JP2012143186A - 樹木用ロープ取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹木がどのような態様であってもロープを樹木の所要高さ位置で確実に保持して掛着させることができるようにする。
【解決手段】 樹木の所要高さ位置にロープを掛着するためのものであって、ポール1と、ポール1の上端部2に設けられロープが掛けられて支承される上開放の凹所21を有した支承部20と、ポール1の上端部2に設けられ下方に突出してロープを引っ掛け可能なフック30と、ポール1の上端部2に設けられ先端が鋭利状に形成されて樹木に対して打ち込まれる爪部材40とを備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹木を伐採する際に用いられ、作業者が樹木に登ることなく樹木の所要高さ位置にロープを掛着するための樹木用ロープ取付具に係り、特に、伐採された樹木を所定方向に倒すためのロープを樹木に掛着する樹木用ロープ取付具に関する。
従来、この種の樹木用ロープ取付具としては、例えば、特許文献1(特開2006−238807号公報)に記載されたものが知られている。
図6に示すように、この樹木用ロープ取付具Saは、ポール100と、ポール100の上端部に設けられるロープガイド110と、ロープガイド110の基端付近のポール上に設けられ上向きY字状に二股に分岐した分岐金具120と、ポール100の上端部に設けられ下方に突出してロープLを引っ掛け可能なフック130とを備えて構成されている。また、ロープLには、その先端側に錘と係合部とを兼ね備えた先端金具140が取り付けられている。
ロープガイド110は、ポール100の上端部からポール100の軸線に対して所定の角度をもって延出し、樹木の幹を半周以上包囲できるように屈曲して終結し、且つポール100の下端側から延びるロープLの先端側を屈曲に沿って保持するロープ保持部111を備えて構成されている。このロープ保持部111は、ロープLをロープガイド110から上方へ容易に離脱させることができるように上方へ開放している。
フック130は、ロープガイド110から離脱して樹木の幹に掛け回されたロープLの先端側に取り付けられた先端金具140の係合部に係合させてロープLを引き下ろすことができるようにポール100から突出している。
この樹木用ロープ取付具Saを用いて、樹木にロープLを掛着させるときは、図6(A)に示すように、ロープガイド110のロープ保持部111にロープLを保持させ、ポール100の下端部を作業者が持ってロープガイド110を樹木の所要高さ位置に掛け回す。このとき、樹木の幹と枝の基端部との間にロープガイド110が載置されるように掛け回す。そして、作業者がポール100を軸周りに回転するように操作すると、ロープLがロープガイド110の開放した部分から抜けて離脱し、ロープLは樹木の幹と枝の基端部との間に掛けられた状態で保持される。その後、図6(B)に示すように、ロープLの先端金具140にフック130を引っ掛けてロープLの先端を作業者の手元まで引き寄せ、ロープLで樹木を巻回するようにループを形成して樹木にロープLを掛着する。
特開2006−238807号公報
しかしながら、この従来の樹木用ロープ取付具Saにあっては、枝のある樹木や樹木の枝のある箇所にロープLを掛着させるときは良いが、枝のない樹木や樹木の枝のない箇所にロープLを掛着しようとするときには、ロープLをロープガイド110から離脱させて樹木に掛け回す際に、作業者がポール100を軸周りに回転するように操作しなければならないので、作業者はポール100を把持していなければならず、そのため、ロープLがロープガイド110から離脱したとき、枝がないのでロープLを所要高さ位置で保持できずに、ロープLが所要高さ位置からずれてしまうという問題が生じる。また、ロープLをロープガイド110から離脱させる際に作業者がロープLを把持するようにすると、ロープガイド110は樹木の所要高さ位置に掛け回されているだけなので、枝がないとロープガイド110を樹木の所要高さ位置で保持できず、ロープLが所要高さ位置からずれてしまい、そのため、ロープLを樹木の所要高さ位置に掛着させることが困難になる。