JP6071823B2 - 空気調和機及び空気調和システム - Google Patents

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この発明は、空気調和機及び空気調和システムに関する。
従来より、室内熱交換器の温度が室内機での結露発生の懸念される温度領域まで低下した場合、圧縮機周波数を制限し、室内機での結露を回避する手段が提案されている(特許文献1)。特許文献1では、外気温度が高いほど室内機での結露が生じやすい傾向があることに鑑み、外気温度が高いほど室内熱交換器の温度を高く保つように圧縮機周波数を制御している。具体的には、外気温度が所定温度よりも高い場合、室内熱交換器温度が、室内機で結露の生じる温度に至る前に、その温度よりも室内熱交換器温度が高くなるように圧縮機周波数の上限値を所定の周波数に制限している。
特許第2945730号公報(第3頁、図7)
特許文献1のように、室内機での結露回避手段として、圧縮機周波数を制限して室内熱交換器温度を一定値以上に保つことは有効であるが、空気調和機としての冷房能力を抑制することになるため、本来必要な冷房能力が確保できなくなるリスクを伴う。そのため、圧縮機周波数制限は、必要でないタイミングでは実施しないことが望ましい。
室内機での結露の発生は、室内機周囲の空気の温度・湿度の影響が大きい。それにも関わらず、特許文献1では室内機周囲の温湿度を考慮せずに室内熱交換器温度と外気温度とから圧縮機周波数制限の要否を判断しており、必要外に冷房能力を抑制する懸念がある。例えば、室内の空気状態が異なっていれば、室内熱交換器温度が同じでも結露の発生有無に差が生じるため、必要以上に冷房能力を抑制してしまうリスクがある。また、外気温度は室内の温湿度へ影響はするものの、最終的な室内の空気状態は部屋の用途や換気量で大きく変動するため、結露回避を目的とした圧縮機周波数制限の要否の判断材料としては不十分である。
この発明はこのような点に鑑みなされたもので、室内機の結露回避を行うにあたり、圧縮機周波数の制限のタイミングを適切化し、冷房能力抑制を必要最低限に抑えることが可能な空気調和機及び空気調和システムを得ることを目的とする。
この発明に係る空気調和機は、容量可変型の圧縮機を有する室外機と、室内熱交換器を有する室内機と、室内機の運転状態温度を検知する運転状態温度検知手段と、室内空気の温湿度を検知する室内温湿度検知手段と、冷房運転時において室内機に結露が発生すると予測される場合に室内機の結露を回避する結露回避制御を行う制御装置とを備え、制御装置は、冷房運転時に、室内温湿度検知手段により検知された室内空気の温湿度に基づいて室内機に結露が発生するか否かを判定するための判定値を設定し、運転状態温度検知手段で検知された室内機の運転状態温度が判定値以下の場合、室内機の運転状態温度が判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する結露回避制御を行うものであり、ユーザー操作に従って判定値を下げる圧縮機周波数制限緩和手段を有するものである。
この発明によれば、室内機の結露回避を行うにあたり、圧縮機周波数の制限のタイミングを適切化し、冷房能力抑制を必要最低限に抑えることができる。
この発明の一実施の形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 判定表(室内熱交換器温度)の一例を示す図である。 この発明の一実施の形態に係る空気調和機の冷房運転時の結露回避制御のフローチャートである。 結露回避制御中であることを示すアイコンの表示例を示す図である。 運転風量に応じた補正表の一例を示す図である。 判定表(吹出空気温度)の一例を示す図である。 この発明の一実施の形態に係る空気調和機の冷房運転時の結露回避制御のフローチャートである。 結露回避のために圧縮機周波数を抑制する要因となっている室内機を確認する際のリモートコントローラー画面の一例を示す図である。 この発明の一実施の形態に係る空気調和機に他の空気調和機が接続された空気調和システムの構成を示す図である。
図1は、この発明の一実施の形態に係る空気調和機の構成を示す図である。図1及び後述の図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
空気調和機100は、1台の室外機1と、この室外機1に並列に接続された複数の室内機2A,2B,2C(以下、総称して室内機2とする場合がある。)とを備えている。空気調和機100の冷凍サイクルは、室外機1と、室内機2A,2B,2Cとが接続されることによって構成されている。ここでは、室内機2A,2Bが空調対象エリア31に配置され、室内機2Cが空調対象エリア32に配置されている。また、室内機2の接続台数はここでは3台の例を示しているが、1台又は2台でもよいし、更に複数でもよい。
室外機1は、容量(周波数)可変型の圧縮機11と、四方切換弁12と、室外熱交換器13と、電子膨張弁14と、圧縮機吸入側に設けられたアキュームレーター15と、室外送風機10とを備えている。
室内機2A,2B,2Cは、室内熱交換器21A,21B,21C(以下、総称して室内熱交換器21とする場合がある。)と、室内熱交換器21A,21B,21Cに空気を送風する室内送風機22A,22B,22C(以下、総称して室内送風機22とする場合がある。)と、電子膨張弁23A,23B,23C(以下、総称して電子膨張弁23とする場合がある。)とを備えている。室内機2A,2B,2Cは、電子膨張弁23A,23B,23Cにより個別に冷媒の流量を調整することが可能である。また、室内機2A,2B,2Cにはリモートコントローラー26A,26B,26Cが接続されており、室内機2A,2B,2Cのそれぞれに個別に運転指示を与えることを可能としている。
