JP6024726B2 - 外調機の制御装置 - Google Patents

外調機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6024726B2
JP6024726B2 JP2014232241A JP2014232241A JP6024726B2 JP 6024726 B2 JP6024726 B2 JP 6024726B2 JP 2014232241 A JP2014232241 A JP 2014232241A JP 2014232241 A JP2014232241 A JP 2014232241A JP 6024726 B2 JP6024726 B2 JP 6024726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indoor
temperature
heat exchanger
stages
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014232241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016095102A (ja
Inventor
幸夫 宮島
幸夫 宮島
木野村肇
Original Assignee
三菱重工冷熱株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱重工冷熱株式会社 filed Critical 三菱重工冷熱株式会社
Priority to JP2014232241A priority Critical patent/JP6024726B2/ja
Publication of JP2016095102A publication Critical patent/JP2016095102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6024726B2 publication Critical patent/JP6024726B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、外調機の制御装置に関し、より詳細には、吹き出し温度および室内湿度を最適に調整することにより快適性を確保しつつ、省エネを可能とする外調機の制御装置に関する。
いわゆるヒートポンプ式チラーは、特許文献1に開示されているように、ヒートポンプ式冷媒回路により冷却または加熱される水またはブラインにより間接的に室内空気を空気調和しており、ヒートポンプ式冷媒回路により直接空気調和をしないことから、たとえば、水またはブライン回路中に蓄熱槽を設置することにより、ヒートポンプ式冷媒回路の運転と、室内空気の負荷状況とを分離することが可能であり、制御性に優れるが、水またはブライン回路が別途必要であり、その分、設備コストが増大する。
これに対して、いわゆる直膨式空調システムは、特許文献2に開示されているように、ヒートポンプ式冷媒回路により室内空気を直接空気調和することから、水またはブライン回路が不要であり、設備コストが低減可能である反面、制御性に劣る。
より詳細には、熱負荷流体である空気温度が変化して、熱負荷が変動する際、それに応じて、ヒートポンプ式冷媒回路の膨張弁を調整することにより冷媒流量を調整する必要があるが、膨張弁の開閉による冷媒の流量調整のみでは、熱負荷の変動に対応したきめ細かい調整が困難であり、そのために、たとえば、ヒートポンプ式冷媒回路を余分に運転させて、エネルギーロスを生じたりする。
特に、直膨式空調システムとして、外気利用タイプのヒートポンプ式を利用して、夏場には冷房、冬場には暖房とともに加湿を行う場合、季節に応じて大幅に変動する外気に対して、エネルギーロスを抑制しつつ、目標温度および/目標湿度を達成するのは困難である。
この点、特許文献3には、空気側回路の温度制御の精度を向上するための負荷側熱交換器への冷媒流量の比例制御システムと、負荷側熱交換器冷媒回路の段数制御システムとを組み合わせた複合システムが開示されている。
より詳細には、負荷側熱交換器冷媒回路の段数制御による温度制御システムの悪さの改善と、負荷側熱交換器への冷媒流量の比例制御による温度制御における低負荷時の下限制御の限界の改善と、熱収支のアンバランスの回避とを併せて実現している。
しかしながら、このシステムにおいては、吹き出し温度の制御のみ行われ、室内湿度の調整については言及がなされておらず、ましてや、特に気化式加湿方式の場合には、加湿により気化潜熱により温度が低下するとともに、温度低下ゆえに加湿不足になることがあり、季節に応じて大幅に変動する外気に対して、エネルギーロスを抑制しつつ、目標温度および/目標湿度を達成するのは困難であるという技術的課題については、開示はおろか示唆すらなされていない。
これに対して、特許文献4には、負荷変動に対する熱交換量の制御を安定しておこなう冷凍装置が開示されている。
より詳細には、この冷凍装置は、圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、室外膨張弁とを冷媒を循環させる配管で連結してなる室外機、及び室内膨張弁と、室内熱交換器とを冷媒を循環させる配管で連結してなる室内機を接続して冷凍サイクルを形成し、室外及び室内熱交換器の熱交換量を制御する制御手段を備えてなり、室外又は室内熱交換器により負荷流体を加熱又は冷却するセパレート型の冷凍装置において、室外及び室内熱交換器は、それぞれ並列接続された複数の分配流路を有し、室外及び室内膨張弁は、分配流路のそれぞれに設けられ、各流路を開閉可能に形成されてなり、制御手段は、負荷流体の温度に基づいて複数の室外及び室内膨張弁の開閉を制御するように構成され、室外及び室内熱交換器に対して、段数制御が可能なようにしている。
しかしながら、この冷凍装置においては、特許文献3と同様に、吹き出し温度の制御のみ行われ、室内湿度の調整については言及がなされておらず、ましてや、特に気化式加湿方式の場合には、加湿により気化潜熱により温度が低下するとともに、温度低下ゆえに加湿不足になることがあり、季節に応じて大幅に変動する外気に対して、エネルギーロスを抑制しつつ、目標温度および/目標湿度を達成するのは困難であるという技術的課題については、開示はおろか示唆すらなされていない。
特開2002−318028号 特開2012−37108号 特許第5241760号 特開2008−128628号
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、吹き出し温度および室内湿度を最適に調整することにより快適性を確保しつつ、省エネを可能とする外調機の制御装置を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の外調機の制御装置は、
圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、室外膨張弁とをこの順に、互いに冷媒を循環させる配管で連結することにより構成される室外機と、
室内膨張弁と、室内熱交換器とをこの順に、冷媒を循環させる配管で連結することにより構成される室内機と、を接続することにより形成される冷凍回路が複数設けられ、
前記室内熱交換器はそれぞれ、対応する冷凍回路に対して互いに並列接続された複数段の分配流路を有し、
前記複数の冷凍回路の前記室内熱交換器に対して共通に、吸い込み温度を検出する吸い込み温度センサー、吹き出し温度を検出する吹き出し温度センサー、および気化式加湿器が設けられ、