即ち、枝のない樹木や樹木の枝のない箇所にロープLを掛着しようとするときには、ロープLやロープガイド110を引っ掛けておく場所がないので、ロープLを樹木の所要高さ位置に掛着させることが困難となり、そのため、ロープLを掛着できる樹木の態様が限定されてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、樹木がどのような態様であってもロープを樹木の所要高さ位置で確実に保持して掛着させることができるようにした樹木用ロープ取付具を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の樹木用ロープ取付具は、樹木の所要高さ位置にロープを掛着するための樹木用ロープ取付具において、ポールと、該ポールの上端部に設けられロープが掛けられて支承される上開放の凹所を有した支承部と、上記ポールの上端部に設けられ下方に突出してロープを引っ掛け可能なフックと、上記ポールの上端部に設けられ先端が鋭利状に形成されて樹木に対して打ち込まれる爪部材とを備えた構成としている。
これにより、樹木用ロープ取付具を用いて、枝のない樹木や樹木の枝のない箇所にロープを掛着させるときは、作業者の手元に一端部及び他端部が位置するように支承部の凹所にロープを掛け、作業者がポールの下端部を把持してポールの上端部を樹木の所要高さ位置に位置させ、爪部材を樹木の幹に打ち込んでポールの上端部を樹木の所要高さ位置で保持させる。この状態で、作業者がロープの一端部及び他端部を把持し、支承部の凹所からロープを抜いて樹木に引っ掛ける。その後、ロープで樹木を巻回するようにループを形成して樹木にロープを掛着する。
この場合、爪部材を樹木の幹に打ち込むので、作業者がポールを把持していなくてもポールの上端部を確実に樹木の所要高さ位置に位置させておくことができ、そのため、作業者がロープを把持して樹木に引っ掛けることができるので、ロープを樹木に引っ掛ける際に、ロープが所要高さ位置からずれることを防止して、ロープを樹木の所要高さ位置で確実に保持させることができる。即ち、爪部材を樹木の幹に打ち込むので、枝のない樹木であってもポールの上端部を確実に樹木の所要高さ位置に位置させておくことができ、そのため、ロープを樹木の所要高さ位置に確実に保持して掛着させることができる。
また、枝のある樹木にロープを掛着させるときは、例えば、ロープの一端部または他端部にリングを形成し、リングが形成された側が支承部から短くなるようにロープの長さを偏らせて凹所に掛け、作業者がポールの下端部を把持してポールの上端部を樹木の所要高さ位置に位置させ、ロープのリングが形成された側を枝の反対側に向けて通過させて枝を跨がせ、ロープを樹木の幹と枝の基端部との間に引っ掛けて保持させる。ロープが所要高さ位置で保持されたならば、ポールを樹木から離間させ、この状態で、高所に位置するロープのリングにフックを引っ掛けてロープを作業者の手元まで引き寄せる。これによって、ロープの一端部及び他端部が作業者の手元に位置するようになる。その後、ロープで樹木を巻回するようにループを形成して樹木にロープを掛着する。
即ち、本取付具は、枝のある樹木の場合であっても、枝のない樹木の場合であっても、ロープを樹木の所要高さ位置に掛着させることができ、そのため、樹木がどのような態様であってもロープを樹木の所要高さ位置で確実に保持して掛着させることができる。
また、ロープを樹木の幹に掛着させた後、樹木を伐採する際は、ロープの一端部及び他端部を、例えば既に伐採した後の樹木の切り株等に取り付け、この状態で、例えばチェーンソー等により樹木の幹を切断していく。これによって、樹木の幹はロープに引っ張られて一定方向に切り倒されるようになるので、樹木の伐採を安全に行なうことができる。
更に、本取付具では、ロープを樹木の枝に掛着させることも可能であり、樹木の枝を伐採する際にも使用することができる。
この場合、例えば、ロープの一端部及び他端部にリングを形成し、支承部を中心にロープの長さを同一にして凹所に掛け、作業者がポールの下端部を把持してポールの上端部を樹木の所要高さ位置に位置させ、ロープが枝を跨いで枝に載置されるようにしてロープを枝に保持させる。このとき、ロープの一端部及び他端部が高所に位置するようにロープを予め短めに設定しておく。ロープが所要高さ位置で保持されたならば、ポールを樹木から離間させ、この状態で、一端部または他端部のいずれか一方に形成されたリングにフックを引っ掛けて引張し、一端部または他端部のいずれか他方に形成されたリングを通過させる。これによって、ロープで樹木の枝を巻回するようにループを形成して枝にロープを掛着することができる。
即ち、樹木の幹だけでなく、枝を伐採する際にも使用することができるので、より一層汎用性が向上する。
そして、必要に応じ、上記ポールに冠着される上端が閉じた筒状部材を設け、該筒状部材に上記支承部,フック及び爪部材を設けた構成としている。
