JP2012141389A - 画像形成方法、画像形成システムおよび画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法、画像形成システムおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に少なくとも2台の画像形成装置が直列に接続された状態において、Nin1出力における資源要求や処理時間の増大に対して対処する。
【解決手段】記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に少なくとも2台の画像形成装置が直列に接続され、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備えた場合に、記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、前記記録紙の前記1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録紙の同一面のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置が直列に接続された状態での画像形成方法、画像形成システム、またこの画像形成システムに使用される画像形成装置に関する。
複数の画像形成装置を直列にタンデム接続しておき、一方の画像形成装置で一方の面に画像形成がなされた記録紙を続けて他方の画像形成装置に入力し、他方の画像形成装置で記録紙の他の面に画像形成を行う画像形成システムが存在している。
このような画像形成システムによれば、2台の画像形成装置で記録紙の表裏それぞれを画像形成することで高速な出力が可能になるという利点がある。なお、この種の画像形成システムについては、以下の特許文献に開示がなされている。
特開2009−300703号公報
なお、従来の一般的な場合、外部のコンピュータあるいはプリンタコントローラにて、記録紙サイズと面付け数に応じて、原稿画像が変倍もしくはカットされてから画像形成装置に送られてくる。
また、画像形成装置において、複数N頁分の画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成する「Nin1」と呼ばれる画像形成手法が存在している。
ここで、A3サイズの記録紙にA4原稿を2面付け出力する2in1の場合、外部のコンピュータやプリンタコントローラからA4サイズの原稿画像2枚が画像形成装置に送られてきて、画像形成装置内の画像保存部に圧縮されてから保存される。そして、画像形成装置では、画像形成を実行する際に、画像保存部から読み出して伸長処理して画像メモリに書き込む展開処理を行っている。この場合には、1台の画像形成装置でA4サイズの原稿画像2面分(2枚分)の展開処理が必要になるため、画像形成装置として伸長や編集に大容量のメモリ(資源)が必要になる問題、多くの処理時間が必要になり画像形成生産性が低下する問題など、多くの問題が発生していた。
なお、複数台の画像形成装置がタンデム接続された画像形成システムでは、記録紙表裏の担当を分担して生産性を向上させることについては配慮されているものの、以上のNin1出力における資源要求や処理時間の増大に対しての配慮はなされていなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に少なくとも2台の画像形成装置が直列に接続された状態において、Nin1出力における資源要求や処理時間の増大に対して対処可能な画像形成方法、画像形成システムおよび画像形成装置を実現することを目的とする。
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
(1)第1の発明は、記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に少なくとも2台の画像形成装置が直列に接続され、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備えた画像形成システムによる画像形成方法であって、記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、前記記録紙の前記1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する、ことを特徴とする画像形成方法である。
また、第1の発明は、記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に直列に接続された少なくとも2台の画像形成装置と、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備え、記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、前記記録紙の前記1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する、ことを特徴とする画像形成システムである。
また、第1の発明は、記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に直列に接続された少なくとも2台の画像形成装置と、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備え、記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、前記記録紙の前記1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する、画像形成システムに用いられることを特徴とする画像形成装置である。
(2)第2の発明は、(1)において、複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、画像入力部から入力される原稿画像のうちの第1画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第1画像形成装置の画像保存部で保存し、前記画像入力部から入力される原稿画像のうちの第2画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第2画像形成装置の画像保存部で保存し、それぞれの画像形成装置の画像保存部で保存された画像データをそれぞれの画像形成装置の画像展開部で展開する、ことを特徴とする。
(3)第3の発明は、(1)または(2)において、画像形成についての制御命令であるジョブチケットに沿って、それぞれの画像形成装置に備えられた制御部の制御に従って画像形成を実行する際に、いずれか一方の画像形成装置において前記ジョブチケットの編集がなされた場合には該一方の画像形成装置側の前記制御部は、編集された前記ジョブチケットを他方の画像形成装置に対して送信する、ことを特徴とする。
