JP2012148847A - 吊揚げ装置及び吊り天秤 - Google Patents
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Abstract
【課題】吊り天秤の両側に連結した一対のワイヤを用いて吊荷の吊揚げを行う吊揚げ装置及び吊り天秤において、各ワイヤに巻取り速度に差が生じた場合にも吊荷のバランスを崩すことなく吊揚げを行う。
【解決手段】吊り天秤10の長手方向両側にエコライザブラケット16,17を備え、各エコライザブラケット16,17の一側に各ワイヤ8a,8bがそれぞれ係合され、各エコライザブラケット16,17の他側にこれらの間に渡る連結ロッド18がそれぞれ係合され、吊荷の吊揚げ時には、各エコライザブラケット16,17に生じる回動軸16b,17b中心の回転モーメントが連結ロッド18を介して相殺され、かつこのとき、各ワイヤ8a,8bに巻取り速度差が生じた際には、各エコライザブラケット16,17が回転して巻取り速度差を吸収する。
【選択図】図4
【解決手段】吊り天秤10の長手方向両側にエコライザブラケット16,17を備え、各エコライザブラケット16,17の一側に各ワイヤ8a,8bがそれぞれ係合され、各エコライザブラケット16,17の他側にこれらの間に渡る連結ロッド18がそれぞれ係合され、吊荷の吊揚げ時には、各エコライザブラケット16,17に生じる回動軸16b,17b中心の回転モーメントが連結ロッド18を介して相殺され、かつこのとき、各ワイヤ8a,8bに巻取り速度差が生じた際には、各エコライザブラケット16,17が回転して巻取り速度差を吸収する。
【選択図】図4
Description
本発明は、特に重量物たる吊荷の吊揚げに好適な吊揚げ装置及び吊り天秤に関する。
従来から、特に重量物たる吊荷の吊揚げを行うにあたり、その吊揚げ姿勢を適正に維持するために、吊り天秤を用いて吊荷の吊揚げを行うことがある(例えば、特許文献1〜5参照)。
ところで、ボイラ建設時のような大型の吊荷の吊揚げにおいては、一対のウインチからそれぞれ繰り出した一対のワイヤを、吊り天秤の両側にそれぞれ連結し、吊り天秤及び吊荷のバランスを取りながら吊揚げを行うことが多い。
しかし、上記の場合、各ワイヤの巻取り状態等によってはこれらを同速度で巻き取ることができず、吊荷のバランスを崩す可能性があった。
しかし、上記の場合、各ワイヤの巻取り状態等によってはこれらを同速度で巻き取ることができず、吊荷のバランスを崩す可能性があった。
そこで本発明は、吊り天秤の両側に連結した一対のワイヤを用いて吊荷の吊揚げを行う吊揚げ装置及び吊り天秤において、各ワイヤに巻取り速度に差が生じた場合にも吊荷のバランスを崩すことなく吊揚げを行うことを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、一対のウインチからそれぞれ繰り出される一対のワイヤと、吊荷を吊下する吊り天秤とを備え、前記吊り天秤の長手方向両側に前記各ワイヤを係合させ、これら各ワイヤを前記各ウインチにより巻き取ることで、前記吊り天秤を介して前記吊荷の吊揚げを行う吊揚げ装置において、前記吊り天秤の長手方向で対称に設けられる一対のエコライザブラケットを備え、前記各エコライザブラケットが、前記吊り天秤の長手方向両側にそれぞれ回動軸を介して回動可能に支持され、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも一側の部位に前記各ワイヤがそれぞれ係合されると共に、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも他側の部位に各エコライザブラケット間に渡る連結部材がそれぞれ係合され、前記吊荷の吊揚げ時には、前記各エコライザブラケットに回動軸中心の回転モーメントが生じると共に、この回転モーメントが前記連結部材を介して前記各エコライザブラケット間で相殺され、かつこのとき、前記各ワイヤに巻取り速度差が生じた際には、前記連結部材を介して前記各エコライザブラケットの一方が正転すると共に他方が逆転して、前記巻取り速度差が吸収されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記各ワイヤが、前記各エコライザブラケットに支持した巻上げシーブを巻回して上方に折り返した後、前記各ウインチを支持する現場建造物に支持したエコライザシーブを巻回して互いに連なることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、一対のウインチからそれぞれ繰り出される一対のワイヤを天秤本体の長手方向両側にそれぞれ係合させ、これら各ワイヤの巻取りにより前記天秤本体に吊下した吊荷の吊揚げを行う吊り天秤において、前記天秤本体の長手方向で対称に設けられる一対のエコライザブラケットを備え、前記各エコライザブラケットが、前記天秤本体の長手方向両側にそれぞれ回動軸を介して回動可能に支持され、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも一側の部位に前記各ワイヤがそれぞれ係合されると共に、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも他側の部位に各エコライザブラケット間に渡る連結部材がそれぞれ係合され、前記吊荷の吊揚げ時には、前記各エコライザブラケットに回動軸中心の回転モーメントが生じると共に、この回転モーメントが前記連結部材を介して前記各エコライザブラケット間で相殺され、かつこのとき、前記各ワイヤに巻取り速度差が生じた際には、前記連結部材を介して前記各エコライザブラケットの一方が正転すると共に他方が逆転して、前記巻取り速度差が吸収されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記各ワイヤが、前記各エコライザブラケットに支持した巻上げシーブを巻回して上方に折り返した後、前記各ウインチを支持する現場建造物に支持したエコライザシーブを巻回して互いに連なることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、一対のウインチからそれぞれ繰り出される一対のワイヤを天秤本体の長手方向両側にそれぞれ係合させ、これら各ワイヤの巻取りにより前記天秤本体に吊下した吊荷の吊揚げを行う吊り天秤において、前記天秤本体の長手方向で対称に設けられる一対のエコライザブラケットを備え、前記各エコライザブラケットが、前記天秤本体の長手方向両側にそれぞれ回動軸を介して回動可能に支持され、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも一側の部位に前記各ワイヤがそれぞれ係合されると共に、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも他側の部位に各エコライザブラケット間に渡る連結部材がそれぞれ係合され、前記吊荷の吊揚げ時には、前記各エコライザブラケットに回動軸中心の回転モーメントが生じると共に、この回転モーメントが前記連結部材を介して前記各エコライザブラケット間で相殺され、かつこのとき、前記各ワイヤに巻取り速度差が生じた際には、前記連結部材を介して前記各エコライザブラケットの一方が正転すると共に他方が逆転して、前記巻取り速度差が吸収されることを特徴とする。
請求項1,3に記載した発明によれば、吊り天秤の両側に支持した前記各エコライザブラケットを介して吊荷の吊揚げを行うことで、各ワイヤに巻取り速度(張力)に差が生じた際にも、その速度差が各エコライザブラケットの連動により速やかに吸収されるため、吊り天秤及び吊荷の傾きや水平移動を抑えてバランスの良い吊揚げを行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、各ワイヤの巻取り速度差を各ワイヤの走行によっても経時的に吸収でき、バランスの良い吊揚げを行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、各ワイヤの巻取り速度差を各ワイヤの走行によっても経時的に吸収でき、バランスの良い吊揚げを行うことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1,2に示す吊揚げ装置1は、例えばボイラ等の大型の重量物(以下、吊荷2という)を、吊り天秤10を用いて傾斜面3に沿って上方に引き上げる(吊り揚げる)ものである。
