JP2012127558A - 加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気装置を適切に連動させることが可能な加熱調理装置を提供する。
【解決手段】換気装置に換気信号を出力する際には出力を開始する旨を不揮発メモリー156bに記憶し、出力を完了したらその旨を不揮発メモリー156bに記憶する。また、再起動時には不揮発メモリー156bを参照して、換気信号の出力が完了していない場合は、電源電池152から供給される電力を放電する。こうすれば電源電池152の電圧が低下して、動作電圧が低下するので、その旨が表示装置154cによって表示されて、電源電池152の交換を使用者に促すことができる。その結果、換気信号の出力に伴う電圧低下を監視する回路や、電圧低下の発生を報知する装置などを新たに設けなくても、換気装置が適切に連動する状態に維持することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンロやグリルなどの動作に換気装置を連動させる機能を備えた加熱調理装置に関する。
コンロやグリルなどで調理物を加熱する際に、点火スイッチを操作することによって加熱の開始や停止が可能な加熱調理装置は広く使用されている。この加熱調理装置には制御ユニットが搭載されており、点火スイッチが操作されたことを検出したり、コンロやグリルなどに燃料ガスを供給する電磁弁を開閉したりする動作などは制御ユニットによって制御されている。コンロやグリルなどが使用される場所には商用電源のコンセントが設置されていないことが多いので、加熱調理装置には電源電池が搭載されており、制御ユニットを動作させるための電力は電源電池から供給されることが通常である。電源電池は長期間の間に消耗して電圧が低下するから、電源電池の消耗で制御ユニットが正常に動作できなくなる事態を回避するために、制御ユニットには電源電池からの電圧を監視する電圧監視回路が搭載されている。そして、電圧が低下したことを検知すると、表示回路でその旨を表示することによって使用者に電源電池の交換を促すようになっている。更に、電源電池の消耗を抑制する目的から、加熱調理装置を使用していない時は制御ユニットへの電力供給を停止する(無通電状態となる)ことが通常である。
また、今日の加熱調理装置には換気連動機能を搭載したものも存在する。換気連動機能とは、使用者が点火スイッチを操作することによって加熱を開始すると、換気装置で自動的に換気が開始され、加熱を停止すると自動的に換気が停止される機能である。この換気連動機能の制御は、制御ユニットとは別体に設けられた換気連動ユニットによって行われており、更に、換気連動ユニットは常に通電された状態となっている。これは、加熱調理装置にはオーブンも併設されることがあり、オーブンが使用された時には、たとえ制御ユニットが無通電状態となっていても直ちに換気装置で換気を開始できるようにするためである(特許文献1)。尚、別ユニットに構成されていても、換気連動ユニットは制御ユニットの電源電池で動作する。これは、電源電池の数を増やして、加熱調理装置の使用者に負担を強いることを避けるためである。
特開2008−209054号公報
しかし、加熱調理装置での点火スイッチの操作に応じて換気装置が適切に連動する状態を維持することは、以下の理由から、それほど容易なことではないという問題があった。先ず、加熱調理装置での点火スイッチの操作に応じて換気装置を適切に連動させるためには、換気連動ユニットに適切な電圧の電力が供給されていることが前提となる。従って、供給されている電圧が低下した場合には、そのことを検知できるようにしておかなければならない。ところが、換気連動ユニットは常時通電であるのに対し、制御ユニットは未使用時は無通電状態になる為、制御ユニットが換気連動ユニットへの供給電圧を常に監視できるわけではない。かといって、制御ユニットと同様な電圧監視回路を換気連動ユニットにも搭載したのでは、加熱調理装置が複雑になってしまう。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、加熱調理装置を複雑にすることなく、点火スイッチの操作に応じて換気装置を適切に連動させることが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の加熱調理装置は次の構成を採用した。すなわち、
調理物を加熱する加熱手段と、該加熱手段での加熱の開始あるいは加熱の停止を指示するために操作される操作スイッチと、該操作スイッチの操作に応じて該加熱手段で加熱を開始あるいは停止するための制御を行う加熱制御手段と、換気装置に対して換気の開始あるいは停止を指示する換気信号を出力する換気信号出力手段と、該換気信号出力手段を制御することによって該換気装置の動作を前記加熱手段の動作に連動させる制御を行う換気連動制御手段とを有する加熱調理装置において、
前記加熱調理装置が動作するための電力を発生する電源電池と、
前記加熱制御手段が動作する電圧である動作電圧を監視する動作電圧監視手段と、
前記動作電圧監視手段で前記動作電圧の低下が検出されると、その旨を報知する報知手段と
を備え、
前記換気連動制御手段には、
データを書き換えることが可能で、該書き換えられたデータが電力の供給を受けることなく保持される不揮発メモリーと、
前記換気信号の出力を開始する際には、該換気信号の出力を開始する旨を前記不揮発メモリーに記憶し、該換気信号の出力を完了すると、該換気信号の出力を完了した旨を前記不揮発メモリーに記憶する出力結果記憶手段と、
前記換気連動制御手段の再起動時に前記不揮発メモリーを参照して前記換気信号の出力が完了しているか否かを判断し、該換気信号の出力が完了していない場合は、前記電源電池から該換気連動制御手段に供給される電力を放電する放電手段と
が設けられていることを特徴とする。