これにより、筒状部材をポールに対して着脱可能にすることができるので、どのような長さのポールであっても筒状部材を取り付けることができる。即ち、樹木の所要高さ位置によって、ポールの長さを選択して、このポールに筒状部材を取り付けることにより、容易に所要高さ位置に支承部,フック及び爪部材を位置させることができる。
また、必要に応じ、上記爪部材を上記筒状部材に対して着脱可能に設けた構成としている。
これにより、例えば樹木の枝を伐採するとき等、爪部材を樹木に打ち込む必要がない場合には、爪部材を筒状部材から取り外すことができる。従って、例えば、樹木の枝を伐採するときに、ロープの一端部及び他端部にリングを形成して樹木の高所にロープを保持させ、ロープの一端部または他端部のいずれか一方に形成されたリングにフックを引っ掛けて引張してロープの一端部または他端部のいずれか他方に形成されたリングを通過させる場合には、筒状部材をロープのリングを通過させなければならないので、筒状部材から突出している爪部材がリングに引っ掛りやすくなるが、爪部材を取り外すことができるので爪部材が邪魔にならない。
更に、必要に応じ、上記爪部材をロッド状の本体を備えて構成し、該本体の先端部を鋭利状に形成し、該本体の基端部に雄ネジを形成し、該雄ネジの先端側に鍔部を設け、上記筒状部材に上記基端部が挿通され上記鍔部が非挿通の挿通孔を形成し、上記本体の基端部を上記挿通孔に挿通し、該基端部の雄ネジにナットを螺合して該基端部を上記筒状部材に止着する構成としている。
これにより、爪部材を筒状部材に取り付けるときは、本体の基端部から挿通孔に挿通し、基端部の雄ネジにナットを螺合して筒状部材に止着する。このとき、雄ネジの先端側には挿通孔に非挿通の鍔部が設けられているので、本体を挿通孔に挿通しても鍔部によって本体の先端部は筒状部材から確実に突出するようになる。また、爪部材を筒状部材から取り外すときは、ナットを雄ネジから螺合解除することにより行なう。即ち、雄ネジとナットとの螺合,螺合解除によって爪部材を筒状部材に対して着脱することができるので、爪部材の着脱を容易に行なうことができる。
更にまた、必要に応じ、上記支承部を、ロッドを略U字状に折曲形成して底部の左右に2条の立設部を有した形状に形成し、上記支承部の底部を上記筒状部材の上端に固着した構成としている。
これにより、ロッドを略U字状に折曲形成して支承部を形成したので、支承部を比較的簡易に構成することができる。また、支承部を筒状部材の上端に固着したので、ポールの軸線近傍にロープが位置するようになり、そのため、ロープを樹木の所要高さ位置に位置させやすくなる。
そして、また、必要に応じ、上記フックの基端を上記支承部の一方の立設部に固着した構成としている。
これにより、フックを筒状部材に設けた場合と比較して、フックと爪部材、特にナットとの距離が離間させられるので、爪部材がフックの開放部分を塞ぐことが防止され、そのため、フックの機能を確実に発揮させることができる。
本発明の樹木用ロープ取付具によれば、枝のない樹木や樹木の枝のない箇所にロープを掛着させるときは、爪部材を樹木の幹に打ち込んでポールの上端部を樹木の所要高さ位置で保持させ、作業者がロープの一端部及び他端部を把持して支承部からロープを抜いて樹木に引っ掛け、ロープで樹木を巻回するようにループを形成して掛着する。この場合、爪部材を樹木の幹に打ち込むので、作業者がポールを把持していなくてもポールの上端部を確実に樹木の所要高さ位置に位置させておくことができ、そのため、作業者がロープを把持して樹木に引っ掛けることができるので、ロープを樹木に引っ掛ける際に、ロープが所要高さ位置からずれることを防止して、ロープを樹木の所要高さ位置で確実に保持させることができる。即ち、爪部材を樹木の幹に打ち込むので、枝のない樹木であってもポールの上端部を確実に樹木の所要高さ位置に位置させておくことができ、そのため、ロープを樹木の所要高さ位置に確実に保持して掛着させることができる。
また、枝のある樹木にもロープを掛着させることができるとともに、樹木の枝にもロープを掛着させることができる。即ち、本取付具は、枝のある樹木の場合であっても、枝のない樹木の場合であっても、ロープを樹木の所要高さ位置に掛着させることができ、そのため、樹木がどのような態様であってもロープを樹木の所要高さ位置で確実に保持して掛着させることができる。また、樹木の幹だけでなく、枝を伐採する際にも使用することができるので、より一層汎用性が向上する。