図1,2に示す吊揚げ装置1は、例えばボイラ等の大型の重量物(以下、吊荷2という)を、吊り天秤10を用いて傾斜面3に沿って上方に引き上げる(吊り揚げる)ものである。
吊荷2は、現場建造物5における前記傾斜面3の上方に固設された支持フレーム6に例えば一対のウインチ7a,7bを支持し、これら各ウインチ7a,7bからそれぞれ繰り出した一対のワイヤ8a,8bを吊荷2を吊下した吊り天秤10の長手方向両側にそれぞれ係合させ、これら各ワイヤ8a,8bを各ウインチ7a,7bによりそれぞれ巻き取ることで、吊り天秤10を介して吊荷2が傾斜面3に沿って引き上げられる。以下、吊り天秤10の長手方向を左右方向ということがある。
各ワイヤ8a,8bは、各ウインチ7a,7bのドラムから巻き出され、支持フレーム6に固定的に支持した一次案内シーブ(滑車)11を巻回して傾斜面3と略平行に屈曲した後、吊り天秤10の長手方向両側に向けて傾斜面3に沿って下方に延びる。その後、各ワイヤ8a,8bは、吊り天秤10の長手方向両側に固定的に支持した一次巻上げシーブ12を巻回して上方かつ左右外側に向けて折り返し、さらに支持フレーム6に固定的に支持した二次案内シーブ13を巻回して下方に向けて折り返す。
その後、各ワイヤ8a,8bは、吊り天秤10の長手方向両側における一次巻上げシーブ12よりも左右外側に支持した二次巻上げシーブ14を巻回して上方かつ左右内側に向けて折り返し、支持フレーム6における二次案内シーブ13よりも左右内側に固定的に支持したエコライザシーブ15を巻回して左右内側に向けて延びる。各ワイヤ8a,8bは、エコライザシーブ15を巻回した後に互いに連なり連続するように設けられる。
このような各ワイヤ8a,8bの巻き掛けにより、例えば各ウインチ7a,7bのドラムのワイヤ巻き段数に差異が生じる等により、各ワイヤ8a,8bの巻取り速度に差が生じた場合には、各ワイヤ8a,8bの巻取り段階で前記速度差が徐々に吸収され(エコライズされ)、吊荷2の傾きや傾斜面3沿いの水平移動の発生が抑えられる。
しかし、上述の如く各ワイヤ8a,8bの取り回しのみで前記速度差を吸収するには、ある程度の長さの各ワイヤ8a,8bを送り込む必要があり、例えば各ウインチ7a,7bの巻き始めに生じる前記速度差を吸収するには遅れが生じてしまう。
そこで、吊り天秤10は、その長手方向両側にそれぞれエコライザブラケット16,17を具備することで、前記速度差の速やかな吸収を可能としている。
そこで、吊り天秤10は、その長手方向両側にそれぞれエコライザブラケット16,17を具備することで、前記速度差の速やかな吸収を可能としている。
各エコライザブラケット16,17は、正面視(吊り天秤10の長手方向及び吊揚げ方向と直交する方向(傾斜面3と直交する方向)から見た矢視)でL字状をなすベルクランク状のリンク部材である。各エコライザブラケット16,17は、傾斜面3と略平行な厚板状をなし、吊り天秤10の長手方向(左右方向)で互いに対称な構成に設けられる。
図3を併せて参照して説明すると、吊り天秤10の天秤本体21は、例えばフランジ22a,22bを上下にした姿勢のH形鋼22を前記傾斜面3と直交する方向で一対に並べ、これら各H形鋼22を上下連結部材23,24を介して一体に連結してなる。なお、図3は吊り天秤10の長手方向一側を示すが、他側は長手方向で対称の構成を有するものとする。
各H形鋼22の長手方向両側の上面には、それぞれ回動支持部25が上方に向けて突設され、これら各回動支持部25の間に、各エコライザブラケット16,17の屈曲部16a,17aがそれぞれ配置されると共に、前記傾斜面3と直交する方向に沿う回動軸16b,17bを介して回動可能に支承される。