また、室内機2A,2B,2Cには、空調対象エリア内(以下、室内という)の空気温度及び空気湿度を検知する室内温湿度検知手段としての温湿度センサー24A,24B,24C(以下、総称して温湿度センサー24とする場合がある。)と、室内熱交換器21A,21B,21Cの温度(液管の温度)を検知する運転状態温度検知手段としての液管温度センサー25A,25B,25C(以下、総称して液管温度センサー25とする場合がある。)とを備えている。
この空気調和機100は、四方切換弁12の切り換えにより冷房運転又は暖房運転が可能に構成されているが、少なくとも冷房運転が可能であればよく、よって、四方切換弁12は必ずしも必須の構成ではなく、省略可能である。
この空気調和機100には更に、空気調和機全体を制御する制御装置40が設けられている。制御装置40はマイクロコンピュータで構成され、通常運転(冷房、暖房)の各運転モードの制御に対応したプログラムと、冷房運転中に行われる制御であって、室内機2の結露を回避する後述の結露回避制御に対応したプログラムと、結露回避制御で使用する後述の判定表等とが記憶されている。
制御装置40は、空気調和機100内の各温度センサーからの各検知信号を受けており、その各検知信号に基づいて通常運転(冷房、暖房)を行う。また、制御装置40は、各室内機2で必要とされる空調能力を発揮できるように、冷房運転時は目標蒸発温度、暖房運転時は目標凝縮温度を決定している。ここでは、リモートコントローラー26にて設定された設定温度と温湿度センサー24で検知された室内空気温度との温度差ΔTに応じて目標蒸発温度(冷房運転時)又は目標凝縮温度(暖房運転時)が決定される。
そして、制御装置40は、その目標蒸発温度又は目標凝縮温度となるように圧縮機11の周波数を制御する。ここでは、複数の室内機2が備えられているため、各室内機2のうち、最も温度差ΔTが大きいものに合わせて目標蒸発温度又は目標凝縮温度が設定され、その目標蒸発温度又は目標凝縮温度となるように圧縮機11の周波数を制御している(この制御は、後述の図3、図7のフローチャートの「通常時圧縮機周波数制御」に相当)。そして、制御装置40は、過熱度(冷房運転時)又は過冷却度(暖房運転時)が目標値となるように各室内機2の電子膨張弁23の開度を個別に制御する。
また、制御装置40は、冷房運転中、温湿度センサー24からの検知信号に基づいて室内機2の結露が予測されるかどうかを判断し、室内機2の結露が予測される場合、室内機2の結露を回避するための結露回避制御を行う。この結露回避制御の詳細については改めて説明する。
なお、図1には室外機1のみに制御装置40を設けた構成を図示しているが、各室内機2に制御装置40の機能の一部を持つ室内制御装置を設け、制御装置40と室内制御装置との間でデータ通信を行うことにより連携処理を行う構成にしてもよい。
次に、空気調和機100の冷凍サイクルの動作について説明する。
(冷房運転)
空気調和機100において、冷房運転時、圧縮機11で圧縮された冷媒は高温高圧のガス冷媒となり、四方切換弁12を通り室外熱交換器13に送り込まれる。室外熱交換器13に流入した冷媒は、室外送風機10で搬送される室外空気と熱交換し、放熱することにより液化する。液化した冷媒は電子膨張弁14及び電子膨張弁23で減圧されて気液二相状態となり、それぞれ室内熱交換器21に流入する。室内熱交換器21に流入した冷媒は、室内送風機22で搬送される室内の空気と熱交換し、吸熱することによりガス化し、圧縮機11へ戻される。以上のように冷媒が冷媒回路を循環することにより冷房運転を行う。また、各室内機2がそれぞれに電子膨張弁23を持つことで、各室内機2への冷媒流量が調整されるようになっている。
次に、この発明の特徴である結露回避制御の考え方について説明する。
室内機2の結露は、室内の空気状態(温度、湿度)の影響が大きく、室内空気温度が高いほど、また、室内空気湿度が高いほど、室内機2の結露が生じやすくなる。逆に言えば、室内空気温度が低いほど、室内空気湿度が低いほど、結露し難いといえる。
上述した従来制御では、外気温度が所定温度よりも高い場合、露点温度が高く、いわば結露が生じやすい室内環境にあると判断して室内熱交換器温度を一定値以上に保つ制御を行っている。しかし、上述したように外気温度は室内の温湿度へ影響はするものの、最終的な室内の空気状態は部屋の用途や換気量で大きく変動する。このため、外気温度が高くても室内空気温度や室内空気湿度が低く、つまり露点温度が低くて結露が発生し難い環境である場合もある。従来制御ではこの点を考慮していないため、必要以上に結露回避を優先した制御となり、快適性が低下する可能性がある。
そこで、この実施の形態では、室内空気の温湿度に応じた、室内機2に結露が発生する温度(つまり、室内機2に結露が発生するか否かを判定するための温度であって、以下、判定値という)を設定し、室内機2の運転状態温度(例えば、室内熱交換器の温度)がその判定値以下の場合、結露回避制御を開始する。
ここで、この判定値は、具体的には室内空気の温湿度に応じた「露点温度」又は後述の「露点温度よりも僅かに低い温度」に相当し、室内機2の運転状態温度(例えば、室内熱交換器の温度)が判定値以下の場合、結露回避制御として、室内熱交換器温度が判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する。この圧縮機周波数の制御は、具体的には圧縮機周波数を現在値から段階的に下げて室内熱交換器温度が判定値を上回るようにする制御である。
図2は、判定表(室内熱交換器温度)の一例を示す図である。
判定表は、実運転中に温湿度センサー24で検知した室内空気温度と室内空気湿度とに基づいて判定値を設定するための表である。判定値は、室内機2の運転状態温度で設定され、ここでは室内熱交換器温度で設定されている。判定表は予め制御装置40に記憶されている。なお、図2に示した判定値の数値は一例であり、室内機2の形態・構造により異なってくるが、どの場合も、室内空気温度が低いほど、室内空気湿度が低いほど、低い値となる。
