JP2012117734A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複回路形の空気調和装置10と、この空気調和装置10の各冷媒回路11a,11bにそれぞれ接続される室外ユニット12A,12Bとを備え、これら室外ユニット12A,12Bは、それぞれ室外側ECU51,51を備え、当該室外側ECU51,51は、自ユニットが接続された冷媒回路のアドレスを取得し、このアドレスに従って、当該自ユニットが主ユニットもしくは従ユニットのいずれであるかを判別する判別プログラム60と、自ユニットが従ユニットと判別された場合に、当該自ユニットの動作を主ユニットの動作と連動制御させるための制御プログラム61とが格納されたEEPROM55を備える。
【選択図】図1
Description
この場合、室外ユニットの制御装置を、当該空気調和装置用に特別に改造し、室外ユニット同士を連動させることも可能であるが、この構成では、構成が煩雑となるとともに当該制御装置を備える室外ユニットを他の空気調和装置に転用することができず、生産コストが増加するといった問題がある。
図1は、空気調和装置10の具体的構成を示す概略図である。尚、図1中には、実線で冷媒回路を示し、一点鎖線で通信・電気回路を示してある。
また、室内ユニット11内には、CPUを始め、入出力インタフェースやROM、RAM、EEPROM等から構成された、室内側コントロールユニット(以下、室内側ECUと記す)41が設置されている。この室内側ECU41は、各冷媒回路11a,11bに対応して2台設置され、それぞれ電動ファン7、電動膨張弁9、室温を検出する室温センサ43、室内熱交換器6からの吹出温度を検出する吹出温センサ45等が接続されている。
また、冷媒回路11aに対応する室内側ECU41にはリモコン5が接続しており、ユーザによる運転/停止や温度調節等の運転指令の入力が行われる。また、室内ユニット11内の冷媒回路11a,11bには、予めアドレス番号が付与されており、本実施形態では、リモコン5が接続されている一方の冷媒回路11aのアドレス番号を1とし、他方の冷媒回路11bのアドレス番号を2と設定されている。このアドレス番号は、室外ユニット12A,12Bの主従関係を設定する際に用いられる。
冷房運転時には、室外ユニット12A,12B内では、冷媒配管38から圧縮機13に吸引されたガス冷媒が、断熱圧縮により高温高圧となって圧縮機13から吐出され、冷媒配管31、四方弁15、冷媒配管32を経由して室外熱交換器17に流入する。高温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器17内を通過する間に外気により冷却され、凝縮することにより液冷媒となった後、冷媒配管33、レシーバタンク23、冷媒配管34を経由して室内ユニット11の各冷媒回路11a,11bの電動膨張弁9に流入する。
液冷媒は、電動膨張弁9で流量を調整された後、冷媒配管35を経由して室内熱交換器6に流入する。液冷媒は、室内熱交換器6内を通過する間に気化してガス冷媒となり、気化潜熱により電動ファン7が送風した室内空気を冷却する。室内熱交換器6内で気化したガス冷媒は、冷媒配管36から室外ユニット12A,12B内の四方弁15、冷媒配管37を経由してアキュムレータ21に流入し、冷媒配管38から再び圧縮機13に吸引される。
一方、暖房運転時には、室外ユニット12A,12B内では、冷媒配管38から圧縮機13に吸引されたガス冷媒が、断熱圧縮により高温高圧となって圧縮機13から吐出され、冷媒配管31、四方弁15、冷媒配管36を経由して、室内ユニット11の各冷媒回路11a,11bの室内熱交換器6に流入する。高温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器17内を通過する間に電動ファン7からの送風により冷却され、凝縮することにより液冷媒となる。また、電動ファン7から送風された空気は、高温高圧のガス冷媒の温熱により加熱され、この空気が室内に吹き出されることで室内を暖房する。
液冷媒は、電動膨張弁9で流量を調整された後、冷媒配管34、レシーバタンク23、冷媒配管33を経由して室外熱交換器17に流入する。液冷媒は、室外熱交換器17内を通過する間に気化してガス冷媒となり、冷媒配管32、四方弁15、冷媒配管37を経由してアキュムレータ21に流入し、冷媒配管38から再び圧縮機13に吸引される。
本実施形態では、EEPROM55には、室外ユニット12A,12Bの主従を判別するための判別プログラム60及び従ユニットとして判別された室外ユニットを主ユニットとして判別された室外ユニットの動作に連動制御させるための制御プログラム61とが格納されている。これら判別プログラム60及び制御プログラム61は、書き換え自在なEEPROM55に格納されているため、このEEPROM55に格納されるプログラムを変更することで、室外側ECU51を共通化しつつ、多様な室外ユニットの動作に対応することができ、室外ユニットの汎用性を高めることができる。
