JP2012163340A - リューズガード - Google Patents

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Abstract

【課題】誤操作防止機能が確実かつコンパクトで、開閉操作が容易であり、解除時に安全性が高くかつリューズの操作性もよいリューズガード機構を提供する。
【解決手段】時計を正面から眺めたとき前記リューズの両側面と外側を囲み、リューズの軸方向から眺めたときリューズの少なくとも時計上面側を覆う、ほぼ「コ」字状をなす可動のガード部材を設け、時計ケース胴の側面には、ガード部材の両端部のそれぞれに対して時計下面側から重なる2つの突出部を設け、ガード部材の一方の端部は突出部の一方に対して軸止されていると共に、ガード部材の他方の端部と突出部の他方との間には、時計の上面側からプッシュボタン操作によって解除できる係止機構を設け、リューズの操作を欲するときは、係止機構を解除してガード部材を時計面に平行に開いてリューズから遠ざける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、時計等において、リューズが不用意に操作されることを防止する、リューズガード機構の構造に関する。
近年、時計、特に腕時計等携帯時計のリューズの有する役割は、時刻合わせにとどまらず、その軸方向の移動と回転を組み合わせて、多機能時計における、機能の選択、修正、調節およびその他の操作に広く用いられる。
故に、時計の使用中、リューズが引き出されたり、押し込まれたり、回転させられたりという動作が、ユーザーが意図しないときに不用意に行われると、時計の動作に不都合が生じる。そのため、通常使用時にはリューズに指や他の物体を触れ難くするような、ガード機構をリューズの周囲に設けることが行われている。また、時計を操作するプッシュボタンに対しても、不用意な押し込み動作を防止する類似のガード機構がある。
そのような機構の従来技術の例を、下記特許文献を用いて説明する。
特開2003−294862号公報 実開平7−23294号公報
以下、特許文献1に記載された構造を従来例1とし、特許文献2に記載された構造を従来例2〜4としてそれらの概要を説明する。
まず、従来例1について図4、図5を用いて説明する。図4は、従来例1の構造を有する腕時計の要部を示す正面図、図5は、そのB−B断面図である。
401は時計ケースであり、その円筒形をなすケース胴402の側面からは、時計表示面に平行でかつ9時の方向に、2つの突出部であるリューズガード部407が突出している。リューズガード部407は、ケース胴402の9時方向に設けられたリューズ411の側面(6時側、12時側)を時計面に平行に挟むように配置されている。
湾曲した形状のロック片406は、リューズガード部407の一方の上面側に軸部408によって軸止され、時計面に平行に回転可能である。通常状態ではロック片406はリューズ411の上面を覆ってリューズ操作をできなくした位置にあるが、図4ではこれを円弧Yで示すように時計方向に開いて、リューズ操作を可能にした状態を示している。
軸部408は段付きネジであり、その軸部はロック片406とリューズガード部407の一方の上部を貫通し、その軸穴407a内でナット部材413により止められている。
ロック片406が通常携帯時の閉じた状態では、その下面側に設けた盲穴である係合部406aには、リューズガード部407の一方に設けられ、コイルバネ409により上方に付勢されている軸410の上端部410aが嵌入している。ロック片406を図4のような状態に開くには、リューズガード部406の下面において、軸410の下端部410bを指の爪などでつまんでバネ力に抗して下方に引き、上端部410aを係合部406aから抜いておき(図5)、他の指でロック片406を回転させる操作を行う必要がある。
ロック片406を開いてリューズ411を操作する場合は、指でリューズ411を時計の上下(表裏)から挟んで回転させる。リューズ411の上部はロック片406で通常時は覆われているため、リューズ411の直径はあまり大きくすることができない。そのような径小のリューズ411をリューズガード部407の上下から指でつまんで回し易くするため、リューズガード部407のリューズ側4箇所には、斜面407bを設ける。