結露回避制御は、室内熱交換器温度が判定値を上回るようにする制御であり、判定値は、言い方を変えれば、結露回避制御中に室内熱交換器温度が取り得る許容温度範囲の下限値に相当する。よって、この下限値が低い程、圧縮機周波数の制限を緩和でき、より高い冷房能力が許容されることになる。
判定値は、上述したように室内空気の温湿度に応じた「露点温度」又は「露点温度よりも僅かに低い温度」に相当するが、「露点温度」に限らず「露点温度よりも僅かに低い温度」としてもよい理由について説明する。通常、室内機2に結露が生じるのは室内機2が露点温度以下になった場合と考えられるが、実際上は、露点温度よりも低い温度でも、結露が生じないこともある。そこで、予めシミュレーション等で室内熱交換器で実際に結露が生じる温度を求めることで、その温度(つまり、「露点温度よりも僅かに低い温度」)を判定値としてもよい。このように判定値を「露点温度よりも僅かに低い温度」とした場合、「露点温度」とした場合よりも、結露回避制御中に室内熱交換器温度が取り得る許容温度範囲の下限値を低くすることができるため、冷房能力抑制を更に必要最低限に抑えることが可能となる。
なお、冷房運転中に室内空気温度及び室内空気湿度に基づいて判定値を設定するにあたっては、上記したように判定表を用いて設定する方法に限らず、室内空気温度及び室内空気湿度と判定値との関係式を予め記憶しておき、関係式に基づいて設定する等としてもよい。
図3は、この発明の一実施の形態に係る空気調和機の冷房運転時の結露回避制御のフローチャートである。図4は、結露回避制御中であることを示すアイコンの表示例を示す図である。以下、空気調和機100の冷房運転時の結露回避制御について説明する。なお、冷房運転中、制御装置40は、リモートコントローラー26にて設定された設定温度と温湿度センサー24で検知された室内空気温度との温度差ΔTに応じた「通常時の圧縮機制御」を行っている。
制御装置40は、冷房運転中、各室内機2のそれぞれの温湿度センサー24からの各室内の温湿度と、液管温度センサー25からの液管温度(室内熱交換器温度)とを検知する(S1〜S3)。そして、各室内の温湿度に基づいて上述のようにして各室内機2毎に、それぞれ対応の判定値を設定する(S4)。すなわち、各室内機2が設置された空調対象エリア31、32の室内環境に応じた判定値を設定する。そして、各室内機2のそれぞれ毎に、液管温度センサー25からの室内熱交換器温度が、対応の判定値以下であるか否かをチェックする。
制御装置40は、室内熱交換器温度が判定値以下となっている室内機2がないと判断した場合(S5)、上述の「通常時圧縮機周波数制御」を行う(S6)。一方、制御装置40は、室内熱交換器温度が判定値以下となっている室内機2があると判断した場合(つまり、室内機2の結露が予測されると判断した場合)(S5)、結露回避制御を開始し、例えば図4に示すような結露回避制御中であることを示すアイコン50を各リモートコントローラー26に表示する。
結露回避制御では、室内熱交換器温度が判定値以下となっている室内機2の室内熱交換器温度が判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する。すなわち、まず、その室内機2の圧縮機周波数を所定値だけ下げる(S7)。この所定値は、制御上の最小STEP分である。但し、熱交換器の温度と判定値との乖離が大きい場合は、より大きく周波数を変化させるように所定値を大きくしてもよい。そして、制御装置40は、再度、室内の温湿度及び室内熱交換器温度を検知し(S1〜S3)、判定値の設定処理(S4)と、判定値による判定処理(S5)、圧縮機周波数を所定値だけ下げる処理(S7)とを行う。このS1〜S5、S7の処理を、対象の室内熱交換器温度が判定値を上回るまで繰り返す。そして、対象の室内熱交換器温度が判定値を上回ると、「通常時圧縮機周波数制御」を行う(S6)。すなわち、設定温度と温湿度センサー24で検知された室内空気温度との温度差ΔTに応じて圧縮機周波数を決定し、その圧縮機周波数で圧縮機11を運転させる。
以上説明したようにこの実施の形態によれば、室内環境を表す室内空気温度及び室内空気湿度に基づいて室内機2に結露が発生するか否かを判定するための判定値を設定し、判定値を用いて室内機2に結露が発生するか否かを判定した上で、結露回避制御を開始するようにした。このように、室内環境を考慮して室内機2に結露が発生するか否かを的確に判断することで、結露回避制御を実施するタイミングを適切化し、空気調和機100としての冷房能力抑制を必要最低限に抑えた効果的な制御が可能となる。
また、判定値は、室内空気温度が低いほど、室内空気湿度が低いほど、低い値となるため、室内機2の結露回避を行うにあたり、圧縮機周波数を制限する程度を室内環境に応じて適正化でき、冷房能力抑制を必要最低限に抑えることが可能である。
また、この実施の形態の結露回避制御では、圧縮機周波数を予め設定した所定値だけ下げて再度、室内機2の運転状態温度(室内熱交換器温度)と判定値とを比較する判断を繰り返し行うことで、室内機2の運転状態温度が判定値を上回るように制御するようにした。つまり、室内機2の運転状態温度の変化をチェックしながら圧縮機周波数を下げるようにしたので、上記従来制御のように圧縮機周波数範囲の上限値を所定の周波数に制限する場合に比べて、圧縮機周波数を必要以上に下げ過ぎて快適性を損なう不都合を回避できる。
なお、この発明の制御は、上述の制御に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で例えば以下の(1)〜(10)のように種々変形実施可能である。また、以下の変形例同士を適宜組み合わせてもよい。
