JP2012122095A - 電気・電子部品用銅合金材 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属間化合物の成長を安定して抑制することを可能とし、はんだ接合の信頼性を高めた電気・電子部品用銅合金材を提供する。
【解決手段】電気・電子部品用銅合金材は、0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のP、0.1〜3質量%のZn、0.02〜0.3質量%のSnを含有し、残部がCuおよび不可避的不純物からなる。それらの成分の質量比は、(Fe+Ni)/P=3〜10、Fe/Ni=0.8〜1.2、Zn/(Fe+Ni)≧0.5、Sn/(Fe+Ni)≦0.5の関係を有している。
【選択図】なし

Description

本発明は、例えば半導体リードフレームやコネクタ端子などの電気・電子部品の材料として用いられる電気・電子部品用銅合金材に関するものである。
携帯電話やノートパソコンなどに使用される半導体パッケージの実装には、はんだを使用した接合を用いることが一般的に行われている。従来では、はんだは、Sn・Pb共晶系のものが主流であったが、近年においては、Pbが有害物質として規制され、従来よりもSn濃度が高い鉛フリーはんだが広く用いられるようになった。
こうした半導体パッケージにおいては、小型化・薄型化が進んでいる。リードフレームにはより薄い板厚の材料が使用されており、それに伴って強度の高い材料が求められている。こうしたリードフレームに用いられる銅合金材料としては、FeおよびPを含有するCu−Fe−P系合金がある(例えば、特許文献1参照。)。
その代表的な一例としては、例えばFe:2.1〜2.6質量%、P:0.015〜0.15質量%、Zn:0.05〜0.2質量%含有する銅合金(C19400)が標準的な合金として広く知られている。この合金は、熱処理することで銅の母相中にFe、あるいはFe−P化合物を析出させ、それにより導電性、熱伝導性や強度のそれぞれを同時に向上させるという利点を有している。
特開平1−139736号公報
従来、広く用いられてきたSn・Pb共晶はんだから鉛フリーはんだ化の進行に伴い、これまでにない問題が生じている。すなわち、大部分の鉛フリーはんだは、従来のSn・Pb共晶はんだに比べて融点が高い。そのため、鉛フリーはんだを使用することで部品接合時の加熱温度が従来よりも高温になる。
電気・電子部品の組立工程において加熱が繰り返して行われる場合は、接合界面では高温であるがために材料中のCuと、はんだ中のSnの相互拡散が促進される。その結果、CuとSnの金属間化合物の形成、成長が従来以上に促進される。形成される金属間化合物は主に、CuSnとCuSnである。特に、CuSnは脆い性質があり、接合界面での成長が進むと、はんだ接合の信頼性が大きく低下する。よって、はんだ接合の信頼性を高めるためには、この金属間化合物の成長を抑制することが重要なポイントになる。
また、こうした材料に広く用いられているCu−Fe−P系合金に含まれるFeは、はんだ層への拡散速度が速く、CuとSnの金属間化合物の形成を助長する働きを持つ。よって、Cu−Fe−P系合金に含まれるFe量が多くなると、金属間化合物が成長しやすくなり、好ましくない。
従って、本発明の目的は、金属間化合物の成長を安定して抑制することを可能とし、はんだ接合の信頼性を高めた電気・電子部品用銅合金材を提供することにある。
本発明者等が鋭意研究したところ、Fe、Ni、P、Zn、およびSnの含有量をある特定の範囲に規定するだけでは、金属間化合物の成長を安定して抑制するのには不十分であることを見いだした。本発明者等はさらに、金属間化合物の成長をより一層安定して抑制するための(Fe+Ni)/Pの質量比、Fe/Niの質量比、Zn/(Fe+Ni)の質量比、およびSn/(Fe+Ni)の質量比の関係を見いだし、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明は、0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のP、0.1〜3質量%のZn、0.02〜0.3質量%のSnを含有し、それらの成分の質量比が(Fe+Ni)/P=3〜10、Fe/Ni=0.8〜1.2、Zn/(Fe+Ni)≧0.5、Sn/(Fe+Ni)≦0.5の関係にあり、残部がCuおよび不可避的不純物からなることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材にある。