固定リング405は、ケース胴402に刻まれた雄ネジに噛み合う雌ネジを備え(両ネジは図示せず)、時計上面にあって回転可能なレジスタリング403の更に上面側に被せられ、レジスタリング403をケース上端との間に挟みこむことによって保持する役割を担っている。ロック片406は、通常の閉じた状態にあるとき、その鍔部408は、固定リング405の外周に設けた溝である周状凹部405cに嵌り込んでいる。即ち、鍔部406bは、固定リング405が上方に抜けるように緩むことを防止する機能を与えられている。なお、時計ケース401の最下端には、裏蓋412がある。
次に、従来例2について図6、図7を用いて説明する。図6は、従来例2の構造を有する腕時計の要部を示す正面図、図7は、そのC−C矢視方向の側面図であり、特許文献2において第1実施例として記載されたものである。
時計ケース610は、例えばその2時方向にプッシュボタン612を備えている。それが誤操作によって押されることを防止するため、プッシュボタン612の外側と側面を囲むように、カバー部材613を更に備えている。カバー部材613は、時計ケース610の側面に設けた軸部615の回りに、図7の円弧Zで示すように、時計面に垂直な方向に回動し得る。回動後の位置を図7に細線(2点鎖線)で図示した。
プッシュボタン612を押せないように保護している通常の状態では、カバー部材に設けた係合部613aと、時計ケース610の側面に設けた係止部材614とが係合している。この係合を手動で外してカバー部材613を持ち上げることにより、プッシュボタン612が操作可能となる。
次に、従来例3について説明する。従来例3は、特許文献2(実開平7−23294号公報)に記載された第2実施例である。本明細書には図示しない。
特許文献2には、第2実施例として、図6に示すカバー部材613と類似の形状のカバー部材を、従来例1、図4のロック片406の如く時計面に平行に回転させて、プッシュボタン612から遠ざけるように開く構成も記載されている(特許文献2の段落0012及び図3参照)。しかし、その係止機構は十分詳細に記載されているとは言えない。
次に、従来例4について説明する。従来例4は、特許文献2(実開平7−23294号公報)に記載された第3実施例である。本明細書には図示しない。
特許文献2には、第3実施例として、図6に示すカバー部材613と類似の形状のカバー部材を、図7の如く時計面に垂直な面内で回転させる場合に、係合部613aの下端部を膨大させ、その部分に係合する係止板を、バネ(弾性部材)に抗して時計面に平行に押す操作によって係合を解除する係止部材の構造が記載されている。この係止部材の構造は、折り畳み型時計バンドにおいて、畳んだ状態でバンドをロックし、バンドの側方に突出した部分を押して解除する機構を備えた尾錠の有する機構に類似している(特許文献2の段落0013及び図4参照)。
以下、従来例1〜4における問題点と、本発明の課題および目的とについて記載する。
<従来例1の問題点>
リューズ411を覆っているロック片406を開くには、軸410の下端部410b(図5)を腕時計の下面側からつまんで下方に引かなければならない。この操作をする場合、時計を腕から外さない限り極めてやり難く、急ぎの場合、操作が間に合わないことがある。ロック片が9時側(肘側)にある場合はなおさらである。また、ロック片が閉じているときはリューズ411の上側のみを覆っているので、確かにリューズの回転はほぼ防止することができるが、リューズの引き出しは妨げられないので、万一の誤操作の恐れがないとは言えない。また、ロック片406の下面につかえるような径大のリューズは用い難い。
<従来例2の問題点>
カバー部材613は開いた状態では時計面に垂直に立つので、衣服の袖などに引っかかり易いし、比較的破損し易い形態であり、かつあまり美的でなくなる可能性がある。また、係止機構が単なる弾性的係合であるらしく、確実性にやや疑問がある。また、時計ケース610の側面に軸部615の加工を行うことがやや面倒であろう。