本発明の実施の形態に係る樹木用ロープ取付具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る樹木用ロープ取付具を示し、(A)は正面一部断面図、(B)は側面一部断面図である。 本発明の実施の形態に係る樹木用ロープ取付具を用いて、枝のない樹木の幹にロープを掛着させる際の掛着方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る樹木用ロープ取付具を用いて、枝のある樹木の幹にロープを掛着させる際の掛着方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る樹木用ロープ取付具を用いて、樹木の枝にロープを掛着させる際の掛着方法を示す図である。 従来の樹木用ロープ取付具の一例を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る樹木用ロープ取付具を説明する。
図1乃至図5には、本発明の実施の形態に係る樹木用ロープ取付具Sを示している。本発明の樹木用ロープ取付具Sは、樹木Wの所要高さ位置にロープRを掛着するためのものであり、ポール1と、ポール1の上端部2に設けられロープRが掛けられて支承される上開放の凹所21を有した支承部20と、ポール1の上端部2に設けられ下方に突出してロープRを引っ掛け可能なフック30と、ポール1の上端部2に設けられ先端が鋭利状に形成されて樹木Wに対して打ち込まれる爪部材40とを備えて構成されている。また、本樹木用ロープ取付具Sは、ポール1に冠着される上端11が閉じた筒状部材10を備えており、この筒状部材10に、支承部20,フック30及び爪部材40が設けられている。
ポール1は、金属製で円筒状に形成されており、樹木Wの所要高さに対応して、長さを異ならせて複数本用意されている。このポール1の側壁3には、その軸線に直交する方向の軸線を有した対向する一対の貫通孔4が形成されている。
筒状部材10は、ポール1の上端部2に冠着される金属製で円筒状に形成されており、上端11が閉じたカップ状に形成されている。この筒状部材10の側壁12には、その軸線に直交する方向の軸線を有した対向する一対の貫通孔13が形成されている。この貫通孔13はポール1の貫通孔4に対応する位置に形成されている。
この筒状部材10は、ポール1に対して着脱可能に設けられている。詳しくは、ポール1の貫通孔4及び筒状部材10の貫通孔13に挿通される雄ネジ14aを有したボルト14と、ボルト14の雄ネジ14aに螺合されるナット15とを備え、筒状部材10をポール1の上端部2に被せ、筒状部材10の貫通孔13をポール1の貫通孔4に対応させて、ボルト14をポール1の貫通孔4及び筒状部材10の貫通孔13に挿通し、ボルト14の雄ネジ14aにナット15を螺合させることにより筒状部材10をポール1に取り付けている。取り外すときは、ナット15をボルト14から螺合解除させることにより行なう。
支承部20は、金属製のロッド22を略U字状に折曲形成して底部23の左右に2条の立設部24を有した形状に形成されている。この支承部20は、その底部23が筒状部材10の上端11に溶接されて固着されている。また、この支承部20はポール1と同軸になるように筒状部材10に設けられている。
フック30は、金属製であり、その基端31が支承部20の一方の立設部24に溶接されて固着されている。このフック30は、ポール1の軸線に直交する方向であって一方の立設部24から見て他方の立設部24とは反対方向に突出し、中間部32が折曲して先端33側が下方に延びて形成されている。また、このフック30は、その基端31が一方の立設部24の上端24a近傍に固着されている。
爪部材40は、金属製でロッド状の本体41を備えて構成されている。この本体41は、その先端部41aが鋭利状に形成されているとともに、基端部41bに雄ネジ42が形成されている。また、この爪部材40は、雄ネジ42の先端42a側に鍔部43が設けられている。更に、この爪部材40は、本体41の雄ネジ42に螺合するナット44を備えて構成されている。
また、爪部材40は筒状部材10に対して着脱可能に設けられている。詳しくは、筒状部材10には爪部材40の本体41の基端部41bが挿通され鍔部43が非挿通の挿通孔16が形成されており、爪部材40を筒状部材10に取り付けるときは、本体41の基端部41bを挿通孔16に挿通し、基端部41bの雄ネジ42にナット44を螺合することにより基端部41bを筒状部材10に止着している。このとき、雄ネジ42の先端42a側には挿通孔16に非挿通の鍔部43が設けられているので、本体41を挿通孔16に挿通しても鍔部43によって本体41の先端部41aは筒状部材10から確実に突出するようになる。また、爪部材40を筒状部材10から取り外すときは、ナット44を雄ネジ42から螺合解除することにより行なう。即ち、雄ネジ42とナット44との螺合,螺合解除によって爪部材40を筒状部材10に対して着脱することができるので、爪部材40の着脱を容易に行なうことができる。
