JP2012136853A - 取付金具を備えた吸音パネル及びその積載構造並びにその積載方法 - Google Patents

取付金具を備えた吸音パネル及びその積載構造並びにその積載方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吸音パネルの運搬効率を向上させる取付金具を備えた吸音パネル及びその積載構造並びに積載方法を提供する。
【解決手段】鉄道や道路の延長方向に沿って連続して設けられた壁材3の車両走行側の側面に取り付けられる取付金具5を備える吸音パネル4であり、取付金具5は、前記コンクリート製壁材へボルト接合するボルト用の貫通孔50aを有する壁材接合部50と、吸音パネル4へボルト接合するボルト用の貫通孔51aを有するパネル接合部51とで構成され、側面方向から見た形状がL字形状に形成されて成り、パネル接合部51は、平面視が壁材接合部50から先端に向けて徐々に幅狭に延びる台形状とされ、パネル接合部51のボルト用の貫通孔51aに通された軸ボルト6が吸音パネル4の上側面、下側面に挿通されて、軸ボルト6を中心に回動可能に構成されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、鉄道や道路の延長方向に沿って連続して設けられるコンクリート製壁材の車両走行側の側面に吸音パネルを取り付ける際に使用する取付金具を備えた吸音パネル及びその積載構造並びにその積載方法の技術分野に属し、更に云うと、吸音パネルの運搬効率を向上させる取付金具を備えた吸音パネル及びその積載構造並びにその積載方法に関する。
近年、鉄道や道路において、その延長方向に沿って連続して設けられるコンクリート製壁材の車両走行側の側面に、騒音の反射や拡散を防止させる吸音パネルが取り付けられている。
前記吸音パネルを壁材へ取付けるには、同壁材の車両走行側側面に通信ケーブル用の配管などが配設されていることを鑑み、L字形状の取付金具を用いて吸音パネルを側面から一定のスペースを空けた位置に浮かせた状態に取付けて固定することが行われている。したがって、吸音パネルには前記取付金具が必須の構成要件となっている。
上記構成の吸音パネルの設置工事は、車又は電車の通りが殆ど無い深夜の限られた時間で迅速に行う必要がある。そのため、工場等で予め取付金具を取り付けた吸音パネルを用意し、設置場所へ運搬して作業効率を高めることが行われており、下記の特許文献1に記載されて公知である。
即ち、特許文献1の吸音パネル93は、図9に示すように、吸音パネル93の上側面と下側面に取付金具90が取り付けられている。この取付金具90は、パネル取付部91と壁材取付部92とが側面方向に見た形状がL字形状となるように構成され、前記パネル取付部91は平面視が長方形とされている。上記構成の取付金具90を取り付けた吸音パネル93を運搬するには、図10Aに示すように、取付金具90の一部が片側から飛び出た2枚の吸音パネル93、93同士を表面と裏面を背中合わせにして一組のパネルユニット94に形成し、同複数のパネルユニット94…を取付金具90の出っ張りを避けるように互い違いに左右方向ずらして積み重ねて運搬する。又は、図10Bに示すように、積載時の左右の出っ張りをなくすために、取付金具を同じ向きに合わせて上下方向に平積みして運搬する、ことが記載されている。
特開2008−106422号公報
しかし、上記特許文献1の吸音パネル93には下記のような問題点がある。即ち、その上側面、下側面に取り付けられる取付金具90のパネル取付部91は、その平面視が長方形とされている。したがって、この取付金具90を取り付けているパネルユニット94を、図10Aのように積載すると、パネルユニット94が左右方向に飛び出て、その分だけ無駄な空間を取るので効率的な収納・運搬ができない。また、図10Bのように横の飛び出しを防止するべく吸音パネル93の取付金具90を同じ向きに合わせて平積みすると、今度は吸音パネル93、93間に取付金具90の出っ張りの分だけ上下方向に隙間S…ができ高さ方向に無駄な空間を取ってしまい、やはり効率的な収納・運搬ができない。
