JP2012126467A - マンコンベアの表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エスカレーターや移動通路等のマンコンベアの運転速度、運転方向に合わせて表示装置の表示速度と方向を自動制御するマンコンベアの表示装置を得る。
【解決手段】マンコンベア1に設けられた踏段2の移動方向に沿って設置された表示装置3と、踏段2の移動速度に同期して回転する歯車板6と、歯車板6の回転速度を検出する検出センサ7、8と、検出センサ7、8の検出信号によりマンコンベア1の運転速度を算出すると共に、検出センサ7、8の検出信号によりマンコンベア1の運転方向を検知し、更に、マンコンベア1の運転速度、運転方向に合わせて表示装置3の表示速度と方向を制御する表示器制御装置を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】マンコンベア1に設けられた踏段2の移動方向に沿って設置された表示装置3と、踏段2の移動速度に同期して回転する歯車板6と、歯車板6の回転速度を検出する検出センサ7、8と、検出センサ7、8の検出信号によりマンコンベア1の運転速度を算出すると共に、検出センサ7、8の検出信号によりマンコンベア1の運転方向を検知し、更に、マンコンベア1の運転速度、運転方向に合わせて表示装置3の表示速度と方向を制御する表示器制御装置を備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えばエスカレーターや移動通路等のマンコンベアの乗客に対し、情報を提供するマンコンベアの表示装置に関するものである。
エスカレーターや移動通路等のマンコンベアの乗客に対して情報を提供する表示装置として、デッキボード上に踏段の移動方向に沿って表示器を設け、この表示器に文字列を表示すると共に、該文字列の移動(スクロール表示)を制御器により制御する技術が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
前記特許文献1に開示されたマンコンベアの表示装置は、制御器への表示器に表示する文字列の表示方向の設定、あるいは表示速度の設定を操作器から手動で行なうものである。即ち、従来のマンコンベアの表示装置は、表示器に表示する文字列の表示方向の設定、あるいは表示速度の設定が、マンコンベアの運転と連動しておらず、マンコンベアの運転速度と運転方向に合わせて人が手動で表示速度を設定している。
しかし、近年のマンコンベアは、省エネルギーの観点から、乗り込んでいる乗客人数に応じてマンコンベアの運転速度を切替えたり、時間帯に応じて運転速度を切替える動作が行われているため、マンコンベアの運転速度を切替えるたびに人が手動で表示速度の設定を行わなければならないという課題がある。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、エスカレーターや移動通路等のマンコンベアの運転速度、運転方向に合わせて表示装置の表示速度と方向を自動制御するマンコンベアの表示装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明に係るマンコンベアの表示装置は、マンコンベアに設けられた踏段の移動方向に沿って設置された表示装置と、前記踏段の移動速度に同期して回転する回転体と、前記回転体の回転速度を検出する検出センサと、前記検出センサの検出信号により前記マンコンベアの運転速度を算出する手段と、前記検出センサの検出信号により前記マンコンベアの運転方向を検知する手段と、前記マンコンベアの運転速度、及び前記マンコンベアの運転方向に合わせて前記表示装置の表示速度と方向を制御する手段と、を備えたものである。
この発明に係るマンコンベアの表示装置は、マンコンベアの踏段速度を表示器制御装置で取得することにより、表示装置の表示をエスカレーターの現在の運転速度、運転方向に合わせ自動制御することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、この発明に係るマンコンベアの表示装置について好適な実施の形態を説明する。なお、この実施の形態により発明が限定されるものではなく、諸種の設計的変更を含むものである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエスカレーターの表示装置を説明する全体構成図である。図1において、エスカレーター1のデッキボード(図示せず)上に、踏段2の移動方向に沿って表示装置、例えば表示器3が設けられている。表示器3は、例えば、特開平7−206349号公報にも開示されているように、電光掲示により文字、若しくは図柄等を表示し、その表示を移動させる周知の構成となっている。