(4)第4の発明は、(1)において、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像の画像データを、一方の画像形成装置の画像入力部を介して入力して該一方の画像形成装置の画像保存部に保存し、複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、前記画像入力部から入力される原稿画像のうち、他方の画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを前記一方の画像形成装置から他方の画像形成装置に送信する、ことを特徴とする。
本発明によると、以下のような効果が得られる。
(1)第1の発明では、記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に少なくとも2台の画像形成装置が直列に接続され、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備えた場合に、記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、記録紙の1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、第1画像形成装置と第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する。
この結果、記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に少なくとも2台の画像形成装置が直列に接続された状態において、記録紙同一面の異なる領域に対して展開処理を2台の画像形成装置で分担して処理することになり、タンデム接続されている画像メモリや処理部などの資源を有効に活用でき、展開処理に要する処理時間も短縮でき、Nin1出力においてタンデム画像形成システムを有効活用することが可能になる。
(2)第2の発明では、(1)において、複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、画像入力部から入力される原稿画像のうちの第1画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第1画像形成装置の画像保存部で保存し、画像入力部から入力される原稿画像のうちの第2画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第2画像形成装置の画像保存部で保存し、それぞれの画像形成装置の画像保存部で保存された画像データをそれぞれの画像形成装置の画像展開部で展開する。
この結果、記録紙同一面の異なる領域を分担してNin1出力で画像形成する際に、展開処理を2台の画像形成装置で分担して並行処理することができるようになり、タンデム接続されている画像メモリや処理部などの資源を有効に活用でき、展開処理に要する処理時間も短縮でき、展開処理に続く他の処理の開始を早めることができ、Nin1出力においてタンデム画像形成システムを有効活用することが可能になる。
(3)第3の発明では、(1)または(2)において、画像形成についての制御命令であるジョブチケットに沿って、それぞれの画像形成装置で制御部の制御に従って画像形成を実行する際に、いずれか一方の画像形成装置においてジョブチケットの編集がなされた場合には該一方の画像形成装置側の制御部は、編集されたジョブチケットを他方の画像形成装置に対して送信する。
この結果、記録紙同一面の異なる領域を分担してNin1出力で画像形成する際に、ジョブチケットの編集がなされたとしても、展開処理を2台の画像形成装置で分担して並行処理することができるようになり、タンデム接続されている画像メモリや処理部などの資源を有効に活用でき、展開処理に要する処理時間も短縮でき、展開処理に続く他の処理の開始を早めることができ、Nin1出力においてタンデム画像形成システムを有効活用することが可能になる。
(4)第4の発明では、(1)において、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像の画像データを、一方の画像形成装置の画像入力部を介して入力して該一方の画像形成装置の画像保存部に保存しておき、複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、他方の画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを一方の画像形成装置から他方の画像形成装置に送信する。
この結果、画像保存部が一方のみに存在している場合であっても、記録紙同一面の異なる領域を分担してNin1出力で画像形成する際に、展開処理を2台の画像形成装置で分担して並行処理することができるようになり、タンデム接続されている画像メモリや処理部などの資源を有効に活用でき、展開処理に要する処理時間も短縮でき、展開処理に続く他の処理の開始を早めることができ、Nin1出力においてタンデム画像形成システムを有効活用することが可能になる。
本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の入力動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成装置の出力動作(1)を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成装置の出力動作(2)を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の出力動作(3)を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
ここでは、記録紙の表裏や同一頁内のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置が直列にタンデム接続された画像形成システム、またこの画像形成システムに使用される画像形成装置、ならびにこの画像形成システムを用いた画像形成方法について説明する。
〈画像形成装置、画像形成システムの構成〉
図1−2は本発明の実施の形態として、記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成することが可能に複数の画像形成装置100,300が直列に接続された画像形成システムについて説明する。図1は構成要件を列記したブロック図として示し、図2は構成要件の配置を模式的に構成図として示す。
