JP2012122202A - ルーフ部材の固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフ部材を車両本体に容易に固定することができる操作性のよい固定装置とする。
【解決手段】係合部材4は、ルーフ部材Rの車両前方への引き出し動作により、係合用レバー9がストライカ7を上方へ摺動しながら車両後方に回動してスライド部材6をコイルバネSp1の付勢力に抗して車両後方に移動させるとともに、スライド部材6の車両後方移動により押圧部材8をねじりバネSp2の付勢力に抗して車両前方に回動させることによりフック部41をストライカ7に係合させる。係合状態における操作レバー2の車両前方への回動により生ずる車両後方への引き込み力でルーフ部材Rが車両前方に移動して車両本体Bに固定される。固定状態で操作レバー2の車両後方への回動によりリンク部材3と共に車両前方に移動しつつ、車両後方に回動してフック部41をストライカ7から外す。
【選択図】図7

Description

本発明は、オープンカー等の車両前後方向に出し入れ可能に構成されたルーフ部材を車両本体上部を覆った状態で車両本体側に固定する固定装置に関する。
従来より、一般的なオープンカーのルーフ部材は、車両前後方向に出し入れ可能に構成され、車両後方に移動させた状態で車両本体上部を開放する一方、車両前方に引き出した状態で車両本体上部を覆うようになっている。上記ルーフ部材は、車両本体上部を覆った状態で固定装置により車両本体側に固定されるようになっていて、例えば、特許文献1の固定装置は、ルーフ部材の引き出し側裏面にベース部材が固定されていて、乗員が操作する操作レバーの一端近傍が上記ベース部材に第1水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支されている。上記操作レバーの一端には、第2水平支軸によりリンクプレートの後端が回動可能に軸支されていて、該リンクプレートは、上記ルーフ部材に沿って車両前後方向に移動可能となっている。上記リンクプレートの前端には、一端にフック部を有する係合部材の他端が第3水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支されている。上記係合部材には、左右に突出するガイドピンが設けられていて、上記ベース部材の側面に形成された略L字状のガイド溝に移動可能に係合している。一方、車両本体側には、上記フック部が係脱可能に係合するストライカが設けられている。
上記係合部材は、上記操作レバーを車両前方へ回動させると、上記ガイドピンが上記ガイド溝に案内されて車両後方に移動することにより、車両前方に回動しつつ車両後方に移動して略水平な姿勢となる一方、上記操作レバーを車両後方へ回動させると、上記ガイドピンが上記ガイド溝に案内されて車両前方に移動することにより、車両前方に移動しつつ車両後方に回動して略垂直な姿勢となる。そして、上記操作レバーを車両後方側に回動させた状態で、上記ルーフ部材を車両前方に引き出して上記係合部材をストライカに対応させ、その状態で上記操作レバーを車両前方に回動させることにより、上記係合部材を車両前方に回動させてフック部をストライカに係合させ、その後、さらに、操作レバーを車両前方に回動させることにより、その回動により生ずる上記係合部材の車両後方への引き込み力で、上記ルーフ部材が車両前方に移動することで車両本体上部を覆って車両本体に固定されるようになっている。
特開2006−233568号公報(段落0054〜0058欄、図13)
ところで、一般的なオープンカーのルーフ部材は、頑丈で比較的伸びにくい樹脂材で形成され、しかも、車両前後方向に少し張った状態で車両本体側に固定されるようになっている。したがって、ルーフ部材を車両本体側に固定する際、特許文献1の如き固定装置では、乗員が、ルーフ部材を車両後方に加わる力に抗して車両前方に引き出して少し張った状態にして、その状態を維持させつつ操作レバーを操作して係合部材のフック部を車両本体側のストライカに係合させなければならないので、操作に慣れないと上記フック部をストライカに係合させ難く、操作レバーの操作を繰り返し行うことになってしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ルーフ部材を車両本体に容易に固定することができる操作性のよいルーフ部材の固定装置とすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、ルーフ部材を車両前方に引き出した際に、被係合部側の車両本体端縁に接触して車両後方に回動するレバーを設けたことを特徴とする。