(1)上記では、結露回避制御として、圧縮機周波数を予め設定した所定値だけ下げて再度、室内機2の運転状態温度と判定値とを比較する判断を繰り返し行うことで、室内機2の運転状態温度が判定値を上回るように制御するようにした。しかし、この実施の形態の結露回避制御は、この制御に限られたものではなく、要は、室内機2の運転状態温度が判定値を上回るように制御する方法であればよい。よって、従来制御と同様に圧縮機周波数範囲の上限値を所定の圧縮機周波数に制限する方法も、この発明に含むものとする。
(2)上記では、各室内機2のなかに、室内機2の運転状態温度が判定値以下となるものが存在した場合、圧縮機周波数を下げて、再度、判定値による判定を実施し、徐々に圧縮機周波数を下げながら、対象の室内機2の運転状態温度が判定値を上回るまで繰り返すとした。しかし、圧縮機周波数を下げて冷房能力を落とすことは、冷房能力不足により室内空気温度が設定温度まで下がらなくなってしまう可能性がある。この対策として、結露回避用の圧縮機周波数の下限値を予め設定しておき、室内空気温度と設定温度との温度差ΔTが予め設定した所定値(例えば、2〜5deg程度。ユーザーの意志により調整可能とする)よりも大きい場合には、圧縮機周波数を下限値よりは下げないようにすると共に、室内機2の風量設定を現在よりも自動的に上げて冷房能力を上げる機能を持たせるようにしてもよい。
(3)室内機2の運転状態温度が判定値以下となっても、結露が成長するまでには時間を要する。このため、室内機2の運転状態温度が判定値以下となって直ぐに圧縮機周波数を下げるのではなく、室内機2の運転状態温度が判定値以下となったままで一定時間、そのままの運転を継続することを許容して、冷房能力を維持するようにしてもよい。
(4)上記では、室内空気温度と室内空気湿度とに基づいて判定値を設定するようにしたが、この判定値を、ユーザーにより設定されている運転風量(強風・中風・弱風)に基づいて補正するようにしてもよい。運転風量が例えば「強風」に設定されている場合、「弱風」に設定されている場合に比べて、室内熱交換器温度が同じ温度であるときの吹出空気温度が高くなる。このため、「弱風」に設定されている場合よりも低い室内熱交換器温度まで許容するように補正する。
風量Qと冷房能力Wとには以下の関係がある。よって、同一冷房能力のときに風量差が出ると風量が大きいときの方が、出口空気エンタルピーが高い(吹出空気温度が高い)状態になる。
W=(h1−h0)×Q
ここで、
h1:入口空気エンタルピー、h0:出口空気エンタルピー
また、冷房能力は下記式でも表せる。
W=K×(tair−tcoil
ここで、K:伝熱効率、tair:空気温度、tcoil:熱交換器温度
風量が大きいと吹出温度が高くなる分、冷房能力を上げてもよくなるため、熱交換器温度を下げてもよくなる。なお、厳密には、風量上昇で伝熱効率が向上するが、その上昇程度は小さく吹出温度が上がる現象が支配的になる。
図5は、運転風量に応じた補正表の一例を示す図である。
補正表には、風量設定毎に補正値が設定され、判定値に補正値を加算することで判定値を補正する。補正値は、補正後の判定値が、運転風量が大きくなるに連れて低くなるように設定されている。このように設定された補正表を用いて判定値を補正する際には、例えば、室内空気温度が24℃で室内空気湿度が62%とすると、まず、図2より判定値が「7℃」と決定される。そして、ここでは風量設定が「強風」であるとすると、補正値が「−2℃」であるため、判定値に補正値を加算して得た「5℃」が補正後の判定値となる。
このように運転風量に応じて判定値を補正することで、必要以上に冷房能力を抑制することを回避できる。
(5)この実施の形態では、室内機2の結露回避のために圧縮機周波数を落とし、冷房能力を落とすことを是としているが、設置環境・用途によっては結露保護よりも冷房能力の維持を最優先したいユーザーがいても不思議はない。その対応として、リモートコントローラー26からの設定指示やスイッチ操作により、室内機2に運転状態温度が判定値以下の場合に結露回避制御を行うか否かを簡単に切り換えられるようにしてもよい。
具体的な構成としては、制御装置40が、結露回避制御の有効、無効を設定する設定手段を有し、有効に設定されている場合に限り、結露回避制御を行うようにすればよい。設定手段の設定は、ユーザー操作によって自由に行えるものとする。
このように結露回避制御を行うか否かをユーザー自身が簡単に切り換え可能としておくことで、すみやかに空気調和機100をユーザーの意図に沿った運転に切り換えることが可能となる。なお、図3(又は図7)の判定値の設定処理(S4、S4A)と、判定値による判定処理(S5、S5A)と、結露回避制御(S7)とをまとめて結露回避モードとし、結露回避モードのON/OFFをユーザー自身が簡単に切り換えできる構成としてもよい。
(6)上記(5)では、結露回避よりも冷房能力の維持を最優先したいユーザーに対する対策として、結露回避制御そのものを無効にすることを可能とする対策であったが、別の対策として以下のようにしてもよい。すなわち、例えばリモートコントローラー26を利用したユーザー操作で判定値を下げることを可能としてもよい。言い換えれば、結露回避目的のための圧縮機周波数制限の程度を、ユーザー操作で緩和できるようにしてもよい。具体的な構成としては、制御装置40が、ユーザー操作に従って判定値を下げる圧縮機周波数制限緩和手段を備えた構成とすればよい。
(7)上記では、判定値を設定する「室内機2の運転状態温度」を室内熱交換器温度としたが、室内機2から吹き出される吹出空気の温度としてもよい。この場合、図1において点線で示したように、各室内機2に運転状態温度検知手段としての吹出空気温度センサー27A、27B、27C(以下、総称して吹出空気温度センサー27とする場合がある。)を備える。判定値として吹出空気温度を用いる場合の結露回避制御は、判定値として室内熱交換器温度を用いる場合と基本的に同様であり、図6及び図7を用いて簡単に説明する。