本発明の目的は、上記問題点を解決することであり、取付金具を運搬時の収納に適したコンパクト形状とし、且つ回動可能に構成して、吸音パネルの運搬効率と運搬コストを飛躍的に向上できる取付金具を備えた吸音パネル及びその積載構造並びにその積載方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る取付金具を備えた吸音パネルは、
鉄道や道路の延長方向に沿って連続して設けられたコンクリート製壁材の車両走行側の側面に吸音パネルを取り付ける際に使用する取付金具を備えた吸音パネルであって、
前記取付金具は、前記コンクリート製壁材へボルト接合するボルト用の貫通孔を有する壁材接合部と、前記吸音パネルへボルト接合するボルト用の貫通孔を有するパネル接合部とで構成され、両者は側面方向から見た形状をL字形状に形成されて成り、
前記パネル接合部は、平面視が前記壁材接合部から先端に向けて徐々に幅狭に延びる台形状とされ、前記パネル接合部のボルト用の貫通孔に通された軸ボルトが吸音パネルの上側面、下側面に挿通されて、前記軸ボルトを中心に回動可能に構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した取付金具を備えた吸音パネル、
パネル接合部のボルト用の貫通孔は、変位を許容する長孔であることを特徴とする。
請求項3に記載した発明に係る取付金具を備えた取付金具の積載構造は、
請求項1に記載した取付金具を備えた吸音パネルの表面又は裏面を上側又は下側として上下方向に複数積み重ねる積載構造において、
下位の吸音パネルとその取付金具の配置関係は、同取付金具における台形状のパネル接合部の一方の側縁を下位の吸音パネルの上側面、下側面の下辺と平行する配置に軸ボルトを中心に回動させ、
前記吸音パネルの上側へ積載した上位の吸音パネルは、その取付金具のパネル接合部の一方の側縁が上位の吸音パネルの上側面、下側面の上辺と平行する配置となるよう軸ボルトを中心に回動させて下位の吸音パネルの上に重ね合わせて、上下の吸音パネルを積載した一組のパネルユニットが形成され、同様のパネルユニットを上下方向に複数積載して成ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載した取付金具を備えた吸音パネルの積載構造において、
一組のパネルユニットを構成する下位の吸音パネルと上位の吸音パネルについて、
前記下位の吸音パネルの取付金具におけるパネル接合部の他方の側縁上へ、前記上位の吸音パネルの取付金具におけるパネル接合部の他方の側縁が重ね合って、上下の吸音パネルを積載した一組のパネルユニットが形成され、同様のパネルユニットを上下方向に複数積載して成ることを特徴とする。
請求項5に記載した発明に係る取付金具を備えた吸音パネルの積載方法は、
請求項1に記載した取付金具を備えた吸音パネルの表面又は裏面を上側又は下側として上下方向に複数積み重ねる積載方法において、
下位の吸音パネルとその取付金具の配置関係は、同取付金具における台形状のパネル接合部の一方の側縁を下位の吸音パネルの上側面、下側面の下辺と平行する配置に軸ボルトを中心に回動させ、
前記吸音パネルの上側へ積載した上位の吸音パネルは、その取付金具のパネル接合部の一方の側縁が上位の吸音パネルの上側面、下側面の上辺と平行する配置となるよう軸ボルトを中心に回動させて下位の吸音パネルの上に重ね合わせて、上下の吸音パネルを積載した一組のパネルユニットが形成され、同様のパネルユニットを上下方向に複数積載して成ることを特徴とする。
請求項1〜5に記載した取付金具を備えた吸音パネル及びその積載構造並びにその積載方法は、以下の効果を奏する。
本発明の吸音パネルには、ボルト用の貫通孔を有する壁材接合部とボルト用の貫通孔を有するパネル接合部とで構成され、両者を側面方向から見るとL字形状に形成されて成る取付金具が備えられている。この取付金具は、そのパネル接合部が平面視で前記壁材接合部から先端に向けて徐々に幅狭に延びる台形状とされていること。また、パネル接合部のボルト用の貫通孔に通された軸ボルトが吸音パネルの上側面、下側面に挿通されて、前記軸ボルトを中心に回動可能な構成で吸音パネルに取り付けられている。
したがって、上記構成の吸音パネルは、表面又は裏面を上側又は下側として上下方向に複数積み重ねる積載時に上記取付金具を左右方向に回動させて、同取付金具が吸音パネルの上側面と下側面の上下辺から飛び出ることを最小限に抑えた様態に固定することが可能となる。