具体的には、車両前後方向に出し入れ可能に構成されたルーフ部材を車両前方に引き出して車両本体上部を覆った状態で車両本体側に固定するルーフ部材の固定装置において次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、一端近傍が上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面に第1水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支された操作レバーと、後端が上記操作レバーの一端に第2水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支されたリンク部材と、一端にフック部を有し、他端が上記リンク部材の前端に第3水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支され、上記操作レバーの車両前方への回動により上記リンク部材と共に車両後方に移動して略水平な姿勢となる一方、上記操作レバーの車両後方への回動により上記リンク部材と共に車両前方に移動して略垂直な姿勢となる係合部材と、後端が上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面の上記係合部材上方に第4水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支された係合用レバーと、上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面の上記係合用レバー後方に車両前後方向に移動可能に設けられ、上記係合用レバーの車両後方への回動により該係合用レバーに押されて車両後方に移動するスライド部材と、上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面の上記スライド部材下方に第5水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支され、上記スライド部材の車両後方への移動により該スライド部材に押されて車両前方に回動し上記係合部材を車両前方に押圧する押圧部材と、上記スライド部材を車両前方に付勢することにより、上記係合用レバーを車両前後方向に延びる姿勢で保持する第1付勢部材と、上記押圧部材を下方に延びる姿勢で車両後方に回動付勢する第2付勢部材と、上記車両本体側に設けられ、上記係合部材のフック部が係脱可能に係合する被係合部とを備え、上記係合部材は、上記ルーフ部材の車両前方への引き出し動作により、上記係合用レバーが上記被係合部側の車両本体端縁を上方へ摺動しながら車両後方に回動して上記スライド部材を上記第1付勢部材の付勢力に抗して車両後方に移動させるとともに、上記スライド部材の車両後方移動により上記押圧部材を上記第2付勢部材の付勢力に抗して車両前方に回動させることにより上記フック部を上記被係合部に係合させ、当該係合状態における上記操作レバーの車両前方への回動により生ずる車両後方への引き込み力で上記ルーフ部材が車両前方に移動することで車両本体上部を覆って上記車両本体に固定される一方、当該固定状態で、上記操作レバーの車両後方への回動により上記リンク部材と共に車両前方に移動しつつ、車両後方に回動して上記フック部を上記被係合部から外すように構成されていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記被係合部側の車両本体端縁の上記係合用レバーが摺動する箇所には、前上がりに傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、乗員がルーフ部材を車両前方に引き出すだけで、自動的に係合部材のフック部が車両本体側の被係合部に係合するようになる。したがって、特許文献1の如きルーフ部材を車両前方に引き出した状態を維持しながら被係合部に係合部材のフック部を係合させるという困難な作業を行う必要がなく、ルーフ部材を車両本体に容易に固定することができる操作性のよいルーフ部材の固定装置とすることができる。
