JP2012122508A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防振基体自体の共振が支配的となる高周波数域において動ばね定数を低減する。
【解決手段】筒状の第1取付具12と、その軸芯部上方に配された第2取付具14と、両取付具の間に介設されたゴム状弾性材からなる防振基体16とを備え、該防振基体が第1取付具12から第2取付具14に向かって径小となるテーパ状壁部30に形成された防振装置10において、周方向Cで肉厚を変化させることによりテーパ状壁部30に肉厚T1の厚肉部48と肉厚T2の薄肉部50を設けるとともに(T1>T2)、厚肉部48の傾斜角度θ1を薄肉部50の傾斜角度θ2よりも小さく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、防振装置に関し、特には、高周波数域の動ばね定数を低減することができる防振装置に関するものである。
従来、例えば自動車エンジン等の振動源の振動を車体側に伝達しないように支承するエンジンマウント等の防振装置として、筒状の第1取付具と、その軸芯部の上方に配された第2取付具と、両取付具の間に介設されて第1取付具から第2取付具に向かって径小なテーパ壁状をなす防振基体とを備えた略円錐形の防振装置が知られている。かかる円錐型防振装置は、一般に、第1取付具にダイヤフラムを取り付けて防振基体との間に液体封入室を形成し、該液体封入室を仕切り体により第1液室と第2液室に仕切り、両液室をオリフィス流路で連通させることで液体封入式防振装置として構成されている。そして、上記オリフィス流路での液流動による液柱共振作用や防振基体の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能を果たすようになっている。
このような従来の防振装置では、高周波数域の振動低減を目的としたものであっても、せいぜい1kHzまでの振動を対象としており、1kHz以上の高周波数域の動ばね定数を低減することができるものではなかった。
例えば、下記特許文献1には、テーパ壁状をなす防振基体の内周面において凹部による薄肉部を設け、100〜500Hzの中周波数域の振動入力に対して薄肉部での膜共振により動ばね特性に極小値を与えるようにし、かつ、500〜1000Hzの高周波数域の振動入力に対しては主液室内に設けた傘状の金属部材からなる中高周波デバイスにより動ばね定数に極小値を与えるようにした構成が開示されている。同様に、下記特許文献2にも、テーパ壁状をなす防振基体の内周面側に凹部を設けることで薄肉部と厚肉部を設けることが開示されている。しかしながら、これらの文献では、防振基体の薄肉部が液室内の液体流動によってばね性をもって弾性変形する際に生じる弾性膜としての共振現象である膜共振に着目しており、防振基体自体の共振については開示されていない。すなわち、1kHz以上の高周波数域においては、もはや液体流動が実質的に生じず、防振基体自体の共振による動ばね定数の増大が支配的となるが、かかる防振基体自体の共振現象をコントロールすることについては何ら開示されていない。
下記特許文献3には、膜共振する弾性本体部を備えた円錐型マウント部と、膜共振する端部壁及び弾性仕切壁を備えた円筒型ブッシュ部とを一体化し、両者の膜共振による共振特性を連成させることで動ばね定数を低減することが開示されている。この文献でも、膜共振による動ばね定数の低減を図るものであって、周波数としても200〜1000Hzの周波数域を対象としており、より高い周波数域における防振基体自体の共振現象をコントロールすることについては開示されていない。
特開平10−339348号公報 特開2008−232364号公報 特開2002−310222号公報
近年の車両の高静寂化に伴い、また特に最近開発が進んでいるモータ駆動車においては、約1kHz以上の高周波数域での動ばね定数を低減することが求められる場合があるが、上記のように従来の防振装置では、かかる要求に対して十分に応えることが困難である。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、高周波数域での動ばね定数を低減することができる防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る防振装置は、振動源側と支持側のいずれか一方に取り付けられる筒状の第1取付具と、前記第1取付具の軸芯部に配されて振動源側と支持側のいずれか他方に取り付けられる第2取付具と、前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性材からなる防振基体とを備え、前記防振基体が前記第1取付具から第2取付具に向かって径小となるテーパ状壁部に形成された防振装置において、前記テーパ状壁部が、周方向で肉厚を変化させることにより厚肉部と薄肉部に形成され、前記第1取付具の軸芯に対する前記厚肉部の傾斜角度が前記軸芯に対する前記薄肉部の傾斜角度よりも小さく設定されたものである。