その積載構造は、先ず、下位の吸音パネルと取付金具の配置関係は、同取付金具における台形状のパネル接合部の一方の側縁が下位の吸音パネルの上側面、下側面の下辺と平行する配置に軸ボルトを中心に回動させている。
前記吸音パネルの上側へ積載した上位の吸音パネルは、その取付金具を前記下位の取付金具におけるパネル接合部の他方の側縁上へ一方の側縁が重なり、他方の側縁が上位の吸音パネルの上側面、下側面の上辺と平行する配置となるよう軸ボルトを中心に回動させて重ね合わせて、上下の吸音パネルを積載した一組のパネルユニットを形成する。そして、同様のパネルユニットを上下方向に複数積載する構造である。
したがって、上記のように前記2つの吸音パネルをパネルユニットに形成すると、二つ合わせた取付金具の高さが効果的に抑えられて、運搬時の収納に適したコンパクト形状にでき、パネル仮置き場所の面積が少なくてすむと共に、前記パネルユニットを複数積載しても上下左右方向に無駄な隙間を作らずにすみ、トラック一台へのパネル積載量が大幅に増加し、運搬効率及び運搬コストを飛躍的に向上できる。のみならず、上記対峙する取付金具のパネル接合部同士の上下辺(上下の側縁)が水平となり、パネルユニットの積み重ねを安定した状態で行うことができる。
また、パネル接合部に設けたボルト用の貫通孔は、変位を許容する長孔に形成されているため、パネルの横方向の取付誤差を微調整できると共に、吸音パネルへ取り付けた取付金具を左右方向に回動させる時の金具同士のがたつきを吸収でき、且つ吸音パネルの積載時に、パネル接合部の長孔貫通孔の範囲内で、取付金具をパネルユニットの上側面と下側面から突出しない位置に微調整して梱包作業の足とする角材の設置の邪魔をせず梱包作業を行いやすくできる。
本発明に係る取付金具を備えた吸音パネルを壁材へ取り付けた状態を車両走行側から見た斜視図である。 図1の平面図である。 図1の正面図である。 Aは取付金具の正面図及び平面図を示している。BはAの取付金具を吸音パネルと壁材へ取り付ける際の取付概要を示す拡大斜視図である。 吸音パネルを取付金具により壁材へ取り付けた状態を示す拡大側面図である。 A〜Cは、吸音パネルへ取付けた取付金具を回動させる要領を示す段階図である。 Aはパネルユニットを上下方向に複数積載した状態を示した正面図である。BはAの側面図である。 図7Aに示したパネルユニットの積載状態を示す拡大正面図である。 従来の吸音パネルの取付金具を示す斜視図である。 Aは、図9の取付金具を備えた吸音パネルの積載状態の一例を示す正面図である。Bは、図9の取付金具を備えた吸音パネルの積載状態の他の例を示す正面図である。
本発明は鉄道や道路の延長方向に沿って連続して設けられるコンクリート製壁材3の車両走行側の側面に吸音パネル4を取り付ける際に使用する取付金具5を備えた吸音パネル4である。
前記取付金具5は、コンクリート製壁材3へボルト接合するボルト用の貫通孔50aを有する壁材接合部50と、前記吸音パネル4へボルト接合するボルト用の貫通孔51aを有するパネル接合部51とで構成され、両者は側面方向から見た形状をL字形状に形成されて成る。
前記パネル接合部51は、平面視が前記壁材接合部50から先端に向けて徐々に幅狭に延びる台形状とされ、前記パネル接合部51のボルト用の貫通孔51aに通された軸ボルト6が吸音パネル4の上側面、下側面に挿通されて、前記軸ボルト6を中心に回動可能に構成されている。
上記取付金具5を備えた吸音パネル4の表面F又は裏面Bを上側又は下側として上下方向に複数積み重ねる積載構造は、
下位の吸音パネル4と取付金具5の配置関係を、同取付金具5における台形状のパネル接合部の一方の側縁51Lが下位の吸音パネル4の上側面、下側面の下辺と平行する位置へ軸ボルト6を中心に回動させ、且つボルト用の貫通孔51aの長手方向へ位置ずれを生じさせた状態としている。
また、前記吸音パネル4の上側へ積載した上位の吸音パネル4’は、その取付金具5’を前記下位の取付金具5におけるパネル接合部の他方の側縁51R上へ一方の側縁51R’が重なり、他方の側縁51L’が上位の吸音パネル4’の上側面と下側面の上辺と平行する配置となるように軸ボルト6を中心に回動させて重ね合わせ、且つボルト用の貫通孔51a’の長手方向へ位置ずれを生じさせて上下の吸音パネル4、4’を積載した一組のパネルユニット40を形成している。上記同様の構成のパネルユニット40…を上下方向に複数積載して成る。