本発明はさらに、0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のP、0.1〜3質量%Zn、0.02〜0.3質量%のSnを含有し、それらの成分の質量比が(Fe+Ni)/P=3〜10、Fe/Ni=0.8〜1.2、Zn/(Fe+Ni)≧0.5、Sn/(Fe+Ni)≦0.5の関係にあり、さらにZr、Cr、Tiから選択された1種以上の成分を合計0.03〜1質量%含有し、残部がCuおよび不可避的不純物からなることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材を提供する。
本発明によれば、高い強度と導電性を併せ持つとともに、はんだ接合において安定した接合品質を保持することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
この実施の形態に係る電気・電子部品用の銅合金材は、例えば半導体パッケージのリードフレームの材料として好適に用いられる。
(銅合金の成分)
この実施の形態である銅合金は、0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のP、0.1〜3質量%のZn、0.02〜0.3質量%のSnを含有し、残部がCuおよび不可避的不純物からなる銅合金をベースの材料とする。このような銅合金の組成によって、従来のCu−Fe−P系合金よりも優れた強度を持つとともに、強度と導電性をバランス良く兼備した材料を得ることができる。
このNiおよびFeは、Pと一緒に添加することでP化合物を形成して材料中に分散析出し、材料の良好な導電率を維持しながら、強度を向上させる働きを有する。
Pの添加量を0.02質量%未満にすると、十分な量のP化合物を形成することができず、満足できる強度が得られない。一方、Pの添加量が0.2質量%を超えて添加されると、鋳造時や熱間加工時にP化合物の偏析に起因する割れが起こりやすくなるので好ましくない。よって、Pの組成範囲を0.02〜0.2質量%の範囲に規定することが好適である。
このPの組成範囲に対して効果的に化合物を形成させ、高強度と高導電性をバランス良く両立させるためには、Feの組成範囲を0.05〜0.5質量%、Niの組成範囲を0.05〜0.5質量%に規定する必要がある。FeおよびNiの含有量が上記組成範囲の下限を下回る場合は、P化合物の形成量が不十分になり、強度が不足する。一方、FeおよびNiの含有量が上記組成範囲の上限を超える場合は、余剰のFe、NiがCu中に固溶して導電率を低下させる。
Znは、はんだとの接合界面において境界部分に濃縮し、CuおよびSnの相互拡散の障害となって金属間化合物の形成、成長を抑制する効果を持つ。Znはまた、強度の向上効果を持つとともに、電子部品材料として必要とするはんだ濡れ性、Snめっき密着性、および耐マイグレーション性の改善にも大きな効果がある。
Znが0.1質量%の規定範囲より少ない含有量では、はんだ層との界面に濃縮してCuの拡散を阻害する効果が小さくなり、3質量%の規定範囲を超えて含有すると、導電率の低下などの悪影響が生じるので好ましくない。
Snは、強度向上に有効な働きを持つ。Snが0.02質量%の規定範囲より少ない含有量では、強度を向上させる効果が小さくなり、0.3質量%の規定範囲を超えて含有すると、導電率の低下などの悪影響が生じるとともに、はんだ層との界面で金属間化合物を過剰に成長させるので好ましくない。
ところで、Fe、Ni、P、Zn、およびSnを含有する銅合金の組成だけでは、安定して金属間化合物の成長を抑えるには不十分である。この実施の形態の基本の構成は、(Fe+Ni)/Pの質量比、Fe/Niの質量比、Zn/(Fe+Ni)の質量比、およびSn/(Fe+Ni)の質量比を特定の範囲に規定することで、金属間化合物の成長を安定して抑制できることを見出したことにある。それらの質量比としては、(Fe+Ni)/P=3〜10、Fe/Ni=0.8〜1.2、Zn/(Fe+Ni)≧0.5、およびSn/(Fe+Ni)≦0.5を満足することが肝要である。