なお、ここでは、画像形成装置100と画像形成装置300との2台の画像形成装置が直列接続された状態を具体例として示すが、3台以上の画像形成装置が接続されていても良い。また、直列とは、同じ記録紙について、前後の複数台の画像形成装置で続けて画像形成を行うことを意味している。
ここでは、画像形成される記録紙を供給する給紙装置50、給紙装置50からの記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成する画像形成装置100、画像形成装置100で画像形成された記録紙に対して反転などの中処理を行ってから後段の画像形成装置300に供給する中処理装置200、中処理装置200からの記録紙の表裏あるいは頁内のいずれかの領域を分担して画像形成する画像形成装置300、画像形成装置100,300で画像形成された記録紙に各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理装置400、が記録紙の流れに沿って直列接続されている。
画像形成装置100,300は、図2に示されるように、記録紙の流れに沿って直列接続されており、前段の画像形成装置100で一部の領域に画像形成がなされた記録紙を続けて後段の画像形成装置300に入力し、後段の画像形成装置300で記録紙の他の領域に画像形成を行う画像形成システムである。
この画像形成システムによれば、途中に配置された中処理装置200で記録紙を反転させることで、2台の画像形成装置100,300で記録紙の表裏それぞれを画像形成することで高速な画像形成出力が可能になるという利点がある。この実施形態では、記録紙において頁順で先になる第一面の画像を表面記録紙において頁順で後になる第二面の画像を裏面と呼ぶことにする。
また、この画像形成システムによれば、途中に配置された中処理装置200を使用せずに、2台の画像形成装置100,300で記録紙の同一面の異なる領域を画像形成することで、Nin1出力において、高速な画像形成出力が可能になるという利点がある。
なお、以上のような記録紙同一面の分担において、Nin1出力以外にも、記録紙の同じ頁内での通常色と特色のような異なる色の画像形成を画像形成装置100,300で分担することも可能であるし、さらに、記録紙の同じ頁内での文字(モノクロ)とイメージ(階調画像)のような異なる階調の画像形成を画像形成装置100,300で分担することも可能である。
以下、画像形成システムについて、各装置の詳細構成を説明する。
給紙装置50は、給紙装置50内の各部を制御する制御部51と、給紙先である画像形成装置100と通信するための通信部52と、蓄積されている記録紙を画像形成装置100が要求する所定タイミングで給紙する給紙部55と、を備えて構成されている。なお、後述する画像形成装置100からの制御によって給紙部55を直接動作させる場合には、制御部51を省略することが可能である。
なお、ここでは、画像形成システム内において、画像形成装置100がマスター(親機)であり主導権を有し、画像形成装置300がスレーブ(子機)として従属の役割である場合を具体例とするが、この関係は逆であってもよい。
また、画像形成装置100と画像形成装置300とは、マスター/スレーブの役割を割り当てているが、基本的には同種のスタンドアロンの装置を組み合わせることで、画像形成システムを構成している。
画像形成装置100は、画像形成装置100内の各部を制御すると共に画像形成システムとしてシステム全体を制御しつつジョブチケットに従って画像形成を制御する制御部101と、接続されている他の装置と通信するための通信部102と、利用者による操作入力と画像形成装置100の状態とを行う操作表示部103と、給紙を行う給紙部105と、原稿を読み取って原稿の画像データを得るスキャナなどの画像入力部110と、画像データのサイズを変更して変倍を行う変倍部122と、画像保存時のサイズ圧縮のために圧縮処理を行う画像圧縮部124と、サイズ圧縮された状態の圧縮画像データを伸長処理して画像形成用の画像データを復元する画像伸長部126と、圧縮処理された圧縮画像データが保存される画像保存部130と、伸長処理された画像形成用の画像データが保存される画像メモリ135と、画像形成に必要な各種画像処理を実行する画像処理部140と、画像形成命令と画像データとに基づいて画像形成を実行する画像形成部150と、を備えて構成されている。
中処理装置200は、中処理装置200内の各部を制御する制御部201と、処理の相手である画像形成装置100、300と通信するための通信部202と、前段の画像形成装置100で画像形成された記録紙に対して後段の画像形成装置300での記録紙反対面への画像形成に適する状態となるように記録紙反転などの中処理を行う中処理部205と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100からの制御によって中処理部205を直接動作させる場合には、制御部201を省略することが可能である。
また、画像形成装置100と画像形成装置300とで記録紙同一面に対する画像形成のみを行う場合には、中処理装置200そのものを省略しても良いし、中処理装置200を単純に通過させるようにしても良い。
画像形成装置300は、画像形成装置300内の各部を制御しつつジョブチケットに従って画像形成を制御する制御部301と、接続されている他の装置と通信するための通信部302と、給紙を行う給紙部305と、画像データのサイズを変更して変倍を行う変倍部322と、画像保存時のサイズ圧縮のために圧縮処理を行う画像圧縮部324と、サイズ圧縮された状態の圧縮画像データを伸長処理して画像形成用の画像データを復元する画像伸長部326と、圧縮処理された圧縮画像データが保存される画像保存部330と、伸長処理された画像形成用の画像データが保存される画像メモリ335と、画像形成に必要な各種画像処理を実行する画像処理部340と、画像形成命令と画像データとに基づいて画像形成を実行する画像形成部350と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置300において、利用者による操作入力と画像形成装置100の状態とを行う操作表示部を備えていても良い。
後処理装置400は、後処理装置400内の各部を制御する制御部401と、各装置と通信するための通信部402と、画像形成装置100,300で画像形成された記録紙に制御部401の制御に従って各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理部405と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100あるいは画像形成装置300からの制御によって後処理部405を直接動作させる場合には、制御部401を省略することが可能である。また、後処理が不要である場合には、後処理装置400そのものを省略しても良い。