図6は、判定表(吹出空気温度)の一例を示す図である。図7は、この発明の一実施の形態に係る空気調和機の冷房運転時の結露回避制御のフローチャートである。
判定表は、室内空気温度と室内空気湿度との組み合わせに応じて判定値を設定するための表であり、判定値は、ここでは吹出空気温度で設定されている。なお、図6に示した判定値の数値は一例であり、室内機2の形態・構造により異なってくるが、どの場合も、室内空気温度が低いほど、室内空気湿度が低いほど、低い値となる。また、判定値を設定するにあたっては、判定表を用いて設定する方法に限らず、室内空気温度及び室内空気湿度と判定値との関係式を予め記憶しておき、関係式に基づいて設定する等としてもよい。
このように、判定値として吹出空気温度を用いる場合の結露回避制御は、図3と同様に、制御装置40は、冷房運転中、各室内機2のそれぞれの温湿度センサー24からの室内の温湿度を検知する(S1、S2)。また、吹出空気温度センサー27からの吹出空気温度を検知する(S3A)。そして、室内の温湿度に基づいて上述のようにして各室内機2のそれぞれについて、その室内機2が設置された空調対象エリア31、32の室内環境に応じた判定値を設定する(S4A)。そして、各室内機2のそれぞれ毎に、吹出空気温度センサー27からの吹出空気温度が判定値以下であるか否かをチェックする。
制御装置40は、吹出空気温度が判定値以下となっている室内機2がないと判断した場合(S5A)、上述の「通常時圧縮機周波数制御」を行う(S6)。一方、制御装置40は、吹出空気温度が判定値以下となっている室内機2があると判断した場合(S5A)、結露回避制御を開始し、例えば図4に示すような結露回避制御中であることを示すアイコン50を各リモートコントローラー26に表示する。
結露回避制御では、吹出空気温度が判定値以下となっている室内機2の吹出空気温度が判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する。すなわち、まず、その室内機2の圧縮機周波数を所定値だけ下げる(S7)。そして、制御装置40は、再度、室内の温湿度及び吹出空気温度を検知し(S1、S2、S3A)、判定値の設定処理(S4A)と、判定値による判定処理(S5A)と、圧縮機周波数を所定値だけ下げる処理(S7)を行う。このS1、S2、S3A、S4A、S5A及びS7の処理を、対象の吹出空気温度が判定値を上回るまで繰り返す。そして、対象の吹出空気温度が判定値を上回ると、「通常時圧縮機周波数制御」を行う(S6)。すなわち、設定温度と吹出空気温度センサー27で検知された室内空気温度との温度差ΔTに応じて圧縮機周波数を決定し、その圧縮機周波数で圧縮機11を運転させる。
このように、室内機2の運転状態温度として吹出空気温度を用いた場合も、室内熱交換器温度を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
(8)図1の空気調和機100の構成では各室内機2の全てに温湿度センサー24が備えられているが、仮に室内機2Bに温湿度センサー24が備えられていない場合、同空調対象エリア31に設置された室内機2Aの検知した室内温湿度を使用して判定値を設定するようにしてもよい。
(9)図1の空気調和機の構成では室内機2A,2Bが空調対象エリア31に備えられ、室内機2Cが空調対象エリア32に備えられているが、室内機2A,2B,2Cがそれぞれ別室に据え付けられている場合について考える。各室内機2に流れる冷媒の圧力及び温度は、各室内機2の冷媒循環量や、冷媒配管長によって差異が生じるものであり、各々の室内熱交換器温度に差が存在し、室内の温湿度が大きく異なることもある。
そのため、例えば室内機2Aでの結露を回避するために圧縮機周波数を制限しているときに、室内機2Aの設置されている空調対象エリア31では冷房能力に問題が無くても、室内機2Cが設置されている空調対象エリア32では冷房能力不足に陥ってしまう可能性がある。このとき、リモートコントローラー26の表示画面にて、室内機2Aが結露回避のために圧縮機周波数を抑制する要因となっていることを確認できるようにする。以下、具体例を説明する。
図8は、結露回避のために圧縮機周波数を抑制する要因となっている室内機を確認する際のリモートコントローラー画面の一例を示す図である。
ここでは、リモートコントローラー26上の操作ボタン群51の何れかを操作し、サービスメニューを表示させる。そして、「結露回避制御ユニット確認」を選択することで、結露回避のために圧縮機周波数を抑制する要因となっている室内機2が室内機2A(アドレス01)であることが確認できるようになっている。なお、この表示例は一例であって、この表示例に限られたものではない。
このように、結露回避のために圧縮機周波数を抑制する要因となっている室内機2が室内機2Aであることを確認できるようにしておくことで、例えば室内機2Cが設置された空調対象エリア32のユーザーがスムーズに要因を認識できて、問題解決に取り組めるようになる。なお、ここでは、室内機2A,2Bと室内機2Cとが別の空調対象エリアに配置されている場合を例に説明したが、図8の表示は、この場合に限られない。例えば、一つの空調対象エリア内に温湿度分布があるような状況も考えられるため、同じ空調対象エリアに室内機2A,2B,2Cを配置する場合であっても、上記の圧縮機周波数抑制要因の室内機を特定する表示は有効である。
(10)図9は、この発明の一実施の形態に係る空気調和機に他の空気調和機が接続された空気調和システムの構成を示す図である。
上記では、空気調和機100単体の構成について説明したが、図9に示すように、空気調和機100に、他の空気調和機200を通信網300を介して接続して空気調和システムを構成してもよい。
