JP2012175824A - 給電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電子機器に無線給電を行う給電装置であって、所定の電力を前記電子機器に供給するための給電手段と、前記所定の電力の振幅の変化を示す変化量に応じて、前記給電装置と、異物との距離が所定の範囲内に存在することを検出する第1の検出手段と、前記所定の電力の振幅を示す振幅値に応じて、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在することを検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段のいずれか一つに応じて、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在することが検出された場合、前記所定の電力が、所定値よりも低くなるように前記給電手段を制御する。
【選択図】 図2
Description
このような給電システムにおいて、電子機器は、給電装置から二次コイルを介して受け付けた電力によって電池の充電を行う(特許文献1)。
しかし、一次コイルと二次コイルとの間に、金属等の異物が挿入された場合、異物の影響によって、給電装置が電子機器に対して適切な給電を行えないという問題があった。
このような問題を防止するために、給電装置が電子機器に給電を行う際に、一次コイルの近傍に異物があるか否かの検出を行い、異物の有無に応じて、給電を制御することが必要となってきている。
そこで、本発明は、異物の検出を行い、適切な給電を行うようにすることを目的とする。
以下、本発明の実施例1について、図面を参照して詳細に説明する。実施例1に係る給電システムは、図1に示すように給電装置100と、電子機器200とを有する。実施例1における給電システムにおいて、例えば、図1のように電子機器200が給電装置100の上に置かれた場合、給電装置100は、給電アンテナ108を介して電子機器200に無線給電を行う。また、給電装置100と電子機器200との距離が所定の範囲内に存在する場合において、受電アンテナ201を有する電子機器200は、受電アンテナ201を介して給電装置100から出力される電力を無線により受け付ける。さらに、電子機器200は、受電アンテナ201を介して給電装置100から受け付けた電力によって、電子機器200に装着されている電池210の充電を行う。また、給電装置100と電子機器200との距離が所定の範囲内に存在しない場合、電子機器200は、受電アンテナ201を有している場合であっても、給電装置100から電力を受け付けることができない。
なお、給電装置100は複数の電子機器に対しても、並行して電力を無線で供給することができるものとする。
電子機器200は、電池210から供給される電力によって動作する電子機器であれば、デジタルスチルカメラ、カメラ付き携帯電話、デジタルビデオカメラ等の撮像装置であってもよく、音声データや映像データの再生を行うプレイヤ等の再生装置であってもよい。また、電子機器200は、電池210から供給される電力によって駆動する車のような移動装置であってもよい。
また、電子機器200は、電池210が装着されていない場合に、給電装置100から供給される電力によって動作する電子機器であってもよいものとする。
給電装置100は、図2に示すように、発振器101、電力送信回路102、整合回路103、変復調回路104、CPU105、ROM106、RAM107、給電アンテナ108、タイマー109、記録部110及び変換部111を有する。さらに、給電装置100は、図2に示すように通信部112、表示部113、反射電力検出回路114及び操作部115を有する。
電力送信回路102は、変換部111から供給される電力と、発振器101によって発振される周波数とに応じて、給電アンテナ108を介して電子機器200に供給するための電力を生成する。電力送信回路102は、内部にFET等を有し、発振器101によって発振される周波数に応じて、内部のFETのソース・ドレインの端子間に流れる電流を制御することにより、電子機器200に供給するための電力を生成する。なお、電力送信回路102によって生成された電力は、反射電力検出回路114を介して、整合回路103に供給される。
また、電力送信回路102によって生成される電力には、第1の電力と、第2の電力とがある。
なお、第1の電力は、第2の電力よりも低い電力であるものとする。
なお、給電装置100が第1の電力を電子機器200に供給している場合、給電装置100は、コマンドを電子機器200に送信することができる。しかし、給電装置100が第2の電力を電子機器200に供給している場合、給電装置100は、コマンドを電子機器200に送信することができない。
CPU105は、電子機器200に供給するための電力を、第1の電力及び第2の電力のいずれか一つに切り替えるように電力送信回路102を制御する。
整合回路103は、発振器101によって発振される周波数に応じて、給電アンテナ108と、CPU105により選択された給電の対象となる装置が有する受電アンテナとの間で共振を行うための共振回路である。
整合回路103は、可変コンデンサ、可変コイルや抵抗等の素子を有する。整合回路103は、これらの素子に応じて、電力送信回路102と給電アンテナ108との間のインピーダンスマッチングを行う。
CPU105は、発振器101によって発振される周波数を、共振周波数fに設定するために、不図示の可変コンデンサ及び不図示の可変コイルの値を制御する。なお、共振周波数fは、給電装置100と、給電装置100の給電の対象となる装置とが共振を行うための周波数である。
給電装置100と、給電装置100の給電の対象となる装置とが共振を行うための周波数を以下「共振周波数f」と呼ぶ。
なお、CPU105は、不図示の可変コンデンサ及び可変コイルの値を制御することによって、発振器101によって発振される周波数を、共振周波数fに設定するようにした。しかし、これ以外の方法によって、発振器101によって発振される周波数を、共振周波数fに設定するようにしてもよい。
なお、共振周波数fは、商用周波数である50/60Hzであってもよく、10〜数百kHzであってもよく、10MHz前後の周波数であってもよい。
発振器101によって発振される周波数が、共振周波数fに設定された状態で、電力送信回路102によって生成された電力は、整合回路103を介して給電アンテナ108に供給される。
変復調回路104は、電子機器200を制御するためのコマンドを電子機器200に送信するために、予め定められたプロトコルに応じて、電力送信回路102によって生成された電力の変調を行う。予め定められたプロトコルとは、例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)等のISO/IEC 18092規格に準拠した通信プロトコルである。電力送信回路102によって発生された電力は、変復調回路104によって、電子機器200と通信を行うためのコマンドとして、パルス信号に変換され、給電アンテナ108を介して電子機器200に送信される。
変復調回路104は、変復調回路104に含まれるアナログ乗算器や負荷抵抗をスイッチングさせることにより電力送信回路102によって生成された電力の振幅を変更する。このことによって、変復調回路104は、電力送信回路102によって生成された電力をパルス信号に変更する。変復調回路104によって変更されたパルス信号は、給電アンテナ108に供給され、コマンドとして電子機器200に送信される。
さらに、変復調回路104は、所定の符合化方式による符合化回路を有する。
変復調回路104は、整合回路103において検出される給電アンテナ108に流れる電流の変化に応じて、電子機器200に送信したコマンドに対する電子機器200からの応答を符号化回路により復調することができる。このことによって、変復調回路104は、負荷変調方式によって電子機器200に送信したコマンドに対する応答を、電子機器200から受信することができる。変復調回路104は、CPU105からの指示に応じてコマンドを電子機器200に送信する。さらに、変復調回路104は、電子機器200からの応答を受信した場合、受信した応答を復調してCPU105に供給する。
RAM107は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、一時的に給電装置100の各部の動作を制御するコンピュータプログラム、各部の動作に関するパラメータ等の情報、変復調回路104によって電子機器200から受信された情報等を記録する。
給電装置100は、給電アンテナ108を介して電子機器200に電力を供給したり、給電アンテナ108を介して電子機器200にコマンドを送信する。また、給電装置100は、給電アンテナ108を介して電子機器200からコマンド、電子機器200に送信したコマンドに対応する応答及び電子機器200から送信された情報を受信する。