このような構成を有する本発明の加熱調理装置においては、操作スイッチの操作に応じて加熱手段での加熱を開始したり、加熱を停止したりする制御を司る加熱制御手段と、加熱手段の動作に換気装置の動作を連動させるための制御を司る換気連動制御手段とが設けられている。また、換気連動制御手段は、換気装置に向かって換気信号を出力するに際しては、換気信号の出力を開始する旨を不揮発メモリーに記憶し、換気信号の出力を完了すると、出力を完了した旨を不揮発メモリーに記憶する。そして、換気連動制御手段の再起動時には、不揮発メモリーを参照することによって、換気信号の出力が完了しているか否かを判断し、出力が完了していなかった場合は、電源電池から換気連動制御手段に供給される電力を放電するようになっている。
電源電池は、消耗が進むと発生する電圧が低下するが、それほど消耗が進んでいない場合には、多くの電流を流したときにだけ瞬間的に電圧が低下する状態となる。従って、電源電池がこの状態まで消耗している場合には、換気装置に向かって換気信号を出力した瞬間に、電源電池の電圧が低下して換気連動制御手段がリセットして再起動してしまうことがある。このような場合でも、本発明の加熱調理装置では、換気信号の出力を開始する旨と、出力を完了した旨とを不揮発メモリーに記憶しているので、再起動時に不揮発メモリーを参照することで、換気信号の出力が完了していたか否かを判断することができる。その結果、電源電池から供給される電圧を監視していないにも拘わらず、不揮発メモリーを参照することによって瞬間的な電圧低下の発生を検出することができる。そして、瞬間的な電圧低下の発生が検出された場合には、電源電池から供給される電力を放電する。すると、電源電池の電圧が低下するので、そのことを動作電圧監視手段が検出して、報知手段によって使用者に報知する。このように本発明の加熱調理装置では、瞬間的な電圧低下が発生する程度まで電源電池の消耗が進んだことを、加熱調理装置の使用者に報知することができる。その結果、換気連動制御手段には常に適切な電圧が供給されることとなって、加熱手段の動作に換気装置の動作を適切に連動させることが可能となる。また、そのためには、不揮発メモリーおよび放電手段を設けなければならないものの、瞬間的な電圧の低下を監視することのできる手段や、瞬間的な電圧の低下が発生した旨を報知する手段を新たに設ける必要がないので、加熱調理装置が複雑になることもない。
また、上述した本発明の加熱調理装置においては、換気連動制御手段の再起動時に、換気信号の出力が完了していないと判断した場合には、電源電池から供給される電力を、所定の抵抗を介してグランドに放電するようにしても良い。
放電手段は、ある程度まで消耗が進んだ状態の電源電池から電力を放電する。従って、放電時の電流が大きくなると、電源電池の電圧が急激に低下して、加熱手段の動作にも支障を来す虞がある。かといって、放電時の電流があまりに小さいのでは、加熱制御手段の動作電圧が低下しないか、あるいは動作電圧が低下するまでに長い時間を要することとなる。その結果、電源電池の消耗を使用者に報知することが遅くなり、それまでの期間は加熱手段の動作に換気装置の動作を連動させることができなくなる。この点で、電源電池からの電力を所定の抵抗を介してグランドに放電するようにしておけば、抵抗の抵抗値を予め所定の値に設定しておくことで、放電時の電流を適度な大きさにすることが可能となる。また、放電手段の構造もたいへん単純な構造にすることが可能となる。
本実施例の加熱調理装置100の外観形状を示した説明図である。 加熱調理装置100の制御部の構成を示した制御ブロック図である。 加熱調理装置100の動作に換気装置200の動作を連動させるために行われる換気連動制御処理のフローチャートである。 スリープモード中に換気装置200の動作を連動させるために行われるスリープモード時処理のフローチャートである。 換気連動ユニット156の再起動時に行われる再起動時処理のフローチャートである。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.加熱調理装置の構造:
B.制御ブロック図:
C.換気連動制御の概要:
D.再起動時処理:
A.加熱調理装置の構造 :
図1は、本実施例の加熱調理装置100の外観形状を示した説明図である。図示されるように加熱調理装置100には、天面に第1コンロ110および第2コンロ120が設けられ、前面にグリル130が設けられている。これら第1コンロ110、第2コンロ120、およびグリル130が、本発明の「加熱手段」に相当する。また、加熱調理装置100の前面には、第1コンロ110を点火/消火させるための第1点火スイッチ112と、第2コンロ120を点火/消火させるための第2点火スイッチ122と、グリル130を点火/消火させるための第3点火スイッチ132とが設けられている。
第1点火スイッチ112をONにすると第1コンロ110が点火され、OFFにすると第1コンロ110が消火される。第2点火スイッチ122および第3点火スイッチ132についても同様にすることで、それぞれ第2コンロ120およびグリル130を点火/消火させることができる。これら第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、および第3点火スイッチ132が、本発明の「操作スイッチ」に相当する。更に、本実施例の加熱調理装置100には、グリル130の下方にオーブン140も組み込まれており、その前面側にはオーブン140を点火/消火させるために操作される第4点火スイッチ142も設けられている。
本実施例の加熱調理装置100は、換気装置200と組み合わせて使用される。換気装置200は加熱調理装置100の上方に設けられており、大きなフード202の内部には換気ファン220が設けられている。フード202の前面には、換気ファン220の回転を開始(換気を開始)/停止(換気を停止)させるための換気スイッチ210と、換気ファン220の回転中に換気を強めるための換気強スイッチ212と、換気を弱めるための換気弱スイッチ214とが設けられている。
