JP5510282B2 - 電線用保護部材 - Google Patents
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Description
この発明の実施の形態に係る電線用保護部材の概要について、図1を参照しながら説明する。図1は電線用保護部材1を示す概略斜視図である。
ところで、電線束20は、固定用部品により車体パネル等の外部部材に固定された状態で、車体内等に敷設される。ここで、電線束20を外部部材に固定させるための固定用部品は、電線束20の延在方向についての定められた位置に取り付けられている必要がある。以下において、電線束20の延在方向についての、固定用部品を取り付けるべき位置を「目標取付位置P」という。
上述したとおり、電線用保護部材1は電線束20における目標取付位置Pを含む領域を覆っており、電線用保護部材1の外周面には、目標取付位置Pを示す立体的目印11が形成される。立体的目印11は、具体的には、目標取付位置Pに形成され、電線用保護部材1の周方向に沿って形成された溝111である。溝111の幅(電線用保護部材1の延在方向に沿う幅)は、固定用部品3の取付幅(例えば、バンド部31の幅)以上とされる。
電線用保護部材1における、目標取付位置Pを含む部分領域(具体的には、例えば、目標取付位置Pを略中心として電線用保護部材1の延在方向について一定の幅を有する部分領域)は、他の領域よりも表面が柔らかな柔軟領域12とされる。ただし、柔軟領域12の幅は、少なくとも固定用部品3の取付幅(例えば、バンド部31の幅)よりも大きいものとされることが好ましい。柔軟領域12の柔らかさは、具体的には、作業者が固定用部品3のバンド部31をそこに巻き付けて、通常の締め付け力で締め付けた場合に、その締め付け圧によりその表面形状が僅かに変形する程度とされることが好ましい。
ここで、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分ける技術、すなわち、電線用保護部材1において柔軟領域12とすべき特定の領域だけに柔軟性を付与する技術について説明する。以下においては、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分ける2つの類型を説明する。以下に説明する2つの類型は、単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
上述したとおり、電線用保護部材1は不織部材をホットプレスすることにより形成される。ここで、それぞれ異なる不織部材材質で形成された不織部材部分をホットプレスすることにより、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分けることができる。
上述したとおり、電線用保護部材1は不織部材をホットプレスすることにより形成される。ここで、ホットプレスの条件を局所的に異ならせることにより、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分けることができる。
電線用保護部材1を製造する方法について具体的に説明する。なお、上述したとおり、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分ける方法は各種存在するが、以下の説明においては、不織部材材質が異なる2種類の不織部材(含有する接着樹脂の融点が相対的に高い第1の不織部材(以下「高融不織部材100a」という)と、含有する接着樹脂の融点が相対的に低い第2の不織部材(以下「低融不織部材100b」という))をホットプレスすることにより、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分けるものとする。
はじめに、電線用保護部材1の製造に用いられるホットプレス用成形型の構成例について、図3を参照しながら説明する。図3は、ホットプレス用成形型8の構成例を示す概略斜視図である。なお、電線用保護部材1の製造に用いられるホットプレス用成形型8の形状は、製造すべき電線用保護部材1の形状に応じて決定されるものであり、図3には、図1に例示する形状の電線用保護部材1を製造するのに用いられるホットプレス用成形型8が示されている。
続いて、先に説明したホットプレス用成形型8を用いて電線用保護部材1を製造する方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。
なお、上記の説明においては、不織部材材質が異なる2種類の不織部材100a,100bをホットプレスすることにより、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分けていたが、先に説明したとおり、柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分ける態様はこれに限らない。例えば、ホットプレスの際の条件を異ならせることにより柔軟領域12と形状保持領域13とを作り分ける場合、以下の構成を採用すればよい。