第2の発明によれば、乗員がルーフ部材を車両前方に引き出して係合用レバーを被係合部側の車両本体端縁に接触させると、当該係合用レバーが傾斜面に案内されて被係合部側の車両本体端縁に対して上方に滑り易くなる。したがって、係合用レバーを車両後方に回動させる際の乗員に加わる負荷を少なくすることができ、操作性のよいルーフ部材の固定装置とすることができる。
実施形態に係るルーフ部材の固定装置を備えた車両の斜視図である。 実施形態に係るルーフ部材の固定装置であり、車両本体に対してルーフ部材の固定を解除した状態を車室内から見た斜視図である。 (a)は、車両本体の被係合部に係合部材の係合用レバーを接触させる直前の状態を示す側面図であり、(b)はストライカの平面図である。 図3のA部拡大図である。 車両本体の被係合部に係合部材の係合用レバーが接触した直後の状態を示す側面図である。 図5のB部拡大図である。 車両本体の被係合部に係合部材のフック部が係合した状態を示す側面図である。 図7のC部拡大図である。 車両本体にルーフ部材が固定装置により固定された状態を示す側面図である。 図9のD部拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態に係る固定装置1を備えた車両Vを示す。該車両Vは、所謂オープンカーであり、車両本体Bの上部に車両前後方向に出し入れ可能に構成された樹脂製ルーフ部材Rを有している。該ルーフ部材Rは、車両Vの前方に引き出して車両本体Bの上部を覆った状態で、上記固定装置1で車両本体BのフロントガラスW上方に固定するようになっている。
上記固定装置1は、図2乃至図4に示すように、金属板を折り曲げて形成したベース部材10を備えていて、該ベース部材10は、車幅方向に離れた位置で上記ルーフ部材Rの引き出し端部側裏面に沿う左右一対の板状取付部10aと、該取付部10aに垂設され、内面に板状樹脂材を有する左右一対の側壁部10bと、該側壁部10b下端縁の車両前後方向略中央部分を互いに繋ぐ架橋部10cとで一体に構成され、上記各側壁部10bには、車両前後方向に延びる長孔10dがそれぞれに形成されている。そして、上記取付部10aをボルトBoで車幅方向に延びるルーフレインフォースメント18に締結することにより、上記ベース部材10を上記ルーフ部材Rに固定するようになっている。
上記ベース部材10の車両後方には、乗員が操作するための操作レバー2が配設されていて、該操作レバー2は、当該操作レバー2の骨格をなすレバーフレーム21と、乗員が操作時に把持する部分となるカバー部材22と、上記操作レバー2をルーフ部材R下面に沿った状態で固定するロック部材23とを備えている。
上記レバーフレーム21は、金属板をプレス加工することにより形成されていて、長手方向一端側の両側端縁には、上記操作レバー2裏面側に向かって一体に連続して延びる左右一対の側面部21aが形成され、該側面部21aの略中央部分延出端寄りの位置(操作レバー2の一端近傍)が上記ベース部材10後端に左右一対の第1水平支軸12により車両前後方向に回動可能に軸支されている。
上記カバー部材22は、樹脂材で上記レバーフレーム21の表面側及び外周縁を覆うように形成されていて、その中央部分には、長手方向に延びる貫通孔22aが形成されている。
上記ロック部材23は、上記レバーフレーム21と上記カバー部材22との間に位置して操作レバー2の長手方向に移動可能となっていて、一端に上記操作レバー2裏面側に向かって延び、且つ、延出端が略L字状に折り曲げられた係合受部23bを備え、他端が貫通孔22aを通過してカバー部材22の表面側に突出していて、該操作レバー2の表面側から操作可能となっている。
上記ベース部材10の一対の側壁部10b間には、車両前後方向に沿って延びるリンク部材3が配設されていて、該リンク部材3は、上記ベース部材10に対して車両前後方向に移動可能となっている。
上記リンク部材3の前端には、左右両側方に突出するように第3水平支軸14が取り付けられていて、該第3水平支軸14の両突出端部は、上記長孔10dに移動可能に係合している。