<従来例3の問題点>
カバー部材の軸部の構造や係止機構がほとんど記載されていない。また、プッシュボタン612に比して径の大きなリューズの外側全部を覆うようにすると、カバー部材の寸法が時計の厚さ方向に大きくなり、美的でなくなる可能性が大きい。
<従来例4の問題点>
側方からの押し操作は、時計を腕から外さず操作できる点では望ましいが、係止および係止を解除する部材としての、係止板と、それを付勢するバネを内蔵する係止部材は、折り畳みバンドのロック機構を備えた尾錠に類似するので平面積が大きく、腕時計の側方に張り出し過ぎる。この構造をコンパクトにまとめることは極めて困難である。
上記各従来例の問題点より、リューズの誤操作防止作用が確実であり、開閉操作が容易でかつコンパクトであって安全性があり、美観をも発揮できるリューズガード機構がまだ実現していないことが明らかとなった。これらを解決することが本発明の課題となる。
<発明の目的>
本発明は、誤操作防止機能が確実かつコンパクトで、開閉操作が容易であり、解除時に破損に対する安全性が高くかつリューズの操作性もよいリューズガード機構を提供することを目的とする。
本発明のリューズガード機構は、時計ケース胴の側面に突出しているリューズが不用意に操作されることを防止する機能を有する構造体であって、時計を正面から眺めたとき前記リューズの両側面と外側を囲む可動のガード部材を設け、前記時計ケース胴の側面には、前記ガード部材の両端部のそれぞれに対して時計の下面側または上面側から重なる2つの突出部を設け、前記ガード部材の一方の端部は前記突出部の一方に対して軸止されていると共に、前記ガード部材の他方の端部と前記突出部の他方との間には、前記時計の上面側または下面側からの操作によって解除できる係止機構を設け、前記リューズの操作をするときは、前記係止機構を解除して前記ガード部材を時計面に平行に開いて前記リューズから遠ざけることを特徴とする。
このように構成することにより、ガード部材を時計の上面または下面から操作して容易に開くことができる。また、通常時にはリューズの外側の上方を覆うことにより、リュー
ズの誤操作を確実に防止し、しかも比較的径大で操作し易いリューズを用いることもできる。
また、本発明のリューズガード機構において更に、前記係止機構は、前記ガード部材の他方を時計の上面側または下面側から前記突出部の他方に向かって貫通する穴と、前記突出部の他方に備えられ、時計の上面側または下面側に付勢されて前記穴内に時計下面側または上面側から嵌入する突起を有する係止部材と、前記穴内を移動可能であって時計の上面側または下面側から押すことによって前記係止部材を前記穴内から排除できる係止解除部材とを含むようにしてもよい。
このように構成することにより、係止部材と係止解除部材を同軸としコンパクトに構成すると共に、係止解除操作を容易に行うことができる。
また、本発明のリューズガード機構において更に、前記係止部材の上端部または前記穴の上縁は、前記ガード部材に開き方向の力を加えるための引っかかりとしても機能するようにしてもよい。
このように構成することにより、係止部材を押しながらガード部材を開くことが極めて容易になる。
また、本発明のリューズガード機構において更に、前記係止解除部材は、前記穴内を摺動するプッシュボタンであり、該プッシュボタンは係止解除のため押し込まれたとき前記ガード部材の上面側または下面側に突出する部分を残し、該突出する部分は前記ガード部材を開くための指掛かりとなるようにしてもよい。
このように構成することにより、ガード部材を指先1本の力で容易に開くことができ、簡単かつ迅速にリューズ操作の態勢に入ることができる。
また、本発明のリューズガード機構において更に、前記係止解除部材は、前記穴内を摺動し、上端を先端の細い物体で押すことができる軸部材であり、該軸部材の上端は係止解除のため押し込まれたとき前記穴の上縁より僅かに沈むことにより、前記穴の上縁は前記先端の細い物体から加えられる、前記ガード部材を開く力を受けることができるようにしてもよい。
