、0.15mm以上かつ0.315mm以下に形成されている。このため、前記芯線3の前記複数撚り合わされた素線5の合計断面積が、0.65mm2以上かつ6.54mm2以下、好ましくは、1.40mm2以上かつ2.90mm2以下に形成されている。
芯線3の素線5の撚りピッチAは、前記芯線3の層心径Bの3倍以上かつ40倍以下に形成されている。このため、単位長さ当たりの前記素線5の長さが、当該素線5の撚りを解いたときに、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも長くなる。
上述の第二の実施形態にかかる電線1は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された断面円形状の素線5が複数撚り合わされて形成された芯線3と、前記芯線3を被覆した絶縁性の被覆部4と、を備えている。前記素線5の本数が37本以上かつ84本以下であり、前記素線5の線径が0.15mm以上かつ0.315mm以下であり、前記芯線3の前記複数撚り合わされた素線5の合計断面積が0.65mm2以上かつ6.54mm2以下であり、前記複数撚り合わされた素線5の撚りピッチAが前記芯線3の層心径Bの3倍以上かつ40倍以下である。
このため、電線1の素線5の線径が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線の線径よりも細すぎず且つ太すぎず、さらには、前記素線5の本数が、従来から用いられてきた電線の芯線の素線よりも多くなるため、耐屈曲性が向上する。
また、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線が、前記素線の線径を指定することで、前記素線の製造中に当該素線が細すぎることによる過度の張力などで断線することが防止される。
(素線が破断する屈曲回数の測定)
次に、本発明の発明者らは、本発明にかかる電線1と、素線5の本数が本発明の要旨から逸脱する電線と、素線5の線径が本発明の要旨から逸脱する電線と、素線5の撚りピッチAが本発明の要旨から逸脱する電線と、を製造し、これらの電線を繰り返し屈曲させて、少なくとも一本の素線5が破断する屈曲回数を測定した。結果を図7〜図9に示す。
図7および図8に示すグラフの横軸は、素線5の本数と当該素線5の線径とを示し、縦軸は、少なくとも一本の素線5が破断する屈曲回数を示している。図7に示すグラフにおける各種電線は、複数撚られた素線5の合計断面積が、1.25mm2とされている。図8に示すグラフにおける各種電線は、複数撚られた素線5の合計断面積が、2.50mm2とされている。
図9に示すグラフの横軸は、前述した芯線3の素線5における層心径Bに対する撚りピッチAの倍率を示し、縦軸は、少なくとも一本の素線5が破断する屈曲回数を示している。図9に示すグラフにおける各種電線は、複数撚られた素線5の合計断面積が、2.50mm2とされている。図9に示すグラフの上段の折れ線は、素線5の本数が84本、素線5の直径が0.2mmの時のものである。下段の折れ線は、素線5の本数が37本、素線5の直径が0.3mmの時のものである。
また、電線1を繰り返し屈曲させる際には、図6に示すように、電線1の一端部(上端部)を治具20に固定し、他端部(下端部)に錘21を取り付け、電線1を二つの円柱状の曲げ治具22間に通しておく。そして、治具20を一方の曲げ治具22側に移動させて、電線1の一端部を一方の曲げ治具22の外周面に沿って屈曲させた後、治具20を他方の曲げ治具22側に移動させて、電線1の一端部を他方の曲げ治具22の外周面に沿って屈曲させる。こうして、交互に、互いに逆向きに電線1を繰り返し屈曲させる。屈曲回数が1000回以上となることで、電線1は、自動車のワイヤハーネスとして十分な性能を有していることとなる。
図7によれば、素線5の本数を19本以上かつ37本以下とすると共に、前記素線5の線径を0.15mm以上かつ0.30mm以下とすることにより、屈曲回数を1000回以上とすることができ、自動車に配索されるワイヤハーネスに用いられた際にも、前述した第一の実施形態の電線1は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線5が破断することを防止できることが明らかとなった。即ち、素線5の疲労強度を向上できることが明らかとなった。