本発明の好ましい態様において、前記厚肉部の肉厚が前記薄肉部の肉厚よりも厚く形成されるとともに、前記厚肉部の傾斜方向に沿う長さが前記薄肉部の傾斜方向に沿う長さよりも大きく設定され、これにより、前記軸芯を含む断面において前記厚肉部の断面積が前記薄肉部の断面積よりも大きく設定されてもよい。また、他の好ましい態様において、前記厚肉部と薄肉部が周方向においてそれぞれ前記軸芯に対して対称な位置に設けられてもよい。更に他の好ましい態様において、前記厚肉部の周方向における形成範囲が前記薄肉部の周方向における形成範囲よりも大きく設定されてもよい。あるいはまた、前記厚肉部の周方向における形成範囲が前記薄肉部の周方向における形成範囲よりも小さく設定されてもよい。他の好ましい態様において、500Hz以上の周波数域にて、前記厚肉部の共振特性での動ばね定数のピークと前記薄肉部の共振特性での動ばね定数のボトムとが互いに干渉するように、前記厚肉部による共振特性と前記薄肉部による共振特性を連成させてもよい。更に他の好ましい態様において、前記第1取付具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィス流路とを備えてもよい。
本発明に係る防振装置であると、防振基体のテーパ状壁部に厚肉部と薄肉部を設けた上で両者の傾斜角度を上記の通り設定したことにより、防振基体自体の共振が支配的となる高周波数域において動ばね定数を効果的に低減することができる。
実施形態に係る防振装置の縦断面図(図2のI−I線断面図)である。 同防振装置の水平断面図(図1のII−II線断面図)である。 比較例に係る防振装置の防振基体周りの構造を示す断面図である。 比較例に係る防振装置の動ばね特性を示すグラフである。 各周波数域における防振基体の共振モードを示す説明図である。 防振基体の肉厚による動ばね特性の変化を示すグラフである。 第2取付具の変位に対する防振基体の動きを説明するための図である。 防振基体の長さによる動ばね特性の変化を示すグラフである。 実施形態に係る動ばね特性を示すグラフである。
以下、本発明の1実施形態に係る防振装置10を図面に基づいて説明する。
図1及び2は、実施形態に係る防振装置10を示したものである。この防振装置10は、自動車のエンジンやモータ等の振動源と車体フレーム等の支持側との間に介設されて、該振動源を防振的に支承するマウントであり、支持側に取り付けられる下側の筒状の第1取付具12と、振動源側に取り付けられる上側の第2取付具14と、これら取付具12,14の間に介設されたゴム状弾性材からなる防振基体16とを備えてなる。この例では、防振装置10は、更に、第1取付具12に取り付けられたゴム状弾性膜からなるダイヤフラム18と、第1取付具12の内側において防振基体10とダイヤフラム18との間に形成された液体封入室20と、該液体封入室20を上側の第1液室20Aと下側の第2液室20Bに仕切る仕切り体22と、第1液室20Aと第2液室20Bとを連通させるオリフィス流路24とを備え、従って、防振装置10は、いわゆる円錐型液封入式防振装置である。
第1取付具12は、防振基体16が内周面に加硫接着される円筒状の本体金具である。この例では、第1取付具12は、上部側の大径筒部12Aと、テーパ筒部12Bを介して径が小さく設定された下部側の小径筒部12Cとを備えてなる。第1取付具12は、不図示のブラケット等を介して車体側に取り付けられるように構成されている。
第2取付具14は、第1取付具12の軸芯部上方に配されたボス金具であり、すなわち、第1取付具12の軸芯O上において、第1取付具12から軸方向Zに所定距離をおいて上方に配されている。第2取付具14は、第1取付具12の軸方向Z(即ち、上下方向)が防振装置10の主荷重方向(即ち、主たる荷重入力方向)となるように、防振基体16を介して第1取付具12に連結されている。第2取付具14の周面には径方向外方に向けてフランジ状に突出するストッパ部26が形成されている。また、上面には雌ねじ部28が設けられており、ここに不図示のボルトが螺合することで、振動源の部材に取り付けられるよう構成されている。
