JP2015068778A - 操作部材の移動構造及び腕時計 - Google Patents

操作部材の移動構造及び腕時計 Download PDF

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怜子 石松
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Abstract

【課題】腕時計に設置された操作部材の操作をより容易なものとすること。
【解決手段】腕時計1は、ケース部材10と、操作部材30と、ベゼル部40と、移動部としての溝部313及び係合部43とを備える。ケース部材10は、文字板20を収容する。操作部材30は、ケース部材10の外側面に引き出し可能に設置され、引き出された状態で操作されることにより、時刻または日付を修正する。ベゼル部40は、文字板20の周りに回転可能に設置される。溝部313及び係合部43は、ベゼル部40が回転されることに応じて、操作部材30を引き出す方向に移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、腕時計に設けられる操作部材の移動構造及び当該操作部材の移動構造を備える腕時計に関する。
従来、腕時計においては、時間あるいは日付を調整するために、りゅうずと呼ばれる操作部材が備えられている。
りゅうずは、腕時計のケースにおける外側面に設置されたつまみねじ型の操作部材であり、りゅうずを腕時計のケースから引き出して回転させることにより、時間あるいは日付を調整することができる。
このようなりゅうずを備えた腕時計に関する技術は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2005−337792号公報
しかしながら、腕時計の場合には、ケース自体が小さく、そのため、りゅうずのサイズも小さくなることが一般的である。
このような場合、りゅうずを腕時計のケースから引き出したり、りゅうずを回転させたりする操作は容易ではない。
特に、女性用の腕時計の場合、りゅうずのサイズが小さいことに加え、ネイルを装飾したユーザによって使用されることが多いため、りゅうずの操作がより困難となる。
このように、従来の技術においては、腕時計に設置された操作部材の操作が容易なものではなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、腕時計に設置された操作部材の操作をより容易なものとすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の操作部材の移動構造は、
文字板を収容するケース部材と、前記ケース部材の外側面に引き出し可能に設置され、引き出された状態で操作されることにより、時刻または日付を修正する操作部材と、前記文字板の周りに回転可能に設置された回転部材と、前記回転部材が回転されることに応じて、前記操作部材を引き出す方向に移動させる移動部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、操作部材を容易に回転させることができる操作部材の移動構造及び腕時計を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る腕時計の概略構成を示す平面図である。 図1におけるA−A断面を示す部分断面図である。 ベゼル部の第1の逃げ部が操作部材の位置に回転された状態を示す平面図である。 図3におけるB−B断面を示す部分断面図である。 ベゼル部の第2の逃げ部が操作部材の位置に回転された状態を示す平面図である。 図4におけるC−C断面を示す部分断面図である。 ベゼル部の裏面側の概略的な構造を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る腕時計の概略構成を示す平面図である。 図8におけるA’−A’断面を示す部分断面図である。 ベゼル部の第1の逃げ部が操作部材の位置に回転された状態を示す平面図である。 図10におけるB’−B’断面を示す部分断面図である。 ベゼル部の第2の逃げ部が操作部材の位置に回転された状態を示す平面図である。 図12におけるC’−C’断面を示す部分断面図である。 弾性部材を用いて操作部材を突出させる場合のベゼル部の裏面側の概略的な構造を示す模式図である。 弾性部材を用いて操作部材を突出させる構造を示す部分断面図(非操作状態)である。 弾性部材を用いて操作部材を突出させる構造を示す部分断面図(2段引きの状態)である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る腕時計1の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、腕時計1は、ケース部材10と、文字板20と、操作部材30と、ベゼル部40と、カバーガラス50とを備えている。