(Fe+Ni)/P=3〜10、およびFe/Ni=0.8〜1.2の範囲に規定することで、導電率を低下させるCu中の固溶元素量を抑えながら、析出物の分散による強度の向上を効果的に利用して、導電率および強度を好ましいバランスで兼備した材料を得ることができる。
(Fe+Ni)/Pの質量比が3未満になる場合は、化合物形成時にPが過剰になり、(Fe+Ni)/Pの質量比が10を超える場合は、逆にFe、Niが過剰になる。このような過剰成分は、Cu中に固溶状態で存在するため、導電率を害する結果となるので好ましくない。より好ましくは、過剰成分をより少なくするため、(Fe+Ni)/P=3〜6の範囲を選択することが望ましい。
FeとNiは、強度と導電率に対して同様の効果を期待して添加するものである。しかしながら、Feのみを添加したCu−Fe−P系合金では、低強度、高導電率の特性になりやすく、逆にNiだけの添加では、高強度、低導電率の特性になりやすい。よって、強度と導電率のバランスが良い材料を得るためには、FeとNiを組み合わせて添加することが有効である。その配合比率を検討した結果、ほぼ1対1の比率で添加することで、望ましい特性が得られることが分かった。そこで実用上に支障がない範囲としては、FeとNiの質量比をFe/Ni=0.8〜1.2に規定する。
また、Zn/(Fe+Ni)の質量比を0.5以上に規定することで、金属間化合物の成長を促進する効果を持つFeとNiに対して一定以上の割合で成長抑制効果を持つZnが添加されることになり、総合的に金属間化合物の成長を抑えることができる。また、Zn/(Fe+Ni)の質量比を0.5以上に規定することで、適正量のSnを添加することが可能になる。
Zn/(Fe+Ni)の質量比が0.5未満になる場合は、はんだ層との界面においてZn成分の濃縮が不十分となり、CuとSnの相互拡散に対する阻害効果が小さいために、金属間化合物の成長抑制効果が十分に得られないので好ましくない。
一方、Sn/(Fe+Ni)の質量比が0.5を超える場合は、適正な(Fe+Ni)量に対してSn量が多くなるため、はんだ層との界面において金属間化合物の成長が促進されるので好ましくない。
Snは、過剰に添加すると、金属間化合物の成長を促進する働きをする。しかしながら、添加量が少ないと、強度向上の効果も少ない。Sn/(Fe+Ni)の質量比を0.5以下の範囲に規定することで、適正量のSnを添加することができる。
以上より、Fe、Ni、P、Zn、Snを含有する銅合金の組成成分の質量比を特定することで、金属間化合物の成長を安定して抑制することができるようになる。
(銅合金の副成分)
この実施の形態に係る銅合金はさらに、Zr、Cr、およびTiから選択された1種以上の成分を合計0.03質量%〜1質量%の範囲で添加してもよい。これらのZr、Cr、およびTiの元素は、強度の向上に効果的に働くとともに、耐熱性を向上させて高温下での強度低下を防ぐ作用を持つ。金属間化合物の成長を安定して抑制する良好な特性をより一層期待することができる。
ZrとCrは、強度や耐熱性を向上させる働きを持つとともに、導電率に与える悪影響が比較的少ないことを特徴とする副成分である。ただし、含有量が多すぎると、鋳造性の悪化などの悪影響が生じる。Tiにあっても、強度や耐熱性を向上させる効果に優れた副成分である。
これらのZr、Cr、およびTiの元素は、単独もしくは組み合わせて添加することで、金属間化合物の成長を安定して抑制するという効果を期待することができる。しかしながら、その合計含有量が1質量%を超えると、導電率の低下や鋳造性の悪化などの悪影響が顕著になるので好ましくない。よって、Zr、Cr、およびTiの合計の組成範囲としては、1質量%以下に規定することが好ましい。
(実施の形態の効果)
上記実施の形態に係る銅合金は、以下の効果を有する。
(1)従来のCu−Fe−P系合金に比べて、より優れた強度を持ち、導電性においても良好な特性を維持する。
(2)はんだ接合後に界面に生じる金属間化合物の成長を抑制して接合部の脆化を防止し、鉛フリーはんだを使用した実装において良好な接合品質を有する特徴を持つ。
(3)このような材料は、リードフレームとして最適であり、特に、半導体パッケージなどの電気・電子部品について、安価で高特性の材料を供給するように材料面から支え、その発展に大きく寄与することができる。