図1は、この発明の実施の形態1に係るエスカレーターの表示装置を説明する全体構成図である。図1において、エスカレーター1のデッキボード(図示せず)上に、踏段2の移動方向に沿って表示装置、例えば表示器3が設けられている。表示器3は、例えば、特開平7−206349号公報にも開示されているように、電光掲示により文字、若しくは図柄等を表示し、その表示を移動させる周知の構成となっている。
エスカレーター1は一般に周知の構成であって、その詳細説明は省略するが、トラス4の上部に機械室5が設けられており、この機械室5には踏段2を図示しないチェーンあるいはベルト等により移動させる減速機等の駆動機構(図示せず)が設置されている。前記駆動機構は、回転駆動することによりチェーンあるいはベルト等を介して踏段2を移動させるように構成され、踏段2と同期して、例えば、駆動機構の回転軸(図示せず)に歯車板6のような回転体が取り付けられている。そして、歯車板6の外周部には複数の検出部、例えば歯部6aが周方向に等間隔で設けられている。
歯車板6の歯部6aと対向する位置で、かつ歯車板6の回転方向に、第1の検出センサ7と第2の検出センサ8が併設されている。第1の検出センサ7および第2の検出センサ8は、例えば近接センサからなり、歯部6aの回転移動を検出することにより、パルス信号を出力するように構成されている。従って、第1の検出センサ7および第2の検出センサ8から出力される一定時間内の検出信号からエスカレーターの運転速度を算出することができる。
また、第1の検出センサ7および第2の検出センサ8から出力される検出信号を用いてエスカレーターの運転方向(UP運転/DOWN運転)を得ることができる。即ち、第1の検出センサ7から出力される検出信号を得た後、第2の検出センサ8から出力される検出信号を得た場合はエスカレーター1がUP運転しており、逆に、第2の検出センサ8から出力される検出信号を得た後、第1の検出センサ7から出力される検出信号を得た場合はエスカレーター1がDOWN運転していることになる。
エスカレーター1のトラス4内にはエスカレーター1を制御するエスカレーター制御装置9と表示器制御装置10が設置されている。表示器制御装置10は、後述するように、エスカレーター制御装置9から信号線11によりエスカレーター1の運転信号を、また、第1の検出センサ7および第2の検出センサ8から信号線12によりそれらの検出信号を得て、信号線13を介して表示器3を制御するように構成されている。なお、エスカレーター1の運転信号とは、エスカレーター1の運転中のときに出力されるエスカレーター運転中信号であり、エスカレーター1の加減速開始時に出力されるエスカレーター加減速信号であり、エスカレーター1の異常時に出力されるエスカレーター異常信号であって、エスカレーター1の状態によりエスカレーター制御装置9から出力される信号である。
実施の形態1に係るエスカレーターの表示装置は前記のように構成されており、第1の検出センサ7および第2の検出センサ8から出力される検出信号に基づくエスカレーター1の運転方向および運転速度から、表示器制御装置10が表示器3の表示スクロール速度、表示方向を決定し、信号線13により表示器3に表示データを出力する。
また、表示器制御装置10は、エスカレーター制御装置9から信号線11により出力されるエスカレーター1の運転中信号を使用することで、信号線13を介して表示器3に表示データとして出力する。
また、表示器制御装置10は、エスカレーター制御装置9から信号線11により出力されるエスカレーター1の異常信号を使用することで、信号線13を介して表示器3にエスカレーター異常検出前に、異常停止を注意喚起する表示データを出力する。
更に、表示器制御装置10は、エスカレーター制御装置9から信号線11により出力されるエスカレーター1の加減速信号を使用することで、信号線13を介して表示器3にエスカレーター1の加減速開始前に加速、減速の注意を喚起する表示データを出力する。
図2は、表示器制御装置10による表示選択方法の例を示したフローチャートである。図2において、ステップ(以下、単にSと記述)201で、表示器制御装置10は、エスカレーター制御装置9からの信号によりエスカレーター1の運転信号の確認を行う。
表示器制御装置10は、エスカレーター1が停止中の場合は、S204で表示器3の表示を消去し、エスカレーター1が運転中の場合は、S202でエスカレーター1の速度を算出する。
次にS203において、表示器制御装置10は、第1の検出センサ7および第2の検出センサ8の検出信号により、エスカレーター1の運転方向の確認をする。エスカレーター1の運転方向がUP運転の場合、S205で表示器3にS202で算出した運転速度に合わせて表示データをUP方向に出力し、運転方向がDOWN運転の場合にはS206で表示器3にS202で算出した運転速度に合わせて表示データをDOWN方向に出力する。