ケース部材10は、腕時計1の外装ケースを構成し、ムーブメント及びバッテリ(不図示)等のパーツを収容する。ケース部材10は、腕時計1の表側(表示が行われる側)に円柱状の部分(以下、「円柱部11」と呼ぶ。)を有しており、円柱部11の内部に円板状の文字板20が収容されている。また、円柱部11の外周には、平面視において円環状のベゼル部40が嵌め込まれている。円柱部11の外径は、ベゼル部40の内径と略同一とされており、ベゼル部40は円柱部11の周りに回転可能に構成されている。
文字板20は、ケース部材10の円柱部11の内径と略同一の直径を有する円板状の部材であり、板面の周縁部に時刻を表す数字(例えばアラビア数字の1〜12等)が刻まれている。また、文字板20の中心に配置された回転軸を中心として、秒針21、分針22及び時針23が回転可能に設置されている。これら秒針21、分針22及び時針23は、不図示のムーブメントによって駆動される。また、文字板20の所定箇所(図1では3時の数字付近)には、方形の窓25が形成されている。文字板20における窓25の裏面側には、日車24が配置されており、窓25を通して、日付を表す数字(図1では5)が表示される。
操作部材30は、つまみねじ型の部材(後述するりゅうず31等)を備え、ベゼル部40がケース部材10の円柱部11の周りに回転されることに対応して、後述するようにケース部材10から突出する構成を有している。操作部材30は、突出した状態でねじ軸の周りに回転操作されることにより、時刻あるいは日付の調整を行うことが可能となっている。
ベゼル部40は、ケース部材10の円柱部11に設置された平面視において円環状を有する部材であり、円柱部11の周りに回転可能となっている。ベゼル部40の外周の一部(以下、「操作部材引き込み部42」と呼ぶ。)には、外径が他の部分よりも拡大したりゅうず保護部44が形成されている。操作部材引き込み部42は、図1では3時の位置となる。また、ベゼル部40の外周において、りゅうず保護部44から時計回りに90度の位置(図1では6時の位置)には、円周部分を半径と直行する直線に沿って切り欠いた第1の逃げ部45が形成されている。さらに、りゅうず保護部44と中心を挟んだ反対側の位置(図1では9時の位置)には、円周部分を半径と直行する直線に沿って切り欠いた第2の逃げ部46が形成されている。第1の逃げ部45は、第2の逃げ部46よりも深い切り欠き(即ち、より中心に近い位置までの切り欠き)となっている。
(操作部材の移動構造)
次に、本実施形態における操作部材30の移動構造について説明する。
図2は、図1におけるA−A断面を示す部分断面図である。なお、図1及び図2では、ベゼル部40のりゅうず保護部44が操作部材30の位置に回転された状態(以下、「非操作状態」と呼ぶ。)を示している。
また、図3は、ベゼル部40の第1の逃げ部45が操作部材30の位置に回転された状態を示す平面図、図4は、図3におけるB−B断面を示す部分断面図である。
さらに、図5は、ベゼル部40の第2の逃げ部46が操作部材30の位置に回転された状態を示す平面図、図6は、図4におけるC−C断面を示す部分断面図である。
また、図7は、ベゼル部40の裏面側の概略的な構造を示す模式図である。
図2に示すように、操作部材30は、りゅうず31と巻真32とによって構成される。操作部材30は、ケース部材10の外側面に形成された操作部材30の受け穴112に嵌めこまれている。
りゅうず31は、さらに、回転操作されるつまみ部311と、回転軸となる基部312とによって構成される。基部312の所定箇所(図2においては基部312の略中央)には、基部312の他の部分よりも直径が小さい溝部313が形成されている。この溝部313には、後述するベゼル部40の係合部43が係合する。また、基部312の先端には、巻真32の一端が連結されている。巻真32は、基部312の先端からケース部材10内部に延びる軸部材である。巻真32の他端は、ケース部材10を貫通して、ムーブメントに連結されている。また、基部312と、基部312を受けるケース部材10側の軸受け部113との間には、防水のためのOリング314が介装されている。
図2では、ベゼル部40の係合部43が、基部312をケース部材10内部側に最も引き寄せた状態に位置決めしている。このとき、りゅうず保護部44が操作部材30を覆って保護した状態となる。
一方、腕時計1は、ベゼル部40を回転させることによって、基部312がケース部材10の外部側に突出する構造となっている。