従って、この実施の形態に係る樹木用ロープ取付具Sを用いて、枝のない樹木Wの幹Waや樹木Wの枝のない幹Waの箇所にロープRを掛着させるときは、樹木Wの所要高さ位置に適した長さのポール1を選択し、このポール1の上端部2に筒状部材10を取り付け、作業者Mの手元に一端部Ra及び他端部Rbが位置するように支承部20の凹所21にロープRを掛け、図3(A)に示すように、作業者Mがポール1の下端部5を把持して筒状部材10を樹木Wの所要高さ位置に位置させ、爪部材40を樹木Wの幹Waに打ち込んでポール1の上端部2を樹木Wの所要高さ位置で保持させる。この状態で、図3(B)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか一方にリングを形成し、作業者MがロープRの一端部Ra及び他端部Rbを把持して支承部20の凹所21からロープRを抜いて樹木Wに引っ掛ける。そして、図3(C)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか他方をリングに挿通し、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか他方を引張してリングを上昇させ、図3(D)に示すように、ロープRで樹木Wを巻回するようにループを形成して樹木WにロープRを掛着する。
そして、ロープRを樹木Wの幹Waに掛着させた後に樹木Wの幹Waを伐採する際は、図3(E)に示すように、樹木WにロープRを掛着させた状態で、爪部材40を樹木Wから抜き取り、本樹木用ロープ取付具Sを樹木Wから離間させる。その後、図3(F)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか他方を、例えば既に伐採した後の樹木Wの切り株等に取り付け、この状態で、例えばチェーンソーC等により樹木Wの幹Waを切断していく。これによって、樹木Wの幹WaはロープRに引っ張られて一定方向に切り倒されるようになるので、樹木Wの伐採を安全に行なうことができる。
この場合、爪部材40を樹木Wの幹Waに打ち込むので、作業者Mがポール1を把持していなくてもポール1の上端部2を確実に樹木Wの所要高さ位置に位置させておくことができ、そのため、作業者MがロープRを把持して樹木Wに引っ掛けることができるので、ロープRを樹木Wに引っ掛ける際に、ロープRが所要高さ位置からずれることを防止して、ロープRを樹木Wの所要高さ位置で確実に保持させることができる。即ち、爪部材40を樹木Wの幹Waに打ち込むので、枝のない樹木Wであってもポール1の上端部2を確実に樹木Wの所要高さ位置に位置させておくことができ、そのため、ロープRを樹木Wの所要高さ位置に確実に保持して掛着させることができる。
また、枝Wbのある樹木WにロープRを掛着させるときは、本樹木用ロープ取付具Sとともに錘体50を用いる。この錘体50は、支承部20に掛けられるとともにロープRの一端部Raが取り付けられる一方リング部51と、一端に一方リング部51が取り付けられる所定重量の錘部52と、錘部52の他端に取り付けられフック30が引っ掛けられる他方リング部53とを備えて構成されている。
尚、本実施の形態では錘体50を用いて樹木WにロープRを掛着させる場合について説明するが、必ずしも錘体50を用いる必要はない。
樹木Wの所要高さ位置に適した長さのポール1を選択し、このポール1の上端部2に筒状部材10を取り付け、ロープRの一端部Raを錘体50の一方リング部51に取り付けるとともに、この一方リング部51を支承部20の凹所21に掛け、図4(A)に示すように、作業者Mがポール1の下端部5を把持して筒状部材10を樹木Wの所要高さ位置に位置させ、図4(B)に示すように、錘体50を樹木Wの幹Waと枝Wbの基端部との間から樹木Wの反対側に向けて通過させて、錘体50を樹木Wの幹Waと枝Wbの基端部との間に載置させて保持させる。そして、支承部20を一方リング部51から抜き取り、本樹木用ロープ取付具Sを樹木Wから離間させ、図4(C)に示すように、錘体50の他方リング部53にフック30を引っ掛けてロープRを作業者Mの手元まで引き寄せる。