前記室内膨張弁は、対応する前記分配流路を開閉可能に設けられ、前記室内熱交換器により外気を加熱又は冷却するとともに、前記気化式加湿器により加湿することにより、室内の空気を調和する外調機の制御装置であって、
前記室内膨張弁はそれぞれ、前記吸い込み温度センサーおよび前記吹き出し温度センサーにより検出された吸い込み温度および吹き出し温度に基づいて、該室内膨張弁の絞り度を制御する室内膨張弁コントローラを有し、
前記室内膨張弁コントローラそれぞれを制御する単一マスターコントローラが設けられ、該単一マスターコントローラは、ユーザの操作により、前記外調機の電源のオンオフが可能なオンオフスイッチと、ユーザの指示により、前記四方弁を切り替えて、室内の冷暖房を切り替え可能な冷暖房切り替え手段と、ユーザの指示により、吹き出し目標温度および室内目標湿度が設定可能な吹き出し目標温度および室内目標湿度入力手段と、前記吸い込み温度センサーにより検出された吸い込み温度および設計吸い込み温度に基づいて、前記複数の冷凍回路の各々において、前記室内熱交換器の稼動すべき段数を算出する段数算出手段と、算出された前記室内熱交換器の稼動すべき段数に基づいて、前記室外機の稼動すべき台数を決定する台数決定手段と、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御に対する割り込みを行う割り込み手段とを有し、
該単一マスターコントローラは、前記室内膨張弁コントローラそれぞれに対して、制御信号を送り、それにより、室内熱交換器入口温度と室内熱交換器出口温度との温度差に基づいて、いずれかの前記冷凍回路の前記複数段の分配流路の前記室内膨張弁の開閉を制御することにより、前記室内熱交換器の段数制御を行い、いずれかの前記冷凍回路の前記複数段の分配流路各々に対応する前記室内膨張弁がすべて閉じられたら、対応する前記室外機の前記圧縮機を停止することにより、前記室外機の台数制御を行い、
室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御に対する割り込みを行い、室内湿度が室内目標湿度に達するまで、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御を、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、優先的に行う、構成としている。
以上の構成を有する外調機の制御装置によれば、たとえば、単一マスターコントローラを操作する際、オンオフスイッチによりスイッチオンにして、冷暖房切り替え手段により暖房を選択し、吹き出し目標温度および室内目標湿度入力手段により吹き出し目標温度および室内目標湿度を設定すると、単一マスターコントローラは、室内機の室内膨張弁コントローラそれぞれに対して、制御信号を送り、それにより、室内熱交換器入口温度と室内熱交換器出口温度との温度差に基づいて、段数算出手段を通じて、いずれかの冷凍回路の複数段の分配流路の室内膨張弁の開閉を制御することにより、室内熱交換器の段数制御を行い、台数決定手段を通じて、いずれかの冷凍回路の複数段の分配流路各々に対応する室内膨張弁がすべて閉じられたら、対応する室外機の前記圧縮機を停止することにより、室外機の台数制御を行うようにしている。
これにより、たとえば、余分な室内機および室外機の稼動による過暖房を抑制することが可能であり、最適温度を達成しつつ、省エネを実現することが可能である。
その際、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、割り込み手段を通じて、室内熱交換器の段数制御および室外機の台数制御に対する割り込みを行い、室内湿度が室内目標湿度に達するまで、室内熱交換器の段数制御および室外機の台数制御を、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、優先的に行うことも可能であり、それにより、気化式加湿器の稼動を通じて気化潜熱により温度低下が引き起こされるとともに、温度低下が飽和湿度の低下を生じ、加湿量に制限が課せられるところ、温度制御のための室内熱交換器の段数制御および室外機の台数制御に対して、湿度制御のための室内熱交換器の段数制御および室外機の台数制御を優先することにより、たとえば、温度制御としては過暖房として段数を低減すべきところ、湿度制御として、気化式加湿器稼動に伴う温度低下および加湿量の制限を見越して、むしろ段数を増大することにより、このような事態を未然に防止し、以って、最適湿度を達成しつつ、省エネを実現することも可能であり、総じて、吹き出し温度および室内湿度を最適に調整することにより快適性を確保しつつ、省エネが可能となる。
さらに、前記複数の冷凍回路において、前記室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および1つの前記冷凍回路内の複数の室内膨張弁において、開閉制御を行う順序を予め定めておくのがよい。
さらにまた、前記複数の冷凍回路のいずれかの前記複数の室内膨張弁のいずれかの室内膨張弁の開閉制御を開始したら、その冷凍回路中の前記複数の室内膨張弁のすべてが、開または閉とならない限り、他の冷凍回路の前記複数の室内膨張弁の開閉制御を行わないのがよい。
加えて、冷房モードにおける、前記室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および複数の室内膨張弁において開閉制御を行う順序と、暖房モードにおける、前記室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および複数の室内膨張弁において開閉制御を行う順序とをそれぞれ、逆の順序とすることにより、シーズンローテンションを行うのがよい。
さらに、前記単一マスターコントローラは、無線あるいは有線によるリモートコントローラであるのがよい。
さらにまた、前記単一マスターコントローラは、前記気化式加湿器による加湿量を調整する加湿量調整手段をさらに有するのでもよい。
加えて、前記段数算出手段は、室内湿度が室内目標湿度より低い場合において、前記室内熱交換器の段数制御により、前記室内膨張弁を開として、段数を増加するのがよい。
また、前記段数算出手段は、室内湿度が室内目標湿度より低い場合において、前記室内熱交換器の段数制御により段数を増加するとともに、前記加湿量調整手段により、前記気化式加湿器により加湿量を増大するのがよい。
さらに、室内湿度が室内目標湿度より低い場合において、前記室内熱交換器の段数制御により、段数を増加するとともに、前記気化式加湿器による加湿量を増大した後、所定時間経過後、室内湿度と室内目標湿度との差を算出し、それに基づいて、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御に対する割り込みを解除するか否かを決定する割り込み解除手段をさらに有するのがよい。
さらにまた、前記段数算出手段は、前記室内熱交換器の段数制御において、前記複数の冷凍回路の各々において、前記室内熱交換器の全段数を稼働した場合の設計吸い込み温度と設計室温との温度差ΔT、および検出した外気温度と目標室温との温度差Δtを算出する手段と、
前記全段数に対して、ΔtのΔTに対する比を乗じることにより、稼動すべき段数を算出する手段と、
算出された稼動すべき段数に基づいて、前記複数の冷凍回路のいずれかについて、前記室内熱交換器の段数を増減する手段と、
を有するのがよい。
加えて、前記室内機には、前記室内熱交換器の下流側に、前記室内熱交換器により温度調整された外気を室内に送り込むように送風機がさらに設けられ、