なお、ここでは画像形成装置100と画像形成装置300とが接続され、記録紙同一面の第1領域と第2領域に分担して画像形成をする具体例を示すが、3台以上の画像形成装置で3以上の領域を分担して画像形成する画像形成システムであってもよい。なお、3台以上の画像形成装置で3以上の領域を分担して画像形成する画像形成システムであっても、本実施形態の2台の画像形成装置で2領域を分担するものを応用して適用すればよい。
〈画像形成装置、画像形成システムの動作〉
以下、本実施形態の画像形成システムの動作説明を、画像入力動作と画像出力動作とに分けて説明する。
〈(A)画像入力動作〉
以下、図3のフローチャートを参照して画像形成システムの画像入力動作の説明を行う。ここで、図3は画像形成システム全体の動作を示すフローチャートであり、画像形成装置100の動作と画像形成装置300の動作とを対比して示している。
まず、オペレータは画像形成装置100の画像入力部110に原稿をセットする。たとえば、A4サイズの原稿8枚を、画像入力部110の原稿載置部にセットする。
さらに、オペレータは、この原稿に基づいて画像形成をどのように行うかの制御命令であるジョブチケットとして、記録紙サイズや面付け情報などを操作表示部103から入力して作成する(図3中のステップS101)。
このジョブチケットとしては、たとえば、記録紙サイズをA3、Nin1として2in1、面付けとして記録紙左側(たとえば、記録紙搬送方向始端側領域)に原稿奇数頁・記録紙右側(たとえば、記録紙搬送方向後端側領域)に原稿偶数頁、片面出力、画像データはそれぞれの画像保存部で保存、とする。なお、オペレータは、このジョブチケットの作成後に、操作表示部103からスタートボタンを押下する。
制御部101は操作表示部103からのジョブチケットを読み込み(図3中のステップS102)、入力ジョブ開始要求とジョブチケットとを通信部102経由で画像形成装置300側に通知し(図3中のステップS103で(a))、この通知と並行して画像形成装置100内でも入力ジョブ開始準備を実行する(図3中のステップS104)。
一方、入力ジョブ開始要求を通信部302経由で受けた制御部301は、画像形成装置300内で入力ジョブ開始準備を実行し(図3中のステップS201)、制御部101からのジョブチケットを読み込む(図3中のステップS202)。
ここで、制御部101は画像形成装置100側の入力ジョブ開始準備の完了と画像形成装置300側の入力ジョブ開始準備の完了とを待っており(図3中のステップS105でNO)、画像形成装置100側で入力ジョブ開始準備が完了すると共に、画像形成装置300側の制御部301から入力ジョブ開始準備完了の通知(図3中のステップS203で(b))があると、次の処理に進む(図3中のステップS105でYES)。
ここで、原稿が奇数頁か偶数頁か、画像形成装置100と画像形成装置300が偶数/奇数いずれの頁を担当する設定か、で読込要求準備を画像形成装置100側と画像形成装置300側とに振り分ける(図3中のステップS106)。なお、この実施形態で読込とは、入力される原稿の画像データを画像保存部に保存することを意味している。
原稿が奇数頁であれば(図3中のステップS106でYES)、制御部101は読込要求の準備として、画像形成装置100側での、倍率計算、保存先などのデバイス設定を行う(図3中のステップS107)。
ここで、制御部101は、ジョブチケット(図3中のステップS102)から、原稿画像サイズとNin1後の画像サイズ比を求め、読込時における変倍率を計算する。この場合、原稿A4サイズ、2in1、記録紙A3サイズであるため、画像サイズ比・変倍率共に1である。
また、原稿が偶数頁であれば(図3中のステップS106でNO)、制御部101は読込要求準備イベントを制御部301に通知する(図3中のステップS108で(c))。この通知を受けた制御部301は(図3中のステップS204でYES)、画像形成装置300側での倍率計算や保存先などのデバイス設定を行う(図3中のステップS205)。ここで、制御部301は、ジョブチケット(図3中のステップS202)から、原稿画像サイズとNin1後の画像サイズ比を求め、読込時における変倍率を計算する。この場合、原稿A4サイズ、2in1、記録紙A3サイズであるため、画像サイズ比・変倍率共に1である。
ここで、制御部101は画像形成装置100側の読込要求準備の完了と画像形成装置300側の読込要求準備の完了とを待っており(図3中のステップS109でNO)、画像形成装置100側で入力ジョブ開始準備が完了すると共に、画像形成装置300側の制御部301から読込要求準備完了の通知(図3中のステップS206でYES、S207で(d))があると、次の処理に進む(図3中のステップS109でYES)。
ここで、制御部101は、画像入力部110から入力される画像データの処理経路を設定する(図3中のステップS110)。ここでは、制御部101は、奇数頁の原稿についての画像データは画像形成装置100側の画像保存部130で保存する経路と設定し、偶数頁の原稿についての画像データは画像形成装置300側の画像保存部330で保存する経路と設定する。
そして、制御部101は画像形成装置100側の画像データの読込を開始し(図3中のステップS111)、制御部301は画像形成装置300側の画像データの読込を開始する(図3中のステップS208)。
入力部110から入力される画像データが奇数頁であれば(図3中のステップS112でYES)、制御部101は画像データを変倍部122での倍率を1として画像圧縮部124で圧縮してから画像保存部130に保存するよう制御する(図3中のステップS113)。
また、入力部110から入力される画像データが偶数頁であれば(図3中のステップS112でNO)、制御部301は画像データを変倍部322での倍率を1として画像圧縮部324で圧縮してから画像保存部330に保存するよう制御する(図3中のステップS209)。なお、この変倍、画像圧縮、画像保存の一連の読込が完了したら(図3中のステップS210でYES)、制御部301は読込完了を制御部101に通知する(図3中のステップS211で(e))。
ここで、制御部101は画像形成装置100側の読込(画像データの保存、図3中のステップS113)の完了と画像形成装置300側の読込(画像データの保存、図3中のステップS209)の完了とを待っており(図3中のステップS115でNO)、画像形成装置100側で読込が完了すると共に、画像形成装置300側の制御部301から読込完了の通知(図3中のステップS211で(e))があると、画像入力部110に入力される全ての原稿についての読込が完了するまで以上のステップS106以降の処理を繰り返す(図3中のステップS115でYES、S116)。