記録部110は、通信部112によって受信された映像データや音声データ等のデータを記録媒体110aに記録する。
なお、記録媒体110aは、ハードディスクやメモリカード等であってもよく、給電装置100に内蔵されていても、給電装置100に着脱可能な外部の記録媒体であってもよい。
変換部111は、不図示のAC電源と給電装置100とが接続されている場合、不図示のAC電源から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を給電装置100全体に供給する。
反射電力検出回路114によって検出された振幅電圧V1を示す情報及び振幅電圧V2を示す情報は、CPU105に供給される。
CPU105は、反射電力検出回路114から供給された振幅電圧V1を示す情報及び振幅電圧V2を示す情報をRAM107に記録する。
反射電力検出回路114について、図3に構成の一例を示す。
反射電力検出回路114は、図3に示すように、トロイダルコア301、コンデンサ302、コンデンサ303、ダイオード304、抵抗305、コンデンサ306、コンデンサ307、ダイオード308及び抵抗309を有する。さらに、反射電力検出回路114は、A/Dコンバータ310及びA/Dコンバータ311を有する。
反射電力検出回路114は、給電アンテナ108によって出力される電力の進行波をCM(誘導性結合及び容量性結合)結合によって、コンデンサ307の電圧として検出する。さらに、反射電力検出回路114は、検出されたコンデンサ307の電圧をA/Dコンバータ310によってアナログ値からデジタル値に変更してから、CPU105に供給する。
反射電力検出回路114は、給電アンテナ108によって出力される電力の反射波をCM結合によって、コンデンサ303の電圧として検出する。さらに、反射電力検出回路114は、検出されたコンデンサ303の電圧をA/Dコンバータ311によってアナログ値からデジタル値に変更してから、CPU105に供給する。
なお、反射電力検出回路114では、トロイダルコア301によって誘導性結合が行われ、コンデンサ302及びコンデンサ306によって容量性結合が行われる。
CPU105は、算出したVSWRを用いて、給電装置100の近傍に異物が存在するか否かを判定する。
操作部115は、給電装置100を操作するためのユーザインターフェースを提供する。操作部115は、給電装置100を操作するための電源ボタン及び給電装置100の動作モードを切り換えるモード切換ボタン等を有し、各ボタンはスイッチ、タッチパネル等により構成される。CPU105は、操作部115を介して入力されたユーザの指示に従って給電装置100を制御する。なお、操作部115は、不図示のリモートコントローラから受信したリモコン信号に応じて給電装置100を制御するものであってもよい。
給電装置100は、さらに不図示のスピーカ部を有していてもよい。不図示のスピーカ部は、記録部110によって記録媒体110aから読み出される音声データ、ROM106から供給される音声データ、RAM107から供給される音声データ及び通信部112から供給される音声データのいずれか一つを出力するものとする。
給電装置100が電子機器200に対して給電を行う場合、電力送信回路102、整合回路103、変復調回路104及び給電アンテナ108を少なくとも含む手段によって、第1の電力及び第2の電力のいずれか一つが電子機器200に供給される。
給電装置100が電子機器200に対してコマンドを送信する場合、電力送信回路102、整合回路103、変復調回路104及び給電アンテナ108を少なくとも含む手段によって、第1の電力と、コマンドとが電子機器200に出力される。
給電装置100が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200に送信する場合、通信部112によって、映像データ及び音声データの少なくとも一つが電子機器200に送信される。
給電装置100が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200から受信する場合、通信部112によって、映像データ及び音声データの少なくとも一つが電子機器200から受信される。
なお、電子機器200の一例として、デジタルスチルカメラを挙げ、以下、説明を行う。
電子機器200は、受電アンテナ201、整合回路202、整流平滑回路203、変復調回路204、CPU205、ROM206、RAM207、レギュレータ208、充電制御部209、電池210及びタイマー211を有する。さらに、電子機器200は、通信部212、撮像部213、電流・電圧検出部214、切替部215、センサ216、記録部217及び操作部218を有する。
また、整合回路202は、受電アンテナ201によって受電される電力を整流平滑回路203に供給する。
変復調回路204は、整流平滑回路203から供給されたコマンドを給電装置100と予め決められた通信プロトコルに応じて解析し、コマンドの解析結果をCPU205に供給する。
CPU205は、変復調回路204から供給された解析結果に応じて変復調回路204が受信したコマンドがどのコマンドであるかを判定し、受信したコマンドに対応するコマンドコードによって指定されている処理や動作を行うように電子機器200を制御する。
ROM206は、電子機器200の各部の動作を制御するコンピュータプログラム及び各部の動作に関するパラメータ等の情報を記憶する。また、ROM206には、電子機器200の識別情報、電子機器200のデバイス情報及び表示データ等が記録される。電子機器200の識別情報とは、電子機器200のIDを示す情報である。電子機器200のデバイス情報には、電子機器200のメーカー名、電子機器200の装置名、電子機器200の製造年月日及び電子機器200の受電情報等が含まれる。
電子機器200の移動距離は、センサ216によって検出される位置情報に応じてCPU205によって算出される距離を示す値である。電子機器200の移動距離は、ユーザによって電子機器200の位置が動かされた場合や、振動等の影響により電子機器200の位置が動かされた場合に応じて変化するものである。
所定値Aは、電子機器200の動作状態と、電子機器の移動距離とに関連付けられて記録されている。
CPU205は、電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報とを検出し、電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報と、第1のテーブルとを用いて所定値Aを検出することができる。
所定値Bは、給電装置100によって行われる異物を検出するための処理に用いられる値である。さらに、所定値Bは、電子機器200の動作状態及び電子機器200の移動距離の少なくとも一つに対応するVSWRを示す値である。
所定値Bは、電子機器200の動作状態と、電子機器200の移動距離とに関連付けられて記録されている。
CPU205は、電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報とを検出し、電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報と、第2のテーブルとを用いて所定値Bを検出することができる。
所定の時間Tは、所定値A及び所定値Bを電子機器200に要求するためのコマンドを給電装置100に送信させないようにするための閾値となる期間である。さらに、所定の時間Tは、電子機器200の動作状態及び電子機器200の移動距離の少なくとも一つに対応する時間を示す値である。さらに、所定の時間Tは、電子機器200の動作状態と、電子機器200の移動距離とに関連付けられて記録されている。
CPU205は、電子機器200の動作状態及び電子機器200の移動距離の少なくとも一つに応じて、所定値A及び所定値Bを電子機器200に要求するためのコマンドを給電装置100に送信させないようにするための期間を設定する必要がある。
CPU205は、電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報とを検出し、電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報と、第3のテーブルとを用いて所定の時間Tを検出することができる。
RAM207は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、一時的に電子機器200の各部の動作を制御するコンピュータプログラム、各部の動作に関するパラメータ等の情報、給電装置100から送信された情報等を記録する。
レギュレータ208は、電池210から電力が供給されていないが、給電装置100から第1の電力及び第2の電力のいずれか一つの電力が供給されている場合、整流平滑回路203から供給される直流電力を電子機器200全体に供給する。この場合、レギュレータ208は、整流平滑回路203から供給される直流電力を充電制御部209及び電池210に切替部215を介して供給する。