また、本実施例の加熱調理装置100には、第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130、オーブン140の何れかが点火されると、換気スイッチ210を操作することなく自動的に換気を開始させたり、あるいは第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130、オーブン140の全てが消火されると自動的に換気を停止させたりする機能(換気連動機能)が搭載されている。このことに対応して加熱調理装置100の前面には、赤外線信号送信部102が2カ所に設けられており、換気を開始させるための信号(換気開始信号)や、換気を停止させるための信号(換気停止信号)を前方に向けて送信する。すると赤外線信号は、加熱調理装置100の前方にいる使用者で反射されて、その一部は換気ファン220に向かって進行する。換気装置200のフード202には、赤外線信号受信部204が2カ所に設けられており、赤外線信号送信部102からの換気開始信号あるいは換気停止信号(以下では、これらをまとめて「換気信号」と称する場合がある)に基づいて、換気ファン220の回転が開始/停止される。尚、換気信号を送信する赤外線信号送信部102は、本発明の「換気信号出力手段」に相当する。
B.制御ブロック図 :
図2は、加熱調理装置100の制御部の構成を示した制御ブロック図である。図示されるように、加熱調理装置100の制御部は、大きく分けると第1コンロ110や、第2コンロ120、グリル130の動作を制御するための主制御部150と、オーブン140の動作を制御するための拡張制御部160とから構成されている。主制御部150と拡張制御部160とが分けて構成されているのは、オーブン140が併設されない場合を考慮したためである。
主制御部150には、制御ユニット154および換気連動ユニット156の2つの制御ユニットや、これらユニットに電力を供給する電源電池152などが設けられている。このうちの制御ユニット154は、第1コンロ110、第2コンロ120、およびグリル130の動作に関する制御を司り、換気連動ユニット156は、加熱調理装置100の動作状態(第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130などの動作状態)に応じて、換気装置200を連動させるための制御を司る。
制御ユニット154は、CPU154aを中心として構成されたいわゆるマイクロコンピューターである。また、制御ユニット154には、電圧監視回路154bや、表示回路154cも搭載されている。ここで電圧監視回路154bは、CPU154aが安定して動作可能なように搭載された回路であり、電源電池152から供給される電圧の変動に影響されずに、基準となる安定した電圧が供給されるようにする機能(定電圧機能)と、電源電池152の消耗によってCPU154aに所定の動作電圧を供給することができなくなる事態に備えて、CPU154aに供給する電圧が所定の動作電圧に達しているか否かを監視する機能(電圧監視機能)とを有している。このため、何らかの理由で電源電池152の電圧が瞬間的に低下しても、その低下を検出して安全に停止するなど、第1コンロ110や、第2コンロ120、グリル130などを適切に動作させることができる。そして、このような場合には、表示回路154cで、電源電池152が消耗した旨を表示することによって、使用者に電源電池152の交換を促すようになっている。尚、使用者に電源電池152の交換を促す態様は、電源電池152が消耗した旨を表示することに限らず、たとえば音声によって報知するようにしても良い。
また、換気連動ユニット156も、CPU156aを中心として構成されたマイクロコンピューターであるが、換気連動ユニット156には、電圧監視回路154bや表示回路154cの代わりに、不揮発メモリー156bや、ダミー負荷接続回路156cが搭載されている。ここで不揮発メモリー156bは、CPU156aの制御の下で随時データを書き込み可能であるとともに、書き込まれた内容は電力の供給が途絶えても保持しておくことが可能なメモリーである。不揮発メモリー156bとしては、フラッシュメモリーなどのいわゆるEPROMを好適に用いることができる。また、ダミー負荷接続回路156cは、所定の抵抗値を有する抵抗やスイッチなどから構成されている。通常時はスイッチがOFF(切断状態)となっているが、スイッチがON(導通状態)になると、電源電池152から供給された電力が抵抗を介してグランドに放電される。尚、本実施例では、制御ユニット154が本発明の「加熱制御手段」に相当し、換気連動ユニット156が本発明の「換気連動制御手段」に相当する。また、制御ユニット154に設けられた電圧監視回路154bが本発明の「動作電圧監視手段」に相当し、表示回路154cが本発明の「報知手段」に相当する。更に、換気連動ユニット156に設けられたダミー負荷接続回路156cが本発明の「放電手段」に相当する。
制御ユニット154は、第1コンロ110や、第2コンロ120、グリル130の動作を次のようにして制御する。先ず、第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132は、使用者が押圧することによってON/OFFに切り替わる接点スイッチである。接点スイッチの一方の端子には、電源電池152に接続されており、他方の端子は図示しない出力抵抗を介してグランドに接地されている。そして、出力抵抗の上流側(出力抵抗と接点スイッチとの間)の電圧が制御ユニット154に入力されている。