エコライザブラケット16は、吊り天秤10の長手方向(左右方向)に沿うように配された水平アーム16cと、この水平アーム16cの左右内側から下方に向けて延びる垂直アーム16dとを一体に有する。同様に、エコライザブラケット17は、吊り天秤10の長手方向(左右方向)に沿うように配された水平アーム17cと、この水平アーム17cの左右内側から下方に向けて延びる垂直アーム17dとを一体に有する。
水平アーム16cと垂直アーム16d、及び水平アーム17cと垂直アーム17dとは、それぞれ前記正面視で互いに略90度をなすように配置される。以下、水平アーム16c,17cが略水平で垂直アーム16d,17dが傾斜面3に沿って略真下に延びた状態を、各エコライザブラケット16,17それぞれの初期姿勢という。
各エコライザブラケット16,17は、各H形鋼22の上フランジ22a間の隙間内に配置される。各エコライザブラケット16,17の初期姿勢において、水平アーム16c,17cは各H形鋼22(天秤本体21)の上面よりも上方に突出し、垂直アーム16d,17dは各H形鋼22の上面よりも下方(天秤本体21内)に入り込む。
各エコライザブラケット16,17の水平アーム16c,17cの先端側(左右外側)には、それぞれシャックル26等を介して前記二次巻上げシーブ14が連結される。換言すれば、各水平アーム16c,17cの先端部はワイヤ連結部16e,17eとされる。
一方、各エコライザブラケット16,17の垂直アーム16d,17dの先端側(下側)には、それぞれ送りネジ機構18a,18b等を介して連結ロッド18の左右端部が連結される。換言すれば、各垂直アーム16d,17dの先端部はロッド連結部16f,17fとされる。
連結ロッド18は左右方向に沿う鉄鋼製のプルロッドであり、各H形鋼22のウェブ22c間に間隙をもって配される。
ここで、各エコライザブラケット16,17が初期姿勢にある状態において、各ワイヤ8a,8bを巻き取って吊り天秤10及び吊荷2を吊り揚げる際には、その荷重により各エコライザブラケット16,17にそれぞれ回動軸16b,17bを中心とした回転モーメントが生じる。
このとき、各エコライザブラケット16,17は、それぞれ各水平アーム16c,17cの先端側を上方に移動させるべく回動しようとするが、この回動力は、連結ロッド18の張力に変換されて互いに打ち消し合う。
すなわち、各エコライザブラケット16,17が吊り天秤10の長手方向で対称に設けられることから、これらに生じる前記回転モーメントは等しくなり、かつ各垂直アーム16d,17dの先端側が連結ロッド18を介して互いに連結されることから、前記回転モーメントが連結ロッド18を介して各エコライザブラケット16,17間で相殺される。
このため、各エコライザブラケット16,17がそれぞれ初期姿勢を保ちつつ、吊り天秤10及び吊荷2が各ワイヤ8a,8bの巻上げにより吊り揚げられる。
一方、各ワイヤ8a,8bの巻取り速度に差が生じたときには、吊り天秤10及び吊荷2に傾きや水平移動が生じる前に、各エコライザブラケット16,17が連結ロッド18を介して互いに左右非対称に回動し、各ワイヤ8a,8bの巻取り速度(巻取り量、張力)の差を吸収する。
具体的には、各エコライザブラケット16,17が初期姿勢にある状態(図4(a)参照)から、例えば図中右側のワイヤ8bの巻取り速度が左側のワイヤ8aの巻取り速度を上回った場合(図4(b)参照)には、各エコライザブラケット16,17が共に左回りに(互いに左右非対称に)回動して、各ワイヤ8a,8bの巻取り量の差Aを吸収する。
このとき、各ワイヤ8a,8bが共に同量だけ左右内側に変位することから、各ワイヤ8a,8bと吊荷2の重心位置との距離に変化がなく、吊り天秤10及び吊荷2の水平位置が保たれる。
同様に、各エコライザブラケット16,17が初期姿勢にある状態から、図中左側のワイヤ8aの巻取り速度が右側のワイヤ8bの巻取り速度を上回った場合(図4(c)参照)には、各エコライザブラケット16,17が共に右回りに(互いに左右非対称に)回動して、各ワイヤ8a,8bの巻取り量の差A’を吸収する。