また、入出力インタフェース56は、室外側ECU51に接続される各機器(例えば、圧縮機13、四方弁15、電動ファン19、外気温センサ85等)に対して信号の入出力を行う。通信インタフェース57は、室内外通信バスライン2を介して、他の室外側ECU51及び室内側ECU41,41とシリアル通信により信号の授受を行う。本実施形態では、室外側ECU51,51間で所定時間(例えば1秒)ごとに定期的に通信を行い、その通信のタイミングに合わせて上記制御プログラム61がCPU52により実行される。
まず、主電源が投入される(ステップS1)と、室外側ECU51のCPU52は、EEPROM55から判別プログラム60を読み出し(ステップS2)、この判別プログラム60に基づいて、自ユニットが接続されている冷媒回路のアドレス番号を取得する(ステップS3)。上述のように、冷媒回路11a,11bには、予めアドレス番号が付与されており、CPU52は、室内外通信バスライン2を通じて室内側ECU41と通信し、当該室内側ECU41に対応する冷媒回路のアドレス番号を取得する。
この構成では、主電源を投入した際に、室外ユニット12A,12Bの主従関係が自動的に判別・設定されるため、この設定作業を容易に行うことができる。
まず、従ユニットである室外側ECU51のCPU52は、自ユニット(室外ユニット12B)が空調運転中であるか否かを判別する(ステップS11)。この判別において、自ユニットが空調運転中である場合(ステップS11;Yes)には、処理を終了する。一方、自ユニットが空調運転中でない、すなわちサーモオフによる運転停止中である場合(ステップS11;No)には、CPU52は、定期通信の際に主ユニットである室外ユニット12Aの情報を取得し(ステップS12)、この室外ユニット12Aがサーモオンしたか否かを判別する(ステップS13)。この判別において、室外ユニット12Aがサーモオンしていなければ(ステップS13;No)、CPU52は、そのまま処理を終了する。一方、室外ユニット12Aがサーモオンした場合(ステップS13;Yes)には、CPU52は、室外ユニット12Bを強制的にサーモオン(ステップS14)させて処理を終了する。
まず、従ユニットである室外側ECU51のCPU52は、自ユニット(室外ユニット12B)が空調運転中であるか否かを判別する(ステップS21)。この判別において、自ユニットが空調運転中でない、すなわちサーモオフによる運転停止中である場合(ステップS21;No)には、処理を終了する。一方、自ユニットが空調運転中である場合(ステップS21;Yes)には、CPU52は、定期通信の際に主ユニットである室外ユニット12Aの情報を取得し(ステップS22)、この室外ユニット12Aがサーモオフしたか否かを判別する(ステップS23)。この判別において、室外ユニット12Aがサーモオフしていなければ(ステップS23;No)、CPU52は、そのまま処理を終了する。一方、室外ユニット12Aがサーモオフした場合(ステップS23;Yes)には、CPU52は、室外ユニット12Bを強制的にサーモオフ(ステップS24)させて処理を終了する。
まず、従ユニットである室外側ECU51のCPU52は、自ユニット(室外ユニット12B)が除霜運転中であるか否かを判別する(ステップS31)。この判別において、自ユニットが除霜運転中である場合(ステップS31;Yes)には、処理を終了する。一方、自ユニットが除霜運転中でない、すなわち空調運転中である場合(ステップS31;No)には、CPU52は、定期通信の際に主ユニットである室外ユニット12Aの情報を取得し(ステップS32)、この室外ユニット12Aが除霜運転を開始したか否かを判別する(ステップS33)。この判別において、室外ユニット12Aが除霜運転を開始していない、すなわち空調運転を実行している場合(ステップS33;No)には、CPU52は、そのまま処理を終了する。一方、室外ユニット12Aが除霜運転を開始した場合(ステップS33;Yes)には、CPU52は、室外ユニット12Bの除霜運転を強制的に開始して(ステップS34)処理を終了する。
まず、従ユニットである室外側ECU51のCPU52は、自ユニット(室外ユニット12B)が空調運転中であるか否かを判別する(ステップS41)。この判別において、自ユニットが空調運転中でない、すなわちサーモオフによる運転停止中である場合(ステップS41;No)には、処理を終了する。一方、自ユニットが空調運転中である場合(ステップS41;Yes)には、CPU52は、定期通信の際に主ユニットである室外ユニット12Aの情報を取得し(ステップS42)、この室外ユニット12Aが異常警報により空調運転を停止したか否かを判別する(ステップS43)。この場合、異常警報は、室外ユニット12A内の機器のみならず、この室外ユニット12Aに接続される冷媒回路11aの構成機器及び周辺機器の異常警報を含むものとする。この判別において、室外ユニット12Aが異常警報により空調運転を停止していなければ(ステップS43;No)、CPU52は、そのまま処理を終了する。一方、室外ユニット12Aが異常警報により空調運転を停止した場合(ステップS43;Yes)には、CPU52は、室外ユニット12Bの空調運転を強制的に停止させて(ステップS44)処理を終了する。