また、図7によれば、複数撚られた素線5の合計断面積が1.25mm2とされている比較的に細い芯線3を有する電線1は、素線5の本数が19本より少ない場合は、機械的強度が低下するため、前記素線5の少なくとも一本が破断する屈曲回数が、極端に少なくなる。また、素線5の本数が37本より多い場合は、芯線3の外径が太くなって当該芯線3の剛性が高くなるため、電線1の屈曲性が低下する。
図8によれば、素線5の本数を37本以上かつ84本以下とすると共に、前記素線5の線径を0.15mm以上かつ0.315mm以下とすることにより、屈曲回数を1000回以上とすることができ、自動車に配索されるワイヤハーネスに用いられた際にも、前述した第二の実施形態の電線1は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線5が破断することを防止することが明らかとなった。即ち、素線5の耐疲労強度を向上できることが明らかとなった。
また、図8によれば、複数撚られた素線5の合計断面積が2.50mm2とされている比較的に太い芯線3を有する電線1は、素線5の本数が37本より少ない場合は、機械的強度が低下するため、前記素線5の少なくとも一本が破断する屈曲回数が少なくなる。また、素線5の本数が84本より多い場合は、芯線3の外径が太くなって当該芯線3の剛性が高くなるため、電線1の屈曲性が低下する。
さらに、図9によれば、前述した第一の実施形態にかかる電線1と、第二の実施形態にかかる電線1とは、複数撚り合わされた素線の撚りピッチを前記芯線の層心径の3倍以上かつ40倍以下とすることにより、次津車に配索されるワイヤハーネスに用いられた際にも、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素線5が破断することを確実に防止することが明らかとなった。即ち、素線5の耐疲労強度を向上できることが明らかとなった。
上述の素線5が破断する屈曲回数の測定結果から、前述の第一の実施形態における電線1は、素線5の合計断面積を0.34mm2以上かつ2.61mm2以下とすることで、屈曲回数が1000回以上となる。なお、前記電線1は、当該電線1の屈曲回数を2000回以上とするため、好ましくは、前記素線5の合計断面積を0.45mm2以上かつ1.40mm2以下とする。
上述の素線5が破断する屈曲かいい数の測定結果から、前述の第二の実施形態における電線1は、素線5の合計断面積を0.65mm2以上かつ6.54mm2以下とすることで、屈曲回数が1000回以上となる。なお、前記電線1は、当該電線1の屈曲回数を2000回以上とするため、好ましくは、前記素線5の合計断面積を1.40mm2以上かつ2.90mm2以下とする。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 電線
3 芯線
5 素線
A 撚りピッチ
B 層心径

Claims (2)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された断面円形状の素線が複数撚り合わされて形成された芯線と、前記芯線を被覆した絶縁性の被覆部と、を備えた電線において、
    前記素線の本数が、19本以上かつ37本以下であり、
    前記素線の線径が、0.15mm以上かつ0.30mm以下であり、
    前記複数撚り合わされた前記素線の合計断面積が、0.34mm2以上かつ2.61mm2以下であり、
    前記複数撚り合わされた素線の撚りピッチが、前記芯線の層心径の3倍以上かつ40倍以下であることを特徴とする電線。
  2. アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された断面円形状の素線が複数撚り合わされて形成された芯線と、前記芯線を被覆した絶縁性の被覆部と、を備えた電線において、
    前記素線の本数が、37本以上かつ84本以下であり、
    前記素線の線径が、0.15mm以上かつ0.315mm以下であり、
    前記芯線の前記複数撚り合わされた素線の合計断面積が、0.65mm2以上かつ6.54mm2以下であり、
    前記複数撚り合わされた素線の撚りピッチが、前記芯線の層心径の3倍以上かつ40倍以下であることを特徴とする電線。
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