同様に、制御部301は、制御部101から入力ジョブ終了の通知があるまで(図3中のステップS212でNO)、画像入力部110に入力される全ての原稿についての偶数頁の読込が完了するまで以上のステップS204以降の処理を繰り返す(図3中のステップS212でNO)。
そして、全ての原稿の入力および読込が完了した時点で(図3中のステップS116でYES)、制御部101は制御部301に入力ジョブ終了を通知し(図3中のステップS117)、制御部101と制御部310とは入力ジョブの動作を終了する(図3でエンド)。
なお、図1−2の画像形成システムの構成では画像形成装置100側には画像保存部130が備えられると共に画像形成装置300側には画像保存部330が備えられていたが、画像形成システム全体で画像形成装置100側の画像保存部130のみが備えられている場合もある。そのような場合には、画像入力時には画像入力部110からの原稿の画像データを奇数頁も偶数頁も画像保存部130で保存すればよい。但し、画像出力の直前に画像形成装置300が担当する偶数頁の画像データを画像形成装置300に送信することが可能なように、奇数頁の偶数頁とを画像保存部130内で分けて保存しておくことが望ましい。
また、以上の説明で、2in1時において、原稿奇数頁を画像形成装置100,原稿偶数頁を画像形成装置300というように分けたが(図3ステップS106)、これに限定されるものではない。たとえば、4in1時において、原稿1・3頁(奇数頁)を画像形成装置100,原稿2・4頁(偶数)を画像形成装置300という分け方のほかに、原稿1・2頁を画像形成装置100,原稿3・4頁を画像形成装置300という分け方も可能である。
〈(B)画像出力動作〉
〈(B-1)画像出力動作(1)〉
以下、図4のフローチャートを参照して画像形成システムの画像出力動作の説明を行う。ここで、図4は画像形成システム全体の動作を示すフローチャートであり、画像形成装置100の動作と画像形成装置300の動作とを対比して示している。
まず、オペレータは画像形成装置100の操作表示部103を介して、画像データやジョブチケットの内容を参照して、出力すべきジョブを選択する(図4中のステップS301)。出力すべきジョブが操作表示部103から選択されると、制御部101は該当するジョブのジョブチケットを読み込み(図4中のステップS302)、出力ジョブ開始要求とジョブチケットとを通信部102経由で画像形成装置300側に通知し(図4中のステップS303で(a))、この通知と並行して画像形成装置100内でも出力ジョブ開始準備を実行する(図4中のステップS304)。
一方、出力ジョブ開始要求を通信部302経由で受けた制御部301は、画像形成装置300内で出力ジョブ開始準備を実行し(図4中のステップS401)、制御部101からのジョブチケットを読み込む(図4中のステップS402)。
ここで、制御部101は画像形成装置100側の出力ジョブ開始準備の完了と画像形成装置300側の出力ジョブ開始準備の完了とを待っており(図4中のステップS305でNO)、画像形成装置100側で出力ジョブ開始準備が完了すると共に、画像形成装置300側の制御部301から出力ジョブ開始準備完了の通知(図4中のステップS403で(b))があると、次の処理に進む(図4中のステップS305でYES)。
ここで、制御部101は画像出力動作(描画)が画像形成装置300側であるかを判断し(図4中のステップS306)、展開処理を画像形成装置100側か画像形成装置300側かのいずれかに実行させる。ここで、展開処理とは、画像保存部に保存されている圧縮画像データを伸長し、転写紙の面付け領域に画像サイズを合わせて画像メモリ上に展開する処理を言う。
画像形成装置300側での画像出力動作であれば(図4中のステップS306でYES)、画像保存部330で保存されている圧縮画像データを画像伸長部326で伸長処理して画像メモリ335上に展開する処理に関する展開処理イベントを、制御部101は通信部102経由で画像形成装置300側に要求する(図4中のステップS307で(c))。
この要求を受けた制御部301は(図3中のステップS404でYES)、画像形成装置300側での展開処理を行う(図4中のステップS405)。ここで、制御部301は、展開処理として、伸長すべき画像データの画像保存部330からの読み出しと伸長、面付け領域の計算、出力倍率の計算、出力系デバイス(画像形成部350)の設定、などを実行する。
画像形成装置100側での画像出力動作であれば(図4中のステップS306でNO)、画像保存部130で保存されている圧縮画像データを画像伸長部126で伸長処理して画像メモリ135に展開する処理に関する展開処理を行うよう制御部101が制御する(図4中のステップS308)。
なお、ここでは、各画像形成装置が画像形成を担当する画像データの展開処理であるため、2台の画像形成装置の2in1時であれば1枚の画像データ、4in1時であれば2枚の画像データが該当する。すなわち、M台の画像形成装置による画像形成システムでNin1出力するのであれば、N/M枚の画像データをまとめて展開処理する必要がある。
ここで、制御部101は画像形成装置100側の展開処理の完了と画像形成装置300側の展開処理の完了とを待っており(図4中のステップS309でNO)、画像形成装置100側で展開処理が完了すると共に、画像形成装置300側の制御部301から展開処理完了の通知(図3中のステップS406でYES、S407で(d))があると、次の処理に進む(図4中のステップS309でYES)。
なお、記録紙が画像形成装置100から画像形成装置300に搬送されるのに時間T12を要するとした場合、このT12の間にも展開処理が可能であることを鑑みて、制御部301から制御部101に発する展開処理完了の通知を実際の展開処理完了よりもT12相当早めることも可能である。これにより、搬送時間分の無駄のない並行した処理が可能になる。
そして、画像形成装置100側で伸長して展開した画像データを用いて画像形成部150により記録紙の第1領域に画像形成を開始するよう制御部101が制御し(図4中のステップS310)、その記録紙が画像形成装置100から画像形成装置300に搬送されたタイミングで、画像形成装置300側で伸長して展開した画像データを用いて画像形成部350により記録紙の第2領域に画像形成を開始するよう制御部301が制御する(図4中のステップS408)。
なお、圧縮画像データを伸長して画像メモリに展開する実施形態においては、画像伸長部126と画像伸長部326とが請求項における画像展開部を構成している。また、RIP処理をコンピュータ装置やプリンタコントローラで実行せずに画像処理部140,340で実行する場合には、画像処理部140と画像処理部340とが請求項における画像展開部を構成することになる。