検出した外気温度と目標室温との温度差Δtに基づいて、前記送風機をインバータ制御することにより、前記室内熱交換器により温度調整された外気の流量をさらに調整する送風機インバータ制御手段を有するのがよい。
さらに、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御により、所定時間内に吹き出し温度が吹き出し目標温度に達しない場合において、前記室内熱交換器の開状態の前記分配流路の対応する室内膨張弁の開度を比例的に制御することにより、冷媒の流量を制御する冷媒流量制御手段をさらに有するのがよい。
さらに、前記冷媒流量制御手段は、吹き出し温度の所定時間内の変化率が所定値を満たさない場合に、前記室内熱交換器の開状態の前記分配流路の対応する室内膨張弁の開度を比例的に制御することにより、冷媒の流量を制御する段階をさらに有するのがよい。
図1に示すように、室内Rの空気調和機10は、外調機10と内調機11とを有し、外調機10と内調機11それぞれ、室内機と室外機(いずれも後に説明)とを、冷媒を循環する配管で接続して構成されており、外調機10は、室内機において、外気を取り入れ、温度制御および湿度制御を行って、室内Rに空気調和した空気を吹き出し、一方、内調機11は、室内機において、室内空気を取り入れ、温度制御を行って、室内Rに空気調和した空気を吹き出しており、この点において、外調機10は、内調機11が室内の負荷変動に伴い温度制御をする前提として、変動する外気に対して、目標の吹き出し温度を達成するものである。
以下、外調機10について説明すれば、図2に示すように、室内機32は、圧縮機14と、四方弁16と、室内膨張弁26と、室内熱交換器28などが冷媒を循環する配管3で連結されて構成されており、室外機24は、室外熱交換器18と、室外膨張弁20などが冷媒を循環する配管22で連結されて構成されている。
室内機32の内部で冷媒の配管22は、循環冷媒が複数に分配されるように並列接続された3本の分配流路36Aないし36Cとなっている。各分配流路36Aないし36Cには、それぞれ室内熱交換器28Aないし28Cが形成されており、各分配流路36Aないし36Cには、それぞれ室内膨張弁26Aないし28Cが設けられている。室内膨張弁26Aないし26Cは、それぞれ弁開度が調整可能であり、それにより、各分配流路36Aないし36Cの開閉を制御可能としている。
一方、室外機24の内部で、室内機32と同様に、冷媒の配管22は、循環冷媒が複数に分配されるように並列接続された3本の分配流路37Aないし37Cとなっている。各分配流路37Aないし37Cには、それぞれ室外熱交換器18Aないし18Cが形成されており、また、各分配流路37Aないし37Cには、それぞれ室外膨張弁20Aないし20Cが設けられている。室外膨張弁20Aないし20Cは、それぞれ弁開度が調整可能であり、それにより、各分配流路37Aないし37Cの開閉を制御可能としている。なお、室外機24と室内機32で、流路の分配数を異ならせてもよい。
複数の冷凍回路34の室内熱交換器28に対して共通に、室内熱交換器28の上流側には、吸い込み温度を検出する吸い込み温度センサー38が設けられ、室内熱交換器28の下流側には、加湿用の水を噴霧可能な気化式加湿器42、室内熱交換器28により温度調整され、かつ気化式加湿器42により湿度調整された外気を室内に送り込む送風機70、室内Rの湿度センサー41、および吹き出し温度を検出する吹き出し温度センサー40が設けられる。
図2に示すように、室内熱交換器28及び室外熱交換器18はそれぞれ、3分割された各熱交換器を上下に等間隔に配置している。分割された熱交換器は、このように上下に等間隔に配置してもよいし、左右又は奥行き方向に等間隔に配置してもよい。また、等間隔でなく、適宜間隔をあけて配置してもよい。
以上のように、外調機10について、室内機32、室外機24およびこれらを接続する配管22により、構成される冷凍回路34が3基設けられる。
図3に示すように、外調機10には、外調機10を制御するための単一マスターコントローラ46が設けられ、単一マスターコントローラ46は、それぞれの室外機24、それぞれの室内機32、気化式加湿器42、送風機70、湿度センサー41、吹き出し温度センサー40および吸い込み温度センサー38と制御ラインを介して接続されている。
より詳細には、室内膨張弁26Aないし26Cはそれぞれ、吸い込み温度センサー38および吹き出し温度センサー40により検出された吸い込み温度および吹き出し温度に基づいて、室内膨張弁26の絞り度を制御する室内膨張弁コントローラ44を有し、室内膨張弁コントローラ44それぞれを制御する単一マスターコントローラ46が設けられる。
単一マスターコントローラ46は、ユーザの操作により、外調機10の電源のオンオフが可能なオンオフスイッチ48と、ユーザの指示により、四方弁16を切り替えて、室内Rの冷暖房を切り替え可能な冷暖房切り替え手段50と、ユーザの指示により、吹き出し目標温度および室内目標湿度が設定可能な吹き出し目標温度および室内目標湿度入力手段52と、吸い込み温度センサー38により検出された吸い込み温度および設計吸い込み温度に基づいて、複数の冷凍回路34の各々において、室内熱交換器28の稼動すべき段数を算出する段数算出手段54と、算出された室内熱交換器28の稼動すべき段数に基づいて、室外機24の稼動すべき台数を決定する台数決定手段56と、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、室内熱交換器28の段数制御および室外機24の台数制御に対する割り込みを行う割り込み手段58とを有し、単一マスターコントローラ46は、室内膨張弁コントローラ44Aないし44Cそれぞれに対して、制御信号を送るようにしている。
単一マスターコントローラ46は、気化式加湿器42による加湿量を調整する加湿量調整手段60をさらに有するとともに、検出した外気温度と目標室温との温度差Δtに基づいて、送風機70をインバータ制御することにより、室内熱交換器28により温度調整された外気の流量をさらに調整する送風機インバータ制御手段72を有する。
室内膨張弁コントローラ44Aないし44Cおよび単一マスターコントローラ46はそれぞれ、CPU、メモリ等が実装された制御基板を備え、制御基板同士がリモコンケーブルで接続されている。単一マスターコントローラ46は、無線あるいは有線によるリモートコントローラでよい。
次に、外調機10の動作について説明する。図2に示す破線実線矢印は冷房運転時における冷媒の流れを示し、実線矢印は暖房運転時における冷媒の流れを示している。
まず、冷房運転時は、圧縮機14で圧縮された高温高圧の冷媒は、四方弁16を通過して室外熱交換器18に流入し、室外熱交換器18を通過する空気と熱交換して凝縮液化した後、室外膨張弁20に流入する。ここで、室外熱交換器18Aないし18Cのうち、いずれの熱交換器に冷媒が流入するかは、単一マスターコントローラ46によって制御される。
単一マスターコントローラ46によって開になった室外膨張弁20に対応する室外熱交換器18で外気と熱交換された冷媒は、室外膨張弁20を介して室内機32に送られ、室内膨張弁26によって、室内熱交換器28で蒸発できる圧力まで減圧され、その後室内熱交換器28に流入し、室内熱交換器28を通過する空気と熱交換して蒸発ガス化する。