レギュレータ208は、給電装置100から第1の電力及び第2の電力のいずれか一つの電力が供給されていないが、電池210から切替部215を介して電力が供給されている場合、電池210から供給される電力を電子機器200全体に供給する。
レギュレータ208は、給電装置100及び電池210から電力が供給されている場合、整流平滑回路203から供給される直流電力を電子機器200全体に供給する。この場合、電池210から供給される電力を通信部212、撮像部213及び記録部217に供給しないようにし、電池210の残容量の減少を防ぐようにしてもよい。
なお、電池210の残りの容量を示す情報を以下「残容量情報」と呼ぶ。
なお、充電情報には、残容量情報の他に電池210が満充電であるか否かを示す情報が含まれていてもよく、充電制御部209によって、電池210の充電が開始されてから経過した時間を示す情報が含まれていてもよい。また、充電情報には、充電制御部209が電池210を定電圧制御に応じて充電を行っていることを示す情報や、充電制御部209が電池210を定電流制御に応じて充電を行っていることを示す情報等が含まれていてもよい。また、充電情報には、充電制御部209が電池210に対してトリクル充電を行っていることを示す情報や、充電制御部209が電池210に対して急速充電を行っていることを示す情報等が含まれていてもよい。
電池210は、電子機器200に着脱可能な電池である。また、電池210は、充電可能な二次電池であり、例えばリチウムイオン電池等である。電池210は、電子機器200の各部に対して電力を供給することができる。
タイマー211は、現在の時刻や各部で行われる動作や処理に関する時間を計測する。また、タイマー211によって計測される時間に対する閾値は、ROM206にあらかじめ記録されている。
通信部212は、通信部112と共通する通信プロトコルに応じて、映像データや音声データの送信や受信を行う。また、例えば、通信部212は、無線LANとして規定されている802.11a、b、g、n規格に従って、映像データや音声データの送信や受信を行ってもよい。
電流・電圧検出部214によって検出された電流情報及び電圧情報は、CPU205に供給される。
CPU205は、電流・電圧検出部214から供給された電流情報及び電圧情報をRAM207に記録する。また、CPU205は、電流・電圧検出部214から供給された電流情報及び電圧情報に応じて、電子機器200において消費される消費電力を算出することもできる。
電子機器200の動作モードが充電モード以外のモードである場合において、切替部215がオンであるとき、レギュレータ208は、電池210から電力を切替部215を介して供給される。
電子機器200の動作モードが充電モード以外のモードである場合において、切替部215がオフであるとき、レギュレータ208は、電池210から電力を切替部215を介して供給されない。
また、CPU205は、電子機器200の動作モードが充電モード以外のモードである場合において、不図示のAC電源と、電子機器200とが接続されたことを検出した場合、切替部215をオフにする。この場合、レギュレータ208には、不図示のAC電源から電力が供給され、レギュレータ208は、不図示のAC電源から供給される電力を電子機器200全体に供給するようにする。
切替部215は、リレースイッチでもよく、電子機器200にあらかじめ含まれているスイッチを利用するものであってもよい。
また、記録部217は、映像データや音声データ等のデータを記録媒体217aから読み出し、RAM207及び通信部212に供給することもできる。
なお、記録媒体217aは、ハードディスクやメモリカード等であってもよく、電子機器200に内蔵されていても、電子機器200に着脱可能な外部の記録媒体であってもよい。
また、実施例1において、給電装置100によって行われる処理は、給電装置100が電磁界結合によって電子機器200に対して無線で電力を供給するシステムにおいても適用できるものとする。同様に、実施例1において、電子機器200によって行われる処理は、給電装置100が電磁界結合によって電子機器200に対して無線で電力を供給するシステムにおいても適用できるものとする。
また、給電装置100が電磁誘導によって無線で電子機器200に電力を供給するシステムにおいても、給電装置100によって行われる処理及び電子機器200によって行われる処理を適用できるものとする。
また、実施例1において、給電装置100は、電子機器200に対して無線で電力を送信し、電子機器200は、給電装置100から無線で電力を受電するものとした。しかし、「無線」を「非接触」や「無接点」と言い換えてもよいものとする。
次に、実施例1において、給電装置100によって行われる異物検出処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4に示す異物検出処理は、所定の範囲内に存在する電子機器に対して行われる処理である。なお、図4の異物検出処理は、給電装置100の動作モードが第1の給電モード及び第2の給電モードのいずれかである場合に、CPU105によって行われる処理である。
S402において、CPU105は、反射電力検出回路114によって検出される進行波の振幅電圧V1を示す情報と、反射電力検出回路114によって検出される反射波の振幅電圧V2を示す情報とに応じて、VSWRを算出する。さらに、CPU105は、算出したVSWRをRAM107に記録する。この場合、本フローチャートはS402からS403に進む。なお、S402において、CPU105によって算出されるVSWRを「VSWR1」と呼ぶ。
S403において、CPU105は、電子機器200から状態情報を要求するための第1のコマンドを電子機器200に送信するように変復調回路104を制御する。この場合、本フローチャートはS403からS404に進む。
電子機器200は、第1のコマンドを受け付けた場合、所定値A、所定値B及び所定の時間Tを検出し、第1のコマンドに対する応答として検出された電子機器200の状態情報を給電装置100に送信する。
S404において、CPU105は、S403において電子機器200に送信された第1のコマンドに対する応答として、電子機器200の状態情報を変復調回路104が受信したか否かを判定する。
CPU105によって、電子機器200の状態情報を変復調回路104が受信していないと判定された場合(S404でNo)、本フローチャートは、S404からS411に進む。
S405において、CPU105は、S404において取得された電子機器200の状態情報に応じて、電子機器200の状態が変更されたか否かを判定する。
CPU105は、S404において取得された電子機器200の状態情報と、S403の処理が行われる前に取得された電子機器200の状態情報とを比較することによって、電子機器200の状態が変更されたか否かを判定する。
CPU105によって、電子機器200の状態が変更されていないと判定された場合(S405でNo)とは、S404において取得された状態情報に含まれる所定値A、所定値B及び所定の時間Tが変更されていない場合である。
CPU105によって、電子機器200の状態が変更されたと判定された場合(S405でYes)、本フローチャートは、S405からS406に進む。
CPU105によって、電子機器200の状態が変更されたと判定された場合(S405でYes)とは、S404において取得された状態情報に含まれる所定値A、所定値B及び所定の時間Tの少なくとも一つが変更された場合である。
例えば、S404において電子機器200から取得した電子機器200の状態情報に、所定の時間T1、所定値A1及び所定値B1が含まれている場合、CPU105は、所定の時間TをT1に設定し、所定値AをA1に設定し、所定値BをB1に設定する。
なお、S406において、CPU105によって設定された所定の時間T、所定値A及び所定値BはRAM107に記録される。CPU105は、所定値A及び所定値Bとともに所定の時間Tが設定されてから経過した時間を計測するようにタイマー109を制御する。なお、タイマー109によって計測される時間を示す情報は、RAM107に記録される。
1台の電子機器200が所定の範囲内に存在する場合、反射電力検出回路114により検出される反射波の振幅電圧V2は、1台も電子機器200が所定の範囲内に存在しない場合よりも増加する。そのため、1台の電子機器200が所定の範囲内に存在する場合、CPU105によって検出されるVSWRは、1台の電子機器200が所定の範囲内に存在しない場合よりも増加するように変化する。
同様に、所定の範囲内に2台の電子機器が存在する場合も、反射電力検出回路114により検出される反射波の振幅電圧V2は、所定の範囲内に電子機器が1台存在する場合よりも増加する。そのため、この場合も、CPU105によって検出されるVSWRは増加するように変化する。
給電装置100と、異物との距離が所定の範囲内に存在する場合、異物の影響により、CPU105によって検出されるVSWRは、新たに電子機器が所定の範囲内に置かれた場合よりも急激に変化する。