防振基体16は、第1取付具12から第2取付具14に向かって漸次径小なテーパ壁状(円錐台形状ないし略傘状ということもできる。)をなしており、すなわち、第2取付具14に向かって径小となるテーパ状壁部30を全周にわたって備えて、該テーパ状壁部30を介して第1取付具12と第2取付具14の間を連結している。防振基体16は、その下端部が第1取付具12の上端開口部(即ち、大径筒部12A)に、上端部が第2取付具14の下部にそれぞれ加硫接着されている。該上端部では、第2取付具14のストッパ部26から下向きに突出する凸状部14Aが埋設されるように、当該凸状部14Aの全体を覆っており、また、ストッパ部26を被覆するストッパゴム部32が連なっている。防振基体16の下端部には、第1取付具12の内周面を覆うゴム膜状のシール壁部34が連なっている。
ダイヤフラム18は、防振基体16に対して軸方向Zに対向配置されて、防振基体16の内面との間に液体封入室20を形成する可撓性ゴム膜であり、外周部に環状の補強金具19を備え、該補強金具19を介して第1取付具12の下端のかしめ部35にかしめ固定されている。液体封入室20には、水やエチレングリコール、シリコーンオイル等の液体が封入されている。液体封入室20は、仕切り体22により、防振基体16が室壁の一部をなす第1液室(主液室)20Aと、ダイヤフラム18が室壁の一部をなす第2液室(副液室)20Bとに仕切られており、これら第1液室20Aと第2液室20Bは、絞り流路としてのオリフィス流路24を介して互いに連通されている。
仕切り体22は、第1取付具12の小径筒部12Cの内側に設けられた円環状のオリフィス形成部材36と、オリフィス形成部材36の内周面に外周部が加硫接着されて該内周面の間を塞ぐゴム弾性体からなる弾性壁38と、弾性壁38をその軸方向Zで挟み込む上下一対の仕切り板40,42とからなる。
オリフィス形成部材36は、第1取付け具12の内周面との間に、周方向Cに延びるオリフィス流路24を形成する剛性部材であり、上記シール壁部34に嵌着されている。一対の仕切り板40,42は、平面視円形状をなす弾性壁38の径方向中央部を貫通する円柱状の連結部44を介して互いに連結されている。そして、そのうちの上側の仕切り板40が第1液室20Aの室壁の一部を構成しており、下側の仕切り板42が第2液室20Bの室壁の一部を構成しており、これら一対の仕切り板40,42の軸方向Zにおける変位量が弾性壁38によって規制されるよう構成されている。また、弾性壁38には貫通穴46が設けられており、一対の仕切り板40,42の中立位置において貫通穴46を介して第1液室20Aと第2液室20Bが液体流動可能に繋げられるとともに、一対の仕切り板40,42の軸方向Zにおける変位により仕切り板40,42によって貫通穴46が塞がれるよう構成されている。
これにより、低周波数域での大振幅振動に対しては、一対の仕切り板40,42の変位量が弾性壁38によって規制されるとともに、貫通穴46が仕切り板40,42により塞がれることにより、オリフィス流路24による液体流動効果によって高減衰性能を確保することができる。また、これよりも周波数の高い領域(但し、1000Hzよりも低周波数域)での微振幅振動に対しては、一対の仕切り板40,42が往復動することにより、動ばね定数を低減することができる。また、このとき、両液室20A,20Bが貫通穴46を介して液体流動可能に繋がった状態となっているので、この部分を高周波オリフィスとして作用させることができ、流動する液体の共振作用に基づく低動ばね化効果を発揮することができる。
このような構成を持つものにおいて、本実施形態では、防振基体16のテーパ状壁部30に厚肉部48と薄肉部50を周方向Cに交互に設け、それぞれの形状で異なる周波数特性を持たせることで、高周波数域における動ばね定数の低減を図っている。すなわち、テーパ状壁部30は、周方向Cで肉厚を変化させることにより厚肉部48と薄肉部50に形成されるとともに、上記軸芯Oに対する厚肉部48の傾斜角度θ1が薄肉部50の傾斜角度θ2よりも小さく設定されている(θ1<θ2)。
詳細には、厚肉部48と薄肉部50は、それぞれテーパ状壁部30の軸方向Zの全体にわたって形成されており、厚肉部48の肉厚T1が薄肉部50の肉厚T2よりも大きく設定されている(T1>T2)。また、厚肉部48の傾斜方向に沿う長さL1が薄肉部50の傾斜方向に沿う長さL2よりも大きく設定されている(L1>L2)。これにより、図1に示す軸芯Oを含む断面において、厚肉部48の断面積(S1)が薄肉部50の断面積(S2)よりも大きくなっている(S1>S2)。