また、図9には、空気調和機200の室内機201は空気調和機100の室内機2Cと同様に空調対象エリア32に配置されている。そして空気調和機200の室外機202と空気調和機100の室外機1とは、空気調和システムの集中管理や協調制御のため、通信網300で接続されている。空気調和機200は、結露回避制御に対応したプログラムを備えていてもよいし、備えていなくてもよい。また、ここでは空気調和システムが2台の空気調和機を備えた構成としたが、更に複数台の空気調和機を備えた構成としてもよい。
このように構成された空気調和システムにおいて、例えば室内機2Cに温湿度センサー24が備えられていない場合、室内機2Cに対応する判定値を以下のように決定してもよい。すなわち、空気調和機100の制御装置40は、室内機2Cと同一の空調対象エリア32に配置された空気調和機200の室内機201の温湿度センサー24Dが検知した温湿度を、通信網300を介して取得し、室内機2Cに対応する判定値を決定するようにしてもよい。
1 室外機、2(2A,2B,2C) 室内機、10 室外送風機、11 圧縮機、12 四方切換弁、13 室外熱交換器、14 電子膨張弁、15 アキュームレーター、21(21A,21B,21C) 室内熱交換器、22(22A,22B,22C) 室内送風機、23(23A,23B,23C) 電子膨張弁、24(24A,24B,24C) 温湿度センサー、24D 温湿度センサー、25(25A,25B,25C) 液管温度センサー、26(26A,26B,26C) リモートコントローラー、27(27A,27B,27C) 吹出空気温度センサー、31 空調対象エリア、32 空調対象エリア、40 制御装置、50 アイコン、51 操作ボタン群、100 空気調和機(第1空気調和機)、200 空気調和機(第2空気調和機)、201 室内機、202 室外機、300 通信網。

Claims (30)

  1. 容量可変型の圧縮機を有する室外機と、
    室内熱交換器を有する室内機と、
    前記室内機の運転状態温度を検知する運転状態温度検知手段と、
    室内空気の温湿度を検知する室内温湿度検知手段と、
    冷房運転時において前記室内機に結露が発生すると予測される場合に前記室内機の結露を回避する結露回避制御を行う制御装置とを備え、
    前記制御装置は、冷房運転時に、前記室内温湿度検知手段により検知された室内空気の温湿度に基づいて前記室内機に結露が発生するか否かを判定するための判定値を設定し、前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が前記判定値以下の場合、前記室内機の運転状態温度が前記判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する前記結露回避制御を行うものであり、ユーザー操作に従って前記判定値を下げる圧縮機周波数制限緩和手段を有する
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 複数の前記室内機を備え、
    前記制御装置は、前記各室内機の前記室内温湿度検知手段により検知された各室内の温湿度に基づいて、前記各室内機毎に、それぞれ対応の前記判定値を設定し、前記各判定値に基づいて、前記各室内機毎に、それぞれ前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値以下かどうかを判断し、前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値以下となっている室内機がある場合、その室内機の前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値を上回るように前記圧縮機周波数を制御する前記結露回避制御を行う
    ことを特徴とする請求項記載の空気調和機。
  3. 複数の前記室内機を備え、
    前記複数の室内機の一部には各室内機毎に前記室内温湿度検知手段が備えられ、前記複数の室内機の残りには前記室内温湿度検知手段が設けられていない構成を有し、
    前記制御装置は、
    前記室内温湿度検知手段が設けられていない前記室内機に対応する前記判定値を設定するにあたっては、前記室内温湿度検知手段が設けられていない前記室内機と同室に設置された前記室内温湿度検知手段で検知された室内空気の湿度を用いる
    ことを特徴とする請求項記載の空気調和機。
  4. 前記室内機を操作するリモートコントローラーを更に備え、
    前記制御装置は、前記複数の室内機のうち、対応の判定値以下の運転状態温度を有して前記結露回避制御を行う要因となった室内機を特定する情報を、前記リモートコントローラーに表示する
    ことを特徴とする請求項又は請求項記載の空気調和機。
  5. 容量可変型の圧縮機を有する室外機と、
    室内熱交換器を有する複数の室内機と、
    前記複数の室内機のそれぞれに設けられ、運転状態温度を検知する運転状態温度検知手段と、
    前記複数の室内機の一部の各室内機毎に備えられ、室内空気の温湿度を検知する室内温湿度検知手段と、
    冷房運転時において前記室内機に結露が発生すると予測される場合に前記室内機の結露を回避する結露回避制御を行う制御装置とを備え、
    前記制御装置は、冷房運転時に、前記室内温湿度検知手段により検知された室内空気の温湿度に基づいて前記室内機に結露が発生するか否かを判定するための判定値を設定し、前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が前記判定値以下の場合、前記室内機の運転状態温度が前記判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する前記結露回避制御を行うものであり、前記室内温湿度検知手段が設けられていない前記室内機に対応する前記判定値を設定するにあたっては、前記室内温湿度検知手段が設けられていない前記室内機と同室に設置された前記室内温湿度検知手段で検知された室内空気の湿度を用いる
