JP2012172214A - 転炉への冷鉄源の装入方法 - Google Patents
転炉への冷鉄源の装入方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012172214A JP2012172214A JP2011036546A JP2011036546A JP2012172214A JP 2012172214 A JP2012172214 A JP 2012172214A JP 2011036546 A JP2011036546 A JP 2011036546A JP 2011036546 A JP2011036546 A JP 2011036546A JP 2012172214 A JP2012172214 A JP 2012172214A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cold iron
- iron source
- scrap chute
- chute
- converter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
【解決手段】スクラップシュートに冷鉄源を積載するに際し、転炉に冷鉄源を装入する際のスクラップシュートの傾きが50°未満において、スクラップシュートに積載した冷鉄源が転炉方向に滑落を開始するように、冷鉄源のうち、シート状材xをスクラップシュート内の底面に敷設し、その上に軽量屑及び/又は重量屑を積載する。シート状材が潤滑材的な機能を発揮することでスクラップシュート底部と冷鉄源との摩擦が軽減され、小さいシュート角度でスクラップシュート内の冷鉄源が滑落を開始し、円滑な装入が可能となる。
【選択図】図1
Description
通常、1回の装入につきスクラップシュートに積載される冷鉄源の量は、質量にして50〜80トン程度であり、その嵩比重が平均1トン/m3程度あることから、1回の装入当たりの冷鉄源の嵩は50〜80m3程度である。
特許文献1では、転炉内耐火物の保護を目的として、嵩密度が1トン/m3以下の軽量屑を、スクラップシュートの前側に大きな厚みをもたせてスクラップシュートの底部全体に積載した後、嵩密度が1トン/m3を超える重量屑をスクラップシュート後方に積載するようにした方法が提案されており、この方法によれば、軽量屑が先に転炉内に装入されるため、耐火物のクッションの役割となることで最後方の重量屑が装入される際の衝撃を和らげ、耐火物の損傷を防ぐことができるとしている。
したがって本発明の目的は、スクラップシュートを用いて転炉内に冷鉄源を装入するに際し、スクラップシュートに積載された冷鉄源を、炉口での詰まりを生じさせることなく、転炉内に円滑に装入することができる装入方法を提供することにある。
(a)スクラップシュートから装入される冷鉄源が炉口で詰まりを生じるのは、スクラップシュートを傾動させ、シュート角度を大きくしていっても冷鉄源がなかなか滑落せず、シュート角度が相当程度大きくなった時点でスクラップシュート内の冷鉄源が一気に滑落するためである。したがって、スクラップシュート内の冷鉄源を、炉口で詰まりを生じさせることなく転炉内に円滑に装入するためには、スクラップシュートに対する冷鉄源の流動性を高めることで、小さいシュート角度で冷鉄源が滑落を開始し、適度な装入ペースで炉内に装入されることが重要である。具体的には、スクラップシュートから冷鉄源を装入する際に冷鉄源の滑落が開始するシュート角度θ(スクラップシュートの傾き)が50°以上になると、冷鉄源が一気に滑落し、冷鉄源が炉口で詰まりを生じやすくなるので、シュート角度θが50°未満(好ましくは、45°以下)においてスクラップシュートに積載した冷鉄源が転炉方向に滑落を開始することが必要である。
(b)スクラップシュート内の冷鉄源が小さいシュート角度で滑落を開始するには、スクラップシュートの底部と積載された冷鉄源との間の摩擦を軽減することが重要である。
[1]スクラップシュートを用いて転炉内に冷鉄源を装入する方法であって、
スクラップシュートに冷鉄源を積載するに際し、転炉に冷鉄源を装入する際のスクラップシュートの傾きが50°未満において、スクラップシュートに積載した冷鉄源が転炉方向に滑落を開始するように、冷鉄源のうち、シート状材(x)をスクラップシュート内の底面に敷設し、その上に軽量屑及び/又は重量屑を積載することを特徴とする転炉への冷鉄源の装入方法。
[2]上記[1]の装入方法において、シート状材(x)をスクラップシュート内の底面に2枚以上重ねて敷設することを特徴とする転炉への冷鉄源の装入方法。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかの装入方法において、スクラップシュートに積載すべき冷鉄源のうち、スクラップシュート内の底面に敷設すべきシート状材(x)を、他の冷鉄源から分離しておくことを特徴とする転炉への冷鉄源の装入方法。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかの装入方法において、シート状材(x)の少なくとも一部がメッキ材であることを特徴とする転炉への冷鉄源の装入方法。
シート状材xとしては、ある程度のサイズを有する薄鋼板(スクラップ)が好ましく、サイズとしては800mm×800mm以上が好ましい。なかでも、冷延鋼板や冷延鋼板のメッキ材(例えば、亜鉛系メッキ鋼板、錫メッキ鋼板など)のスクラップが特に好適であり、これらの1種以上を用いることが好ましい。工場から出されるこれらのスクラップは、通常、コイル先端、尾端のクロップ材である。また、メッキ材は元々平滑で滑り性が高いことに加えて、スクラップとなっても錆びにくいため滑り性が維持されやすく、特に好ましい。
シート状材xは、スクラップシュートの底面に1層のみ敷設してもよいが、シート状材xの敷設により冷鉄源が滑落しやすくなるという効果は、2枚(2層)以上重ねて敷設されたシート状材x間で滑りが生じるという効果の寄与も大きいので、シート状材xは、スクラップシュート内の底面に2枚(2層)以上、好ましくは5枚(5層)以上重ねて敷設することが好ましい。