従って、たとえば第1点火スイッチ112がOFFに設定されると、(出力抵抗の下流側がグランドに接地されているので)出力抵抗の上流側の電圧はグランドと同じ電圧となるが、使用者が第1点火スイッチ112をONに設定すると、(出力抵抗の上流側が電源電池152に接続されるので)出力抵抗の上流側の電圧が動作電圧まで上昇する。制御ユニット154は、このような電圧変化を検出することにより、第1点火スイッチ112が使用者によってON/OFFの何れに設定されたかを検出することが可能である。第2点火スイッチ122や、第3点火スイッチ132についても全く同様にして、それらスイッチがON/OFFの何れに設定されているかを検出する。尚、第1点火スイッチ112や、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132に接続された出力抵抗は、電源電池152の消耗を抑制する目的から、十分に大きな抵抗値の抵抗が使用されている。
また、第1点火スイッチ112や、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132の出力抵抗の上流側の電圧は、それら点火スイッチの設定状態(ON/OFF)を示していることから、以下では「信号電圧」と称するものとする。更に、図2では、第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132からの信号電圧が、途中で1つにまとめられた後に制御ユニット154に入力されているかのように表示されている。しかし、これは図示が煩雑となることを避けるために表示を簡略化したものであり、実際には、第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132からの信号電圧は、それぞれ独立して制御ユニット154に入力されている。
制御ユニット154は、以上のようにして第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、あるいは第3点火スイッチ132がONに設定されたことを検出すると、それに応じて第1コンロ110、第2コンロ120、あるいはグリル130を点火することによって、調理物の加熱を開始する。たとえば、第1点火スイッチ112が押圧されてONになったことを検出すると、第1コンロ110に燃料ガスを供給する電磁弁114を開くとともに、図示しない点火電極で燃料ガスに点火することによって加熱を開始する。また、第1コンロ110には、調理物の温度を検出するための図示しない温度センサーや、第1コンロ110に供給される燃料ガス量を調整するための電磁弁115も設けられている。温度センサーの出力は制御ユニット154に入力されており、制御ユニット154は、温度センサーで検出された温度に応じて、電磁弁115を制御して燃料ガスの一部をバイパスさせることにより、調理物が適切な温度で加熱されるように制御することが可能である。電磁弁114,115を動作させるための電力や、点火のための電力は電源電池152から供給される。また、第1点火スイッチ112が再び押圧されてOFFになったことを検出すると、今度は電磁弁114を閉じることによって、第1コンロ110での加熱を停止する。第2コンロ120についても全く同様に制御する。また、グリル130についても同様に、第3点火スイッチ132のON/OFFによって電磁弁134が開閉して、調理物の加熱の開始/終了が行われる。
尚、図2では、制御ユニット154がそれぞれの電磁弁114,115,124,125,134の動作を切り換えるための信号が破線の矢印によって示されている。更に、図2では、制御ユニット154から電磁弁114への矢印が、途中で分かれて他の電磁弁115,124,125,134にも接続されており、あたかもこれら複数の電磁弁が一斉に同じ動作をするかのように表示されている。しかし、これは図示が煩雑となることを避けるために表示を簡略化したものであり、実際には、それぞれの電磁弁114,115,124,125,134と、制御ユニット154とはそれぞれ独立して接続されており、それぞれの電磁弁を個別に動作させることが可能である。
一方、換気連動ユニット156にも、第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、および第3点火スイッチ132からの信号電圧が入力されている。換気連動ユニット156は、上述した制御ユニット154と全く同様にして、第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、および第3点火スイッチ132がON/OFFの何れに設定されているかを検出する。尚、図2では、図示が煩雑化することを避けるために簡略化して表示されているが、第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132からの信号電圧も、それぞれ独立して換気連動ユニット156に入力されている。
また、換気連動ユニット156には、赤外線信号送信部102が接続されている。赤外線信号送信部102には、通電すると赤外線を放射する赤外線LEDが内蔵されており、赤外線LEDの負極側端子は換気連動ユニット156に接続され、赤外線LEDの正極側端子は制限抵抗を介して電源電池152に接続されている。尚、制限抵抗は赤外線LEDの負極側に設けても良い。赤外線LEDに接続された換気連動ユニット156の端子は、通常の状態では高インピーダンスになっている。このため赤外線LEDに電気が流れることはなく、赤外線LEDから赤外線が射出されることはない。しかし換気連動ユニット156が、赤外線LEDに接続された端子を低インピーダンスにすると、制限抵抗および赤外線LEDを介して電源電池152からの電気が換気連動ユニット156の端子に流れ込み、赤外線LEDから放射された赤外線が赤外線信号送信部102から赤外線信号受信部204に向かって射出される。
従って、換気連動ユニット156は、赤外線LEDに接続された端子を所定のパターンで低インピーダンスとすることで赤外線信号送信部102から所定の点滅パターンで赤外線を射出することができる。こうして赤外線信号送信部102から前方に向けて射出された赤外線は、加熱調理装置100の前方にいる使用者で反射されて、換気装置200のフード202の赤外線信号受信部204に到達する。そして、赤外線信号受信部204で赤外線が検知されると、換気ファン220の回転の開始/停止が行われる。換気連動ユニット156は、加熱調理装置100の動作状態(第1コンロ110、第2コンロ120、およびグリル130などの動作状態)に応じて、赤外線信号送信部102から所定の点滅パターンで赤外線を射出することで、換気装置200の動作を、加熱調理装置100の動作に連動させる制御を司っている。