上記の実施の形態によると、電線用保護部材1において、目標取付位置Pを含む部分領域の表面が比較的柔らかに形成されているため、固定用部品3がある程度の締め付け力でもって電線用保護部材1に取り付けられると、電線用保護部材1の表面が変形して固定用部品3が食い込む形となる。これによって、取り付けられた固定用部品3の位置ずれおよび回転が抑制される。その結果、電線束20が本来固定されるべき位置において車体に固定され続けるので、電線束20が車体内に配索された状態において、電線束20のある位置で不要なたるみが生じたり、また、別の位置で余長が足りなくなったり、といった事態が生じにくい。
上記の実施の形態に係る電線用保護部材1は、電線束20の延在方向に対して略直交する面において、断面矩形状に形成されていたが、電線用保護部材の断面形状は、矩形状に限られるものではなく、その他の多角形状(三角形状、六角形状等)、あるいは、円形状等であってもよい。また、電線束20の延在方向に沿って異なる断面形状であってもよい。
図7、図8を参照する。図7、図8に例示される電線用保護部材1aが備える立体的目印11aは、電線用保護部材1aの延在方向について目標取付位置Pを挟むように形成された一対の突起112、あるいは、一対の窪み113である。各突起112(あるいは、各窪み113)の離間距離(電線用保護部材1aの延在方向に沿う離間距離)は、固定用部品の取付幅(例えば、バンド部31の幅)以上の幅とされることが好ましい。
図11を参照する。図11に例示される電線用保護部材1bが備える立体的目印11bは、電線用保護部材1bの延在方向について目標取付位置Pを挟むように形成された一対の突起群114である。各突起群114の離間距離(電線用保護部材1bの延在方向に沿う離間距離)は、固定用部品の取付幅(例えば、バンド部31の幅)以上の幅とされることが好ましい。
上記の各実施の形態おいて、電線用保護部材1,1a,1bは、電線束20とは独立して、不織部材をホットプレスすることにより形成されてもよい。この場合、不織部材をホットプレス加工することにより、電線用保護部材1,1a,1bを、電線束20を後から覆うことが容易な略半円筒状等に加工するとよい。そして、この電線用保護部材1,1a,1b内に電線束20を収容配置して、電線束20を電線用保護部材1,1a,1bに対してテープ等で固定するようにしてもよい。
20 電線束
11,11a,11b 立体的目印
12 柔軟領域
13 形状保持領域
8 ホットプレス用成形型
81 下型
82 下型面
83 上型
100a 低融不織部材
100b 高融不織部材
Claims (10)
- 電線を覆って保護する電線用保護部材であって、
不織部材が前記電線を覆った状態でホットプレスされることにより形成され、
前記電線を外部部材に固定させるための固定用部品を取り付けるべき取付位置を含む部分領域であって、他の領域よりも表面が柔らかな柔軟領域、を備える電線用保護部材。 - 請求項1に記載の電線用保護部材であって、
前記取付位置を示す立体的目印、
を備える電線用保護部材。 - 請求項2に記載の電線用保護部材であって、
前記立体的目印が、前記取付位置に形成された、前記電線用保護部材の周方向に沿う溝であり、前記溝の幅が、前記電線用保護部材の延在方向についての前記固定用部品の取付幅以上である電線用保護部材。 - 請求項2に記載の電線用保護部材であって、
前記立体的目印が、前記電線用保護部材の延在方向について、前記取付位置を挟むように形成された一対の突起、あるいは、一対の窪みである電線用保護部材。 - 請求項4に記載の電線用保護部材であって、
前記突起の突起方向、あるいは、前記窪みの窪み方向が、前記電線用保護部材の周方向についての前記固定用部品の取付方向を示す電線用保護部材。 - 請求項2に記載の電線用保護部材であって、
前記立体的目印が、前記電線用保護部材の延在方向について、前記取付位置を挟むように形成された一対の突起群であり、
前記一対の突起群のそれぞれが、前記電線用保護部材の周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の突起、を備え、
前記複数の突起の前記周方向に沿う配置態様が、前記周方向についての前記固定用部品の取付方向を示す電線用保護部材。 - 請求項2に記載の電線用保護部材であって、
前記立体的目印が、前記電線用保護部材の延在方向について、前記取付位置を挟むように形成された一対の窪み群であり、
前記一対の窪み群のそれぞれが、前記電線用保護部材の周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の窪み、を備え、
前記複数の窪みの前記周方向に沿う配置態様が、前記周方向についての前記固定用部品の取付方向を示す電線用保護部材。 - 請求項1から7のいずれかに記載の電線用保護部材であって、
前記不織部材が、その片面に形成された粘着層を前記電線に密着させて前記電線を覆った状態でホットプレスされることにより前記電線と密着している、電線用保護部材。 - 請求項1から8のいずれかに記載の電線用保護部材であって、
前記柔軟領域は、他の領域と異なる不織部材材質で形成された不織部材部分をホットプレスすることにより形成されている、電線用保護部材。 - 請求項1から8のいずれかに記載の電線用保護部材であって、
前記柔軟領域は、加熱温度、加熱時間、および、圧縮度合のうち少なくとも一つを局所的に異ならせて前記不織部材をホットプレスすることにより形成されている、電線用保護部材。
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