即ち、図7に示すように、ベゼル部40の裏面側には、徐々に半径が変化する螺旋状の係合部43が形成されており、半径が最も小さい位置(半径A1の位置)がりゅうず保護部44(操作部材引き込み部42)の位置、半径が最も大きい位置(半径A3の位置)が第2の逃げ部46の位置、その中間の位置(半径A2の位置)が第1の逃げ部45の位置に対応している。
このような構成において、図3に示すように、ベゼル部40の第1の逃げ部45が操作部材30の位置に回転された場合、係合部43は、基部312を最大突出量の半分程度の位置(以下、「1段引きの位置」と呼ぶ。)に位置決めする。このとき、図4に示すように、螺旋状に形成されたベゼル部40の係合部43が、図2に示す場合よりも半径の大きい位置で基部312の溝部313に係合し、操作部材30をケース部材10外側に移動させている。
りゅうず31が1段引きの位置にある場合、つまみ部311を回転させると、ムーブメントにおいて時刻の修正が行われる。
また、ベゼル部40がさらに回転され、図5に示すように、ベゼル部40の第2の逃げ部46が操作部材30の位置に回転された場合、係合部43は、基部312を最大突出量の位置(以下、「2段引きの位置」と呼ぶ。)に位置決めする。このとき、図6に示すように、螺旋状に形成されたベゼル部40の係合部43が、図4に示す場合よりも半径の大きい位置で基部312の溝部313に係合し、操作部材30をさらにケース部材10外側に移動させている。
りゅうず31が2段引きの位置にある場合、つまみ部311を回転させると、ムーブメントにおいて日付の修正が行われる。
(動作)
以上のような操作部材の移動構造を備える腕時計1は、以下のように動作をする。
図1に示すように、腕時計1の3時の方向にベゼル部40のりゅうず保護部44が位置しているときには、ベゼル部40裏面の係合部43は、半径A1の位置で操作部材30の基部312と係合する。このとき、操作部材30は、ケース部材10内部側に最も引き込まれた状態(りゅうず31が引き出されていない状態)にある。即ち、ベゼル部40のりゅうず保護部44が腕時計1の3時の位置にある場合、りゅうず31は非操作状態となる。
次に、ベゼル部40をケース部材10に対して反時計回り方向へ回転させ、腕時計1の3時の方向にベゼル部40の第1の逃げ部45が位置しているときには、ベゼル部40裏面の係合部43は、半径A2の位置で操作部材30の基部312と係合する。このとき、操作部材30は、1段引きの位置に引き出される。即ち、ベゼル部40の第1の逃げ部45が腕時計1の3時の位置にある場合、りゅうず31は時刻の修正を行う状態となる。
操作部材30における1段引きの位置は、2段引きの位置より突出量が少ない一方、ベゼル部40における第1の逃げ部45が、第2の逃げ部46よりも深い切り欠きとなっている。そのため、操作部材30の突出量の少なさが第1の逃げ部45の切り欠きの深さで補われ、りゅうず31を回転操作するユーザにとって、操作を容易なものとできる。
次に、ベゼル部40をケース部材10に対してさらに反時計回り方向へ回転させ、腕時計1の3時の方向にベゼル部40の第2の逃げ部46が位置しているときには、ベゼル部40裏面の係合部43は、半径A3の位置で操作部材30の基部312と係合する。このとき、操作部材30は、2段引きの位置に引き出される。即ち、ベゼル部40の第2の逃げ部46が腕時計1の3時の位置にある場合、りゅうず31は日付の修正を行う状態となる。
ベゼル部40における第2の逃げ部46は、第1の逃げ部45よりも切り欠きが浅い一方、操作部材30における2段引きの位置は、1段引きの位置より突出量が多くなっている。そのため、操作部材30の突出によって、ユーザにとっては操作が容易であることから、第2の逃げ部46は、より浅い切り欠きで足りることとなる。
以上のように構成される腕時計1は、ケース部材10と、操作部材30と、ベゼル部40と、移動部としての溝部313及び係合部43とを備える。
ケース部材10は、文字板20を収容する。
操作部材30は、ケース部材10の外側面に引き出し可能に設置され、引き出された状態で操作されることにより、時刻または日付を修正する。
ベゼル部40は、文字板20の周りに回転可能に設置される。
溝部313及び係合部43は、ベゼル部40が回転されることに応じて、操作部材30を引き出す方向に移動させる。
これにより、ベゼル部40を回転させることにより、操作部材30を構成するりゅうず31及び巻真32を1段引きの位置や2段引きの位置へ移動させることができる。即ち、爪等により、りゅうず31のつまみ部311をつまんで引き出さずに、りゅうず31をケース部材10から突出させることができる。