図3は、表示器制御装置10によるエスカレーター1の運転速度検出の例を示したフローチャートである。図3において、S301で第1の検出センサ7または第2の検出センサ8の検出信号により、センサ検出回数を積分する。
S302で一定時間が経過しているか確認を行う。一定時間が経過した場合、S303でセンサ検出回数から運転速度の算出をする。
以上説明したように、実施の形態1に係るエスカレーター1の表示装置によれば、エスカレーター1の運転中信号を使用することで、エスカレーター1の運転中の時のみ表示器3の表示を出力することができ、省エネルギー化を行うことが可能となる。
また、エスカレーター1の異常信号を使用することでエスカレーター1が異常停止する前に、表示器3に異常停止を意味する注意喚起メッセージを表示することができ、乗客がエスカレーター1の異常停止に備えることが可能となる。
また、エスカレーター1の加減速信号を使用することでエスカレーター1が加速、減速する前に表示器3に加減速を意味する注意喚起メッセージを表示することができ、乗客がエスカレーター1の加速、減速に備えることが可能となる。
ところで、エスカレーター1の状態に応じた注意喚起メッセージを表示することにより、視覚に訴える注意喚起が可能になり、聴覚に障害のある障害者や繁華街など周辺の騒音が大きい場所等のように、注意喚起アナウンスが聞きとりにくい場合についてもこの発明が有効であることはいうまでもない。
また、実施の形態1では、この発明をエスカレーター1に利用する場合について説明したが、その他の移動通路にも利用できることはいうまでもない。
1 エスカレーター
2 踏段
3 表示器
4 トラス
5 機械室
6 歯車板
6a 歯部
7 第1の検出センサ
8 第2の検出センサ
9 エスカレーター制御装置
10 表示器制御装置
11、12、13 信号線
2 踏段
3 表示器
4 トラス
5 機械室
6 歯車板
6a 歯部
7 第1の検出センサ
8 第2の検出センサ
9 エスカレーター制御装置
10 表示器制御装置
11、12、13 信号線
Claims (5)
- マンコンベアに設けられた踏段の移動方向に沿って設置された表示装置と、
前記踏段の移動速度に同期して回転する回転体と、
前記回転体の回転速度を検出する検出センサと、
前記検出センサの検出信号により前記マンコンベアの運転速度を算出する手段と、
前記検出センサの検出信号により前記マンコンベアの運転方向を検知する手段と、
前記マンコンベアの運転速度、及び前記マンコンベアの運転方向に合わせて前記表示装置の表示速度と方向を制御する手段と、
を備えたことを特徴とするマンコンベアの表示装置。 - 前記検出センサは、前記回転体の回転方向に併設される第1の検出センサと第2の検出センサにより構成され、前記回転体の外周部に周方向に等間隔で設けられた検出部を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載のマンコンベアの表示装置。
- 前記マンコンベアの運転信号を監視し、運転中にのみ前記表示装置にメッセージを出力することを特徴とする請求項1または2に記載のマンコンベアの表示装置。
- 前記マンコンベアの速度切替信号を監視し、速度切換前に乗客に対する速度変更注意喚起メッセージを前記表示装置に出力することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のマンコンベアの表示装置。
- 前記マンコンベアの異常信号を監視し、異常停止前に乗客に対する異常停止注意喚起メッセージを前記表示装置に出力することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のマンコンベアの表示装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010276673A JP2012126467A (ja) | 2010-12-13 | 2010-12-13 | マンコンベアの表示装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
2010
- 2010-12-13 JP JP2010276673A patent/JP2012126467A/ja active Pending
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JP7001977B2 (ja) | 2020-03-05 | 2022-01-20 | フジテック株式会社 | マンコンベヤ |
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