このようにして冷鉄源が積載されたスクラップシュート1を転炉に搬送し、転炉への冷鉄源の装入が行われる。この冷鉄源の装入では、図2に示すように転炉2に対してスクラップシュート1を傾動させ(θ:シュート角度)、積載された冷鉄源を滑落させることで炉内に装入する。
スクラップシュートから転炉内に冷鉄源を装入する際に、スクラップシュートを側方からビデオカメラで撮影し、傾動するスクラップシュートから冷鉄源が滑落し始めた時のシュート角度θ(スクラップシュートと水平面とのなす角度。以下、説明の便宜上「滑落開始シュート角度θ」という)を求めた。スクラップシュートへのシート状材xの敷設時にスクラップシュート底面での敷設状況を目視で観察し、スクラップシュート底面に対するシート状材xの大略の敷設割合を判定した。また、スクラップシュートから滑落した冷鉄源の炉口での詰まり(堆積)の有無を調べた。それらの結果を、転炉の溶鉄装入量、冷鉄源の装入量などとともに表1〜表3に示す。
これに対して、No.6〜10、No.19、No.20、No.23〜30の発明例は、
滑落開始シュート角度θが50度未満(好ましくは45度以下)となるようにシート状材xをスクラップシュート底面に敷設したものであり、このため炉口での冷鉄源の詰まりを生じていない。特に、メッキされたシート状材xを敷設したものでは(No.23〜30)、シート状材xの敷設割合(面積)が少なくても、滑落開始シュート角度θが45度以下となっている。
2 転炉
x シート状材
y 軽量屑・重量屑
Claims (5)
- スクラップシュートを用いて転炉内に冷鉄源を装入する方法であって、
スクラップシュートに冷鉄源を積載するに際し、転炉に冷鉄源を装入する際のスクラップシュートの傾きが50°未満において、スクラップシュートに積載した冷鉄源が転炉方向に滑落を開始するように、冷鉄源のうち、シート状材(x)をスクラップシュート内の底面に敷設し、その上に軽量屑及び/又は重量屑を積載することを特徴とする転炉への冷鉄源の装入方法。 - シート状材(x)をスクラップシュート内の底面に2枚以上重ねて敷設することを特徴とする請求項1に記載の転炉への冷鉄源の装入方法。
- 転炉への冷鉄源の装入量が、1チャージ当たり40トン以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の転炉への冷鉄源の装入方法。
- スクラップシュートに積載すべき冷鉄源のうち、スクラップシュート内の底面に敷設すべきシート状材(x)を、他の冷鉄源から分離しておくことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の転炉への冷鉄源の装入方法。
- シート状材(x)の少なくとも一部がメッキ材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の転炉への冷鉄源の装入方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011036546A JP5617685B2 (ja) | 2011-02-23 | 2011-02-23 | 転炉への冷鉄源の装入方法 |
ARP110103558 AR083185A1 (es) | 2011-02-23 | 2011-09-28 | Un metodo para alimentar una fuente de hierro frio en un convertidor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011036546A JP5617685B2 (ja) | 2011-02-23 | 2011-02-23 | 転炉への冷鉄源の装入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012172214A true JP2012172214A (ja) | 2012-09-10 |
JP5617685B2 JP5617685B2 (ja) | 2014-11-05 |
Family
ID=46975409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011036546A Active JP5617685B2 (ja) | 2011-02-23 | 2011-02-23 | 転炉への冷鉄源の装入方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5617685B2 (ja) |
AR (1) | AR083185A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017088991A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | Jfeスチール株式会社 | 副原料装入装置および副原料装入方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49144805U (ja) * | 1973-04-17 | 1974-12-13 | ||
JPS5045304U (ja) * | 1973-08-09 | 1975-05-07 | ||
JPS6260809A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 冶金炉の副原料投入孔 |
JPS62164812A (ja) * | 1986-01-14 | 1987-07-21 | Yoshikawa Kogyo Co Ltd | 転炉製鋼用シユ−ト詰めヤ−ド |
JPH08302412A (ja) * | 1995-05-02 | 1996-11-19 | Nippon Steel Corp | 鋼スクラップ溶解炉及び溶解方法 |