ここで、単一マスターコントローラ46は、ユーザなどによって予め設定された設定温度と、吹き出しセンサー40で得られた温度とを比較して、差分に基づいて室内の負荷を判断し、室内膨張弁26Aないし26Cのうち、減圧をおこなう膨張弁を選択する。これにより、冷媒は選択された室内膨張弁26で減圧し、この膨張弁に対応する室内熱交換器28のみで熱交換して蒸発する。そして、室内熱交換器28で熱交換して蒸発したガス冷媒は、四方弁16を介して再び圧縮機14に戻る。
一方、暖房運転の場合は、四方弁16を切り替えて、冷媒の循環方向が反対になるだけで基本的な動作は冷房時と同様である。つまり、圧縮機14で圧縮された冷媒は、実線矢印のように四方弁16を介して室内熱交換器28へ流入し、室内熱交換器28を通過する空気と熱交換して凝縮液化する。その後、室外膨張弁20で減圧され、室外熱交換器18で熱交換されて蒸発し、ガス冷媒となって圧縮機14に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、室外熱交換器18及び室内熱交換器28は、それぞれ複数の分配流路で形成された熱交換器を有しており、この分配流路のそれぞれの流路を、室外膨張弁20及び室内膨張弁26により開閉制御することができ、室外熱交換器18及び室内熱交換器28の冷媒流量を制御して熱交換量を制御し、その結果、負荷変動に対する熱交換量の制御を安定しておこなうことができる。
また、吹き出し温度と設定温度との差に基づく負荷だけではなく、外気温度に基づく室外熱交換器の負荷も考慮して、室外膨張弁の開閉を制御して冷媒流量を制御することができ、室外側と室内側のそれぞれの負荷変動に対して、それぞれの熱交換器で熱交換量を制御し、その結果、負荷変動に対する熱交換量の制御を安定しておこなうことができる。
以上の構成を有する外調機10について、その制御方法について、図4ないし図7を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図4に示すように、まず、ステップ1において、マスターコントローラ46により、電源スイッチをオンにした後、運転モードを設定する。具体的には、冷房モードか、暖房モードかを設定する。
次いで、ステップ2において、マスターコントローラ46により、吹き出し温度を設定する。
次いで、ステップ3において、マスターコントローラ46により、運転オンとなるまで待機モードとなる。
次いで、ステップ4において、運転オンとなると、冷房モードか、暖房モードかに応じて、以下の制御態様が異なる。具体的には、冷房モードの場合、室内機32の段数制御(ステップ5)および室外機24の台数制御(ステップ6)を行う一方、暖房モードの場合、室内機32の段数制御(ステップ9)および室外機24の台数制御(ステップ10)を行う点では、冷房モードと同様であるが、室内機32の段数制御および室外機24の台数制御により温度制御を行う場合、室内湿度に応じて(ステップ11)、湿度制御を温度制御に優先して行う。ここが、本願発明の特徴点であり、さらに、以下に詳細に説明する。
説明の都合上、先に冷房モードの場合を説明する。
図5および図9に示すように、ステップ100において、ΔTおよびΔtを算出する。具体的には、ΔTは、すべての室内機32AないしCの全段数(9基)を開とする場合の設計吸込み温度と設計吹出し温度との差であり、一方、Δtは、測定される実際の吸込み温度(外気温度)と設定した目標吹き出し温度との差である。
次いで、ステップ101において、全段数に対してΔt/ΔTを乗じて、必要な段数を算出する。この場合、端数は切り上げている。
次いで、ステップ102において、室内機32の段数制御について、室内機32A、32Bおよび32Cの順に制御することを予め定めておくことにより、まず、室内機32Aについて、必要な段数に対して、室内機32Aの室内膨張弁26を全て開くか否かを判定する。この場合、全て開く場合は、室内機32Bの段数制御に移り、全てを開く必要がない場合には、室外機24の台数制御として、室外機24Aは稼動する一方、室外機24Bおよび室外機24Cを停止する。
次いで、ステップ103において、室内機32Bについて、必要な段数、正確には、ステップ101で算出された段数から室内機32Aにおける段数を引いた値に対して、室内機32Bの室内膨張弁26を全て開くか否かを判定する。この場合、全て開く場合は、室内機32Cの段数制御に移り、全てを開く必要がない場合には、室外機24の台数制御として、室外機24Bは稼動する一方、室外機24Cは停止維持する。
この場合、複数の冷凍回路34において、室内膨張弁26の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および1つの冷凍回路内の複数の室内膨張弁26において、開閉制御を行う順序を予め定めておき、複数の冷凍回路34のいずれかの複数の室内膨張弁26のいずれかの室内膨張弁の開閉制御を開始したら、その冷凍回路中の複数の室内膨張弁のすべてが、開または閉とならない限り、他の冷凍回路の複数の室内膨張弁の開閉制御を行わないように設定している。
次いで、ステップ104において、室内機32Cについて、必要な段数、正確には、ステップ101で算出された段数から室内機32Aおよび室内機32Bそれぞれにおける段数を引いた値に対して、室内機32Cの室内膨張弁26を全て開くか否かを判定する。この場合、全て開く場合は、室内機32AないしCの比例制御に移り、全てを開く必要がない場合には、室外機24の台数制御として、室外機24Cを稼動し、すべての室外機24Aないし室外機24Cそれぞれを稼動する。
この場合、図8に示すように、たとえば、ステップ110において算出した室内機32の必要な段数が5基の場合、室内機32Aの室内膨張弁26をすべて開として、室内機32Bの室内膨張弁26の2基を開とし、その結果、室内機32Aおよび室内機32Bそれぞれに対応する室外機24Aおよび室外機24Bは稼動する一方、室外機24Cを停止する。
図4に戻り、ステップ7において、室内機32の開いている室内膨張弁26(図8では、5基)を対象にして、比例制御を行い、ステップ8において、吹き出し温度が設定した目標温度に達したかを判定し、目標温度に達しない場合には、室内膨張弁26の比例制御を反復して行う。
より詳細には、膨張弁の比例制御は、図8に示すように、たとえば、冷房モードにおいて、段数算出された5基の室内機の膨張弁を開く(100%)と、冷やし過ぎとなり、目標吹き出し温度より低くなる場合、目標吹き出し温度を達成するものである。
この場合、図8において開いている5基の膨張弁44AA、44AB、44AC、44BAおよび44BBを比例制御の対象とするが、開いた順番とは逆の順に、比例制御を行うようにしている。より詳細には、図11に示すように、膨張弁44BB、44BA、44AC、44ABおよび44AAの順番に1基ずつ比例制御を行う。
より具体的には、まず、膨張弁44BBの比例制御を行う。たとえば、100%開を70%、50%としていき、0%、つまり膨張弁44BBを閉じても、目標吹き出し温度より低くなる場合に、次に、膨張弁44BAの比例制御を行う。比例制御の割合(何%開くか)を段階的に予め定めておいてもよい。同様にして、膨張弁44BAを閉じても、目標吹き出し温度より低くなる場合に、次に、膨張弁44ACの比例制御を行う。このように、目標吹き出し温度を達成するまで、1基ずつ膨張弁の比例制御を行う。
この場合、図8に示すように、膨張弁44BBおよび膨張弁44BAを閉じることにより、室内機32Bの膨張弁はすべて閉じられるので、対応する室外機24Bを停止する。
以上の膨張弁の比例制御と室外機の台数制御により、膨張弁の比例制御が室内機の段数制御に対する微調整機能を果たすとともに、室外機の台数制御との組み合わせにより、目標吹き出し温度に応じて、必要な室内機および室外機のみを稼動させることにより、省エネを達成することが可能である。