以下に、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
図1には吸音パネル4の取付対象となる高架橋1を模式的に示した。この高架橋1には道路や鉄道のレール等が配設される路床部2が設けられ、路床部2の端部に鉛直方向上側に延びる防音壁などのコンクリート製壁材3(以下、単に壁材3と云う。)が立設されている。この壁材3へ一定の間隔Uを空けて浮いた状態で吸音パネル4を取り付けるべく、同吸音パネル4には、予め工場等で吸音パネル4の上側面、下側面の各3箇所に取付金具5が備えられている。因みに、吸音パネル4の上下左右表裏面に関する記載は、壁材3へ設置された状態を基準に記載している。即ち、壁材3の車両走行側の面に取り付ける吸音パネル4の取付側面を裏面B、その反対側面を表面Fとし、上下・左右の面を上側面と下側面、及び左側面と右側面と定めて記載している。
前記壁材3は、コンクリートの現場打ちや、プレート状に所定の寸法で形成された複数のPC(プレキャストコンクリート)板を延長方向に所定の間隔で並べて形成されている。
壁材3の延長方向の車両走行側の側面には略長方形のプレート状に形成された吸音パネル4が取り付けられるが、この吸音パネル4は図5に示すように、肉厚が一定のプレート状に形成された吸音材41とこの吸音材41の周縁部を囲むように配置された金属製の枠部材42と、吸音材41のプレート面を覆うようにして吸音材41を挟み込んで保持する保持部材43とから構成されている。また、前記枠部材42の上記取付金具5の取付箇所には、内側から貫通して同枠部材42の外側へ突き出る軸ボルト6が用意されている。
次に、上記吸音パネル4の上側面と下側面に備えられる取付金具5について説明する。
前記取付金具5は、図4A、Bに示すように、壁材3へボルト接合されるボルト用の貫通孔50aを有する壁材接合部50と、吸音パネル4の枠部材42における上側面と下側面へボルト接合されるボルト用の貫通孔51aを有するパネル接合部51とで構成され、両者は側面方向に見た形状をL字形状に形成される。
前記パネル接合部51は、平面視が前記壁材接合部50から先端に向けて幅狭となる台形状とされ、その先端付近に設けられたボルト用の貫通孔51aには、上記吸音パネルの枠部材42の各所に設けられた軸ボルト6が座金6aとナット6bにより具備される構成とされている。したがって、軸ボルト6をナット6bにより緩めることで、取付金具5を同軸ボルト6を中心に回動させ、軸ボルト6を締めることでその回動後状態を保持することができる。図示例では軸ボルト6は吸音パネル4との連結ボルトを兼ねている。
前記壁材接合部50に設けられた上記ボルト用の貫通孔50aとパネル接合部51に設けられたボルト用の貫通孔51aは、図示の通り延長方向に変位を許容する長孔に形成されている。前記貫通孔50aは、壁材3が温度変化等による収縮を許容させる遊びである。また、前記貫通孔51aは、上記した壁材3の収縮を許容するだけでなく、後述するが取付金具5を回動後に同取付金具5を積載時に支障にならない位置へ適切に微調整させる目的がある。
前記構成の取付金具5を取り付けた吸音パネル4の積載構造を図6〜図8に基づいて説明する。
図示例の積載構造は、端的に言うと取付金具5を取り付けた2枚の吸音パネル4、4’を表面又は裏面を上側又は下側として積み重ねて一組のパネルユニット40に形成し、同パネルユニット40を上下方向に複数積載する構造である。両吸音パネル4、4’の配置として、下位の吸音パネル4は表面Fを上側とし、上位の吸音パネル4’は表面Fを下側として積み重ねること念頭に以下の積載構造の説明を行うが、この限りではなく、両吸音パネル4,4’の表面Fを上側にして実施、又は両吸音パネル4、4’の裏面Bを下側にして実施することもできる。
前記パネルユニット40は下記のように形成される。
即ち、上記吸音パネル4、4’には上述したように取付工事の効率を確保するために、上記取付金具5が取り付けられている。図6Aにはその初期状態の一例として吸音パネル4に対して直交した所謂壁材3との取付時の配置に固定された状態を示した。