このときも上記同様に、各ワイヤ8a,8bが共に同量だけ左右内側に変位することから、吊り天秤10及び吊荷2の水平位置が保たれる。
そして、上記何れの場合にも、各エコライザブラケット16,17が回動するのみで吊り天秤10及び吊荷2に傾きや水平移動が生じることはなく、かつ各ウインチ7a,7bの巻き始めに生じるような各ワイヤ8a,8bの巻取り速度差も速やかに吸収可能であり、しかも強風時等のバランス崩れも抑制できるため、吊り天秤10及び吊荷2をバランスよく吊り揚げ可能である。
以上説明したように、上記実施形態における吊揚げ装置1は、一対のウインチ7a,7bからそれぞれ繰り出される一対のワイヤ8a,8bと、吊荷2を吊下する吊り天秤10とを備え、前記吊り天秤10の長手方向両側に前記各ワイヤ8a,8bを係合させ、これら各ワイヤ8a,8bを前記各ウインチ7a,7bにより巻き取ることで、前記吊り天秤10を介して前記吊荷2の吊揚げを行うものにおいて、前記吊り天秤10の長手方向で対称に設けられる一対のエコライザブラケット16,17を備え、前記各エコライザブラケット16,17が、前記吊り天秤10の長手方向両側にそれぞれ回動軸16b,17bを介して回動可能に支持され、前記各エコライザブラケット16,17の回動軸16b,17bよりも一側の部位(ワイヤ連結部16e,17e)に前記各ワイヤ8a,8bがそれぞれ係合されると共に、前記各エコライザブラケット16,17の回動軸16b,17bよりも他側の部位(ロッド連結部16f,17f)に各エコライザブラケット16,17間に渡る連結ロッド18がそれぞれ係合され、前記吊荷2の吊揚げ時には、前記各エコライザブラケット16,17に回動軸16b,17b中心の回転モーメントが生じると共に、この回転モーメントが前記連結ロッド18を介して前記各エコライザブラケット16,17間で相殺され、かつこのとき、前記各ワイヤ8a,8bに巻取り速度差が生じた際には、前記連結ロッド18を介して前記各エコライザブラケット16,17の一方が正転すると共に他方が逆転して、前記巻取り速度差が吸収されるものである。
この構成によれば、吊り天秤10の両側に支持した前記各エコライザブラケット16,17を介して吊荷2の吊揚げを行うことで、各ワイヤ8a,8bの巻取り速度(張力)に差が生じた際にも、その速度差が各エコライザブラケット16,17の連動により速やかに吸収されるため、吊り天秤10及び吊荷2の傾きや水平移動を抑えてバランスの良い吊揚げを行うことができる。
また、上記吊揚げ装置1においては、前記各ワイヤ8a,8bが、前記各エコライザブラケット16,17に支持した巻上げシーブ12,14を巻回して上方に折り返した後、前記各ウインチ7a,7bを支持する現場建造物5に支持したエコライザシーブ15を巻回して互いに連なることで、各ワイヤ8a,8bの巻取り速度差を各ワイヤ8a,8bの走行によっても経時的に吸収でき、バランスの良い吊揚げを行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、各巻上げシーブ12,14を用いず各ワイヤ8a,8bを直接エコライザブラケット16,17に連結する構成であってもよい。すなわち、各ワイヤ8a,8bの取り回しによるエコライジングを行わない構成であってもよい。
また、傾斜面3沿いではなく垂直に吊荷2を吊り揚げる場合にも適用可能であるが、実施形態の如く傾斜面3にレールを敷設してコロを介して吊荷2を引き上げるような場合には、脱線しないよう各ワイヤ8a,8bの巻き始めにバランスを取ることが難しいことから、エコライザブラケット16,17を用いることの効果が高い。
また、傾斜面3沿いではなく垂直に吊荷2を吊り揚げる場合にも適用可能であるが、実施形態の如く傾斜面3にレールを敷設してコロを介して吊荷2を引き上げるような場合には、脱線しないよう各ワイヤ8a,8bの巻き始めにバランスを取ることが難しいことから、エコライザブラケット16,17を用いることの効果が高い。