CPU105よって、VSWRの変化量Mが所定値A以上であると判定された場合(S407でYes)、CPU105は、電子機器200とともに異物が所定の範囲内に存在することを検出する。この場合、(S407でYes)、本フローチャートはS407からS411に進む。
CPU105よって、VSWRの変化量Mが所定値A以上でないと判定された場合(S407でNo)、本フローチャートはS407からS408に進む。
そのため、給電装置100と、異物との距離が所定の範囲内に存在する場合、異物の影響により、CPU105によって検出されるVSWRは、1台の電子機器が所定の範囲内に存在する場合よりも急激に増加する。
これにより、CPU105は、VSWRが、電子機器200が所定の範囲内に置かれた場合におけるVSWRを示す値よりも大きいか否かに応じて、所定の範囲内に異物が存在するか否かを検出する。
さらに、CPU105は、VSWR2が所定値B以上であるか否かを判定する。なお、S408において、VSWR2と比較される所定値Bは、電子機器200の状態情報において、CPU105によって設定された値である。CPU105によって、電子機器200の状態が変更されたと判定された場合(S405でYes)、所定値Bは、S406において、CPU105によって設定された値となる。
CPU105よって、VSWR2が所定値B以上であると判定された場合(S408でYes)、CPU105は、電子機器200とともに異物が所定の範囲内に存在することを検出する。この場合、(S408でYes)、本フローチャートはS408からS411に進む。
CPU105よって、VSWR2が所定値B以上でないと判定された場合(S408でNo)、本フローチャートはS408からS409に進む。
電子機器200の動作状態及び移動距離の少なくとも一つが変化した場合、電子機器200の状態の変化に応じて、反射電力検出回路114によって検出される反射波の振幅電圧V2は変化し、それに伴い、CPU105によって算出されるVSWRも変化する。
このような場合に、CPU105は、所定の範囲内に異物が存在するか否かを正確に検出するために、電子機器200の状態が変化する場合、変化した後の電子機器200の状態に対応する所定値Aを用いてS407の処理を行う必要がある。さらに、CPU105は、所定の範囲内に異物が存在するか否かを正確に検出するために、電子機器200の状態が変化する場合、変化した後の電子機器200の状態に対応する所定値Bを用いてS408の処理を行う必要がある。
このため、CPU105は、電子機器200の状態情報に応じて既に所定値A及び所定値Bを設定した場合であっても、定期的に電子機器200の状態情報を取得し、電子機器200の状態情報に応じて、所定値A及び所定値Bを設定し直す必要がある。
このため、S406において、CPU105は、再び電子機器200の状態情報を電子機器200から取得する期間を電子機器200の状態情報に含まれる所定の時間Tに応じて設定する。S406において設定された所定の時間T経過した場合、CPU105は、再び電子機器200の状態情報を取得するようにする。
そこで、S409において、CPU105は、S406でタイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達したか否かを判定する。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達した場合(S409でYes)、CPU105は、再びS402、S403及びS404の処理を行うことによって、再び電子機器200の状態情報を取得するようにする。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達していない場合(S409でNo)、所定の時間Tが経過していないと判定する。この場合(S409でNo)、本フローチャートはS409からS410に進む。
S410において、CPU105は、電子機器200に対して電力を供給する処理を停止するか否かを判定する。
CPU105によって、電子機器200に対して電力を供給する処理を停止すると判定された(S410でYes)、本フローチャートは、S410からS411に進む。
CPU105によって、電子機器200に対して電力を供給する処理を停止しないと判定された(S410でNo)、本フローチャートは、S410からS414に進む。
例えば、S410において、電子機器200の電池210が満充電であることが検出された場合、CPU105は、給電装置100の状態を示すデータとして、電子機器200が満充電であると検出したことを示すデータを表示部113に表示させてもよい。
また、S408において、異物が検出された場合、CPU105は、給電装置100の状態を示すデータとして、給電装置100の近傍に異物が存在することを検出したことを示すデータを表示部113に表示させるようにしてもよい。
例えば、S410において、電子機器200からエラー情報を受信を受信した場合、CPU105は、給電装置100の状態を示すデータとして、電子機器200にエラーが発生したことを検出したことを示すデータを表示部113に表示させてもよい。
S413において、CPU105は、給電装置100の動作モードをスタンバイモードに変更するように制御する。
スタンバイモードとは、給電装置100の一部の動作を停止させないようにし、他の一部の動作を停止させるようにするためのモードである。なお、給電装置100がスタンバイモードである場合は、少なくともCPU105、ROM106、RAM107及びタイマー109の動作を停止させないようにし、他の各部の動作を停止させるようにする。
給電装置100の動作モードがスタンバイモードになった場合、CPU105は、給電装置100がスタンバイモードになってから経過した時間を計測するように、タイマー109を制御する。タイマー109によって計測される時間が所定の時間に達した場合、CPU105は、給電装置100の動作モードをスタンバイモードから第1の給電モード及び第2の給電モードのいずれか一つに変更し、再びS401の処理を行うようにする。なお、CPU105は、再びS401の処理を行う前に、S404においてRAM107に記録された電子機器200から取得した状態情報を消去するようにしてもよい。
次に、実施例1において、給電装置100によってS415の処理において行われる給電処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5に示す給電処理は、給電装置100によって、給電の対象となる電子機器が選択された場合に、CPU105によって行われる。なお、図5の給電処理は、給電装置100の動作モードが第1の給電モード及び第2の給電モードのいずれかである場合に、CPU105によって行われる処理である。
S502において、CPU105は、電子機器200に対して第2の電力を供給するための処理を開始することを電子機器200に通知するための第2のコマンドを電子機器200に送信するように整合回路103及び変復調回路104を制御する。この場合、本フローチャートはS502からS503に進む。
S503において、CPU105は、S502において電子機器200に送信した第2のコマンドに対する応答を変復調回路104が受信したか否かを判定する。
CPU105によって、第2のコマンドに対する応答を変復調回路104が受信していないと判定された場合(S503でNo)、CPU105は、電子機器200が給電装置100から供給される第2の電力の受電を行うモードに変更されていないと判定する。この場合(S503でNo)、本フローチャートはS503からS516に進む。
なお、CPU105は、電子機器200から取得したデバイス情報に含まれる電子機器200の受電情報に応じて、第2の電力を設定する。CPU105は、電子機器200が給電装置100から受電できる最小の電力の値以上であって、電子機器200が給電装置100から受電できる最大の電力の値以下になるように第2の電力を設定する。
S506において、CPU105は、反射電力検出回路114から取得した進行波の振幅電圧V1と、反射波の振幅電圧V2とからVSWRを算出する。S506において、CPU105によって算出されたVSWRを以下「VSWR4」と呼ぶ。CPU105は、VSWR3と、VSWR4とを比較し、VSWRの変化量Mを算出する。
CPU105よって、VSWRの変化量Mが所定値A以上であると判定された場合(S506でYes)、CPU105は、電子機器200とともに異物が所定の範囲内に存在することを検出する。この場合、(S506でYes)、本フローチャートはS506からS516に進む。
CPU105よって、VSWRの変化量Mが所定値A以上でないと判定された場合(S506でNo)、本フローチャートはS506からS507に進む。