    ことを特徴とする空気調和機。
  6. 前記室内機を操作するリモートコントローラーを更に備え、
    前記制御装置は、前記複数の室内機のうち、対応の判定値以下の運転状態温度を有して前記結露回避制御を行う要因となった室内機を特定する情報を、前記リモートコントローラーに表示する
    ことを特徴とする請求項記載の空気調和機。
  7. 容量可変型の圧縮機を有する室外機と、
    室内熱交換器を有する複数の室内機と、
    前記複数の室内機のそれぞれに設けられ、運転状態温度を検知する運転状態温度検知手段と、
    前記複数の室内機のそれぞれに設けられ、室内空気の温湿度を検知する室内温湿度検知手段と、
    冷房運転時において前記室内機に結露が発生すると予測される場合に前記室内機の結露を回避する結露回避制御を行う制御装置と
    前記室内機を操作するリモートコントローラーとを備え、
    前記制御装置は、冷房運転時に、前記各室内機の前記室内温湿度検知手段により検知された各室内の温湿度に基づいて、前記室内機それぞれ、結露が発生するか否かを判定するための判定値を設定し、前記各判定値に基づいて、前記各室内機毎に、それぞれ前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値以下かどうかを判断し、前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値以下となっている室内機がある場合、その室内機の前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する前記結露回避制御を行うものであり、また、前記複数の室内機のうち、対応の判定値以下の運転状態温度を有して前記結露回避制御を行う要因となった室内機を特定する情報を、前記リモートコントローラーに表示する
    ことを特徴とする空気調和機。
  8. 前記判定値は、室内空気温度が低いほど、また、室内空気湿度が低いほど、低い値となる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の空気調和機。
  9. 前記結露回避制御は、前記圧縮機周波数を予め設定した所定値だけ下げ、その後、再度、前記判定値を設定し直して前記室内機の運転状態温度が前記判定値以下かどうかを判断する処理を繰り返し行うことで、前記室内機の運転状態温度が前記判定値を上回るようにする制御である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の空気調和機。
  10. 前記結露回避制御は、圧縮機周波数範囲の上限値を制限することで、前記室内機の運転状態温度が前記判定値を上回るようにする制御である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の空気調和機。
  11. 前記結露回避制御中において、室内空気温度と設定温度との温度差が所定値より大きい場合、前記室内機の室内送風機の送風量を増加させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか一項に記載の空気調和機。
  12. 前記制御装置は、前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が前記判定値以下となる状態が一定時間以上継続しない限り、前記結露回避制御を行わない
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11の何れか一項に記載の空気調和機。
  13. 前記制御装置は、前記結露回避制御の有効、無効を設定する設定手段を有し、
    前記設定手段の設定をユーザー操作に従って切り換えられるようにした
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12の何れか一項に記載の空気調和機。
  14. 前記室内機の運転状態温度は、前記室内熱交換器の温度である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項13の何れか一項に記載の空気調和機。
  15. 前記制御装置は、前記室内機の室内送風機の風量に応じて前記判定値を補正する補正手段を備え、
    前記補正手段は、前記室内送風機の風量が大きいほど、低くなるように前記判定値を補正する
    ことを特徴とする請求項14記載の空気調和機。
  16. 前記室内機の運転状態温度は、前記室内機の吹出温度である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項13の何れか一項に記載の空気調和機。
  17. 第1空気調和機と、前記第1空気調和機に通信網で接続された第2空気調和機とを備え、
    前記第1空気調和機は、
    容量可変型の圧縮機を有する室外機と、
    室内熱交換器を有する室内機と、
    前記室内機の運転状態温度を検知する運転状態温度検知手段と、
    室内空気の温湿度を検知する室内温湿度検知手段と、
    冷房運転時において前記室内機に結露が発生すると予測される場合に前記室内機の結露を回避する結露回避制御を行う制御装置とを備え、
    前記制御装置は、冷房運転時に、前記室内温湿度検知手段により検知された室内空気の温湿度に基づいて前記室内機に結露が発生するか否かを判定するための判定値を設定し、前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が前記判定値以下の場合、前記室内機の運転状態温度が前記判定値を上回るように圧縮機周波数を制御する前記結露回避制御を行うものであり、