以上のように、外調機の制御において、冷房モードの場合、設定温度に対して室内の温度がある程度高く、負荷が大きいと判断する場合は、熱交換量を多くして設定温度に迅速に近づける必要があるので、たとえば、室外膨張弁20Aないし20Cを全て開にして、室外熱交換器18Aないし18Cの全てに冷媒を通流させて熱交換をおこなう。
これに対して、室内の温度が略設定温度まで冷却されている負荷の小さい場合は、室外膨張弁20Aないし20Cのうち、一部のみを開にして、開にした室外熱交換器18のみに冷媒を通流させて熱交換をおこなう。
また、単一マスターコントローラ46は、このような差分Δtに基づく室内の負荷による制御に加えて、吸い込み温度センサー38で得られた外気の温度に基づいて室外膨張弁20の開閉を制御する。これは、例えば室内の負荷が同じ状態でも、外気の温度は独立に変動するものであるので、外気が低く凝縮能力が高い場合は開にする室外膨張弁の数を少なくし、外気が高く凝縮能力が低い場合は開にする室外膨張弁の数を多くする。
次に、ステップ4において、暖房モードの場合を説明する。
ステップ9およびステップ10に示すように、温度制御を行う場合の室内機32の段数制御および室外機24の台数制御は、冷房モードの場合と同様であるので、その説明は省略し、湿度制御を以下に説明する。
ステップ11において、室内湿度を目標湿度と比較する。室内湿度が目標湿度以下の場合は、ステップ12において、湿度制御が割り込み、温度制御のステップ9およびステップ10において算出された室内機32の段数および室外機24の台数がリセットされる。
より詳細には、図10に示すように、まず、ステップ201において、気化式加湿器の加湿量/送風機の送風量(=Δx)を算出する。次いで、図6に示すように、ステップ202において、Δxに基づいて、等エンタルピー線上に沿って、気化式加湿器による温度降下分(Δtx)を算出する。次いで、ステップ203において、全段数に対して(Δt+Δtx)/ΔTを乗じて、必要な段数を算出する。この場合、ΔTは、温度制御の場合の段数制御で用いた値をそのまま用い、端数は切り上げている。
以上により、気化式加湿器を用いて湿度制御を行う場合において、加湿により気化潜熱により温度が低下するとともに、温度低下ゆえに加湿不足になることがあるところ、この点について、気化式加湿器による温度降下分(Δtx)を補償して必要な室内膨張弁26の段数を算出しており、これにより、季節に応じて大幅に変動する外気に対して、エネルギーロスを抑制しつつ、目標温度および/目標湿度を達成することが可能である。
次いで、ステップ204において、室内機32の段数制御について、室内機32A、32Bおよび32Cの順に制御することを予め定めておくことにより、まず、室内機32Aについて、必要な段数に対して、室内機32Aの室内膨張弁26を全て開くか否かを判定する。この場合、全て開く場合は、室内機32Bの段数制御に移り、全てを開く必要がない場合には、室外機24の台数制御として、室外機24Aは稼動する一方、室外機24Bおよび室外機24Cを停止する。
次いで、ステップ205において、室内機32Bについて、必要な段数、正確には、ステップ203で算出された段数から室内機32Aにおける段数を引いた値に対して、室内機32Bの室内膨張弁26を全て開くか否かを判定する。この場合、全て開く場合は、室内機32Cの段数制御に移り、全てを開く必要がない場合には、室外機24の台数制御として、室外機24Bは稼動する一方、室外機24Cは停止維持する。
次いで、ステップ206において、室内機32Cについて、必要な段数、正確には、ステップ203で算出された段数から室内機32Aおよび室内機32Bそれぞれにおける段数を引いた値に対して、室内機32Cの室内膨張弁26を全て開くか否かを判定する。この場合、全て開く場合は、室内機32AないしCの比例制御に移り、全てを開く必要がない場合には、室外機24の台数制御として、室外機24Cを稼動し、すべての室外機24Aないし室外機24Cそれぞれを稼動する。
図4に戻り、ステップ7において、室内機32の開いている室内膨張弁26を対象にして、比例制御を行い、ステップ8において、吹き出し温度が設定した目標温度に達したかを判定し、目標温度に達しない場合には、たとえば、暖房モードにおいて、段数算出された5基の室内機の膨張弁を開く(100%)と、暖め過ぎとなり、目標吹き出し温度より高くなる場合に、微調整を行うことにより、比例制御を反復して行うのは、冷房モードの場合と同様である。
単一マスターコントローラ46によって選択される熱交換器は、例えば、1番目から1つずつ順番に選択された熱交換器であってもよいし、1番目、3番目、5番目などのように奇数番を選択してもよい。また、偶数番を選択してもよい。つまり、3個の熱交換器のうち、開又は閉にする熱交換器の個数は、上述したように吹き出し温度や室外温度などに基づいて制御され、開又は閉にする熱交換器の場所や組み合わせ方は、適宜選択することができる。
変形例として、図7に示すように、冷房モード(図7(A))における、室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および複数の室内膨張弁において開閉制御を行う順序(図面上において、上から下)と、暖房モードにおける(図7(B))、室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および複数の室内膨張弁において開閉制御を行う順序(図面上において、下から上)とをそれぞれ、逆の順序とすることにより、シーズンローテンションを行い、熱交換器の稼働率が平準化するようにするのもよい。
さらに、室内熱交換器の段数制御および室外機の台数制御により、所定時間内に吹き出し温度が吹き出し目標温度に達しない場合において、室内熱交換器の開状態の分配流路の対応する室内膨張弁の開度を比例的に制御することにより、冷媒の流量を制御する冷媒流量制御手段をさらに有するのでもよい。
また、冷媒流量制御手段は、吹き出し温度の所定時間内の変化率が所定値を満たさない場合に、室内熱交換器の開状態の分配流路の対応する室内膨張弁の開度を比例的に制御することにより、冷媒の流量を制御する段階をさらに有するのでもよい。
さらにまた、室内湿度が室内目標湿度より低い場合において、室内熱交換器の段数制御により、段数を増加するとともに、気化式加湿器42による加湿量を増大した後、所定時間経過後、室内湿度と室内目標湿度との差を算出し、それに基づいて、室内熱交換器の段数制御および室外機の台数制御に対する割り込みを解除するか否かを決定する割り込み解除手段をさらに有するのでもよい。
加えて、検出した外気温度と目標室温との温度差Δtに基づいて、送風機インバータ制御手段72により、送風機70をインバータ制御することにより、室内熱交換器により温度調整された外気の流量をさらに調整するのでもよい。
以上の構成を有する外調機10の制御装置によれば、たとえば、単一マスターコントローラ46を操作する際、オンオフスイッチによりスイッチオンにして、冷暖房切り替え手段50により暖房を選択し、吹き出し目標温度および室内目標湿度入力手段52により吹き出し目標温度および室内目標湿度を設定すると、単一マスターコントローラ46は、室内機32の室内膨張弁コントローラ26それぞれに対して、制御信号を送り、それにより、室内熱交換器入口温度と室内熱交換器出口温度との温度差に基づいて、段数算出手段54を通じて、いずれかの冷凍回路34の複数段の分配流路36の室内膨張弁26の開閉を制御することにより、室内熱交換器28の段数制御を行い、台数決定手段56を通じて、いずれかの冷凍回路34の複数段の分配流路36各々に対応する室内膨張弁26がすべて閉じられたら、対応する室外機24の圧縮機14を停止することにより、室外機24の台数制御を行うようにしている。