すなわち、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備えた場合に、記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、記録紙の1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、第1画像形成装置と第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成している。
ここで、制御部101は画像形成装置100側の画像出力完了と画像形成装置300側の画像出力完了とを待っており(図4中のステップS311でNO)、画像形成装置100側で画像出力が完了すると共に、画像形成装置300側の制御部301から画像出力完了の通知(図3中のステップS409でYES、S410で(e))があると、ジョブ中の画像出力すべき全ての画像データについての画像出力が完了するまで以上のステップS306以降の処理を繰り返す(図4中のステップS311でYES、S312)。
同様に、制御部301は、制御部101から出力ジョブ終了の通知があるまで(図4中のステップS411でNO)、画像形成装置300で出力すべきジョブ中の全ての画像データについての画像出力が完了するまで以上のステップS404以降の処理を繰り返す(図4中のステップS411でNO)。
そして、全ての原稿の出力および読込が完了した時点で(図4中のステップS312でYES)、制御部101は制御部301に出力ジョブ終了を通知し(図4中のステップS313で(f))、制御部101と制御部310とは出力ジョブの動作を終了する(図4でエンド)。
以上の動作によれば、記録紙同一面の異なる領域を分担してNin1出力で画像形成する際に、展開処理を2台の画像形成装置で分担して並行処理することができるようになり、タンデム接続されている画像メモリや処理部などの資源を有効に活用でき、展開処理に要する処理時間も短縮でき、展開処理に続く画像形成部での画像形成処理の開始を早めることができ、Nin1出力においてタンデム画像形成システムを有効活用することが可能になる。
〈(B-2)画像出力動作(2)〉
以下、図5のフローチャートを参照して画像形成システムの画像出力動作の第2例の説明を行う。ここで、図5は画像形成システム全体の動作を示すフローチャートであり、画像形成装置100の動作と画像形成装置300の動作とを対比して示している。
なお、図4と同一内容の部分には同一ステップ番号を付すことで重複した説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
まず、オペレータは画像形成装置100の操作表示部103を介して、画像データやジョブチケットの内容を参照して、出力すべきジョブを選択する(図4中のステップS301)。
ここで、オペレータは、出力すべきジョブを操作表示部103から選択し、ジョブチケットを編集し、出力形態に変更を加える(図5中のステップS302a)。
たとえば、図3の画像入力動作で2in1として設定されたジョブチケットを4in1出力に変更すると共に、第3頁位置に白紙を挿入するといった編集を加える。
この場合、画像形成装置100担当を(#100)、画像形成装置300担当を(#300)とすると、
編集前のジョブチケットによれば、
記録紙1=[原稿1頁(#100),原稿2頁(#300)]
記録紙2=[原稿3頁(#100),原稿4頁(#300)]
記録紙3=[原稿5頁(#100),原稿6頁(#300)]
記録紙4=[原稿7頁(#100),原稿7頁(#300)]
であったものが、編集後のジョブチケットでは、
記録紙1=[原稿1頁(#100),原稿2頁(#300),白紙,原稿3頁(#100)]
記録紙2=[原稿4頁(#100),原稿5頁(#300),原稿6頁(#100),原稿7頁(#300)]
記録紙3=[原稿8頁(#300)]
となる。
そして、制御部101は編集されたジョブのジョブチケットを読み込み(図4中のステップS302b)、出力ジョブ開始要求と編集後のジョブチケットとを通信部102経由で画像形成装置300側に通知し(図4中のステップS303で(a))、この通知と並行して画像形成装置100内でも出力ジョブ開始準備を実行する(図4中のステップS304)。一方、出力ジョブ開始要求を通信部302経由で受けた制御部301は、画像形成装置300内で出力ジョブ開始準備を実行し(図4中のステップS401)、制御部101からのジョブチケットを読み込む(図4中のステップS402)。
なお、以降は図4の説明と略同一の処理となるが、以上のジョブチケットの編集によって、展開処理(図5中のステップS308、S405)の際に、伸長する画像データや出力倍率や面付け領域が変更になる。従って、制御部101と制御部301とは、編集後のジョブチケットに対応して展開処理を実行すればよい。
この実施形態の場合も、記録紙同一面の異なる領域を分担してNin1出力で画像形成する際に、ジョブチケットの編集がなされたとしても、展開処理を2台の画像形成装置で分担して並行処理することができるようになり、画像メモリや処理プロセッサなどの資源を有効に活用でき、展開処理に要する処理時間も短縮でき、展開処理に続く他の処理の開始を早めることができ、Nin1出力においてタンデム画像形成システムを有効活用することが可能になる。
〈(B-3)画像出力動作(3)〉
以下、図6のブロック図および図7のフローチャートを参照して画像形成システムの画像出力動作の第3例の説明を行う。
ここで図6は出力動作(3)用の画像形成システムの構成を示している。図1と同一内容の部分には同一番号を付すことで重複した説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。画像形成装置300において、画像保存部330が存在しておらず、付随する変倍部322,画像圧縮部324も存在していない。
すなわち、タンデム接続された画像形成システムにおいて、それぞれの画像形成装置100,300において形成すべき画像の画像データを、一方の画像形成装置100の画像入力部110を介して入力して該一方の画像形成装置100の画像保存部130に保存しておき、複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、他方の画像形成装置300で画像形成を担当する頁の画像データを一方の画像形成装置100から他方の画像形成装置300に送信することを特徴としている。