ここで、厚肉部48と薄肉部50の肉厚T1,T2は、それぞれの上端から下端までの平均肉厚である。また、厚肉部48と薄肉部50の傾斜角度θ1,θ2は、テーパ状壁部30の厚み方向における略中心を通る線が軸芯Oに対してなす角度である。また、厚肉部48と薄肉部50の傾斜方向に沿う長さは、それぞれの共振モードが現れる範囲の傾斜方向に沿った長さであり、従って、厚肉部48の長さL1は軸芯Oに対してθ1傾斜した方向での長さであり、薄肉部50の長さL2は軸芯Oに対してθ2傾斜した方向での長さである(図1参照)。
一般に、テーパ状壁部30の傾斜角度を大きくして寝かした形状にするほど、テーパ状壁部30の長さは最短距離である第1取付具12と第2取付具14との半径差に近づく傾向となるので、傾斜方向に沿う長さは短くなる。そのため、厚肉部48では傾斜角度θ1を小さくして起こした形状としたことにより、傾斜方向に沿う長さL1が長くなっており、薄肉部50では傾斜角度θ2を大きくして寝かした形状としたことにより、傾斜方向に沿う長さL2が短くなっている。
図1の右側半断面図に示したように、厚肉部48は、薄肉部50に対して、内周側(液体封入室20側)では主として下部側を増肉し、外周側(外気側)では主として上部側を増肉した形状をなしており、これにより、上記の肉厚(T1>T2)、傾斜角度(θ1<θ2)、長さ(L1>L2)及び断面積(S1>S2)に設定されている。
防振基体16の平面視では、図2に示すように、厚肉部48と薄肉部50はそれぞれ軸芯Oに対して対称な位置に複数設けられている。詳細には、この例では、軸芯Oを挟んで第1の径方向Xに対向する2箇所に厚肉部48が対称に設けられ、これら2つの厚肉部48の間、即ち第1の径方向Xに垂直な第2の径方向Yに対向する2箇所に薄肉部50が対称に設けられている。また、厚肉部48の周方向Cにおける形成範囲である形成角度θ3は、薄肉部50の周方向Cにおける形成範囲である形成角度θ4と同じに設定されている(θ3=θ4)。
このように厚肉部48と薄肉部50を配置したことにより、厚肉部48が対向するX方向ではバネが高く、薄肉部50が対向するY方向ではバネが低くなるので、直交する2方向においてバネ比をつけることができる。例えば、X方向を車両前後方向とし、Y方向を車両左右方向とすることにより、前後方向のバネを高く、左右方向のバネを低く設定することができる。なお、これとは逆に、X方向を車両左右方向とし、Y方向を車両前後方向とすることにより、左右方向のバネを高く、前後方向のバネを低く設定してもよい。
上記のようにテーパ状壁部30を厚肉部48と薄肉部50に形成することにより、防振基体16自体の共振が支配的となる高周波数域において動ばね定数を低減することができる。その理由について詳述する。
図3に示すような厚肉部48と薄肉部50を設けていないテーパ状壁部30からなる防振基体16(肉厚T、長さL)を持つ比較例の防振装置について、約2000Hzまでの高周波数域における動ばね特性を測定したところ、図4に示すような動ばね特性が得られた。図示するように、2000Hzまでで、A領域、B領域、C領域およびD領域の4つのピークが認められた。このうち、B領域、C領域およびD領域において、動ばね定数が跳ね上がりピーク(極大値)を持つ理由は、図5に示すような、防振基体自体の共振が発生することによる反力の増加であることが分かった。すなわち、約600〜800HzのB領域でのピークは、図5(a)に示すように防振基体の共振の1次モードによるものであり、約950〜1250HzのC領域でのピークは、図5(b)に示すように防振基体の共振の2次モードによるものであり、約1450〜1850HzのD領域でのピークは、図5(c)に示すように防振基体の共振の3次モードによるものである。このうち、C領域及びD領域(約800Hz以上〜2kHz付近)でのピークは特に大きく、また、特に1kHz以上の高周波数域においては、もはや液体封入室内で液体流動が実質的に生じず、防振基体自体の共振による動ばね定数の増大が支配的となるので、かかる防振基体の共振現象をコントロールすることが望まれる。
そこで、防振基体の共振現象をコントロールするために種々検討したところ、防振基体(テーパ状壁部)の肉厚T(ボリューム)を変化させることにより、防振基体の共振周波数が変化し、上記B〜Dの各領域での動ばね定数のピーク周波数(ピークとなるときの周波数)が変化することを確認した。
