JP2012140764A - 開口部装置、可動式面格子、及び開閉操作装置 - Google Patents

開口部装置、可動式面格子、及び開閉操作装置 Download PDF

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Abstract

【課題】見込み方向が厚くなることや採光面積の縮小を抑制することを可能とする開口部装置を提供する。
【解決手段】サッシ窓11と、サッシ窓より室外側に配置される可動式面格子40と、を備える開口部装置10であって、可動式面格子は、縦枠42、43及び横枠44、45を有して枠状に形成された枠体41と、枠体の枠内に該枠体の見付け方向に複数並列して設けられ、並列の方向に直交する方向の軸52を中心に回動可能である格子羽根51と、格子羽根を回動させる開閉機構55と、枠体のいずれかの部位に配置され、開閉機構を操作可能な開閉操作装置65と、を有し、開閉操作装置は、操作者が触れて操作すべき操作摘み68を具備するとともに、操作摘みは見付け方向内側に突出して設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、住宅や公共施設等の建物開口部に配置される可動式の面格子を備える開口部装置、これに用いられる面格子、及び開閉操作装置に関する。
住宅等の建物において、室外視から室内を隠蔽したり、防犯性を高める等の目的でサッシ窓の室外側に面格子を配置した開口部装置がある。この面格子も機能性やデザイン性等の観点から様々な種類のものが提案されているが、その中に、面格子を構成する各格子が回動する可動式面格子を備えた開口部装置がある。可動式面格子を備えた開口部装置によれば、格子の閉鎖時には隠蔽性や防犯性が高く、格子の開放時には効率良く換気や採光をすることができるので、場面に応じた高い機能を切り換えることが可能となる。
可動式面格子は、このように閉鎖の姿勢と開放の姿勢とを切り換えるので、格子の開閉機構及びこれを作動させる開閉操作装置を備えている。特許文献1、2には可動式面格子の開閉操作装置が開示されている。このような開閉操作装置を操作することにより開閉機構を作動させ、格子を開閉させることができる。
特許第4510137号公報 特開2008−208700号公報
ここで、このような開口部装置では、サッシ窓も可動式面格子もそれぞれ枠状体を有し、サッシ窓の枠状体の内側にはガラス障子、可動式面格子の枠状体の内側には可動式の格子がそれぞれ配置されることになる。そしてサッシ窓と可動式面格子とは室内外方向に重なるように配置される。すなわち、サッシ窓の枠状体と可動式面格子の枠状体とは室内視で重なるように並べられる。一方、開閉操作装置は可動式面格子の枠状体に取り付けられることから、開閉操作装置は可動式面格子の枠状体とサッシ窓の枠状体との間に配置されることになる。このとき、当該開閉操作装置は人が指を用いて操作するので、開閉操作装置の操作に供される摘みの周辺にはある程度の操作のための空間を確保しなければならない。
そのため、従来の開口部装置では、可動式面格子とサッシ窓との室内外方向(見込み方向)の間隙を大きくとり、この間隙に操作者が指を差し入れて開閉操作装置を操作することとしていた。または、可動式面格子の枠状体のうち開閉操作装置が取り付けられた枠材を太くし、開閉操作装置をサッシ窓の枠状体より見付け方向内側となるような位置に配置して操作のための空間を確保していた。
しかしながら、このような開口部装置では見込み方向が厚くなったり、見付け方向の彩光部が狭くなる等の不具合を生じていた。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、見込み方向が厚くなることを抑制することや採光面積の縮小を抑制することを可能とする開口部装置、可動式面格子、及び開閉操作装置を提供する。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。また、以下で「見付け方向」とは、全体として概ね平板状である開口部装置の平面に沿った方向を意味する。そして「見付け方向内側」は見付け方向のうち、開口部装置の中央の方向であり、「見付け方向外側」は見付け方向のうち、開口部装置から離れる方向である。また、「見込み方向」とは開口部装置の厚さ方向を意味し、「見込み方向室外側」とは、開口部装置が建物に取り付けられた姿勢で室外側となる方向であり、「見込み方向室内側」は、開口部装置が建物に取り付けられた姿勢で室内側となる方向である。