一方、上記リンク部材3の後端は、上記レバーフレーム21の側面部21a(上記操作レバー2の一端)に第2水平支軸13により車両前後方向に回動可能に軸支されている。
上記ベース部材10の前方下部には、一端にフック部41を有する係合部材4が配設されていて、該係合部材4の他端は、上記リンク部材3の前端に第3水平支軸14により車両前後方向に回動可能に軸支されている。
上記係合部材4は、車幅方向に離間して並設された細長い板状をなす左右一対の係合プレート42と、一対の係合プレート42の一端側の間に挟まれて固定された硬質のゴム部材43と、一対の係合プレート42の他端側の間に挟まれて固定された樹脂製スペーサー44とを備えていて、上記係合プレート42の一端側と上記ゴム部材43とで上記フック部41を構成している。
上記フック部41は、上方に向かって緩やかに湾曲する鈎状をなしている。上記ゴム部材43の外周形状は、図2に示すように、上記係合プレート42の外周形状より若干大きく形成されていて、上記フック部41が後述するストライカ(被係合部)7に係合する際に上記係合プレート42が直接ストライカ7に接触せず、上記ストライカ7の表面が傷ついたり、大きな接触音が発生したりしないようになっている。
また、上記スペーサー44は、略ブロック状をなしていて、上記係合プレート42の幅方向端縁より外側方に若干はみ出している。
そして、上記係合部材4は、上記操作レバー2の車両前方への回動により、第3水平支軸14が長孔10dによって車両後方に案内されて上記リンク部材3と共に車両後方に移動するようになっていて、その姿勢は略水平となる。
一方、上記係合部材4は、上記操作レバー2の車両後方への回動により、第3水平支軸14が長孔10dによって車両前方に案内されて上記リンク部材3と共に車両前方に移動するようになっていて、その姿勢は略垂直となる。
車幅方向右側及び左側に位置する各取付部10a下面には、収容部材5及び断面略L字状支持部材50がそれぞれに取り付けられていて、上記収容部材5及び支持部材50の前方で、且つ、上記係合部材4上方には、係合用レバー9が配設されている。
上記収容部材5は、上記取付部10aに沿う板状ベース部51と、該ベース部51の側壁部10b側下面に垂設され、車両前方及び下方に開放する断面凹状の収容部52とからなっている。
該収容部52内方のルーフ部材R裏面側には、車両前後方向に延びる略長方形状のスライド部材6が配設されている。該スライド部材6には、車幅方向に貫通する移動用長孔61が長手方向に沿って形成されていて、該移動用長孔61には、上記収容部52のルーフ部材R裏面寄りに取り付けられた第6水平支軸17が挿通され、上記スライド部材6が車両前後方向に移動可能となっている。
上記スライド部材6の車両後方には、下方に開放する凹部62が形成されていて、上記スライド部材6の車両後端には、下方に延出する板状部63が形成されている。
上記収容部52内方のスライド部材6下方には、第5水平支軸16により車両前後方向に回動可能に軸支された押圧部材8が配設されている。該押圧部材8の第5水平支軸16より下側は、上記側壁部10bに沿って下方に延びる板状をなしていて、その先端側に内側方に折り曲げられて形成された押圧部81を有している。そして、上記押圧部材8が車両前方に回動すると、上記押圧部81が上記係合部材4のスペーサー44を車両前方に押圧するようになっている。
一方、上記押圧部材8の第5水平支軸16より上側は、通常時は上記スライド部材6の凹部62に入り込んでいて、上記押圧部材8の上端寄りには、車両左側に突出し、且つ、上記第5水平支軸16に沿って湾曲する湾曲板83が形成されている。また、上記押圧部材8の上端前側には、前下がりに傾斜する摺接面82が形成されていて、該摺接面82と上記押圧部81の折れ目とが略平行となっている。
そして、上記スライド部材6が車両後方に移動すると、上記押圧部材8上方が車両後方に押されることにより、当該押圧部材8が車両前方に回動してその上部が凹部62からはみ出るようになっていて、その状態でさらにスライド部材6が車両後方に移動すると、押圧部81が側壁部10b下端縁に沿った状態でスライド部材6下面が摺接面82に摺接するようになっている。
上記係合用レバー9は、略門型状をなしていて、車幅方向に延びる板状当接部91と、該当接部91車幅方向両端部から車両後方に延びる左右一対の延出部92とを備えていて、該延出部92の車両後端側には、略V字状となるように上方突出した突出部92aが形成されている。