以下に、表1および2を参照しながら、本発明の更に具体的な実施の形態として、実施例1〜13(試料No.1〜13)および比較例1〜13(試料No.1〜13)を挙げて詳細に説明する。なお、この実施例では、上記実施の形態の典型的な一例を挙げており、本発明は、これらの実施例および比較例に限定されるものではないことは勿論である。
下記の表1は、実施例1〜13、および比較例1〜13として用いた試料の組成および質量比を、下記の表2は、実施例1〜13、および比較例1〜13の特性値をそれぞれ示す。
[実施例1]
無酸素銅を母材にして、Fe:0.2質量%、Ni:0.2質量%、P:0.1質量%、Zn:0.4質量%、Sn:0.1質量%を含有した銅合金素材を高周波溶解炉で溶製し、厚さ25mm、幅30mm、長さ150mmのインゴットに鋳造した。これを950℃に加熱して厚さ8mmまで熱間圧延した後、厚さ2mmに冷間圧延して450℃で1分間焼鈍した。さらに、これを厚さ0.25mmに冷間圧延して450℃で1分間焼鈍することにより、表1の実施例1に示す銅合金を製作した。
以上のように製作した実施例1の銅合金について、引張強さ、伸び、導電率の各特性値を測定した。その結果、引張強さ612MPa、伸び10%、導電率64%IACSという本発明の目的に適合する良好な特性を得ることができた。
さらに、実施例1の試料No.1を脱脂酸洗した後、溶融したSn−3質量%Ag−0.5質量%Cuはんだ中に浸漬して、試料No.1の両面にはんだを塗布した。これを200℃に保持した恒温槽に入れて、1時間加熱を施した。加熱後の試料No.1を樹脂に埋め込んで切断し、断面の観察を行い、樹脂材料とはんだとの間の界面部分に形成されたCu−Sn金属間化合物層の厚みを測定した。そして、金属間化合物層の内部や界面における欠陥(クラック、ボイド)の有無を観察した。その結果、金属間化合物層は4μmと薄く、クラックやボイドなどの欠陥も見られなかった。
[実施例2〜13]
次に、表1に示す組成を有する試料No.2〜13(実施例2〜13)の銅合金を溶解鋳造し、上記実施例1と同じ工程で加工熱処理を行い、厚さ0.25mmの試料を製作した。これらの試料No.2〜13についても、上記実施例1と同様の方法で引張強さ、伸び、および導電率の各特性値を測定するとともに、はんだを塗布して加熱した時の金属間化合物層の厚みと欠陥の有無を調査した。
各実施例2〜13における銅合金の特性を表2にまとめて示す。表2から明らかなように、実施例2〜13のいずれも、60%IACSを超える高い導電率と、600MPaを超える高強度を併せ持っており、薄型パッケージのリードフレームとして十分な導電性と強度を有する銅合金が得られた。また、はんだとの界面における金属間化合物層も薄くなり、クラックやボイドなどの欠陥も見られず、実施例2〜13のいずれも、本発明の目的に適合した良好な特性を兼備していることが確認できた。
[比較例]
次に、上記実施の形態に係る銅合金の組成の限定理由を、比較例を挙げて説明する。
表1に示す組成を有する比較例1〜13(試料No.1〜13)の銅合金を溶解鋳造し、上記実施例1と同じ工程で加工熱処理を行い、厚さ0.25mmの試料No.1〜13を製作した。
得られた比較例の試料No.1〜13について、上記実施例1と同様の方法で引張強さ、伸び、および導電率の各特性値を測定するとともに、はんだを塗布して加熱した時の金属間化合物層の厚みと欠陥の有無を調査した。比較例1〜13における銅合金の特性を表2にまとめて示す。
[比較例1および2]
比較例の試料No.1およびNo.2は、表1に示すように、Fe、Ni、およびPの添加量が上記実施の形態に係る銅合金成分の規定範囲から外れたものである。比較例の試料No.1は、Fe、Ni、およびP成分の添加量が低すぎる一例である。この場合は、表2から明らかなように、上記実施例に比べて引張強さが低く、十分な強度が得られない結果となった。
一方、比較例の試料No.2は、表1に示すように、Fe、Ni、およびPの添加量が多すぎる一例である。この場合は、表2から明らかなように、上記実施例に比べて導電率が低くなるとともに、伸びの値が低くなった。伸びの低い材料は、リードフレームの曲げ加工で割れが発生しやすくなることから、本発明の目的を満足させることはできない。
[比較例3および4]