請求項1に記載の発明は、サッシ窓(11)と、サッシ窓より室外側に配置される可動式面格子(40)と、を備える開口部装置(10)であって、可動式面格子は、縦枠(42、43)及び横枠(44、45)を有して枠状に形成された枠体(41)と、枠体の枠内に該枠体の見付け方向に複数並列して設けられ、並列の方向に直交する方向の軸(52)を中心に回動可能である格子羽根(51)と、格子羽根を回動させる開閉機構(55)と、枠体のいずれかの部位に配置され、開閉機構を操作可能な開閉操作装置(65)と、を有し、開閉操作装置は、操作者が触れて操作すべき操作摘み(68)を具備するとともに、操作摘みは見付け方向内側に突出して設けられている、開口部装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開口部装置(10)において、操作摘み(68)は、開閉操作装置(65)が配置された縦枠の長手方向に沿って移動して操作可能とされ、その可動範囲が1つの格子羽根(51)の回動軸(52)の高さ位置と、該1つの格子羽根に隣接する他の1つの格子羽根(51)の回動軸(52)の高さ位置との間であることを特徴とする。
ここで、「格子羽根の回動軸の高さ位置」とは、可動式面格子が建物に取り付けられた姿勢において位置づけられる当該格子羽根の回動軸の建物床面からの高さ位置を意味する。以下同様である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の開口部装置(10)において、開閉機構(55)は、該開閉機構が具備された縦枠又は横枠の長手方向を含む方向に移動可能であるとともに、格子羽根(51)を回動させるための複数の孔又は軸を有するスライドバー(56)を具備し、スライドバーは、1つの孔又は軸と該1つの孔又は軸に隣接する他の1つの孔又は軸との間に、開閉操作装置(65)を連結させる突起である連結突起(59)を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、縦枠(42、43)及び横枠(44、45)を有して枠状に形成された枠体(41)と、枠体の枠内に該枠体の見付け方向に複数並列して設けられ、並列の方向に直交する方向の軸(52)を中心に回動可能である格子羽根(51)と、格子羽根を回動させる開閉機構(55)と、枠体のいずれかの部位に配置され、開閉機構を操作可能な開閉操作装置(65)と、を有し、開閉操作装置は、操作者が触れて操作すべき操作摘み(68)を具備するとともに、操作摘みは見付け方向内側に突出して設けられている、可動式面格子(40)である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の可動式面格子において、操作摘み(68)は、開閉操作装置(65)が配置された縦枠の長手方向に沿って移動して操作可能とされ、その可動範囲が1つの格子羽根(51)の回動軸(52)の高さ位置と、該1つの格子羽根に隣接する他の1つの格子羽根(51)の回動軸(52)の高さ位置との間であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の可動式面格子(40)において、開閉機構(55)は、該開閉機構が具備された縦枠又は横枠の長手方向を含む方向に移動可能であるとともに、格子羽根(51)を回動させるための複数の孔又は軸を有するスライドバー(56)を具備し、スライドバーは、1つの孔又は軸と該1つの孔又は軸に隣接する他の1つの孔又は軸との間に、開閉操作装置(65)を連結させる突起である連結突起(59)を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、可動式面格子(40)に用いられ、格子羽根(51)の回動操作をする開閉操作装置(65)であって、板状の部材で、その一端側に板厚方向を貫通したスリット(67a)を有する連結部材(67)と、連結部材の板状の一方の面から該面の法線方向に立設された操作摘み(68)と、連結部材及び操作摘みの少なくとも一部を内包するケース(66)と、を有し、連結部材及び操作摘みはケース内で連結部材のスリットの長手方向に直交する方向に移動可能とされている、開閉操作装置である。
本発明の開口部装置によれば、見込み方向が厚くなることを抑制することや採光面積の縮小を抑制することが可能となる。
また、本発明の可動式面格子、開閉操作装置によれば、見込み方向が厚くなることを抑制することや採光面積の縮小を抑制することが可能となる開口部装置を構成することができる。