また、拡張制御部160にも、上述した主制御部150と同様に、制御ユニット162が搭載されている。この制御ユニット162も、CPU162aを中心として構成されたいわゆるマイクロコンピューターであり、第4点火スイッチ142や、オーブン140に燃料ガスを供給するための電磁弁144に接続されている。第4点火スイッチ142は、第1点火スイッチ112などと同様の接点スイッチであり、使用者が押圧することによってON/OFFに切り換わる。制御ユニット162は、上述した制御ユニット154と同様にして第4点火スイッチ142の状態を検出し、その結果に応じて、電磁弁144を開閉し、図示しない点火電極で点火することによって、オーブン140での加熱の開始/停止を行う。また、オーブン140の庫内には、図示しない温度センサー(サーミスター)が設けられており、制御ユニット162は、サーミスターによって検出された庫内温度に応じて電磁弁144を制御することにより、オーブン140の庫内温度が適切な温度に保たれるように制御している。尚、制御ユニット162が動作するための電力や、第4点火スイッチ142および電磁弁144を動作させるための電力については商用電源から供給されている。
更に、拡張制御部160の制御ユニット162は、主制御部150の換気連動ユニット156とデータを通信可能となっている。このため、第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130が何れも消火している状態でも、オーブン140を点火/消火すると、そのことが換気連動ユニット156に伝達されて赤外線信号送信部102から赤外線が射出され、換気ファン220の回転の開始/停止が可能となっている。
以上に説明したように、本実施例の加熱調理装置100では、制御ユニット154を始めとして、換気連動ユニット156や、各種のスイッチ類(第1点火スイッチ112や第2点火スイッチ122など)、各種の電磁弁114,115,124,125,134、更には赤外線信号送信部102などが、電源電池152からの電力によって動作している。しかし、電源電池152が消耗してくると、電流を流した瞬間に電圧が低下するようになる。そこで、前述したように制御ユニット154には電圧監視回路154bが搭載されており、電源電池152の消耗が進んで、電圧監視回路154bからも安定した電圧の電力を供給することができなくなった場合には、表示回路154cを用いてその旨を報知することにより、電源電池152の交換を促すようになっている。
これに対して換気連動ユニット156には、電圧監視回路154bや表示回路154cは搭載されていない。従って、赤外線信号送信部102から赤外線を射出した瞬間に、電源電池152から供給される電圧が一瞬だけ低下して、換気連動ユニット156のCPU156aがリセットされてしまうことが起こり得る。その結果、加熱調理装置100の動作(第1コンロ110や、第2コンロ120、グリル130、更にはオーブン140の動作)に換気装置200の動作を正しく連動させることができなくなる。もちろん、換気連動ユニット156にも電圧監視回路154bや表示回路154cを搭載すれば、こうした問題を回避することはできるが、換気連動ユニット156にも電圧監視回路154bや表示回路154cを搭載したのでは、加熱調理装置100の構造および制御が複雑となる。そこで、本実施例の加熱調理装置100の換気連動ユニット156では、以下のような制御を行っている。
C.換気連動制御の概要 :
図3は、本実施例の換気連動ユニット156が、加熱調理装置100の動作(第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130、オーブン140の動作)に、換気装置200の動作を連動させるために実行する換気連動制御処理のフローチャートである。換気連動制御処理を開始すると、先ず始めに、タイマーに所定時間(たとえば5秒間)を設定する(ステップS100)。換気連動ユニット156には、CPU156aや不揮発メモリー156b、ダミー負荷接続回路156cの他に、図示しないタイマーや発振回路も搭載されている。このタイマーは、発振回路が発生するクロックパルスを数えることによって計時を行うことが可能であり、CPU156aによって時間が設定されると、その設定時間を時間の経過とともにカウントダウンする機能を有している。
続いて、何れかの点火スイッチ(第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132、第4点火スイッチ142の何れか)のエッジを検出したか否かを判断する(ステップS102)。ここで「点火スイッチのエッジ」とは、点火スイッチの信号電圧が切り換わる状態をいう。たとえば第1点火スイッチ112が押圧されてOFFからONに切り換わると、第1点火スイッチ112の信号電圧は、グランドの電圧からCPU156aの動作電圧に上昇し、逆にONからOFFに切り換わるとCPU156aの動作電圧からグランドの電圧に低下する。ステップS102では、第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132、第4点火スイッチ142の何れかについて、このような信号電圧の切り換わり(点火スイッチのエッジ)が発生したか否かを判断する。
その結果、何れかの点火スイッチでエッジが検出された場合には(ステップS102:yes)、検出されたエッジがONエッジまたはOFFエッジの何れであるかを判断する(ステップS104)。ここで「ONエッジ」とは、点火スイッチがONに切り換わったことに対応するエッジである。また、「OFFエッジ」とは、点火スイッチがOFFに切り換わったことに対応するエッジである。