すなわち、動ばね定数のピーク周波数fは、静ばね定数kと防振基体の質量mを用いて、f=(1/2π)×√(k/m)で表される。ここで、防振基体の肉厚Tが増大すると、その質量mが増加するため、ピーク周波数fは小さくなる。なお、本来、肉厚Tが増大すると、静ばね定数kも増加するが、防振装置ではゴム硬度等を調整して静ばね定数kを一定とするため、ピーク周波数fは質量mのみに左右される。また、共振レベルの大きさは、静ばね定数を一定とする条件下では、防振基体の肉厚増加によりゴムボリュームが増加すると、ゴム硬度を下げる必要があるため、共振レベル(エネルギー)が小さくなる。これにより、図6に示すように、実線で示す曲線(1)から、防振基体の肉厚T(ボリューム)を増やすと、点線で示す曲線(2)のように動ばね定数のピーク周波数は小さくなり、またピークの大きさも低下する。すなわち、ゴムボリュームが大きいほどピーク周波数を小さく、ゴムボリュームが小さいほどピーク周波数を大きくできる。
一方、防振基体自体の共振による動ばね定数のピークの大きさは、防振基体16のテーパ状壁部30の傾斜角度により増減できることが判明した。すなわち、図7(a)に示すように、テーパ状壁部30の傾斜角度θが大きく寝ている場合、上記C領域及びD領域では、テーパ状壁部30が第2取付具14の上下の動きに対して反発するように動く。詳細には、上側取付具14が下方(s)に変位する動きに対しては、テーパ状壁部30は外側斜め上方(u)に向かって動き、上側取付具14が上方(r)に変位する動きに対しては、テーパ状壁部30は内側斜め下方(t)に向かって動く。このように反発するように動くため、動ばね定数のピークが高くなってしまう。そこで、図7(b)に示すように、テーパ状壁部30の傾斜角度θを小さくして起こしたところ、テーパ状壁部30の反発を左右方向に逃がすことができ、動ばね定数のピークを低減できることが判明した。
また、このようにテーパ状壁部30の傾斜角度θを小さくしてテーパ状壁部30を起こした形状とすると、上述したように傾斜方向に沿ったテーパ状壁部30の長さLが長くなるので、その分、ゴムボリュームが増加する。逆に、傾斜角度θを大きくしてテーパ状壁部30を寝かした形状とすると、傾斜方向に沿ったテーパ状壁部30の長さLが短くなるので、その分、ゴムボリュームが減少する。そのため、図8に示すように、実線で示す曲線(3)から、テーパ状壁部30が長くなると、点線で示す曲線(4)のように動ばね定数のピーク周波数は小さくなり、逆に、テーパ状壁部30が短くなると、鎖線で示す曲線(5)のように動ばね定数のピーク周波数は大きくなる。
以上のことから、本実施形態によれば、厚肉部48では、肉厚T1が厚くかつ長さL1が長いことにより断面積S1(従って、ゴムボリューム)が大きいので、動ばね定数のピーク周波数が低くなる。一方、薄肉部50では、肉厚T2が薄くかつ長さL2が短いことにより断面積S2(従って、ゴムボリューム)が小さいので、動ばね定数のピーク周波数が高くなる。そのため、防振基体16の共振モードの周波数を分散させることができ、厚肉部48と薄肉部50とによる2つの共振特性を潜在化させることができる。
図9はこの関係を示したものであり、実施形態の曲線は上記厚肉部48と薄肉部50を設けた実施形態に係る防振装置10の動ばね特性を示したものである。比較例1は、厚肉部48と薄肉部50を設けずに、全周にわたってその中間の肉厚一定でテーパ状壁部を形成した例であり、比較例2は、全周にわたって上記厚肉部48でテーパ状壁部を形成した例であり、比較例3は、全周にわたって上記薄肉部50でテーパ状壁部を形成した例である。
図9に示されたように、比較例2では、比較例1に対して、ゴムボリュームを増加させたことにより、動ばね定数のピーク周波数が低下した。比較例3では、比較例1に対して、ゴムボリュームを減少させたことにより、動ばね定数のピーク周波数が増加した。これに対し、本実施形態では、上記のように厚肉部48と薄肉部50を設けたことにより、動ばね定数のピークが2つに分かれて、共振レベルが小さくなった。その理由は、実施形態のものでは、厚肉部48及び薄肉部50ともにゴムボリュームに関して言えば、それぞれ比較例の半分程度となるので、ゴムボリュームの半減により共振のエネルギーも半減するので、厚肉部48および薄肉部50の持つ共振レベルが、比較例に対して小さくなることによるものと考えられる。このように本実施形態では、防振基体16の共振によるピーク周波数を、互いにピーク周波数が異なる厚肉部48による共振特性と薄肉部50による共振特性とに分けたことにより、動ばね定数のピークの大きさを小さくすることができる。