図1(a)は1つの実施形態にかかる開口部装置の室内側正面視における概略図、図1(b)は同室外側正面視における概略図である。 図1(a)にII−IIで示した線に沿った開口部装置の垂直方向断面を概略的に示す図である。 図1(a)にIII−IIIで示した線に沿った開口部装置の水平方向断面を概略的に示す図である。 格子羽根の開放動作を説明する図である。 連結部材及び操作摘みの他の例を示す図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、1つの実施形態にかかる開口部装置10が建物開口部に取り付けられた姿勢における正面図で、図1(a)が開口部装置10の室内側正面視における概略図、図1(b)が開口部装置10の室外側正面視における概略図である。図1に示した開口部装置10では、ここに備えられたサッシ窓11は室内側障子25が開かれた姿勢であり、可動式面格子40は閉鎖の姿勢である。図2は、図1(a)にII−IIで示した線(垂直方向)に沿った断面を概略的に示す図である。図3は、図1(a)にIII−IIIで示した線(水平方向)に沿った断面を概略的に示す図である。図2では紙面左が室外側、紙面右が室内側となっている。また、図3では紙面下が室内側、紙面上が室外側となっている。図が煩雑となるのを防ぐため、いずれの図においても、部材の一部は図示を省略することがある。また、繰り返しとなる符号も一部省略することがあり、必要に応じて部材を透視して表している。
開口部装置10は、サッシ窓11及び可動式面格子40を備えている。以下、図1〜図3を参照しつつそれぞれについて説明する。
サッシ窓11は、枠体12と、枠体12で区画された枠内に配置される室外側障子17、及び室内側障子25を具備している。
枠体12は縦枠13、14、及び縦枠13、14の端部間を渡すように配置された横枠15、16を備えてこれが枠状体を形成している。枠体12は、その見付け方向内側に室外側障子17、室内側障子25を引戸式に案内するレール部材が設けられ、見付け方向外側に枠体12を建物躯体に取り付ける片が具備されている。
室外側障子17は、戸先框18、召し合せ框19、上横框20、下横框21が枠状に組み合わされ、その区画内にガラスパネル22が配置されている。戸先框18、召し合せ框19、上横框20、下横框21はその断面においてコ字状部を有しており、該コ字状の内側にガラスパネル22の端部を挿入するようにして固定されている。一方、室内側障子25も同様に、戸先框26、召し合せ框27、上横框28、下横框29が枠状に組み合わされ、その区画内にガラスパネル30が配置されている。戸先框26、召し合せ框27、上横框28、下横框29はその断面においてコ字状部を有しており、該コ字状の内側にガラスパネル30の端部を挿入するようにして固定されている。ここで、下横框21及び下横框29には戸車が設けられ、室外側障子17及び室内側障子25の開閉の円滑が図られている。
このような室外側障子17、及び室内側障子25は枠体12の枠内に引戸式に配置される。より詳しくは図2からわかるように、室内側障子25の上横框28に設けられたレール挿入用の溝状の部位に横枠15に備えられたレール部材を挿入するとともに、下横框29に配置された戸車を横枠16に備えられたレール部材に載置する。室外側障子17も同様である。これにより、室外側障子17及び室内側障子25が枠体12内で円滑に引戸式に移動することができる。
本実施形態ではサッシ窓の1つの例として引戸式のサッシ窓を説明したが、サッシ窓はこれに限定されることなく公知のサッシ窓をここに配置することが可能である。
次に可動式面格子40について説明する。可動式面格子40は、枠体41と、枠体41で区画された枠内に配置される格子50と、開閉機構55と、開閉操作装置65と、を備えている。
枠体41は、縦枠42、43、及び縦枠42、43の端部間を渡すように配置された横枠44、45を備えてこれが枠状体を形成している。
格子50は、複数の格子羽根51を有して形成されている。格子羽根51は所定の断面を有して一方向に長く延在する帯状の部材である。当該帯状である格子羽根51がその長手方向を水平とし、長手方向に直交する方向であり、縦枠42、43の長手方向となる方向に沿って並べられるように枠体41の区画内に配列されている。図3からわかるように、格子羽根51の長手方向両端のそれぞれからは、さらに長手方向に突出するように軸52が設けられている。この軸52は、格子羽根51との関係では回動が禁止されて固定されるとともに、縦枠42、43に対しては回動可能に取り付けられており、これにより格子羽根51もその長手方向を軸として回動可能に縦枠42、43に配置される。