したがって、腕時計に設置された操作部材の操作をより容易なものとすることができる。
また、ベゼル部40は、周縁部の一部に他の部分に対して欠損した形状(例えば切り欠き形状)の逃げ部を備える。
これにより、操作部材30が操作される場合に、逃げ部の位置が操作部材30と対応されることで、操作部材30をより操作し易くなる。
また、ベゼル部40は、回転角度に応じて操作部材30の引き出し量を変化させると共に、操作部材30の引き出し量に応じて欠損した形状の大きさが異なる複数の逃げ部(第1の逃げ部45及び第2の逃げ部46)を備える。
これにより、操作部材30が複数段に引き出される場合に、その引き出し量に応じた逃げ部の形状とすることができるため、操作部材30がより操作し易くなる。
また、溝部313及び係合部43は、操作部材30とベゼル部40とにおける一方に形成された溝部に、他方に形成された係合部が係合する構造を有し、ベゼル部40が回転されることに応じて、操作部材30をベゼル部40の回転半径方向に移動させる。
これにより、簡単な構造で、ベゼル部40の回転によって操作部材30を移動させる構造を実現できる。
また、ベゼル部40には、螺旋状の溝または係合部が形成されている。
これにより、ベゼル部40の回転に対応して、徐々に操作部材30を移動させることができる。
また、ベゼル部40は、操作部材30を突出させない回転位置において操作部材30を覆うりゅうず保護部44を備える。
これにより、操作部材30が操作されない状態では、操作部材30を保護することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る腕時計1Aについて、図8〜図13を参照しながら説明する。
(構成)
図8は、本発明の第2実施形態に係る腕時計1Aの概略構成を示す平面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る腕時計1は、ベゼル部40Aの形状が、第1実施形態のベゼル部40の形状と異なっている。具体的には、操作部材引き込み部42A、第1の逃げ部45A、第2の逃げ部46A及び引き出し位置マーク47Aの構成が異なっている。
したがって、以下、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して第1実施形態の説明を引用することとし、第1実施形態と異なる部分である操作部材引き込み部42A、第1の逃げ部45A、第2の逃げ部46A及び引き出し位置マーク47Aについて主として説明する。
図8に示すように、ベゼル部40Aは、非操作状態において9時の位置に、ベゼル部40Aの半径に沿う直線状の引き出し位置マーク47Aを有している。
引き出し位置マーク47Aは、ユーザに対して、ベゼル部40Aの回転位置を指し示す指標であり、例えば、時刻の修正や日付の修正を行わない場合、引き出し位置マーク47Aが9時の位置となるようベゼル部40Aが回転される。
本実施形態では、ベゼル部40Aにおいて、引き出し位置マーク47Aは、非操作状態における9時の位置(第2の逃げ部46Aに対応する位置)に形成されているものとするが、非操作状態において3時の位置(ベゼル部40Aにおける操作部材引き込み部42Aに対応する位置)あるいは6時の位置(ベゼル部40Aにおける第1の逃げ部45Aに対応する位置)に形成してもよい。この場合、色を異ならせる等、引き出し位置マーク47Aの形態を異ならせ、それぞれの位置が非操作状態、1段引きあるいは2段引きに対応していることを識別して示してもよい。
図9は、図8におけるA’−A’断面を示す部分断面図である。なお、A’−A’断面は、操作部材引き込み部42Aにおける断面を表している。
図9に示すように、A’−A’断面において、ベゼル部40Aの上面は、内周側端部から外周側にかけて、幅W1の平坦部401Aを有し、さらに平坦部401Aからベゼル部40Aの外周側端部に向かって傾斜角θ1で傾斜している。
このようなベゼル部40A上面の構成が、ベゼル部40Aの周方向に連続し、第1の逃げ部45A及び第2の逃げ部46A以外の部分においては、同様の構成となっている。
図10は、ベゼル部40Aの第1の逃げ部45Aが操作部材30の位置に回転された状態を示す平面図、図11は、図10におけるB’−B’断面を示す部分断面図である。
図10に示すように、ベゼル部40Aの第1の逃げ部45Aが操作部材30の位置に回転された場合、係合部43は、基部312を1段引きの位置に位置決めする。このとき、図11に示すように、螺旋状に形成されたベゼル部40Aの係合部43が、図8に示す場合よりも半径の大きい位置で基部312の溝部313に係合し、操作部材30をケース部材10外側に移動させている。