このように構成することにより、例えばボールペンなどを用いて、それを持ち替えたりすることなく、ガード部材を容易に開くことができる。
また、本発明のリューズガード機構において更に、互いに接触する前記係止解除部材の下面と前記係止部材の突起の上面は、それぞれ凸面をなすようにしてもよい。
このように構成することにより、2つの凸面が互いに滑ることによって、ガード部材の開閉動作が円滑に行われる。
また、本発明のリューズガード機構において更に、前記ガード部材が開いた状態からリューズをガードする閉じた状態に復帰するとき、前記係止部材の突起に当接し、該突起を前記突出部の他方の内部に押し沈めて復帰を容易にするための斜面を、前記ガード部材の他方の端部の下側でかつ前記時計ケース胴に向かう部分に設けるようにしてもよい。
このように構成することにより、リューズ操作後、ガード部材を再び閉じる動作を円滑に行うことができる。
また、本発明のリューズガード機構において更に、前記ガード部材が閉じた状態にあるとき、該ガード部材の前記係止部材に近い部分の一部は、時計のベゼルの下面側に嵌入しているようにしてもよい。
このように構成することにより、ガード部材の先端部(プッシュボタン側)が時計の上面側に浮いたり、その結果変形したりすることを防止することができる。
本発明により、誤操作防止機能が確実かつコンパクトで、開閉操作が容易であり、解除時に安全性が高くかつリューズの操作性もよい、リューズガード機構を提供することができる。
本発明の実施例1の正面図である。 本発明の実施例1のA−A断面図である。 本発明の実施例2の部分断面図である。 従来例1の構造を有する時計の要部を示す正面図である。 従来例1の時計のB−B断面図である。 従来例2の構造を有する時計の要部を示す正面図である。 従来例2の時計のC−C矢視方向の側面図である。
以下、リューズガード機構を時計の上面側からの操作によって容易に開き、かつリューズの操作後は容易に閉じることができる機構を、図面(図1〜3)を援用して説明する。
<図1、2参照>
図1は本発明の実施例1である時計の正面図、図2はそのA−A断面図である。時計の内部機構(ムーブメントまたはモジュール)は図示されない。
1は時計(腕時計)であり、その外装(ケース)の外観を示す。なお、時計の表示面を図1の前面側とし、図2においては時計の表示面側を上面または上側、裏蓋5の側を下面または下側とする。2はケース胴であり、実質的にケースの本体(土台)部分をなす。なお、ケース胴2の最上面側には、風防ガラス4を担持するベゼル3が嵌合し(パッキン14を介する)、ケース胴2の下面側には裏蓋5が嵌合する(パッキン15が挟持される)。
ケース胴2の3時方向には、リューズ6を設ける。リューズ6は時計1の時刻修正または他の機能への変更や機能の制御等の操作を行うためのものである。通常の設計では、時計1が普通に携帯されるときのリューズ6の通常位置では回転しても何らの作用もせず、1段または更に引き出した位置(クリック感を伴う)で回転することにより、表示や機能の変更が行われることが多い。なお、リューズ6を通常位置から更にバネ力に抗して押し込むと、異なる機能が行われることもある。
ケース胴2の3時側側面には、リューズ6を両側(時計1の12時側と6時側)から挟むように、上下の面が平らな2つの突出部2aと2bがケース胴2と一体的な加工によって設けられている。それら突出部の上面側には、それらと摺動して時計1の表示面に平行な面内で回転し得るガード部材7が配置されている。
ガード部材7は、平面形状がほぼ「コ」字状をなす部材であり、図1に示すようにリューズ6の両側(6時側すなわち図1の上側および12時側すなわち図1の下側)と3時方向外側すなわち図1の右側を囲む位置にある。
ケース胴2の側面(ケース胴2の厚さ方向)において、リューズ側からガード部材7を見たとき、ガード部材7は図2に示すように、突出部2a、2bの厚さよりも大きな直径を持つリューズ6の、突出部2a、2bの上側に出た部分と重なっている。なお、リューズ6の、突出部2a、2bの厚みの中間にある部分や、突出部の下面側に出た部分を覆う部材はない。