開閉機構55は、後述する開閉操作装置65で操作に供された力を、格子羽根51を回動させる力に変換する機構であり、スライドバー56、複数のアーム57、及び連結突起59を有している。図3からわかるように、開閉機構55は縦枠43側に設けられている。ただし、縦枠42側に設けられていてもよい。また、例えば縦枠42と縦枠43との間に1つの中間縦枠を設け、これにより2つの並列された枠状の区画が形成され、それぞれの区画に格子を設ける形態もある。この場合には、縦枠42及び縦枠43の両方にそれぞれ開閉機構及び後述する開閉操作装置を設けることができる。これにより、2つの区画に設けられた格子のそれぞれを個別に開閉操作することが可能となる。
スライドバー56は、縦枠43の長手方向と同じ方向を長手方向とする棒状の部材であり、見付け方向に貫通する複数の孔56aを有している。孔56aは後述する軸58が回動可能に挿入される孔であり、格子羽根51に対応した位置に、該格子羽根51の並列ピッチと同じピッチでスライドバー56の長手方向に配列されている。
アーム57は、板状のアーム部材であり、それぞれの格子羽根51に1つずつ配置されている。従って、アーム57は複数配置されている。アーム57の一端側は上記した格子羽根51の軸52が回動可能に取り付けられている。一方、アーム57の他端側からは軸58が突出して設けられ、この軸58が上記したスライドバー56の孔56aに回動可能に差し込まれている。
連結突起59は、スライドバー56から突出して設けられた突起状の部材であり、後述する開閉操作装置65に対応する位置に配置されている。連結突起59はある1つの格子羽根51の軸52と、その下に配置される格子羽根51の軸52との間に配置されていることが好ましい。
開閉操作装置65は、操作者が直接操作して上記した開閉機構55を作動させるための装置であり、ケース66、連結部材67、及び操作摘み68を備えている。
ケース66は、開閉操作装置65のうち室内側に露出して配置される箱状の部材であり、その内側に連結部材67及び操作摘み68の一部が配置される。ケース66は図2、図3からわかるように、略直方体の箱状の部材であり、その1つの面を縦枠43の室内側面に合わせるようにして該縦枠43に固定されている。そしてケース66の面のうち見付方向内側面には上下方向に延びるスリット66aが設けられている。スリット66aはケース66の箱状の内外を連通している。
連結部材67は、板状の部材であり、その板厚方向が左右方向となるように配置される。連結部材67には、その一端側に板厚方向に貫通し、見込み方向に長いスリット67aが設けられている。スリット67aのスリット幅は、後述するようにここにスライドバー56の連結突起59が挿入されるので、該連結突起59が挿入可能であればよい。
操作摘み68は、図3からよくわかるように、連結部材67の見付け方向内側面のうち、室内側端部から見付け方向内側に向けて延在して設けられている。
開閉操作装置65は次のように配置されている。すなわち、開閉操作装置65のケース66は縦枠43の室内側見付け面のいずれかの部位に固定される。ケース66には上記したように連結部材67及び操作摘み68が含まれているが、連結部材67はスリット67aが設けられた側の端部が開閉機構55の方に向けて延びるように配置される。このとき、図2からわかるように、スリット67aの内側にスライドバー56の連結突起59が挿入され、該連結突起59がスリット67aの内側を移動することができるように配置される。一方、操作摘み68は、連結部材67の室内側端部から見付け方向内側に突出して延在し、ケース66のスリット66aを貫通して室内側に露出して配置される。ここで、操作摘み68はスリット66aに沿って上下方向に移動可能とされ、操作摘み68に固定されている連結部材67もこれに追随して上下方向に移動可能とされている。
ここで、操作摘み68の上下方向への移動範囲は、ある1つの格子羽根51の回動軸52が存する高さ位置とその格子羽根51の下方に隣り合う他の格子羽根51の回動軸52が存する高さ位置との間であることが好ましい。これによりサッシ窓11と可動式面格子40とをさらに近接して配置し、開口部装置を薄くすることができる。
以上のような構成を有するサッシ窓11と可動式面格子40とは、図2からわかるように室内外方向に並べられて固定部材等により連結されている。本実施形態ではサッシ窓11と可動式面格子40とが連結されている態様を示したが、これに限定されることはなく、サッシ窓及び可動式面格子のそれぞれが個別に建物に取り付けられる態様であってもよい。
