JP2012175938A - 疑似餌 - Google Patents
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Abstract
【課題】疑似餌本体に対して着脱される特性変更部材を疑似餌本体に対して正確に位置決めして意図する所望の特性変更を実現できる疑似餌を提供する。
【解決手段】本発明の疑似餌1は、餌の形態を模した疑似餌本体3と、疑似餌本体3に着脱可能に取り付けられ、疑似餌本体3の特性を変更可能な特性変更部材20とを備える。疑似餌本体3の先端に突設される軸体30を特性変更部材20に設けられる貫通孔20a内にその一方側から挿通することにより、疑似餌本体3に対して特性変更部材20が位置決めされて、疑似餌本体3の外周面と特性変更部材20の外周面とが当接部において略面一となる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の疑似餌1は、餌の形態を模した疑似餌本体3と、疑似餌本体3に着脱可能に取り付けられ、疑似餌本体3の特性を変更可能な特性変更部材20とを備える。疑似餌本体3の先端に突設される軸体30を特性変更部材20に設けられる貫通孔20a内にその一方側から挿通することにより、疑似餌本体3に対して特性変更部材20が位置決めされて、疑似餌本体3の外周面と特性変更部材20の外周面とが当接部において略面一となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、魚釣りに際して用いられる疑似餌に関する。
従来から、魚釣りに用いられる疑似餌としては様々な形態のものが知られている。一般に、ルアーなどの疑似餌は、餌の形態を模した疑似餌本体を備えており、釣糸を係止できる釣糸係止部を疑似餌本体に備える。
疑似餌は、その用途に応じて、様々な形状、重量、色、泳ぎ方など固有の特性を有しており、状況に応じてその特性を変えることができるものも存在する。例えば特許文献1は、ルアー先端の部材を交換することで、泳ぎ方等の特性そのものを変えることが可能なルアーを開示している。具体的には、ルアー先端の小径部に外観形状の異なる複数のキャップ部材のうちの1つを選択的に嵌着してネジ固定することにより、泳ぎ方等の特性を変えることができるようになっている。
しかしながら、特許文献1では、ルアー先端の小径部とキャップ部材とが曲面同士の嵌め合いによって取り付けられるため、互いの位置がずれ易く、場合によってはルアー先端の小径部とキャップ部材との接続境界部に意図しない段差部が生じて、意図する特性変更が得られない場合がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、疑似餌本体に対して着脱される特性変更部材を疑似餌本体に対して正確に位置決めして意図する所望の特性変更を実現できる疑似餌を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る疑似餌は、餌の形態を模した疑似餌本体と、前記疑似餌本体に着脱可能に取り付けられ、疑似餌本体の特性を変更可能な特性変更部材とを備え、前記疑似餌本体の先端に突設される軸体を前記特性変更部材に設けられる貫通孔内にその一方側から挿通することにより、前記疑似餌本体に対して前記特性変更部材が位置決めされて、前記疑似餌本体の外周面と前記特性変更部材の外周面とが当接部において略面一となることを特徴とする。
上記構成の疑似餌によれば、疑似餌本体と特性変更部材とが、前述した特許文献1のように曲面同士の嵌め合いではなく、疑似餌本体の先端に突設される軸体を特性変更部材に設けられる貫通孔内にその一方側から挿通することにより位置決めされ、それにより、疑似餌本体の外周面と特性変更部材の外周面とが当接部において略面一となるため、すなわち、曲面に基づく位置合わせではなく、軸を基準とする位置合わせであるため、疑似餌本体と特性変更部材との相互の位置ずれが最小限に抑えられ、特性変更部材の装着に伴って意図する所望の特性変更を実現できる。
上記構成において、特性変更部材によって変更され得る特性としては、例えば、形状、重量、色、泳ぎ方(水流抵抗を変えるなど)等を挙げることができる。したがって、例えば、特性として重量を変更する場合には特性変更部材が重量調整錘として機能し、重さの異なる複数の特性変更部材が用意され、また、特性として泳ぎ方等を変更する場合には、外観形状が異なる複数の特性変更部材が用意される。また、特性変更部材は、疑似餌本体の形態(模様)に適合する形状、例えば餌の頭部に相当する形態を成していてもよい。
なお、上記構成の疑似餌は、貫通孔の他方側から突出する軸体の突出端に取り付けられて疑似餌本体からの特性変更部材の抜けを防止する抜け止め部材を更に備えていてもよい。そのような構成によれば、疑似餌本体に対して特性変更部材を更に確実に装着できる。その場合、抜け止め部材が特性変更部材を疑似餌本体に対して押圧できれば、疑似餌本体と特性変更部材との結合力が増大し、これらの一体性を高めることができる。更に、上記構成において、疑似餌本体に対する特性変更部材の回転を規制する回転規制手段を備えれば、疑似餌本体の外面と特性変更部材の外面とが面一状態を確実に維持できる。