これにより、たとえば、余分な室内機32および室外機24の稼動による過暖房を抑制することが可能であり、最適温度を達成しつつ、省エネを実現することが可能である。
その際、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、割り込み手段58を通じて、室内熱交換器28の段数制御および室外機24の台数制御に対する割り込みを行い、室内湿度が室内目標湿度に達するまで、室内熱交換器28の段数制御および室外機24の台数制御を、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、優先的に行うことも可能であり、それにより、気化式加湿器42の稼動を通じて気化潜熱により温度低下が引き起こされるとともに、温度低下が飽和湿度の低下を生じ、加湿量に制限が課せられるところ、温度制御のための室内熱交換器28の段数制御および室外機24の台数制御に対して、湿度制御のための室内熱交換器28の段数制御および室外機24の台数制御を優先することにより、たとえば、温度制御としては過暖房として段数を低減すべきところ、湿度制御として、気化式加湿器42稼動に伴う温度低下および加湿量の制限を見越して、むしろ段数を増大することにより、このような事態を未然に防止し、以って、最適湿度を達成しつつ、省エネを実現することも可能であり、総じて、吹き出し温度および室内湿度を最適に調整することにより快適性を確保しつつ、省エネが可能となる。

以下に、本発明の第2実施形態について、図12を参照しながら説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本実施形態の特徴は、第1実施形態においては、冷房モード、暖房モードいずれの場合も、室内機の段数制御および室外機の台数制御について、いったん段数の算出あるいは停止すべき台数を算出したら、見直しをせずに、ワンススルーで室内機の比例制御に移行しているのに対して、室内機の比例制御に移行後に、室内機の段数の見直しおよび室外機の台数の見直しの必要性を判断し(図12のステップ14)、必要であれば、見直しを行い、運転モードまで戻るようにした点(図12のステップ4)にある。
より詳細には、図12に示すように、室内機の比例制御により、目標吹き出し温度を達成後、ステップ14において、室内機の段数の見直しおよび室外機の台数の見直しの必要性を判断する。
室内機の段数の見直しおよび室外機の台数の見直しの条件としては、3通りあり、第1に、吹き出し設定温度を変更した場合、第2に、タイマーによる繰り返し見直し時間が経過した場合、第3に、吸い込み温度(外気温度)の変化が所定値を超えた場合である。このいずれかの条件を充足する場合に、室内機の段数しおよび室外機の台数を再度算出するために、ステップ4の運転モードの直前に戻るようにしている。
第1の条件は、たとえば、内調機による室内温度の調整との関係において、当初に設定した吹き出し温度を変更する場合であり、第2の条件は、予めタイマーにより所定時間間隔を設定しておくことにより、所定時間間隔を経過するたびに、室内機の段数および室外機の台数を強制的に見直す場合であり、第3の条件は、たとえば、昼間外気温度と夜間外気温度とで温度差が生じるが、このような外気温度の自然的な変化が一定以上の場合に、室内機の段数および室外機の台数を強制的に見直す場合であり、外調機特有の見直し条件である。第2の条件の所定時間間隔、および第3の所定温度差は、外調機が使用される場所、条件等に応じて適宜に設定すればよい。
以上のような条件下で、室内機の段数および室外機の台数を強制的に見直すことにより、必要なときに、必要な数だけ室内機および室外機を稼動させることにより、より確実に省エネを達成するとともに、内調機と協働して、より快適な室内の空気調和を達成可能である。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、本実施形態において、暖房を行う場合に、段数制御によりいずれかの室内膨張弁26を閉じる際、閉じられている室内膨張弁26の多い室内機32の開いている室内膨張弁26を優先的に閉じ、それにより、対応する室外機24をできるだけ早期に停止させる台数制御を行うようにしているが、それに限定されることなく、段数制御によりいずれかの室内膨張弁26を閉じる限り、任意の室内機32の開いている室内膨張弁26を閉じ、それにより、いずれかの室内機32の電子室内膨張弁26がすべて閉じられたら、対応する室外機24を停止させる台数制御を行ってもよい。
たとえば、本実施形態において、温度制御において段数制御により運転すべき段数を算出する場合において、全段数に対して、ΔtのΔTに対する比を乗じることにより、稼動すべき段数を算出しているが、室内機の膨張弁の段数および室外機の台数の算出後、室内機の開いている膨張弁により比例制御を行い、微調整を行う限り、端数を切り上げてもよいし、切り下げてもよいし、四捨五入でもよい。
たとえば、本実施形態において、湿度制御において段数制御により運転すべき段数を調整する場合において、段数を1段ずつ増減させているが、温度制御において段数制御により運転すべき段数を調整する場合においては、全段数に対して、ΔtのΔTに対する比を乗じることにより、稼動すべき段数を算出した結果、たとえば、現在の運転段数5基からいきなり3基、2基等1段ずつに限らず増減させることが含まれる。
本発明の第1実施形態に係る外調機を含む室内空気調和装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の制御装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の制御フローを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の室内機32の段数制御において、算出するΔtおよびΔTを示す空気線図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の湿度制御において算出するΔtxを示す空気線図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の制御方法の変形例として、いわゆるシーズンローテーション制御の態様を示す図であり、図7(A)が、冷房モードの場合、図7(B)が、暖房モードの場合である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の室内機32の段数制御において、温度制御における室内機32の段数制御および室外機24の台数制御の状況を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の制御方法において、温度制御における室内機32の段数制御および室外機24の台数制御の制御フローを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の湿度制御において、図9と同様な図である。 本発明の第1実施形態に係る外調機の室内機32の比例制御および室外機24の台数制御の状況を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る外調機の制御方法において、温度制御における室内機32の段数制御および室外機24の台数制御の制御フローを示す、図4と同様な図である。