    前記第2空気調和機は、
    室内機を1又は複数備えており、前記第1空気調和機及び前記第2空気調和機のそれぞれの少なくとも一部の前記室内機が同室に配置された構成を有し、
    同室に設置された複数の前記室内機のうち、前記第2空気調和機の前記室内機には前記室内温湿度検知手段が設けられ、前記第1空気調和機の前記室内機の残りには前記室内温湿度検知手段が設けられていない構成を有し、
    前記制御装置は、
    前記室内温湿度検知手段が設けられていない前記第1空気調和機の前記室内機に対応する前記判定値を設定するにあたっては、前記室内温湿度検知手段が設けられていない前記第1空気調和機の前記室内機と同室に設置された、前記第2空気調和機の前記室内機に設けられた前記室内温湿度検知手段で検知された室内空気の湿度を、前記通信網を介して取得して用いる
    ことを特徴とする空気調和システム。
  18. 前記判定値は、室内空気温度が低いほど、また、室内空気湿度が低いほど、低い値となる
    ことを特徴とする請求項17記載の空気調和システム
  19. 前記結露回避制御は、前記圧縮機周波数を予め設定した所定値だけ下げ、その後、再度、前記判定値を設定し直して前記室内機の運転状態温度が前記判定値以下かどうかを判断する処理を繰り返し行うことで、前記室内機の運転状態温度が前記判定値を上回るようにする制御である
    ことを特徴とする請求項17又は請求項18記載の空気調和システム
  20. 前記結露回避制御は、圧縮機周波数範囲の上限値を制限することで、前記室内機の運転状態温度が前記判定値を上回るようにする制御である
    ことを特徴とする請求項17又は請求項18記載の空気調和システム
  21. 前記結露回避制御中において、室内空気温度と設定温度との温度差が所定値より大きい場合、前記室内機の室内送風機の送風量を増加させる
    ことを特徴とする請求項17〜請求項20の何れか一項に記載の空気調和システム
  22. 前記制御装置は、前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が前記判定値以下となる状態が一定時間以上継続しない限り、前記結露回避制御を行わない
    ことを特徴とする請求項17〜請求項21の何れか一項に記載の空気調和システム
  23. 前記制御装置は、前記結露回避制御の有効、無効を設定する設定手段を有し、
    前記設定手段の設定をユーザー操作に従って切り換えられるようにした
    ことを特徴とする請求項17〜請求項22の何れか一項に記載の空気調和システム
  24. 前記制御装置は、ユーザー操作に従って前記判定値を下げる圧縮機周波数制限緩和手段を有する
    ことを特徴とする請求項17〜請求項23の何れか一項に記載の空気調和システム
  25. 前記室内機の運転状態温度は、前記室内熱交換器の温度である
    ことを特徴とする請求項17〜請求項24の何れか一項に記載の空気調和システム
  26. 前記制御装置は、前記室内機の室内送風機の風量に応じて前記判定値を補正する補正手段を備え、
    前記補正手段は、前記室内送風機の風量が大きいほど、低くなるように前記判定値を補正する
    ことを特徴とする請求項25記載の空気調和システム
  27. 前記室内機の運転状態温度は、前記室内機の吹出温度である
    ことを特徴とする請求項17〜請求項24の何れか一項に記載の空気調和システム
  28. 前記第1空気調和機は、
    複数の前記室内機を備え、
    前記制御装置は、前記各室内機の前記室内温湿度検知手段により検知された各室内の温湿度に基づいて、前記各室内機毎に、それぞれ対応の前記判定値を設定し、前記各判定値に基づいて、前記各室内機毎に、それぞれ前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値以下かどうかを判断し、前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値以下となっている室内機がある場合、その室内機の前記運転状態温度検知手段で検知された前記室内機の運転状態温度が、対応の前記判定値を上回るように前記圧縮機周波数を制御する前記結露回避制御を行う
    ことを特徴とする請求項17〜請求項27の何れか一項に記載の空気調和機システム
  29. 前記第1空気調和機は、
    複数の前記室内機を備え、
    前記複数の室内機の一部には各室内機毎に前記室内温湿度検知手段が備えられ、前記複数の室内機の残りには前記室内温湿度検知手段が設けられていない構成を有し、
    前記制御装置は、
    前記室内温湿度検知手段が設けられておらず、且つ前記第2空気調和機の前記室内機とは同室に配置されていない前記第1空気調和機の前記室内機に対応する前記判定値を設定するにあたっては、前記室内温湿度検知手段が設けられていない前記室内機と同室に設置された前記室内温湿度検知手段で検知された室内空気の湿度を用いる
    ことを特徴とする請求項17〜請求項27の何れか一項に記載の空気調和機システム
  30. 前記第1空気調和機の前記室内機を操作するリモートコントローラーを更に備え、
    前記制御装置は、前記第1空気調和機の前記複数の室内機のうち、対応の判定値以下の運転状態温度を有して前記結露回避制御を行う要因となった室内機を特定する情報を、前記リモートコントローラーに表示する
    ことを特徴とする請求項28又は請求項29記載の空気調和機システム
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