また、ここで、図7は画像形成システム全体の動作を示すフローチャートであり、画像形成装置100の動作と画像形成装置300の動作とを対比して示している。なお、図4と同一内容の部分には同一ステップ番号を付すことで重複した説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
まず、制御部101は画像出力動作(描画)が画像形成装置300側であるかを判断し(図7中のステップS306)、展開処理を画像形成装置100側か画像形成装置300側かのいずれかに実行させる。
画像形成装置300側での画像出力動作であれば(図7中のステップS306でYES)、制御部101は制御部301に対して画像転送要求を通知する(図7中のステップS307aで(c1))。
制御部301は画像転送要求を受信した場合(図7中のステップS404aでYES)、画像メモリ335の領域確保などを行い、受信準備が整えば(図7中のステップS404b)、制御部301は制御部101に対して受信準備完了を通知する(図7中のステップS404cで(c2))。
制御部101は制御部301からの受信準備完了通知を受信した場合(図7中のステップS307bで(c2))、画像形成装置300側で出力すべき画像データを画像保存部130から読み出して画像形成装置300側に転送する(図7中のステップS307c)。そして、制御部101は、画像形成装置300に転送した画像データを画像伸長部326で伸長処理して画像メモリ335上に展開する処理に関する展開処理イベントを画像形成装置300側に要求する(図7中のステップS307dで(c3))。
この要求を受けた制御部301は(図3中のステップS404dでYES)、画像形成装置300側での展開処理を行う(図7中のステップS405)。ここで、制御部301は、展開処理として、画像形成装置100側から転送されてきた画像データの伸長、面付け領域の計算、出力倍率の計算、出力系デバイス(画像形成部350)の設定、などを実行する。
なお、これ以降は図4の説明と略同一の処理として画像形成部での画像形成出力となる。
この実施形態の場合、画像保存部が一方のみに存在している場合であっても、記録紙同一面の異なる領域を分担してNin1出力で画像形成する際に、展開処理を2台の画像形成装置で分担して並行処理することができるようになり、画像メモリや処理プロセッサなどの資源を有効に活用でき、展開処理に要する処理時間も短縮でき、展開処理に続く他の処理の開始を早めることができ、Nin1出力においてタンデム画像形成システムを有効活用することが可能になる。
〈(C)その他の実施形態〉
なお、以上の実施形態では説明を簡単にするため、記録紙の片面の異なる領域に対して展開処理を2台の画像形成装置で分担して処理する場合を具体例にしていた。この場合、展開処理をする画像が少なくなって、展開処理が従来よりも迅速に済むため、その後の処理である画像形成部の処理を早く開始できるようになり、結果として生産性を向上させることが可能になる。
すなわち、展開処理を分担しない従来のタンデム方式の画像形成システムでは、画像形成装置100で記録紙片面の全領域の画像形成、中処理装置200による反転、画像形成装置300で記録紙反対面の全領域の画像形成となる。この場合、分担しない展開処理に時間が掛かるため、展開処理から画像形成部の処理に移行するまでの時間が生産性低下の原因となる。
一方、記録紙の両面について以上の実施形態と同様の展開処理を分担する方式で画像形成を実行する場合には、画像形成装置100で一方の領域の両面画像形成、画像形成装置300で他方の領域の両面画像形成となる。この場合であっても、展開処理を迅速に完了できるため、結果として生産性を向上させることが可能になる。
また、以上の具体例では、圧縮された画像データを画像メモリに伸長しつつ展開する場合を説明してきたが、これに限定されるものではない。たとえば、RIP処理をコンピュータ装置やプリンタコントローラで実行せずに画像処理部140,340で実行する場合にも、展開処理に要する時間が本実施形態の分担処理によれば迅速に行うことが可能になり、画像形成の生産性を向上させることが可能になる。
50 給紙装置
100 画像形成装置
101 制御部
102 通信部
103 操作表示部
105 給紙部
110 画像入力部
122 変倍部
124 画像圧縮部
126 画像伸長部
130 画像保存部
135 画像メモリ
140 画像処理部
150 画像形成部
200 中処理装置
201 制御部
202 通信部
205 中処理部
300 画像形成装置
301 制御部
302 通信部
305 給紙部
322 変倍部
324 画像圧縮部
326 画像伸長部
330 画像保存部
335 画像メモリ
340 画像処理部
350 画像形成部
400 後処理装置
402 通信部
405 後処理部

Claims (12)

  1. 記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に少なくとも2台の画像形成装置が直列に接続され、それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備えた画像形成システムによる画像形成方法であって、
    記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、
    前記記録紙の前記1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、
    前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、
    画像入力部から入力される原稿画像のうちの第1画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第1画像形成装置の画像保存部で保存し、
    前記画像入力部から入力される原稿画像のうちの第2画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第2画像形成装置の画像保存部で保存し、
    それぞれの画像形成装置の画像保存部で保存された画像データをそれぞれの画像形成装置の画像展開部で展開する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 画像形成についての制御命令であるジョブチケットに沿って、それぞれの画像形成装置に備えられた制御部の制御に従って画像形成を実行する際に、
    いずれか一方の画像形成装置において前記ジョブチケットの編集がなされた場合には該一方の画像形成装置側の前記制御部は、編集された前記ジョブチケットを他方の画像形成装置に対して送信する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成方法。