車幅方向左側に位置する延出部92後端は、上記収容部52の車両前方下部に取り付けられた第4水平支軸15に回動可能に軸支され、車幅方向右側に位置する延出部92後端は、上記支持部材50に取り付けられた第4水平支軸15に回動可能に軸支されている。そして、上記係合用レバー9の車両後方への回動により、上記スライド部材6が上記突出部92aに押されて車両後方に移動するようになっている。
上記スライド部材6の板状部63と上記収容部52の車両後端壁との間には、上記スライド部材6を車両前方に付勢することにより、上記係合用レバー9を車両前後方向に延びる姿勢で保持するコイルバネ(第1付勢部材)Sp1が配設されている。
また、上記第5水平支軸16には、ねじりバネ(第2付勢部材)Sp2が巻装されていて、該ねじりバネSp2は、一端側が上記第4水平支軸15下側に、他端側が上記押圧部材8の湾曲板83後端に当接し、上記押圧部材8を車両前方に回動付勢して車両前方に向かって前下がりの傾斜姿勢に保持するようになっている。
上記支持部材50下部には、上記架橋部10cより下方に飛び出るように、側面視で略L字状の鈎部材50aが回動可能に取り付けられていて、図示しない付勢部材が車両前方に回動付勢して下方に延びる姿勢に保持するようになっている。
そして、上記操作レバー2を車両前方に回動させて、上記ロック部材23の係合受部23bで上記鈎部材50aを下端側から押すと、上記鈎部材50aが上記係合受部23bを摺動しながら図示しない付勢部材の付勢力に抗して車両後方に回動し、上記鈎部材50aが上記係合受部23bから外れることで車両前方に回動して上記係合受部23bに係合し、上記操作レバー2が車両前方に回動した状態で上記ベース部材10に固定されるようになっている。
上記車両本体B側のフロントガラスW上方には、上記係合部材4が係脱可能に係合するストライカ7が固定されている。該ストライカ7は、図3(b)に示すように、平面視で略コ字状をなしていて、その車両後方側端縁の上記係合用レバー9が摺動する箇所には、前上がりに傾斜する傾斜面7aが形成されている。
そして、上記係合部材4は、上記ルーフ部材Rの車両前方への引き出し動作により、上記係合用レバー9がストライカ7の車両後方側端縁を上方へ摺動しながら車両後方に回動して上記スライド部材6をコイルバネSp1の付勢力に抗して車両後方に移動させるとともに、上記スライド部材6の車両後方移動により上記押圧部材8をねじりバネSp2の付勢力に抗して車両前方に回動させることにより上記フック部41を上記ストライカ7に係合させるようになっている。
また、当該係合状態における操作レバー2の車両前方への回動により生ずる車両後方への引き込み力でルーフ部材Rが車両前方に移動することで車両本体B上部を覆うようになっていて、上記係合用レバー9は、ストライカ7の傾斜面7aをさらに上方に摺動しながら車両後方に回動し、突出部92aがスライド部材6をコイルバネSp1の付勢力に抗してさらに車両後方に押し、スライド部材6が押圧部材8の摺接面82と摺接しながら車両後方に移動するようになっている。
そして、鈎部材50aが上記ロック部材23の係合受部23bに係合して上記ルーフ部材Rが車両本体Bに固定されるようになっている。
一方、上記係合部材4は、ルーフ部材Rが車両本体Bに固定された状態で、ロック部材23を移動させて鈎部材50aと係合受部23bとの係合を解除させ、操作レバー2を車両後方へ回動させることにより、リンク部材3と共に車両前方に移動しつつ、車両後方に回動してフック部41をストライカ7から外すように構成されている。
また、係合用レバー9は、コイルバネSp1の付勢力により、スライド部材6を介して車両前方に押されて回動し、車両前方に延びる姿勢で保持されるようになっている。
さらに、押圧部材8は、スライド部材6が車両前方に移動して、当該スライド部材6の凹部62に押圧部材8上部が入り込むことにより上記ねじりバネSp2の付勢力で車両前方に回動し、下方に延びる姿勢で保持されるようになっている。
次に、上記ルーフ部材Rの車両本体Bへの固定を説明する。
例えば、乗員が、上記ルーフ部材Rを車両後方に移動させて車両本体B上部を開放した状態で車両Vを使用した後、上記ルーフ部材Rで車両本体Bを覆う場合、まず、図3及び図4に示すように、上記ルーフ部材Rを車両前方に引き出して係合用レバー9を車両本体B側のストライカ7の傾斜面7aに接触させる。