そして、検出されたエッジがONエッジであった場合には(ステップS104:ONエッジ)、他の全ての点火スイッチがOFFに設定されているか否かを判断する(ステップS106)。その結果、他の全ての点火スイッチがOFFに設定されていた場合には(ステップS106:yes)、不揮発メモリー156bに「出力開始」と書き込んだ後(ステップS108)、赤外線信号送信部102の赤外線LEDを所定のパターンで点滅させることによって、換気装置200での換気を開始させる旨を指示する信号(換気開始信号)を出力する(ステップS110)。すなわち、ある点火スイッチでONエッジが検出されたときに、他の点火スイッチは全てOFFであったのであるから、それまでは第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130、オーブン140の何れも加熱しておらず、換気装置200の換気も停止していたものと考えられる。そこで、何れかの点火スイッチがONに切り換わったことに連動させて換気装置200での換気を開始するべく、換気開始信号を出力するのである。こうして出力された換気開始信号が赤外線信号受信部204によって受信されると、換気装置200での換気が開始される。また、赤外線信号送信部102から換気開始信号の出力を完了したら、不揮発メモリー156bに「出力完了」と書き込む(ステップS112)。本実施例では、不揮発メモリー156bに「出力開始」と書き込むときのアドレスと、「出力完了」と書き込むときのアドレスとは同じアドレスになっている。従って、ステップS112では、ステップS108で「出力開始」と書き込まれた上に、「出力完了」と上書きされることになる。こうして不揮発メモリー156bに「出力完了」と書き込んだら、図3に示した換気連動制御処理の先頭に戻って、タイマーに所定時間をセットして(ステップS100)、続く一連の処理を繰り返す。尚、既に何れかの点火スイッチがONに設定されていた場合(ステップS106:no)については後述する。
以上では、何れかの点火スイッチで検出されたエッジがONエッジであると判断した場合(ステップS104:ONエッジ)の処理について説明した。これに対して検出されたエッジがOFFエッジであると判断した場合(ステップS104:OFFエッジ)は、以下のような処理を行う。先ず、他の全ての点火スイッチがOFFか否かを判断する(ステップS114)。その結果、他の全ての点火スイッチがOFFであった場合には(ステップS114:yes)、不揮発メモリー156bに「出力開始」と書き込んだ後(ステップS116)、赤外線信号送信部102の赤外線LEDを所定のパターンで点滅させることによって、換気装置200での換気を停止させる旨を指示する信号(換気停止信号)を出力する(ステップS118)。すなわち、ある点火スイッチでOFFエッジが検出されたということは、それまでは第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130、オーブン140の何れかが調理物を加熱しており、換気装置200では換気が行われていたものと考えられる。そして、OFFエッジが検出された点火スイッチ以外の全ての点火スイッチがOFFに設定されているから、第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130、オーブン140の何れも加熱していない状態になると考えられる。そこで、点火スイッチがOFFに切り換わったことに連動させて換気装置200での換気を停止するべく、換気停止信号を出力するのである。
尚、本実施例では、換気停止信号の出力前に「出力開始」と書き込んだ不揮発メモリー156bのアドレスは、換気開始信号の出力時に「出力開始」あるいは「出力完了」と書き込んだ不揮発メモリー156bのアドレスと同じアドレスとなっている。従って、ステップS116では、ステップS112で「出力完了」と書き込まれた上に、「出力開始」と上書きすることになる。そして、換気停止信号の出力を完了したら(ステップS118)、不揮発メモリー156bの同じアドレスに、今度は「出力完了」と上書きする(ステップS120)。その後、図3に示した換気連動制御処理の先頭に戻って、タイマーに所定時間をセットして(ステップS100)、続く一連の処理を繰り返す。
これに対して、何れの点火スイッチでもエッジを検出していない場合(ステップS102:no)や、ONエッジを検出したが、他に既にONの点火スイッチが存在する場合(ステップS106:no)、あるいは、OFFエッジを検出したが、他の何れかの点火スイッチがONに設定されていた場合(ステップS114:no)は、ステップS100でセットされてカウントダウン中のタイマーが「0」に達したか否かを判断する(ステップS122)。その結果、タイマーが未だ「0」に達していない場合は(ステップS122:no)、再び何れかの点火スイッチでエッジを検出したか否かを判断する(ステップS102)。
このような処理を繰り返しているうちに、やがてタイマーが「0」に達したら(ステップS122:yes)、以下に説明するスリープモード時処理を開始する(ステップS200)。ここで「スリープモード」とはマイクロコンピューターに設けられている動作モードの一種であり、スリープモードでの動作中は消費電力を著しく抑制することが可能となる。本実施例の換気連動ユニット156では、何れの点火スイッチでもエッジを検出していないか、ONエッジを検出したが他にONの点火スイッチが存在しているか、あるいは、OFFエッジを検出したが他の何れかの点火スイッチがONであるかの何れかの理由で、赤外線LEDから換気開始信号あるいは換気停止信号が出力されない状態が、所定時間(ここでは5秒間)継続されると、電源電池152の消耗を抑制するために換気連動ユニット156の動作モードをスリープモードに切り換えるようになっている。