本発明によれば、疑似餌本体に対して着脱される特性変更部材を疑似餌本体に対して正確に位置決めして意図する所望の特性変更を実現できる疑似餌を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示している。図示のように、本実施形態における疑似餌1は、主にイカ釣りに適した構造となっており、例えば、合成樹脂材料(合成樹脂製の発泡材を含む)や木材で形成され、前後方向に長く小魚や海老等の生き物(餌)の形態を模して構成された疑似餌本体3と、疑似餌本体3の例えば先端部(前端部)に着脱可能に取り付けられる略円錐台状の特性変更部材20とを有している。この場合、特性変更部材20は疑似餌1(疑似餌本体3)の所定の特性を変化させるためのものであり、それによって変更され得る特性としては、例えば、形状、重量、色、泳ぎ方(水流抵抗を変えるなど)等を挙げることができる。したがって、例えば、特性として重量を変更する場合には、特性変更部材20が重量調整錘として機能し、重さの異なる複数の特性変更部材20が用意されて必要に応じて疑似餌本体3の先端部(前端部)に選択的に取り付けられる。また、特性として泳ぎ方等を変更する場合には、外観形状が異なる複数の特性変更部材20が用意される。また、特性変更部材20は、疑似餌本体3の形態(模様)に適合する形状、例えば餌の頭部に相当する形態を成していてもよい。
図1は本発明の第1の実施形態を示している。図示のように、本実施形態における疑似餌1は、主にイカ釣りに適した構造となっており、例えば、合成樹脂材料(合成樹脂製の発泡材を含む)や木材で形成され、前後方向に長く小魚や海老等の生き物(餌)の形態を模して構成された疑似餌本体3と、疑似餌本体3の例えば先端部(前端部)に着脱可能に取り付けられる略円錐台状の特性変更部材20とを有している。この場合、特性変更部材20は疑似餌1(疑似餌本体3)の所定の特性を変化させるためのものであり、それによって変更され得る特性としては、例えば、形状、重量、色、泳ぎ方(水流抵抗を変えるなど)等を挙げることができる。したがって、例えば、特性として重量を変更する場合には、特性変更部材20が重量調整錘として機能し、重さの異なる複数の特性変更部材20が用意されて必要に応じて疑似餌本体3の先端部(前端部)に選択的に取り付けられる。また、特性として泳ぎ方等を変更する場合には、外観形状が異なる複数の特性変更部材20が用意される。また、特性変更部材20は、疑似餌本体3の形態(模様)に適合する形状、例えば餌の頭部に相当する形態を成していてもよい。
疑似餌本体3の後端には、先端が前方を向いた複数の釣り針6が設けられている。また、疑似餌本体3の前方側の下部には、板状に形成された錘7が、その一部を疑似餌本体3に差し込まれて取り付けられている。さらに、疑似餌本体3には、必要に応じて目8やひれ部材9等が設けられている。
また、本実施形態において、疑似餌本体3の先端面3aからは断面が円形の軸体30が突設されている。また、特性変更部材20には軸体30が挿通できる円形の貫通孔20aが設けられている。そして、本実施形態では、疑似餌本体3の先端に突設される軸体30を特性変更部材20に設けられる貫通孔20a内にその一方側から挿通することにより、疑似餌本体3に対して特性変更部材20が位置決めされて、疑似餌本体3の外周面3bと特性変更部材20の外周面20bとが当接部において略面一(図1および図2の二点鎖線参照)となるようになっている。なお、軸体30および貫通孔20aが非円形断面であってもよい。要は、軸体30を貫通孔20aに挿通した際に、疑似餌本体3に対して特性変更部材20が位置決めされて、疑似餌本体3の外周面3bと特性変更部材20の外周面20bとが当接部において略面一になればよい。また、本実施形態において、特性変更部材20には、図1に破線で示されるように釣糸が係止される釣糸係止部21が設けられてもよい。
また、本実施形態では、特性変更部材20を疑似餌本体3の前端部に取り付けた際、特性変更部材20が疑似餌本体3の前端部から抜け落ちることを防止する抜け止め部材が設けられている。具体的に、この抜け止め部材は、特性変更部材20の貫通孔20aの他方側から突出する軸体30の突出端に取り付けられて疑似餌本体3からの特性変更部材20の抜けを防止するものであり、図1の本実施形態では、キャップ部材25として形成される。このキャップ部材25は後端面に雌ネジ穴25aを有しており、軸体30の先端の雄ネジ30aが雌ネジ穴25aに螺合することにより、キャップ部材25が疑似餌本体3側に取り付けられるとともに、ネジの締め付けによってキャップ部材25が特性変更部材20を疑似餌本体3(の先端面3a)に対して押圧する。なお、このような抜け止め部材は、図2に示されるように、貫通孔20aの他方側から突出する軸体30の突出端の取り付け穴30bに取り付けられる貫通孔20aの径よりも大きいスプリットリングまたはスナップ50として形成されてもよい。このとき、キャップ部材25のような押圧作用を生起して特性変更部材20のガタ付き(軸方向の移動)や異音発生等を防止するために、スナップ50と特性変更部材20との間または特性変更部材20と疑似餌本体3との間に軟質部材40を介挿してもよい。そのような軟質部材40は、特性変更部材20および疑似餌本体3の材質よりも柔軟であり、例えば合成ゴム(板ゴム)、合成発泡材(EVA発泡材)などから成る。
以上説明したように、本実施形態によれば、疑似餌本体3と特性変更部材20とが、前述した特許文献1のように曲面同士の嵌め合いではなく、疑似餌本体3の先端に突設される軸体30を特性変更部材20に設けられる貫通孔20a内にその一方側から挿通することにより位置決めされ、それにより、疑似餌本体3の外周面3bと特性変更部材20の外周面20bとが当接部において略面一となるため、すなわち、曲面に基づく位置合わせではなく、軸を基準とする位置合わせであるため、疑似餌本体3と特性変更部材20との相互の位置ずれが最小限に抑えられ、特性変更部材20の装着に伴って意図する所望の特性変更を実現できる。
