JP2012155990A - ワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワイヤハーネス1において、電線保護具10は、配線部11及び板状硬化部12を備える。配線部11は、二次元に広がって電線9を挟んで重なり、電線9の出口13が形成された二重の不織布からなる部分である。板状硬化部12は、配線部11の側方に連なって電線保護具10の縁部を形成し、二重の不織布に対するホットプレス成形によって二重の不織布が一体化して板状に硬化した部分である。板状硬化部12に、支持体8の取付孔81に挿入されることによって取付孔81の縁部に保持される留め具2が挿入される貫通孔122が形成されている。
【選択図】図1
Description
(1)第1の構成要素は、二次元に広がって電線を挟んで重なり、電線の出口が形成された二重の不織布からなる配線部である。
(2)第2の構成要素は、配線部に連なって電線保護具の縁部を形成し、二重の不織布に対するホットプレス成形によって二重の不織布が一体化して板状に硬化した部分である板状硬化部である。
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1の構成について説明する。図1は、ワイヤハーネス1の斜視図である。図1に示されるように、ワイヤハーネス1は、複数の電線9と、複数の電線9各々の端部に取り付けられた留め部付きコネクタ20と、電線保護具10とを備える。
電線保護具10による保護の対象となる電線9は、長尺な導体である芯線と、その芯線の周囲を覆う絶縁体である絶縁被覆とを有する。電線9の芯線は、例えば、銅又はアルミニウムを主成分とする金属の線材である。また、電線9の絶縁被覆は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、フッ素樹脂又はポリエステルなどの合成樹脂からなる絶縁体である。
留め具付きコネクタ20は、電線9の端部に取り付けられ、コネクタ21と留め具22とが一体に形成された部材である。コネクタ21は、電線9の接続相手のコネクタに対して取り外し可能に装着される部分である。コネクタ21は、相手側端子と接触する接続端子を備え、その接続端子は、電線9の芯線と電気的に接続されている。
電線保護具10は、不織布が成形された部材からなり、電線9の一部を覆う保護具である。また、電線保護具10は、電線9の一部の周囲をその長手方向に沿って覆い、電線9の出口13が形成された配線部11と、配線部11から張り出して形成された薄い板状硬化部12とを有する。図1に示されるように、電線保護具10は、それ本来の形状として二次元状に広がった形状を有している。また、板状硬化部12の厚みは、例えば、約1mmから約2mm程度の範囲である。
以下、電線保護具10の材料について説明する。電線保護具10の元となる不織布は、例えば、絡み合う基本繊維とバインダと称される接着樹脂とを含む不織布が採用される。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、約110[℃]から約150[℃]の融点)を有する樹脂である。このような不織布は、基本繊維の融点よりも低く、かつ、接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱されることにより、接着樹脂が溶融して基本繊維の隙間に溶け込む。その後、不織布の温度が、接着樹脂の融点よりも低い温度まで下がると、接着樹脂は、周囲に存在する基本繊維を結合した状態で硬化する。これにより、不織布の形状は、加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時に型枠によって成形された形状で維持される。
ワイヤハーネス1において、電線9は、配線部11を構成する柔らかな二重の不織布の間に挟まれているため、電線9の振動は、配線部11によって吸収される。即ち、電線保護具10は、電線9の振動を吸収する緩衝性を有する。さらに、配線部11は、電線9を保護するとともに、電線9の経路を規制する。
次に、図2から図5を参照しつつ、ワイヤハーネス1の製造に用いられるホットプレス成形装置30の一例について説明する。
続いて、ワイヤハーネス1の製造方法の一例について説明する。ワイヤハーネス1の製造工程では、まず、不織布囲繞工程が実行され、次に、ホットプレス成形工程が実行される。
不織布囲繞工程は、保護対象となる電線9の周囲を不織布100で覆う工程である。本工程により、シート状の不織布100は、図3に示されるように、下型部材40の溝41に嵌め入れられるとともに、電線9を挟む状態で二重に折り返される。
不織布囲繞工程の次に行われるホットプレス成形工程は、電線9を挟んで二重に重ねられた不織布100の一部を、第一下型部材40Aと上型部材50とによって形成される型枠内で加熱することにより、不織布100の一部を薄い板状に成形して硬化させる工程である。このホットプレス成形工程により、板状硬化部12が形成され、電線9の一部を覆う状態の電線保護具10が製造される。
次に、図6を参照しつつ、ワイヤハーネス1の電線保護具10の第1の変形例について説明する。図6は、電線保護具10の元となる不織布100A及び電線の斜視図である。以下、不織布100A及びその不織布100Aから作製された電線保護具10について、図2に示された不織布100及びその不織布100から作製された電線保護具10と異なる点についてのみ説明する。
次に、図7及び図8を参照しつつ、ワイヤハーネス1の電線保護具10の第2の変形例について説明する。以下、図7に示される不織布100及びその不織布100から作製された電線保護具10を備えるワイヤハーネス1について、図2に示された不織布100及び図1に示されたワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
以上に例示されたワイヤハーネス1の電線保護具10において、板状硬化部12及び留め具用の貫通孔122が、縁部ではない部分、例えば、複数の配線部11の間の部分などにも形成されていてもよい。また、電線保護具10は、コネクタ21と一体となっていない留め具が留め具用の貫通孔122及び支持体8の取付孔81に挿入されることによって支持体8に固定されてもよい。
8 支持体
9 電線
10 電線保護具
11 電線保護具の配線部
12 電線保護具の板状硬化部
13 電線の出口
20 留め具付きコネクタ
21 コネクタ
22 留め具
30 ホットプレス成形装置
40 下型部材
40A 第一下型部材
40B 第二下型部材
41 下型部材の溝
42 硬化部支持面
43 欠け部
50 上型部材
51 上型部材の基部
52 上型突起部
53 上型部材の凹み部
60 加熱装置
81 支持体の取付孔
100,100A 不織布
103 不織布の突出部
104 不織布の切り欠き部
122 留め具用の貫通孔
Claims (3)
- 電線と、
前記電線の一部を覆う電線保護具と、を備えたワイヤハーネスであって、
前記電線保護具は、
二次元に広がって前記電線を挟んで重なり、前記電線の出口が形成された二重の不織布からなる配線部と、
前記配線部に連なって前記電線保護具の縁部を形成し、前記二重の不織布に対するホットプレス成形によって前記二重の不織布が一体化して板状に硬化した部分である板状硬化部と、
を有する電線保護具と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス。 - 前記配線部を構成する前記二重の不織布のうちの一方の不織布に、該一方の不織布の一部に対するホットプレス成形によって成形された溝が、前記電線の経路に沿って形成されている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
- 前記板状硬化部に、支持体の取付孔に挿入されることによって前記取付孔の縁部に保持される留め具が挿入される貫通孔が形成されている、請求項1又は請求項2のいずれかに記載のワイヤハーネス。
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