また、本実施形態によれば、厚肉部48で傾斜角度θ1を小さくしてテーパ状壁部30を起こした形状としたことにより、第2取付具14の上下の動きに対して左右方向に力を逃がすことができる。そのため、厚肉部48による共振特性での動ばね定数のピークを低減することができる。一方で、薄肉部50では、傾斜角度θ2を大きくしてテーパ状壁部30を寝かした形状としたことにより、第2取付具14の上下の動きに対する反発する力が大きくなるが、ゴムボリュームが小さいので反発する力を小さくすることができる。そのため、薄肉部50による共振特性での動ばね定数のピークの増大も抑えることができる。よって、2つの共振特性による動ばね定数のピークを更に低減することができる。
また、本実施形態であると、断面積(即ち、ゴムボリューム)の大きい厚肉部48を更に起こした形状としたことにより、この部分で高い静ばね定数を確保することができるので、防振基体16のゴム硬度を従来よりも下げることができ、共振レベル(エネルギー)を小さくできるので、この点からも動ばね定数のピークの大きさを低減することができる。
また、一方で、薄肉部50については、寝かした形状としたことにより軸方向Zでの入力が主としてせん断入力となるので、薄肉化したことによる耐久性の悪化を抑えることができる。また、厚肉部48によって500Hz以下の領域で拡張バネが増大して液共振後の跳ね返りにより動ばね定数が増大するという問題を、薄肉部50を設けることにより抑えることができる。
本実施形態では、また、上記の分散による動ばね定数の低減に加えて、厚肉部48と薄肉部50の共振モードが相殺し合うように設定することで、更なる動ばね定数の低減効果を得ている。より詳細には、図9に示すように、800Hz以上、特には1000Hz以上の周波数域において、ピーク周波数のより低い厚肉部48による共振特性での動ばね定数のピーク(極大値)と、ピーク周波数がより高い薄肉部50による共振特性での動ばね定数のボトム(極小値)とが互いに干渉し合うように、厚肉部48による共振特性と薄肉部50による共振特性とが連成している。これにより、互いの共振モードが逆位相になって相殺することにより、高周波数側に位置する薄肉部50による共振特性での動ばね定数のピークが下がるので、より大きな動ばね定数の低減効果が得られる。なお、上記のように2つの共振特性が連成しているというためには、CおよびDの各領域において、動ばね定数の2つのピークがそれぞれ独立したピークとして現れるのではなく、図9に示すように2つのピークが連なっていればよい。そのためには、厚肉部48と薄肉部50の断面積S1,S2(肉厚T1,T2及び長さL1,L2)や傾斜角度θ1,θ2等の寸法差を適宜に設定すればよい。
かかる連成による動ばね定数の低減は、上記B領域(1次モード)において適用してもよい。そのため、500Hz以上の周波数域にて、厚肉部48の共振特性での動ばね定数のピークと薄肉部50の共振特性での動ばね定数のボトムとが互いに干渉するように、厚肉部48による共振特性と薄肉部50による共振特性を連成させてもよい。
本実施形態では、厚肉部48の形成範囲θ3と薄肉部50の形成範囲θ4を同等(θ3=θ4)に設定したが、これらθ3とθ4の関係により、軸直角方向であるX方向とY方向でのバネ比を変えることができる。その際、例えば、厚肉部48の形成範囲θ3を薄肉部50の形成範囲θ4よりも大きく設定した場合(θ3>θ4)、傾斜角度θ1が大きく起こされた形状の厚肉部48の形成範囲が大きくなるため、第2取付具14の上下の動きに反発する力が減少するので、動ばね定数のピークの増加を抑えることができる。一方、厚肉部48の形成範囲θ3を薄肉部50の形成範囲θ4よりも小さく設定した場合(θ3<θ4)、薄肉部50の形成範囲が大きくなる。薄肉部50は、拡張バネ(液体を押し出すばね)が小さいので、この形成領域を大きくすることで液体封入室20側の液体からの反力が低下し、全体のばね定数が低くなり、そのため、この場合も動ばね定数のピークの増加を抑えることができる。以上より、動ばね定数のピークの増大を抑えながら、X方向とY方向のバネ比を上記θ3とθ4にてチューニングすることができる。このようにθ3とθ4の関係を自由に設定することができるため、車両前後方向や左右方向のバネ比を自由に設定することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、防振基体16自体の共振が支配的となる800Hz以上、より詳細には1000〜2000Hzの高周波数域において動ばね定数を効果的に低減することができる。また、本実施形態では、液封入式防振装置の内部構造を変更することなく、防振基体16の形状のみで上記効果が得られるので、製造性を悪化させることなく、低動ばね化による高性能化を実現することができる。よって、低コストで高品質な防振装置10が得られる。