ガード部材7が、図1に太い実線で示した通常状態にあるときは、リューズ6を通常位置から引き出すことができない。よって、リューズ6が通常位置で回転しても時計の機能に影響を与えない前述のような設計がなされていれば、リューズ6による操作はできないことになり、誤操作は完全に防止される。(なお、図4に示す従来例1ではリューズの引き出しは防止されていない。)
また、リューズ6の上側および外側が囲まれていてリューズ6に不用意に触れることが困難であるため、たとえ通常位置でリューズ6による操作(回転または押し込みによる)が可能な機能設計であったとしても、誤操作は高い確率で防止できる。
また、図1に示すように、リューズ6は時計1の上方(表示面側)から視認できる。すなわち、時計の機能を操作するための部材の所在と、それが確実にガードされていることをユーザーに認知させ、安心感と好感を与え、購買欲を刺激することができる。これは、機能を強調して時計のデザインを魅力的にするための重要な事項である。(ロック片406がリューズ411の上側を覆っているためリューズが視認できず、またリューズ411も比較的径小となる図4、図5の従来例1と対比されたい。また、従来例2等のプッシュボタン612は、視認できてもあまり機能感を与えないと思われる。)
「コ」字状をなすガード部材7の一端は、回転軸部材8によって突出部2a上に軸止され、通常は図1で太い実線で示すように閉じているが、円弧Xおよび細線で示すように、時計1の面に平行に回転させることによってリューズ6から遠ざけるように開くことができ、リューズ6による機能操作を可能にする。図2に示すように、リューズ6の直径は大きく、図2の如く突出部2a、2bの上下にはみ出しているため、リューズ6はつまみやすく、必要に応じて容易かつ迅速に指で回転させることができ、突出部2a、2bにわざわざ斜面を設けなくともよくなる。
なお、本実施例では、リューズ6が突出部2a、2bの上下にはみ出しているが、これは必須ではなく、リューズの形状や大きさによっては突出部2a、2bの上下にはみ出さなくてもよい。
回転軸部材8は、突出部2aに螺着された段付きネジであって、その軸部はガード部材7の回転軸穴7aと嵌合している。なお、適度な回転摩擦力を得るため、パッキン8aをネジの頭部に噛ませている。
突出部2bには、ガード部材7を通常位置に係止するための係止部材11が設けられ、また図1の通常位置において係止部材11と重なるガード部材7の他端には、係止解除部材であるプッシュボタン9が設けられる。
係止部材11は、上端が凸面11a(滑らかな球状面の一部であることが望ましい)、その下部が円筒面、更にその下に鍔部、更に下部に細くなった軸部を有する部材で、突出部2bに設けた穴内に圧入または接着された下スリーブ12の内部に、鍔部を上方に付勢するコイルバネ13と共に納められている。鍔部は下スリーブ12の上部径より大きく、抜け止めともなっている。
プッシュボタン9は、その上部がガード部材7の上面に突出している。その下に抜け止めのための鍔部を有し、更に下に軸部が続き、軸部の最下端は凸面9a(滑らかな球状面の一部であることが望ましい)としてある。軸部はガード部材7に設けた貫通穴7bに下方から圧入または接着した上スリーブ10内を上下方向に摺動できる。
係止部材11の円筒面の一部は、コイルバネ13の付勢により、突出部2bの上面から僅かに突出しており、その突出した部分は、通常状態ではカバー部材7の上スリーブ10の下端に遊合し、これによって、ガード部材7はリューズ6の誤操作を防止する通常位置に係止されている。また、プッシュボタン9の自重により、凸面9aと凸面11aとは接触している。
係合解除部材であるプッシュボタン9を指などでコイルバネ13の力に抗して下向きに押し込むと、係止部材11は下降し、凸面9aと凸面11aとの接触位置が、突出部2a、2bとガード部材7との合わせ面とほぼ同じ位置まで下がり(このとき、プッシュボタン9の鍔部が上スリーブ10の上端に接触し適宜な位置で下降が止まることが望ましい)、係合部材11による係合は解除され、ガード部材7を開くことができる。