開口部装置10によれば、図3からわかるように操作摘み68が見付け方向内側に向けて突出し、見込み方向に突出することがなく、見込み方向に操作スペースを設ける必要がないので、図3にXで示したサッシ窓11と可動式面格子40との距離を小さく抑えることができる。これにより開口部装置10を薄く形成することが可能となる。具体的には、距離Xを20mm以下にすることもできる。従来の開口部装置では、可動式面格子の開閉操作スペースを確保する観点からこの距離を20mmより大きくとる必要があり、開口部装置全体が厚くなってしまっていた。
また、見込み方向の操作スペースを確保するために縦枠を見付け方向に厚くし、開閉操作装置自体を見付け面の見付け方向内側に配置することも不要となる。すなわち、図3に点線Yで示したように窓サッシの縦枠14の見付方向内側面の見込み方向ライン上に可動式面格子40の縦枠43は存在せず、格子羽根51が存するので、採光面積を減少させることがない。また室内視で可動式面格子40の縦枠43が見えないので全体としてシンプルで外観のよい開口部装置とすることもできる。
このように、開口部装置10、又はここに備えられる可動式面格子40、及び開閉操作装置65によれば、格子50の開閉のための操作スペースを十分に確保しつつ開口部装置の薄型化、及び採光面積の確保をすることができる。
以上のような構成を備える開口部装置10のうち、可動式面格子40の開閉は次のように行われる。図4に説明のための図を示した。図4(a)〜図4(c)は格子羽根51を開放させていく順を並べて示したもので各図において紙面左が室外側、紙面右が室内側である。
図2で示した格子50の閉鎖の姿勢から、室内側から操作者が操作摘み68を摘み、図4(a)に示した位置にまで操作摘み68を下方に移動させる。するとこれに追随して連結部材67も下方に移動する。ここで、連結部材67のスリット67aの内側にはスライドバー56の連結突起59が挿入されているので、連結部材67に追随してスライドバー56も図4(a)に直線矢印で示したように下方に移動する。
スライドバー56が下方に移動するとアーム57のうち軸58が備えられる側の端部も下方に移動する。しかしながらアーム57の他端は格子羽根51の軸52及び縦枠43に回動可能に取り付けられているものの、下方には移動することができないので、アーム57は軸52を中心に回動する。これにより軸52及び格子羽根51も回動し、格子羽根51が開放の方向へ回動する。このとき、アーム57が軸52を中心に回動するので、アーム57のうち軸58が備えられる側の端部、及びスライドバー56は図4(a)に直線矢印で示したように室内側(紙面右側)にも移動する。この移動によりスライドバー56の連結突起59も室内側に移動するので、スリット67a内を移動することになる。
さらに操作者が操作摘み68を下方に移動させると、上記と同様にして図4(b)、図4(c)に示したように格子羽根51の開放を進めることができる。また、格子羽根51の開放の姿勢からこれを閉鎖させるときには上記を遡るようにおこなわれる。
ここで、図4(a)〜図4(c)からわかるように、操作摘み68が格子羽根51の開閉の際に移動する範囲は、IV−IVで示したように、1つの格子羽根51の回動軸52の高さ位置とこれに隣接する下方の格子羽根51の回動軸52の高さ位置との間であることが好ましい。これにより見付け方向内側に突出した操作摘み68をさらに格子羽根51側に近づけて配置しても操作する指が格子羽根51に接触することがない。従って、指が格子羽根51へ接触することを防止しつつ、さらに薄い開口部装置を提供することが可能となる。また操作摘み68を見付け方向内側に延ばしたことにより生じる虞のある格子羽根51への指の接触を確実に回避することができる。
ここで操作摘み68の移動する範囲がIV−IVの範囲内にあるとは、操作摘み68のうち、操作者が摘まんで操作すべき部位の上面及び下面のいずれもがIV−IVの範囲内にあることを意味する。
本実施形態では、このように操作摘み68の移動範囲をより簡易な構成で可能とするため、スライドバー56に連結突起59を設け、操作摘み68と連結部材67との高さ位置を概ね同じとした。従来の可動式面格子では連結部材67に相当する部材は、本実施形態でいうところの軸58の位置に連結されていた。従って本実施形態のようにIV−IVの範囲で操作摘みを移動させる構成とすることに困難があった。ただし、他の態様として図5に示したようにして操作摘み68’と連結部材67’とを異なる高さ位置となるように配置し、軸58の位置に連結することは可能である。ここで操作摘み68’は図5の紙面手前方向に延在している。