S507において、CPU105は、S408と同様に、S506において算出されたVSWR4が所定値B以上であるか否かを判定する。なお、所定値Bは、S406において、CPU105によって設定された値である。
CPU105よって、VSWR4が所定値B以上であると判定された場合(S507でYes)、CPU105は、電子機器200とともに異物が所定の範囲内に存在することを検出する。この場合、(S507でYes)、本フローチャートはS507からS516に進む。
CPU105よって、VSWR4が所定値B以上でないと判定された場合(S507でNo)、本フローチャートはS507からS508に進む。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達した場合(S508でYes)、所定の時間Tが経過したと判定する。この場合(S508でYes)、本フローチャートはS508からS509に進む。また、この場合(S508でYes)、CPU105は、時間の計測を停止するようにタイマー109を制御する。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達していない場合(S508でNo)、所定の時間Tが経過していないと判定する。この場合(S508でNo)、本フローチャートはS508からS514に進む。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達した場合(S508でYes)、CPU105は、電子機器200の状態情報を取得し、所定値A、所定値B及び所定の時間Tを電子機器200から取得する。
CPU105によって、電子機器200の状態情報を変復調回路104が受信したと判定された場合(S511でYes)、本フローチャートは、S511からS512に進む。
CPU105によって、電子機器200の状態情報を変復調回路104が受信していないと判定された場合(S511でNo)、本フローチャートは、S511からS516に進む。
CPU105は、S404において取得された電子機器200の状態情報と、S511において取得された電子機器200の状態情報とを比較することによって、電子機器200の状態が変更されたか否かを判定する。
この場合、S404において取得された電子機器200の状態情報に含まれる情報と、S511において取得された電子機器200の状態情報に含まれる情報とが一致した場合、CPU105は、電子機器200の状態が変更されていないと判定する。S404において取得された電子機器200の状態情報に含まれる情報と、S511において取得された電子機器200の状態情報に含まれる情報とが一致しない場合、CPU105は、電子機器200の状態が変更されたと判定する。
CPU105によって、電子機器200の状態が変更されていないと判定された場合(S512でNo)、本フローチャートは、S512からS514に進む。
CPU105によって、電子機器200の状態が変更されたと判定された場合(S512でYes)、本フローチャートは、S512からS513に進む。
例えば、S511において電子機器200から取得した電子機器200の状態情報に、所定の時間T2、所定値A2及び所定値B2が含まれている場合、CPU105は、所定の時間TをT2に設定し、所定値AをA2に設定し、所定値BをB2に設定する。
なお、S513において、CPU105によって設定された所定の時間T、所定値A及び所定値BはRAM107に記録される。
CPU105は、所定値A及び所定値Bとともに所定の時間Tが設定されてから経過した時間を計測するようにタイマー109を制御する。なお、タイマー109によって計測される時間を示す情報は、RAM107に記録される。CPU105によって、所定の時間T、所定値A及び所定値Bが設定された場合、本フローチャートは、S513からS514に進む。
CPU105によって、電子機器200に対して電力を供給する処理を停止しないと判定された(S514でNo)、本フローチャートは、S514からS504に戻る。
CPU105によって、第3のコマンドに対する応答を変復調回路104が受信したと判定された場合(S518でYes)、CPU105は、給電装置100によって行われる第2の電力の供給が終了したことを電子機器200に通知することができたと判定する。この場合(S518でYes)、本フローチャートは、S518からS519に進む。
CPU105によって、第3のコマンドに対する応答を変復調回路104が受信していないと判定された場合(S518でNo)、CPU105は、給電装置100によって行われる第2の電力の供給が終了したことを電子機器200に通知できなかったと判定する。この場合、CPU105は、電子機器200に対する第1の電力の供給を停止するように、発振器101、電力送信回路102及び整合回路103のいずれかを制御する。この場合(S518でNo)、本フローチャートは終了する。
給電装置100がスタンバイモードに変更された場合、本フローチャートは終了する。
給電装置100がスタンバイモードになった場合、CPU105は、給電装置100がスタンバイモードになってから経過した時間を計測するように、タイマー109を制御する。タイマー109によって計測される時間が所定の時間に達した場合、CPU105は、給電装置100をスタンバイモードから給電モードに変更し、再びS401の処理やS501の処理を行うようにしてもよい。
なお、S504において、電子機器200に供給される第2の電力は、S509により、CPU105によって、電子機器200への第2の電力の供給が停止されるまでは、給電装置100から電子機器200に給電アンテナ108を介して供給される。
なお、S501において電子機器200に供給される第1の電力は、S504において、CPU105によって、電子機器200への第1の電力の供給が停止されるまでは、給電装置100から電子機器200に給電アンテナ108を介して供給される。
なお、S509において電子機器200に供給される第1の電力は、S504において、CPU105によって、電子機器200への第1の電力供給が停止されるまでは、給電装置100から電子機器200に給電アンテナ108を介して供給される。
なお、S516またはS509において電子機器200に供給される第1の電力は、S519において、CPU105によって、電子機器200への第1の電力供給が停止されるまでは、給電装置100から電子機器200に給電アンテナ108を介して供給される。
次に、実施例1において、給電装置100によって行われる状態情報取得処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6に示す状態情報取得処理は、給電装置100が第1の電力及び第2の電力のいずれかを電子機器200に対して供給している場合に、CPU105によって行われる。なお、図6の状態情報取得処理は、給電装置100の動作モードが第1の給電モード及び第2の給電モードのいずれかである場合に、CPU105によって行われる処理である。なお、図6のフローチャートに示す処理は、CPU105がROM106に記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって制御される。
CPU105によって、変復調回路104が電子機器200から情報を受信したと判定された場合(S601でYes)、本フローチャートはS601からS602に進む。
CPU105によって、変復調回路104が電子機器200から情報を受信していないと判定された場合(S601でNo)、本フローチャートは終了する。
CPU105によって、変復調回路104が電子機器200から受信した情報が状態情報であると判定された場合(S602でYes)、本フローチャートはS602からS603に進む。CPU105によって、変復調回路104が電子機器200から受信した情報が状態情報でないと判定された場合(S602でNo)、本フローチャートは終了する。
CPU105によって、電子機器200の状態が変更されていないと判定された場合(S603でNo)、本フローチャートは終了する。
CPU105によって、電子機器200の状態が変更されたと判定された場合(S603でYes)、本フローチャートは、S603からS604に進む。
例えば、S602において電子機器200から受信した電子機器200の状態情報に、所定の時間T3、所定値A3及び所定値B3が含まれている場合、CPU105は、所定の時間TをT3に設定し、所定値AをA3に設定し、所定値BをB3に設定する。
なお、S604において、CPU105によって設定された所定の時間T、所定値A及び所定値BはRAM107に記録される。
なお、電子機器200の状態情報を取得した場合(S602でYes)、電子機器200の状態が変更された場合(S603でYes)、CPU105は、S604で設定された所定値A、所定値B及び所定の時間Tを用いて、図4の異物検出処理を行う。また、電子機器200の状態情報を取得した場合に(S602でYes)、電子機器200の状態が変更された場合(S603でYes)、CPU105は、S604で設定された所定値A、所定値B及び所定の時間Tを用いて、図5の給電処理を行う。