図4は、本実施例の換気連動ユニット156が、スリープモード中に換気装置200の動作を連動させるために実行するスリープモード時処理のフローチャートである。この処理は、図3を用いて前述した換気連動制御処理に対して、スリープモードに移行するための処理を行わない点で異なっているが、その他の点についてはほぼ同様な処理を行う。以下では、この相違点を中心として、スリープモード時処理について簡単に説明する。
図4に示されるように、スリープモード時処理(ステップS200)を開始すると、先ず始めに、何れかの点火スイッチ(第1点火スイッチ112、第2点火スイッチ122、第3点火スイッチ132、第4点火スイッチ142の何れか)のエッジを検出したか否かを判断する(ステップS202)。すなわち、図3に示した換気連動制御処理では、先ず始めに、スリープモードに移行させるためのタイマーをセットした後に、点火スイッチのエッジの有無を判断していたが、図4のスリープモード時処理は、既にスリープモードに移行した状態で行われる処理であることから、タイマーを設定することなく、点火スイッチのエッジの有無を判断する。
その結果、何れかの点火スイッチでエッジが検出された場合には(ステップS202:yes)、検出されたエッジがONエッジまたはOFFエッジの何れであるかを判断する(ステップS204)。検出されたエッジがONエッジであった場合には(ステップS204:ONエッジ)、他の全ての点火スイッチがOFFか否かを判断して(ステップS206)、他の全ての点火スイッチがOFFであれば(ステップS206:yes)、不揮発メモリー156bに「出力開始」と書き込んだ後(ステップS208)、赤外線信号送信部102の赤外線LEDから換気開始信号を出力し(ステップS210)、換気開始信号の出力を完了したら、不揮発メモリー156bに「出力完了」と書き込む(ステップS212)。尚、スリープモード時処理で不揮発メモリー156bに「出力開始」あるいは「出力完了」と書き込むアドレスは、図3を用いて前述した換気連動制御処理の中で不揮発メモリー156bに「出力開始」あるいは「出力完了」と書き込むアドレスと同じアドレスである。そして、不揮発メモリー156bに「出力完了」と書き込んだら(ステップS212)、図3に示した換気連動制御処理に復帰して、スリープモードに移行するためのタイマーをセットした後(図3のステップS100)、続く一連の処理を開始する。
これに対して、検出されたエッジがOFFエッジであった場合は(ステップS204:OFFエッジ)、他の全ての点火スイッチがOFFか否かを判断する(ステップS214)。その結果、他の全ての点火スイッチがOFFであれば(ステップS214:yes)、不揮発メモリー156bに「出力開始」と書き込んだ後(ステップS216)、赤外線信号送信部102の赤外線LEDから換気停止信号を出力する(ステップS218)。そして、換気停止信号の出力を完了したら、不揮発メモリー156bに「出力完了」と書き込んだ後(ステップS220)、図3に示した換気連動制御処理に復帰してタイマーをセットして(図3のステップS100)、続く一連の処理を開始する。
一方、スリープモード中に何れの点火スイッチのエッジも検出していない場合や(ステップS202:no)、ONエッジを検出したが、他の何れかの点火スイッチが既にONであった場合(ステップS206:no)、あるいはOFFエッジを検出したが、他の何れかの点火スイッチがONのままであった場合(ステップS214:no)には、スリープモード時処理を終了することなく、再び処理の先頭に戻って、何れかの点火スイッチのエッジを検出したか否かを判断した後(ステップS202)、続く一連の上述した処理を繰り返す。
以上に説明したように、本実施例の換気連動ユニット156では、図3に示した換気連動制御処理、あるいは図4に示したスリープモード時処理が実行されており、このため、加熱調理装置100の動作(第1コンロ110、第2コンロ120、グリル130、あるいはオーブン140の動作)に連動して、換気装置200で換気の開始/停止が行われる。もっとも、電源電池152が消耗してくると、図3の換気連動制御処理、あるいは図4のスリープモード時処理の実行中に、赤外線LEDから換気開始信号あるいは換気停止信号を出力する際に、電源電池152の電圧が瞬間的に低下して換気連動ユニット156のCPU156aがリセットされてしまう。そして、本実施例の換気連動ユニット156のCPU156aは、リセット状態から再起動すると、以下のような処理を実行する。
D.再起動時処理 :
図5は、換気連動ユニット156のCPU156aが再起動したときに実行する再起動時処理のフローチャートである。この処理は、換気連動ユニット156のCPU156aが電圧低下によってリセットされた後の再起動時に限らず、再起動時に一般的に行われる処理である。再起動時処理を開始すると、先ず始めに換気連動ユニット156の初期化を行う(ステップS300)。これは、CPU156aが動作するための各種のデータ(たとえば、各種レジスターやRAMのデータ)を全て「0」にする処理である。尚、このとき、不揮発メモリー156bのデータが初期化されることはない。
続いて、不揮発メモリー156bに書き込まれたデータ(「出力開始」/「出力完了」の何れか)を読み出して(ステップS302)、読み出したデータが「出力開始」であるか否かを判断する(ステップS304)。図3あるいは図4を用いて前述したように、赤外線信号送信部102から出力される換気信号が換気開始信号あるいは換気停止信号の何れである場合でも、それら換気信号の出力が完了していれば、不揮発メモリー156bには「出力完了」と書き込まれている筈である。従って、再起動時処理で不揮発メモリー156bから読み出したデータが「出力開始」であった場合は、赤外線信号送信部102から換気信号(換気開始信号/換気停止信号の何れか)を出力した瞬間に、電源電池152からの供給電圧の低下によって換気連動ユニット156のCPU156aがリセットされたものと考えられる。そしてそのことは、電源電池152が消耗していることを意味している。これに対して、再起動時処理で不揮発メモリー156bから読み出したデータが「出力完了」であった場合は、CPU156aがリセットすることなく換気信号の出力を完了できたことを示しており、電源電池152は消耗していないことを意味している。