図3および図4は本発明の第2の実施形態を示している。ここで、図3の(a)は本実施形態に係る疑似餌の疑似餌本体3の側面図(図3の(b)のB方向矢視図)、図3の(b)は図3の(a)の疑似餌本体3の要部正面図である。また、図4の(a)は本実施形態に係る疑似餌の特性変更部材20Aの断面図、図4の(b)は図4の(a)の特性変更部材20AのC方向矢視図である。
これらの図から分かるように、本実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて、疑似餌本体3に対する特性変更部材20Aの回転を規制する回転規制手段が設けられている。具体的に、本実施形態の回転規制手段は、疑似餌本体3の先端面3aに突設されたキー(凸条部)55と、特性変更部材20Aの後端面に形成された対応形状のキー溝57とから成る。つまり、このような回転規制手段では、疑似餌本体3の先端の軸体30を特性変更部材20Aの貫通孔20a内にその一方側から挿通して特性変更部材20Aの後端面を疑似餌本体3の先端面3aに当て付ける際にキー55をキー溝57に係合させれば、疑似餌本体3に対する特性変更部材20Aの回転が規制され、その状態で、特性変更部材20Aが疑似餌本体3に対して位置決めされて、疑似餌本体3の外周面3bと特性変更部材20の外周面20bとが当接部において略面一となる。なお、本構成では、キー55が軸体30に設けられていても構わない。
また、このような回転規制部材の他の例が第3の実施形態として図5および図6に示されている。ここで、図5は本実施形態に係る疑似餌の疑似餌本体3の要部側面図であり、図6の(a)は本実施形態に係る疑似餌の特性変更部材20Bの断面図であり、また、図6の(b)は図6の(a)の特性変更部材20BのD方向矢視図である。
これらの図から分かるように、本実施形態の回転規制手段は、疑似餌本体3の錘7の先端側部分を疑似餌本体3の先端面3a上に至るまで延出させてこれを係合突起7aとし、この係合突起7aと係合可能な切り欠き60を特性変更部材20Bの後端面に設けることにより構成される。すなわち、このような回転規制手段では、疑似餌本体3の先端の軸体30を特性変更部材20Bの貫通孔20a内にその一方側から挿通して特性変更部材20Bの後端面を疑似餌本体3の先端面3aに当て付ける際に係合突起7aを切り欠き60に係合させれば、疑似餌本体3に対する特性変更部材20Bの回転が規制され、その状態で、特性変更部材20Bが疑似餌本体3に対して位置決めされて、疑似餌本体3の外周面3bと特性変更部材20Bの外周面20bとが当接部において略面一となる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、本発明がイカ釣りに際して用いられる餌木に適用されているが、本発明は、餌木以外の様々な疑似餌に適用できる。
1 疑似餌
3 疑似餌本体
7a 係合突起(回転規制手段)
20,20A,20B 特性変更部材
20a 貫通孔
25,50 抜け止め部材
30 軸体
55 キー(回転規制手段)
57 キー溝(回転規制手段)
60 切り欠き(回転規制手段)
3 疑似餌本体
7a 係合突起(回転規制手段)
20,20A,20B 特性変更部材
20a 貫通孔
25,50 抜け止め部材
30 軸体
55 キー(回転規制手段)
57 キー溝(回転規制手段)
60 切り欠き(回転規制手段)
Claims (4)
- 餌の形態を模した疑似餌本体と、
前記疑似餌本体に着脱可能に取り付けられ、疑似餌本体の特性を変更可能な特性変更部材と、
を備え、
前記疑似餌本体の先端に突設される軸体を前記特性変更部材に設けられる貫通孔内にその一方側から挿通することにより、前記疑似餌本体に対して前記特性変更部材が位置決めされて、前記疑似餌本体の外周面と前記特性変更部材の外周面とが当接部において略面一となることを特徴とする疑似餌。 - 前記貫通孔の他方側から突出する前記軸体の突出端に取り付けられて前記疑似餌本体からの前記特性変更部材の抜けを防止する抜け止め部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の疑似餌。
- 前記抜け止め部材が前記特性変更部材を前記疑似餌本体に対して押圧することを特徴とする請求項2に記載の疑似餌。
- 前記疑似餌本体に対する前記特性変更部材の回転を規制する回転規制手段を更に備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の疑似餌。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011041364A JP2012175938A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | 疑似餌 |
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- 2011-02-28 JP JP2011041364A patent/JP2012175938A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130220 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140424 |