なお、図6の状態情報取得処理は、図4の異物検出処理や図5の給電処理が行われている場合あっても、変復調回路104によって、電子機器200から供給された情報が取得されたことを検出した場合に、CPU105によって行われるものとする。
例えば、給電装置100が第1のコマンドを電子機器200に送信することができない場合であっても、図6の状態情報取得処理をCPU105が行うことによって、給電装置100は、電子機器200から状態情報を取得することができる。
また、例えば、給電装置100が電子機器200に第2の電力を供給している場合であっても、図6の状態情報取得処理をCPU105が行うことによって、給電装置100は、電子機器200から状態情報を取得することができる。
実施例1において、電子機器200によって行われる状態情報送信処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。図7に示す状態情報送信処理は、電子機器200によって行われる処理である。なお、図7のフローチャートに示す処理は、CPU205がROM206に記憶されているコンピュータプログラムを実行することによって制御される。なお、状態情報送信処理がCPU205によって行われる場合、給電装置100から第1の電力及び第2の電力のいずれかが電子機器200に対して供給されているものとする。また、図7に示す状態情報送信処理は、CPU205によって、定期的に行われてもよいものとする。
CPU205は、現在の電子機器200の動作モードを検出し、電子機器200のどこにレギュレータ208から電力が供給されているかを検出する。
CPU205は、この検出結果から、電子機器200の動作モード及び電子機器200によって行われている動作や処理を検出する。
CPU205は、センサ216から供給される情報から電子機器200の移動距離を示す情報を検出する。電子機器200の移動距離を示す情報が検出された場合、CPU205は、RAM207に検出した電子機器200の移動距離を示す情報を記録する。この場合、本フローチャートは、S703からS704に進む。
S704において、CPU205は、S702において検出された電子機器200の動作状態を示す情報と、S703において検出された電子機器200の移動距離を示す情報と、第1のテーブルとを用いて、電子機器200の状態に対応する所定値Aを検出する。さらに、CPU205は、S702において検出された電子機器200の動作状態を示す情報と、S703において検出された電子機器200の移動距離を示す情報と、第2のテーブルとを用いて、電子機器200の状態に対応する所定値Bを検出する。さらに、CPU205は、S702において検出された電子機器200の動作状態を示す情報と、S703において検出された電子機器200の移動距離を示す情報と、第3のテーブルとを用いて、電子機器200の状態に対応する所定の時間Tを検出する。
CPU205によって、電子機器200の動作状態が変更されたと判定された場合(S705でYes)、本フローチャートはS705からS702に進む。CPU205によって、電子機器200の動作状態が変更されていないと判定された場合(S705でNo)、本フローチャートはS705からS706に進む。
電子機器200の動作状態が変更されたと判定された場合(S705でYes)、S704において、CPU205は、給電装置100から第1にコマンドに受信していない場合であっても、電子機器200の状態情報を給電装置100に送信するようにする。
CPU205によって、電子機器200の移動距離が所定値C以上であると判定された場合(S706でYes)、本フローチャートは、S706からS702に進む。
CPU205によって、電子機器200の移動距離が所定値C以上でないと判定された場合(S706でNo)、本フローチャートは、終了する。
なお、電子機器200の動作モードを現在のモードから異なるモードに変更するための指示は、電子機器200を制御するための不図示のリモートコントローラから入力される場合であってもよいものとする。また、電子機器200の動作モードが変更されていない場合に、電子機器200によって行われている処理と異なる処理を行わせるための指示は、電子機器200を制御するための不図示のリモートコントローラから入力される場合であってもよいものとする。
なお、電子機器200が、第1のコマンドを給電装置100から受信するまで、電子機器200の状態情報を給電装置100に送信できない状態であっても、給電装置100は、図4の異物検出処理を行うことで、電子機器200の状態情報を取得することができる。
なお、電子機器200が、第1のコマンドを給電装置100から受信するまで、電子機器200の状態情報を給電装置100に送信できない状態であっても、給電装置100は、図5の給電処理を行うことで、電子機器200の状態情報を取得することができる。
このように実施例1に係る給電システムにおいて、給電装置は、給電装置と異物との距離が所定の範囲内に存在する場合、異物を検出することができるようになった。
これにより、給電装置が電子機器に対して第1の電力を供給している場合において、異物が所定の範囲内に置かれた場合であっても、給電装置は、所定の範囲内に異物が存在することを検出することができる。
これにより、給電装置が電子機器に対して第1の電力を供給している場合において、異物が所定の範囲内に置かれた場合であっても、給電装置は、所定の範囲内に異物が存在することを検出することができる。
これにより、給電装置は、電子機器の状態が変化することに伴って、給電装置で検出されるVSWRが変化する場合であっても、所定の範囲内に異物が存在するか否かを正確に検出することができるようになった。さらに、給電装置は、電子機器の状態に応じて、電子機器の状態に対応する所定値A、所定値B及び所定の時間Tを電子機器から取得する期間を設定するので、正確な所定値A及び所定値Bを用いて、所定の範囲内に異物が存在するか否かを検出することができる。
したがって、電子機器の状態が、給電装置で検出されるVSWRが大きく変化するような状態であっても、給電装置は、電子機器の状態に応じたVSWRの変化を、異物が所定の範囲内に存在することによるVSWRの変化として検出しないようにする。このため、第1の電力を電子機器に供給する場合、給電装置は、所定の範囲内に異物が存在しないにも関わらず、異物が所定の範囲内に存在すると誤って検出しないようにすることができる。
これにより、給電装置が電子機器に対して第2の電力を供給している場合において、異物が所定の範囲内に置かれた場合であっても、給電装置は、所定の範囲内に異物が存在することを検出することができる。
これにより、給電装置が電子機器に対して第2の電力を供給している場合において、異物が所定の範囲内に置かれた場合であっても、給電装置は、所定の範囲内に異物が存在することを検出することができる。
これにより、給電装置は、電子機器の状態が変化することに伴って、給電装置で検出されるVSWRが変化する場合であっても、所定の範囲内に異物が存在するか否かを正確に検出することができるようになった。さらに、給電装置は、電子機器の状態に応じて、電子機器の状態に対応する所定値A、所定値B及び所定の時間Tを電子機器から取得する期間を設定するので、正確な所定値A及び所定値Bを用いて、所定の範囲内に異物が存在するか否かを検出することができる。
したがって、電子機器の状態が、給電装置で検出されるVSWRを大きく変化させるような状態であっても、給電装置は、電子機器の状態の変化によるVSWRの変化を、異物が所定の範囲内に存在することによるVSWRの変化として検出しないようにする。このため、第2の電力を電子機器に供給する場合、給電装置は、所定の範囲内に異物が存在しないにも関わらず、異物が所定の範囲内に存在すると誤って検出しないようにすることができる。
そのため、給電装置は、第1の電力を電子機器に供給している場合において、異物が所定の範囲内に存在することを検出した場合、異物に対して電力を供給しないようにすることができる。さらに、給電装置は、第1の電力を電子機器に供給している場合において、異物が所定の範囲内に存在しないことを検出した場合、電子機器に対して第2の電力を供給するようにすることができる。
したがって、給電装置は、異物の検出を行い、異物の検出結果に応じて、適切な給電を行うようにすることができる。
なお、給電装置は、異物が検出された場合、外部に出力している電力が現在の電力値よりも低くなるように制御する。また、給電装置は、異物が検出されていない場合、外部に出力している電力が現在の電力値以上になるように制御してもよい。
なお、S407において、CPU105は、所定値Aと、算出したVSWRの変化量Mとを比較するようにしたが、所定値Aは、電子機器200から取得した情報に応じてCPU105により検出されるものであってもよい。
この場合、給電装置100のROM106には、電子機器200のROM206に記録されている第1のテーブルが記録されているものとする。