次いで、乗員がさらにルーフ部材Rを車両前方に引き出すと、図5及び図6に示すように、上記係合用レバー9がストライカ7の傾斜面7aを上方に摺動しながら車両後方に回動し、上記突出部92aがスライド部材6を車両後方に押し、該スライド部材6がコイルバネSp1の付勢力に抗して車両後方に移動する。
そして、上記スライド部材6が車両後方に移動すると、凹部62内に位置する押圧部材8上部が車両後方に押されて、当該押圧部材8が、ねじりバネSp2の付勢力に抗して車両前方に回動し、上記押圧部材8上部が上記凹部62から抜け出る。すると、上記押圧部材8が係合部材4のスペーサー44を車両前方に押圧して、上記係合部材4が車両前方に回動し、図7及び図8に示すように、フック部41がストライカ7に係合する。
その後、上記フック部41がストライカ7に係合した状態で、図9及び図10に示すように、乗員が、上記操作レバー2を把持して車両前方に回動させると、当該操作レバー2の回動により生ずる車両後方への引き込み力でルーフ部材Rが車両前方に移動し、上記ルーフ部材Rが車両本体B上部を覆う。その際、上記係合用レバー9は、上記ストライカ7の傾斜面7aをさらに上方に摺動しながら車両後方に回動し、上記突出部92aがスライド部材6をコイルバネSp1の付勢力に抗してさらに車両後方に押し、上記スライド部材6が上記押圧部材8の摺接面82と摺接しながら車両後方に移動する。
そして、鈎部材50aがロック部材23の係合受部23bに係合して上記ルーフ部材Rが車両本体Bに固定される。
したがって、乗員がルーフ部材Rを車両前方に引き出すだけで、自動的に係合部材4のフック部41がストライカ7に係合するようになるので、特許文献1の如きルーフ部材Rを車両前方に引き出した状態を維持しながらストライカに係合部材のフック部を係合させるというという困難な作業を行う必要がなく、ルーフ部材Rを車両本体Bに容易に固定することができる操作性のよいルーフ部材Rの固定装置1とすることができる。
また、乗員がルーフ部材Rを車両前方に引き出して係合用レバー9をストライカ7に接触させると、当該係合用レバー9が傾斜面7aに案内されてストライカ7に対して上方に滑り易くなる。したがって、係合用レバー9を車両後方に回動させる際の乗員に加わる負荷を少なくすることができ、操作性のよいルーフ部材Rの固定装置1とすることができる。
次に、上記ルーフ部材Rの車両本体Bへの固定の解除を説明する。
乗員は、固定装置1でルーフ部材Rを車両本体Bに固定した状態で、ロック部材23を移動させて鈎部材50aと係合受部23bとの係合を解除させ、上記操作レバー2を車両後方に回動させる。すると、係合部材4は、リンク部材3と共に車両前方に移動しつつ、車両後方に回動してフック部41をストライカ7から外し、乗員は、ルーフ部材Rを車両後方に移動させることができるようになる。
その際、係合用レバー9は、コイルバネSp1の付勢力により、スライド部材6を介して車両前方に押されて回動し、車両前方に延びる姿勢で保持される。
また、押圧部材8は、スライド部材6が車両前方に移動して、当該スライド部材6の凹部62に押圧部材8上部が入り込むことにより上記ねじりバネSp2の付勢力で車両前方に回動し、下方に延びる姿勢で保持される。
尚、本実施形態では、ルーフ部材Rが樹脂材からなる所謂ソフトトップの車両Vへの適用について説明したが、所謂ハードトップのルーフ部材にも適用することができる。
また、ルーフ部材Rがサンルーフのような場合であっても適用できる。
本発明は、オープンカー等の車両前後方向に出し入れ可能に構成されたルーフ部材を車両本体上部を覆った状態で車両本体側に固定する固定装置に適している。
1 固定装置
2 操作レバー
3 リンク部材
4 係合部材
6 スライド部材
7 ストライカ(被係合部)
7a 傾斜面
8 押圧部材
9 係合用レバー
12 第1水平支軸
13 第2水平支軸
14 第3水平支軸
15 第4水平支軸
16 第5水平支軸
41 フック部
Sp1 コイルバネ(第1付勢部材)
Sp2 ねじりバネ(第2付勢部材)
V 車両
B 車両本体
R ルーフ部材

Claims (2)

  1. 車両前後方向に出し入れ可能に構成されたルーフ部材を車両前方に引き出して車両本体上部を覆った状態で車両本体側に固定するルーフ部材の固定装置であって、