R 室内
10 外調機
11 内調機
12 制御装置
14 圧縮機
16 四方弁
18 室外熱交換器
20 室外室内膨張弁
22 配管
24 室外機
25 室外機
26 室内膨張弁
28 室内熱交換器
30 配管
32 室内機
33 室内機
34 冷凍回路
36 分配流路
37 分配流路
38 吸い込み温度センサー
40 吹き出し温度センサー
41 湿度センサー
42 気化式加湿器
44 室内膨張弁コントローラ
46 単一マスターコントローラ
48 オンオフスイッチ
50 冷暖房切り替え手段
52 吹き出し目標温度および室内目標湿度入力手段
54 段数算出手段
56 台数決定手段
58 割り込み手段
60 加湿量調整手段
62 割り込み解除手段
64 設計吸い込み温度と設計室温との温度差ΔTおよび検出した外気温度と目標室温との温度差Δtを算出する手段
66 稼動すべき段数を算出する手段
68 室内熱交換器の段数を増減する手段
70 送風機
72 送風機インバータ制御手段
74 冷媒流量制御手段

Claims (13)

  1. 圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、室外膨張弁とをこの順に、互いに冷媒を循環させる配管で連結することにより構成される室外機と、
    室内膨張弁と、室内熱交換器とをこの順に、冷媒を循環させる配管で連結することにより構成される室内機と、を接続することにより形成される冷凍回路が複数設けられ、
    前記室内熱交換器はそれぞれ、対応する冷凍回路に対して互いに並列接続された複数段の分配流路を有し、
    前記複数の冷凍回路の前記室内熱交換器に対して共通に、吸い込み温度を検出する吸い込み温度センサー、吹き出し温度を検出する吹き出し温度センサー、および気化式加湿器が設けられ、
    前記室内膨張弁は、対応する前記分配流路を開閉可能に設けられ、前記室内熱交換器により外気を加熱又は冷却するとともに、前記気化式加湿器により加湿することにより、室内の空気を調和する外調機の制御装置であって、
    前記室内膨張弁はそれぞれ、前記吸い込み温度センサーおよび前記吹き出し温度センサーにより検出された吸い込み温度および吹き出し温度に基づいて、該室内膨張弁の絞り度を制御する室内膨張弁コントローラを有し、
    前記室内膨張弁コントローラそれぞれを制御する単一マスターコントローラが設けられ、該単一マスターコントローラは、ユーザの操作により、前記外調機の電源のオンオフが可能なオンオフスイッチと、ユーザの指示により、前記四方弁を切り替えて、室内の冷暖房を切り替え可能な冷暖房切り替え手段と、ユーザの指示により、吹き出し目標温度および室内目標湿度が設定可能な吹き出し目標温度および室内目標湿度入力手段と、前記吸い込み温度センサーにより検出された吸い込み温度および設計吸い込み温度に基づいて、前記複数の冷凍回路の各々において、前記室内熱交換器の稼動すべき段数を算出する段数算出手段と、算出された前記室内熱交換器の稼動すべき段数に基づいて、前記室外機の稼動すべき台数を決定する台数決定手段と、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御に対する割り込みを行う割り込み手段とを有し、
    該単一マスターコントローラは、前記室内膨張弁コントローラそれぞれに対して、制御信号を送り、それにより、室内熱交換器入口温度と室内熱交換器出口温度との温度差に基づいて、いずれかの前記冷凍回路の前記複数段の分配流路の前記室内膨張弁の開閉を制御することにより、前記室内熱交換器の段数制御を行い、いずれかの前記冷凍回路の前記複数段の分配流路各々に対応する前記室内膨張弁がすべて閉じられる場合に、対応する前記室外機の前記圧縮機を停止することにより、前記室外機の台数制御を行い、
    室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御に対する割り込みを行い、室内湿度が室内目標湿度に達するまで、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御を、室内目標湿度と室内湿度との湿度差に基づいて、優先的に行うことを特徴とする、外調機の制御装置。
  2. 前記複数の冷凍回路において、前記室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および1つの前記冷凍回路内の複数の室内膨張弁において、開閉制御を行う順序を予め定めておく、請求項1に記載の外調機の制御装置。
  3. 前記複数の冷凍回路のいずれかの前記複数の室内膨張弁のいずれかの室内膨張弁の開閉制御を開始したら、その冷凍回路中の前記複数の室内膨張弁のすべてが、開または閉とならない限り、他の冷凍回路の前記複数の室内膨張弁の開閉制御を行わないように設定する、請求項2に記載の外調機の制御装置。
  4. 冷房モードにおける、前記室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および複数の室内膨張弁において開閉制御を行う順序と、暖房モードにおける、前記室内膨張弁の開閉制御を行う冷凍回路の順序、および複数の室内膨張弁において開閉制御を行う順序とをそれぞれ、逆の順序とすることにより、シーズンローテンションを行う、請求項2または請求項3に記載の外調機の制御装置。
  5. 前記単一マスターコントローラは、無線あるいは有線によるリモートコントローラである、請求項1に記載の外調機の制御装置。
  6. 前記単一マスターコントローラは、前記気化式加湿器による加湿量を調整する加湿量調整手段をさらに有する、請求項1に記載の外調機の制御装置。
  7. 前記段数算出手段は、室内湿度が室内目標湿度より低い場合において、前記室内熱交換器の段数制御により、前記室内膨張弁を開として、段数を増加する、請求項1に記載の外調機の制御装置。
  8. 前記段数算出手段は、室内湿度が室内目標湿度より低い場合において、前記室内熱交換器の段数制御により段数を増加するとともに、前記加湿量調整手段により、前記気化式加湿器により加湿量を増大する、請求項6に記載の外調機の制御装置。
  9. 室内湿度が室内目標湿度より低い場合において、前記室内熱交換器の段数制御により、段数を増加するとともに、前記気化式加湿器による加湿量を増大した後、所定時間経過後、室内湿度と室内目標湿度との差を算出し、それに基づいて、前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御に対する割り込みを解除するか否かを決定する割り込み解除手段をさらに有する、請求項8に記載の外調機の制御装置。
  10. 前記段数算出手段は、前記室内熱交換器の段数制御において、前記複数の冷凍回路の各々において、前記室内熱交換器の全段数を稼働した場合の設計吸い込み温度と設計室温との温度差ΔT、および検出した外気温度と目標室温との温度差Δtを算出する手段と、
    前記全段数に対して、ΔtのΔTに対する比を乗じることにより、稼動すべき段数を算出する手段と、
    算出された稼動すべき段数に基づいて、前記複数の冷凍回路のいずれかについて、前記室内熱交換器の段数を増減する手段と、
    を有する請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の外調機の制御装置。
  11. 前記室内機には、前記室内熱交換器の下流側に、前記室内熱交換器により温度調整された外気を室内に送り込むように送風機がさらに設けられ、