また、図11に示すように、B’−B’断面において、ベゼル部40Aの上面は、内周側端部から外周側にかけて、幅W1の平坦部401Aを有し、さらに平坦部401Aからベゼル部40Aの外周側端部に向かって傾斜角θ2で傾斜している。傾斜角θ2は、図9における傾斜角θ1よりも大きい角度となっている。
そのため、ベゼル部40Aの第1の逃げ部45Aが操作部材30の位置に回転された場合、操作部材30付近のベゼル部40Aの肉厚が薄くなっているため、操作部材30を操作するユーザの指がベゼル部40Aと干渉することを抑制できる。
図12は、ベゼル部40Aの第2の逃げ部46Aが操作部材30の位置に回転された状態を示す平面図、図13は、図12におけるC’−C’断面を示す部分断面図である。
図12に示すように、ベゼル部40Aの第2の逃げ部46Aが操作部材30の位置に回転された場合、係合部43は、基部312を2段引きの位置に位置決めする。このとき、図13に示すように、螺旋状に形成されたベゼル部40Aの係合部43が、図10に示す場合よりも半径の大きい位置で基部312の溝部313に係合し、操作部材30をケース部材10外側に移動させている。
また、図13に示すように、C’−C’断面において、ベゼル部40Aの上面は、内周側端部から外周側にかけて、幅W1の平坦部401Aを有し、さらに平坦部401Aからベゼル部40Aの外周側端部に向かって傾斜角θ3で傾斜している。傾斜角θ3は、図9における傾斜角θ1よりも大きく、図11における傾斜角θ2よりも小さい角度となっている。
そのため、ベゼル部40Aの第2の逃げ部46Aが操作部材30の位置に回転された場合、操作部材30付近のベゼル部40Aの肉厚が薄くなっているため、操作部材30を操作するユーザの指がベゼル部40Aと干渉することを抑制できる。
(動作)
以上のような操作部材の移動構造を備える腕時計1Aは、以下のように動作をする。
図8に示すように、腕時計1Aの9時の方向にベゼル部40Aの引き出し位置マーク47Aが位置しているときには、ベゼル部40A裏面の係合部43は、半径A1の位置(操作部材引き込み部42Aの位置)で操作部材30の基部312と係合する。このとき、操作部材30は、ケース部材10内部側に最も引き込まれた状態(りゅうず31が引き出されていない状態)にある。即ち、ベゼル部40Aの引き出し位置マーク47Aが腕時計1Aの3時の位置にある場合、りゅうず31は非操作状態となる。
次に、ベゼル部40Aをケース部材10に対して反時計回り方向へ回転させ、腕時計1Aの3時の方向にベゼル部40Aの第1の逃げ部45Aが位置しているときには、ベゼル部40A裏面の係合部43は、半径A2の位置で操作部材30の基部312と係合する。このとき、操作部材30は、1段引きの位置に引き出される。即ち、ベゼル部40Aの第1の逃げ部45Aが腕時計1Aの3時の位置にある場合、りゅうず31は時刻の修正を行う状態となる。
操作部材30における1段引きの位置は、2段引きの位置より突出量が少ない一方、ベゼル部40Aにおける第1の逃げ部45Aが、第2の逃げ部46Aよりも上面において大きい傾斜角で傾斜している。そのため、操作部材30の突出量の少なさが第1の逃げ部45の傾斜角の大きさで補われ、りゅうず31を回転操作するユーザにとって、操作を容易なものとできる。
次に、ベゼル部40Aをケース部材10に対してさらに反時計回り方向へ回転させ、腕時計1Aの3時の方向にベゼル部40Aの第2の逃げ部46Aが位置しているときには、ベゼル部40A裏面の係合部43は、半径A3の位置で操作部材30の基部312と係合する。このとき、操作部材30は、2段引きの位置に引き出される。即ち、ベゼル部40Aの第2の逃げ部46Aが腕時計1Aの3時の位置にある場合、りゅうず31は日付の修正を行う状態となる。
ベゼル部40Aにおける第2の逃げ部46Aは、第1の逃げ部45Aよりも上面の傾斜角が小さい一方、操作部材30における2段引きの位置は、1段引きの位置より突出量が多くなっている。そのため、操作部材30の突出によって、ユーザにとっては操作が容易であることから、第2の逃げ部46の上面は、より小さい傾斜角で足りることとなる。
以上のように構成される腕時計1は、ケース部材10と、操作部材30と、ベゼル部40と、移動部としての溝部313及び係合部43とを備える。
ベゼル部40は、回転角度に応じて操作部材30の引き出し量を変化させると共に、操作部材30の引き出し量に応じて欠損した形状(例えば傾斜角を異ならせて肉厚を変化させた形状)の大きさが異なる複数の逃げ部(第1の逃げ部45A及び第2の逃げ部46A)を備える。
これにより、操作部材30が複数段に引き出される場合に、その引き出し量に応じた逃げ部の形状とすることができるため、操作部材30がより操作し易くなる。