    一端近傍が上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面に第1水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支された操作レバーと、
    後端が上記操作レバーの一端に第2水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支されたリンク部材と、
    一端にフック部を有し、他端が上記リンク部材の前端に第3水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支され、上記操作レバーの車両前方への回動により上記リンク部材と共に車両後方に移動して略水平な姿勢となる一方、上記操作レバーの車両後方への回動により上記リンク部材と共に車両前方に移動して略垂直な姿勢となる係合部材と、
    後端が上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面の上記係合部材上方に第4水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支された係合用レバーと、
    上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面の上記係合用レバー後方に車両前後方向に移動可能に設けられ、上記係合用レバーの車両後方への回動により該係合用レバーに押されて車両後方に移動するスライド部材と、
    上記ルーフ部材の引き出し端部側裏面の上記スライド部材下方に第5水平支軸により車両前後方向に回動可能に軸支され、上記スライド部材の車両後方への移動により該スライド部材に押されて車両前方に回動し上記係合部材を車両前方に押圧する押圧部材と、
    上記スライド部材を車両前方に付勢することにより、上記係合用レバーを車両前後方向に延びる姿勢で保持する第1付勢部材と、
    上記押圧部材を下方に延びる姿勢で車両後方に回動付勢する第2付勢部材と、
    上記車両本体側に設けられ、上記係合部材のフック部が係脱可能に係合する被係合部とを備え、
    上記係合部材は、上記ルーフ部材の車両前方への引き出し動作により、上記係合用レバーが上記被係合部側の車両本体端縁を上方へ摺動しながら車両後方に回動して上記スライド部材を上記第1付勢部材の付勢力に抗して車両後方に移動させるとともに、上記スライド部材の車両後方移動により上記押圧部材を上記第2付勢部材の付勢力に抗して車両前方に回動させることにより上記フック部を上記被係合部に係合させ、当該係合状態における上記操作レバーの車両前方への回動により生ずる車両後方への引き込み力で上記ルーフ部材が車両前方に移動することで車両本体上部を覆って上記車両本体に固定される一方、当該固定状態で、上記操作レバーの車両後方への回動により上記リンク部材と共に車両前方に移動しつつ、車両後方に回動して上記フック部を上記被係合部から外すように構成されていることを特徴とするルーフ部材の固定装置。
  2. 請求項1に記載のルーフ部材の固定装置であって、
    上記被係合部側の車両本体端縁の上記係合用レバーが摺動する箇所には、前上がりに傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とするルーフ部材の固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016047708A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社東洋シート 車両用ルーフの位置決め部材
JP2016049856A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 マツダ株式会社 車両の後部車体構造
JP2016049833A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 マツダ株式会社 車両の後部車体構造

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