この場合、CPU105は、電子機器200から電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報とを取得する。さらに、CPU105は、電子機器200から取得した電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200から取得した電子機器200の移動距離を示す情報と、ROM106に記録されている第1のテーブルとを用いて所定値Aを検出するものとする。
なお、S408において、CPU105は、所定値Bと、算出したVSWRとを比較するようにしたが、所定値Bは、電子機器200から取得した情報に応じてCPU105により検出されるものであってもよい。
この場合、給電装置100のROM106には、電子機器200のROM206に記録されている第2のテーブルが記録されているものとする。
この場合、CPU105は、電子機器200から電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報とを取得する。さらに、CPU105は、電子機器200から取得した電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200から取得した電子機器200の移動距離を示す情報と、ROM106に記録されている第2のテーブルとを用いて所定値Bを検出するものとする。
なお、S409において、CPU105は、タイマー109によって計測される時間が所定の時間Tに達したか否かを判定するようにしたが、所定の時間Tは、電子機器200から取得した情報に応じてCPU105により検出されるものであってもよい。
この場合、給電装置100のROM106には、電子機器200のROM206に記録されている第3のテーブルが記録されているものとする。
この場合、CPU105は、電子機器200から電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200の移動距離を示す情報とを取得する。さらに、CPU105は、電子機器200から取得した電子機器200の動作状態を示す情報と、電子機器200から取得した電子機器200の移動距離を示す情報と、ROM106に記録されている第3のテーブルとを用いて所定の時間Tを検出するものとする。
なお、S407において、VSWRの変化量Mが所定値A以上でないと判定された場合(S407でNo)に、CPU105は、S408の処理を行うことよって、異物が所定の範囲内に存在するか否かを判定するようにしたが、これに限られないものとする。例えば、CPU105は、S407の処理と、S408の処理とを行う順番を入れ替えて行ってもよいものとする。S407の処理と、S408の処理とを行う順番を入れ替えた場合において、CPU105によってS408において検出されるVSWRが所定値B以上でないと判定された場合に、CPU105は、S407の処理を行うようにしても良い。
この場合、S408において検出されるVSWRが所定値B以上でないと判定された場合であり、かつ、VSWRの変化量Mが所定値A以上でないと判定された場合にCPU105は、S409の処理を行うようにする。S408において検出されるVSWRが所定値B以上であると判定された場合、またはVSWRの変化量Mが所定値A以上であると判定された場合、CPU105は、S411からS413までの処理を行うようにする。
この場合、S507において検出されるVSWRが所定値B以上でないと判定された場合であり、かつ、VSWRの変化量Mが所定値A以上でないと判定された場合にCPU105は、S508の処理を行うようにする。S507において検出されるVSWRが所定値B以上であると判定された場合、またはVSWRの変化量Mが所定値A以上であると判定された場合、CPU105は、S516からS521までの処理を行うようにする。
なお、CPU105によって図5の給電処理が行われる場合であり、かつ、所定の範囲内に異物が検出されていない場合、所定の時間Tが経過するまでの間、給電装置100は、電子機器200に対して第2の電力を供給し続ける。なお、CPU105によって図5の給電処理が行われる場合であり、かつ、所定の範囲内に異物が検出されていない場合、所定の時間Tが経過したとき、給電装置100は、第1のコマンドを電子機器200に送信するようにする。これにより、給電装置100は、電子機器200の情報を電子機器200に要求するために電子機器200に対して第2の電力から第1の電力を供給するようにする。
このため、給電装置100は、CPU105によって設定される所定の時間Tが長いほど、電子機器200に対して多くの電力を供給することができ、CPU105によって設定される所定の時間Tが短いほど、電子機器200に対して供給する電力が少なくなる。
以下、本発明に係る実施例2について、説明を行う。なお、実施例2が実施例1と同様な構成を有する場合や、実施例1と同様な処理及び動作を行う場合、共通する説明を省略する。
実施例2に係る給電システムは、実施例1と同様に図1に示すような給電システムである。
実施例1における給電装置100は、電子機器200から状態情報を取得した場合、電子機器200から取得した状態情報に応じて、所定の時間Tを設定し、所定の時間Tが経過するまでの間、第1のコマンドを電子機器200に送信しないようにしていた。
実施例2における給電装置100のROM106には、時間テーブルがあらかじめ記録されているものとする。
電力送信回路102によって生成される電力の値が所定値以上変化した場合、CPU105は、電力送信回路102によって生成されている電力の値と、時間テーブルとを用いて、所定の時間Tを検出する。
S401において、CPU105は、第1の電力を電子機器200供給するように発振器101、電力送信回路102及び整合回路103を制御する。さらに、CPU105は、第1の電力と、時間テーブルとを用いて所定の時間Tを設定する。S401において、CPU105によって設定された所定の時間TはRAM107に記録される。CPU105は、所定の時間Tが設定されてから経過した時間を計測するようにタイマー109を制御する。なお、タイマー109によって計測される時間を示す情報は、RAM107に記録される。所定の時間Tが設定された場合、本フローチャートは、S401からS402に進む。
S406において、CPU105は、S404において電子機器200から取得した電子機器200の状態情報に応じて、所定値A及び所定値Bを設定する。
S409において、CPU105は、S401の処理によりタイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達したか否かを判定する。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達した場合(S409でYes)、所定の時間Tが経過したと判定する。この場合(S409でYes)、本フローチャートはS409からS402に戻る。また、この場合(S409でYes)、CPU105は、時間の計測を停止するようにタイマー109を制御する。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達していない場合(S409でNo)、所定の時間Tが経過していないと判定する。この場合(S409でNo)、本フローチャートはS409からS410に進む。S409において、S401の処理によりタイマー109によって計測された時間と比較される所定の時間Tは、S401において、CPU105によって設定された時間である。
S501において、CPU105は、電子機器200に対して第1の電力を供給するように発振器101、電力送信回路102及び整合回路103を制御する。さらに、CPU105は、第1の電力と、時間テーブルとを用いて所定の時間Tを設定する。S501において、CPU105によって設定された所定の時間TはRAM107に記録される。CPU105は、所定の時間Tが設定されてから経過した時間を計測するようにタイマー109を制御する。なお、タイマー109によって計測される時間を示す情報は、RAM107に記録される。所定の時間Tが設定された場合、本フローチャートは、S501からS502に進む。
S504において、CPU105は、第2の電力を給電アンテナ108を介して電子機器200に供給するように発振器101、電力送信回路102及び整合回路103を制御する。さらに、CPU105は、第2の電力と、時間テーブルとを用いて所定の時間Tを設定する。S504において、CPU105によって設定された所定の時間TはRAM107に記録される。
CPU105は、S501においてタイマー109によって計測される時間をリセットし、S504の処理によって所定の時間Tが設定されてから経過した時間を計測するようにタイマー109を制御する。なお、タイマー109によって計測される時間を示す情報は、RAM107に記録される。CPU105によって所定の時間Tが設定された場合、本フローチャートは、S504からS505に進む。