また、各エコライザブラケット16,17の形状は90度のL字形状に限らず、V字形、U字形、三角形状等様々である。また、連結ロッド18がプルロッドではなくプッシュロッドであってもよい。また、各エコライザブラケット16,17が吊り天秤10の長手方向と直交する方向で互いにオフセットして配置された構成であってもよい。また、吊り天秤10の形状は直線状に限らず、湾曲状や屈曲状であってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 吊揚げ装置
2 吊荷
5 現場建造物
7a,7b ウインチ
8a,8b ワイヤ
10 吊り天秤
12,14 巻上げシーブ
15 エコライザシーブ
16,17 エコライザブラケット
16b,17b 回動軸
16e,17e ワイヤ連結部(一側の部位)
16f,17f ロッド連結部(他側の部位)
18 連結ロッド(連結部材)
21 天秤本体
2 吊荷
5 現場建造物
7a,7b ウインチ
8a,8b ワイヤ
10 吊り天秤
12,14 巻上げシーブ
15 エコライザシーブ
16,17 エコライザブラケット
16b,17b 回動軸
16e,17e ワイヤ連結部(一側の部位)
16f,17f ロッド連結部(他側の部位)
18 連結ロッド(連結部材)
21 天秤本体
Claims (3)
- 一対のウインチからそれぞれ繰り出される一対のワイヤと、吊荷を吊下する吊り天秤とを備え、前記吊り天秤の長手方向両側に前記各ワイヤを係合させ、これら各ワイヤを前記各ウインチにより巻き取ることで、前記吊り天秤を介して前記吊荷の吊揚げを行う吊揚げ装置において、
前記吊り天秤の長手方向で対称に設けられる一対のエコライザブラケットを備え、
前記各エコライザブラケットが、前記吊り天秤の長手方向両側にそれぞれ回動軸を介して回動可能に支持され、
前記各エコライザブラケットの回動軸よりも一側の部位に前記各ワイヤがそれぞれ係合されると共に、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも他側の部位に各エコライザブラケット間に渡る連結部材がそれぞれ係合され、
前記吊荷の吊揚げ時には、前記各エコライザブラケットに回動軸中心の回転モーメントが生じると共に、この回転モーメントが前記連結部材を介して前記各エコライザブラケット間で相殺され、かつこのとき、前記各ワイヤに巻取り速度差が生じた際には、前記連結部材を介して前記各エコライザブラケットの一方が正転すると共に他方が逆転して、前記巻取り速度差が吸収されることを特徴とする吊揚げ装置。 - 前記各ワイヤが、前記各エコライザブラケットに支持した巻上げシーブを巻回して上方に折り返した後、前記各ウインチを支持する現場建造物に支持したエコライザシーブを巻回して互いに連なることを特徴とする請求項1に記載の吊揚げ装置。
- 一対のウインチからそれぞれ繰り出される一対のワイヤを天秤本体の長手方向両側にそれぞれ係合させ、これら各ワイヤの巻取りにより前記天秤本体に吊下した吊荷の吊揚げを行う吊り天秤において、
前記天秤本体の長手方向で対称に設けられる一対のエコライザブラケットを備え、
前記各エコライザブラケットが、前記天秤本体の長手方向両側にそれぞれ回動軸を介して回動可能に支持され、
前記各エコライザブラケットの回動軸よりも一側の部位に前記各ワイヤがそれぞれ係合されると共に、前記各エコライザブラケットの回動軸よりも他側の部位に各エコライザブラケット間に渡る連結部材がそれぞれ係合され、
前記吊荷の吊揚げ時には、前記各エコライザブラケットに回動軸中心の回転モーメントが生じると共に、この回転モーメントが前記連結部材を介して前記各エコライザブラケット間で相殺され、かつこのとき、前記各ワイヤに巻取り速度差が生じた際には、前記連結部材を介して前記各エコライザブラケットの一方が正転すると共に他方が逆転して、前記巻取り速度差が吸収されることを特徴とする吊り天秤。
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