(応用例1)
上記実施形態において、操作部材30を移動させる構造として、ベゼル部40,40Aの裏面に形成された螺旋状の係合部43が操作部材30の基部312に形成された溝部313と係合し、ベゼル部40,40Aの回転に応じて、操作部材30が突出する例について説明した。
これに対し、ばね等の弾性部材を用いて操作部材30を移動させる構造とすることもできる。
図14は、弾性部材を用いて操作部材30を突出させる場合のベゼル部40Bの裏面側の概略的な構造を示す模式図である。
図14に示すように、ベゼル部40Bの裏面側には、徐々に外周側の周壁の半径が変化する螺旋状の溝部43Bが形成されている。図14における半径A1〜A3は、図7に示す半径と対応するものである。なお、溝部43Bの内周側の周壁の半径は一定である。
また、図15は、弾性部材を用いて操作部材を突出させる構造を示す部分断面図(非操作状態)である。
図15に示す部分断面図は、図2等と同様の操作部材30の位置における部分断面図である。
図15に示すように、ケース部材10において、ベゼル部40Bの溝部43Bに対向する位置には、外周側の周壁の半径が溝部43Bの最大の半径と同一の溝部113Bが形成されている。なお、溝部113Bの内周側の周壁の半径は、溝部43Bの内周側の周壁の半径と同一である。
一方、操作部材30の基部312Bには、外径が拡大された円板状の係合部313Bが設置されている。
この係合部313Bは、ベゼル部40Bの溝部43Bに進入しており、係合部313Bと溝部43Bの内周側の周壁との間には弾性部材402Bが介装されている。ここでは、弾性部材402Bは、コイルばねによって構成される。
図15は、溝部43Bの外周側の周壁の半径が最小の状態を示しており、この場合、弾性部材402Bの弾性力によってケース部材10の外向きに付勢された係合部313Bは、溝部43Bにおける半径が最小の外周側の周壁に当接しているため、操作部材30はケース部材10から突出する方向に移動しない。即ち、図15は、非操作状態を表している。
これに対し、ベゼル部40Bを回転させると、徐々に溝部43Bの外周側の周壁の半径が大きくなり、これに伴い、ケース部材10の外向きに付勢されている係合部313Bも溝部43Bの外周側の周壁に沿って移動する。即ち、操作部材30がケース部材10から突出する方向に移動する。
図16は、弾性部材を用いて操作部材を突出させる構造を示す部分断面図(2段引きの状態)である。
図16は、溝部43Bの外周側の周壁の半径が最大の状態を示しており、この場合、弾性部材402Bの弾性力によってケース部材10の外向きに付勢された係合部313Bは、溝部43Bにおける半径が最大の外周側の周壁に当接しているため、操作部材30はケース部材10から最も突出した状態(2段引きの状態)となる。なお、図15の状態と図16の状態との中間の位置では、操作部材30は、1段引きの状態となる。
これにより、弾性部材402Bの付勢力を用いて、ベゼル部40Bを回転させることによって、操作部材30が突出する構造を実現することができる。
以上のように構成される腕時計1,1Aは、ケース部材10と、操作部材30と、ベゼル部40と、移動部としての係合部313Bと、溝部43Bと、弾性部材402Bとを備える。
弾性部材402Bは、操作部材30をケース部材10から突出させる方向に付勢する。
溝部43Bは、ベゼル部40,40Aの裏面側に形成され、操作部材30のケース部材10からの突出量を規制する。
これにより、弾性部材402Bの付勢力を用いて、ベゼル部40Bを回転させることによって、操作部材30が突出する構造を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上述の実施形態では、ベゼル部40,40Aに係合部43を形成し、操作部材30に溝部313を形成することとしたが、係合の関係を逆にしてもよい。即ち、ベゼル部40,40Aに溝部を形成し、操作部材30に係合部を形成することとしてもよい。
また、係合部43を螺旋状にすることとしたが、これに限られない。即ち、操作部材30の突出量を1段引き及び2段引きの位置に移動させることができれば、連続的な螺旋状のみならず、係合部43の途中に半径が一定となる非移動部を設けてもよい。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
文字板を収容するケース部材と、
前記ケース部材の外側面に引き出し可能に設置され、引き出された状態で操作されることにより、時刻または日付を修正する操作部材と、
前記文字板の周りに回転可能に設置された回転部材と、
前記回転部材が回転されることに応じて、前記操作部材を引き出す方向に移動させる移動部と、