CPU105は、給電装置100から電子機器200に供給する電力が大きければ大きいほど、頻繁に電子機器200から状態情報を取得できるようにするために所定の時間Tが短くなるように設定する。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達した場合(S508でYes)、所定の時間Tが経過したと判定する。この場合(S508でYes)、本フローチャートはS508からS509に進む。また、この場合(S508でYes)、CPU105は、時間の計測を停止するようにタイマー109を制御する。
CPU105よって、タイマー109によって計測された時間が所定の時間Tに達していない場合(S508でNo)、所定の時間Tが経過していないと判定する。この場合(S508でNo)、本フローチャートはS508からS514に進む。
S604において、CPU105は、S602において電子機器200から取得した電子機器200の状態情報に応じて、所定値A及び所定値Bを設定する。
例えば、S602において電子機器200から取得した電子機器200の状態情報に、所定の時間T3、所定値A3及び所定値B3が含まれている場合、CPU105は、所定値AをA3に設定し、所定値BをB3に設定するが、所定の時間TをT3に設定しない。CPU105によって、所定値A及び所定値Bが設定された場合、本フローチャートは、終了する。
この場合、給電装置は、電子機器に供給する第1の電力に応じて、電子機器の状態に対応する所定値A及び所定値Bを電子機器から取得する期間を設定する。
この場合、給電装置は、電子機器に供給する第2の電力に応じて、電子機器の状態に対応する所定値A及び所定値Bを電子機器から取得する期間を設定する。
このため、給電装置は、第2の電力が電子機器に供給される場合、第1の電力が電子機器に供給される場合よりも所定の時間Tが短くなるように設定した。これにより、給電装置が電子機器に供給する電力が大きいほど、頻繁に電子機器の状態に対応する所定値A及び所定値Bを電子機器から取得するようにすることができる。
したがって、給電装置は、電子機器から取得した正確な所定値A及び所定値Bを用いて、所定の範囲内に異物が存在するか否かを検出することができる。
したがって、給電装置100は、異物の検出を行い、異物の検出結果に応じて、適切な給電を行うようにすることができる。
なお、実施例1において、給電装置100は、電子機器200の状態情報を取得しないようにするための期間である所定の時間Tを、電子機器200から取得した電子機器200の状態情報に応じて設定するようにした。また、実施例2において、給電装置100は、電子機器200の状態情報を取得しないようにするための期間である所定の時間Tを、電子機器200に供給する電力に応じて設定するようにした。
本発明に係る給電装置100は、実施例1で説明した給電装置100に限定されるものではない。また、本発明に係る電子機器200も実施例1で説明した電子機器200に限定されるものではない。例えば、本発明に係る給電装置100及び電子機器200は、複数の装置から構成されるシステムにより実現することも可能である。
また、実施例1で説明した様々な処理及び機能は、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。この場合、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ(CPU等を含む)で実行可能であり、実施例1で説明した様々な機能を実現することになる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体から読み出され、コンピュータで実行されることになる。コンピュータ読取可能な記録媒体には、ハードディスク装置、光ディスク、CD−ROM、CD−R、メモリカード、ROM等を用いることができる。また、本発明に係るコンピュータプログラムは、通信インターフェースを介して外部装置からコンピュータに提供され、当該コンピュータで実行されるようにしてもよい。
200 電子機器
Claims (14)
- 電子機器に無線給電を行う給電装置であって、
所定の電力を前記電子機器に供給するための給電手段と、
前記所定の電力の振幅の変化を示す変化量に応じて、前記給電装置と、異物との距離が所定の範囲内に存在することを検出する第1の検出手段と、
前記所定の電力の振幅を示す振幅値に応じて、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在することを検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段のいずれか一つに応じて、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在することが検出された場合、前記所定の電力が、所定値よりも低くなるように前記給電手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする給電装置。 - 前記変化量が第1の値以上である場合、前記第1の検出手段は、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在すると判定し、
前記変化量が前記第1の値以上でない場合、前記第1の検出手段は、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在しないと判定することを特徴とする請求項1に記載の給電装置。 - 前記第1の値は、前記電子機器の状態に対応する値であることを特徴とする請求項2に記載の給電装置。
- 前記第1の値は、前記電子機器の動作状態及び前記電子機器の移動距離の少なくとも一つに対応する値であることを特徴とする請求項2または3に記載の給電装置。
- 前記第1の値を前記電子機器から取得するための第1の取得手段をさらに有し、
前記第1の値が前記電子機器から取得されてから所定の時間が経過するまでの間、前記制御手段は、前記第1の値を前記電子機器から取得しないように前記第1の取得手段を制御し、
前記第1の値が前記電子機器から取得されてから前記所定の時間が経過した場合、前記制御手段は、前記第1の値を前記電子機器から取得するように前記第1の取得手段を制御することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の給電装置。 - 前記所定の時間は、前記電子機器の状態に対応する時間であることを特徴とする請求項5に記載の給電装置。
- 前記所定の時間は、前記所定の電力に対応する時間であることを特徴とする請求項5に記載の給電装置。
- 前記振幅値が第2の値以上である場合、前記第2の検出手段は、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在すると判定し、
前記振幅値が前記第2の値以上でない場合、前記第2の検出手段は、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在しないと判定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の給電装置。 - 前記第2の値は、前記電子機器の状態に対応する値であることを特徴とする請求項8に記載の給電装置。
- 前記第2の値は、前記電子機器の動作状態及び前記電子機器の移動距離の少なくとも一つに対応する値であることを特徴とする請求項8または9に記載の給電装置。
- 前記第2の値を前記電子機器から取得するための第2の取得手段をさらに有し、
前記第2の値が前記電子機器から取得されてから所定の時間が経過するまでの間、前記制御手段は、前記第2の値を前記電子機器から取得しないように前記第2の取得手段を制御し、
前記第2の値が前記電子機器から取得されてから前記所定の時間が経過した場合、前記制御手段は、前記第2の値を前記電子機器から取得するように前記第2の取得手段を制御することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の給電装置。 - 前記所定の時間は、前記電子機器の状態に対応する時間であることを特徴とする請求項11に記載の給電装置。
- 前記所定の時間は、前記所定の電力に対応する時間であることを特徴とする請求項11に記載の給電装置。
- 前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段に応じて、前記給電装置と、前記異物との距離が前記所定の範囲内に存在しないと検出された場合、前記所定の電力が前記所定値以上になるように前記給電手段を制御することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の給電装置。
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