    検出した外気温度と目標室温との温度差Δtに基づいて、前記送風機をインバータ制御することにより、前記室内熱交換器により温度調整された外気の流量をさらに調整する送風機インバータ制御手段を有する、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の外調機の制御装置。
  12. 前記室内熱交換器の段数制御および前記室外機の台数制御により、所定時間内に吹き出し温度が吹き出し目標温度に達しない場合において、前記室内熱交換器の開状態の前記分配流路の対応する室内膨張弁の開度を比例的に制御することにより、冷媒の流量を制御する冷媒流量制御手段をさらに有する、請求項1ないし請求項11のいずれ1項に記載の外調機の制御装置。
  13. 前記冷媒流量制御手段は、吹き出し温度の所定時間内の変化率が所定値を満たさない場合に、前記室内熱交換器の開状態の前記分配流路の対応する室内膨張弁の開度を比例的に制御することにより、冷媒の流量を制御する段階をさらに有する、請求項12に記載の外調機の制御装置。
JP2014232241A 2014-11-14 2014-11-14 外調機の制御装置 Active JP6024726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014232241A JP6024726B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 外調機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014232241A JP6024726B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 外調機の制御装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016198659A Division JP6221198B2 (ja) 2016-10-07 2016-10-07 外調機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016095102A JP2016095102A (ja) 2016-05-26
JP6024726B2 true JP6024726B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=56070897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014232241A Active JP6024726B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 外調機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6024726B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036911A (ja) * 2016-10-07 2017-02-16 三菱重工冷熱株式会社 外調機の制御装置
CN106765992A (zh) * 2017-01-17 2017-05-31 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法、空调器及空调系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7477739B2 (ja) * 2019-06-26 2024-05-02 ダイキン工業株式会社 外気処理装置及び空調システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3143195B2 (ja) * 1992-03-02 2001-03-07 三洋電機株式会社 空気調和装置
JP4776511B2 (ja) * 2006-11-24 2011-09-21 日立アプライアンス株式会社 冷凍装置
JP5241760B2 (ja) * 2010-03-16 2013-07-17 株式会社東洋製作所 直膨式空調機の温度制御システム
JP5289395B2 (ja) * 2010-08-05 2013-09-11 株式会社東洋製作所 直膨式空調装置
JP5719247B2 (ja) * 2011-07-11 2015-05-13 三機工業株式会社 外気調和機の制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036911A (ja) * 2016-10-07 2017-02-16 三菱重工冷熱株式会社 外調機の制御装置
CN106765992A (zh) * 2017-01-17 2017-05-31 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法、空调器及空调系统
CN106765992B (zh) * 2017-01-17 2019-04-19 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法、空调器及空调系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016095102A (ja) 2016-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6300921B2 (ja) 空調換気装置
JP5375945B2 (ja) 温度および湿度の調整を行う空調システム
JP6234574B2 (ja) 換気装置
KR101507454B1 (ko) 히트펌프 및 그 제어 방법
CN109196287B (zh) 空气调节系统
JP6072221B2 (ja) 空気調和システム
JP5501179B2 (ja) フリークーリング併用中温熱源システム
JP6221198B2 (ja) 外調機の制御装置
CN103154621B (zh) 空调机
JP6681896B2 (ja) 冷凍システム
KR20160051596A (ko) 공조 시스템
JP6024726B2 (ja) 外調機の制御装置
JP6213781B2 (ja) 外調機の制御方法
JP2016114286A (ja) 空気調和機
US20130291575A1 (en) Cooling system and method for operating same
JP5737173B2 (ja) 温度および湿度の調整を行う空調システム
JP7374633B2 (ja) 空気調和機及び空気調和システム
JP2010236816A (ja) ヒートポンプ式空調機およびヒートポンプ式空調機の制御方法
JP2017009269A (ja) 空調システム
JP2014126235A (ja) 熱負荷処理システム
JP2017009269A5 (ja)
JP6188939B2 (ja) 空気調和システム
JP6906865B2 (ja) 空調システム
JP5673524B2 (ja) 温度および湿度の調整を行う空調システム
JP5768151B2 (ja) ヒートポンプ式空調機およびヒートポンプ式空調機の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6024726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250