JPH10330821A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 製鋼溶解炉の操業法 |
JPH10330820A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉での廃車スクラップ使用操業法 |
-
2011
- 2011-02-23 JP JP2011036546A patent/JP5617685B2/ja active Active
- 2011-09-28 AR ARP110103558 patent/AR083185A1/es active IP Right Grant
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49144805U (ja) * | 1973-04-17 | 1974-12-13 | ||
JPS5045304U (ja) * | 1973-08-09 | 1975-05-07 | ||
JPS6260809A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 冶金炉の副原料投入孔 |
JPS62164812A (ja) * | 1986-01-14 | 1987-07-21 | Yoshikawa Kogyo Co Ltd | 転炉製鋼用シユ−ト詰めヤ−ド |
JPH08302412A (ja) * | 1995-05-02 | 1996-11-19 | Nippon Steel Corp | 鋼スクラップ溶解炉及び溶解方法 |
JPH10330821A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 製鋼溶解炉の操業法 |
JPH10330820A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉での廃車スクラップ使用操業法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017088991A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | Jfeスチール株式会社 | 副原料装入装置および副原料装入方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AR083185A1 (es) | 2013-02-06 |
JP5617685B2 (ja) | 2014-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5772339B2 (ja) | 取鍋内スラグの再利用方法 | |
Kerimov et al. | Use of metallized raw materials in electric furnace steelmaking | |
JP5617685B2 (ja) | 転炉への冷鉄源の装入方法 | |
JP2018184645A (ja) | スラグの流出防止装置 | |
JP2005188798A (ja) | 使用済み耐火物の再利用方法及び溶融金属容器の内張り保護層の形成方法 | |
JP2017170487A (ja) | 高炭素溶鋼の連続鋳造方法 | |
CN110628979B (zh) | 一种转炉废钢斗物料加入顺序优化方法 | |
KR101185240B1 (ko) | Kr 탈황공정에서 생성된 슬래그를 이용한 반송용강의 탈황 처리방법 | |
JP4853012B2 (ja) | 混銑車における冷鉄源の使用方法 | |
JP4440201B2 (ja) | 混銑車への冷鉄源投入方法 | |
KR102103380B1 (ko) | 용강 제조 방법 | |
JP5245340B2 (ja) | 製鉄工程における転炉排ガス回収ダストの利用方法 | |
JP6354810B2 (ja) | 高炉への原料装入方法 | |
RU2132246C1 (ru) | Способ получения заготовок и изделий (варианты), способ получения чугуна и стали, способ получения чугуна и способ получения агломерата | |
JP5689024B2 (ja) | ダストを使用した溶銑の脱りん方法 | |
JP3750405B2 (ja) | 高炉炉内壁補修時における高炉操業方法 | |
JP6473074B2 (ja) | 溶銑処理方法 | |
JP2015178660A (ja) | 高炉の原料装入方法 | |
JPH059528A (ja) | 溶銑の製造装置および製造方法 | |
JP2013184185A (ja) | 真空鋳造方法 | |
JPH10183219A (ja) | スラグコーティング方法 | |
JP6150972B2 (ja) | 加熱装置を備えた貯銑炉内の溶銑を利用した冷鉄源の溶解方法 | |
JP2020105586A (ja) | ホットスラグリサイクル方法 | |
JP4667357B2 (ja) | 転炉への冷鉄源の装入方法 | |
JP2010150644A (ja) | 高炉への原料装入方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140527 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140723 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140819 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140901 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5617685 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |