JP2020112303A - ソフトウェア更新機能付き燃焼機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトウェアの更新時に、燃焼部に燃料が供給されてしまうのを確実に防止することができるソフトウェア更新機能付き燃焼機器を提供する。【解決手段】燃焼機器1の制御装置20は、第1のソフトウェアに基づいて制御処理を実行する第1制御部21と、第2のソフトウェアに基づいて制御処理を実行する第2制御部22とを含む。第2のソフトウェアは、第1のソフトウェアを新たなソフトウェアに更新する処理を第2制御部22に実行させるように構成されていると共に、第1のソフトウェアの更新処理の実行中に、燃焼部2への燃料供給路3を開閉する制御弁4を閉弁状態に維持する制御処理を第2制御部22に実行させるように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置用のソフトウェアを更新する機能を有する燃焼機器に関する。
近年、種々様々の機器において、該機器に備えたマイコン等の制御装置の制御処理用のソフトウェアを、外部のサーバ等から取得した新たなソフトウェアに更新することが行われている。
例えば特許文献1には、無線端末装置の運用に係る制御ソフトウェアと、該制御ソフトウェアの更新処理を行う更新ソフトウェアとを主メモリに記憶しておき、制御ソフトウェアの更新用のソフトウェアを、制御ソフトウェアの制御下でダウンロートした後に、更新ソフトウェアの制御下で制御ソフトウェアをダウンロード済みの更新用のソフトウェアで更新する技術が提案されている。
また、例えば特許文献2には、燃料電池ユニット及び貯湯タンクを含む複数の構成要素を備えるシステムにおいて、各構成要素毎の制御ソフトウェアを更新する際に、該構成要素の運転態様を制限する技術が提案されている。
特開2005−100428号公報 特開2015−185352号公報
ところで、燃焼部に燃料ガス等の燃料を供給する燃料供給路を開閉可能な制御弁を備える燃焼機器では、該燃焼機器の動作制御を行う制御装置のソフトウェアの更新時には、燃焼運転を行うべきでない燃焼部に燃料が供給されてしまうのを防止するために、燃料供給路の制御弁を確実に閉弁状態に維持できることが望まれる。
しかるに、マイコン等の制御装置は、該制御装置用のソフトウェアの更新中は、通常、該制御装置の出力ポート(該ソフトウェアの管理下で制御信号を出力するポート)の状態が不定状態になる。このため、燃焼機器の制御装置用のソフトウェアの更新中に、燃料供給路の制御弁が誤って開弁制御されてしまう虞がある。
例えば前記特許文献2には、熱源機用の制御ソフトウェアの更新時に、熱源機の燃焼運転を禁止することが記載されているものの、この技術は、熱源機の燃焼運転を必要とする風呂自動、追い焚き指令、暖房運転指令を受け付けないというものに過ぎない。このため、熱源機用の制御ソフトウェアの更新時に、燃料供給路の制御弁を直接的に制御する熱源機用の制御部の出力ポートの状態が不定状態になると、該制御弁が開弁制御されてしまう虞がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、ソフトウェアの更新時に、燃焼部に燃料が供給されてしまうのを確実に防止することができるソフトウェア更新機能付き燃焼機器を提供することを目的とする。
本発明のソフトウェア更新機能付き燃焼機器は、上記の目的を達成するために、燃焼部と、該燃焼部に燃料を供給する燃料供給路を開閉可能な1つ以上の制御弁と、該制御弁を含む複数の制御対象要素を制御可能な制御装置とを備える燃焼機器であって、
前記制御装置は、第1のソフトウェアに基づいて制御処理を実行する第1制御部と、第2のソフトウェアに基づいて制御処理を実行する第2制御部とを含み、
前記第2のソフトウェアは、前記第1のソフトウェアの少なくとも一部を、外部から供給された新たなソフトウェアに更新する処理を前記第2制御部に実行させるように構成されていると共に、該第1のソフトウェアの更新処理の実行中に、少なくとも1つの前記制御弁を閉弁状態に維持する制御処理を前記第2制御部に実行させるように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
かかる本発明によれば、前記第1制御部に係る第1のソフトウェアの少なくとも一部を更新する際には、前記第2制御部が更新対象の第1のソフトウェアとは別の第2のソフトウェアに基づいて、少なくとも1つの前記制御弁を閉弁制御する。このため、第1のソフトウェアの更新処理の実行中に、前記燃焼部への燃料供給を遮断状態に維持することができる。よって、第1発明によれば、第1のソフトウェアの更新時に、燃焼部に燃料が供給されてしまうのを確実に防止することができる。
上記第1発明では、前記第1のソフトウェアは、前記第2のソフトウェアの少なくとも一部を、外部から供給された新たなソフトウェアに更新する処理を前記第1制御部に実行させるように構成されていると共に、該第2のソフトウェアの更新処理の実行中に、少なくとも1つの前記制御弁を閉弁状態に維持する制御処理を前記第1制御部に実行させるように構成されていることが好ましい(第2発明)。
これによれば、前記第2制御部に係る第2のソフトウェアの少なくとも一部を更新する際には、前記第1制御部が更新対象の第2のソフトウェアとは別の第1のソフトウェアに基づいて少なくとも1つの前記制御弁を閉弁制御する。このため、第2のソフトウェアの更新処理の実行中にも、前記燃焼部への燃料供給を遮断状態に維持することができる。
従って、更新対象のソフトウェアが第1のソフトウェア及び第2のソフトウェアのいずれであっても、当該更新処理中に、燃焼部に燃料が供給されてしまうのを確実に防止することができる。
上記第2発明では、当該燃焼機器が複数の前記制御弁を備えている場合には、前記第1のソフトウェア及び前記第2のソフトウェアは、前記第1制御部及び前記第2制御部のそれぞれに、前記複数の制御弁のうちの互いに異なる制御弁の制御を実行させるように構成され得る(第3発明)。
これによれば、第1制御部の制御対象の制御弁と、第2制御部の制御対象の制御弁とが互いに異なるので、第1のソフトウェア及び第2ソフトウェアの構成や、第1制御部及び第2制御部と各制御弁との間の回路構成が複雑化するのを防止することができる。
上記第1〜第3発明では、前記第2のソフトウェアは、前記第1のソフトウェアの更新処理の実行中と、該更新処理の実行中以外の当該燃焼機器の運転時とで、前記複数の制御対象要素のうちの少なくとも1つ以上の前記制御弁を制御する処理を前記第2制御部に実行させるように構成されており、前記第1のソフトウェアは、前記第2のソフトウェアの更新処理の実行中以外の当該燃焼機器の運転時に、当該燃焼機器の全体の動作を統括しつつ、前記複数の制御対象要素のうちの少なくとも前記制御弁以外の各制御対象要素を制御する処理を前記第1制御部に実行させるように構成されているという態様を採用し得る(第4発明)。
これによれば、第1のソフトウェア及び第2のソフトウェアのうちの第2のソフトウェアに必要なメモリ容量、あるいは、第2制御部の機能を少なくできるので、第2制御部を安価なプロセッサ等を用いて構成することが可能となる。
また、前記第1発明では、前記第2のソフトウェアは、前記第1のソフトウェアの更新処理を実行する場合にだけ、前記第2制御部が前記制御弁を閉弁制御し得るように構成されているという態様を採用し得る(第5発明)。
これによれば、第2のソフトウェアは、第1のソフトウェアの更新のための必要最小限の機能を有するものとすることができる。このため、第2のソフトウェアに必要なメモリ容量を最小限に留めることが可能となる。また、第2のソフトウェアを、その更新を行う必要性が無い簡素な構成のものとすることができる。
なお、以上説明した本発明における前記第1制御部及び第2制御部は、例えば第1のソフトウェア及び第2のソフトウェアを各々実装した各別のマイクロコンピュータ等の電子制御デバイスにより構成され得るが、第1のソフトウェア及び第2のソフトウェアの両方を実装した単一のマイクロコンピュータ等の電子制御デバイスにより構成することも可能である。この場合、当該単一の電子制御デバイスは、第1制御部としての機能と第2制御部としての機能とを併せ持つものとなる。
本発明の実施形態のソフトウェア更新機能付き燃焼機器の全体構成を示す図。 図1に示す制御装置の第1実施形態における構成を示すブロック図。 第1実施形態における制御装置の処理を示すフローチャート。 図1に示す制御装置の第2実施形態における構成を示すブロック図。 第2実施形態における制御装置の処理を示すフローチャート。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。図1を参照して本実施形態のソフトウェア更新機能付き燃焼機器1(以降、単に燃焼機器1という)は、例えば、ガスコンロ等の加熱調理器であり、燃焼部としてのバーナ2と、バーナ2に燃料ガスを供給する燃料供給路3と、バーナ2に近接して配置された点火電極7aに火花放電を発生させるイグナイタ7とを備える。
燃料供給路3には、これを開閉可能な制御弁としての元弁4及び先弁5と、バーナ2への燃料供給量を調整する(ひいては、バーナ2の火力を調整する)ための火力調整弁6とが介装されている。元弁4及び先弁5のそれぞれは、例えば電磁弁により構成され、火力調整弁6は、例えば比例弁、あるいは、モータ駆動方式の電動弁により構成される。
上記構成を備える本実施形態の燃焼機器1では、イグナイタ7を作動させつつ、元弁4及び先弁5を開弁制御することで、点火電極7aに火花放電が発生しつつ、バーナ2に燃料ガスが供給される。これにより、バーナ2が点火され、該バーナ2の燃焼運転が開始する。そして、バーナ2の燃焼運転中は、火力調整弁6を制御することで、バーナ2への燃料供給量が調整され、ひいては、バーナ2の火力が調整される。さらに、元弁4及び先弁5の少なくとも一方を閉弁制御することで、バーナ2への燃料供給が遮断され、該バーナ2が消火される。
なお、図1では、1つのバーナ2だけを図示しているが、燃焼機器1は、複数のバーナを備えていてもよい。この場合、各バーナ毎に、図1と同様に元弁、先弁及び火力調整弁を備えてもよいが、例えば、元弁を全てのバーナで共用し、該元弁の下流側から分岐した各バーナ毎の燃料供給路のそれぞれに、先弁及び火力調整弁が備えられていてもよい。
本実施形態の燃焼機器1は、さらに、種々の視覚的情報を表示する表示器11と、警報音、音声等の聴覚的情報を出力する発音器12と、燃焼機器1の運転に関する種々の操作をユーザが行うための操作部13と、燃焼機器1の運転制御を行う機能を有する制御装置20とを備える。
表示器11は、例えば液晶表示器、LED表示器、有機EL表示器等により構成され、発音器12は、例えばスピーカ、ブザー等により構成される。また、操作部13は、詳細な図示は省略するが、バーナ2の点火操作、消火操作及び火力調整操作をユーザが行うための操作部(例えば点火又は消火のための押し操作と、火力調整のための回転操作とを行い得る操作ボタン等)と、バーナ2の火力調整や消火等を所要のシーケンスで自動的に行う自動調理運転に関する設定操作等をユーザが行うための操作部(例えば操作スイッチ等)とを含む。
制御装置20は、後述するマイコン(マイクロコンピュータ)21,22等を含む電子回路ユニットであり、前記操作部13の操作信号が入力されると共に、燃焼機器1に備えられた種々のセンサ(図示せず)のセンシング信号が入力される。該センシング信号としては、例えばバーナ2により加熱される被加熱物の温度の検出信号、バーナ2の燃焼炎の有無を示す炎検知信号等が含まれる。
そして、制御装置20は、実装されたハードウェアとソフトウェア(プログラム)とにより実現される機能として、燃焼機器1の複数の制御対象要素としての元弁4、先弁5、火力調整弁6、イグナイタ7、表示器11、及び発音器12のそれぞれの動作制御を行う機能を有する。
さらに、制御装置20は、インターネット等の外部ネットワークNWに接続可能なルータ等の中継器30と無線通信を行うことが可能であると共に、該中継器30と外部ネットワークNWとを介して、燃焼機器1用のソフトウェアを配信可能なサーバ31と通信を行うことが可能である。そして、制御装置20は、該サーバ31との通信を通じて、燃焼機器1用のソフトウェアをサーバ31から取得する(ダウンロードする)ことが可能である。
制御装置20は、より詳しくは、例えば図2に示すように構成されている。すなわち、制御装置20は、第1マイコン21及び第2マイコン22の2つのマイコンと、無線通信機23と、サーバ31からダウンロードした更新ソフトウェア(実装済の現在のソフトウェアを更新するソフトウェア)を一時的に記憶保持する更新ソフト記憶部24とを含む。第1マイコン21及び第2マイコン22は、それぞれ本発明における第1制御部、第2制御部に相当する電子制御デバイスである。
また、図示は省略するが、制御装置20は、燃焼機器1の各制御対象要素(本実施形態では、元弁4、先弁5、火力調整弁6、イグナイタ7、表示器11、発音器12)を第1マイコン21又は第2マイコン22から出力される制御信号に応じて作動させる駆動回路、前記操作部13の操作信号とセンシング信号とを、第1マイコン21又は第2マイコン22に入力するための入力回路、これらの第1マイコン21、第2マイコン22、駆動回路、及び入力回路等に電源電力を供給する電源回路等を含む。
第1マイコン21及び第2マイコン22のそれぞれは、CPUもしくはプロセッサと、RAM、ROM等のメモリとを含み、制御処理用のソフトウェアがEEPROM等の書き換え可能な不揮発性のメモリに実装(記憶保持)されている。そして、第1マイコン21及び第2マイコン22は、相互にデータ授受(通信)を行い得るように接続されている。また、第1マイコン21及び第2マイコン22のそれぞれは、無線通信機23及び更新ソフト記憶部24との間でデータ授受を行い得るように、該無線通信機23及び更新ソフト記憶部24のそれぞれに接続されている。
第1マイコン21は、本実施形態では、燃焼機器1の統括的な運転制御と、燃焼機器1の大部分の制御対象要素の動作制御とを行う機能を持たせたマイコンであり、前記中継器30もしくはサーバ31との通信等、無線通信機23を介した通信処理、あるいは、第2マイコン22との通信処理を第1マイコン21に実行させる通信制御用のソフトウェアS11と、表示器11の表示を制御する制御処理を第1マイコン21に実行させる表示制御用のソフトウェアS12と、発音器12の出力(音響情報)を制御する制御処理を第1マイコン21に実行させる発音制御用のソフトウェアS13と、バーナ2の燃焼運転に関する制御処理を第1マイコン21に実行させる燃焼制御用のソフトウェアS14と、自動調理運転に関する制御処理を第1マイコン21に実行させる調整制御用のソフトウェアS15とが実装されている。本実施形態では、これらのソフトウェアS11〜S15が本発明における第1のソフトウェアに相当するものである。
そして、本実施形態では、第1マイコン21は、先弁5、火力調整弁6、イグナイタ7、表示器11、及び発音器12を制御対象要素とし、これらの制御対象要素の作動を制御し得るように、それぞれの制御対象要素の駆動回路(図示せず)を介して各制御対象要素(先弁5、火力調整弁6、イグナイタ7、表示器11、及び発音器12)に接続されている。
ここで、第1マイコン21の燃焼制御用のソフトウェアS14は、燃焼機器1の通常運転時(第1マイコン21及び第2マイコン22の両方でソフトウェアの更新を行っていない状態)では、操作部13の操作信号、あるいは、センシング信号、あるいは、調理制御用のソフトウェアS15により生成される指令等に基づいて、バーナ2の作動に係る元弁4、先弁5、火力調整弁6及びイグナイタ7の制御指令を決定し、元弁4の制御指令を第1マイコン21から第2マイコン22に送信させると共に、先弁5、火力調整弁6及びイグナイタ7のそれぞれの制御指令に応じた制御信号を、それぞれの駆動回路に第1マイコン21から出力させるように構成されている。
また、該燃焼制御用のソフトウェアS14は、第2マイコン22のソフトウェアの更新時には、先弁5を閉弁状態に維持する制御信号(先弁5への電力供給を遮断する制御信号)を第1マイコン21から先弁5の駆動回路に出力させるように構成されている。さらに、該燃焼制御用のソフトウェアS14は、表示器11の表示に関する制御指令、あるいは発音器12の出力に関する制御指令を、適宜、表示制御用のソフトウェアS12又は発音制御用のソフトウェアS13に与えるように構成されている。
また、調理制御用のソフトウェアS15は、自動調理運転に関する操作部13の操作信号や、センシング信号等に基づいて、バーナ2の作動、表示器11の表示、又は発音器12の出力に関する制御指令を適宜生成し、該制御指令を、燃焼制御用のソフトウェアS14、表示制御用のソフトウェアS12又は発音制御用のソフトウェアS13に与えるように構成されている。
また、本実施形態では、第1マイコン21のソフトウェアS11〜S15のうちのいずれかのソフトウェア、例えば通信制御用のソフトウェアS11は、サーバ31からダウンロードした第2マイコン22用の更新ソフトウェアにより、第2マイコン22のソフトウェアを更新する処理も行い得るように構成されている。ただし、第2マイコン22のソフトウェアの更新処理を第1マイコン21に実行させるソフトウェアは、上記ソフトウェアS11〜S15とは別のソフトウェアであってもよい。
第2マイコン22は、本実施形態では、元弁4の開閉制御を含む一部の制御処理だけを実行する機能を持たせたマイコンであり、前記中継器30もしくはサーバ31との通信等、無線通信機23を介した通信処理、あるいは、第1マイコン21との通信処理を第2マイコン22に実行させる通信制御用のソフトウェアS21と、元弁4の開閉制御(換言すれば、バーナ2への燃料供給を遮断するか否かの制御)を第2マイコン22に実行させる燃焼制御用のソフトウェアS22とが実装されている。本実施形態では、これらのソフトウェアS21,S22が本発明における第2のソフトウェアに相当するものである。
そして、本実施形態では、第2マイコン22は、元弁4を制御対象要素とし、該元弁4の開閉を制御し得るように、該元弁4の駆動回路(図示せず)を介して該元弁4に接続されている。
ここで、第2マイコン22の燃焼制御用のソフトウェアS22は、燃焼機器1の通常運転時には、第1マイコン21から与えられる元弁4の制御指令に従って、元弁4の駆動回路に第2マイコン22から制御信号を出力させるように構成されている。また、該燃焼制御用のソフトウェアS22は、第1マイコン21のソフトウェアの更新時には、元弁4を閉弁状態に維持する制御信号(元弁4への電力供給を遮断する制御信号)を第2マイコン22から元弁4の駆動回路に出力させるように構成されている。
また、第1マイコン21と同様に、本実施形態では、第2マイコン22のソフトウェアS21,S22のいずれかのソフトウェア、例えば通信制御用のソフトウェアS21は、サーバ31からダウンロードした第1マイコン21用の更新ソフトウェアにより、第1マイコン21のソフトウェアを更新する処理も行い得るように構成されている。ただし、第1マイコン21のソフトウェアの更新処理を第2マイコン22に実行させるソフトウェアは、上記ソフトウェアS21,S22とは別のソフトウェアであってもよい。
補足すると、第2マイコン22は、第1マイコン21に比して制御対象要素が十分に少ない(ひいては、実装されるソフトウェアに必要なメモリ容量が十分に小さい)ので、該第2マイコン22は、例えば無線通信機23に組み込まれたものであってもよい。
次に、第1マイコン21又は第2マイコン22のソフトウェアを更新する処理について図3を参照して説明する。燃焼機器1の電源が投入されている状態で、第1マイコン21及び第2マイコン22の協働によって図3のフローチャートに示す処理が実行される。
STEP1において、第1マイコン21又は第2マイコン22により、燃焼機器1の動作モードが第1マイコン21又は第2マイコン22のソフトウェアの更新処理を行う更新モードであるか、該更新処理を行わない通常モードであるかが判断される。
ここで、燃焼機器1の動作モードは例えば次のように設定される。第1マイコン21及び第2マイコン22のうちのいずれか一方、例えば第1マイコン21は、燃焼機器1の待機状態(バーナ2の燃焼運転や、操作部13の操作が行われていない状態)において、あるいは、定期的に、通信制御用のソフトウェアS11に基づいてサーバ31との通信を行うことで、サーバ31が燃焼機器1用の新たな更新ソフトウェア(第1マイコン21及び第2マイコン22に現在実装されているソフトウェアよりも新しいバージョンのソフトウェア)を配布しているか否かを確認し、新たな更新ソフトウェアが配布されていない場合には、燃焼機器1の動作モードを通常モードに設定する。
また、第1マイコン21は、新たな更新ソフトウェアが配布されている場合には、第1マイコン21又は第2マイコン22のソフトウェアを更新可能である旨の報知情報を、表示器11に表示させ、あるいは、発音器12から出力させる。そして、当該報知情報を認識したユーザが、燃焼機器1の待機状態において、ソフトウェアの更新を行うための所定の操作を操作部13で行うと、第1マイコン21は、燃焼機器1の動作モードを更新モードに設定する。
なお、新たな更新ソフトウェアが配布されている場合に、例えば燃焼機器1の待機状態において、自動的に動作モードが更新モードに設定されるようにしてもよい。さらに、この場合、燃焼機器1の動作モードを更新モードにする旨の報知情報を表示器11に表示させ、あるいは、発音器12から出力させるようにしてもよい。
STEP1で、燃焼機器1の動作モードが通常モードである場合には、STEP8において、第1マイコン21及び第2マイコン22による燃焼機器1の通常の運転制御(現在実装されているソフトウェアに基づく燃焼機器1の運転制御)が行われる。そして、STEP1からの処理が繰り返される。
一方、STEP1で、燃焼機器1の動作モードが更新モードである場合には、STEP2において、第1マイコン21及び第2マイコン22のいずれか一方、例えば第2マイコン22が、通信制御用のソフトウェアS21に基づく制御処理により、サーバ31から新たな更新ソフトウェアをダウンロードし、該更新ソフトウェアを更新ソフト記憶部24に記憶保持する。なお、更新ソウフトウェアは、第1マイコン21又は第2マイコン22の全体のソフトウェア、あるいは、一部のソフトウェアのいずれであってもよい。
そして、STEP3において、第2マイコン22(又は第1マイコン21)は、ダウンロードした更新ソフトウェアの対象のマイコンが第1マイコン21及び第2マイコン22のいずれのマイコンであるかを確認する。
このとき、対象のマイコンが第1マイコン21である場合には、第2マイコン22によりSTEP4,5の処理が実行される。STEP4では、第2マイコン22は、現在実装されている燃焼制御用のソフトウェアS22に基づく制御処理により、元弁4を閉弁状態に維持する制御信号を該元弁4の駆動回路に出力することで、該元弁4を閉弁制御する。
次いで、STEP5では、第2マイコン22は、現在実装されている通信制御用のソフトウェアS21(又は更新用のソフトウェア)に基づいて、更新ソフト記憶部24に記憶保持されている更新ソウフトウェアにより、第1マイコン21のメモリに記憶保持されているソフトウェア(更新ソフトウェアに対応するソフトウェア)を書きかえる処理を実行することにより、第1マイコン21のソフトウェアを更新する。そして、STEP1からの処理が繰り返される。
この場合、ソフトウェアの更新対象でない第2マイコン22により元弁4が閉弁制御されているので、第1マイコン21のソフトウェアの更新中に、バーナ2に燃料ガスが供給されることはない。従って、第1マイコン21のソフトウェアの更新中に、該第1マイコン21の出力ポートの状態が不定状態になっても、バーナ2から燃料ガスが漏出したり、あるいは、該バーナ2が点火されてしまうようなことを防止することができる。
また、STEP3において、対象のマイコンが第2マイコン22である場合には、第1マイコン21によりSTEP6,7の処理が実行される。STEP6では、第1マイコン21は、現在実装されている燃焼制御用のソフトウェアS14に基づく制御処理により、先弁5を閉弁状態に維持する制御信号を該先弁5の駆動回路に出力することで、該先弁5を閉弁制御する。
次いで、STEP7では、第1マイコン21は、現在実装されている通信制御用のソフトウェアS11(又は更新用のソフトウェア)に基づいて、更新ソフト記憶部24に記憶保持されている更新ソウフトウェアにより、第2マイコン22のメモリに記憶保持されているソフトウェア(更新ソフトウェアに対応するソフトウェア)を書きかえる処理を実行することにより、第2マイコン22のソフトウェアを更新する。そして、STEP1からの処理が繰り返される。
この場合、ソフトウェアの更新対象でない第1マイコン21により先弁5が閉弁制御されているので、第2マイコン22のソフトウェアの更新中に、バーナ2に燃料ガスが供給されることはない。従って、第2マイコン22のソフトウェアの更新中に、該第2マイコン22の出力ポートの状態が不定状態になっても、バーナ2から燃料ガスが漏出してしまうようなことを防止することができる。
以上の如く、本実施形態では、第1マイコン21及び第2マイコン22のいずれか一方のマイコンのソフトウェアの更新中は、他方のマイコンによって、元弁4又は先弁5が閉弁制御されるので、バーナ2から燃料ガスが漏れたり、あるいはバーナ2の点火が行われてしまうような事態が発生するのを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、STEP4又は6で元弁4又は先弁5を閉弁制御する前に更新ソフトウェアのダウンロード(取得)を行った。ただし、例えば、更新ソフトウェアの対象が第1マイコン21である場合には、第2マイコン22により元弁4を閉弁制御した上で、該第2マイコン22により更新ソフトウェアをダウンロードし、更新ソフトウェアの対象が第2マイコン22である場合には、第1マイコン21により先弁5を閉弁制御した上で、更新ソフトウェアをダウンロードしてもよい。
また、前記実施形態では、第2マイコン22の制御対象要素は、燃焼機器1の制御対象要素(元弁4、先弁5、火力調整弁6、イグナイタ7、表示器11、及び発音器12)のうちの元弁4だけであるが、第2マイコン22の制御対象要素は、例えば元弁4の代わりに先弁5であってもよく、あるいは、元弁4及び先弁5の両方であってもよい。さらに、第2マイコン22の制御対象要素4は、元弁4及び先弁5以外の制御対象要素を含んでいてもよい。
また、第1マイコン21及び第2マイコン22のそれぞれの制御対象要素に、1つ以上の共通の制御対象要素を含め、当該共通の制御対象要素を、第1マイコン21及び第2マイコン22のいずれか一方が選択的に制御し得るようにしてもよい。例えば、元弁4及び先弁5の一方又は両方を、第1マイコン21及び第2マイコン22の共通の制御対象要素としてもよい。そして、この場合、第1マイコン21のソフトウェアの更新時には、第2マイコン22により当該共通の元弁4及び先弁5の一方又は両方を閉弁制御し、第2マイコン22のソフトウェアの更新時には、第1マイコン21により当該共通の元弁4及び先弁5の一方又は両方を閉弁制御してもよい。
また、例えば、表示器11を第1マイコン21及び第2マイコン22の共通の制御対象要素としてもよい。そして、この場合、第1マイコン21のソフトウェアの更新中には、その旨を示す報知情報を表示器11に表示させるように第2マイコン22が表示器11を制御し、第2マイコン22のソフトウェアの更新中には、その旨の報知情報を表示器11に表示させるように第1マイコン21が表示器11を制御するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第1マイコン21のソフトウェアと第2マイコン22のソフトウェアの両方を更新し得るようにしたが、例えば、燃焼機器1の統括的な運転制御を行う第1マイコン21のソフトウェアだけを更新し得るようにしてもよい。この場合には、第1マイコン21の制御対象要素には、元弁4及び先弁5が含まれていなくてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図4及び図5を参照して説明する。なお、本実施形態のソフトウェア更新機能付き燃焼機器は、第1実施形態の燃焼機器1と、制御装置20の一部の構成とソフトウェアの更新処理とが相違するものであるので、第1実施形態と同一の事項については説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態では、制御装置20は、第1実施形態で説明した第1マイコン21及び第2マイコン22の代わりに、単一のマイコン40を備えている。また、本実施形態の制御装置20は、第1実施形態と同様に、無線通信機23及び更新ソフト記憶部24を含むと共に、図示しない駆動回路、入力回路、電源回路等を含む。
マイコン40は、前記第1マイコン21及び第2マイコン22と同様に、CPUもしくはプロセッサと、メモリとを含み、制御処理用のソフトウェアがEEPROM等の書き換え可能な不揮発性のメモリに実装(記憶保持)されている。そして、マイコン40は、無線通信機23及び更新ソフト記憶部24との間でデータ授受を行い得るように、該無線通信機23及び更新ソフト記憶部24のそれぞれに接続されている。
このマイコン40は、本実施形態では、燃焼機器1の全体の通常の運転制御を行う機能をマイコン40に付与する通常モード用ソフトウェアと、通常モード用ソフトウェアを更新する機能をマイコン40に付与する更新モード用ソフトウェアとが実装されている。そして、これらの通常モード用ソフトウェアと更新モード用ソフトウェアとにより、マイコン40は、本発明における第1制御部及び第2制御部としての機能を併せ持つ。
この場合、通常モード用ソフトウェアは、本発明における第1制御部としての機能をマイコン40に持たせるものであり、本発明における第1のソフトウェアに相当する。この通常モード用ソフトウェアは、本実施形態では、前記中継器30もしくはサーバ31との通信等、無線通信機23を介した通信処理をマイコン40に実行させる通信制御用のソフトウェアS41と、表示器11の表示を制御する制御処理をマイコン40に実行させる表示制御用のソフトウェアS42と、発音器12の出力(音響情報)を制御する制御処理をマイコン40に実行させる発音制御用のソフトウェアS43と、バーナ2の燃焼運転に関する制御処理をマイコン40に実行させる燃焼制御用のソフトウェアS44と、自動調理運転に関する制御処理をマイコン40に実行させる調整制御用のソフトウェアS45とを含む。
また、更新モード用ソフトウェアは、本発明における第2制御部としての機能をマイコン40に持たせるものであり、本発明における第2のソフトウェアに相当する。この更新モード用ソフトウェアは、通常モード用ソフトウェアの通信制御用のソフトウェアS41と同様に、無線通信機23を介した通信処理をマイコン40に実行させる通信制御用のソフトウェアS46を含むと共に、さらに、バーナ2への燃料供給を遮断する制御処理をマイコン40に実行させる燃料遮断制御用のソフトウェアS47を含む。
そして、マイコン21は、元弁4、先弁5、火力調整弁6、イグナイタ7、表示器11、及び発音器12の全てを制御対象要素とし、これらの制御対象要素の作動を制御し得るように、それぞれの制御対象要素の駆動回路(図示せず)を介して各制御対象要素(先弁5、火力調整弁6、イグナイタ7、表示器11、及び発音器12)に接続されている。
ここで、通常モード用ソフトウェアのうちの燃焼制御用のソフトウェアS44は、燃焼機器1の通常運転時(通常モード用ソフトウェアの更新を行っていない状態)では、操作部13の操作信号、あるいは、センシング信号、あるいは、調理制御用のソフトウェアS45からの指令等に基づいて、バーナ2の作動に係る元弁4、先弁5、火力調整弁6及びイグナイタ7の制御指令を決定し、元弁4、先弁5、火力調整弁6及びイグナイタ7のそれぞれの制御指令に応じた制御信号を、それぞれの駆動回路にマイコン40から出力させるように構成されている。
さらに、該燃焼制御用のソフトウェアS44は、表示器11の表示に関する制御指令、あるいは発音器12の出力に関する制御指令を、適宜、表示制御用のソフトウェアS42又は発音制御用のソフトウェアS43に与えるように構成されている。
また、調理制御用のソフトウェアS45は、自動調理運転に関する操作部13の操作信号等に基づいて、バーナ2の作動、表示器11の表示、又は発音器12の出力に関する制御指令を適宜生成し、該制御指令を、燃焼制御用のソフトウェアS44、表示制御用のソフトウェアS42又は発音制御用のソフトウェアS44に与えるように構成されている。
また、更新モード用ソフトウェアのうちの燃料遮断制御用のソフトウェアS47は、通常モード用ソフトウェアの更新中に、元弁4及び先弁5の少なくとも一方を閉弁状態に維持する制御信号をマイコン40から元弁4の駆動回路及び先弁5の駆動回路の少なくとも一方に出力させるように構成されている。
さらに、更新モード用ソフトウェアのうちのいずれかのソフトウェアS46又はS47は、サーバ31からダウンロードした更新ソフトウェアにより、通常モード用ソフトウェアを更新する処理も行い得るように構成されている。ただし、通常モード用ソフトウェアの更新処理をマイコン40に実行させるソフトウェアは、上記ソフトウェアS46,S47とは別のソフトウェアであってもよい。
次に、マイコン40の通常モード用ソフトウェアを更新する処理について図5を参照して説明する。燃焼機器1の電源が投入されている状態で、マイコン40は、図5のフローチャートに示す処理を実行する。
STEP11において、マイコンは、通信制御用のソフトウェアS41(又はS46)に基づいてサーバ31との通信を行うことで、サーバ31が燃焼機器1用の新たな更新ソフトウェア(マイコン40に現在実装されている通常モード用ソフトウェアよりも新しいバージョンの通常モード用ソフトウェア)を配布しているか否かを確認する。
そして、新たな更新ソフトウェアが配布されていない場合(STEP11の判断結果が否定的となる場合)には、マイコン40は、STEP16において、現在実装されている通常モード用ソフトウェアにより、燃焼機器1の運転制御(通常の運転制御)を実行する。そして、マイコン40は、STEP11からの処理を繰り返す。
また、新たな更新ソフトウェアが配布されている場合(STEP11の判断結果が肯定的になる場合)には、マイコン40は、STEP12において、通常モード用ソフトウェアの更新処理を実行し得る状態であるか否かを判断する。この場合、例えば、燃焼機器1が、バーナ2の燃焼運転や、操作部13の操作が行われていない待機状態である場合に、STEP12の判断結果が肯定的になり、該待機状態でない場合には、STEP12の判断結果が否定的になる。
なお、STEP11の判断結果が肯定的である場合に、新たな更新ソフトウェアがある旨の報知情報を表示器11に表示させ、もしくは、発音器12から出力させてもよい。そして、燃焼機器1の待機状態において、ユーザがソフトウェアの更新を許可する旨をマイコン40に指示する所定の操作を操作部13で行った場合に、STEP12の判断結果が肯定的になるようにすると共に、燃焼機器1が待機状態でないか、もしくは、ユーザによる上記所定の操作がなされていない場合には、STEP12の判断結果が否定的になるようにしてもよい。
STEP12の判断結果が否定的である場合には、マイコン40は、前記STEP16の運転制御(現在実装されている通常モード用ソフトウェアによる燃焼機器1の運転制御)を実行し、さらに、STEP11からの処理を繰り返す。
また、STEP12の判断結果が肯定的である場合には、マイコン40は、前記更新モード用ソフトウェアにより、STEP13〜15の処理を実行する。STEP13では、マイコン40は、更新モード用ソフトウェアの燃料遮断制御用のソフトウェアS47に基づく制御処理により、元弁4及び先弁5の一方又は両方を閉弁状態に維持する制御信号を該元弁4及び先弁5の一方又は両方の駆動回路に出力することで、該元弁4及び先弁5の一方又は両方を閉弁制御する。
続いて、STEP14では、マイコン40は、更新モード用ソフトウェアの通信制御用のソフトウェアS46に基づく制御処理により、サーバ31から新たな更新ソフトウェアをダウンロードし、該更新ソフトウェアを更新ソフト記憶部24に記憶保持する。なお、更新ソウフトウェアは、通常モード用ソフトウェアの全体のソフトウェア、あるいは、一部のソフトウェアのいずれであってもよい。また、STEP14の処理は、STEP13の処理の前に実行してもよい。
続いて、STEP15では、マイコン40は、更新モード用ソフトウェアの通信制御用のソフトウェアS46に基づいて、更新ソフト記憶部24に記憶保持されている更新ソウフトウェアにより、マイコン40のメモリに現在記憶保持されている通常モード用ソフトウェアのうちの更新ソフトウェアに対応するソフトウェアを書きかえる処理を実行することにより、通常モード用ソフトウェアを更新する。そして、マイコン40は、STEP11からの処理を繰り返す。
この場合、マイコン40は、通常モード用ソフトウェアと異なる更新モード用ソフトウェアの燃料遮断制御用のソフトウェアS47に基づく制御処理によって元弁4及び先弁5の一方又は両方を閉弁制御した状態で、通常モード用ソフトウェアを更新するので、通常モード用ソフトウェアの更新中に、元弁4又は先弁5の制御用のマイコン40の出力ポートの状態が不定状態になることはない。このため、通常モード用ソフトウェアの更新中に、バーナ2への燃料ガスの供給が遮断された状態に維持され、該バーナ2から燃料ガスが漏出したり、あるいは、該バーナ2が点火されてしまうような事態が発生するのを確実に防止することができる。
また、更新モード用ソフトウェアは、通常モード用ソフトウェアの更新時にだけ、元弁4及び先弁5の一方又は両方を閉弁し得るように構成されていればよいので、該更新モード用ソフトウェアに必要なメモリ容量に十分に小さくすることができる。ひいては、マイコン40のメモリ容量を必要最小限に留めることができる。
なお、本実施形態では、更新モード用ソフトウェアは、通常モード用ソフトウェアの更新中に、燃焼機器1の制御対象要素のうちの元弁4及び先弁5の一方又は両方だけを制御するように構成されているが、他の制御対象要素を制御し得るように構成されてていてもよい。例えば通常モード用ソフトウェアの更新中に、その旨を示す報知情報を表示器11に表示させるように更新モード用ソフトウェアが構成されていてもよい。