プッシュボタン9、上スリーブ10、係合部材11、下スリーブ12、コイルバネ13などは、通常位置においてはすべて同軸となるので、平面的には最小の面積内に配置されることになり、極めてコンパクトな係合および係合解除の機構を実現することができた。
係合が解除された位置では、プッシュボタン9の上端部はカバー部材7の上面から僅か(例えば1〜2mm)突出して残るようにしておくと、それが指がかりとなり、そのまま指を時計の3時方向に引いて、カバー部材7を楽に開き、続くリューズ6の操作を速やかに行うことができる。カバー部材7の開閉や、リューズ6の操作(指一本で上側から触れて回転させることもできる)は、時計を腕に装着したままでも可能である。
開いたガード部材7を通常位置に戻して閉じるときには、係止部材11の円筒部が突出部2bの上部に出ており、そのままでは復帰の邪魔になる。閉じ操作を容易にするため、ガード部材7の係止部材11との接触部付近に斜面7dを設ける。復帰動作時には、斜面7dが係止部材11の上面と接触するようにし、係止部材11を突出部2b内に押し沈めるようにすることで、復帰が滑らかに行われるようになる。
また、ガード部材7の一端部に設けた嵌入部7eは、通常時において、ベゼル3の下側のケース胴2の一部に設けた凹部2c(図2)の内部に入り込み、嵌入部7eの上部にはベゼル3が位置する。通常位置にあるガード部材7に、万一上方への力が作用したとき、ケース胴2の上部に強固に圧入または接着されるベゼル3によって、ガード部材7の浮き上がりを防止し、規制する。この構造により、薄いガード部材でも使用することができる。(従来例1では、ロック片406の鍔部406bが固定リング405の浮きを防止したが、本実施例1では、ベゼル3と嵌入部7cによって、ガード部材7自体の浮きが防止さ
れるという作用効果の相違がある。)
図3は本発明の実施例2の部分断面図で、実施例1と相違する部分のみを示したものである。
実施例1との相違点は、まずプッシュボタン9の上部の高さが低く、係止部材11とコイルバネ13(図2に同じであるので図3には図示せず)によって下方から押し上げられた状態であってもプッシュボタンの上端はカバー部材7の上面から実質的に突出していないことである。このことにより、カバー部材7が誤操作によって開くことをより完全に防止することができる。
プッシュボタン9の上面には凹部9bが加工されている。この部分を、例えばボールペンや精密ドライバーのような、先端部を細くされた操作用具16で突くことにより、プッシュボタン9を沈め、カバー部材7の係合を解除する。そのまま操作用具16を3時方向に引くと、操作用具16の先端部側面は貫通穴7bの上縁7cを押し、操作用具16を持ち替えたりすることなく、ガード部材7は直ちに開かれる。
<その他の実施例または変形例>
以上に記した実施例以外にも、本発明は様々な変形や他の実施形態への変更が可能である。例えば、凸面9aや11aの周縁部、上スリーブ10の下端の内側、などに細い面取りを設けて係合動作や解除動作を一層円滑にすること、ガード部材7の中央部付近の下方にリューズ6の下方部外側をも覆う垂下部分を設けること、突出部2a、2bの厚さまたは上面の高さ位置を不同とし、厚さが部分的に異なるガード部材を用いること、等がある。
また、以上に記した実施例では、時計上面側から操作する場合を説明したが、時計下面側に同様な構造を配置して操作することももちろん可能である。
また、回転軸部材8に段付きネジ以外の軸部材を用いること、コイルバネ13に替えて板バネを用いること(対応する構造変更を伴う)、プッシュボタン形状ではない他の形態の係合解除部材を設けること、あるいはガード部材7がリューズ6の上部をも覆うようにし、その際ガード部材の下面にはリューズ6の上部を収容する刳りこみ部を設けること等、様々な実施の態様が考えられる。
1 時計
2 ケース胴
2a、2b 突出部
2c 凹部
3 ベゼル
4 風防ガラス
5 裏蓋
6 リューズ
7 ガード部材
7a 回転軸穴
7b 貫通穴
7c 上縁部
7d 斜面
7e 嵌入部
8 回転軸部材