これによって、ロープRの一端部Ra及び他端部Rbが作業者Mの手元に位置するようになる。それから、図4(D)に示すように、ロープRの一端部Raを錘体50の一方リング部51から取り外し、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか一方にリングを形成する。その後、図4(E)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか他方をリングに挿通し、これを引張してリングを上昇させ、ロープRで樹木Wを巻回するようにループを形成して樹木WにロープRを掛着する。
そして、ロープRを樹木Wの幹Waに掛着させた後に樹木Wの幹Waを伐採する際は、図4(F)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか他方を、例えば既に伐採した後の樹木Wの切り株等に取り付け、この状態で、例えばチェーンソーC等により樹木Wの幹Waを切断していく。これによって、樹木Wの幹WaはロープRに引っ張られて一定方向に切り倒されるようになるので、樹木Wの伐採を安全に行なうことができる。
更に、樹木Wの枝WbにロープRを掛着させるときは、ロープRを樹木Wの枝Wbに引っ掛けたときにロープRの一端部Ra及び他端部Rbが高所に位置するようにロープRを予め短めに設定しておくとともに、爪部材40を筒状部材10から予め取り外しておく。
そして、樹木Wの所要高さ位置に適した長さのポール1を選択し、このポール1の上端部2に爪部材40を取り外した筒状部材10を取り付け、ロープRの一端部Ra及び他端部Rbにリングを形成し、支承部20を中心にロープRの長さを同一にして凹所21に掛け、図5(A)に示すように、作業者Mがポール1の下端部5を把持して筒状部材10を樹木Wの所要高さ位置に位置させ、図5(B)に示すように、支承部20を枝Wbより高い位置に位置させてロープRを枝Wbに跨がせ、それから支承部20を下げていき、ロープRを枝Wbに引っ掛けさせて保持させる。この状態では、支承部20からロープRが抜け出た状態となる。それから、図5(C)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか一方に形成されたリングにフック30を引っ掛けて引張し、図5(D)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか他方に形成されたリングを通過させる。これによって、ロープRで樹木Wの枝Wbを巻回するようにループを形成して枝WbにロープRを掛着する。
そして、ロープRを樹木Wの枝Wbに掛着させた後に樹木Wの枝Wbを伐採する際は、図5(E)に示すように、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか一方に形成されたリングを、例えば図示しないクレーン等で引っ張り、この状態で、例えばチェーンソーC等により樹木Wの枝Wbの基端部を切断していく。これによって、樹木Wの枝WbはロープRに引っ張られて一定方向に切り倒されるようになるので、樹木Wの伐採を安全に行なうことができる。
この場合、ロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか一方に形成されたリングにフック30を引っ掛けて引張してロープRの一端部Raまたは他端部Rbのいずれか他方に形成されたリングを通過させるときに、筒状部材10をロープRのリングを通過させなければならないので、筒状部材10から突出している爪部材40がリングに引っ掛りやすくなるが、爪部材40を予め取り外すことができるので爪部材40が邪魔にならない。即ち、爪部材40を樹木Wに打ち込む必要がない場合には、爪部材40を筒状部材10から取り外すことができるので、利便性が向上する。
即ち、本樹木用ロープ取付具Sは、枝Wbのある樹木Wの場合であっても、枝Wbのない樹木Wの場合であっても、ロープRを樹木Wの所要高さ位置に掛着させることができ、そのため、樹木Wがどのような態様であってもロープRを樹木Wの所要高さ位置で確実に保持して掛着させることができる。また、樹木Wの幹Waだけでなく、枝Wbを伐採する際にも使用することができるので、より一層汎用性が向上する。
また、筒状部材10をポール1に対して着脱可能にすることができるので、どのような長さのポール1であっても筒状部材10を取り付けることができる。即ち、樹木Wの所要高さ位置によって、ポール1の長さを選択して、このポール1に筒状部材10を取り付けることにより、容易に所要高さ位置に支承部20,フック30及び爪部材40を位置させることができる。