  4. それぞれの画像形成装置において形成すべき画像の画像データを、一方の画像形成装置の画像入力部を介して入力して該一方の画像形成装置の画像保存部に保存し、
    複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、前記画像入力部から入力される原稿画像のうち、他方の画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを前記一方の画像形成装置から他方の画像形成装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  5. 記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に直列に接続された少なくとも2台の画像形成装置と、
    それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備え、
    記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、
    前記記録紙の前記1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、
    前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  6. 原稿画像が入力される画像入力部を備え、
    それぞれの画像形成装置において形成すべき画像の画像データを保存する画像保存部をそれぞれの画像形成装置に備え、
    複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、
    前記画像入力部から入力される原稿画像のうちの第1画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第1画像形成装置の画像保存部で保存し、
    前記画像入力部から入力される原稿画像のうちの第2画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第2画像形成装置の画像保存部で保存し、
    それぞれの画像形成装置の画像保存部で保存された画像データをそれぞれの画像形成装置の画像展開部で展開する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 画像形成についての制御命令であるジョブチケットに沿って画像形成を実行する制御部をそれぞれの画像形成装置に備え、
    いずれか一方の画像形成装置において前記ジョブチケットの編集がなされた場合には該一方の画像形成装置側の前記制御部は、編集された前記ジョブチケットを他方の画像形成装置に対して送信する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 原稿画像が入力される画像入力部をいずれか一方の画像形成装置に備え、
    それぞれの画像形成装置において形成すべき画像の画像データを、前記一方の画像形成装置の画像保存部に保存し、
    複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、
    前記画像入力部から入力される原稿画像のうち、他方の画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを前記一方の画像形成装置から他方の画像形成装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  9. 記録紙の少なくとも2領域をそれぞれ分担して画像形成することが可能に直列に接続された少なくとも2台の画像形成装置と、
    それぞれの画像形成装置において形成すべき画像を画像メモリ上に展開する画像展開部をそれぞれの画像形成装置に備え、
    記録紙の第1領域に形成する画像を第1画像形成装置の画像展開部で展開し、
    前記記録紙の前記1領域と同じ面の第2領域に形成する画像を第2画像形成装置の画像展開部で展開し、
    前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置とで同一記録紙の同一面に画像を形成する、
    画像形成システムに用いられることを特徴とする画像形成装置。
  10. 原稿画像が入力される画像入力部を備え、
    それぞれの画像形成装置において形成すべき画像の画像データを保存する画像保存部をそれぞれの画像形成装置に備え、
    複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、
    前記画像入力部から入力される原稿画像のうちの第1画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第1画像形成装置の画像保存部で保存し、
    前記画像入力部から入力される原稿画像のうちの第2画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを第2画像形成装置の画像保存部で保存し、
    それぞれの画像形成装置の画像保存部で保存された画像データをそれぞれの画像形成装置の画像展開部で展開する、
    画像形成システムに用いられることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 画像形成についての制御命令であるジョブチケットに沿って画像形成を実行する制御部をそれぞれの画像形成装置に備え、
    いずれか一方の画像形成装置において前記ジョブチケットの編集がなされた場合には該一方の画像形成装置側の前記制御部は、編集された前記ジョブチケットを他方の画像形成装置に対して送信する、
    画像形成システムに用いられることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 原稿画像が入力される画像入力部をいずれか一方の画像形成装置に備え、
    それぞれの画像形成装置において形成すべき画像の画像データを、前記一方の画像形成装置の画像保存部に保存し、
    複数N頁分の原稿画像を1枚の記録紙にまとめて画像形成するNin1出力を実行する際に、
    前記画像入力部から入力される原稿画像のうち、他方の画像形成装置で画像形成を担当する頁の画像データを前記一方の画像形成装置から他方の画像形成装置に送信する、
    画像形成システムに用いられることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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