8a パッキン
9 プッシュボタン
9a 凸面
9b 凹部
10 上スリーブ
11 下スリーブ
11a 凸面
12 下スリーブ
13 コイルバネ
14、15 パッキン
16 操作用具
402 ケース胴
403 レジスタリング
405 固定リング
405c 周状凹部
406 ロック片
406a 係合部
406b 鍔部
407 リューズガード部
407a 軸穴
407b 斜面
408 軸部
409 コイルバネ
410 軸
410a 上端部
410b 下端部
411 リューズ
412 裏蓋
413 ナット部材
610 時計ケース
612 プッシュボタン
613 カバー部材
613a 係合部
614 係止部材
615 軸部

Claims (8)

  1. 時計ケース胴の側面に突出しているリューズが不用意に操作されることを防止する機能を有する構造体であって、時計を正面から眺めたとき前記リューズの両側面と外側を囲む可動のガード部材を設け、前記時計ケース胴の側面には、前記ガード部材の両端部のそれぞれに対して時計の下面側または上面側から重なる2つの突出部を設け、前記ガード部材の一方の端部は前記突出部の一方に対して軸止されていると共に、前記ガード部材の他方の端部と前記突出部の他方との間には、前記時計の上面側または下面側からの操作によって解除できる係止機構を設け、前記リューズの操作をするときは、前記係止機構を解除して前記ガード部材を時計面に平行に開いて前記リューズから遠ざけることを特徴とするリューズガード。
  2. 前記係止機構は、前記ガード部材の他方を時計の上面側または下面側から前記突出部の他方に向かって貫通する穴と、前記突出部の他方に備えられ、時計の上面側または下面側に付勢されて前記穴内に時計下面側または上面側から嵌入する突起を有する係止部材と、前記穴内を移動可能であって時計の上面側または下面側から押すことによって前記係止部材を前記穴内から排除できる係止解除部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載のリューズガード。
  3. 前記係止部材の上端部または前記穴の上縁は、前記ガード部材に開き方向の力を加えるための引っかかりとしても機能することを特徴とする請求項2に記載のリューズガード。
  4. 前記係止解除部材は、前記穴内を摺動するプッシュボタンであり、該プッシュボタンは係止解除のため押し込まれたとき前記ガード部材の上面側または下面側に突出する部分を残し、該突出する部分は前記ガード部材を開くための指掛かりとなることを特徴とする請求項3に記載のリューズガード。
  5. 前記係止解除部材は、前記穴内を摺動し、上端を先端の細い物体で押すことができる軸部材であり、該軸部材の上端は係止解除のため押し込まれたとき前記穴の上縁より僅かに沈むことにより、前記穴の上縁は前記先端の細い物体から加えられる、前記ガード部材を開く力を受けることができることを特徴とする請求項3に記載のリューズガード。
  6. 互いに接触する前記係止解除部材の下面と前記係止部材の突起の上面は、それぞれ凸面をなすことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載のリューズガード。
  7. 前記ガード部材が開いた状態からリューズをガードする閉じた状態に復帰するとき、前記係止部材の突起に当接し、該突起を前記突出部の他方の内部に押し沈めて復帰を容易にするための斜面を、前記ガード部材の他方の端部の下側でかつ前記時計ケース胴に向かう部分に設けたことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載のリューズガード。
  8. 前記ガード部材が閉じた状態にあるとき、該ガード部材の前記係止部材に近い部分の一部は、時計のベゼルの下面側に嵌入していることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のリューズガード。
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