まず、積載される2枚の吸音パネル4、4’のうち下方の吸音パネル4と取付金具5との配置関係は、軸ボルト6をナット6bにより緩め、図6Bに示すように、取付金具5を同軸ボルト6を中心に右方向に、台形状のパネル接合部51の一方の側縁51L(図6Aでは左側の側縁)が下位の吸音パネル4の上側面(以下、下側面も含む)の下辺と平行する位置へ軸ボルト6を中心に回動させる。図6Cに示すように、パネル接合部51を長孔のボルト用の貫通孔51aの範囲内で上方(貫通孔の長手方向)へ位置ずれを生じさせて、パネル接合部51の一方の側縁51Lが下位の吸音パネル4の上側面の下辺と沿う配置に固定する。
次に、上記吸音パネル4の上側へ積載する上方の吸音パネル4’は、軸ボルト6をナット6bにより緩め、図8に示すように、その取付金具5’を前記下位の取付金具5のパネル接合部51の他方の側縁51R上へ一方の側縁51R’が重なり、他方の側縁51L’が上位の吸音パネル4’の上側面の上辺と平行する配置となるように軸ボルト6を中心に回動させ、ボルト用の貫通孔51a’の範囲内で上方(貫通孔の長手方向)へ位置ずれを生じさせて重ね合わせる。上記のようにして上下の吸音パネル4、4’を積載し、一組のパネルユニット40を形成している。
この時、上記対峙する取付金具5、5’のパネル接合部同士51、51’がそれぞれの傾斜面に沿ってきっちりと重なるので、その上下辺(上下の側縁)が水平状態に合一されて、パネルユニット40の上側面、下側面の上下辺(各吸音パネルの表裏面)から取付金具5、5’が無駄に飛び出る虞がない。また、上記したように取付金具5、5’のパネル接合部51、51’のボルト用の貫通孔51a、51a’を長孔に形成したので、積載時の下方の取付金具5の側縁51Lがパネルユニット40の上側面及び下側面の下辺側から突出しない位置に微調整して、底面部を平らにすることができる。斯くすると梱包作業の足とする角材7の設置の邪魔をせず梱包作業が行いやすくなる。
本実施例では取付金具5のパネル接合部51の貫通孔51aは長孔の場合について説明したが、単なる丸孔であっても、同様に実施できる。この場合、取付金具5に位置ずれを生じさせて、その一方の側縁51Lの位置が下位の吸音パネル4の上面側の下辺と一致することはできないが、同取付金具5を同様に回動させてパネルユニットを形成し、重なり合った二つの取付金具5,5’の上下の側縁51L、51L’が上位又は下位の吸音パネル4、4’の上面側の下辺及び上辺と平行状態に固定できる。
上記のように回動可能な構成の取付金具5、5’を備えた吸音パネル4、4’を使用することで、運搬時に上下左右方向に無駄な隙間を作らずにトラックへ収納でき複数のパネルユニット40を効率的に積載できる。斯くすると、パネル仮置き場所の面積が少なくてすみ、トラック一台へのパネル積載量が大幅に増加し、運搬効率及び運搬コストを飛躍的に向上できる。のみならず、吸音パネル4、4’間及びパネルユニット40間の隙間が一定になるため、同吸音パネル4、4’(パネルユニットも含む)間に挟む緩衝材(図示省略)のサイズを一定にできる。
次に、上記構成の取付金具5を使用した吸音パネル4の取付構造を説明する。上記のように効率的に運搬された吸音パネル4は、同吸音パネル4に取り付けられる取付金具5により以下に示すように壁材3へ取り付けられる。
運搬時において、取付金具5は図6Cの如く吸音パネル4の上側面と下側面に回動状態に固定されているため、設置時には、先ず軸ボルト6をナット6bを緩めることにより、図4Bの如く取付金具5を、パネル接合部51が吸音パネル4に対して直交する位置で、吸音パネル4の裏面Bと壁材3とが対峙する関係になるように回動させ、ナット6bを再度締めて固定する。
上記のように固定した取付金具5の壁材接合部50を、壁材3の車両走行側の側面へあてがい、雄ネジに形成されたアンカーボルト8を前記壁材接合部50のボルト用の貫通孔50aに挿通し壁材3へ打ち込む。このアンカーボルト8の数は図示例では1本であるが長孔の長さの範囲内で適宜変更される。
また、アンカーボルト8は、壁材3にあらかじめ設置しておき、取付金具5の壁材接合部50に設けたボルト用の貫通孔50aに挿通させてもよい。
上記のようにボルト用の貫通孔50aへ打ち込まれたアンカーボルト8の先端部へ座金8aとナット8bをねじ込んで、吸音パネル4を壁材3へ隙間Uを空けた浮き状態に取り付ける。