また、本発明は以上説明した第1実施形態及び第2実施形態に限定されるものではなく他の実施形態を採用することもできる。例えば、前記火力調整弁6が燃料供給路3を閉弁し得るように構成されている場合には、ソフトウェアの更新中に、元弁4及び先弁5の一方又は両方を閉弁制御する代わりに、あるいは、元弁4及び先弁5の一方又は両方の閉弁制御に加えて、火力調整弁6を閉弁制御するようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、制御装置20は、中継器30と無線通信機23を介して無線通信を行うものであるが、中継器30との通信は、有線通信であってもよい。また、制御装置20は、外部のサーバ31と通信を行い得るものでなくてもよい。そして、該制御装置20は、例えば、燃焼機器1が備えられた住戸のパソコンから更新ソフトウェアを取得したり、あるいは、USBメモリ等の携帯メモリから、更新ソフトウェアを取得し得るように構成されていてもよい。
また、前記第1実施形態では、第1マイコン21及び第2マイコン22の2つのマイコンを備えるものを示したが、例えば、第1マイコン21用のソフトウェア(S11〜S15)と、第2マイコン22用のソフトウェア(S21,S22)とを単一のマイコンに実装し、当該単一のマイコンに第1制御部としての機能と第2制御部としての機能とを持たせるようにしてもよい。
また、前記第2実施形態では、通常モード用ソフトウェアと更新モード用ソフトウェアとを単一のマイコン40に実装したものを示したが、通常モード用ソフトウェアを実装さしたマイコン(第1制御部)と、更新モード用ソフトウェアを実装したマイコン(第2制御部)とを各別に備えるようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、燃焼機器1として加熱調理器を例示したが、本発明の燃焼機器1は他の種類の燃焼機器、例えば、給湯装置用の燃焼機器、あるいは、暖房装置用の燃焼機器等であってもよい。また、燃焼機器の燃料は燃料ガスに限らず、灯油等の液体燃料であってもよい。
1…燃焼機器、2…バーナ(燃焼部)、3…燃料供給路、4…元弁(制御弁)、5…先弁(制御弁)、20…制御装置、21…第1マイコン(第1制御部)、22…第2マイコン(第2制御部)、40…マイコン(第1制御部、第2制御部)。

Claims (5)

  1. 燃焼部と、該燃焼部に燃料を供給する燃料供給路を開閉可能な1つ以上の制御弁と、該制御弁を含む複数の制御対象要素を制御可能な制御装置とを備える燃焼機器であって、
    前記制御装置は、第1のソフトウェアに基づいて制御処理を実行する第1制御部と、第2のソフトウェアに基づいて制御処理を実行する第2制御部とを含み、
    前記第2のソフトウェアは、前記第1のソフトウェアの少なくとも一部を、外部から供給された新たなソフトウェアに更新する処理を前記第2制御部に実行させるように構成されていると共に、該第1のソフトウェアの更新処理の実行中に、少なくとも1つの前記制御弁を閉弁状態に維持する制御処理を前記第2制御部に実行させるように構成されていることを特徴とするソフトウェア更新機能付き燃焼機器。
  2. 請求項1記載のソフトウェア更新機能付き燃焼機器において、
    前記第1のソフトウェアは、前記第2のソフトウェアの少なくとも一部を、外部から供給された新たなソフトウェアに更新する処理を前記第1制御部に実行させるように構成されていると共に、該第2のソフトウェアの更新処理の実行中に、少なくとも1つの前記制御弁を閉弁状態に維持する制御処理を前記第1制御部に実行させるように構成されていることを特徴とするソフトウェア更新機能付き燃焼機器。
  3. 請求項2記載のソフトウェア更新機能付き燃焼機器において、
    複数の前記制御弁を備えており、
    前記第1のソフトウェア及び前記第2のソフトウェアは、前記第1制御部及び前記第2制御部のそれぞれに、前記複数の制御弁のうちの互いに異なる制御弁の制御を実行させるように構成されていることを特徴とするソフトウェア更新機能付き燃焼機器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のソフトウェア更新機能付き燃焼機器において、
    前記第2のソフトウェアは、前記第1のソフトウェアの更新処理の実行中と、該更新処理の実行中以外の当該燃焼機器の運転時とで、前記複数の制御対象要素のうちの少なくとも1つ以上の前記制御弁を制御する処理を前記第2制御部に実行させるように構成されており、前記第1のソフトウェアは、前記第2のソフトウェアの更新処理の実行中以外の当該燃焼機器の運転時に、当該燃焼機器の全体の動作を統括しつつ、前記複数の制御対象要素のうちの少なくとも前記制御弁以外の各制御対象要素を制御する処理を前記第1制御部に実行させるように構成されていることを特徴とするソフトウェア更新機能付き燃焼機器。
  5. 請求項1記載のソフトウェア更新機能付き燃焼機器において、
    前記第2のソフトウェアは、前記第1のソフトウェアの更新処理を実行する場合にだけ、前記第2制御部が前記制御弁を閉弁制御し得るように構成されていることを特徴とするソフトウェア更新機能付き燃焼機器。
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