更に、ロッド22を略U字状に折曲形成して支承部20を形成したので、支承部20を比較的簡易に構成することができる。また、支承部20を筒状部材10の上端11に固着したので、ポール1の軸線近傍にロープRが位置するようになり、そのため、ロープRを樹木Wの所要高さ位置に位置させやすくなる。
更にまた、フック30を筒状部材10に設けた場合と比較して、フック30と爪部材40、特にナット44との距離が離間させられるので、爪部材40がフック30の開放部分を塞ぐことが防止され、そのため、フック30の機能を確実に発揮させることができる。
尚、上記実施の形態において、支承部20,フック30及び爪部材40を筒状部材10に設けて構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、支承部20,フック30及び爪部材40をポール1の上端部2に直接設けても良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、フック30を、その基端31を一方の立設部24の上端24a近傍に固着して設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、筒状部材10に設けても良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、筒状部材10を円筒状に形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば角柱状等であっても良く、適宜変更して差支えない。また、筒状部材10の軸線方向への長さは、ポール1よりも短ければ良く、特に限定されるものではない。
S 樹木用ロープ取付具
W 樹木
R ロープ
M 作業者
C チェーンソー
1 ポール
2 上端部
3 側壁
4 貫通孔
5 下端部
10 筒状部材
11 上端
12 側壁
13 貫通孔
14 ボルト
15 ナット
16 挿通孔
20 支承部
21 凹所
22 ロッド
23 底部
24 立設部
30 フック
31 基端
32 中間部
33 先端
40 爪部材
41 本体
42 雄ネジ
43 鍔部
44 ナット
50 錘体
51 一方リング部
52 錘部
53 他方リング部

Claims (6)

  1. 樹木の所要高さ位置にロープを掛着するための樹木用ロープ取付具において、
    ポールと、該ポールの上端部に設けられロープが掛けられて支承される上開放の凹所を有した支承部と、上記ポールの上端部に設けられ下方に突出してロープを引っ掛け可能なフックと、上記ポールの上端部に設けられ先端が鋭利状に形成されて樹木に対して打ち込まれる爪部材とを備えたことを特徴とする樹木用ロープ取付具。
  2. 上記ポールに冠着される上端が閉じた筒状部材を設け、該筒状部材に上記支承部,フック及び爪部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の樹木用ロープ取付具。
  3. 上記爪部材を上記筒状部材に対して着脱可能に設けたことを特徴とする請求項2記載の樹木用ロープ取付具。
  4. 上記爪部材をロッド状の本体を備えて構成し、該本体の先端部を鋭利状に形成し、該本体の基端部に雄ネジを形成し、該雄ネジの先端側に鍔部を設け、上記筒状部材に上記基端部が挿通され上記鍔部が非挿通の挿通孔を形成し、上記本体の基端部を上記挿通孔に挿通し、該基端部の雄ネジにナットを螺合して該基端部を上記筒状部材に止着することを特徴とする請求項3記載の樹木用ロープ取付具。
  5. 上記支承部を、ロッドを略U字状に折曲形成して底部の左右に2条の立設部を有した形状に形成し、上記支承部の底部を上記筒状部材の上端に固着したことを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載の樹木用ロープ取付具。
  6. 上記フックの基端を上記支承部の一方の立設部に固着したことを特徴とする請求項5記載の樹木用ロープ取付具。
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CN107069539A (zh) * 2017-03-21 2017-08-18 国家电网公司 输电线路伐树定向倾倒器

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