なお、上記実施形態においては、厚肉部48と薄肉部50を周上2箇所ずつに設けたが、厚肉部48と薄肉部50の配置はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、厚肉部48を周上4箇所に等間隔に設け、各厚肉部48の間に薄肉部50を設けてもよい。また、厚肉部48と薄肉部50の断面形状も好ましい一例を示したものにすぎず、種々の変更が可能である。また、上記実施形態では、第1取付具12が支持側、第2取付具14が振動源側に取り付けられるものについて説明したが、これとは逆に、第1取付具12が振動源側、第2取付具14が支持側に取り付けられるものであってもよい。また、上記実施形態では、液体封入式防振装置について説明したが、本発明は、防振基体自体の共振による動ばね定数の低減に効果があるため、液室を持たない防振装置についても適用することができる。その他、一々列挙しないが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
10…防振装置 12…第1取付具 14…第2取付具
16…防振基体 20…液体封入室 20A…第1液室
20B…第2液室 22…仕切り体 24…オリフィス流路
30…テーパ状壁部 48…厚肉部 50…薄肉部
T1…厚肉部の肉厚 T2…薄肉部の肉厚 L1…厚肉部の長さ
L2…薄肉部の長さ θ1…厚肉部の傾斜角度 θ2…薄肉部の傾斜角度
θ3…厚肉部の形成角度 θ4…薄肉部の形成角度 O…軸芯

Claims (7)

  1. 振動源側と支持側のいずれか一方に取り付けられる筒状の第1取付具と、前記第1取付具の軸芯部に配されて振動源側と支持側のいずれか他方に取り付けられる第2取付具と、前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性材からなる防振基体とを備え、前記防振基体が前記第1取付具から第2取付具に向かって径小となるテーパ状壁部に形成された防振装置において、
    前記テーパ状壁部が、周方向で肉厚を変化させることにより厚肉部と薄肉部に形成され、前記第1取付具の軸芯に対する前記厚肉部の傾斜角度が前記軸芯に対する前記薄肉部の傾斜角度よりも小さく設定されたことを特徴とする防振装置。
  2. 前記厚肉部の肉厚が前記薄肉部の肉厚よりも厚く形成されるとともに、前記厚肉部の傾斜方向に沿う長さが前記薄肉部の傾斜方向に沿う長さよりも大きく設定され、これにより、前記軸芯を含む断面において前記厚肉部の断面積が前記薄肉部の断面積よりも大きく設定されたことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記厚肉部と薄肉部がそれぞれ前記軸芯に対して対称な位置に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 前記厚肉部の周方向における形成範囲が前記薄肉部の周方向における形成範囲よりも大きく設定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振装置。
  5. 前記厚肉部の周方向における形成範囲が前記薄肉部の周方向における形成範囲よりも小さく設定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振装置。
  6. 500Hz以上の周波数域において、前記厚肉部の共振特性での動ばね定数のピークと前記薄肉部の共振特性での動ばね定数のボトムとが互いに干渉するように、前記厚肉部による共振特性と前記薄肉部による共振特性を連成させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防振装置。
  7. 前記第1取付具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィス流路とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の防振装置。
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