上記取付を吸音パネル4の右側面側、左側面側にも連続して行って、鉄道や道路の騒音の反射や拡散を防止させる吸音パネル構造が構築される。
これらの吸音パネル4を取付後の取付金具5の各ボルト用の貫通孔50a、51aは、その長孔の範囲内で壁材3の収縮に対して相対移動を許容して吸音パネル4の良好な取付状態を維持させることに寄与する。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施例の構成に限定されない。その目的と要旨を逸脱しない範囲において、当業者が必要に応じて行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のため言及する。
1 高架橋
2 路床部
3 壁材(防音壁)
4、4’ 吸音パネル
40 パネルユニット
5 取付金具
50 壁材接合部
50a ボルト用の貫通孔
51 パネル接合部
51a ボルト用の貫通孔
6 軸ボルト
7 角材
8 アンカーボルト

Claims (5)

  1. 鉄道や道路の延長方向に沿って連続して設けられたコンクリート製壁材の車両走行側の側面に吸音パネルを取り付ける際に使用する取付金具を備えた吸音パネルであって、
    前記取付金具は、前記コンクリート製壁材へボルト接合するボルト用の貫通孔を有する壁材接合部と、前記吸音パネルへボルト接合するボルト用の貫通孔を有するパネル接合部とで構成され、両者は側面方向から見た形状をL字形状に形成されて成り、
    前記パネル接合部は、平面視が前記壁材接合部から先端に向けて徐々に幅狭に延びる台形状とされ、前記パネル接合部のボルト用の貫通孔に通された軸ボルトが吸音パネルの上側面、下側面に挿通されて、前記軸ボルトを中心に回動可能に構成されていることを特徴とする、取付金具を備えた吸音パネル。
  2. パネル接合部のボルト用の貫通孔は、変位を許容する長孔であることを特徴とする、請求項1に記載した取付金具を備えた吸音パネル。
  3. 請求項1に記載した取付金具を備えた吸音パネルの表面又は裏面を上側又は下側として上下方向に複数積み重ねる積載構造において、
    下位の吸音パネルとその取付金具の配置関係は、同取付金具における台形状のパネル接合部の一方の側縁を下位の吸音パネルの上側面、下側面の下辺と平行する配置に軸ボルトを中心に回動させ、
    前記吸音パネルの上側へ積載した上位の吸音パネルは、その取付金具のパネル接合部の一方の側縁が上位の吸音パネルの上側面、下側面の上辺と平行する配置となるよう軸ボルトを中心に回動させて下位の吸音パネルの上に重ね合わせて、上下の吸音パネルを積載した一組のパネルユニットが形成され、同様のパネルユニットを上下方向に複数積載して成ることを特徴とする、取付金具を備えた吸音パネルの積載構造。
  4. 一組のパネルユニットを構成する下位の吸音パネルと上位の吸音パネルについて、
    前記下位の吸音パネルの取付金具におけるパネル接合部の他方の側縁上へ、前記上位の吸音パネルの取付金具におけるパネル接合部の他方の側縁が重ね合って、上下の吸音パネルを積載した一組のパネルユニットが形成され、同様のパネルユニットを上下方向に複数積載して成ることを特徴とする、請求項3に記載した取付金具を備えた吸音パネルの積載構造。
  5. 請求項1に記載した取付金具を備えた吸音パネルの表面又は裏面を上側又は下側として上下方向に複数積み重ねる積載方法において、
    下位の吸音パネルとその取付金具の配置関係は、同取付金具における台形状のパネル接合部の一方の側縁を下位の吸音パネルの上側面、下側面の下辺と平行する配置に軸ボルトを中心に回動させ、
    前記吸音パネルの上側へ積載した上位の吸音パネルは、その取付金具のパネル接合部の一方の側縁が上位の吸音パネルの上側面、下側面の上辺と平行する配置となるよう軸ボルトを中心に回動させて下位の吸音パネルの上に重ね合わせて、上下の吸音パネルを積載した一組のパネルユニットが形成され、同様のパネルユニットを上下方向に複数積載して成ることを特徴とする、取付金具を備えた吸音パネルの積載方法。
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