しかしながら、より簡易的な構成とする観点からは本実施形態の連結部材67、操作摘み68が好ましい。
以上の実施形態において、例えばスライドバーの孔56aとこれに挿入されるアームの軸58との関係のような、回動可能に構成される軸と孔の組み合わせは、いずれの部材側に軸が配置されるかについては特に限定されない。すなわち例えばスライドバー側に軸を設け、アーム側に孔が設けられる態様であってもよい。他の部位に備えられる孔と軸との関係も同様である。
10 開口部装置
11 サッシ窓
12 枠体
17 室外側障子
25 室内側障子
40 可動式面格子
41 枠体
50 格子
51 格子羽根
55 開閉機構
56 スライドバー
57 アーム
58 軸
59 連結突起
65 開閉操作装置
66 ケース
66a スリット
67 連結部材
67a スリット

Claims (7)

  1. サッシ窓と、サッシ窓より室外側に配置される可動式面格子と、を備える開口部装置であって、
    前記可動式面格子は、
    縦枠及び横枠を有して枠状に形成された枠体と、
    前記枠体の枠内に該枠体の見付け方向に複数並列して設けられ、前記並列の方向に直交する方向の軸を中心に回動可能である格子羽根と、
    前記格子羽根を回動させる開閉機構と、
    前記枠体のいずれかの部位に配置され、前記開閉機構を操作可能な開閉操作装置と、を有し、
    前記開閉操作装置は、操作者が触れて操作すべき操作摘みを具備するとともに、前記操作摘みは見付け方向内側に突出して設けられている、
    開口部装置。
  2. 前記操作摘みは、前記開閉操作装置が配置された前記縦枠の長手方向に沿って移動して操作可能とされ、その可動範囲が1つの前記格子羽根の回動軸の高さ位置と、該1つの格子羽根に隣接する他の1つの前記格子羽根の回動軸の高さ位置との間であることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記開閉機構は、該開閉機構が具備された前記縦枠又は前記横枠の長手方向を含む方向に移動可能であるとともに、前記格子羽根を回動させるための複数の孔又は軸を有するスライドバーを具備し、
    前記スライドバーは、1つの前記孔又は軸と該1つの孔又は軸に隣接する他の1つの前記孔又は軸との間に、前記開閉操作装置を連結させる突起である連結突起を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の開口部装置。
  4. 縦枠及び横枠を有して枠状に形成された枠体と、
    前記枠体の枠内に該枠体の見付け方向に複数並列して設けられ、前記並列の方向に直交する方向の軸を中心に回動可能である格子羽根と、
    前記格子羽根を回動させる開閉機構と、
    前記枠体のいずれかの部位に配置され、前記開閉機構を操作可能な開閉操作装置と、を有し、
    前記開閉操作装置は、操作者が触れて操作すべき操作摘みを具備するとともに、前記操作摘みは見付け方向内側に突出して設けられている、
    可動式面格子。
  5. 前記操作摘みは、前記開閉操作装置が配置された前記縦枠の長手方向に沿って移動して操作可能とされ、その可動範囲が1つの前記格子羽根の回動軸の高さ位置と、該1つの格子羽根に隣接する他の1つの前記格子羽根の回動軸の高さ位置との間であることを特徴とする請求項4に記載の可動式面格子。
  6. 前記開閉機構は、該開閉機構が具備された前記縦枠又は前記横枠の長手方向を含む方向に移動可能であるとともに、前記格子羽根を回動させるための複数の孔又は軸を有するスライドバーを具備し、
    前記スライドバーは、1つの前記孔又は軸と該1つの孔又は軸に隣接する他の1つの前記孔又は軸との間に、前記開閉操作装置を連結させる突起である連結突起を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の可動式面格子。
  7. 可動式面格子に用いられ、格子羽根の回動操作をする開閉操作装置であって、
    板状の部材で、その一端側に板厚方向を貫通したスリットを有する連結部材と、
    前記連結部材の前記板状の一方の面から該面の法線方向に立設された操作摘みと、
    前記連結部材及び前記操作摘みの少なくとも一部を内包するケースと、を有し、
    前記連結部材及び前記操作摘みは前記ケース内で前記連結部材の前記スリットの長手方向に直交する方向に移動可能とされている、
    開閉操作装置。
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