比較例の試料No.3およびNo.4は、表1に示すように、(Fe+Ni)/Pの質量比が上記実施の形態に係る銅合金成分の規定範囲から外れた一例である。表2から明らかなように、FeとNiが過剰になった場合も、Pが過剰になった場合も、上記実施例に比べて導電率が低下する結果となった。また、引張強さについてみても、上記実施例に比べて低い値となった。
[比較例5および6]
比較例の試料No.5およびNo.6は、表1に示すように、Fe/Niの質量比が上記実施の形態に係る銅合金成分の規定範囲から外れた一例である。表2から明らかなように、Feの比率が高すぎる比較例の試料No.5は、上記実施例に比べて引張強さが不足する結果となった。Niの比率が高すぎる比較例の試料No.6は、上記実施例に比べて導電率が低くなった。
[比較例7および8]
比較例の試料No.7およびNo.8は、表1に示すように、Znの添加量、またはZn/(Fe+Ni)の質量比が上記実施の形態に係る銅合金成分の規定範囲から外れた一例である。Znの添加量が少なく、Zn/(Fe+Ni)の質量比が不足する比較例の試料No.7は、表2から明らかなように、Znによる金属間化合物層の成長抑制効果が不十分であり、金属間化合物層が厚く成長した。また、材料と金属間化合物層の界面にボイドが観察されており、はんだ接合の信頼性が不十分であった。Znの添加量が多すぎる比較例の試料No.8は、上記実施例に比べて導電率が悪化した。
[比較例9および10]
比較例の試料No.9およびNo.10は、表1に示すように、Snの添加量、またはSn/(Fe+Ni)の質量比が上記実施の形態に係る銅合金成分の規定範囲から外れ、Snが過剰に添加された一例である。表2から明らかなように、試料No.9およびNo.10のいずれも、上記実施例に比べて導電率が低下するとともに、はんだ界面の金属間化合物層が厚く成長した。また、材料と金属間化合物層の界面にボイドが観察され、はんだ接合の信頼性が不十分であった。
[比較例11〜13]
比較例の試料No.11〜13は、表1に示すように、副成分として添加したZr、Cr、およびTiの添加量が上記実施の形態に係る銅合金成分の規定範囲から外れ、過剰になった一例である。この場合は、表2から明らかなように、上記実施例に比べて導電率が悪化するとともに、伸びも大きく低下しており、曲げ加工などの加工性が悪化する問題が生じる。
以上より、上記実施の形態に係る銅合金で規定した組成範囲、および質量比を外れた上記比較例のいずれもが、上記各実施例に比べて不十分な特性しか得られないということが分かった。
上記実施例に係る銅合金によると、従来の銅合金に比べて良好な強度、導電率を維持しつつ、鉛フリーはんだを使用した接合において安定した接合品質を保持することができた。こうした特性は、小型化が進む電気・電子機器に有効に活用できるものであり、設計の自由度を大幅に広げることができる。また、製造コストの面でも、上記実施例に係る銅合金は、従来の銅合金と同等のコストで製造することが可能であり、実用上の問題とはならない。
Figure 2012122095
Figure 2012122095

Claims (2)

  1. 0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のP、0.1〜3質量%のZn、0.02〜0.3質量%のSnを含有し、それらの成分の質量比が(Fe+Ni)/P=3〜10、Fe/Ni=0.8〜1.2、Zn/(Fe+Ni)≧0.5、Sn/(Fe+Ni)≦0.5の関係にあり、残部がCuおよび不可避的不純物からなることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材。
  2. 0.05〜0.5質量%のFe、0.05〜0.5質量%のNi、0.02〜0.2質量%のP、0.1〜3質量%Zn、0.02〜0.3質量%のSnを含有し、それらの成分の質量比が(Fe+Ni)/P=3〜10、Fe/Ni=0.8〜1.2、Zn/(Fe+Ni)≧0.5、Sn/(Fe+Ni)≦0.5の関係にあり、さらにZr、Cr、Tiから選択された1種以上の成分を合計0.03〜1質量%含有し、残部がCuおよび不可避的不純物からなることを特徴とする電気・電子部品用銅合金材。
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