まず、従ユニットである室外側ECU51のCPU52は、自ユニット(室外ユニット12B)が空調運転中であるか否かを判別する(ステップS51)。この判別において、自ユニットが空調運転中でない、すなわちサーモオフによる運転停止中である場合(ステップS51;No)には、処理を終了する。一方、自ユニットが空調運転中である場合(ステップS51;Yes)には、CPU52は、定期通信の際に主ユニットである室外ユニット12Aの情報を取得し(ステップS52)、この室外ユニット12Aが電力デマンド情報により空調運転を停止したか否かを判別する(ステップS53)。ここで、電力デマンド情報により空調運転を停止するとは、受信した電力デマンドが所定の閾値を超えているために、電力消費量を削減するために空調運転を停止することをいう。この判別において、室外ユニット12Aが電力デマンド情報により空調運転を停止していなければ(ステップS53;No)、CPU52は、そのまま処理を終了する。一方、室外ユニット12Aが電力デマンド情報により空調運転を停止した場合(ステップS53;Yes)には、CPU52は、室外ユニット12Bの空調運転を強制的に停止させて(ステップS54)処理を終了する。
更に、これら判別プログラム60及び制御プログラム61は、書き換え可能なEEPROM55に格納されているため、これら判別プログラム60及び制御プログラム61が格納されていない状態では、室外側ECU51を他の空気調和装置の室外ユニットのものに転用することができ、室外側ECU51及び室外ユニットの汎用性を高めることができる。
また、本実施形態では、2つの冷媒回路11a,11bを有する複回路形の空気調和装置10を有する空気調和装置について説明したが、3つ以上の冷媒回路を有する複回路形の室内ユニットを有するものに適用してもよい。
2 室内外通信バスライン
5 リモコン
10 空気調和装置
11 室内ユニット(複回路形室内ユニット)
11a 冷媒回路
11b 冷媒回路
12A 室外ユニット(主ユニット)
12B 室外ユニット(従ユニット、自ユニット)
41 室内側ECU
51 室外側ECU(室外制御基板)
52 CPU(制御部)
53 RAM
54 ROM
55 EEPROM(記憶部、不揮発性記憶部)
60 判別プログラム
61 制御プログラム
Claims (6)
- 単一の筐体内に複数の冷媒回路を有する複回路形室内ユニットと、この複回路形室内ユニットの各冷媒回路にそれぞれ接続される複数の室外ユニットとを備える空気調和装置において、
前記室外ユニットは、それぞれ室外制御基板を備え、当該室外制御基板は、自ユニットが接続された前記冷媒回路のアドレスを取得し、このアドレスに従って、当該自ユニットが主ユニットもしくは従ユニットのいずれであるかを判別する判別プログラムと、前記自ユニットが従ユニットと判別された場合に、当該自ユニットの動作を前記主ユニットの動作と連動制御させるための制御プログラムとが格納された記憶部と、前記判別プログラム及び制御プログラムをそれぞれ実行可能な制御部とを備えることを特徴とする空気調和装置。 - 前記記憶部は、書き換え可能な不揮発性記憶部であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記主ユニットがサーモオフした場合に、これに連動して前記自ユニットをサーモオフし、前記主ユニットがサーモオンした場合に、これに連動して前記自ユニットをサーモオンさせることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記主ユニットが除霜運転に移行した場合に、これに連動して前記自ユニットを除霜運転させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記主ユニットが異常警報により空調運転を停止した場合に、これに連動して前記自ユニットの空調運転を停止させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記制御部は、前記主ユニットが外部から受信した電力デマンド情報に基づいて、空調運転を停止した場合に、これに連動して前記自ユニットの空調運転を停止させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和装置。
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