そこで、不揮発メモリー156bから読み出したデータが「出力完了」であった場合は(ステップS304:no)、図5の再起動時処理を終了して、図3を用いて前述した換気連動制御処理を開始する(ステップS100)。
これに対して、不揮発メモリー156bから読み出したデータが「出力開始」であった場合は(ステップS304:yes)、電源電池152が消耗して、加熱調理装置100の動作に換気装置200を連動させることができない状態と考えられるので、ダミー負荷接続回路156cを駆動することによってダミー負荷を接続する(ステップS306)。すなわち、ダミー負荷接続回路156cには、ダミー負荷としての抵抗や、抵抗に対して直列に接続されたスイッチなどが設けられており、通常時はスイッチがOFF(切断状態)となっているが、このスイッチをON(導通状態)に切り換える。すると、電源電池152が抵抗を介してグランドに接地され、電源電池152の電圧が低下する。この電圧低下は、ダミー負荷接続回路156cのスイッチがONになっている限り継続するから、赤外線信号送信部102から換気信号を出力する場合のように短時間では回復しない。その結果、やがては制御ユニット154に搭載された電圧監視回路154bでそのことが検知され、電源電池152が消耗した旨の表示が表示回路154cで表示される。
このように本実施例の加熱調理装置100では、電源電池152が消耗して、換気連動ユニット156が換気装置200を適切に連動させることができない事態が発生すると、そのことを直ちに検知することができる。また、そのことを検知するためには、換気連動ユニット156に不揮発メモリー156bを搭載して、換気信号の出力を開始する旨のデータ、および出力を完了した旨のデータを記憶するだけでよいので、換気連動ユニット156に電圧監視回路を搭載する必要が無い。
加えて、換気連動ユニット156は、電源電池152が消耗したことを、不揮発メモリー156bに書き込まれたデータに基づいて検知すると、ダミー負荷(ここでは抵抗)を接続することによって電源電池152の電圧を低下させ、制御ユニット154に設けられた電圧監視回路154bによって電圧低下を検知させる。従って、換気連動ユニット156と制御ユニット154との間で通信などを行わなくても、換気連動ユニット156で検知した電源電池152が消耗した旨を制御ユニット154で検知することができる。その結果、制御ユニット154に搭載された表示回路154cを用いて、電源電池152が消耗した旨の表示を行うことで、加熱調理装置100の使用者に電源電池152の交換を促すことができる。このため、加熱調理装置100の構造や制御を複雑にすることなく、加熱調理装置100の動作に換気装置200が適切に連動する状態を常に維持しておくことが可能となる。
以上、本実施例の加熱調理装置100について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
100…加熱調理装置、 102…赤外線信号送信部、 110…第1コンロ、
112…第1点火スイッチ、 114…電磁弁、 120…第2コンロ、
122…第2点火スイッチ、 124…電磁弁、 125…電磁弁、
130…グリル、 132…第3点火スイッチ、 134…電磁弁、
140…オーブン、 142…第4点火スイッチ、 144…電磁弁、
150…主制御部、 152…電源電池、 154…制御ユニット、
154a…CPU、 154b…電圧監視回路、 154c…表示回路
156…換気連動ユニット、 156a…CPU、 156b…不揮発メモリー、
156c…ダミー負荷接続回路、 160…拡張制御部、 162…制御ユニット、
162a…CPU、 200…換気装置、 202…フード、
204…赤外線信号受信部、 210…換気スイッチ、 212…換気強スイッチ、
214…換気弱スイッチ、 220…換気ファン

Claims (2)

  1. 調理物を加熱する加熱手段と、該加熱手段での加熱の開始あるいは加熱の停止を指示するために操作される操作スイッチと、該操作スイッチの操作に応じて該加熱手段で加熱を開始あるいは停止するための制御を行う加熱制御手段と、換気装置に対して換気の開始あるいは停止を指示する換気信号を出力する換気信号出力手段と、該換気信号出力手段を制御することによって該換気装置の動作を前記加熱手段の動作に連動させる制御を行う換気連動制御手段とを有する加熱調理装置において、
    前記加熱調理装置が動作するための電力を発生する電源電池と、
    前記加熱制御手段が動作する電圧である動作電圧を監視する動作電圧監視手段と、
    前記動作電圧監視手段で前記動作電圧の低下が検出されると、その旨を報知する報知手段と
    を備え、
    前記換気連動制御手段には、
    データを書き換えることが可能で、該書き換えられたデータが電力の供給を受けることなく保持される不揮発メモリーと、
    前記換気信号の出力を開始する際には、該換気信号の出力開始を前記不揮発メモリーに記憶し、該換気信号の出力を完了すると、該換気信号の出力完了を前記不揮発メモリーに記憶する出力結果記憶手段と、
    前記換気連動制御手段の再起動時には前記不揮発メモリーを参照して前記換気信号の出力が完了しているか否かを判断し、該換気信号の出力が完了していない場合は、前記電源電池から該換気連動制御手段に供給される電力を放電する放電手段と
    が設けられていることを特徴とする加熱調理装置。
  2. 請求項1に記載の加熱調理装置において、
    前記放電手段は、前記電源電池からの電力を、所定の抵抗を介してグランドに放電する手段であることを特徴とする加熱調理装置。
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