を備えることを特徴とする操作部材の移動構造。
[付記2]
前記回転部材は、周縁部の一部に他の部分に対して欠損した形状の逃げ部を備えることを特徴とする付記1に記載の操作部材の移動構造。
[付記3]
前記回転部材は、回転角度に応じて前記操作部材の引き出し量を変化させると共に、前記操作部材の引き出し量に応じて前記欠損した形状の大きさが異なる複数の前記逃げ部を備えることを特徴とする付記2に記載の操作部材の移動構造。
[付記4]
前記移動部は、前記操作部材と前記回転部材とにおける一方に形成された溝部に、他方に形成された係合部が係合する構造を有し、前記回転部材が回転されることに応じて、前記操作部材を前記回転部材の回転半径方向に移動させることを特徴とする付記1から3のいずれか1つに記載の操作部材の移動構造。
[付記5]
前記回転部材には、螺旋状の前記溝部または前記係合部が形成されていることを特徴とする付記4に記載の操作部材の移動構造。
[付記6]
前記移動部は、
前記操作部材を前記ケース部材から突出させる方向に付勢する弾性部材と
前記回転部材の裏面側に形成され、前記操作部材の前記ケース部材からの突出量を規制する規制部と、によって構成されることを特徴とする付記1から3のいずれか1つに記載の操作部材の移動構造。
[付記7]
前記回転部材は、前記操作部材を突出させない回転位置において前記操作部材を覆う操作部材保護部を備えることを特徴とする付記1から6のいずれか1つに記載の操作部材の移動構造。
[付記8]
付記1から7のいずれか1つに記載の操作部材の移動構造を備える腕時計。
1、1A・・・腕時計,10・・・ケース部材,11・・・円柱部,113・・・軸受け部,20・・・文字板,21・・・秒針,22・・・分針,23・・・時針,24・・・日車,25・・・窓,30・・・操作部材,31・・・りゅうず,32・・・巻真,40,40A,40B・・・ベゼル部,42,42A・・・操作部材引き込み部,43,313B・・・係合部,44・・・りゅうず保護部,45,45A・・・第1の逃げ部,46,46A・・・第2の逃げ部,47A・・・引き出し位置マーク,50・・・カバーガラス,311・・・つまみ部,312・・・基部,313,401B,43B,113B・・・溝部,402B・・・弾性部材

Claims (8)

  1. 文字板を収容するケース部材と、
    前記ケース部材の外側面に引き出し可能に設置され、引き出された状態で操作されることにより、時刻または日付を修正する操作部材と、
    前記文字板の周りに回転可能に設置された回転部材と、
    前記回転部材が回転されることに応じて、前記操作部材を引き出す方向に移動させる移動部と、
    を備えることを特徴とする操作部材の移動構造。
  2. 前記回転部材は、周縁部の一部に他の部分に対して欠損した形状の逃げ部を備えることを特徴とする請求項1に記載の操作部材の移動構造。
  3. 前記回転部材は、回転角度に応じて前記操作部材の引き出し量を変化させると共に、前記操作部材の引き出し量に応じて前記欠損した形状の大きさが異なる複数の前記逃げ部を備えることを特徴とする請求項2に記載の操作部材の移動構造。
  4. 前記移動部は、前記操作部材と前記回転部材とにおける一方に形成された溝部に、他方に形成された係合部が係合する構造を有し、前記回転部材が回転されることに応じて、前記操作部材を前記回転部材の回転半径方向に移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の操作部材の移動構造。
  5. 前記回転部材には、螺旋状の前記溝部または前記係合部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の操作部材の移動構造。
  6. 前記移動部は、
    前記操作部材を前記ケース部材から突出させる方向に付勢する弾性部材と
    前記回転部材の裏面側に形成され、前記操作部材の前記ケース部材からの突出量を規制する規制部と、によって構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の操作部材の移動構造。
  7. 前記回転部材は、前記操作部材を突出させない回転位置において前記操作部材を覆う操作部材保護部を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の操作部材の移動構造。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の操作部材の移動構造を備える腕時計。
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